JP2680284B2 - フラニル基を有するオルガノ珪素化合物、該化合物を製造する方法、光によって架橋可能な組成物、および被覆を製造する方法 - Google Patents

フラニル基を有するオルガノ珪素化合物、該化合物を製造する方法、光によって架橋可能な組成物、および被覆を製造する方法

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    • C09D183/06Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラニル基を有するオ
ルガノ珪素化合物、該化合物を製造する方法、このフラ
ニル基を有するオルガノ珪素化合物を含有する架橋性組
成物、ならびに該化合物から架橋された被覆を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フルフリルアルコールとアルコキシシラ
ンとから、トール・タカヤ(Thoru Takaya)、日本 556
6 ('57) 7 月26日付、によりフルフリルオキシシランが
製造されるが、該化合物はそのSi−O−C構造に基づ
き対湿性ではなく、かつフラン環をSi原子から分離し
やすい。このようなフルフリルオキシシランが酸を用い
て60℃を上回る温度で数時間で柔軟な被覆を生じるこ
とは、公知である。その上、例としてススム・タカタニ
(Susumu Takatani )、日本 4094('58)、5 月24日付、
が示されている。環境作用に対する安定性およびそれに
も拘らず秒速で硬化することは一般に示されていない。
【0003】ハマン(Hammann)他J.Org.
Chem.32,2841〜2(1967)によれば、
直接Si原子に結合したフラン環は酸痕跡によって加温
下に分離されやすい。
【0004】フラニル置換シランはまたヒドロシリル化
によっても製造されることができる。例えばルケビック
ス(Lukevics)およびボロンコフ(Voronkov)、Chemic
al Abstracts 64, 1966, 3584 は白金触媒下に2−ビニ
ルフランへと水素フランを付加した。
【0005】
【発明を達成するための手段】本発明の対象は、下記の
一般式(I)で示される単位を含有する、フラニル基を
有するオルガノ珪素化合物である。
【0006】本発明によるフラニル基を有するオルガノ
珪素化合物は、一般式:
【0007】
【化5】
【0008】[式中、Rは同一かまたは異なっていてよ
く、および水素原子、または酸素原子によって中断され
ていてよい、1価の、SiC結合した脂肪族飽和の、場
合によっては置換された炭化水素基を表わし、R1 は同
一かまたは異なっていてよく、および酸素原子1〜3個
によって中断されていてよい、炭素原子1〜8個を有す
る、場合によっては置換された炭化水素基を表わし、A
は同一かまたは異なっていてよく、および一般式:
【0009】
【化6】
【0010】で示されるSiC結合したフラニル基を表
わし、
【0011】
【外3】この場合、Rは前記Rに挙げられた意味に等
しく、R3は式: −CH OCH CH −、 −C
O(CH −、 −CH O(CH −、
−CH O(C O) (CH −この場
合、nは1〜10に等しい)、 −CH O(C
O) (CH −(こ (CH −(この場合、nは1〜5に等しい)、−
CH OCH(CH )O(C O) (CH
−(この場合、nは1〜10に等しく、mは2または
3に等しい)および −CH OCH(C )−O
(C O) (CH −(この場合、nは1〜
10に等しく、mは2または3に等しい)の群から選択
された式の基を表わし、この場合、それぞれ基の で印
された側には、フラニル基が結合されており、aは0、
1、2または3であり、bは0、1または2であり、c
は0、1または2であり、但し、a+b+cの合計は3
以下であり、かつオルガノ珪素化合物は1分子当たり少
なくとも1個の基Aを有することを条件とする〕
【0012】で示される単位を含有するようなものであ
る。
【0013】有利に基Rは、別々の酸素原子1〜12個
によって中断されていてもよい、脂肪族飽和の、場合に
よってはハロゲン化された、炭素原子1〜26個を有す
る炭化水素基であり、この場合、メチル基、エチル基お
よびフェニル基が特に好ましい。
【0014】基Rの例はアルキル基、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソ−プロピル基、n−ブ
チル基、イソ−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、イソ−ペンチル基、ネオ−ペンチル基、t−ペンチ
