JPH0782832A - パネル及び建物ユニット - Google Patents

パネル及び建物ユニット

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JPH0782832A
JPH0782832A JP22711393A JP22711393A JPH0782832A JP H0782832 A JPH0782832 A JP H0782832A JP 22711393 A JP22711393 A JP 22711393A JP 22711393 A JP22711393 A JP 22711393A JP H0782832 A JPH0782832 A JP H0782832A
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JP
Japan
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panel
floor
building unit
wall
panels
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Application number
JP22711393A
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English (en)
Inventor
Hiromi Morizaki
浩美 森崎
Akihiro Nishiyama
明博 西山
Tamotsu Sato
保 佐藤
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JIYUUKANKIYOU KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
JIYUUKANKIYOU KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルの断熱性、気密性を向上し、且つ生産
性を向上するとともに、剛性を向上すること。 【構成】 芯充填材42の両面に接着剤を介して取着さ
れる硬質表面材43によってサンドイッチしてなるサン
ドイッチパネル41において、該パネル41の外縁部、
もしくは表面材43に覆われる内部に構造材44を組込
んでなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパネル及び建物ユニット
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の工業生産方式としてユニッ
ト工法がある。このユニット工法は、建物を構成する複
数の建物ユニットを工場で生産した後、建築現場に輸送
し、予め構築してある基礎上にて据付けるものである。
【0003】然るに、従来の建物ユニットは、特公昭58
-30978号公報に記載される如く、壁パネルと床パネルを
接合して構成されている。そして、壁パネル、床パネル
の各パネルは、縦枠材と横枠材とを接合した枠組の表面
に表面材を貼着することにて製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来の建
物ユニットには、下記〜の問題点がある。 壁パネル、床パネルの枠組を構成する枠材がパネル空
洞内を横断する熱橋(熱伝導材)となり、壁の内外間、
床の内外間での断熱性向上に困難がある。
【0005】壁パネル、床パネルの表面材下の枠材間
に多大な中空部を具備し、これが壁の内外間、床の内外
間での気密性向上を困難にする。
【0006】壁パネル、床パネルの枠組を多数の枠材
を接合して形成する作業が必要であり、これがパネルの
生産性向上を阻害する。
【0007】壁パネル、床パネルの剛性が主として枠
組により負担されるが、枠組はそれら枠材間に一定のピ
ッチ間隔を介するものであり、剛性向上に限界があり、
ひいては建物ユニットの寸法精度向上に困難がある。
【0008】建物ユニットの高さ方向における床パネ
ル位置がユニット下部にて固定化される一方、ユニット
高さに工場から建築現場への輸送上の制限があるため、
天井高の増大、床厚の増大に限界がある。即ち、天井高
の増大による居室スペースの増大、床厚の増大による床
衝撃音の遮音性向上に限界があり、居住性の向上に困難
がある。
【0009】2階建等の積層建物を構成するに際し、
