JPH0782882A - 足場等の部材連結装置 - Google Patents

足場等の部材連結装置

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JPH0782882A
JPH0782882A JP22739693A JP22739693A JPH0782882A JP H0782882 A JPH0782882 A JP H0782882A JP 22739693 A JP22739693 A JP 22739693A JP 22739693 A JP22739693 A JP 22739693A JP H0782882 A JPH0782882 A JP H0782882A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横ステーのフランジ部材と支柱の接続部との
固着強度が大きく安全性に優れ、接続部の小型化が容易
である。 【構成】 円管状の支柱本体11にフランジ部材12が
固着された支柱10と、フランジ部材12を嵌入させる
水平開口部14を有する接続部15が両端に固着された
横ステーとからなり、接続部15をフランジ部材12に
跨嵌して、これら両者の係合孔16,17にわたって楔
18を挿入して連結する部材連結装置において、接続部
15が一枚の金属板の曲げ加工による箱枠に形成され、
この箱枠の開放した後端開口19に管状のステー本体2
0の端部20aが嵌挿され、この嵌挿部分で溶接されて
なる足場等の部材連結装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築時に仮設される足
場等において、鉛直に立設される支柱に水平な横ステー
を連結するのに利用される部材連結装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来より、図9に示すように足
場の支柱1と横ステー2とを連結する装置として、円管
状の支柱本体1aにフランジ部材3を溶接する一方、管
状のステー本体2aの端面に略コ字状に曲げ加工した金
属板からなる接続部4をその中央板部4aで当て付けて
溶接し、この接続部4の上下板部4b,4c間にフラン
ジ部材3を挿嵌し、接続部4の上下板部4b,4cに設
けた係合孔5,5とフランジ部材3に設けた係合孔6に
上方から楔7を挿入して連結するものがある。なお、図
中の8は接続部4の上板部4bの下面側に配置したスペ
ーサーである。
【0003】しかしながら、前記従来の連結装置では、
楔7の係合孔5,5,6への侵入によりフランジ部材3
と接続部4が引き付け合って固定力を強めるため、この
引き付けによって上下板部4b,4cの板状前端縁が支
柱本体1aの側面に強く押当して食い込み、該側面に傷
や窪みを生じて支柱本体1aの強度及び耐久性の低下を
招くという問題があった。また、支柱1と横ステー2と
の連結部の安定性は支柱本体1aの側面と接続部4との
接触面積ならびに接続部4自体の強度によって左右され
るが、前記従来の連結装置では、上下板部4b,4cの
板状前端縁が当たり面となるため、当然に支柱本体1a
に対する接触面積が小さい上に、接続部4が単なるコ字
状で剛性も不充分であり、連結部の安定性に劣り、がた
付きを生じ易かった。
【0004】更に前記従来の連結装置では、接続部4の
中央板部4aと管状のステー本体2aの端面とが当て付
け状態で溶接固着され、この溶接部に足場に載る重量が
全て集中することから、溶接不良等で往々にして接続部
4がステー本体2aから外れて転落事故を招く危険性が
あった。
【0005】なお、前記の支柱本体1aの傷や窪みを防
止すると共に連結部の安定性の向上を図る手段として、
接続部4を構成する金属板に厚いものを使用して接触面
積を大きくすることが考えられるが、この場合には横ス
テー2全体の重量が大きくなるという難点がある。また
略コ字状の接続部4を縦長に、即ち中央板部4aの上下
幅を大として上下板部4b,4c間の距離を拡げること
により、支柱本体1aの側面に対する接続部4の上下当
接部の間隔を大きくし、横ステー2の鉛直面内での回転
阻止力を強め、もって連結部の安定性を向上させる手段
も考えられるが、これでは当然に接続部4が大型とな
り、輸送や保管において嵩張ると共に取扱い性が悪化す
ることになる。
【0006】本発明は、上述の状況に鑑み、横ステーの
連結による支柱の強度及び耐久性の低下をきたさず、且
つ連結部の高い安定性が得られ、しかも横ステーの本体