ル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル
基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オ
クチル基およびイソ−オクチル基、例えば2,2,4−
トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル
基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例え
ばn−ドデシル基、およびオクタデシル基、例えばn−
オクタデシル基、シクロアルキル基、例えばシクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基およびメ
チルシクロヘキシル基、アリール基例えばフェニル基、
ナフチル基、アントリル基およびフェナントリル基、ア
ルカリール基、例えばo−トリル基、m−トリル基、p
−トリル基、キシリル基およびエチルフェニル基、およ
びアラルキル基、例えばベンジル基、α−フェニルエチ
ル基およびβ−フェニルエチル基である。
【0015】ハロゲン化された基Rの例は、ハロゲン化
アルキル基、例えば3,3,3−トリフルオル−n−プ
ロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフル
オルイソプロピル基、ヘプタフルオルイソプロピル基、
およびハロゲン化アリール基、例えばo−クロルフェニ
ル基、m−クロルフェニル基、およびp−クロルフェニ
ル基である。
【0016】基R1 の例は基Rに挙げられた、炭素原子
1〜8個を有する炭化水素基ならびに2−メトキシエチ
ル基である。
【0017】有利に基R1 はメチル基、エチル基および
ブチル基であり、この場合メチル基およびエチル基は特
に好ましい。
【0018】有利なcの数値は0または1である。
【0019】基R2 は有利に水素原子を表わす。
【0020】基R3 の例は
【0021】
【外4】−CHOCHCH−、−CH
(CH−、−CHO(CH−、−C
O(CO)(CH−(この場合、n
は1〜10に等しい)、−CHO(CO)
(CH−(この場合、nは1〜10に等しい)、 (CH−(この場合、nは1〜5に等しい)、−
CHOCH(CH)−O(CO)(C
−(この場合、nは1〜10に等しく、mは2
または3に等しい)および−CHOCH(C
)−O(CO)(CH−(この場
合、nは1〜10に等しく、mは2または3に等しい)
であり、この場合、それぞれ基ので印された側は、フ
ラニル基と結合している。
【0022】特に有利に基R2 は★−CH2 O(C
2 3 −および★−CH2 O(C2 4 O)n (CH
2 3 −(但し、nは1〜5に等しく、この場合、それ
ぞれ基の★で印された側はフラン環と結合している)で
ある。
【0023】有利に基Aは、Z−CH2 CH2 −、Z−
CH2 OCH2 CH2 −、Z−CH2 O(CH2
3−、Z−CH2 O(C2 4 O)n (CH2 3 −お
よびZ−CH2 O(C3 6 O)n (CH2 3 −(但
し、nはそれぞれ1〜5に等しく、Zは
【0024】
【化7】
【0025】に等しい。
【0026】本発明によるフラニル基を有するオルガノ
珪素化合物は、専ら式(I)の単位からなるようなもの
であってよいか、または式(I)のシロキサン単位と、
有機単位または、少なくとも2つのSi原子が互いに化
学結合しているような単位のブロックとからなるコポリ
マーであってよい。このようなシロキサン−オルガノ−
コポリマーの純粋なオルガノ成分は、有利に線状または
分枝鎖状炭化水素基であるか、または有利にポリエーテ
ル基としての酸素含有基でもある。これらのコポリマー
中では、シロキサンブロックはSi−Cを介してオルガ
ノ単位もしくはオルガノブロックと結合している。これ
らのコポリマー中の有機ポリエーテル橋は、殊に本発明
によるフラニル基珪素化合物の極性の調整に適当であ
る。
【0027】特に有利には、本発明によるフラニル基を
有するオルガノ珪素化合物は、式: A3−dSiO(SiRO)(SiRAO)SiR3−dAd (III) 〔式中、Aは請求項1に記載された意味を表わし、Rは
一般式(I)中に記載された意味を表わすが、但し、水
素原子を除くものとし、dは同一かまたは異なっていて
よく、かつ0または1であり、oは1〜1000の整数
であり、pは0または1〜100の整数であり、但し、
式(III)のオルガノ珪素化合物は1分子当たり少な
くとも1つの基Aを有することを条件とする〕で示され
るようなものである。
【0028】本発明の範囲内では式(III)は、o単
位−(SiR2 O)−およびp単位−(SiARO)−
は任意の方法でオルガノシロキサン分子中に分布されて
