JPH0781092A - カラ−プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要なバッファ容量を減少する。 【構成】 シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの４
色に対応した４つの印刷ヘッド２８1 ，２８2 …と、シ
アン、マゼンダ、イエローの３色のドットデータをそれ
ぞれ一時的に格納するバッファ２５1 ，２５2 ，２５3
と、シアン、マゼンダ及びイエローのドットデータに基
づいて対応する色の印刷ヘッドを駆動するシアン、マゼ
ンダ、イエローのヘッドコントローラ２９1 ，２９2 ，
２９3 と、各バッファ２５1 ，２５2 ，２５3 の対応す
るドットデータの論理積を取るブラックデータ作成器３
０と、このブラックデータ作成器からの論理積出力をド
ットデータとしてブラックの印刷ヘッド２８4 を駆動す
るブラックヘッドコントローラ２９4 とを備えるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はシアン（Ｃ）、マゼンダ
（Ｍ）、イエロー（Ｙ）、ブラック（Ｋ）の４色をそれ
ぞれ印刷する４つの印刷ヘッドと、これらの印刷ヘッド
をそれぞれ駆動する印刷ヘッド駆動手段を有するカラー
プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のカラープリンタ、例えば
カラーインクジェットプリンタにおいては、カラーデー
タをシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの４色のド
ットデータに分割し、これらのドットデータに基づいて
各印刷ヘッドを駆動して、これらの色の重ね合わせによ
ってカラー色を印刷するものが一般に知られている。

【０００３】このようなカラープリンタは、具体的には
図６に示すように、シアン、マゼンダ、イエロー、及び
ブラックの各印刷ヘッドを駆動するためのシアン制御部
１1、マゼンダ制御部１2 、イエロー制御部１3 、及び
ブラック制御部１4 を別個に備えている。

【０００４】前記シアン制御部１1 は、シアンヘッド５
1 、このシアンヘッド５1 を駆動するシアンヘッドコン
トローラ６1 、このシアンヘッドコントローラ６1 に印
刷するドットデータを供給するデータコントローラ７1
、このシアンヘッドコントローラ６1 にアドレスデー
タを入出力するアドレスコントローラ８1 、ＣＰＵでド
ット展開されたドットデータを前記データコントローラ
７1 を介して一時的に格納するシアンバッファ９1 から
構成される。

【０００５】前記マゼンダ制御部１2 、イエロー制御部
１3 、及びブラック制御部１4 もシアン制御部１1 と同
様に構成される。すなわち、マゼンダ制御部１2 は、マ
ゼンダヘッド５2 、マゼンダヘッドコントローラ６2 、
データコントローラ７2 、アドレスコントローラ８2 、
マゼンダバッファ９2 から構成される。

【０００６】また、イエロー制御部１3 は、イエローヘ
ッド５3 、イエローヘッドコントローラ６3 、データコ
ントローラ７3 、アドレスコントローラ８3 、イエロー
バッファ９3 から構成される。

【０００７】さらにブラック制御部１4 は、ブラックヘ
ッド５4 、ブラックヘッドコントローラ６4 、データコ
ントローラ７4 、アドレスコントローラ８4 、ブラック
バッファ９4 から構成される。

【０００８】このような構成のカラープリンタにおいて
は、例えばホストコンピュータからカラーデータを受信
すると、このカラーデータをドット展開し、シアン、マ
ゼンダ、イエロー、ブラックの４色のドットデータに分
解して、それぞれのドットデータを各データコントロー
ラ７1 ，７2 …を介して各バッファ９1 ，９2 …に割当
てる。

【０００９】すなわち、先ずアドレスコントローラ８1
，８2 …に各バッファ９1 ，９2 …へアドレスを出力
させて、これら各バッファ９1 ，９2 …をアクセスする
とともに、データコントローラ７1 ，７2 …にＣＰＵか
らのドットデータを各バッファ９1 ，９2 …へ出力させ
て、各バッファ９1 ，９2 …への書込みを行う。

【００１０】その後、ＣＰＵが印刷を起動すると、各ヘ
ッドコントローラ６1 ，６2 …は各アドレスコントロー
ラ８1 ，８2 …にデータ要求信号を供給する。

【００１１】すると、各アドレスコントローラ８1 ，８
2 …は各バッファ９1 ，９2 …へ所定のアドレスを供給
してアクセスするとともに、どの色のドットデータが有
効か否かを示す応答信号を各ヘッドコントローラ６1 ，
６2 …へ出力する。

