JPH0781940A - モリブデンの分離回収方法 - Google Patents
モリブデンの分離回収方法Info
- Publication number
- JPH0781940A JPH0781940A JP5247368A JP24736893A JPH0781940A JP H0781940 A JPH0781940 A JP H0781940A JP 5247368 A JP5247368 A JP 5247368A JP 24736893 A JP24736893 A JP 24736893A JP H0781940 A JPH0781940 A JP H0781940A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molybdenum
- vanadium
- high purity
- exchange resin
- anion exchange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
はモリブデンとバナジウムを含んでいるが、この使用済
み触媒からモリブデンを高純度で分離回収することので
きる回収方法を提供する。 【構成】 使用済み触媒をソ−ダ焙焼し抽出して得られ
たモリブデンとバナジウムを含む混合溶液をpH3.5
〜7.5に調整し、弱塩基性陰イオン交換樹脂に通液さ
せてバナジン酸アンモニウムのみを優先的に前記弱塩基
性陰イオン交換樹脂に吸着させることにより、バナジウ
ムを含まないモリブデン含有溶液を分離回収する。この
溶液を酸性下で加水分解してろ過することにより、高純
度モリブデン酸が得られ、さらにこの高純度モリブデン
酸を450〜500度Cで仮焼することにより、純度9
9%以上の高純度酸化モリブデンが得られる。
Description
ブデンを回収する工程等で採用するに適したモリブデン
の分離回収方法に関するものである。
触媒には、モリブデンとバナジウムが含まれており、資
源の有効利用のため、この使用済み触媒からモリブデン
が回収されている。このモリブデンの回収に使用されて
きた方法は、前記使用済み触媒をソ−ダ焙焼し、抽出し
て得られたモリブデンとバナジウムを含む抽出液に塩化
アンモニウムや硫酸アンモニウム等を加えてバナジウム
を析出分離させる方法であり、これにより、モリブデン
を主として含む液が得られる。
や硝酸等で酸性にしてから、加水分解によりモリブデン
酸として回収する。しかしながら、上記従来の方法で得
られるモリブデン酸中には、バナジウムが0.5〜1.
0%混入しているので、モリブデンを高純度で効率よく
回収する方法としては問題がある。
ナジウムを含む混合液からモリブデンを高純度で分離回
収することのできる回収方法を提供することを課題とし
ている。
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるモリブデンの回収方法は、モリブデンとバ
ナジウムを含む混合溶液からモリブデンを分離回収する
方法であって、前記混合溶液をpH3.5〜7.5に調
整し、弱塩基性陰イオン交換樹脂に通液させてバナジン
酸アンモニウムのみを優先的に前記弱塩基性陰イオン交
換樹脂に吸着させることにより、バナジウムを含まない
モリブデン含有溶液を分離回収することを特徴としてい
る。
ンをモリブデン酸として回収する具体例をとりあげ、本
発明を詳細に説明する。図1は、本発明の回収方法を例
示するフロ−チャ−トで、使用済み触媒をソ−ダ焙焼し
た後の抽出液であるモリブデン、バナジウム混合液を原
料としている。この混合液には、通常モリブデンとバナ
ジウムがそれぞれ数%含まれており、この他に、例えば
塩化ナトリウムが50〜100g/l、硫酸ナトリウム
が20〜50g/l含まれている。
ナジウムをバナジン酸アンモニウムとして沈殿させる。
これをろ過して、ろ液を弱酸性乃至中性にpH調整す
る。この調整は、例えば、塩酸、硫酸等の酸を加えるこ
とによって行う。目標とするpHの値は3.5〜7.5
であり、5.0〜7.0とするのが好ましく、6.0〜
7.0とするのがより好ましい。
イオン交換樹脂に通して、微量に含まれているバナジウ
ムを吸着させる。pH値によってはモリブデンもこの陰
イオン交換樹脂に吸着されるが、上記pH値の範囲で
は、専らバナジウムが吸着除去される。したがって、陰
イオン交換樹脂を通した後の溶液中にはバナジウムが殆
ど含まれておらず、高純度モリブデン酸アンモニウム溶
液が得られる。
溶液は、例えば塩酸で酸性にして、加温、攪拌を行い、
加水分解してろ過することにより、高純度モリブデン酸
が得られる。上記加水分解時のpH値は、0.5〜2.
