JPH0781008B2 - アルケニル基を有するシロキサンコポリマー、その製造方法、その組成物及び粘着性物質を固着防止する被覆の製造方法 - Google Patents

アルケニル基を有するシロキサンコポリマー、その製造方法、その組成物及び粘着性物質を固着防止する被覆の製造方法

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JPH0781008B2
JPH0781008B2 JP795291A JP795291A JPH0781008B2 JP H0781008 B2 JPH0781008 B2 JP H0781008B2 JP 795291 A JP795291 A JP 795291A JP 795291 A JP795291 A JP 795291A JP H0781008 B2 JPH0781008 B2 JP H0781008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルケニル基を有するシ
ロキサンコポリマーならびにその製造方法に関する。さ
らに本発明はアルケニル基を有するシロキサンコポリマ
ー、Si結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン
および触媒を含有する組成物、ならびに該組成物を粘着
性物質を固着防止する被覆の製造のために使用すること
に関する。
【0002】
【従来の技術】Si結合ビニル基を有するオルガノポリ
シロキサンをSi結合水素原子を有するオルガノポリシ
ロキサンと触媒の存在で反応させることは公知である。
それでもSi結合ビニル基を有するこの種オルガノポリ
シロキサンは容易には使用できない。というのはこれら
は製造するのが極くむづかしいハロゲンビニルシランか
ら加水分解によって製造しなければならないからであ
る。
【0003】入手しやすいのはアメリカ特許第4311
821号明細書(1982.1.19公告、C.Wei
temeyerら、Th.Goldschmidt A
G)に記載のトリメチロールエタンジアリルエーテル
ー、トリメチロールプロパンジアリルエーテルーまたは
ペンタエリトリットトリアリルエーテル基を有するオル
ガノポリシロキサンである。トリメチロールエタンジア
リルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテ
ルまたはペンタエリトリットトリアリルエーテルの結合
は、ヒドロキシル基とオルガノポリシロキサンのSi結
合のハロゲン原子またはSi結合のアルコキシ基の反応
によって達成される。こうして得られたSiOC結合は
SiC結合に比較すると比較的加水分解に不安定である
という欠点がある。
【0004】アメリカ特許第4208319号(198
0.6.18公告、P.Augustら、Wacker
−chemie GmbH)には、例えばテトラアリル
オキシエタンのような4脂肪族二重結合を含有する有機
化合物と、Si結合水素原子を有するシランとのSi結
合水素原子の脂肪族二重結合に対する付加を促進する触
媒の存在においての反応が記載されている。この反応で
は3脂肪族二重結合を含有するオルガノシランの実際に
理論の100%に達する収率が得られる。こうして得ら
れるオルガノシランは強化添加物として有機ポリマーお
よび充填剤を基礎とする硫黄またはラジカルにより網状
組織化可能の素材に使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は
アルケニル基を有し、1Si原子に1より多いアルケニ
ル基を導入することができる簡単な方法で製造すること
ができ、加水分解に安定でかつSi結合水素原子を有す
るオルガノポリシロキサンでSi結合水素の脂肪族二重
結合に対する付加を促進する触媒の存在で迅速に、網状
組織化するシロキサンコポリマーを開発することであっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明により
解決される。
【0007】本発明の対象は、 (a)式
【0008】
【化13】
【0009】[式中Rは同じかまたは異り、基当り炭素
原子1〜18個を有するハロゲン化されていてもよい炭
化水素基、R1は同じかまたは異り基当り炭素原子1〜
4個を有する、エーテル酸素原子により置換されていて
もよいアルキル基を表わし、aは0、1、2または3、
bは0、1、2または3でこの和はa+bは3より大き
くない]のシロキサン単位、 (b)分子当り式:
【0010】
【化14】
【0011】[式中Rは前記記載の意味を表わし、cは
0、1または2であり、Gは式 −CH2CHR2CHR2OY(OCHR2CR2=CH2x-1 (式中R2は同じかまたは異り、水素原子またはメチ
ル基を表わす)の基を表わし、Yは3価の、4価の、5
価のまたは6価の、基当り炭素原子2〜20個を有する