【００１２】このとき、各データコントローラ７1 ，７
2 …は各ヘッドコントローラ６1 ，６2 …へ各バッファ
９1 ，９2 …からのドットデータを供給する。

【００１３】そして、各ヘッドコントローラ６1 ，６2
…は、このドットデータに基づいて各印刷ヘッド６1 ，
６2 …を駆動制御する。

【００１４】カラー印刷（白黒を除く印刷）を行う場合
は、シアン、マゼンダ、イエローのカラーデータを各バ
ッファ９1 ，９2 …にそれぞれ一時的に格納し上述の処
理を行うことによりこれら３色の組合せで印刷を行って
いた。また、テキスト印刷（白黒印刷）を行う場合はブ
ラックバッファ９4 にドットデータを一時的に格納して
から、このドットデータに基づいて白黒印刷を行ってい
た。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成では、各色に応じてそれぞれ専用のバッファを設けな
ければならず、必要なバッファ容量が増大するという問
題があった。

【００１６】そこで本発明は、必要なバッファ容量を減
少することができるカラープリンタを提供しようとする
ものである。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明は、シアン、マゼ
ンダ、イエロー、ブラックの４色に対応した４つの印刷
ヘッドと、シアンのドットデータを一時的に格納する第
１の記憶手段と、マゼンダのドットデータを一時的に格
納する第２の記憶手段と、イエローのドットデータを一
時的に格納する第３の記憶手段と、各記憶手段に格納し
たシアン、マゼンダ及びイエローのドットデータに基づ
いて対応する色の印刷ヘッドを駆動するシアン、マゼン
ダ、イエローの印刷ヘッド駆動手段と、各記憶手段の対
応するドットデータの論理積を取る論理積回路と、この
論理積回路からの論理積出力をドットデータとしてブラ
ックの印刷ヘッドを駆動するブラックの印刷ヘッド駆動
手段とを備えるものである。

【００１８】

【作用】このような構成の本発明においては、シアン、
マゼンダ、イエローのドットデータを対応する記憶手段
に一時的に格納し、これらのドットデータに基づいて、
各印刷ヘッド駆動手段は対応する印刷ヘッドを駆動す
る。また、各記憶手段の対応するドットデータは論理積
回路に入力され、この論理積回路の論理積出力に基づい
て、ブラックの印刷ヘッド駆動手段はブラックの印刷ヘ
ッドを駆動する。

【００１９】

【実施例】以下、本発明をカラーインクジェットプリン
タに適用した場合の実施例を図面を参照して説明する。

【００２０】図１は本実施例の主要部の構成を示す図
で、２１は制御部本体を構成するＣＰＵ（中央処理装
置）、２２はアドレスコントローラ、２３はデータコン
トローラである。このＣＰＵ２１にはインタフェース１
９がバスライン１８を介して接続しており、このインタ
フェース１９にはホストコンピュータ２０が通信ケーブ
ル等を介して接続している。

【００２１】前記ＣＰＵ２１とアドレスコントローラ２
２とはアドレスバス２４で互いに接続されている。ま
た、アドレスコントローラ２２には第１の記憶手段とし
てのシアンバッファ２５1 、第２の記憶手段としてのマ
ゼンダバッファ２５2 、及び第３の記憶手段としてのイ
エローバッファ２５3 がアドレスバス２６を介して電気
的に接続されており、前記ＣＰＵ２１からのアドレスを
これらのバッファ２５1，２５2 ，２５3 に供給するよ
うになっている。

【００２２】前記ＣＰＵ２１とデータコントローラ２３
とはデータバス２７で互いに接続されている。また、デ
ータコントローラ２３は前記アドレスコントローラ２２
がバッファ２５1 ，２５2 ，２５3 にアドレスを供給す
るとき、ＣＰＵ２１からのドットデータを供給するよう
になっている。これにより、ドットデータがバッファ２
５1 ，２５2 ，２５3 にそれぞれ一時的に格納される。

【００２３】具体的には、シアンバッファ２５1 には例
えば図２に示すドットデータが格納されるようになって
おり、マゼンダバッファ２５2 には例えば図３に示すド
ットデータが格納されるようになっている。また、イエ
ローバッファ２５3 には例えば図４に示すドットデータ
が格納されるようになっている。なお、図中、１は有
効、すなわち印刷ヘッドを駆動する場合であり、０は無
効、すなわち印刷ヘッドを駆動しない場合である。