いてよいものと理解されるべきである。
【0029】本発明によるフラニル基を有するオルガノ
珪素化合物の例は、トリメチルシロキシ単位、ジメチル
シロキシ単位および3−フルフリルオキシプロピル−メ
チルシロキシ単位からなるコポリマー、3−フルフリル
オキシプロピル−ジメチルシロキシ単位、3−フルフリ
ルオキシプロピル−メチルシロキシ単位およびジメチル
シロキシ単位とからなるコポリマー、トリメチルシロキ
シ単位、ジメチルシロキシ単位および3−(ω−フルフ
リル−オリゴ−エチレンオキシ−)プロピル−メチルシ
ロキシ単位からなるコポリマー、トリメチルシロキシ単
位および2−フルフリルエチレン単位からなるコポリマ
ーならびに3−(ω−フルフリル−オリゴ−エチレンオ
キシ−)プロピル−メチルシロキシ単位からなる環状シ
ロキサンである。
【0030】本発明によるフラニル基を有するオルガノ
珪素化合物は25℃で有利に20〜5000mm2 /s、特
に有利に100〜1000mm2 /sの粘度を有する。
【0031】もう1つの本発明による対象は、少なくと
も1つの末端に脂肪族炭素−炭素多重結合を有する、フ
ラン環炭素原子が関与していないフラニル化合物(1)
を、少なくとも1つのSi結合した水素原子を有するオ
ルガノ珪素化合物(2)と反応させることによって特徴
付けられる。本発明によるフラニル基を有するオルガノ
珪素化合物を製造する方法である。
【0032】フラニル化合物(1)は有利に式:
【0033】
【化8】
【0034】[式中、R2 は前記の意味を表わし、R7
【0035】
【外5】−CHOCH=CH、−CHOCH
H=CH、−CHO(CHCH=CH、−
CHO(CO)CHCH=CH(この場
合、nは1〜10に等しい)、−CHO(C
O)CHCH=CH )−O(CO)CH=CH(この場合、n
は1〜10に等しく、mは2または3に等しい)および
−CHOCH(C)−O(CO)CH
=CH(この場合、nは1〜10に等しく、mは2ま
たは3に等しい)の群から選択された、
【0036】式の末端位に炭素−炭素多重結合を有する
1価の炭化水素基を表わす〕で示されるようなものであ
る。
【0037】本発明により使用されるフラニル化合物
(1)の例は、Z−CHOCH=CH、Z−CH
O(CO)CHCH=CHおよびZ−CH
O(CO)CHCH=CH(但し、nは
それぞれ1〜5に等しく、およびZは
【0038】
【化9】
【0039】に等しいものとする)である。
【0040】フラニル化合物(1)を製造する方法は、
有機化学において一般に公知である。
【0041】本発明により使用されるオルガノ珪素化合
物(2)は、少なくとも1つのSi結合した水素原子を
有する従来公知の線状、分子鎖状または環状オルガノ珪
素化合物である。
【0042】有利にはオルガノ珪素化合物(2)とし
て、一般式:
【0043】
【化10】
【0044】〔式中、Rは式(1)中に記載されたR
と同じ意味を表わすが、但し水素原子を除くものとし、
R、a、bおよびcは請求項1に記載された意味を表わ
し、但し、a+b+cの合計は3以下であり、かつオル
ガノ珪素化合物(2)は1分子当たり少なくとも1つの
Si結合した水素原子を有することを条件とする〕で示
される単位を含有するものが使用される。
【0045】特に有利には、本発明により使用されるオ
ルガノ珪素化合物(2)は式: Ad 3-d SiO(SiR2 O)o (SiRHO)p SiR3-d d (V) [式中、Rは式(I)中に記載された意味を表わすが、
但し水素原子を除き、d、oおよびpは前述された意味
を表わすが、但し、式(III)のオルガノ珪素化合物
は1分子当たり少なくとも1つのSi結合した水素原子
を有することを条件とする]で示されるようなものであ
る。
【0046】本発明の範囲内では式(V)は、o単位−
(SiR2 O)−およびp単位−(SiHRO)−が任
意の方法でオルガノシロキサン分子中に分布されていて
よいものと理解されるべきである。
【0047】Si結合した水素の含量はオルガノ珪素化
合物(2)中で有利に0.02〜1.60重量%であ
る。
【0048】本発明により使用されるオルガノ珪素化合
物(2)は25℃で有利に0.5〜20000mm2 /s、
特に有利に10〜1000mm2 /sの粘度を有する。
【0049】特に有利に、本発明による方法の場合に使
用されるオルガノ珪素化合物(2)は1分子当たりSi
結合した水素原子2〜20個を含有する。
【0050】式(V)のオルガノポリシロキサンの有利
な例は、ジメチルヒドロゲンシロキサン単位とジメチル
シロキサン単位とからなるコポリマー、ジメチルヒドロ
ゲンシロキサン単位、ジメチルシロキサン単位とメチル
ヒドロゲンシロキサン単位とからなるコポリマー、トリ