炭化水素基を表わし、かつ該基は式 −OH −OR3(式中R3は基当り炭素原子1〜6個を有するア
ルキル基を表わす)、
【0012】
【化15】
【0013】(式中R4は1個のメチル基、エチル基、
イソプロピル基、t−ブチル基、またはフェニル基を表
わす)、
【0014】
【化16】
【0015】(式中R3は前記記載の意味を表わす)ま
たは−X(式中Xはハロゲン原子を表わす)のグループ
により置換されていてもよくまたは少なくとも1個の酸
素原子、硫黄原子またはカルボニル基により中断されて
いてもよく、または式: ≡P、≡P=Oまたは≡SiR5 (式中R5は基当り炭素原子基当り1〜8個を有する1
価の炭化水素基を表わす)の3価の基を表わし、または
【0016】
【化17】
【0017】のような4価の元素を表わし、xは3、
4、5または6でありおよび場合により (c)分子当り式:
【0018】
【化18】
【0019】[式中Rおよびcは前記記載の意味を表わ
し、 G1は式:
【0020】
【化19】
【0021】の基、 G2は式:
【0022】
【化20】
【0023】の基および G3は式:
【0024】
【化21】
【0025】(式中R2、Yおよびxは前記記載の意味
を表わす)の基を表わす]の単位のグループから選択さ
れる少なくとも1つの単位を含有するアルケニル基を有
するシロキサンポリマーである。
【0026】有利にはアルケニル基を有するシロキサン
コポリマーは式(I)のシロキサン単位、分子当り式
(II)の少なくとも1シロキサン2単位および分子当
り式(III)、(IV)および(V)の単位のグルー
プから選択される少なくとも1つの単位を含有する。
【0027】さらに本発明の対象はアルケニル基を有す
るシロキサンコポリマーを製造する方法であり、該方法
は一般式: Y(OCHR2CR2=CH2x [式中R2、Yおよびxは前記記載の意味を表わす]の
2個よりも多い脂肪族二重結合を有する有機化合物
(1)を分子当り少なくとも1Si結合水素原子を有す
るオルガノポリシロキサン(2)とSi結合水素原子を
脂肪族二重結合に対し付加することを促進する触媒
(3)の存在で反応せしめ、その際有機化合物(1)中
の脂肪族二重結合のオルガノポリシロキサン(2)中の
Si結合水素に対する装入比は、式: −OCHR2CR2=CH2 [式中R2は前記記載の意味を表有する]の平均2個よ
りも多いアルケニル基を有する、アルケニル基を有する
シロキサンコポリマーが得られるような比であることを
特徴とする。
【0028】有利にはxは3または4およびYは3価の
または4価の基である。
【0029】本発明による、アルケニル基を有するオル
ガノポリシロキサンは主として25℃で5〜5・105
mPa・S、有利には25℃で50〜50000mPa
・Sの粘度を有する。
【0030】基Rの例は、アルキル基例メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソ−プロピル、1−n−ブチル、
2−n−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ペン
チル、イソペンチル、ネオ−ペンチル、t−ペンチル
基、ヘキシル基例n−ヘキシル基、ヘプチル基例n−ヘ
プチル基、オクチル基例n−オクチル基およびイソ−オ
クチル基例2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル
基例n−ノニル基、デシル基例n−デシル基、ドデシル
基例n−ドデシル基、オクタデシル基例n−オクタデシ
ル基;シクロアリル基例シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチル基およびメチルシクロヘキシル基;
アリール基例ヘニル、ナフチル、アントリルおよびヘナ
ントリル基;アルカリール基例o−、m−、p−トリル
基、キシリル基およびエチルフニル基;およびアラルキ
ル基例ベンジル基、α−およびβ−ヘニルエチル基であ
る。有利なのはメチル基である。
【0031】ハロゲン化基Rに対する例は3,3,3−
トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2′,
2′,2′−ヘキサフルオロイソプロピル基、ヘプタフ
ルオロイソプロピル基のようなハロゲンアルキル基、お
よびo−、m−、およびp−クロロフニル基のようなハ
ロゲンアリール基である。
【0032】アルキル基R1の例は、メチル、エチル、
n−プロピル、イソ−プロピル、1−n−ブチル、2−
n−ブチル、イソ−ブチル、およびt−ブチル基であ
る。有利にはメチルおよびエチル基である。エーテル酸
素原子により置換されるアルキル基R1の例はメトキシ
エチレンおよびエトキシエチレン基である。
【0033】有利には基R2は水素原子である。
【0034】アルキル基R3の例は、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、1−n−ブチル、2−n