多数の床パネル、壁パネルを順次上下に積層するもので
あるため、上階の床位置精度を向上するためには、床パ
ネルの厚み精度、壁パネルの高さ精度を向上する必要が
あり、上階の床位置精度の確保に困難がある。
【0010】床パネル下に小梁を付加すれば、天井高
を増大化する等のユニットバリエーションの多様化を図
ることができるものの、小壁高さの設定に構造上の限界
がある他、同一の床パネル、壁パネルからなる同一パネ
ルシステムにてユニットバリエーションを多様化するこ
とができない。
【0011】本発明は、パネルの断熱性、気密性を向上
し、且つ生産性を向上するとともに、剛性を向上するこ
とを目的とする。
【0012】また、本発明は、建物ユニットにおいて、
天井高や床厚を増大して居住性を向上可能とするととも
に、上階の床位置精度を容易に向上可能とし、或いはユ
ニットバリエーションを簡易に多様化可能とすることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、芯充填材の両面の全面に接着剤を介して取着される
硬質表面材によってサンドイッチしてなるパネルにおい
て、該パネルの外縁部、もしくは表面材に覆われる内部
に構造材を組込んでなるようにしたものである。
【0014】請求項2に記載の本発明は、芯充填材の両
面の全面に接着剤を介して取着される硬質表面材によっ
てサンドイッチしてなるパネルを用い、複数のパネルを
互いに接合して構成される建物ユニットにおいて、各パ
ネルの外縁部に柱、もしくは梁を添設してなるようにし
たものである。
【0015】請求項3に記載の本発明は、芯充填材の両
面の全面に接着剤を介して取着される硬質表面材によっ
てサンドイッチしてなるパネルを壁パネル及び床パネル
として用い、これらの壁パネルと床パネルを互いに接合
して構成される建物ユニットにおいて、壁パネルの内面
部上に床パネルの外縁部を突合わせ配置してなるように
したものである。
【0016】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記(1) 〜
(4) の作用がある。 (1) 壁パネル、床パネル、屋根パネル等のサンドイッチ
パネルが表面材と芯充填材と構造材とからなり、パネル
空洞内を横断して熱橋となる枠材の如くを具備しないか
ら、壁の内外間、床の内外間、屋根の内外間等での断熱
性を向上し得る。
【0017】(2) 壁パネル、床パネル、屋根パネル等の
サンドイッチパネルの表面材下には芯充填材が充満して
いるから、壁の内外間、床の内外間、屋根の内外間等で
の気密性を向上し得る。
【0018】(3) 壁パネル、床パネル、屋根パネル等の
サンドイッチパネルが多数の枠材を接合してなる枠組を
具備せず、単に芯充填材の両面に表面材を設けるととも
に、パネルの外縁部、もしくは表面材に覆われる内部に
構造材を組込むだけで製造されるから、生産性を向上し
得る。
【0019】(4) 壁パネル、床パネル、屋根パネル等の
サンドイッチパネルの表面材下には芯充填材が充満し、
且つその外縁部もしくは内部に構造材が組込まれて剛性
向上され、ひいては建物ユニットの寸法精度を向上し得
る。
【0020】請求項2に記載の本発明によれば、下記
(5) 〜(8) の作用がある。 (5) 居室用建物ユニット、屋根用建物ユニット等の建物
ユニットにおいて、壁パネル、床パネル、屋根パネル等
のサンドイッチパネルが表面材と芯充填材とからなり、
パネル空洞内を横断して熱橋となる枠材の如くを具備し
ないから、壁の内外間、床の内外間、屋根の内外間での
断熱性を向上し得る。
【0021】(6) 居室用建物ユニット、屋根用建物ユニ
ット等の建物ユニットにおいて、壁パネル、床パネル、
屋根パネル等のサンドイッチパネルの表面材下には芯充
填材が充満しているから、壁の内外間、床の内外間、屋
根の内外間等での気密性を向上し得る。
【0022】(7) 居室用建物ユニット、屋根用建物ユニ
ット等の建物ユニットにおいて、壁パネル、床パネル、
屋根パネル等のサンドイッチパネルが多数の枠材を接合
してなる枠組を具備せず、単に芯充填材の両面に表面材
を設けるとともに、各パネルの外縁部に柱、もしくは梁
を添設するだけで製造されるから、生産性を向上し得
る。
【0023】(8) 居室用建物ユニット、屋根用建物ユニ
ット等の建物ユニットにおいて、壁パネル、床パネル、
