JPH0780145A - 遊技機の集中管理装置 - Google Patents

遊技機の集中管理装置

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JPH0780145A
JPH0780145A JP5252425A JP25242593A JPH0780145A JP H0780145 A JPH0780145 A JP H0780145A JP 5252425 A JP5252425 A JP 5252425A JP 25242593 A JP25242593 A JP 25242593A JP H0780145 A JPH0780145 A JP H0780145A
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balls
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JP5252425A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0780145A publication Critical patent/JPH0780145A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07BSEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
    • B07B7/00Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
    • B07B7/08Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
    • B07B7/086Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream
    • B07B7/0865Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream using the coanda effect of the moving gas stream

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技機についての所定データ(例えば、非特
別状態賞球データ)を正確に演算し、かつ複数の入賞口
への入賞率データを正確に把握する。 【構成】 複数の入賞口のそれぞれに対応して入賞球検
出スイッチを配置し、各入賞口への入賞球を検出して集
中管理装置に送信する。そして、集中管理装置では、各
入賞口への入賞数から賞球数を算出し(ステップS50
0)、大当り信号の受信中における大当り中の賞球数を
算出し(ステップS504)、総賞球数から大当り中の
賞球数(大当り中の賞球の合計)を減算し(ステップS
506)、この減算結果に基づいてホールにおいて必要
な大当り中以外のときの、打つ込み球に対する賞球数に
関する正確なデータ(すなわち、ベース)を算出する
(ステップS508)。これにより、大当り終了後にま
だ賞球が終了していないセーフ玉の分の賞球排出をベー
スの演算から除き、ベースの演算精度を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機の集中管理装置
に係わり、詳しくは遊技媒体を使用し、遊技者に有利な
特別遊技状態を発生可能な遊技機について、その賞球デ
ータ(例えば、いわゆるベース)の演算精度を高めた集
中管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機、例えばいわゆる第1種に
属する遊技機では、可変表示装置の表示図柄を可変し、
その表示図柄は乱数を抽出することによって大当り等の
役を決定し、ゲームを演出している。この場合、遊技盤
上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞又は特定
の通過ゲートを遊技球が通過することにより可変表示装
置が可変表示を開始し、予め定められた所定の時間が経
過することに基づいて可変表示を停止させ、その停止態
様に基づき大当り等の役を決定している。また、この他
に第2種に属する遊技機、第3種に属する遊技機あるい
は電動役物装置を備えた遊技機等があり、何れも大当り
状態を発生可能な機種が多い。
【0003】従来、ホールにおいては、売上状態に影響
を与える釘調整を正確に行うために、賞球率が極端に高
くなる大当り中以外の通常状態中における賞球状態(例
えば、遊技者の投入した玉に対する賞球数のデータ)を
求めている。これは、すなわち大当り中の賞球を除き、
通常の遊技状態中に遊技者が発射した玉に対していくら
の割合いで戻りの賞球があったかを示すパラメータであ
り、遊技盤の釘調整の目安とされているものである。以
下、本明細書中では「非特別状態賞球データ」という。
なお、一般的には、例えば「ベース」というような通称
で呼ばれることが多く、適宜、ベースという。
【0004】非特別状態賞球データの算出方法は、トー
タルの打ち込み玉と賞球のデータから、大当り中の各デ
ータを減算する式によって求められ、具体的には次式で
表される。 非特別状態賞球データ(ベース) ={(賞球数の合計−大当り時の賞球数の合計)/(発射玉数−ファール玉数 )}×100…… したがって、非特別状態賞球データとは、大当り時の賞
球以外にどれくらいの戻し率で遊技者を遊ばせているか
を示す遊び率に相当する。言い換えれば、玉を100発
打ったとき、何個の賞球(例えば、42個程度の賞球が
一般的)があるかを示すデータである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、管理装置で
は賞球状態を正確に把握する必要があるが、従来の賞球
率の求め方はトータルの賞球数から大当り中の賞球数を
減算することにより、通常動作中における賞球数を算出
していた。この場合、管理装置では遊技機から送信され
る大当り信号に基づき、その信号が送信される間の賞球
データを大当り中の賞球データとしていたため、具体的
には大当り信号がアクティブな期間(例えば、大当り信
号が“H”レベルの期間)だけについての賞球排出を大
当り時の賞球数の合計として求めていたため、ベースの
演算が正確でない場合があるという問題点があった。す
なわち、遊技機においては、大当り中の多量の入賞球
と、排出装置における排出スピードとの関係上、大当り
状態時に入賞した全ての入賞球の排出処理を大当り状態
中に完了しない場合が多い。そのため、その残り分の賞
球排出が大当り終了後の大当り以外の状態中(例えば、
普段動作中)に行われることとなり、ホールにおいて要
求される大当り中以外の賞球データ(つまりベース)が
正確に求められていなかった。例えば、排出装置の賞球
排出の時間遅れがあると、大当り時の賞球数の合計が実
際よりも少なく演算されてしまう(ベースが高くな
る)。その結果、ホールの営業状態に影響を与えてい
た。また、従来の遊技機には賞球数の異なる複数の入賞
口が設けられているが、入賞口毎には検出センサが備え
られておらず、各入賞口への入賞率を正確に把握するこ