−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、
イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、t−ペンチル基およ
びn−ヘキシル基のようなヘキシル基である。
【0035】基R5の例は、アルキル基例メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソ−プロピル、1−n−ブチル、
2−n−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ペン
チル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、t−ペンチル
基およびヘキシル基例n−ヘキシル基、ヘプチル基例n
−ヘプチル基、オクチル基例n−オクチル基、およびイ
ソ−オクチル基例2,2,4−トリメチルペンチル基、
アルケニル基例ビニル−およびアリル基、シクロアルキ
ル基例シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル基およびメチルシクロヘキシル基、アリール基例ヘニ
ル基、アルカリール基例o−、m−、p−トリル基、キ
シリール基およびエチルフェニル基、およびアラアルキ
ル基例ベンジル基、α−およびβ−フェニルエチル基で
ある。
【0036】有利にはアルケニル基を有するシロキサン
コポリマーとしては、 (a)式: R2SiO (I′) のシロキサン単位、 (b)分子当り式: GR2SiO1/2 (II′) の少なくとも2シロキサン単位、 (c)分子当り式: O1/22SiG1SiR21/2 (III′) の少なくとも1単位を含有するようなものである。但
し、式中R、GおよびG1は前記記載の意味を表わす。
【0037】本発明による方法で使用する2個より多い
脂肪族二重結合を有する有機化合物(1)の例は 式:
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】(R6は水素または式:
【0041】
【化24】
【0042】の基を表わしkは平均2.5〜3.5、有
利には2.9である)のようなものであり、その際最後
に挙げた化合物およびテトラアリルオキシエタンは有利
な例である。
【0043】従って基Yの例は式:
【0044】
【化25】
【0045】
【化26】
【0046】≡Pおよび≡P=O のようなものである。
【0047】有機化合物(1)の製造方法はヨーロッパ
特許第46731号明細書に記載されている(198
4、10、3公開、F.Lohseら、チバ−ガイギイ
社)。
【0048】式: (HOCH24-kC(CH2OCH2CH=CH2k [式中kは2.9である]の化合物は例えばShell
社で購買入手できペンタエリトリットトリアリルエーテ
ルとして販売されている。
【0049】式:
【0050】
【化27】
【0051】[式中kは平均2.5〜3.5、有利には
2.9である]の化合物は前記記載の化合物と無水酢酸
またはイソプロピルアセテートとの反応によって得られ
る。
【0052】有利には、少なくとも1Si結合水素原子
を有するオルガノポリシロキサン(2)としては一般
式:
【0053】
【化28】
【0054】[式中Rは前記記載の意味を表わし、eは
0または1、平均0.005〜1.0、fは0、1、2
または3、平均1.0〜2.0およびその和e+fは3
より大きくない]のようなのを本発明により方法では使
用する。
【0055】有利には少なくとも1Si結合水素原子を
有するオルガノポリシロキサン(2)としては、一般
式: Hd3-dSiO(SiR2O)o(SiRHO)qSiR3-dd (VII) [式中Rは前記記載の意味を表わしdは0または1、o
は0または1〜1000の整数でpは0または1〜6ま
での整数を表わす]のようなものを本発明の方法では使
用する。
【0056】特に有利には本発明による方法で使用する
オルガノポリシロキサン(2)は分子当り2〜6のSi
結合水素原子を含有する。
【0057】分子当り少なくとも1Si結合水素原子を
有するオルガノポリシロキサン(2)は主として粘度2
5℃で0.5〜20000mPa・S、有利には25℃
で5〜1000mPa・Sを有する。
【0058】式(VII)のオルガノポリシロキサンの
有利な例はジメチル水素シロキサンおよびジメチルシロ
キサン単位からの共重合体、ジメチル水素シロキサン、
ジメチルシロキサンおよびメチル水素シロキサン単位か
らの共重合体、トリメチルシロキサンおよびメチル水素
シロキサン単位からの共重合体およびトリメチルシロキ
サン、ジメチルシロキサンおよびメチル水素シロキサン
単位からの共重合体である。
【0059】分子当り少なくとも1Si結合水素原子を
有するオルガノポリシロキサンの、またこの有利な種類
