JPH078074B2 - スピーカ装置およびそれを用いたテレビジョン受像機 - Google Patents
スピーカ装置およびそれを用いたテレビジョン受像機Info
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- JPH078074B2 JPH078074B2 JP3097192A JP9719291A JPH078074B2 JP H078074 B2 JPH078074 B2 JP H078074B2 JP 3097192 A JP3097192 A JP 3097192A JP 9719291 A JP9719291 A JP 9719291A JP H078074 B2 JPH078074 B2 JP H078074B2
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Description
の映像機器や車載用音響装置に利用されるスピーカ装置
およびそれを用いたテレビジョン受像機に関するもので
ある。
け、スピーカから発生した音波を開口部まで導く方法
は、ホーンや音響管を用いない場合に比べて出力音圧が
大きく得られることや、特定の方向に音が伝えられるな
どの利点があり、従来から多く用いられている。以下に
図面を参照しながら、従来の音響管を用いたスピーカ装
置について説明する。
装置を用いて構成した中低域再生用スピーカ装置と高域
再生用スピーカとを併用して構成されたテレビジョン受
像機の斜視図を示す。図7において1は中低域再生用ス
ピーカ、2は中低域再生用スピーカ1を取り付けた音響
管、3はテレビキャビネット、4は陰極線管、5は中低
域再生用スピーカ装置の音響管開口部、6は前記音響管
開口部5の上部に設置された高域再生用スピーカを示
す。
り付けた音響管2の構成を部分断面して示した斜視図で
ある。図8において7は中低域再生用スピーカ1の前面
部の両サイドに設けられた反射板、8は吸音材、L1は
上記反射板7の長さ、9は上記反射板7の長さL1によ
って構成される第2の音響管を示す。
用いたスピーカ装置について、以下にその動作を説明す
る。
けた音響管2の内部に発生する定在波を抑えるために吸
音材8を設け、さらに、前記吸音材8にて吸収される音
波の量を調整し中域特性の補正を行うために反射板7が
設けられており、これによって細長くほぼ矩形形状に近
い形状に構成された音響管開口部5により自然な音響再
生が可能となるものであった。
たスピーカ装置を内蔵して構成されたテレビジョン受像
機の機能について以下に説明する。図7に示すように、
中低域再生用スピーカ1の前面部に音波を導く音響管2
を配置したスピーカ装置をテレビジョン受像機内部の陰
極線管4に沿わせて内蔵し、さらにテレビキャビネット
3を前記スピーカ装置に沿わせる構造とすることによ
り、テレビジョン受像機の小形スリム化を可能としてい
るものである。
般にスピーカ形状を比較的容易に小形化することが可能
であるが、前記音響管2を用いた中低域再生用スピーカ
装置と同様の方式で音を開口部5まで導くためには、音
響管2の内部に発生する定在波を除去するために音響管
2の内部に吸音材8を適正配置する必要があるとか、高
域成分を減衰させることなく開口部5前面に導くために
は音響管2の内部構成が複雑になる等の理由から、比較
的容易にテレビジョン受像機のコンパクト化が図れる手
段としてテレビジョン受像機の前面に高域再生用スピー
カ6を設置する方式が用いられていたものであった。
来の構成では、図8に示すように音響管2内部に発生す
る定在波を抑えるために設けた吸音材8によって中高域
成分の音波までが吸収されてしまい、この現象を防ぐこ
とを目的として反射板7が設けられているが、この反射
板7の長さL1によって構成される第2の音響管9が音
響管2内部に構成されたことになり、図9の10に示す
ように中高域再生帯域においてピークディップの多い特
性となってしまい、音声の明瞭度が低下するといった課
題を有していた。
成では、中低域再生用スピーカ1と高域再生用スピーカ
6の設置位置が大きく異なっているため、中低域再生用
スピーカ1より再生される音波と高域再生用スピーカ6
より再生される音波との位相差が高域再生帯域において
発生するほか、前記2つのスピーカ1,6の設置位置が
異なっていることによって中高域再生帯域において音が
上下に移動するといったような課題を有しており、ひい
ては音像定位感および音声の明瞭度が悪くなり、高性能
テレビジョン受像機用のスピーカ装置として見た場合十
分に満足するものとはいえなかった。
で、音声の明瞭度の向上を図り、さらには、音像定位感
の向上をも図った優れた音響特性を得ることのできるス
ピーカ装置を提供することを目的とするものである。
に本発明のスピーカ装置は、スピーカの前面に開口部が
細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音波を導く
音響管を結合し、この音響管内部にスピーカより放射さ
れる音波の音道を構成すると共に音響特性の補正が可能
な長さの異なる2つの反射板をスピーカの前面部の両サ
イドに設置し、さらに、音道を構成し高域を補正するた