とができず、トータルな賞球率データしか求めることが
できないという欠点があった。そのため、賞球数の異な
る各入賞口周辺の釘調整データを得ることができなかっ
た。
【0006】そこで本発明は、遊技機についての所定デ
ータ(例えば、非特別状態賞球データ)を正確に演算で
きるとともに、複数の入賞口への入賞率データを正確に
把握することができる遊技機の集中管理装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による遊技機の集中管理装置は、遊技機の動作状態
を管理可能な集中管理装置(例えば、管理装置350)
において、前記遊技機(例えば、パチンコ装置1)は、
遊技球の入賞により賞品球の排出を誘引する複数の入賞
口(例えば、天入賞口620、開口部621、普通電動
始動口64、第1始動入賞口65、66、一般入賞口6
7、68)と、該複数の入賞口のそれぞれに対応して配
置され、入賞口への入賞球を検出する入賞球検出手段
(例えば、一般入賞球検出スイッチ701、702、7
03、第1始動スイッチ704、705、第2始動スイ
ッチ706、カウントスイッチ632)と、該入賞球検
出手段の検出結果を遊技機外部に送信する送信手段(例
えば、遊技制御手段400:CPU301、ROM30
2、RAM303)と、を備え、前記集中管理装置(例
えば、管理装置350)は、前記送信手段の出力を受信
する受信手段(例えば、管理コンピュータ360)と、
該受信手段の出力に基づいて前記複数の入賞口への入賞
球を計数する入賞球計数手段(例えば、管理コンピュー
タ360)と、該入賞球計数手段による計数結果に基づ
いて遊技機についての所定データを演算処理するデータ
処理手段(例えば、管理コンピュータ360)と、を備
えたことを特徴とする。また、好ましい態様として、前
記遊技機は、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、大
当り状態)を発生可能な特別遊技状態発生手段(例え
ば、遊技制御手段400:CPU301、ROM30
2、RAM303)を備え、前記集中管理装置の前記デ
ータ処理手段(例えば、管理コンピュータ360)は、
前記入賞球計数手段による計数結果に基づいて前記賞品
球を算出する賞品球算出手段(例えば、管理コンピュー
タ360)と、該賞品球算出手段の算出結果から前記特
別遊技状態中以外の状態中における遊技機の非特別状態
賞球データ(例えば、ベース)を演算する非特別状態賞
球データ演算手段(例えば、管理コンピュータ360)
と、を備えるようにしてもよい。前記遊技機における複
数の入賞口(例えば、天入賞口620、開口部621、
普通電動始動口64、第1始動入賞口65、66、一般
入賞口67、68)への入賞位置により、賞品球数(例
えば、7個賞球、10個賞球、13個賞球等)を異なら
せるようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明では、複数の入賞口のそれぞれに対応し
て入賞球検出手段が配置され、各入賞口への入賞球が検
出されて集中管理装置に送信される。集中管理装置で
は、各入賞口への入賞球検出結果を受信し、それぞれの
入賞口への入賞球を計数し、その計数結果に基づいて遊
技機についての所定データ(例えば、ベース)を演算処
理する。したがって、いわゆる大当り中の賞球数および
通常状態中の賞球数を正確に把握することができ、排出
装置の賞球排出の時間遅れがあっても、ホールにおいて
要求される大当り中以外のベースが正確に求められる。
また、各入賞口毎に入賞球検出手段を配置することによ
り、各入賞口への入賞率データを正確に把握することが
でき、賞球数の異なる各入賞口周辺の正確な釘調整デー
タを得ることが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図23は本発明をプリペイドカード
方式の遊技機が多数設置されている遊技場の管理装置に
適用した場合の一実施例を示している。まず、遊技機か
ら説明する。パチンコ装置の正面構成 図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図
1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパ
チンコ機2と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸
機(以下、単に玉貸機という)3によって構成され、こ
れらが対をなして設置される。パチンコ機2とカード式
玉貸機3とが対をなして設置されたパチンコ装置1は、
いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されてい
る。玉貸機3にはカードリーダーが内蔵され、玉貸機3
の前面パネル4にはプリペイドカードが挿入されるカー
ド挿入口5と、7セグメントの発光ダイオードを用いて
3列で構成され、カードの残り度数を表示するカード残
度数表示器6と、発光ダイオード等からなりカードの受
け付けが有効であることを表示するカード受付け表示器
7とが設けられている。
【0010】パチンコ機1は、額縁状前面枠11と、ガ
ラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技盤
13(図2参照)と、前面表示パネル14と、前面操作
パネル15とを有している。額縁状前面枠11は木製の
機枠16(正面からは図示略:後述の図3参照)に対し
て上部蝶番17および下部蝶番(図示略)によって開閉
可能に支持され、金枠12は額縁状前面枠11に開閉可
能に支持されている。前面表示パネル14には上皿21
と、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示
器(カード残高表示器)22と、玉を購入するときに操
作される玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを
排出するときに操作されるカード排出釦(返却釦)24
と、玉貸し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉
貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けら
れている。
【0011】なお、玉貸機3にカードリーダでなく、例
えばカードリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報
や遊技客の識別情報が記憶されている遊技用カードを用
い、遊技結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能
なものであってもよい。さらに、遊技用カードはプリペ
イドカードに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶さ
れいる玉数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶さ
れている識別カード等を単独で使用する遊技機でもよ
い。要は、遊技用カードを使用するために、このカード