のようなものの製造方法は一般に公知である。
【0060】有機化合物(1)は、本発明による方法で
は、有機化合物(1)中の脂肪族二重結合がオルガノポ
リシロキサン(2)中のSi結合水素に対して主として
1.5:1〜20:1、有利には2:1〜10:1の比
で存在するような量で使用する。有機化合物(1)はそ
の官能性およびその分子量により殆ど任意に非常に広い
範囲でオルガノポリシロキサン(2)と組合せることが
できる。しかし20:1より大きいC=C:SiHの比
は有機化合物(1)のモノヒドロシリル化のみを惹起す
る。このことは好ましくない。
【0061】テトラアリルオキシエタンのような有機化
合物(1)の、α,ω−二水素ジメチルポリシロキサン
のようなオルガノポリシロキサン(2)との触媒(3)
の存在での反応は次の反応図式に従って進行する。すな
わち、
【0062】
【化29】
【0063】該反応の経過ひいてはまた得られる最終生
成物は有機化合物(1)中のC=C二重結合のオルガノ
ポリシロキサン(2)中のSi結合水素に対する使用し
た比に決定的に依存する。使用した比C=C:SiH
(その際この比C=C:SiHは常に1より大であるべ
きである)にそれぞれ従って、鎖末端でおよび鎖に沿っ
て式: −OCHR2CR2=CH2、例 −OCHR2CH=CH2 の遊離のアルケニル基を有するシロキサンコポリマーが
得られ、その際それは鎖に沿う遊離のアルケニル基のオ
ルガノポリシロキサン(2)のSi結合水素原子とさら
に反応することにより鎖に沿った分岐に至ることができ
る。
【0064】またSi結合水素の脂肪族多重結合に対す
る付加を促進する媒体(3)としては本発明による方法
では、またこれまでSi結合水素の脂肪族二重結合に対
する付加を促進するのに使用することができる同じ触媒
を使用することができる。該触媒(3)においては主と
して白金族元素類からの金属、または白金族元素類から
の化合物また錯体が重要である。このような触媒に対す
る例は、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、または活性
炭のような担体上に存在し得る金属状および微粉の白
金、白金ハロゲン化物例えばPtCl4、H2PtCl6
・6H2O、Na2PtCl4・4H2O、白金−オレフィ
ン錯体、白金−アルコール錯体、白金−アルコラート錯
体、白金−エーテル錯体、白金−アルデヒド錯体、白金
−ケトン錯体、H2PtCl6・6H2Oおよびシクロヘ
キサノンからの反応生成物を含めたような白金の化合物
または錯体、検出できる無機の結合ハロゲンの含量を有
するまたはなしの白金−1,3−ジビニル−1,1,
3,3ーテトラメチルジシロキサン錯体、ビス(γ−ピ
コリン)−白金ジクロリド、トリメチレンジピリジン白
金ジクロリド、ジシクロペンタジエン白金ジクロリド、
ジメチルスルホキシドエチレン白金(II)−ジクロリ
ドのような白金−ビニルシロキサン錯体ならびに1−オ
クテン中に溶解している四塩化白金と第2ブチルアミン
からの反応生成物のような、アメリカ特許第42924
34号明細書による四塩化白金のオレフィンおよび第1
アミンまたは第2アミンまたは第1および第2アミンと
の反応生成物またはヨーロッパ特許第110370号明
細書によるアンモニウム−白金錯体である。
【0065】該触媒(3)はそのつど元素状白金として
有機化合物(1)およびオルガノポリシロキサン(2)
の全重量に対して主として0.5〜1000重量ppm
(100万重量部当り重量部)の量に、有利には2〜5
0重量ppmの量に算出される。
【0066】本発明による方法は主として周囲雰囲気の
圧力で、従って約1020hPa(絶対圧)で行うが、
また高くてもまたは低い圧力でも行うことができる。さ
らに本発明による方法は主として温度50℃〜150℃
で、有利には80℃〜130℃で行う。
【0067】本発明による方法では不活性、有機溶剤の
併用は有利ではないけれども不活性、有機溶剤を併用す
ることができる。不活性、有機溶剤に対する例はトルエ
ン、キシレン、オクタン異性体、ブチルアセテート、
1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフランおよび
シクロヘキサンである。
【0068】本発明による方法に従って製造されたアル
ケニル基を有するシロキサンコポリマーからは過剰の有
機化合物(1)ならびに場合により併用した不活性の有
機溶剤を主として蒸留により除去する。
【0069】本発明による方法に従って製造されるアル
ケニル基を有するシロキサンコポリマーは場合によりオ
ルガノシロキサン(4)と均衝させる。
【0070】オルガノポリシロキサン(4)としては主
として式: R3SiO(SiR2O)rSiR3 [式中Rは前記記載の意味を表わし、rは0または1〜
1500の値の中の整数である]の線状の、末端トリオ
ルガノシロキサン基を有するオルガノポリシロキサン、