と接続部との固着強度が大きく安全性に優れ、構造的に
簡素で容易に安価に製作できる、足場等の部材連結装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、足場等の支柱10は円管状の
支柱本体11にフランジ部材12が固着されており、上
記支柱10に連結される横ステー13には上記フランジ
部材12を嵌入させる水平開口部14を有する接続部1
5が両端に固着されており、上記接続部15がフランジ
部材12に跨嵌すると共に、上記フランジ部材12及び
上記接続部15にそれぞれ設けられた係合孔16,17
(図6)にわたって楔18を挿入して連結する部材連結
装置において、上記接続部15が一枚の金属板P(図
8)の曲げ加工により上記水平開口部14を挟む上下の
前端壁15a,15bと左右両側壁15c,15d及び
上下両壁15e,15fとを有する箱枠に形成され、こ
の箱枠の開放した後端開口19に横ステー20のステー
本体20の端部20aが嵌挿され、この嵌挿部分で接続
部15とステー本体20とが溶接されてなる構成を採用
したものである。
【0008】本発明の請求項2は、上記請求項1の部材
連結装置における接続部15である箱枠に形成した水平
開口部14は、箱枠の左右両側壁15c,15dに切れ
込む凹入部14a,14bを有すると共に、両凹入部の
一方14aが他方14bより長く設定されてなる構成を
採用したものである。
【0009】本発明の請求項3は、上記請求項1又は2
の部材連結装置における接続部15である箱枠の上下幅
が左右幅より大である構成を採用したものである。
【0010】
【作用】請求項1によれば、接続部15の水平開口部1
4に支柱10のフランジ部材12を嵌入させ、該フラン
ジ部材12及び上記接続部15の係合孔16,17にわ
たって楔18を挿入して支柱10と横ステー13とを連
結した際、フランジ部材12と接続部15の引き付け合
いにより、接続部15は前端壁15a,15bの上下幅
全体で支柱本体1aの側面に接触することになる。従っ
て、この上下に長い接触部より横ステー1に外部から作
用する鉛直面内での回転力が規制されると共に、フラン
ジ部材12と接続部15の引き付け合いによる押圧力が
広い接触面積に分散されるから、支柱本体11の側面に
該接続部15が食い込むことはなく、また接触面積が広
いことに加えて接続部15自体が箱枠をなすために大き
な剛性を有するので、連結部は安定性が高くがた付きを
生じにくいものとなる。また、箱枠をなす接続部15の
後端開口19に横ステー13のステー本体20の端部2
0aが嵌挿され、この嵌挿部分で溶接されているため、
足場に載る重量は嵌挿部分全体で支承され、万一溶接不
良等で溶接部に破壊を生じても接続部15とステー本体
20とが上下に外れることがない。
【0011】請求項2によれば、水平開口部14におけ
る左右両側壁15c,15dに切れ込んだ凹入部14
a,14bの一方14aを他方14bより長くするか
ら、横ステー13の支柱10に対する着脱においてフラ
ンジ部材12を上記水平開口部14に側方から嵌挿及び
離脱させる際の出入口部を長い凹入部14a側に担わ
せ、また短い凹入部14b側の側壁15cを上記嵌挿時
のフランジ部材12に対する位置決め用ストッパーに利
用でき、これにより横ステー13にかかる水平面内での
回転力が楔18と係合孔16,17、並びにフランジ部
材12と接続部15の短い凹入部14aの端縁、の2ヵ
所の係止により規制されると共に、切れ込みの小さい該
側壁15c側で接続部15の箱枠としての強度を確保で
きる。
【0012】請求項3によれば、接続部15の上下幅が
大きいため、連結状態における横ステー13の鉛直面内
での回転阻止力が増大し、それだけ連結部のがた付きを
生じにくく足場等の安定性が向上する。
【0013】
【実施例】図1において、10は金属製円管よりなる支
柱本体11に複数のフランジ部材12が所要間隔で溶接
固着された支柱、13は管状のステー本体20の両端に
箱枠をなす接続部15が溶接固着された横ステーであ
り、予め所要間隔をおいて鉛直に立設された多数本の支
柱10…と水平方向に架設する多数本の横ステー13…
とを楔18…を介して連結することにより、必要な強
度、構造、大きさを有する仮設足場等の構造物に組み立
てられる。
【0014】図3及び図5に示すように、支柱10の各
フランジ部材12は、各角部12aをアール状とした略
正方形の外形で中央に円孔21を有する金属板より構成