情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは読み込み
/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。
例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入
球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも
本発明を適用することができる。また、遊技用カードと
して磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカ
ードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場
合、当然のことながらカードリーダ若しくはカードリー
ダ・ライタはICカードに対応するものを使用すること
になる。なお、カードリーダとカード制御装置とは別体
として分離して配置してもよいし、あるいは両者を一体
化してもよく、例えばカードリーダの内部にカード制御
装置を組み込むようにしてもよい。
【0012】前面操作パネル15には、灰皿31と、玉
を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯
留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33
と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けら
れている。パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部には
左側から順次、賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示器
41と、貸玉排出時に点灯する貸玉排出表示器42と、
パチンコ機2において打止状態が発生したときに点灯す
る完了表示器43とが設けられている。これらの賞球玉
排出表示器41、貸玉排出表示器42および完了表示器
43によりその他の遊技状態(例えば、大当り状態:点
滅する制御)も表示可能である。
【0013】遊技盤の構成 次に、遊技盤13における遊技領域は本発明の適用対象
である複数の入賞口を備え、各入賞口への入賞により賞
品球を排出するなものであれば任意の構成を取り得る。
一例として本実施例では図2に示す第2種に属するタイ
プの遊技盤を用いている。図2は遊技盤13を示す正面
図である。図2において、遊技領域の周囲にはレール6
1が配置されており、レール61内側のほぼ中央部には
変動入賞装置62が、この変動入賞装置62の側方には
普通図柄ゲート(以下、普図ゲートという)63が、変
動入賞装置62の直下にはチューリップタイプの2回開
きの普通電動役物付き始動口(第2始動入賞口に相当)
64が、普通電動役物付き始動口(以下、普通電動始動
口という)64の左右には1回開きの第1始動入賞口6
5、66がそれぞれ配置されている。この場合、普通電
動始動口64に球が入賞すると、変動入賞装置62の可
動片(可動部材:いわゆる羽根部材)62a、62bが
2回開閉動作し、第1始動入賞口65、66に球が入賞
すると、変動入賞装置62の可動片62a、62bが1
回開閉動作するようになっている。各始動口64、6
5、66に玉が入賞することによって変動入賞装置62
の可動片62a、62bが開閉動作する状態は、補助遊
技状態に相当する。
【0014】また、遊技領域にはその他に一般入賞口6
7、68が配置されるとともに、遊技領域内の適宜位置
には風車と呼ばれる打球方向変換部材69〜74が回転
自在に複数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多
数植設されている。一方、遊技領域の中央下部にはアウ
ト玉回収口75が形成されている。変動入賞装置62の
両側でレール61の内側に沿った部分には、装飾用のサ
イドランプ76、77が配置されており、サイドランプ
76、77は、例えば可動片62a、62bが開くとき
に点滅する他、大当り中などには遊技者の意欲を盛り上
げるように点滅する。
【0015】普図ゲート63は玉が1個分だけ通過可能
なゲートを有し、玉がゲートを通過すると、普通電動始
動口64に配置された7セグメントのLEDからなる普
通図柄表示器64aの図柄(例えば、数字)を変化さ
せ、この数字が特定の値(例えば、「7」)になると、
普通電動始動口64のチューリップ64b、64cを電
動動作させて一定時間だけ開く(つまり、入賞させ易い
状態になる)ようになっている。具体的には、普通図柄
表示器64aの図柄が「7」になると、普通電動始動口
64のチューリップ64b、64cが3秒間開き、同様
に図柄が「3」になると、普通電動始動口64のチュー
リップ64b、64cが2秒間開き、図柄が「5」にな
ると、普通電動始動口64のチューリップ64b、64
cが1秒間開くようになっている。また、普通図柄表示
器64aの側方には4つの普図スイッチ記憶表示器(い
わゆる普図メモリ表示器)64dが配置されており、普
図スイッチ記憶表示器64dは普図ゲート63を玉が通
過したとき、4個の範囲内でその通過玉数を記憶したこ
とを表示する。
【0016】普図ゲート63には普図ゲートスイッチ
(図示略)が配設され、玉の通過が検出される。普通電
動始動口64は通常はチューリップ64b、64cを閉
じているが、上記のように一定条件下でチューリップ6
4b、64cを開くように構成されている。なお、普通
図柄表示器64aの図柄を変化させる制御は、可変表示
ゲームに相当する。また、この場合、可変表示ゲームの
結果、つまり普通図柄表示器64aの図柄が特定の値
(例えば、「7」)になって普通電動始動口64のチュ
ーリップ64b、64cが電動動作して一定時間だけ開
く確率を、高確率あるいは低確率の2つに変動制御して
もよい。
【0017】ここで、各入賞口には入賞球を検出する入
賞球検出センサがそれぞれ配置されている。以下、具体
的に説明する。 A.変動入賞装置62に関する入賞口 変動入賞装置62には後述の天入賞口620および変動
入賞装置62の内部空間に続く開口部(特定入賞口)6
21とが設けられている。天入賞口620は一般入賞口
に相当し、10個賞球を誘引する。つまり、この天入賞
口620に玉が入賞すると、10個の賞球排出が行われ
るようになっている。また、開口部621に玉が入賞す
ると、13個の賞球排出が行われる。そして、天入賞口
620への入賞球は一般入賞球検出スイッチ(入賞球検
出手段)701によって検出され、開口部621への入
賞球は後述のカウントスイッチ(入賞球検出手段)63
2によって検出される。 B.一般入賞口 一般入賞口67、68はそれぞれ左一般入賞口および右
一般入賞口に相当し、何れも玉が入賞すると、10個の
賞球排出が行われるようになっている。左一般入賞口6
7への入賞球は一般入賞球検出スイッチ(入賞球検出手
段)702によって検出され、右一般入賞口68への入
賞球は一般入賞球検出スイッチ(入賞球検出手段)70
3によって検出される。
【0018】C.始動に関する入賞口 1回開きの第1始動入賞口65、66はそれぞれ左始動