めに反射板からなる音響イコライザーを上記スピーカの
前面に近接し、かつ上記長さの異なる2つの反射板と対
向するように設置し、また、前記スピーカの前面部の両
サイドに設置した2つの反射板によって生じる共振現象
が1〜3kHzの周波数帯域を強調するように設定された
反射板を有する構成としたものである。
口部を長細い矩形形状としたホーンや音響管を有するス
ピーカ装置においても、音響管内部に2つの長さの異な
る反射板を設け、さらに、この反射板によって生じる共
振現象ガ1〜3kHzの周波数帯域を強調するように設定
された反射板とすることによって、人の音声を構成する
重要な周波数帯域である1〜3kHzの音圧を向上させる
ことが可能となり、従来品では実現できなかった音声の
明瞭度向上が実現できるものである。
照しながら説明する。なお、図7および図8の符号と同
一符号のものは同一部分を示す。
管部を主としたスピーカ装置の構成を部分断面図にて示
した斜視図である。図1において11は全帯域再生用ス
ピーカであり、この全帯域再生用スピーカ11の前面部
には機器への組み込みを考慮し長細い矩形形状とした開
口部5を有する構成とした音波を導く音響管2が結合さ
れている。
用スピーカ11より放射される音波の音道12,13を
構成すると共に音響特性の補正が可能なように形成され
た長さの異なる2つの反射板14と15が全帯域再生用
スピーカ11の前面部の両サイドに設置され、さらに、
前記2つの反射板14,15と対向するように、前記音
道12,13を構成すると同時に高域特性補正用の音響
イコライザー16を設け、また、音響管2の内部に発生
する定在波を抑えるための吸音材8が音響管2の内部の
両サイドに配置された構成となっている。
ピーカ装置の構成を示した平面断面図である。図2にお
いてL2は反射板14と音響イコライザー16とで構成
される音道12の長さを示し、L3は反射板15と音響
イコライザー16とで構成される音道13の長さを示
す。
テレビジョン受像機に内蔵した構成を示す斜視図であ
る。
用いたスピーカ装置より再生される音響信号は、全帯域
再生用スピーカ11の前面部に近接して配置した音響イ
コライザー16と2つの長さの異なる反射板14,15
とで構成される2つの音道12,13によって、特定の
周波数帯域の音圧を強調することが可能となるものであ
る。すなわち、2つの音道12,13の長さL2,L3を
1〜3kHzの周波数帯域において音響管特有の共振現象
が生じる長さに設定することにより、人の音声を構成す
る重要な周波数帯域である1〜3kHzの音圧を向上させ
ることが可能となる。
なるように設定したことによって、音響管2の内部に3
つの共振系を有する音響回路を構成することができ、ひ
いては、ピークディップの大きい単一共振を抑えること
が可能となり、テレビジョン受像機としてのスピーカ装
置の音圧周波数特性として見た場合、図4の17に示す
ようにピークディップの少ない特性とすることが可能と
なり、従来では実現できなかった音声の明瞭度の向上を
図って優れた音響特性を実現することができるものであ
る。
について、図面を参照しながら以下に説明する。
ーカ装置の構成を示した平面断面図である。図5におい
て18は中低域再生用スピーカであり、この中低域再生
用スピーカ18の前面部には機器への組み込みを考慮し
長細い矩形形状とした開口部5を有する構成の音波を導
く音響管2が結合されており、さらに、前記中低域再生
用スピーカ18の前面部に高域再生用スピーカ9を近接
して配置すると共に、高域再生用スピーカ19の両サイ
ドに中低域再生用スピーカ18の音波を導くための音道
12,13を構成する、長さの異なる2つの反射板1
4,15を配置し、また高域再生用スピーカ19の前面
部両サイドには、前記2つの長さの異なる反射板14,
15と対向するように長さの異なる2つの反射板20,
21が配置された構成となっている。
音響管を用いたスピーカ装置により再生される音響信号
は、高域再生用スピーカ19の磁気回路22が音響イコ
ライザーとして働き、中低域再生用スピーカ18より再
生される中高域成分の減衰を抑え、さらには、高域再生
用スピーカ19の前面部両サイドに配置した長さの異な
る2つの反射板20,21と、中低域再生用スピーカ1
8の前面部両サイドに配置した長さの異なる2つの反射
板14,15とで構成される2つの音道12,13によ
って、第1の実施例と同様の効果が得られるものであ
り、人の音声を構成する重要な周波数帯域である1〜3
kHzの音圧を向上させることが可能となる。
L3は、音響管2の長さで決まる周波数fnで共振現象が
生じることを利用して fn=C/4l(2n+1) C;音速≒344m/sec N;0,1,2,…n による計算式を用いて L2≒80mm…(fno≒1080Hz,fn1=3200H
z) L3≒45mm…(fno≒1700Hz) に設定した。なお、上記音道の長さL2,L3の最適値は
音響管2の長さによっても変わるものであり、本発明の
目的とするところは、1〜3kHzの周波数帯域において
共振現象を生じるように反射板14,15および反射板
20,21を設定することである。
ピーカ19を中低域再生用スピーカ18の前面部に近接
配置したことによって、中高域再生帯域において音が上