5とするのが好ましく、1〜2とするのがより好まし
い。この高純度モリブデン酸を450〜500度Cで仮
焼することにより、純度99%以上の高純度酸化モリブ
デンが得られる。
する。モリブデンを20.2g/l、バナジウムを2
1.5g/l含む混合溶液を原液とし、これに塩化アン
モニウム1.5〜2モル(70〜110g/l)を添加
して、バナジン酸アンモニウムを沈殿させた。このろ過
液の組成は、表1に示すようであった。
整した後、弱塩基性陰イオン交換樹脂に通液した。使用
した弱塩基性陰イオン交換樹脂は、三菱化成(株)社の
DIAION WA 20(商品名)であり、この他に
DIAION WA 30(商品名)も使用することが
できた。この通液後の液の組成は表2に示すようであっ
た。
し、加水分解してモリブデンを沈殿させた。これを遠心
分離機でろ過すると、高純度のモリブデン酸(MoO3
・nH2 O)が得られた。
300〜600度Cで仮焼し、高純度の酸化モリブデン
を得た。得られた酸化モリブデンの組成は表3に示すよ
うであった。
モリブデンの回収法は、従来分離が困難であったバナジ
ウムを含む溶液からモリブデンを高純度で分離回収する
ことが可能となった。この分離回収法を使用済み触媒か
らのモリブデンの回収以外にも効果的に使用することが
できることは言うまでもない。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 モリブデンとバナジウムを含む混合溶液
からモリブデンを分離回収する方法であって、前記混合
溶液をpH3.5〜7.5に調整し、弱塩基性陰イオン
交換樹脂に通液させてバナジン酸アンモニウムのみを優
先的に前記弱塩基性陰イオン交換樹脂に吸着させること
により、バナジウムを含まないモリブデン含有溶液を分
離回収することを特徴とするモリブデンの分離回収方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24736893A JP3689853B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | モリブデンの分離回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24736893A JP3689853B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | モリブデンの分離回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0781940A true JPH0781940A (ja) | 1995-03-28 |
JP3689853B2 JP3689853B2 (ja) | 2005-08-31 |
Family
ID=17162391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24736893A Expired - Lifetime JP3689853B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | モリブデンの分離回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3689853B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012206867A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 三酸化モリブデンの製造方法 |
US8974674B2 (en) | 2010-03-05 | 2015-03-10 | National University Corporation Nagoya University | Method for producing ammonium tungstate aqueous solution |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP24736893A patent/JP3689853B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8974674B2 (en) | 2010-03-05 | 2015-03-10 | National University Corporation Nagoya University | Method for producing ammonium tungstate aqueous solution |
JP2012206867A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 三酸化モリブデンの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3689853B2 (ja) | 2005-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2562989C1 (ru) | Способ приготовления оксида ванадия | |
CA1283523C (en) | Method of purifying tantalum | |
US4273745A (en) | Production of molybdenum oxide from ammonium molybdate solutions | |
WO2011150583A1 (zh) | 一种从钨钼酸盐混合溶液中分别提取钨和钼的方法 | |
JP3232753B2 (ja) | 水素化脱硫廃触媒からの有価金属の回収方法 | |
US3458277A (en) | Process for the recovery of molybdenum values as high purity ammonium paramolybdate from impure molybdenum-bearing solution,with optional recovery of rhenium values if present | |
US4525331A (en) | Process for purifying molybdenum trioxide | |
WO2021056110A1 (en) | Process for the recovery of vanadium oxides from various materials | |
US4596701A (en) | Process for purifying molybdenum trioxide | |
US4555386A (en) | Process for purifying molybdenum trioxide | |
JP3689853B2 (ja) | モリブデンの分離回収方法 | |
JP2002256354A (ja) | バナジウムの分離回収方法 | |
JP3102331B2 (ja) | Ni廃触媒からの有価金属回収方法 | |
JP5761500B2 (ja) | タングステン含有アルカリ溶液の精製方法 | |
US4643884A (en) | Purification of molybdenum trioxide | |
JP2002193620A (ja) | バナジウムの回収方法 | |
US4604266A (en) | Process for purifying molybdenum trioxide | |
US4604267A (en) | Process for purifying molybdenum trioxide | |
KR100674438B1 (ko) | 탈황 폐촉매로부터 바나듐 및 몰리브덴의 분리, 추출 방법 | |
CN110951970A (zh) | 从含钒底流渣中回收钒的方法 | |
JPH059617A (ja) | モリブデン酸化物中のタングステンの除去方法 | |
TWI652227B (zh) | 回收含砷脫硝觸媒中金屬離子的方法 | |
JPH04198017A (ja) | 酸化スカンジウムの精製方法 | |
CN114314665B (zh) | 一种钠化钒液还原水解制备高纯五氧化二钒的方法 | |
US4364908A (en) | Method for purifying titanyl hydrate |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050602 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080624 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110624 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 9 |