屋根パネル等のサンドイッチパネルの表面材下には芯充
填材が充満し、且つ各パネルの外縁部に柱、もしくは梁
を添設して剛性向上され、ひいては建物ユニットの寸法
精度を向上し得る。
【0024】請求項3に記載の本発明によれば、下記
(9) 〜(11)の作用がある。 (9) 建物ユニットの高さ方向における床パネル位置や天
井パネル位置を壁パネルの内面部上の上下方向にて任意
の位置に設定できる。従って、ユニット高さ(壁パネル
高さ)が輸送上の制限を受けるにもかかわらず、天井高
を増大して居住スペースを増大でき、或いは床厚を増大
して床衝撃音の遮音性を向上し、居住性を向上できる。
【0025】(10)2階建等の積層建物を構成するために
上下の建物ユニットを積層するときに、床パネルや天井
パネルを介することなく、上下の壁パネルのみを連続化
するものとなる。従って、上階の床位置精度を容易に向
上できる。
【0026】(11)壁パネルの高さを一定にしながら、床
パネルや天井パネルの取付位置を変えることにて、U字
ユニット、H字ユニット、逆U字ユニット、ロの字ユニ
ット等を形成でき、同一パネルシステムにてユニットバ
リエーションを簡易に多様化できる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の建物ユニットが用いられてな
るユニット建物を示す模式図、図2はサイドイッチパネ
ルの一例を示す模式図、図3は壁パネルに対する床パネ
ルの取着構造を示す模式図、図4は壁パネルに対する梁
の接合構造を示す模式図、図5はユニット形態バリエー
ションを示す模式図、図6はサンドイッチパネルの他の
例を示す模式図、図7は建物ユニットの他の例を示す模
式図、図8は建物ユニットの更に他の例を示す模式図で
ある。
【0028】ユニット建物10は、図1(A)に示す如
く、複数の居室用建物ユニット11を基礎12の上部に
て水平方向及び鉛直方向に接合するとともに、それら居
室用建物ユニット11の上部に屋根用建物ユニット13
を搭載することにて構築される。
【0029】居室用建物ユニット11は、図1(B)、
(C)に示す如く、壁パネル21の内面部上に、床パネ
ル22の外縁部を突き合わせ配置して釘打ちもしくは接
着剤等にて取着する。居室用建物ユニット11は、壁パ
ネル21の内面部上に、上記床パネル22に加え、天井
パネル23の外縁部を突き合わせ配置して取着するもの
であっても良い。また、居室用建物ユニット11は、床
パネル22の外縁部沿いで壁パネル21が配置されない
部分には大断面の床梁25を設け、この床梁25を両側
の壁パネル21、21に取着するとともに、この床梁2
5に床パネル22と天井パネル23を取着して支持する
こととしている。ここで、居室用建物ユニット11は、
図1(B)に示すコの字ユニット11A、或いは図1
(C)に示すニの字ユニット11Bの如くに構成され
る。尚、コの字ユニット11Aは、床パネル22の3つ
の外縁部沿いのそれぞれに壁パネル21を配置し、残余
の1つの外縁部沿いに床梁25を配置したものである。
また、ニの字ユニット11Bは、床パネル22の相対す
る2つの外縁部沿いのそれぞれに壁パネル21を配置
し、残余の2つの外縁部沿いのそれぞれに床梁25を配
置したものである。
【0030】屋根用建物ユニット13は、図1(D)、
(E)に示す如く、壁パネル31の内面部上に床パネル
32の外縁部を突き合わせ配置して釘打ちもしくは接着
剤等にて取着するとともに、壁パネル31の上縁部に屋
根パネル33の下面部を載置して釘打ちもしくは接着剤
等にて取着する。また、屋根用建物ユニット13は、床
パネル32の外縁部沿いで壁パネル31が配置されない
部分には大断面の床梁35を設け、この床梁35を両側
の壁パネル31、31に取着するとともに、この床梁3
5に床パネル32を取着して支持することとしている。
屋根用建物ユニット13は、小屋裏居室を構成するため
に床パネル32を設けたが、この床パネル32は必ずし
も設けることを要しない。ここで、屋根用建物ユニット
13は、図1(D)に示す両流れ屋根ユニット13A、
或いは図1(E)に示す片流れ屋根ユニット13Bの如
くに構成される。
【0031】然るに、居室用建物ユニット11、屋根用
建物ユニット13にあっては、それらの壁パネル21、
31、床パネル22、32、天井パネル23、屋根パネ
ル33として、図2に示す如くのサンドイッチパネル4