メチルシロキサン単位とメチルヒドロゲンシロキサン単
位とからなるコポリマーおよび鳥目シロキサン単位、ジ
メチルシロキサン単位とメチルヒドロゲンシロキサン単
位とからなるコポリマーである。
【0051】1分子当たり少なくとも1つのSi結合し
た水素原子を有するオルガノ珪素化合物、また有利な種
類のものを製造する方法は一般に公知である。
【0052】本発明による方法の場合、オルガノ珪素化
合物(2)はそれぞれフラニル化合物(1)の1つの末
端の脂肪族炭素−炭素多重結合に対して、有利にSi−
H基0.5〜1.5、特に有利にSi−H基0.7〜
1.1の量で使用される。
【0053】本発明による、フラニル化合物(1)とS
i結合した水素を有するフラニル化合物(2)とからな
るフラニル基を有するオルガノ珪素化合物の製造は、有
利に末端の脂肪族炭素−炭素多重結合にSi結合した水
素の付加を促進する触媒(3)の使用下に行なわれる。
【0054】触媒(3)としてはまた本発明による方法
の場合、従来Si結合した水素の脂肪族多重結合への付
加を促進するために使用されることができた、同一の触
媒が使用されてよい。
【0055】触媒(3)は、有利に白金金属の群からの
金属、または白金金属の群からの化合物または錯体であ
る。そのような触媒の例は、支持体、例えば二酸化珪
素、酸化アルミニウムまたは活性炭素上に存在できる、
金属性で、かつ微細に分布された白金、白金化合物およ
び白金錯体、例えばハロゲン化白金、例えばPtC
4、H2 PtCl6 ・6H2 O、Na2 PtCl4
4H2 O、白金−オレフィン錯体、白金−アルコール錯
体、白金−アルデヒド錯体、白金ケトン錯体、さらにH
2 PtCl6 ・6H2 Oとシクロヘキサノンとからなる
反応生成物、白金−ビニルシロキサン錯体、例えば検出
されうる無機結合ハロゲン含有または不含の白金−1,
3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サン錯体、ビス−(γ−ピコリン)−二塩化白金、トリ
メチレンジピリジンインジクロリド、ジシクロペンタジ
エンインジクロリド、ジメチルスルホキシドエチレンプ
ラチン−(II)−ジクロリドならびに四塩化白金とオ
レフィンおよび第一級アミンまたは第二級アミンまたは
米国特許第4292434号明細書に記載の第一級およ
び第二級アミンとの反応生成物、例えば1−オクタン中
に溶解した四塩化白金と第二級ブチルアミンとからなる
反応生成物、および欧州特許第110372号明細書に
記載のアンモニウム白金錯体、およびロジウムの化合物
および錯体、例えば欧州特許出願公開第476426号
明細書に記載のロジウム錯体である。
【0056】触媒(3)はそれぞれ元素の白金として計
算され、およびフラニル化合物(1)およびオルガノ珪
素化合物(2)の全重量に対して、有利に2〜1000
重量ppm(1000000分の1重量部)の量で、好
ましくは10〜50ppmの量で使用される。
【0057】本発明による方法は、有利に周囲圧力で、
即ちおよそ900〜1100hPaで実施されるが;し
かしまた更に高い圧力または更に低い圧力で実施されて
もよい。更に本発明による方法は有利に50℃〜170
℃、好ましくは80〜150℃の温度で実施される。
【0058】本発明による方法の場合、活性の有機溶剤
が併用されることができるが、不活性の有機溶剤の併用
は好ましくない。活性の有機溶剤の例は、トルオール、
キシロール、オクタン異性体、酢酸ブチル、1,2−ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフランおよびシクロヘキ
サンである。
【0059】本発明の方法により製造されたフラニル基
を有するオルガノ珪素化合物から、有利に過剰のフラニ
ル化合物(1)ならびに場合によっては併用された活性
有機溶剤が蒸留除去される。
【0060】本発明による方法の場合、副生成物として
フラニル化合物(1)から多環式誘導体が生じる可能性
がある。公知には、例えば[2+4]−シクロ付加の意
味でフラニル環と他の化合物(1)中の多重結合との反
応からの7−オキサ−トリ−シクレンならびに7,9−
ジオキサトリシクロ−[2.2.1.3]−デス−2−
エンの形成である。残留する二重結合はこのようにして
生じた環系中で、化合物(2)のSi−結合した水素と
異なって本発明による条件下で反応性であり、その結
果、本発明によるフラニル基を有するオルガノ珪素化合
物は前記の種類の単位を僅かな量で含有していてよい。
【0061】本発明による方法は、カチオン性の迅速に
架橋可能な珪素化合物の製造が、簡単な方法で行なわ
れ、かつ本来反応性の成分を形成する、あとから成長す
る出発物質、例えばフルフリルアルコールが使用される
ことができるという利点を有する。ビニルエーテルと異