口および右始動口に相当し、何れも玉が入賞すると、7
個の賞球排出が行われるようになっている。左始動口6
5への入賞球は第1始動スイッチ(入賞球検出手段)7
04によって検出され、右始動口66への入賞球は第1
始動スイッチ(入賞球検出手段)705によって検出さ
れる。また、2回開きの普通電動始動口64は中始動口
に相当し、この中始動口に玉が入賞すると、7個の賞球
排出が行われるようになっている。中始動口64への入
賞球は第2始動スイッチ(入賞球検出手段)706によ
って検出される。上記一般入賞球検出スイッチ701〜
703、第1始動スイッチ704、705、第2始動ス
イッチ706およびカウントスイッチ632は、近接セ
ンサからなり、それぞれ入賞した玉を検出し、検出信号
を後述の役物制御回路盤107に出力する。
【0019】次に、変動入賞装置62の詳細な構成につ
いて説明する。図3は変動入賞装置62の正面図、図4
は変動入賞装置62の正面斜視図である。これらの図に
おいて、変動入賞装置62は天入賞口620および変動
入賞装置62の内部空間に続く開口部(特定入賞口)6
21を有し、開口部621の上方の周囲には屋根状の鎧
部622が突設されるとともに、開口部621の左右に
は直立状に起立して流下してきた玉が開口部621内に
流入することを阻止する遊技者にとって不利な第1状態
(閉状態)と、上端を外側に倒して流下してきた玉を受
け止めて開口部621に流入させる遊技者にとって有利
な第2状態(開状態)とに変換可能な一対の可動片(可
動部材)62a、62bが設けられている。
【0020】開口部621の奥側にはV誘導決定用の可
変表示装置623が配置されており、V誘導決定用の可
変表示装置623は2桁のドット表示器(あるいは9セ
グメントLEDよりなる2桁の表示器でもよい)によっ
て構成される。V誘導決定用の可変表示装置623は
「0」〜「19」までの数字を表示可能であり、後述の
V誘導装置630がV入賞口633に玉を誘導するか否
かを決定する表示を行うとともに、第2種の権利のラウ
ンド継続回数、すなわち大当り時におけるラウンド(特
別遊技サイクル)の継続回数(上限継続回数に相当)を
遊技者に知らせるための表示を行う。また、開口部62
1の下側には継続回数決定用の可変表示装置624が配
置されており、継続回数決定用の可変表示装置624は
1桁のドット表示器(あるいは7セグメントLEDより
なる1桁の表示器でもよい)によって構成される。継続
回数決定用の可変表示装置624は「0」〜「9」まで
の数字を表示可能であり、開口部621に入った玉がV
入賞口633に入賞した場合に、その停止図柄により第
2種大当りの最高継続回数の決定を表示するとともに、
変動入賞装置62に入賞した玉のカウント数を遊技者に
知らせるための表示も兼ねている。
【0021】V誘導決定用の可変表示装置623および
継続回数決定用の可変表示装置624は、何れも常時変
動動作しており、始動入賞(第1始動入賞口65、66
あるいは普通電動始動口64の何れかに入賞)がある
と、V誘導決定用の可変表示装置623の変動が停止
し、停止図柄を表示する。この場合、V誘導決定用の可
変表示装置623の停止図柄により、以下のようにV誘
導装置630の作動が制御される。 (I)V誘導決定停止図柄=「7」(特別図柄)のとき V誘導装置630が中央で停止する。したがって、V入
賞口633に玉が入賞する確率はほぼ100%に近くな
る。 (II)V誘導決定停止図柄=「7」以外のとき V誘導装置630が左右に往復移動動作し停止しない。
したがって、V入賞口633には玉が稀に入賞する程度
となる。なお、V誘導決定用の可変表示装置623の停
止を、後述のカウントスイッチ632の出力に基づいて
行ってもよい。このようにすると、始動入賞だけで停止
するのではなく、変動入賞装置62の開口部621に玉
が入賞したときだけ停止するので、V誘導決定停止図柄
=「7」が出たのに変動入賞装置62内に玉が入賞しな
かったというようなことがなく、ゲーム面で遊技者への
サービスが向上する。
【0022】一方、始動入賞(第1始動入賞口65、6
6あるいは普通電動始動口64の何れかに入賞)があっ
て、変動入賞装置62の可動片62a、62bが開閉動
作して変動入賞装置62内に玉が入り、しかもその玉が
V入賞口633に入賞した場合に、継続回数決定用の可
変表示装置624の変動が停止し、停止図柄を表示す
る。この場合、継続回数決定用の可変表示装置624の
停止図柄により、以下のように第2種大当りの最高継続
回数が決定され、大当り動作がスタートする。 (I)継続回数決定用停止図柄=「7」のとき 大当りの最高継続回数は16回となり、最大となる。 (II)継続回数決定用停止図柄=「3」、「5」のと
き 大当りの最高継続回数は5回となる。 (III)継続回数決定用停止図柄=「7」、「3」、
「5」以外のとき 大当りの最高継続回数は3回となる。 第2種の大当り動作では、可動片62a、62bが18
回の開閉動作を行うとともに、これを1ラウンドとして
V入賞を条件に、このウランドが決定された最高継続回
数だけ繰り返すことを可能にしている。第2種の大当り
状態は、特別遊技状態に相当する。なお、V入賞しなけ
れば、いわゆる「パンク」状態となる。このような大当
り動作により、遊技者は多くの出玉を得ることが可能
で、より高い利益を享受することができるようになって
いる。
【0023】変動入賞装置62の開口部621の下方内
部には、前述したV誘導装置630が配置されており、
V誘導装置630は図5に示すように先端側に向ってや
や下り傾斜に配置された玉誘導樋631aと、玉誘導樋
631aの先端部に配置され、動物の「カバ」をイメー
ジした顔部631bとを有している。玉誘導樋631a
は玉を1個誘導可能な樋状に形成され、その基端部を支
点として図示のように左右に所定の角度範囲内を往復移
動可能な構成になっている。V誘導装置630が紙面左
側に移動した様子はV誘導装置630aとして示され、
V誘導装置630が紙面右側に移動した様子はV誘導装
置630bとして示される。
【0024】図6(A)は玉貯留装置640の斜視図、
図6(B)は玉貯留装置640の側視図で、玉貯留装置
640がほぼ中央に位置して顔部631bが開放状態に
あるときを示している。また、図7(A)は玉貯留装置
640の斜視図、図7(B)は玉貯留装置640の側視
図で、玉貯留装置640がほぼ中央に位置して顔部63
1bが閉鎖するときの様子を示している。これらの図に
示すように、顔部631bは玉誘導樋631aの先端部
に軸支されて開閉可能な構造になっている。先端側に向
ってやや下り勾配を有する玉誘導樋631a内を進んで
きた玉Tは、その先端側で顔部631bが閉鎖すること
により、前方に流下しないように顔部631bによって
保持可能である(例えば、図7参照)。玉誘導樋631
aの基端部の上側にはカウントスイッチ(入賞球検出手
段)632が配置されており、カウントスイッチ632
は近接センサからなり、変動入賞装置62の開口部62
1に入賞した玉を検出し、検出信号を役物制御回路盤1
07に出力する。一方、玉誘導樋631aの先端部前方
の下側にはV入賞口(特別入賞口)633が設けられて
いる。
【0025】変動入賞装置62に玉Tが入賞すると、図