式: HO(SiR2O)sH [式中Rは前記記載の意味を表わしsは1〜1500の
値中の1整数である]の線状の、末端ヒドロキシ基を有
するオルガノポリシロキサン、式: (R2SiO)t [式中Rは前記記載の意味を表わしtは3〜12の整数
である]の環状のオルガノポリシロキサン、式: R2SiO および RSiO3/2 [式中Rは前記記載の意味を表わす]の単位からなる共
重合体から構成するグループから選択されたようなもの
を使用する。
【0071】場合により行う均衝で使用されるオルガノ
ポリシロキサン(4)およびアルケニル基を有するシロ
キサンコポリマーの量的割合は場合により行う均衝の際
に生ずるシロキサンコポリマー中のアルケニル基の所望
の成分によってのみおよび所望の平均鎖長により決定さ
れる。
【0072】場合により行われる均衝化の際にはおも
に、均衝化を促進する塩基性の触媒を使用する。このよ
うな触媒に対する例は水酸化ナトリウムおよび水酸化カ
リウムのようなアルカリ金属水酸化物、トリメチルベン
ジルアンモニウムヒドロキシドおよびテトラメチルアン
モニウムヒドロキシドである。有利なのはアルカリ金属
水酸化物である。アルカリ金属水酸化物はそのつど使用
されるアルケニル基を有するシロキサンコポリマーおよ
び使用されるオルガノポリシロキサン(4)の全重量に
対しておもに50〜10000重量ppm(=100万
当り部)、特に500〜2000重量ppmの量で使用
される。酸性の均衝化触媒の使用も確かに可能ではある
が有利ではない。
【0073】場合により行われる均衝化はおもに100
℃〜150℃および周囲雰囲気の圧力で、従って約10
20hPa(絶対)で行われる。しかしまた所望により
より高いまたは低い圧で使用することもできる。平衝化
はそのつど使用されるアルケニル基を有するシロキサン
コポリマーおよび使用されるオルガノポリシロキサン
(4)の全重量に対しておもに5〜20重量%で、トル
エンのような水と不混合の溶剤中で行う。平衝化で得ら
れた混合物の再生の前に該触媒を不活性にすることがで
きる。本発明による方法は断続的に、半連続的または完
全連続的に行うことができる。 本発明による、アルケ
ニル基を有するシロキサンコポリマーをSi結合のビニ
ル基を有するオルガノシロキサンのようにSi結合水素
を有するオルガノポリシロキサンでヒドロシリル化触媒
の存在で網状化するようにできる。さらに本発明によ
る、アルケニル基を有するシロキサンコポリマーをまた
メルカプト基を有する有機ポリマーで網状化することが
できる。
【0074】本発明によるアルケニル基を有するシロキ
サンコポリマーは、(A)式(I)、(II)の単位お
よび場合により式(III)、(IV)または(V)の
単位の少なくとも1を主として含有し、有利には式
(I′)、(II′)および(III′)の単位を含有
するアルケニル基を有するシロキサンコポリマー、
(B)Si結合水素原子を有するオルガノポリシロキサ
ンおよび(C)Si結合水素の脂肪族二重結合に対する
付加を促進する触媒を含有する組成物で使用される。
【0075】成分(B)としてはおもに式(VI)のオ
ルガノポリシロキサン、有利には式: Hd3-dSiO(SiR2O)o(SiRHO)qSiR3-dd (VIII) [式中Rは前記記載の意味を表わし、dは0または1o
は0または1〜1000の整数およびqは0または1〜
50の整数、おもに5〜50を表わす]のようなものを
使用する。
【0076】成分(C)としてはおもに上記記載の触媒
(3)を使用する。
【0077】さらに該組成物は、(D)Si結合水素の
脂肪族二重結合に対し室温での付加を引き伸す薬剤のよ
うなそのほかの添加物を含有することができる。このよ
うな抑制剤は例えばアメリカ特許第3933880号明
細書に記載されている。このための例は3−メチル−1
−ブチン−3−オール、1−エチニルシクロヘキサン−
1−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オ
ール、3−メチル−1−ペンチン−3−オールおよびそ
の他のようなアセチレン系不飽和アルコールである。
【0078】本発明によるシロキサンコポリマーを含有
する組成物は粘着性物質を固着防止する被覆の製造に使
用される。
【0079】主として本発明によるシロキサンコポリマ
ーを含有する組成物は、200〜400nmの波長を有
するようなものが有利である紫外光によるおよび/また
は温度20〜100℃が有利である熱によって網状化さ
れる。紫外光は例えばキセノン、水銀低、水銀中、また
は水銀高圧ランプで発生することができる。光による網
状化に対してまた波長400〜600nm、従っていわ
ゆる“ハロゲンライト”のようなものが適している。本
発明によるシロキサンコポリマーを含有する組成物は、
市販の光増感剤を併用すれば可視の範囲の光で網状化で
きる。本発明によるシロキサンコポリマーを含有する組
成物を熱により網状化することに対するエネルギー源は