1を用いている。サンドイッチパネル41は、厚肉板状
の芯充填材42の両外縁部に柱状(壁パネル21、31
の場合)もしくは木桟状(床パネル22、32、天井パ
ネル23、屋根パネル33の場合)の構造材44を釘打
ちもしくは接着剤にて接合し、それらの芯充填材42、
構造材44の両面を表面材43、43によってサンドイ
ッチしたものであり、芯充填材42は両表面材43、4
3間に充満する如くになっている。表面材43は、芯充
填材42、構造材44の両面の全面に釘打ちもしくは接
着剤等にて被着される。
【0032】尚、芯充填材42は、一体物である他、パ
ネル幅方向に分割した分割体を隙間なく並置したもの、
或いはパネル厚方向に分割した分割体を隙間なく積層し
たものであっても良い。また、構造材44は、芯充填材
42のパネル幅方向に分割した分割体間に隙間なく挟ま
れる状態で、芯充填材42とともに表面材43によりサ
ンドイッチされるものであっても良い。
【0033】尚、サンドイッチパネル41を構成する芯
充填材42としては、例えば硬質ウレタンフォーム、発
泡ポリスチレンフォーム、断熱材等を採用できる。ま
た、表面材43としては、合板、パーチクルボード、O
SB(オリエンテッド・ストランド・ボード)等を採用
できる。
【0034】尚、建物ユニット11、13にあっては、
壁パネル21、31の内面部上に床パネル22、32と
天井パネル23を取着するため、壁パネル21、31と
床梁25、35の各内面部上にパネル受具26(図
5)、36(不図示)を備える。
【0035】パネル受具26は、図5に示す如くの金物
からなり、壁パネル21のサンドイッチパネル41にお
ける内面部上の横方向に沿う複数位置にて釘打ち固定さ
れ(尚、壁パネル21のパネル受具26が釘打ちされる
部分には、そのサンドイッチパネル41における芯充填
材42内で表面材43に覆われる内部に横木桟もしくは
縦木桟の如くの構造材44が組込まれるものであっても
良い。)、或いは床梁25に沿う複数位置にて該床梁2
5に釘打ち固定される。そして、パネル受具26は、床
パネル22のサンドイッチパネル41を上下から挟む上
下の突片部26A、26B、及び天井パネル23のサン
ドイッチパネル41を下から支える突片部26Cを備え
ている。尚、パネル受具26の突片部26Bは、床衝撃
振動減衰のため、ゴムシート27を介して、床パネル2
2のサンドイッチパネル41を支えるようになってい
る。また、天井パネル23のサンドイッチパネル41に
おける構造材44はパネル受具26の突片部26Cに一
部係止せしめられるように逆L字断面を付与されてい
る。
【0036】また、床梁25の両側端面は両側壁パネル
21のサンドイッチパネル41における柱状構造材44
に対応する表面材43上に定めた梁接合面51に、以下
の如くの柱−梁接合仕口にて取着される(図4)。
【0037】壁パネル21の梁接合面51には梁受具7
1が取着される。梁受具71は、柱取付部71A、梁受
部71B、ボルト支持部71Cの3面からなる金物であ
り、柱取付部71Aを表面材43、柱状構造材44へ釘
打ち固定した状態下で、梁接合面51の後側方から前側
方に向けて突出するように2本のボルト72をそのボル
ト支持部71Cに溶接等により固定的に片持支持してい
る。このボルト72にはナット73が螺着され、ボルト
72に挿着される床梁25を梁受具71に締結する。即
ち、床梁25に設けた長孔25Aを梁受具71のボルト
72に挿着し、床梁25の下面を梁受具71の梁受部7
1Bに預ける如くに載せ、ナット73をボルト72に螺
着して床梁25を梁受具71に締結するとともに、固定
具74を用いて、床梁25を梁接合面51に対し該床梁
25の長手方向にて固定する。固定具74は、金物板で
あり、ボルト72のためのボルト孔74Aを備えてお
り、上記ボルト72に床梁25とともに挿着されてナッ
ト73により該床梁25とともに締結され、床梁25が
柱梁接合面51に対する取付位置を該床梁25の長手方
向にて(長孔25Aの長孔範囲内で)調整された後、床
梁25に釘打ち固定され、結果として床梁25を梁接合
面51に対し上述の如くに該床梁25の長手方向にて固
定するものとなる。
【0038】以下、本実施例の作用について説明する。 居室用建物ユニット11、屋根用建物ユニット13に
おいて、壁パネル21、31、床パネル22、32、屋
根パネル33等のサンドイッチパネル41が表面材43