下に移動するといったような問題が解消でき、さらに、
高域再生用スピーカ19の前面部の両サイドに設置した
反射板20,21により、中低域再生用スピーカ18よ
り再生される音波によって音響管2の内部で高域成分の
波形が乱される(混変調される)ことなく、ごく自然に
近い状態で合成された音響信号として、音響管2の開口
部5前面に導かれることが可能となるものであり、テレ
ビジョン受像機用のスピーカ装置として優れた音響特性
を実現することができるものである。
をテレビジョン受像機に内蔵した構成を示す斜視図であ
る。
れたスピーカ装置に、後面キャビネットおよびバスレフ
・ポート等を設けた場合においても同様の効果が得られ
ることはいうまでもない。
は、人の音声を構成する重要な周波数帯域である1〜3
kHzの音圧を向上させることが可能となるほか、ピーク
ディップの少ない特性とすることが可能となり、従来品
では実現できなかった音声の明瞭度の向上を図った優れ
た音響特性を実現することができる。
中低域再生用スピーカの前面部に近接配置することによ
り、中高域再生帯域において音が上下に移動することが
なくなり、音像定位感の向上および音声の明瞭度の向上
を図った優れた音響特性を可能とし、ひいては、テレビ
ジョン受像機のコンパクト化および高音質化が図れるな
どの効果を得ることができるものである。
示す一部切欠斜視図
断面図
像機に内蔵した構成を示す斜視図
像機に内蔵した時の音圧周波数特性図
成を示す平面断面図
像機に内蔵した構成を示す斜視図
併用して内蔵した構成を示す斜視図
図
蔵した時の音圧周波数特性図
Claims (4)
- 【請求項1】スピーカの前面に開口部が細長くほぼ矩形
形状に近い形状に構成された音波を導く音響管を結合
し、この音響管内部にスピーカより放射される音波の音
道を構成し音響特性の補正を行うために長さの異なる2
つの反射板をスピーカの前面部の両サイドに設置すると
共に、音道を構成し高域を補正するために反射板からな
る音響イコライザーを上記スピーカの前面に近接し、か
つ上記長さの異なる2つの反射板と対向するように設置
した構成としたスピーカ装置。 - 【請求項2】音響管内に配置した長さの異なる2つの反
射板によって生じる音響管共振現象が1〜3kHzの周波
数帯域を強調するように設定された請求項1記載のスピ
ーカ装置。 - 【請求項3】中低域再生用スピーカの前面部に高域再生
用スピーカを近接して配置し、この高域再生用スピーカ
の前面部の両サイドに長さの異なる2つの反射板を設置
し、この長さの異なる2つの反射板と上記高域再生用ス
ピーカの磁気回路部によって上記中低域再生用スピーカ
の音波を導くための音道を構成した請求項1または2記
載のスピーカ装置。 - 【請求項4】請求項1または2または3記載のスピーカ
装置を内蔵したテレビジョン受像機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3097192A JPH078074B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | スピーカ装置およびそれを用いたテレビジョン受像機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3097192A JPH078074B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | スピーカ装置およびそれを用いたテレビジョン受像機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04326699A JPH04326699A (ja) | 1992-11-16 |
JPH078074B2 true JPH078074B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=14185725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3097192A Expired - Lifetime JPH078074B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | スピーカ装置およびそれを用いたテレビジョン受像機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078074B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112543387B (zh) * | 2019-09-20 | 2022-07-22 | 广州视源电子科技股份有限公司 | 电子设备 |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP3097192A patent/JPH078074B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04326699A (ja) | 1992-11-16 |
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