炉、加熱通路、加熱ロール、加熱平板または赤外範囲の
熱放射である。
【0080】本発明による被覆を施こすことのできる表
面に対する例は紙、木、コルク、合成樹脂、例えばポリ
エチレンフィルムまたはポリプロピレンフィルム、セラ
ミック質対象物、ガラス繊維を含むガラス、金属、アス
ベストからのようなものを含む板紙および天然または合
成の有機繊維からの織布および不織布のようなものであ
る。
【0081】本発明によるシロキサンコポリマーを含有
する組成物を被覆すべき表面に施すことは任意の、液状
物質から被覆の製造に適したおよび多方面からの公知の
方法、例えば浸漬、塗布、注入、噴霧、ローラ塗布、印
刷例えばオフセットグラビヤ被覆装置、ナイフ−または
ドクターナイフ成層を用いて行うことができる。
【0082】
【実施例】
例 1 1,1,2,2−テトラアリルオキシエタン127gに
四塩化白金の1−オクテン溶液の形の白金2.7mgを
加えた。該混合物を110℃に加熱し窒素雰囲気および
撹拌のもとこの混合物に110℃で粘度25℃で3.7
mm2/Sを有しSi結合水素0.32重量%を含有す
るα,ω−二水素ジメチルポリシロキサン78gを滴加
した。110℃で約3時間の撹拌の後α,ω−二水素ジ
メチルポリシロキサンのSi結合水素原子98%は反応
した。それから120℃および0.001hPa(絶対
圧)で全部の揮発性の成分を蒸留除去した。こうして透
明な黄色の粘度25℃で61mm2/Sおよび沃素価
(=100g物質に結合されているヨードのgを示す
数)111を有する油状物を得た。1H−NMRスペク
トルからアリルオキシ基を有するジメチルポリシロキサ
ンコポリマーに対しジメチルシロキサン単位のアリルオ
キシ基に対する割合1.75を読みとることができた。
【0083】例 2 1,1,2,2−テトラアリルオキシエタン89gを四
塩化白金の1−オクテン溶液の形の白金5.4mgと混
合し該混合物を110℃に加熱した。この混合物に窒素
雰囲気および撹拌のもとに110℃で30分以内に鎖長
63を有するα,ω−二水素ジメチルポリシロキサン5
81gを滴加した。110℃で約3時間撹拌の後α,ω
−二水素ジメチルポリシロキサンのSi結合水素原子9
8%が反応した。それから120℃および0.001h
Paで全揮発性成分を蒸留で除去した。こうしてアリル
オキシ基を有する、粘度25℃で380mm2/Sを有
しかつ沃素価19.6を有するジメチルポリシロキサン
コポリマーを得た。1H−NMRスペクトルからシロキ
サンコポリマーに対してジメチルシロキサン単位のアリ
ルオキシ基に対する割合17を読み取ることができた。
【0084】例 3 1,1,2,2−テトラアリルオキシエタン127gを
1−オクテン中四塩化白金の溶液の形で白金10.8m
gと混合し該混合物を110℃に加熱した。この混合物
に110℃で窒素雰囲気および撹拌のもと粘度25℃で
85mm2/Sを有し、分子当りSi結合水素原子0.
058重量%およびSi結合水素原子平均3.2を含有
するメチル水素シロキサン、ジメチルシロキサンおよび
トリメチルシロキサン単位からなる共重合体345gを
滴下した。110℃で約22時間撹拌の後該共重合体の
Si結合水素原子の96%が反応した。それから120
℃および0.001hPa(絶対圧)で全揮発性成分を
蒸留除去した。濾過後透明の、黄色の、粘度25℃で3
87mm2/Sおよび沃素価24を有する油状物320
gを得た。こうして得たシロキサンコポリマーは未網状
でトルエンに溶解透明であった。
【0085】例 4 ペンタエリトリットトリアリルエーテル(Shell社
で入手、沃素価281)48gを1−オクテン中の四塩
化白金の溶液の形の白金2.2mgと混合し該混合物を
105℃に加熱した。この混合物に粘度25℃で56m
2/Sを有し、Si結合水素0.046重量%を含有
するα,ω−二水素ジメチルポリシロキサン435gを
滴加した。約7時間撹拌の後にα,ω−二水素ジメチル
ポリシロキサンのSi結合水素原子98%が反応した。
それから120℃および0.001hPa(絶対圧)で
揮発性成分を蒸留除去した。濾過後粘度25℃で810
mm2/Sを有しかつ沃素価11.0を有する透明の液
体380gを得た。1H−NMR−スペクトルからアリ
ルオキシ基を有するシロキサンコポリマーに対するジメ
チルシロキサン単位のアリルオキシ基に対する割合2
8.2を読み取ることができた。
【0086】例 5 第2−ブテノールとテトラメトオキシシランとの反応に
より製造した、テトラキス(1−メチル−2−プロペニ
ルオキシ)シラン40.5gを1−オクテン中の四塩化
白金の溶液の形の白金27mgと混合し該混合物を10
5℃に加熱した。この混合物に105℃で撹拌しながら
鎖長63を有するα,ω−二水素ジメチルポリシロキサ
ン291gを滴加した。105℃で約5時間撹拌後α,
ω−二水素ジメチルポリシロキサンのSi結合水素原子
の95.5%が反応した。それから120℃および0.