5〜図7に矢印で示すように玉Tは開口部621を通り
カウントスイッチ632を通過してカウントされた後、
V誘導装置630における玉誘導樋631aの基端側に
落下し、次いで、下り勾配の玉誘導樋631aを通って
先端側の顔部631bに至る。このとき、顔部631b
が閉鎖していると、玉Tは顔部631bによって保持さ
れ、前方に流下しない(図7の状態)。一方、顔部63
1bが開放していると、玉Tは玉誘導樋631aの先端
部から前方に流下する(図6の状態)。例えば、V誘導
装置630が図5に実線で示す位置であれば、玉Tは玉
誘導樋631aの先端部から前方に流下し、ほとんどV
入賞口633に入賞する。これに対して、顔部631b
が開放状態のときに図5の破線で示すV誘導装置630
aあるいは630bの位置にあれば、玉Tは玉誘導樋6
31aの先端部から前方に流下するが、V入賞口633
に入賞する可能性は極めて少ない。このように、V誘導
装置630の移動位置によりV入賞するか否かが決定さ
れるような構造になっている。
【0026】また、V誘導決定用の可変表示装置623
の停止図柄が「7」(特別図柄)以外のときには、顔部
631bが開放状態に維持され(図5の状態)、玉Tが
玉誘導樋631aの先端部から前方に流下するものの、
V入賞口633には極めて稀にしか入賞しないような制
御が行われる。一方、V誘導決定用の可変表示装置62
3の停止図柄が「7」であるときには、顔部631bが
閉鎖状態に維持(図7の状態)されるとともに、V誘導
装置630が図5の実線で示すようにV入賞口633を
正面に臨む位置に移動したときに顔部631bが開いて
玉Tが前方に流下し(図6の状態)、丁度V入賞口63
3に入賞しやすくなるような制御が行われる。すなわ
ち、一度玉Tを顔部631bによって停止させ、確実に
V入賞させるような制御が行われる。なお、このように
一度玉Tを顔部631bによって停止させ、確実にV入
賞させるような制御は、V誘導決定用の可変表示装置6
23の停止図柄が「7」のときである場合に限らず、例
えば大当り中に実行するようにしてもよい。
【0027】図5に示すように、V誘導装置630の前
側下方には玉貯留装置640が設けられており、玉貯留
装置640は図中矢印で示すように上下方向に移動可能
になっている。玉貯留装置640はV誘導装置630の
前側下方において玉誘導樋631から流下した玉を貯留
可能な構造を有し、上方向に移動したとき玉を貯留し、
下方向に移動すると、貯留した玉を前方に排出する。こ
れにより、貯留した玉をまとめて排出することにより、
V入賞しやすくなっている。玉貯留装置640は、通常
(普段動作中)は下方向に移動して玉を貯留しない位置
に待機している。一方、大当り中には上方向に移動して
玉を貯留可能な状態となり、変動入賞装置62に入賞し
た玉Tが所定個数になるか、あるいは所定回数だけ可動
片62a、62bが開閉動作した場合に、下方向に移動
して貯留を解除するように制御される。例えば、大当り
の各ラウンドでは、そのラウンドに入ると直ちに玉貯留
装置640が貯留位置に移動し、変動入賞装置62に入
賞した玉Tが所定個数になるか、あるいは所定回数だけ
可動片62a、62bが開閉動作すると、貯留を解除
し、次のラウンドに入ると同様に直ちに玉貯留装置64
0が貯留位置に移動するという制御が繰り返される。
【0028】パチンコ装置の裏機構の構成 次に、図8はパチンコ装置1の裏機構の構成を示す図で
ある。図8において、パチンコ機2の裏機構の主要なも
のとして、玉を貯留する貯留タンク101と、貯留タン
ク101内の玉を誘導する2条の誘導路102と、枠用
中継基盤(外部端子基盤)103と、玉排出装置104
と、排出制御回路盤105と、玉寄せカバー本体106
Hを固定可能な玉寄せ部材106と、役物制御回路盤1
07と、大型の役物制御回路盤を取り付ける可能な取り
付けアダプタ108と、玉の発射に必要な各種制御を行
う発射回路盤109と、合成樹脂製の一体成型品から形
成され各種のユニット部品(例えば、貯留タンク101
等)がその上に取り付けられた裏機構盤の基枠体111
と、スピーカ112とがある。なお、基枠体111の上
に取り付けられた各種ユニット部品と基枠体111とを
総称する概念として裏機構盤120と称している。
【0029】枠用中継基盤103はAC電源の入力やホ
ールの管理装置との間における信号の授受などについて
の中継を行うものである。枠用中継基盤103には枠用
外部情報出力端子103aが設けられており、枠用外部
情報出力端子103aはパチンコ装置1における枠側の
各種情報、例えば玉の排出に関する玉貸し、賞球などの
情報、玉の補給、玉の発射、金枠12の開閉情報などを
ホールの管理装置に出力する際の配線の中継を行う。排
出制御回路盤105は玉の排出に必要な各種制御を行う
もので、役物制御回路盤107は遊技盤における役物の
作動に必要な各種制御を行うものである。また、役物制
御回路盤107にはV誘導決定用の可変表示装置623
および継続回数決定用の可変表示装置624における各
当り図柄の確率を変更、設定する可変表示図柄出現率設
定装置324(図9参照)の各確率設定スイッチが内蔵
されている。なお、可変表示図柄出現率設定装置324
は普通図柄表示器64aの特定図柄確率(普図当り確
率)についても変更、設定するようにしてもよい。
【0030】可変表示図柄出現率設定装置324におけ
るV誘導決定用の可変表示装置623の図柄出現率設定
スイッチのスイッチ挿入口131は役物制御回路盤10
7の表面側に露出配置されており、同様に可変表示図柄
出現率設定装置324における継続回数決定用の可変表
示装置624の図柄出現率設定スイッチのスイッチ挿入
口132も役物制御回路盤107の表面側に露出配置さ
れている。可変表示図柄出現率設定装置324における
V誘導決定用の可変表示装置623の図柄出現率設定ス
イッチは、例えば30%、10%、5%の3段階に当り
図柄(「7」)の出現率を外部から容易に変更できるよ
うに、3つの接点を有している。なお、普図当り確率も
同様に、例えば1/5、1/10、1/20の3段階に
外部から容易に変更できるように、3つの接点を配置
し、各スイッチは連動にしたりあるいはそれぞれ単独で
調整可能にしてもよい。可変表示図柄出現率設定装置3
24におけるV誘導決定用の可変表示装置623の図柄
出現率設定スイッチの接点はホールの係員によって操作
可能であり、その設定値は役物制御回路盤107の表面
側に配置された設定表示器133に表示されるが、設定
後一定時間が経過すると、消えて外部から目視できない
ように、機密が保たれている。設定表示器は133は、
例えば7セグメントの小型のLEDからなり、図柄出現
率の設定値を表示する。
【0031】可変表示図柄出現率設定装置324におけ
る継続回数決定用の可変表示装置624の図柄出現率設
定スイッチは、例えば30%、10%、5%の3段階に
「7」の出現率を外部から容易に変更できるように、3
つの接点を有している。なお、他の当り図柄(「3」お
よび「5」)については固定されているが、これらの図
柄出現率を設定可能にしてもよい。可変表示図柄出現率
設定装置324における継続回数決定用の可変表示装置
624の図柄出現率設定スイッチの接点はホールの係員