され、該円孔21に支柱本体11を挿通して、この挿通
部の周囲を溶接することにより該支柱本体11に水平状
態に固着されている。しかして該フランジ部材12に
は、円孔21より各角部12aに向かう放射状に配置す
る切欠により、該円孔21の半径方向に長い略長方形の
4個の係合孔16が形成されると共に、各係合孔16の
片側縁(いずれも図5の時計回り方向の前方側の側縁)
に凹部16aが連設され、また外縁における略正方形の
各辺部12bの中間部に円弧状凹部22を備えている。
この支柱10では、床面等に水平状態に置いた際にフラ
ンジ部材12が略正方形であるために転がらず、また該
フランジ部材12の円弧状凹部22に他の支柱10の支
柱本体11を嵌め合わせて上下に段積み可能であり、車
両による運搬や保管において安定した積み重ね形態にで
きる。
【0015】横ステー13の各接続部15は、図8の如
く一側に突片a,a、他側に突片b,b及びc,cを有
して中央部に略スリット状の開口dを有する形状に打ち
抜かれた一枚の金属板Pを、曲げ加工により同図の破線
を屈曲線として全て同方向(図における山折り又は谷折
りの一方)に90度曲折し、突片a,a、b,b及び
c,cの各突き合わせ部を溶接または対向することによ
り、図7に示すような上下幅が左右幅より大きい箱枠に
形成されている。しかして、この箱枠は、水平開口部1
4を挟む上下の前端壁15a,15bと、左右両側壁1
5c,15dと、前記の突き合わせ溶接された突片a,
a、b,b及びc,cよりなる上下両壁15e,15f
とを備え、且つ左右両側壁15c,15dの後部が弧状
に膨らんで両側壁15c,15dによって円弧状膨出側
壁部15g,15hを形成し、これにより後面が完全開
放して円弧状の後端開口19を構成すると共に、上面前
方側の開口したT字形の中央線部分で係合孔17を構成
する一方、左右両側壁15c,15dに水平開口部14
より連続して切れ込む凹入部14a,14bを有し、ま
た前後幅の小さい下壁15fが後部寄りに位置して下面
に広い開口部23を構成している。更に図7に示すよう
に前面壁15a,15bは、これに当接する支柱本体1
1の外周面に沿うよう円弧状に形成され、この際に支柱
本体11への挿入先の前面壁部25と挿入後側の前面壁
部26との間において挿入後側の前面壁部26の前面突
出量を挿入先側の前面壁部25より多く取ることが好ま
しく、これによって支柱本体11,11間に横ステー1
3を水平回転状に操作して跨嵌する際に、挿入後側前面
壁部26が支柱本体11,11に当接してその取付位置
をほぼ自動的に決めることができる。勿論、前記凹入部
14bによっても位置決めされる。
【0016】ここで水平開口部14は、その上下開口端
壁、即ち前面壁部15a,15b間の開口幅が広く、こ
の前面側よりテーパー部24,24を経て左右両側の低
位に続いており、これにより前面の上下幅が凹入部14
a,14bの上下幅よりも大に設定されると共に、右側
の凹入部14aの長さd1 が左側の凹入部14bの長さ
2 よりも長く、且つ支柱10のフランジ部材12にお
ける最大突出幅つまり角部12aにおける半径方向幅d
3 (図3参照)に対し、d1 >d3 >d2 となるように
設定されている。また、係合孔17の左右幅はフランジ
部材12の係合孔16の左右幅にほぼ等しく設定されて
いる。
【0017】図2〜図6に示すように、楔18は、上部
側の前後幅が下部側より広い楔形で、且つ左右幅が係合
孔16,17の左右幅よりも僅かに小さい横断面矩形の
金属棒片からなり、上端部に後方へ突出する抜け止め突
片18a、下端部の左側面に円形の抜け止め突起18
b、後縁下部に弧状の凹陥部18c、がそれぞれ形成さ
れている。しかして、この楔18は、前記の金属板Pよ
り曲げ加工して接続部15の箱枠を形成する際に、予め
該接続部15の係合孔17となる位置に嵌め合わせてお
くことによりことにより、当該係合孔17に抜出不能且
つ上下移動可能に保持される。
【0018】横ステー13のステー本体20は、金属製
丸パイプからなり、その各端部20aを接続部15の円
弧状後端開口19に挿嵌し、この嵌挿部分で該接続部1
5の左右壁15c,15dに溶接wによって固着されて
いる。なお、該横ステー13における両端の接続部1
5,15は、水平開口部14の長い凹入部14aがステ
ー本体20の軸線を境として互いに逆側を向くように配
置される。従って、両端の接続部15,15には全く同
