JPH0782703A - ジョイント構造 - Google Patents

ジョイント構造

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JPH0782703A
JPH0782703A JP5183926A JP18392693A JPH0782703A JP H0782703 A JPH0782703 A JP H0782703A JP 5183926 A JP5183926 A JP 5183926A JP 18392693 A JP18392693 A JP 18392693A JP H0782703 A JPH0782703 A JP H0782703A
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joint
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Akihide Kubo
明英 久保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】地震時等に予想外の大変位が生じても、橋梁の
ジョイントの継目板や構造材が破損しないようにする。 【構成】尾端をヒンジ結合した継目板3を設け、その底
面に傾斜部7を設け、この傾斜部7が、相手側の顎部材
2の先頭端10に当接した時、継目板3の先端部8が顎
部材2の段差の頂部11より上に上昇するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁、滑走路、道路、
その他構造材の伸縮のためのジョイント構造に関し、さ
らに詳しくは、地震時等の大きな変位に対して破損せ
ず、復旧が容易なジョイント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば橋梁は温度変化、コンクリ−トの
乾燥収縮などにより伸縮する。また地震荷重等によって
変位する。この変位を吸収するため、橋梁ではその構造
境界ないし橋梁構成部材の境界にジョイントを設ける。
ジョイントは橋梁の前記境界の伸縮及び変形に追随し、
車輌走行に支障のない構造であることが必要である。
【0003】近年、地震時の落橋を防止するため、及
び、ジョイントの騒音、車輌振動を防止するため、ジョ
イントの数を極力少なくした長大な橋梁が造られるよう
になり、このような長大な橋梁の構造限界には、従来よ
り非常に大きい伸縮変位追随能力をもったジョイントを
設けることが必要になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような長大な橋梁
では、従来のジョイントに比べて、地震時における変位
が予想外に大きくなる問題があり、ジョイントが大きく
破損し、その復旧のために長期間の交通遮断等が避けら
れないという問題がある。本発明はこのようなジョイン
ト構造の改善を図ることを目的とし、上記問題を解決し
たジョイント構造を開発し、これを提供するものであ
る。
【0005】本発明の課題は、路面構造材に大きな変位
が生じた時に、継目板が上方に押し上げられるようにし
て地震時の大きな変位を吸収可能にし、ジョイントの破
損を防止し、交通遮断等を生じないようにしたジョイン
トの構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、次の技術手段を講じたことを特徴とす
るジョイント構造である。すなわち、路面長手方向に対
して少なくとも一端側を載置台上に載置すると共に、こ
の一端が上下動するように揺動可能に路面の継目板を形
成し、継目が縮小したとき、この継目板の前記一端を路
面上に持ち上げる持上機構を備えたことを特徴とするジ
ョイント構造である。
【0007】この場合、前記継目板の他端が路面構造材
と滑節結合されて揺動可能にしてもよく、前記継目板の
他端が単純支持されたものとしてもよい。また、前記持
上機構としては、継目板の下面に突出した突起であっ
て、継目板の一端から前記載置台の路面長手方向寸法よ
り短い路面長手方向距離に設けた突起とすれば、継目が
縮小したとき、この突起が載置台に乗り上げ、継目板の
一端が路面上に上がるので、好適である。この突起は、
継目板の寸法に応じて適当な数を設けておけばよく、継
目板の路面幅方向両端近傍、その中間部等に設けるとよ
い。突起の形状は、載置台上に乗り上げて滑らかに継目
板を持ち上げることができる形状であれば、どのような
形状でもよく、例えば、傾斜面、曲面でもよい。
【0008】また、持上機構は継目板の下面に設けた突
起に限定されるものではなく、前記載置台の路面との段
差部に設けられた上り傾斜部材でもよい。この場合に
