JP3351012B2 - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JP3351012B2 JP08455093A JP8455093A JP3351012B2 JP 3351012 B2 JP3351012 B2 JP 3351012B2 JP 08455093 A JP08455093 A JP 08455093A JP 8455093 A JP8455093 A JP 8455093A JP 3351012 B2 JP3351012 B2 JP 3351012B2
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輝夫 土井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機、自
動車および各種音響機器に使用されるスピーカの前面に
音響管を結合したスピーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スピーカを装着したバッフル板よ
りも面積が小さく、矩形形状の開口部を有する音響管を
用いたスピーカ装置が多く利用されている。
【0003】以下に従来のこの種のスピーカ装置につい
て説明する。図4は、上記従来のスピーカ装置の構成を
示す断面図である。図4において1はスピーカ2の前面
部に設けられた音響レンズ、3は上記スピーカ2より放
射された音波4を音道5へ導くための音路、6は音響管
で反射板7と吸音材8を構成している。
【0004】このように構成された従来のスピーカ装置
は、まずスピーカ2に入力信号が印加されると振動板9
が振動して音波4が音路3及び音道5を通って開口部1
0から放射される。しかしながら開口部10では音響イ
ンピーダンスが大きく変化しているために音波4の一部
は反射して音道5に戻り、定在波が発生しピークディッ
プの激しい乱れた再生音圧周波数特性になってしまうも
のであった。
【0005】従ってこの現象を解決するために音響管6
の内部に吸音材8を配置して定在波を吸収させるととも
に、音響レンズ1によって再生音圧周波数特性の制御を
行い、平坦な再生音圧周波数特性をつくり出すように構
成したものであった。なお、上記反射板7は振動板9よ
り放出された音波4が吸音材8に直接吸収されないよう
に作用しているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では再生音圧周波数特性上のピークディップを抑
制するために吸音材8を配置する必要があり、この吸音
材8の吸音率のばらつきがそのまま再生音圧周波数特性
のばらつきに影響するという品質的な課題や、吸音材8
が定在波以外の直接放射された音波4をも吸収して再生
音圧を劣化させるという技術的な課題の原因にもなって
いた。さらには吸音材8を配置する部分にカバーを設け
る必要があるなど製造的に複雑な作業となる面や材料費
が割高になるなど構造的にも無駄が生じていたものであ
った。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決し、
高い性能と品質を確保し、しかもコストを低減させるこ
とが可能なスピーカ装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のスピーカ装置は、先端部に矩形形状の開口部
を有し音波を導く音道を形成すると共に一方の長径側側
面の少なくとも一部を開放してスピーカの前面に結合さ
れた音響管と、この音響管内部のスピーカユニット結合
面側に音道経路に沿って配設され音響管の側壁との間に
空洞部を形成する反射板と、この反射板の終端に向かっ
て音響管の側壁を延設することにより形成された連通部
よりなる構成としたものである。
【0009】
【作用】この構成により、吸音材を配置しなくても開口
部からの反射波によって発生する音響管内の定在波を空
洞部によって抑制することができ、しかも吸音材による
再生音圧の劣化をも改善して平坦な再生音圧周波数特性
をつくれるとともに、音響管の長径側側面の一部を開放
した部分はテレビキャビネット内に組込んだ際にこのテ
レビキャビネットの一部を音道として共用させることが
できるために材料費が節減でき、コスト的にもより安価
でしかも品質的にも安定させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は同実施例におけるスピーカ装
置の概念図を示すものである。図1において11は先端
部に矩形形状の開口部12と長径側側面を開放して開口
部13を設けた音響管であり、この音響管11をスピー
カ14の前面に結合してスピーカ14から放射される音
波15を導く音道16と、この音道16の両側に音道1
6の経路に沿って設けられた一対の反射板17、及びこ
の反射板17と音響管11の側壁によって形成される空
洞部18、上記反射板17の終端に向かって音響管11
の側壁を延設することによりこの空洞部18と音響管1
1の内部とを結ぶ連通部19を構成している。
【0011】以上のように構成された本発明のスピーカ
装置の動作を図2により説明する。まず、スピーカ14
の振動板20より放射された音波15は音道16を通り
音響管11の先端の開口部12およびテレビキャビネッ
トの開口部21(後述で詳細に説明)より外部に放出さ
れるが、開口部21での反射波によって振動板20と開
口部21の間で定在波が生じ、ピークディップの激しい
乱れた再生音圧周波数特性となってしまう。しかしなが
ら、この定在波の発生を空洞部18、連通部19を設け
ることにより音響的空洞共振を任意の周波数で発生させ
ることができるようになるため、音響管11に発生する
定在波の周波数に対して空洞部18の容積及び連通部1
9の面積を変えることで空洞共振の周波数を調整し、周
波数特性を制御することによって再生音圧周波数特性の
劣化を抑制することができる。
【0012】また、図3は本発明によるスピーカ装置を
テレビジョン受像機の内部に装着した状態を示す要部断
面図であり、同図において21はテレビキャビネット2
2に設けられた開口部、23は陰極線管である。
【0013】このように装着された本発明のスピーカ装
置は、音響管11の長径側側面を開放した開口部13を
テレビキャビネット22に密接することによってテレビ
キャビネット22が音響管11の一部を構成するように
なり、このテレビキャビネット22に形成されたテレビ
キャビネットの開口部21と振動板20との距離によっ
て音響管11の内部に発生する定在波の周波数に対して
上記に詳細を述べたようにスピーカ装置の空洞共振の周
波数を調整して再生音圧周波数特性を制御することがで
きるため、テレビジョン受像機の最適な再生音圧周波数
特性をつくり出すことが可能になるものである。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ装置
は音響管内に空洞部及び連通部を設けることにより、従
来の音響管の課題であった吸音材による再生音圧の劣化
を改善するとともに、再生音圧周波数特性を制御するこ
とにより、より平坦な再生音圧周波数特性をつくりだす
ことができる。
【0015】また吸音材による特性のばらつきを低減さ
せ、材料費や加工費をも削減させ、品質的に安定した、
より安価で、しかも再生音圧周波数特性の優れたスピー
カ装置を提供することができるもので実用的価値の大な
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスピーカ装置の構成
を示す斜視図
【図2】同実施例におけるスピーカ装置の構造を示す平
面断面図
【図3】同実施例におけるスピーカ装置をテレビジョン
受像機に装着した状態を示す要部断面図
【図4】従来のスピーカ装置の構造を示す平面断面図
【符号の説明】
11 音響管 12 先端の開口部 13 側面の開口部 14 スピーカ 15 音波 16 音道 17 反射板 18 空洞部 19 連通部 20 振動板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−153699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 1/34 310 H04R 1/02 102 H04R 1/28 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に矩形形状の開口部を有し音波を
    導く音道を形成すると共に一方の長径側側面の少なくと
    も一部を開放してスピーカの前面に結合された音響管
    と、この音響管内部のスピーカユニット結合面側に音道
    経路に沿って配設され音響管の側壁との間に空洞部を形
    成する反射板と、この反射板の終端に向かって音響管の
    側壁を延設することにより形成された連通部よりなるス
    ピーカ装置。
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