と芯充填材42と構造材44とからなり、パネル空洞内
を横断して熱橋となる枠材の如くを具備しないから、壁
の内外間、床の内外間、屋根の内外間等での断熱性を向
上し得る。
【0039】居室用建物ユニット11、屋根用建物ユ
ニット13において、壁パネル21、31、床パネル2
2、32、屋根パネル33等のサンドイッチパネル41
の表面材43下には芯充填材42が充満しているから、
壁の内外間、床の内外間、屋根の内外間等での気密性を
向上し得る。
【0040】居室用建物ユニット11、屋根用建物ユ
ニット13において、壁パネル21、31、床パネル2
2、32、屋根パネル33等のサンドイッチパネル41
が多数の枠材を接合してなる枠組を具備せず、単に芯充
填材42の両面に表面材43を設けるとともに、パネル
の外縁部、もしくは表面材43に覆われる内部に構造材
44を組込み、且つ各パネルの外縁部に床梁を添設する
だけで製造されるから、生産性を向上し得る。
【0041】居室用建物ユニット11、屋根用建物ユ
ニット13において、壁パネル21、31、床パネル2
2、32、屋根パネル33等のサンドイッチパネル41
の表面材43下には芯充填材42が充満し、且つその外
縁部もしくは内部に構造材44が組込まれて剛性向上さ
れ、更に各パネルの外縁部に床梁25が添設されて剛性
向上され、ひいては建物ユニットの寸法精度を向上し得
る。
【0042】居室用建物ユニット11の高さ方向にお
ける床パネル22の位置や天井パネル23の位置を壁パ
ネル21の内面部上の上下方向にて任意の位置に設定で
きる。従って、ユニット高さ(壁パネル高さ)が輸送上
の制限を受けるにもかかわらず、天井高を増大して居住
スペースを増大でき、或いは床厚を増大して床衝撃音の
遮音性を向上し、居住性を向上できる。
【0043】2階建等の積層建物を構成するために上
下の建物ユニット11を積層するときに、床パネル22
や天井パネル23を介することなく、上下の壁パネル2
1のみを連続化するものとなる。従って、上階の床位置
精度を容易に向上できる。
【0044】壁パネル21の高さを一定にしながら、
床パネル22や天井パネル23の取付位置を変えること
にて、U字ユニット、H字ユニット、逆U字ユニット、
ロの字ユニット等を形成でき、同一パネルシステムにて
ユニット形態バリエーションを簡易に多様化できる(図
5)。このとき、居室用建物ユニット11にあっては、
壁パネル21を構成するサンドイッチパネル41に床パ
ネル22、天井パネル23のためのパネル受具26を取
付けたから、サンドイッチパネル41に対するパネル受
具26の取付位置を任意に設定することにより、床パネ
ル22、天井パネル23の取付位置を自在に変更でき
る。また、居室用建物ユニット11にあっては、壁パネ
ル21を構成するサンドイッチパネル41に柱状構造材
44を内蔵し、この柱状構造材44に床梁25のための
梁受具71を取付けたから、サンドイッチパネル41の
柱状構造材44に対する梁受具71の取付位置を任意に
設定することにより、床梁25の取付位置を自在に変更
できる。
【0045】図6のサンドイッチパネル81は、厚肉板
状の芯充填材42の両面を表面材43、43によってサ
ンドイッチするとともに、それらの芯充填材42、表面
材43の両外縁側端面に柱状(壁パネル21、31の場
合)もしくは木桟状(床パネル22、32、天井パネル
23、屋根パネル33の場合)の構造材44を釘打ちも
しくは接着剤にて接合したものである。芯充填材42は
両表面材43、43間に充満する如くになっている。表
面材43は、芯充填材42に釘打ちもしくは接着剤等に
て被着される。
【0046】尚、このサンドイッチパネル81にあって
も、芯充填材42、表面材43の両外縁側端面の構造材
44の他に、両表面材43、43間で、芯充填材42を
パネル幅方向に分割し、この芯充填材42の分割体間に
隙間なく構造材44を挟んで内蔵するものであっても良
い。
【0047】図7(A)は、図6のサンドイッチパネル
81を壁パネル21、床パネル22(必要により天井パ
ネル23)として用いたコの字状建物ユニット11Aで
あり、図7(B)は、図6のサンドイッチパネル81を
壁パネル21、床パネル22(必要により天井パネル2
3)として用いたニの字状建物ユニット11Bである。
【0048】図8の建物ユニット91は、床パネル22
の外縁側上面部に壁パネル21を立設、固定したもので
ある。この建物ユニット91にあっても、壁パネル2