も、路面幅方向数カ所に設けておけばよく、その形状は
問わない。もちろん、路面幅方向全面に傾斜部を設けて
もよい。以上のジョイントは橋梁、滑走路、道路の伸縮
ジョイントに用いることができる。また、地震荷重を分
散させる構造として専用することもできる。
【0009】
【作用】本発明のジョイント構造は、地震時等における
予想外の大変位が生じたときに、継目板の先端部が路面
の上方に上がることによって、継目板やジョイントの構
造材が破損しない。従って、地震後、ジョイントを単に
元に戻すことにより、ジョイント破壊復旧のための交通
遮断に至ることがない。
【0010】
【実施例】図1は本発明の実施例のジョイント構造を示
すものである。路面構造材、例えば桁1a,1bの継目
部のジョイントとして、顎部材2上に継目板3を載置し
ている。この例では、継目板は両端を単純支持している
が、路面長手方向に対して少なくとも一端側を載置台と
して形成された顎部材2上に載置し、この一端側が上下
動するようにしたものであればよい。顎部材2は、図1
では、桁1bと一体に描いてあるが、もちろん別体でも
よい。地震等により、桁1a、1bが相対移動し、継目
が縮小したとき、継目板3の下面に設けられた突起21
は顎部材2の先頭端10の上に乗り上げ、継目板3の先
端部8は、桁1bの路面上に持ち上げられる。
【0011】図3はこの突起の具備すべき要件を示した
もので、顎部材2の段差の長さAと等しい距離Aだけ先
端部8から後退した位置に、突出高さd’が設けられ、
このd’が顎部材の段差dより大きい突起であればよ
い。突起21は継目板3を持ち上げるに十分な強度があ
ればよく滑らかな凸形状を有する複数箇の突起を適宜分
散させて設けると好適である。
【0012】地震等の後に、継目板3を元の位置に復帰
させれば、継目板は損傷を受けていないので、容易に交
通回復することができる。図2は顎部材2の段差の階段
部に設けた傾斜面22が、継目板3を持ち上げる持上機
構を形成した例を示した。傾斜面22は、継目板3を持
ち上げる強度があればよく、形状構造を問わない。この
例も、継目板の他端が単純支持されたものを示している
が、他端が桁1a(路面構造材)と滑節結合されたもの
でもよい。
【0013】図4は本発明の他の実施例のジョイント構
造を示す図である。路面構造材として、桁1a、1bを
示した。このジョイントは、顎部材2と継目板3とから
構成されている。顎部材2は、図4では、桁1bと一体
に描いてあるが、もちろん別体でもよい。顎部材2は橋
上面(路面)より低く、橋軸方向寸法A、段差寸法dの
段差を有する。
【0014】継目板3は、尾端を桁1aの端部に滑節結
合した結合部を有し、先端部8を顎部材2の段差部上に
載置している。滑節構造は、回転拘束が少ない構造であ
る。例えばピン継手を用いたヒンジ部4とするが、これ
に限るものではなく、剛節構造でなく回転拘束が小さい
構造であれば、その構造は限定されない。ヒンジ部4の
下方には、隙間を設け、この隙間に弾性を有するパッキ
ング材のような押え材5を介入するとよい。継目板3の
先端部の厚さは、顎部材2の段差寸法dと一致し、路面
上面高さを一致させている。
【0015】継目板3の底面6の尾端側には継目板の厚
さが増大する方向に、傾斜面7を設けてある。継目板の
先端部8から傾斜面7までの距離A’(図5参照)は、
顎部材の寸法Aより小さくする。この傾斜面7は、図5
に示す実施例では、継目板の尾端側に向かって上り坂と
なる傾斜面となっている。この傾斜面7は、継目板3が
地震時等の大変位により図4の向かって左方向に移動し
たとき、顎部材2の先頭端10に当接し、継目板3を浮
き上がらせる。このとき、継目板3は尾端がヒンジ部4
となっているので、傾斜面7の作用により、先端部8が
上に上がる。そして、傾斜面7は、継目板3の先端部8
が顎部材2の段差の境界の頂部11より上まで上昇させ
るような位置及び高さに設定する。傾斜面7は、継目板
3が上がり始めた後も、継目板が浮き上がる方向に力が
働くように、滑らかな膨らみを持つ曲面とする場合もあ
る。
【0016】継目板の持ち上げ機構を設けた本発明のジ
ョイント構造により、ジョイントは大きな変位をしたと
きにも、ジョイントの構成部材が破損することがない。
図において、桁1aは、例えば幅17m、長さ300m
である。この場合、ジョイントの寸法は、例えば、A=
20cm、B=20cm、δ=10cm、d=6cm程
度である。
【0017】顎部材2は、継目板3の傾斜面7が乗り上
げるので、先頭端10の角の部分は丸みを与えておく。
顎の深さ(段差)をd,顎の長さをAとする。継目板3
は、図5に示すように、直角三角形に近い断面形状をし