なって、加水分解による酸性条件下にSi含有ポリマー
もしくはオリゴマーから反応性基を分離することは、一
般に不可能であり、従って加水分解に関連して反応性基
の減損は不可能である。
【0062】本発明によるフラニル基を有するオルガノ
珪素化合物は、酸、例えば塩酸、硫酸またはp−トルオ
ルスルホン酸を添加することによって、カチオン性に架
橋可能である。該化合物は有利に、光により開始性のカ
チオン重合の場合に架橋される。光によって開始される
架橋の触媒としては、有利にオニウム塩、例えばジアリ
ールヨードニウム塩またはトリアリールスルホニウム塩
が使用され、これらの化合物は欧州特許第105341
号明細書およびドイツ連邦共和国特許出願公開第414
2327号明細書の記載から公知である。このようなオ
ニウム塩の例は、欧州特許第105341号明細書に記
載されたビス−(ドデシルフェニル)−ヨードニウムヘ
キサフルオロアンチモナートまたはビス−(ドデシルフ
ェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアルセナートまた
はドイツ連邦共和国特許出願公開第4142327号明
細書に記載された式:
【0063】
【化11】
【0064】[式中、Dは式: −O−R4 −SiR5 3 で示される基を表わす]で示されるヨードニウム塩であ
り、但し、前記式中、R4 は場合によっては少なくとも
1つの酸素原子および/または硫黄原子および/または
カルボキシル基によって中断されていてもよい、炭素原
子1〜18個を有する2価の炭化水素基を表わし、R5
は場合によっては少なくとも1つの酸素原子によって中
断されていてもよい、炭素原子1〜18個を有する1価
の炭化水素基を表わし、X- はトシラートアニオンまた
は、CF3 CO2 - 、BF4 - 、PF6 - 、As
6 - 、SbF6 - 、ClO4 - 、HSO4 - 、CF3
SO3 - およびC4 9SO3 - の群から選択される、
弱求核性または非求核性アニオンY- を表わす。
【0065】従って、更に本発明の対象は、本発明によ
るフラニル基を有するオルガノ珪素化合物を含有するこ
とによって特徴付けられる、光によって架橋可能な組成
物である。
【0066】有利に本発明によるフラニル基を有するオ
ルガノ珪素化合物は、紫外光によって架橋され、この場
合200〜400nmの範囲内の波長を有するようなも
のが好ましい。紫外光は、例えばキセノンランプ、低圧
水銀灯、中圧水銀灯または高圧水銀灯中で製造されるこ
とができる。光によって架橋させるため、、また400
〜600nmの波長を有するようなもの、即ち所謂“ハ
ロゲンランプ”も適当である。本発明によるフラニル基
を有するオルガノ珪素化合物は、また市販の光増感剤、
例えば2−クロルチオキサントン、2−イソプロピルチ
オキサントン、アントラーセン、ペリーレンおよびフェ
ノチアジンが使用される場合には、光によって可視範囲
内で架橋されることができる。
【0067】また本発明によるフラニル基を有するオル
ガノ珪素化合物のカチオン重合は、もちろん該重合に常
用のブレンステッド酸またはルイス酸によって導入され
てもよい。
【0068】本発明による架橋は、有利に20〜60℃
の温度および900〜1100hPaの圧力で実施され
てよい。
【0069】本発明によるフラニル基を有するオルガノ
珪素化合物ならびに本発明による組成物は、貯蔵の間お
よび本発明によるフラニル基を有するオルガノ珪素化合
物もしくは該化合物を含有する本発明による化合物の加
工の間に、湿分によって反応性基の分離および非反応性
成分への転移が見られないという利点を有す。
【0070】最後に本発明の対象はまた、本発明により
光によって架橋可能な組成物が表面に塗布され、かつ架
橋させられることによって特徴付けられる、被覆を製造
する方法である。
【0071】本発明による被覆が塗布される表面の例
は、紙、木、コルク、プラスチックフィルム、例えばポ
リエチレンフィルムまたはポリプロピレンフィルム、セ
ラミック製品、ガラスならびにガラス繊維、金属、厚紙
ならびに、アスベストからなるようなもの、および天然
繊維または合成有機繊維からなる紡織布および不織布か
らなる表面である。
【0072】塗布される表面への本発明によるフラニル
基を有するオルガノ珪素化合物の塗布は、液状物質から
なる被覆の製造に適当で、かつ多様に公知の任意の方法
で行なわれてよい。
【0073】
【実施例】下記の例中では、他に記載がない限り全ての
部およびパーセントの記載は重量に関する。他に記載が
ない限り、下記の例は周囲大気の圧力、即ち約1000
hPaで、および室温、即ち約20℃で、もしくは付加
的な加温または冷却なしに室温で反応成分を一緒に添加