一の箱枠を使用できる。なお、図1、図2または図6に
示すようにステー本体20の両端部付近には、図1に示
す筋交い27を係止するための係止具28が取り付けら
れる。
【0019】上記構成の部材連結装置により仮設足場等
の構造物を組み立てるには、先ず横ステー13を水平に
保持し、その両側の楔18,18を上方へ引出して、各
抜け止め突起18bと係合孔17が係合して後方に倒れ
た状態とする。そして、この水平に保持した横ステー1
3を、予め横ステー13の全長に相当する距離をおいて
鉛直に立設された一対の支柱10,10のフランジ部材
12,12間に、各接続部15の水平開口部14の長い
凹入部14aが対応する各フランジ部材12と対向する
形で、その軸線が両フランジ部材12,12を結ぶ直線
と交叉する状態に配置させ、この水平状態のまま旋回さ
せることにより、両接続部15,15を両フランジ部材
12,12の角部12a部分に上記凹入部14a側から
同時もしくは順次に跨嵌させる。この跨嵌操作は、水平
開口部14の前面側の開口上下幅が広く、且つ両側の凹
入部14a,14bの前部上下縁にテーパー部24,2
4を有するため、容易に行える。
【0020】しかして上記の跨嵌により、各フランジ部
材12の挿嵌方向前方側の辺部12bと、接続部15の
短い凹入部14bの端縁つまり左側壁15cとが当接
(図5参照)し、横ステー13のより以上の旋回が不能
となり、両者12,15は係合孔16,17が鉛直線上
に並ぶように位置決めされる。そして、この位置決め状
態で各楔18を引き起こして係合孔16に挿入して打ち
込めば、接続部15が支柱10側へ引き付けられ、その
前面が支柱本体11の側面に強く圧接し、図2、図3,
図5,図6の如く支柱10,10と横ステー13とが強
固に連結される。なお、この楔18の挿入においては、
その下端部に設けられた抜け止め突起18bは係合孔1
6の凹部16aを通過することになる。
【0021】この連結状態においては、横ステー13に
外部から作用する鉛直面内での回転力は、上下に長い接
続部15の上下前端壁15a,15bが上下全長にわた
り支柱本体11の側面に圧接して規制され、また水平面
内での回転力は、楔18と係合孔16,17、並びにフ
ランジ部材12の辺部12bと接続部15の短い凹入部
14bの端縁、の2ヵ所の当接により規制され、あるい
は前述の挿入後側前面壁部26が支柱本体11に当接す
ることによって規制され、しかも接続部15が箱枠構造
で大きな剛性を有している。従って、連結部は剛体的に
保持されることになり、がた付きのない極めて安定した
状態となる。また、仮設足場等では、横ステー13上に
渡した板体に作業者や各種の器材が乗り、それらの重量
が常に下向きにかかることになるが、ステー本体20の
端部20aが箱枠をなす接続部15に挿嵌された状態で
溶接されているため、溶接不良や過度の負荷により万一
溶接部の破壊を生じても、他の横ステー13により支柱
10,10の間隔が一定に保たれるから、ステー本体2
0と接続部15が上下に外れることはなく、よって転落
事故等は回避され極めて安全である。
【0022】上記の横ステー13を取り外すには、楔1
8をフランジ部材12の係合孔16から抜出して元の後
傾した引出し状態に戻し、、該横ステー13を取付時と
は逆方向に旋回させればよく、これによって接続部15
が支柱10のフランジ部材12から簡単に離脱する。
【0023】なお、上記実施例では横ステー13のステ
ー本体20丸パイプを用いているが、角パイプを使用し
てもよい。また、支柱10のフランジ部材12として
は、例示した正方形以外の多角形、円形、楕円形等の種
々の形態のものを使用可能である。更に接続部15の箱
枠の形状、該箱枠を製作するための金属板の打抜き形状
と溶接位置等は、図7や図8で例示した以外に種々設計
変更可能である。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る部材連結装置によれば、
横ステーの端部に設けた接続部の水平開口部に支柱のフ
ランジ部材を嵌入させ、該フランジ部材及び上記接続部
の係合孔にわたって楔を挿入して該支柱と横ステーとを
連結した際、箱枠構造の接続部が上記水平開口部を挟む
上下前端壁の上下幅全体の広い接触面積で支柱本体の側
面に圧接し、横ステーの鉛直面内での回転を阻止する強
い固定力を生じ、且つ接続部が剛性の大きい箱枠構造を
有することから、連結部の強度及び安定性に優れてがた
付きを生じにくい足場等を構築できると共に、支柱本体