によって操作可能であり、その設定値は役物制御回路盤
107の表面側に配置された設定表示器134に表示さ
れるが、設定後一定時間が経過すると、消えて外部から
目視できないように、機密が保たれている。設定表示器
は134は、例えば7セグメントの小型のLEDからな
り、図柄出現率の設定値を表示する。なお、V誘導決定
用の可変表示装置623および継続回数決定用の可変表
示装置624における各当り図柄の出現率(あるいは普
図当り確率)の設定は、上記のような3段階に限らず、
他の設定内容にしてもよい。
【0032】ここで、遊技盤13側の情報を外部に伝達
する遊技盤側外部情報出力端子について説明する。玉寄
せ部材106の下方には遊技盤情報基盤141が配置さ
れており、遊技盤情報基盤141は遊技盤13における
各種電気部品(例えば、ランプ、ソレノイド、LED、
モータ、センサ)と役物制御回路盤107を接続する配
線を途中で一旦中継する機能を有している。また、遊技
盤情報基盤141には遊技盤用外部情報出力端子141
aが設けられており、遊技盤用外部情報出力端子141
aは遊技盤13における各種情報、例えば役物装置に関
する情報で、大当りに関する各種情報(例えば、大当り
信号)、賞球数に関するデータ、複数の入賞口への各入
賞検出情報、V誘導決定用の可変表示装置623および
継続回数決定用の可変表示装置624における各当り図
柄の出現率設定値、始動口入賞数、羽根の開閉状態に関
するデータ、大当り時のラウンドの継続回数、不正情報
(入賞による不正あるいはコネクタの抜けなど)をホー
ルの管理装置に出力する際の配線の中継を行うものであ
る。始動口入賞数はベース管理用に用いられたりする。
なお、パチンコ装置1が2種に属する本実施例のような
場合、1回開き、2回開きの始動口に分けて入賞数情報
を出力する。
【0033】制御系の構成 次に、図9はパチンコ装置1における制御系のブロック
図である。図9において、この制御系は大きく分ける
と、パチンコ遊技等に必要な制御を行う役物用CPU
(以下、単にCPUという)301と、制御プログラム
等を格納しているROM302と、ワークエリアの設定
や制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM303
と、水晶の発振周波数を分周してCPU301の基本ク
ロックを得る分周回路305と、CPU301等に必要
な電源を供給する電源回路306と、各種情報信号を受
け入れるローパスフィルタ307と、ローパスフィルタ
307からの信号をバス308を介してCPU301に
出力するバッファゲート309と、CPU301からの
信号をバス308を介して受ける出力ポート310と、
出力ポート310を介して入力される制御信号をドライ
ブして各種駆動信号を生成して各表示器等に出力するド
ライバ311と、遊技に必要な効果音を生成する(ある
いは音声合成を行ってもよい)サウンドジェネレータ3
12と、サウンドジェネレータ312からの音声信号を
増幅するアンプ313とによって構成される。
【0034】CPU301を含む上記各回路は、パチン
コ装置1の裏側の所定位置に配置したマイクロコンピュ
ータを含む役物制御回路盤107というボードユニット
によって実現されている。そして、マイクロコンピュー
タのボードユニットは玉貸機、島設備、遊技店の管理装
置等との間で制御信号やデータの授受が行われるように
なっている。サウンドジェネレータ312は遊技に必要
な効果音を生成し、生成された効果音はアンプ313に
より増幅されてスピーカ112から放音される。なお、
サウンドジェネレータ312の他に、例えば音声合成I
Cを設け、遊技に必要な音声合成(例えば、大当り時に
遊技者への期待感を高める音声、“ヤッタッー”、“最
高継続回数だ”)を行うようにしてもよい。
【0035】ローパスフィルタ307には第1始動スイ
ッチ704、705、第2始動スイッチ706、カウン
トスイッチ632、継続スイッチ(V入賞検出スイッ
チ)323、一般入賞球検出スイッチ701、702、
703および可変表示図柄出現率設定装置324からの
信号が入力されている。なお、ローパスフィルタ307
からCPU301に取り込まれる信号については、CP
U301でソフト的に2回読み込む処理を行うことによ
り、ノイズの時定数等を考慮し、チャタリング防止を図
っている。第1始動スイッチ704、705はそれぞれ
1回開きの第1始動入賞口65、66に玉が入賞したこ
とを検出し、第2始動スイッチ706は2回開きの普通
電動始動口64に玉が入賞したことを検出する。カウン
トスイッチ632は変動入賞装置62内に入賞した玉を
検出する。継続スイッチ(特別入賞球検出手段)323
は変動入賞装置62内に配置され、V入賞口(特別入賞
口)633に玉が入賞したことを検出する。一般入賞球
検出スイッチ701は変動入賞装置62の天入賞口62
0に玉が入賞したことを検出し、一般入賞球検出スイッ
チ702、703は一般入賞口67、68に玉が入賞し
たことを検出する。なお、上記各検出スイッチは近接ス
イッチからなり、玉の通過に伴う磁力の変化に基づいて
玉を検出する。
【0036】可変表示図柄出現率設定装置324におけ
るV誘導決定用の可変表示装置623の当り図柄
(「7」)の出現率の設定内容は、例えば次の通りであ
る。 「7」の出現率:設定3…………30% 「7」の出現率:設定2…………10% 「7」の出現率:設定1…………5% なお、普図当り確率を設定する場合には、例えばその設
定内容は次のような値にする。 普図当り確率:設定3…………1/5 普図当り確率:設定2…………1/10 普図当り確率:設定1…………1/20
【0037】可変表示図柄出現率設定装置324におけ
る継続回数決定用の可変表示装置624の当り図柄
(「7」)の出現率の設定内容は、例えば次の通りであ
る。 「7」の出現率:設定3…………30% 「7」の出現率:設定2…………10% 「7」の出現率:設定1…………5% なお、上記の各設定率はホールの管理室に配置されてい
る後述の管理装置350によっても設定可能であり、そ
の場合、管理装置350における選択指令信号発生回路
からの選択指令信号に基づいて各図柄の出現率が遠隔的
に設定される。各出現率の設定内容は、上記と同様であ
る。なお、各出現率の設定内容は上記例に限らず、他の
設定内容であってもよいのはもちろんである。
【0038】ドライバ311からは変動入賞装置62の
大入賞口ソレノイド331、各種ランプ・LED33
2、V誘導決定用の可変表示装置623、継続回数決定
用の可変表示装置624、V誘導装置630および玉貯
留装置640に制御信号が出力される。変動入賞装置6
2の大入賞口ソレノイド331は可動片62a、62b
を開閉駆動するもので、1回開きの第1始動入賞口6
5、66への入賞があると、可動片62a、62bを
0.5秒だけ開放駆動し、2回開きの普通電動始動口6
4への入賞があると、可動片62a、62bを0.8秒
だけ2回開放駆動し、さらに大当り中は可動片62a、
62bを1.0秒だけ開放駆動する。
【0039】各種ランプ・LED332としては、遊技
盤13における装飾用のサイドランプ76、77やパチ
ンコ機2の額縁状前面枠11の上部の賞球玉排出表示器