【００２４】前記データコントローラ２３は、前記各バ
ッファ２５1 ，２５2 ，２５3 から取出されたドットデ
ータを、シアン（Ｃ）ヘッド２８1 、マゼンダ（Ｍ）ヘ
ッド２８2 、イエロー（Ｙ）ヘッド２８3 をそれぞれ駆
動する印刷ヘッド駆動手段としてのシアンヘッドコント
ローラ２９1 、マゼンダヘッドコントローラ２９2 、及
びイエローヘッドコントローラ２９3 へ、それぞれ供給
するようになっている。

【００２５】また、各バッファ２５1 ，２５2 ，２５3
から取出されたシアン、マゼンダ、イエローの３色分の
ドットデータは、データコントローラ２３を介してブラ
ックデータ作成器３０にも供給されるようになってい
る。

【００２６】前記ブラックデータ作成器３０は、例えば
ＡＮＤ回路（論理積回路）で構成され、前記各バッファ
２５1 ，２５2 ，２５3 からの対応するドットデータの
論理積を取るようになっている。

【００２７】このブラックデータ作成器３０の論理積出
力は、例えば図４に示すようにブラックのヘッドコント
ローラ２９4 へブラックのドットデータとして供給する
ようになっている。また、この論理積出力は前記シアン
ヘッドコントローラ２９1 、マゼンダヘッドコントロー
ラ２９2 、及びイエローヘッドコントローラ２９3 にそ
れぞれ制御信号としても供給されるようになっている。

【００２８】具体的には、シアン、マゼンダ、イエロー
のドットデータがすべて１（ブラック以外の３色が有
効）であるとき、論理積が成立し、ブラックデータ作成
器３０は１を出力するようになっている。このとき、ブ
ラックのドットデータは有効となりブラックヘッド２８
4 が駆動されるとともに、ブラック以外の印刷ヘッド２
８1 ，２８2 ，２８3 は駆動停止制御される。従って、
ブラックヘッド２８4 が駆動されるとき、ブラック以外
のヘッドコントローラ２９1 ，２９2 ，２９3 へ各バッ
ファ２５1 ，２５2 ，２５3 からドットデータとして１
（有効）が供給されても、印刷ヘッド２８1 ，２８2 ，
２８3 が駆動することはない。

【００２９】また、ブラックデータ作成器３０からの論
理出力が０のときは、ブラックのドットデータは無効と
なり、ブラックヘッド２８4 が駆動されることはない。
この場合はブラック以外の印刷ヘッド２８1 ，２８2 ，
２８3 が駆動可能となる。

【００３０】前記ヘッドコントローラ２９1 ，２９2 …
は前記アドレスコントローラ２２にそれぞれデータ要求
信号を供給するようになっている。そして、アドレスコ
ントローラ２２はデータ要求信号に応じて、これらヘッ
ドコントローラ２９1 ，２９2 …に応答信号を出力する
ようになっている。

【００３１】このような構成の本実施例においては、ホ
ストコンピュータ２０からカラーデータ、テキストデー
タ等の印刷データを受信すると、ＣＰＵ２１はこの印刷
データをドット展開し、シアン、マゼンダ、イエロー、
ブラックの４色のドットデータに分解する。

【００３２】そして、これらのドットデータのうちシア
ン、マゼンダ、イエローの３色のドットデータはそれぞ
れバッファ２５1 ，２５2 ，２５3 に格納する。このと
き、ブラックのドットデータが１のときには、シアン、
マゼンダ、イエローの各バッファの対応するアドレスに
すべて１を格納する。

【００３３】具体的には、前記ＣＰＵ２１は先ずアドレ
スコントローラ２２に各バッファ２５1 ，２５2 ，２５
3 に対してアドレスを供給させてアクセスを行う。この
ときデータコントローラ２３にＣＰＵ２１からのドット
データを各バッファ２５1 ，２５2 ，２５3 に出力させ
て、３色分のドットデータをそれぞれ各バッファ２５1
，２５2 ，２５3 に一時的に格納する。

【００３４】次に、ＣＰＵ２１が印刷を起動すると、各
ヘッドコントローラ２９1 ，２９2…はアドレスコント
ローラ２２にデータ要求信号を供給する。すると、アド
レスコントローラ２２は各バッファ２５1 ，２５2 ，２
５3 に所定のアドレスを供給し、アクセスする。する
と、アドレスコントローラ２２はどの色のドットデータ
が有効かを示す応答信号を各ヘッドコントローラ２９1
，２９2 …に供給する。