001hPa(絶対圧)で揮発性成分を蒸留除去した。
こうして粘度25℃で3860mm2/Sを有しかつ沃
素価15を有する透明な生成物254gを得た。1H−
NMRスペクトルから1−メチル−2−プロペニルオキ
シ基を有するジメチルポリシロキサンコポリマーに対す
るジメチルシロキサンの1−メチル−2−プロペニルオ
キシ基に対する割合55を読み取ることができた。
【0087】例 6 例2からの生成物25.9g(アリルオキシ基20ミリ
モル)を1−オクテン中の四塩化白金の7%溶液の34
mgと混合した。この混合物にメチル水素シロキサン−
およびトリメチルシロキサン単位からなる粘度20mm
2/Sを有する共重合体1.2g(=Si結合水素20
ミリモル)を加えた。それから該混合物を厚さ約2μm
の紙の上に塗布した。こうして25℃で1分より少い中
に粘着性のない被覆に硬化した。
【0088】例 7 a) ペンタエリトリットジペンタエリトリットトリ−
およびペンタエリトリットテトラアリルエーテルからの
工業的混合物395g(OH基2.0モルに相応)をイ
ソプロペニルアセテート250gおよび濃硫酸20滴で
4時間還流のもとアシル化した。アセトンは連続的に塔
頂を介して留出され、残余は真空で分留蒸留した。こう
して沃素価250を有する透明の、1H−NMRスペク
トルではメチルオル基のない生成物を得た。
【0089】b) 前記a)に記載の製造のアシル化さ
れたアリルエーテル混合物67.1g(C=C0.66
モルに相応)を1−オクテン中の四塩化白金の溶液の形
の白金2mgと混合し該混合物を110℃に加熱した。
この混合物に110℃で窒素雰囲気および撹拌のもと鎖
長52を有するα,ω−二水素ジメチルポリシロキサン
384.6gを滴加した。110℃で5時間撹拌の後
α,ω−二水素ジメチルポリシロキサンのSi結合水素
原子の98%が反応した。それから140℃および0.
001hPa(絶対圧)ですべての揮発性成分を蒸留除
去した。こうして粘度330mm2/Sを有する透明の
黄色のシロキサンコポリマー380gを得たが、該コポ
リマーは鎖末端でも鎖に沿ってもアルキルオキシ基を含
有していた(シロキサンコポリマー約2120gはアリ
ルオキシ基1モルを含有していた)。
【0090】例 8 例7からの生成物21.2g(=アルキルオキシ基10
ミリモル)を3−メチル−1−ブチン−3−オール75
mg、メチル水素シロキサン−およびトリメチルシロキ
サン単位からの、粘度25℃で20mm2/Sを有する
共重合体1.2gおよび白金を元素として計算し1%を
含有するイソプロパノール中の四塩化白金からの溶液2
40mgとを混合した。すぐ使える、抑止剤の混合物は
元素として計算し、白金100重量ppmを含有し25
℃で密封容器中8時間以上でも加工することができた。
該混合物をガラス棒を用いてコーティングしたクラフト
ペーパー上に厚さ約2μmで塗布した。80℃で強制空
気循環炉において5秒の滞留時間で該被覆は粘着性のな
い、ゴム状の被覆に硬化し、該被覆は何ら摩擦落ちを示
さずかつアクリレート接着剤で被覆された感圧接着剤に
対して剥離した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)式: 【化1】 [式中Rは同じかまたは異り、基当り炭素原子1〜18
    個を有するハロゲン化されていてもよい炭化水素基、R
    1は同じかまたは異り、基当り炭素原子1〜4個を有す
    る、エーテル酸素原子により置換されていてもよいアル
    キル基を表わし、aは0、1、2または3、bは0、
    1、2または3およびその和a+bは3より大きくな
    い]のシロキサン単位、(b)分子当り式: 【化2】 [式中Rは前記記載の意味を表わし、cは0、1または
    2であり、Gは式 −CH2CHR2CHR2OY(OCHR2CR2=CH2x-1 (式中R2は同じかまたは異り、水素原子またはメチ
    ル基を表わす)の基を表わし、Yは3価の、4価の、5
    価のまたは6価の基当り炭素原子2〜20個を有する炭
    化水素基を表わし、かつ該基は式 −OH −OR3(式中R3は基当り炭素原子1〜6個を有するア
    ルキル基を表わす)、 【化3】 (式中R4は1個のメチル基、エチル基、イソプロピル
    基、t−ブチル基、またはフェニル基を表わす)、 【化4】 (式中R3は前記記載の意味を表わす)または −X(式中Xはハロゲン原子を表わす)のグループによ