41、貸玉排出表示器42、完了表示器43等があり、
ゲーム内容に応じて適当に点灯あるいは点滅する。V誘
導装置630は玉誘導樋631aを往復移動させるモー
タ(図示略)と、顔部631bを開閉駆動するソレノイ
ド(図示略)とを有し、ドライバ311から出力される
制御信号によりこれらが駆動される。玉貯留装置640
はソレノイド(図示略)を有し、ドライバ311から出
力される制御信号によりこのソレノイドが駆動されて玉
誘導樋631から流下した玉を貯留可能になっている。
上記CPU301、ROM302、RAM303は全体
として遊技制御手段400を構成し、後述のプログラム
を実行することにより特別遊技状態発生手段、送信手段
としての機能を実現する。また、CPU301は遊技盤
情報基盤141の遊技盤用外部情報出力端子141aを
介してホールの管理装置(集中管理装置)350との間
でデータの授受を行うことができるようになっている。
管理装置350はホールに設置された多数のパチンコ装
置および島設備等から必要なデータを収集してデータの
管理を行うものである。
【0040】管理装置350は管理コンピュータ36
0、ディスプレイ361、プリンタ362、店内放送装
置363、端末装置(例えば、キーボード)364、デ
ータ記憶装置365を備えている。管理コンピュータ3
60はホールに設置された多数のパチンコ装置および島
設備等から必要なデータを収集して入賞状態データを算
出するべく、所定の方式でデータを演算処理し、処理し
たデータをディスプレイ361に表示させたり、各パチ
ンコ装置の動作状態を管理する。特に、本実施例ではパ
チンコ装置から各入賞口への入賞球検出結果を受信し、
それぞれの入賞口への入賞球を計数し、その計数結果に
基づいてパチンコ装置についての所定データ(例えば、
ベース)を演算処理し、ディスプレイ361に表示させ
たり、プリンタ362を駆動して印刷したりする。ま
た、管理コンピュータ360は端末装置364を使用し
てV誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決
定用の可変表示装置624における各当り図柄の確率を
変更、設定する。ホールの管理室側から上記各当り図柄
の確率の設定等を遠隔的に行うことにより、作業性の向
上が図られる。なお、上記各当り図柄の確率の設定等は
各台毎にきめ細かく行うことができるが、島単位で行う
ようにすることも可能である。また、端末装置364を
操作することにより、遊技種類別、機種別、島単位別、
製造メーカー別に入賞状態データを収集し、表示させる
ことができるようになっている。
【0041】店内放送装置363は管理コンピュータ3
60からの信号に基づいて大当りの情報を店内放送す
る。この場合、各遊技機には各々台番号が決められてお
り、店内放送装置363は大当りの発生した遊技機の台
番号を放送したり、大当りの連続した回数(連チャン回
数)を放送する。データ記憶装置365は毎日のデータ
を記憶しており、管理コンピュータ360はデータ記憶
装置365に記憶されたデータに基づいて過去の遊技状
態データや入賞状態データを作成し、必要に応じて過去
の各状態データを呼び出したり、島設備500に各台が
設置されてからのトータルの稼働データを処理したりす
ることができるようになっている。ここで、管理コンピ
ュータ360は後述のプログラムを実行することによ
り、受信手段、入賞球計数手段、データ処理手段、賞品
球算出手段、非特別状態賞球データ演算手段としての機
能を実現する。
【0042】図10はホールの管理装置350と島設備
等の関係を示すシステム図である。図10において、管
理装置350はホールの管理室に設置され、管理コンピ
ュータ360により島設備500に配置された多数のパ
チンコ装置501、502・・・を集中的に管理する。
管理コンピュータ360はディスプレイ361、プリン
タ362、店内放送装置363、端末装置364、デー
タ記憶装置365等に接続されている。店内放送装置3
63はアンプを有する他に、図示はしていないが、店内
の所定箇所にスピーカーを有し、アンプからの出力信号
に基づいて大当り情報等を放送する。管理装置350は
伝送路610を介して遊技店内の島設備500、カード
発行機611およびジェットカウンタ612に接続さ
れ、相互に必要なデータの授受が行われるようになって
いる。カード発行機611は前述したプリペイドカード
を発行するものである。ジェットカウンタ612は遊技
者が獲得した球を持ち込んで投入することにより、球数
を自動的にカウントし、例えばカードに球数を記入して
出力するものである。
【0043】島設備500には各パチンコ装置501、
502・・・の上側に対応する位置に大当り表示装置6
20a、620b・・・が配置されている。大当り表示
装置620a、620b・・・は、例えば7セグメント
の2桁の大型のLEDからなり、第2種遊技機の大当り
回数、連チャン回数等を表示可能になっている。なお、
表示情報としては、大当り回数、連チャン回数等に限ら
ず、例えば大当り保証回数等を含めてもよい。なお、大
当り表示装置620a、620b・・・の表示は自動的
に行われるが、これに限らず、例えば操作用の押し釦ス
イッチ(複数でもよい)を設け、この押し釦スイッチを
操作することにより、大当り回数、連チャン回数等の遊
技状態データを選択可能なようにしてもよいし、あるい
は遊技状態データについては本日のみでなく、昨日の遊
技状態データ又は島設備に該当のパチンコ装置1が設置
されてからのトータルの遊技状態データを選択可能なよ
うにしてもよい。
【0044】次に、パチンコ装置1の遊技制御について
説明する。パチンコ装置1の遊技制御はCPU301を
初めとする制御回路によって行われ、その各種制御の手
順は図11以降の図で示される。CPU301による制
御は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開始され、
電源が投入されている限り繰り返してその処理が実行さ
れるメインルーチンと、その他の各サブルーチンがあ
る。メインルーチン 最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)に
ついて図11を参照して説明する。このルーチンは、前
述したようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返し
て行われ、具体的には後述のリセット待ち処理で2ms
毎にハード的に割込みがかかって繰り返される。メイン
ルーチンが起動すると、まずステップS10で可変表示
図柄出現率設定装置324の設定変更があるか否かを判
別する。設定変更がある場合(設定変更を行おうとする
場合)には、まずステップS12に進んで可変表示図柄
出現率設定装置324における継続回数決定用の可変表
示装置624の当り図柄(「7」)の出現率を係員によ
って操作された値に設定する。これにより、継続回数決
定用の可変表示装置624の当り図柄(「7」)の出現
率が設定3(出現率:30%)、設定2(出現率:10
%)、設定1(出現率:5%)の何れかに設定される。
【0045】次いで、ステップS14で可変表示図柄出
現率設定装置324におけるV誘導決定用の可変表示装