【００３５】このとき、データコントローラ２３は各バ
ッファ２５1 ，２５2 ，２５3 からのドットデータを各
ヘッドコントローラ２９1 ，２９2 …に供給する。続い
て、各ヘッドコントローラ２９1 ，２９2 …は、このド
ットデータに基づいて各印刷ヘッド２８1 ，２８2 …を
駆動して印刷を行う。

【００３６】このとき、例えばデータコントローラ２２
からのドットデータがすべて１の場合、すなわち論理積
が成立した場合、ブラックデータ作成器３０からブラッ
クヘッドコントローラ２９4 にブラックのドットデータ
として論理積成立出力１が供給されるとともに、その他
のヘッドコントローラ２９1 ，２９2 ，２９3 には制御
信号として論理積成立出力１が供給される。

【００３７】具体的には，例えば図２ないし図４のＸ＝
１、Ｙ＝１に示すシアン、マゼンダ、イエローのドット
データはそれぞれ０、０、０である。この場合には図５
のＸ＝１、Ｙ＝１に示すブラックのドットデータは０と
なる。

【００３８】これに対し、図２ないし図４のＸ＝４、Ｙ
＝２に示すシアン、マゼンダ、イエローのドットデータ
はそれぞれ１、１、１である。この場合には図５のＸ＝
４、Ｙ＝２に示すブラックのドットデータは１となる。

【００３９】そして、ブラックデータ作成器３０からの
論理成立出力１がブラックヘッドコントローラ２９4 へ
供給されると、ブラックヘッド２８4 は駆動される。こ
の場合には、その他の印刷ヘッド２８1 ，２８2 ，２８
3 が駆動されることはない。

【００４０】このように、シアン、マゼンダ、イエロー
の３色のドットデータの論理積を取るブラックデータ作
成器３０を設け、このブラックデータ作成器３０の論理
積出力をブラックのドットデータに基づいてブラックヘ
ッド２８4 を駆動するため、従来のようにブラックバッ
ファを別個に設ける必要はない。これにより、印刷に必
要なバッファ容量を減少することができる。

【００４１】また、ブラックデータ作成器３０の論理積
出力をブラック以外のヘッドコントローラ２９1 ，２９
2 ，２９3 に制御信号として供給し、論理積が成立した
とき、すなわちブラックヘッド２８4 を駆動するとき、
他の印刷ヘッド２８1 ，２８2 ，２８3 は駆動停止制御
されるため、インクを節約することができる。

【００４２】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、必
要なバッファ容量を減少することができるカラープリン
タを提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すブロック図。

【図２】図１に示すシアンヘッドコントローラに供給さ
れるドットデータを示す図。

【図３】図１に示すマゼンダヘッドコントローラに供給
されるドットデータを示す図。

【図４】図１に示すイエローヘッドコントローラに供給
されるドットデータを示す図。

【図５】図１に示すブラックヘッドコントローラに供給
されるドットデータを示す図。

【図６】従来例を示す図。

【符号の説明】

２１…ＣＰＵ ２５1 …シアンバッファ ２５2 …マゼンダバッファ ２５3 …イエローバッファ ２８1 …シアンヘッド ２８2 …マゼンダヘッド ２８3 …イエローヘッド ２８4 …ブラックヘッド ２９1 …シアンヘッドコントローラ ２９2 …マゼンダヘッドコントローラ ２９3 …イエローヘッドコントローラ ２９4 …ブラックヘッドコントローラ ３０…ブラックデータ作成器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック
   の４色に対応した４つの印刷ヘッドと、シアンのドット
   データを一時的に格納する第１の記憶手段と、マゼンダ
   のドットデータを一時的に格納する第２の記憶手段と、
   イエローのドットデータを一時的に格納する第３の記憶
   手段と、前記各記憶手段に格納したシアン、マゼンダ及
   びイエローのドットデータに基づいて対応する色の印刷
   ヘッドを駆動するシアン、マゼンダ、イエローの印刷ヘ
   ッド駆動手段と、前記各記憶手段の対応するドットデー
   タの論理積を取る論理積回路と、この論理積回路からの
   論理積出力をドットデータとしてブラックの印刷ヘッド
   を駆動するブラックの印刷ヘッド駆動手段とを具備する
   ことを特徴とするカラープリンタ。