する場合に調節される温度で実施される。
【0074】以下では全ての粘度表示は25℃の温度に
関する。
【0075】A)アリルフルフリルエーテルの製造 50%の荷性ソーダ溶液800gを45℃で順次塩化ベ
ンジルトリメチルアンモニウム14gおよびフルフリル
アルコール490gと反応させる。塩化アリル425g
を約1時間に亙って添加し、この場合反応混合物をゆっ
くり加温し、後に還流下に沸騰させる。更に1時間約8
0℃の塔底部温度で最後まで反応させ、シクロヘキサン
100mlおよび水700mlを付加する。塩相を分離
させ、有機相を3回それぞれ水200mlを用いて洗浄
し、かつその後共沸蒸留によって除去する。粗製生成物
を短い分留塔を介して分留し、この場合69〜70℃/
13hPaで約96%のアリルフルフリルエーテル54
8gが得られ、該化合物の構造は1 H−NMR−スペク
トルによって証明される(σ=7.39;6.33;
6.31;4.45ppmでのフルフリル信号)。残留
物4%は表題化合物からなる不活性シクロ付加生成物と
してジオキサトリシクロデセンからなる。
【0076】B)ポリエチレングリコールアリルフルフ
リルエーテルの製造 強力に撹拌しながら順次NaOH600gと水600m
lならびに塩化ベンジルトリメチルアンモニウム14g
およびエトキシル化されたフルフリルアルコール(エト
キシル化度3.1)1170gとを混合する。70℃
で、塩化アリル全部で450gを添加し、この場合反応
混合物を常に加温し、かつ軽い還流を開始させる。2時
間後、反応が終了し、さらに無機塩を水約1リットル中
で溶解させ、分離させる。それぞれ水200mlを用い
て2回洗浄し、NaHCOの添加下に2hPaで分留
せずに蒸留する。黄色がかった蒸留物合計で1100g
を取得し、該化合物の粘度は7.0mm/sである。
生成物は平均的な式:(CO)CHO(CH
CHO)2.75CHCH=CHの不斉にエーテ
ル化したオリゴ−エチレングリコールの同族列に相応す
る。GPCスペクトル内ではトリグリコールアリルフル
フリルエーテルは同族列の最も頻繁な単一体として同定
される。使用したフラニル基86%を再び蒸留により取
得する;アリル化度は97%を上廻る。
【0077】下記では略後equ.は等量を意味すべき
である。
【0078】例1 製造をA)に前記したアリルフルフリルエーテル158
gを、過剰の錯体配位子中に白金−1,3−ジビニル−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン−錯体の5
0%溶液の形の白金8mgと反応させる。NaHCO3
0.5gの添加後、窒素雰囲気下に85℃、約2時間
で、91mm2 /sの粘度を有する、トリメチルシロキ
シ単位、ジメチルシロキシ単位およびヒドロゲンメチル
シロキシ単位からなる平衡体(Equilibrat)合計で27
0gを供給し、この平衡体のSi結合した水素含量は
0.37重量%である。更に83℃で3時間後、Si−
H基を99%を上回って消費した。反応混合物から12
0℃/3hPaで揮発性成分を除去し、濾過する。10
0gにつきフラニル基約180mequ.を含有する、
粘度290mm2 /sの透明な油が得られる。
【0079】例2 例1中に記載された方法を繰返すが、変更する点は、例
1に記載した平衡体の代わりに、0.157重量%のS
i結合した水素含量および135mm/sの粘度を有
する、ヒドロゲンジメチルシロキシ単位、ヒドロゲンメ
チルシロキシ単位およびジメチルシロキシ単位からなる
シロキサンポリマー636gを、触媒作用を行なったア
リルフルフリルエーテルに供給する。同一の反応時間お
よび120℃/3hPaでの後処理後、粘度700mm
/sを有する透明で明るい黄色の油が得られる。
−NMR−スペクトルから、生成物が約1000gのフ
ラニル等量を有することが推定される。フラン環の陽子
共鳴はσ=7.38;6.31;6.27ppmであ
り、かつ生じたSiCH基はσ=0.50ppmであ
る。
【0080】例3 例1中に記載された方法を繰返すが、変更する点は、例
1に記載した平衡体にの代わりに、Si結合した水素
0.047重量%および90mm2 /sの粘度を有す
る、トリメチルシロキシ単位、ジメチルシロキシ単位お
よびヒドロゲンメチルシロキシ単位から形成されるシロ
キサンポリマー2130gを、触媒作用を行なったアリ
ルフルフリルエーテルに供給する。揮発性成分を120
℃/3hPaで除去し、かつ濾過した後、100g中に
フラニル基 35mequ.を含有する、粘度 144
mm2 /sの透明で明るい油が得られる。
【0081】例4 平均重合度 4.5を有するポリグリコールアリルメチ
ルエーテル20.4gをアリルフルフリルエーテル36
と一緒に予め装入する。エタノール中にKOHの0.1