の側面に接続部が食い込んで傷や窪みを生じる恐れはな
く、もって支柱の耐久性が向上し、しかも箱枠をなす接
続部に管状のステー本体の端部が嵌挿された状態で溶接
されているため、万一溶接不良等で溶接部に破壊を生じ
ても接続部とステー本体とが上下に外れることがなく、
高い安全性が得られる。
【0025】また、上記の箱枠をなす接続部は、曲げ加
工した一枚の金属板からなるため、材料コストが安い上
にきわめて製作容易であり、且つ上記金属板が薄肉であ
っても構造的に高い剛性が得られるから、それだけ接続
部の重量を軽くして横ステー全体の軽量化を実現できる
という利点がある。更に上述のように金属板を横枠状に
形成することによって一種の補強枠として剛性を有する
ことになるから接続部を大幅に小型化し、コンパクトに
形成することができる。
【0026】請求項2に係る部材連結装置によれば、横
ステーの接続部における水平開口部より左右両側壁に切
れ込む凹入部のうち、長い凹入部を支柱のフランジ部材
に対する側方からの出入口部とし、短い凹入部側の側壁
を嵌挿時のフランジ部材に対する位置決め用ストッパー
とすることにより、定間隔に立設された支柱間に横ステ
ーを架設連結する際、上記接続部を上記フランジ部材に
側方から無理なく跨嵌できると共に、この跨嵌によって
自動的に接続部とフランジ部材の両係合孔を位置合わせ
できるから、連結操作が非常に容易になり、また切れ込
みの小さい側壁側で接続部の箱枠としての強度を確保で
き、加えて接続部とフランジ部材とが楔の係合位置と上
記ストッパーとなる短い凹入部側の側壁での接触位置と
の2ヵ所で係止されるため、横ステーの水平面内での回
転を阻止する強い固定力が得られ、連結部が剛体的に保
持され、足場等の安定性がより向上するという利点があ
る。
【0027】請求項3に係る部材連結装置によれば、横
ステーの箱枠をなす接続部全体が小さくても支柱側面に
対する前壁部の上下方向の接触幅を長く採ることがで
き、もって連結部の安定性を充分に確保しながら接続部
の小型化及び軽量化が一層可能になるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る部材連結装置を適用
した足場の正面図。
【図2】 図1の仮想線円II内の拡大図。
【図3】 図1のIII −III 線の断面矢視図。
【図4】 同実施例における横ステーの正面図。
【図5】 図2のIV−IV線の断面矢視図。
【図6】 図3のVI−VI線の断面矢視図。
【図7】 同実施例における横ステーの接続部の斜視
図。
【図8】 同接続部の製作に用いる金属板の平面図。
【図9】 従来の連結装置を示す一部破断正面図。
【符号の説明】
10 支柱 11 支柱本体 12 フランジ部材 13 横ステー 14 水平開口部 14a 長い凹入部 14b 短い凹入部 15 接続部 15a 上部の前端壁 15b 下部の前端壁 15c 左側壁 15d 右側壁 15e 上壁 15f 下壁 16 係合孔 17 係合孔 18 楔 19 後端開口 20 ステー本体 20a 端部 P 金属板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足場等の支柱は円管状の支柱本体にフラ
    ンジ部材が固着されており、上記支柱に連結される横ス
    テーには上記フランジ部材を嵌入させる水平開口部を有
    する接続部が両端に固着されており、上記接続部がフラ
    ンジ部材に跨嵌すると共に、上記フランジ部材及び上記
    接続部にそれぞれ設けられた係合孔にわたって楔を挿入
    して連結する部材連結装置において、上記接続部が一枚
    の金属板の曲げ加工により上記水平開口部を挟む上下の
    前端壁と左右両側壁及び上下両壁とを有する箱枠に形成
    され、この箱枠の開放した後端開口に横ステーのステー
    本体の端部が嵌挿され、この嵌挿部分で接続部とステー
    本体とが溶接されてなる足場等の部材連結装置。
  2. 【請求項2】 上記水平開口部は、接続部である箱枠の
    左右両側壁に切れ込む凹入部を有すると共に、両凹入部
    の一方が他方より長く設定されてなる請求項1に記載の
    足場等の部材連結装置。
  3. 【請求項3】 接続部の箱枠の上下幅が左右幅より大で
    ある請求項1又は2に記載の足場等の部材連結装置。
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