1、床パネル22として上述のサンドイッチパネル4
1、81を用いることにより、前述した建物ユニット1
1における前述〜と実質的に同様の作用がある。
【0049】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、居室用建物
ユニット、屋根用建物ユニット等の建物ユニットを構成
する壁パネル、床パネル、屋根パネル等のパネルのう
ち、一部のパネルとしてサンドイッチパネルを用い、他
のパネルとして枠組に面材を貼着したものを併用するも
のであっても良い。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パネルの
断熱性、気密性を向上し、且つ生産性を向上するととも
に、剛性を向上することができる。
【0051】また、本発明によれば、建物ユニットにお
いて、天井高や床厚を増大して居住性を向上可能とする
とともに、上階の床位置精度を容易に向上可能とし、或
いはユニットバリエーションを簡易に多様化可能とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の建物ユニットが用いられてなる
ユニット建物を示す模式図である。
【図2】図2はサイドイッチパネルの一例を示す模式図
である。
【図3】図3は壁パネルに対する床パネルの取着構造を
示す模式図である。
【図4】図4は壁パネルに対する梁の接合構造を示す模
式図である。
【図5】図5はユニット形態バリエーションを示す模式
図である。
【図6】図6はサンドイッチパネルの他の例を示す模式
図である。
【図7】図7は建物ユニットの他の例を示す模式図であ
る。
【図8】図8は建物ユニットの更に他の例を示す模式図
である。
【符号の説明】
11、13、91 建物ユニット 21、31 壁パネル 22、32 床パネル 33 屋根パネル 41、81 サンドイッチパネル 42 芯充填材 43 表面材 44 構造材 45 床梁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯充填材の両面の全面に接着剤を介して
    取着される硬質表面材によってサンドイッチしてなるパ
    ネルにおいて、 該パネルの外縁部、もしくは表面材に覆われる内部に構
    造材を組込んでなることを特徴とするパネル。
  2. 【請求項2】 芯充填材の両面の全面に接着剤を介して
    取着される硬質表面材によってサンドイッチしてなるパ
    ネルを用い、複数のパネルを互いに接合して構成される
    建物ユニットにおいて、 各パネルの外縁部に柱、もしくは梁を添設してなること
    を特徴とする建物ユニット。
  3. 【請求項3】 芯充填材の両面の全面に接着剤を介して
    取着される硬質表面材によってサンドイッチしてなるパ
    ネルを壁パネル及び床パネルとして用い、これらの壁パ
    ネルと床パネルを互いに接合して構成される建物ユニッ
    トにおいて、 壁パネルの内面部上に床パネルの外縁部を突合わせ配置
    してなることを特徴とする建物ユニット。
JP22711393A 1993-09-13 1993-09-13 パネル及び建物ユニット Pending JPH0782832A (ja)

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JP22711393A JPH0782832A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 パネル及び建物ユニット

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JP22711393A JPH0782832A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 パネル及び建物ユニット

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JP2008528835A (ja) * 2005-01-28 2008-07-31 オサケユイチア シパックス リミティド 部屋配置、船舶、建物、及び部屋配置を構築するための方法

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