n溶液0.5mlならびにキシロール30gを添加す
る。過剰の錯体配位子中に白金−1,3−ジビニル−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン−錯体の5
0%溶液の形の白金4.5mgを添加後、窒素雰囲気下
に110℃に加温し、0.157重量%のSi結合した
水素含量および135mm2 /sの粘度を有する、ヒド
ロゲンジメチルシロキシ単位、ヒドロゲンメチルシロキ
シ単位およびジメチルシロキシ単位からなるシロキサン
ポリマー159gを供給する。更に同一温度で2時間
後、付加反応が終了し、溶剤および過剰のエーテルを5
hPaの圧力で除去する。100g中にフラニル基約7
5mequ.および付加的にエトキシル単位 0.17
equ.を含有する、420mm2 /sを有する僅かに
着色した油が得られる。
【0082】例5 平均的な式: (C4 3 O)CH2 O(CH2 CH2 O)2.75CH2
CH=CH2 で示される、前記B)で製造されたポリエチレングリコ
ールアリルフルフリルエーテル59gをキシロール45
mlを用いて希釈する。過剰の錯体配位子中に白金−
1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン−錯体の50%溶液の形の白金5mgを添加
し、窒素雰囲気下に約110℃に調節する。1時間に亙
って、Si結合した水素0.21%の含量を有する線状
α,ω−ジヒドロゲンジメチルポリシロキサン合計で9
5gを供給する。反応の完了後(約4時間後)、溶剤お
よび揮発性含分を120℃/3hPaで除去する。粘度
36mm2 /sを有する弱揮発性の黄色の油が得られ
る。1 H−NMR−スペクトルによれば、生成物は1k
g当たりフラニル基1.4equ.およびエトキシル単
位概数で3.7equ.を有する。ポリマーのシロキサ
ン含量は65重量%である。
【0083】例6 室温で、前記B)で製造されたポリエチレングリコール
アリルフルフリルエーテル63gをキシロール50ml
および33mm2 /sの粘度のシロキサンポリマー17
2gと一緒に混合する。シロキサンはトリメチルシリル
単位、ジメチルシリル単位およびヒドロゲンジメチルシ
リル単位からなり、および0.116%のSi結合した
水素の含量を有す。不活性ガス下に約100℃に加温
し、過剰の錯体配位子中に白金−1,3−ジビニル−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体の50
%溶液の形の白金3mgを強力に撹拌した混合物に加え
る。付加反応は3時間後に終了した。溶剤を120℃/
3hPaで除去し、その上に粘度91mm2 /sを有す
る黄色の油が残留する。1 H−NMR−分析はポリマー
1kg当たりフラン単位0.8equ.およびエトキシ
ル単位約2.3equ.を有し、77重量%のシロキサ
ン含量を有することが明らかである。
【0084】例7 例6で得られたフラニル基を有するオルガノポリシロキ
サンを、シロキサンの重量に対して、トルオール中にビ
ス(4−ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオ
ロアンチモナートの50%溶液2%と一緒に混合し、か
つ約4μmの層厚にポリエチレンフィルム上に塗布す
る。この被覆のUV励起された硬化を中圧水銀灯(80
W/cm)を用いて10cmの距離で0.3秒間行な
う。本発明による組成物を堅い、粘着性のない被覆に架
橋する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/04 C09D 183/04 (72)発明者 マルティナ ブレーヒル ドイツ連邦共和国 タン アイベルク− ドルフシュトラーセ 16 (72)発明者 インゲ ゼーガー− ファイヒティンガ ー ドイツ連邦共和国 シュトゥベンベルク エベルトゼート 1 (56)参考文献 英国特許出願公開2093855(GB,A) 米国特許4656235(US,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 [式中、 Rは同一かまたは異なっていてよく、および水素原子、
    または酸素原子によって中断されていてもよい、1価
    の、SiC結合した脂肪族飽和の、場合によっては置換
    された炭化水素基を表わし、 R1は同一かまたは異なっていてよく、および酸素原子
    1〜3個によって中断されていてもよい、炭素原子1〜
    8個を有する、場合によっては置換された炭化水素基を
    表わし、 Aは同一かまたは異なっていてよく、および一般式: 【化2】 で示されるSiC結合したフラニル基を表わし、 【外1】この場合、Rは前記Rに挙げられた意味に等