    り置換されていてもよくまたは少なくとも1個の酸素原
    子、硫黄原子またはカルボニル基により中断されていて
    もよく、または式: ≡P、≡P=Oまたは≡SiR5 (式中R5は基当り炭素原子1〜8個を有する1価の炭
    化水素基を表わす)の3価の基を表わし、または 【化5】 のような4価の元素を表わし、Xは3、4、5または6
    である]の少なくとも1つのシロキサン単位および場合
    により (c)分子当り式: 【化6】 [式中Rおよびcは前記記載の意味を表わし、 G1は式: 【化7】 の基、 G2は式: 【化8】 の基および G3は式: 【化9】 (式中R2、YおよびXは前記記載の意味を表わす)の
    基を表わす]の単位のグループから選択される少なくと
    も1つの単位を含有する、アルケニル基を有するシロキ
    サンコポリマー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアルケニル基を有するシ
    ロキサンコポリマーを製造する方法において、2個より
    も多い脂肪族二重結合を有する、一般式: Y(OCHRCR=CH [式中、 Rは同じかまたは異り、水素原子またはメチル基を表
    わし、 xは3、4、5または6であり、 Yは3価の、4価の、5価のまたは6価の、基当り炭素
    原子2〜20個を有する炭化水素を表わし、かつ該基は
    式: −OH、 −OR(式中Rは基当り炭素原子1〜6個を有する
    アルキル基を表わす)、 −OSiR (式中Rはメチル基、エチル基、イソ
    プロピル基、t−ブチル基、またはフェニル基を表わ
    す)、 (式中Rは前記記載の意味を表わす)、または −X(式中Xはハロゲン原子を表わす) のグループにより置換されていてもよくまたは少なくと
    も1個の酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基により
    中断されていてもよく、または式: ≡P、≡P=Oまたは≡SiR (式中Rは基当り炭素原子1〜8個を有する1価の炭
    化水素基を表わす)の3価の基を表わし、または のような4価の元素を表わす]の有機化合物(1)を、
    一般式(IV): (式中、 Rは前記記載の意味を表わし、 eは0または1、平均0.005〜1.0、 fは0,1,2または3、平均1.0〜2.0および その和e+fの和は3より大きくない)で示される、
    子当り少なくとも1個のSi結合水素原子を有するオル
    ガノポリシロキサン(2)と脂肪族二重結合に対する
    Si結合水素の付加を促進する触媒(3)の存在で反応
    せしめ、その際有機化合物(1)中の脂肪族二重結合の
    オルガノポリシロキサン(2)中のSi結合水素に対す
    る装入比は、式 −OCHRCR=CH [式中R2は前記記載の意味を有する]の平均2個より
    も多いアルケニル基を有する、アルケニル基を有するシ
    ロキサンコポリマーが得られるような比であることを特
    徴とする、アルケニル基を有するシロキサンポリマーの
    製造方法。
  3. 【請求項3】(A)請求項1記載のアルケニル基を有す
    るシロキサンコポリマー、 (B)一般式(IV): (式中、 Rは前記記載の意味を表わし、 eは0または1、平均0.005〜1.0、 fは0,1,2または3、平均1.0〜2.0および その和e+fの和は3より大きくない)で示される、
    i結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンおよび (C)Si結合水素の脂肪族二重結合に対する付加を促
    進する触媒を含有する組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の組成物を使用することを
    特徴とする、粘着性物質を固着防止する被覆の製造方
    法。
JP795291A 1990-02-01 1991-01-25 アルケニル基を有するシロキサンコポリマー、その製造方法、その組成物及び粘着性物質を固着防止する被覆の製造方法 Ceased JPH0781008B2 (ja)

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