ており、その先端部8側は顎部材2の段差dとほぼ等し
い厚さを有する平面板から構成されている。継目板3の
断面を三角形に近似した時、その3辺の長さa、b、c
と、各辺に対する角度をα、β、γとすると、次の条件
を充足する必要がある。 a)ジョイント正面が互いにぶつかる前に押し上げられ
るための条件 d/A ≦ tanγ …… (1) b)ヒンジ部4回りのモーメントが押上げる方向となる
ための条件 α > 90° …… (2) 本発明のジョイント構造を用いた場合、温度変化、乾燥
収縮等の通常荷重条件に対して、伸縮遊隙をδとしたと
き、地震荷重時に許容される遊隙はBであり、地震時の
変位可能量を飛躍的に増大することができる。
【0018】図6はさらに別の実施例を示すもので継目
板3は先端8を顎部材2の段差部上に載せ、尾端は支持
部12上に単純支持している。継目板3の底面6には傾
斜面7が設けられ、顎部材2の先頭端10に乗り上げた
とき、継目板の先端8は顎部材2の段差の頂部11より
上方へ上がるようになっている。従って、地震等による
大変位が生じたとき継目板及びその前後の部材が破損す
ることはなく、その復旧のために長時間交通遮断を余儀
なくされることは全くない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、地震時等に予想外の大
変位が生じても、継目板やジョイントの構造材が破損し
ない。従って、地震後交通遮断に至ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のジョイント構造を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施例のジョイント構造を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例のジョイント構造の説明図であ
る。
【図4】本発明の実施例のジョイント構造を示す図であ
る。
【図5】図4の実施例の継目板の断面図である。
【図6】別の実施例のジョイント構造を示す図である。
【符号の説明】 1a、1b 桁(路面構造材) 2 顎部材 3 継目板 4 ヒンジ部 5 押え材 6 底面 7 傾斜面 8 先端部 10 先頭端 11 頂部 12 支持部 21 突起 22 傾斜面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面長手方向に対して少なくとも一端側
    を載置台上に載置すると共に該一端が上下動するように
    揺動可能に路面の継目板を形成し、継目が縮小したと
    き、該継目板の該一端を路面上に持ち上げる持上機構を
    備えたことを特徴とするジョイント構造。
  2. 【請求項2】 前記継目板の他端が路面構造材と滑節結
    合されたものであることを特徴とする請求項1記載のジ
    ョイント構造。
  3. 【請求項3】 前記継目板の他端が単純支持されたもの
    であることを特徴とする請求項1記載のジョイント構
    造。
  4. 【請求項4】 前記持上機構が、継目板の下面に突出し
    た突起であって、継目板の一端から前記載置台の路面長
    手方向寸法より短い路面長手方向距離に設けた突起であ
    ることを特徴とする請求項1記載のジョイント構造。
  5. 【請求項5】 前記突起は傾斜面であることを特徴とす
    る請求項4記載のジョイント構造。
  6. 【請求項6】 前記突起は曲面であることを特徴とする
    請求項4記載のジョイント構造。
  7. 【請求項7】 前記持上機構が、前記載置台の路面との
    段差部に設けられた上り傾斜部材であることを特徴とす
    る請求項1記載のジョイント構造。
  8. 【請求項8】 前記ジョイントは橋梁、滑走路、道路の
    伸縮ジョイントである請求項1記載のジョイント構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018131763A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 ドーエイ外装有限会社 床用目地装置及び目地プレート

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525804A (ja) * 1991-07-18 1993-02-02 Sumitomo Constr Co Ltd 橋梁のエキスパンシヨンジヨイント及び橋梁

Patent Citations (1)

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