    しく、 R式: −CH OCH CH −、 −CH
    (CH −、 −CH O(CH −、 −C
    O(C O) (CH −(この場合、n
    は1〜10に等しい)、 −CH O(C O)
    (CH −(この場合、nは1〜10に等しい)、 (CH −(この場合、nは1〜5に等しい)、−
    CH OCH(CH )−O(C O) (C
    −(この場合、nは1〜10に等しく、mは2
    または3に等しい)および −CH OCH(C
    )−O(C O) (CH −(この場
    合、nは1〜10に等しく、mは2または3に等しい)
    の群から選択された式の基を表わし、この場合、それぞ
    れ基の で印された側には、フラニル基が結合されてお
    り、 aは0、1、2または3であり、 bは0、1または2であり、 cは0、1または2であり、 但し、a+b+cの合計は3以下であり、かつオルガノ
    珪素化合物は1分子当たり少なくとも1個の基Aを有す
    ることを条件とする〕で示される単位を含有することを
    特徴とする、フラニル基を有するオルガノ珪素化合物。
  2. 【請求項2】 基Rが、別々の酸素原子1〜12個によ
    って中断されていてもよい、脂肪族飽和の、場合によっ
    てはハロゲン化された、炭素原子1〜26個を有する炭
    化水素基である、請求項1記載のフラニル基を有するオ
    ルガノ珪素化合物。
  3. 【請求項3】 cが0または1である、請求項1または
    2記載のフラニル基を有するオルガノ珪素化合物。
  4. 【請求項4】 式: A3−dSiO(SiRO)(SiRAO)SiR3−d (I II) [式中、 Aは請求項1に記載された意味を表わし、 Rは一般式(I)中に記載された意味を表わすが、但し
    水素原子を除くものとし、 dは同一かまたは異なっていてよく、かつ0または1で
    あり、 oは1〜1000の整数であり、 pは0または1〜100の整数であり、 但し、式(III)のオルガノ珪素化合物は1分子当た
    り少なくとも1つの基Aを有することを条件とする]で
    示されるようなものである、請求項1から3までのいず
    れか1項に記載のフラニル基を有するオルガノ珪素化合
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項に記
    載のフラニル基を有するオルガノ珪素化合物を製造する
    方法において、 【化3】 【外2】〔式中、R請求項1に記載された意味を表
    わし、R7は式:−CH OCH=CH 、−CH
    CH CH=CH 、−CH O(CH CH=C
    、−CH O(C O) CH CH=CH
    (この場合、nは1〜10に等しい)−CH O( CH=CH (この場合、n′は1〜5に等しい)、−
    CH OCH(CH )−O(C O) CH=C
    (この場合、nは1〜10に等しく、mは2または
    3に等しい)および−CH OCH(C )−O
    (C O) CH=CH (この場合、nは1〜1
    0に等しく、mは2または3に等しい)の群から選択さ
    れた式の末端位の炭素−炭素多重結合を有する1価炭化
    水素基を表わす〕で示されるフラニル化合物(1)を、
    一般式 【化4】 [式中、 Rは式(1)中に記載された意味を表わすが、但し水素
    原子を除くものとし、 R、a、bおよびcは請求項1に記載された意味を表
    わし、 但し、a+b+cの合計は3以下であり、オルガノ珪素
    化合物(2)は1分子当たり少なくとも1つのSi結合
    した水素原子を有することを条件とする]で示される単
    位を含有するオルガノ珪素化合物(2)と反応させる
    とを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項に
    記載のフラニル基を有するオルガノ珪素化合物を製造す
    る方法。
  6. 【請求項6】 光によって架橋可能な組成物において、
    該組成物が、請求項1からまでのいずれか1項に記載
    されているか、または請求項5の記載により製造可能
    な、フラニル基を有するオルガノ珪素化合物を含有する
    ことを特徴とする、光によって架橋可能な組成物。
  7. 【請求項7】 被覆を製造する方法において、請求項
    記載の光によって架橋可能な組成物を表面上に塗布し、
    かつ架橋させることを特徴とする、被覆を製造する方
    法。
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