置623の当り図柄(「7」)の出現率を係員によって
操作された値に設定する。これにより、V誘導決定用の
可変表示装置623の当り図柄(「7」)の出現率が設
定3(出現率:30%)、設定2(出現率:10%)、
設定1(出現率:5%)の何れかに設定される。なお、
ステップS12あるいはステップS14で普図当り確率
を設定してもよい。このようにして、パチンコ装置1側
で各当り図柄の出現率の設定が行われる。次いで、ステ
ップS16に進む。一方、ステップS10で可変表示図
柄出現率設定装置324の設定変更がなければ、そのま
まステップS16に進む。ステップS16では入力処理
を行う。この入力処理では、各種検出スイッチからの検
出信号を論理変換したり、チャタリング防止処理を行っ
たりする。チャタリング防止処理としては、例えばCP
U301で各種検出スイッチからの検出信号をソフト的
に2回読み込むことにより、ノイズの時定数等を考慮
し、チャタリング防止を図るような処理がある。
【0046】次いで、ステップS18で出力処理を行
う。出力処理では、例えば出力ポートにデータを出力し
たり、ソレノイドに駆動信号を出力するなどの処理が行
われる。次いで、ステップS20で処理NO.による分
岐判断を行う。分岐先としては、ステップS22の通常
動作処理、ステップS24の羽根開閉動作処理1、ステ
ップS26の羽根開閉動作処理2、ステップS28の大
当り動作処理がある。各分岐先の詳細な処理内容はサブ
ルーチンで後述する。
【0047】通常動作処理は変動入賞装置62の可動片
62a、62bが動作を開始する前のゲーム状態で、始
動入賞の検出を行ったりするものである。羽根開閉動作
処理1は第1始動入賞口65、66への入賞に伴うゲー
ム処理を行うものである。羽根開閉動作処理2は第2始
動入賞口である普通電動始動口64への入賞に伴うゲー
ム処理を行うものである。大当り動作処理は大当りの発
生に伴って必要な処理を行うものである。上記分岐処理
を経ると、続くステップS30で外部出力処理(詳細は
後述のサブルーチン参照)を行う。これは、ホールの管
理装置350に対して必要な情報を出力するものであ
る。ステップS30を経ると、その後、リセット待ちに
なり、例えば2ms毎のハード割込によりメインルーチ
ンが繰り返される。
【0048】通常動作処理 図12は上述のメインルーチンにおけるステップS22
の通常動作処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンが開始されると、まずステップ
S50で始動口1(すなわち、第1始動入賞口65、6
6)への入賞があるか否かを判別する。第1始動入賞口
65あるいは第1始動入賞口66の何れかに玉が入賞す
ると、ステップS52に進んで羽根開閉動作1へ処理を
変更する。これにより、変動入賞装置62の可動片62
a、62bが0.5秒間だけ1回開放動作を行う処理
(図13のサブルーチン)に移行する。次いで、ステッ
プS54で可変表示器(つまりV誘導決定用の可変表示
装置623)の図柄変動を停止する。この場合、始動入
賞検出時に図柄出現確率設定値に対応した乱数を抽出し
て、その抽出結果に基づき図柄を決定する。これによ
り、V誘導決定用の可変表示装置623が「1」〜
「9」までの何れかの図柄で停止し、V誘導決定停止図
柄が「7」で停止したか、それ以外の図柄で停止したか
に応じてV誘導装置630の移動動作が制御される。ス
テップS54を経ると、メインルーチンにリターンす
る。
【0049】一方、ステップS50で第1始動入賞口6
5あるいは第1始動入賞口66の何れにも玉が入賞しな
ければ、続くステップS56で始動口2(すなわち、普
通電動始動口64)への入賞があるか否かを判別する。
普通電動始動口64に玉が入賞すると、ステップS58
に進んで羽根開閉動作2へ処理を変更する。これによ
り、変動入賞装置62の可動片62a、62bが0.8
秒間に2回開放動作を行う処理(図14のサブルーチ
ン)に移行する。次いで、ステップS54に進み、同様
に可変表示器(つまりV誘導決定用の可変表示装置62
3)の図柄変動を停止する。この場合も同様に始動入賞
検出時に図柄出現確率設定値に対応した乱数を抽出し
て、その抽出結果に基づき図柄を決定する。また、ステ
ップS56で普通電動始動口64への入賞がなければ、
メインルーチンにリターンする。したがって、第1始動
入賞口65、第1始動入賞口66あるいは普通電動始動
口64の何れにも玉が入賞しなければ、変動入賞装置6
2における可動片62a、62bの開閉動作は行われ
ず、しかもV誘導決定用の可変表示装置623の図柄も
停止せず、可変変動が継続する。
【0050】羽根開閉動作1処理 図13は上述のメインルーチンにおけるステップS24
の羽根開閉動作1処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。このサブルーチンが開始されると、まずス
テップS100でV誘導決定用の可変表示装置623の
図柄が「7」で停止したか否かを判別する。「7」で停
止していればステップS102でV誘導装置630を中
央で停止させ、ステップS104に進む。これにより、
V入賞口633に玉が入賞する確率がほぼ100%に近
くなる。図柄が「7」以外で停止した場合(例えば、
「2」)にはステップS102をジャンプしてステップ
S104に進む。したがって、図柄が「7」以外で停止
したときは、V誘導装置630の左右への往復移動が継
続し、停止しないので、V入賞口633には玉が稀に入
賞する程度となる。ステップS104では再びV誘導決
定用の可変表示装置623の図柄変動を開始する。
【0051】次いで、ステップS106で羽根開閉動作
1の終了タイミングであるか否かを判別する。羽根開閉
動作1では、変動入賞装置62の可動片62a、62b
が0.5秒間だけ1回開放動作を行い、このときの0.
5秒という時間はあくまでも羽根の開閉時間である。一
方、ここでの羽根開閉動作1の終了タイミングというの
は、始動入賞のスイッチ検出を行ってから、V有効時間
が終了するまでの時間(3〜4秒)になる。したがっ
て、このステップでは始動入賞のスイッチ検出から3〜
4秒が経過していなければ終了タイミングではないと判
断してステップS108に進み、3〜4秒が経過してい
れば、終了タイミングであると判断してステップS12
4に進む。ステップS108では羽根開閉動作が1回終
了したか否か、すなわち変動入賞装置62の可動片62
a、62bが1回開閉動作を行ったか否かを判別する。
羽根開閉動作が1回終了していなければ、ステップS1
10で羽根開放タイミングであるか否かを判別する。羽
根開放タイミングのときはステップS112で変動入賞
装置62の可動片62a、62bを開放する。これによ
り、可動片62a、62bが遊技者にとって不利な第1
状態(閉状態)から上端を外側に倒して流下してきた玉
を受け止めて開口部621に流入させる遊技者にとって
有利な第2状態(開状態)に変る。また、ステップS1
10で羽根開放タイミングでなければステップS112
をジャンプしてステップS114に進む。
【0052】次いで、ステップS114で羽根開閉動作
1の羽根閉鎖タイミング(開放から0.5秒が経過した
か)であるか否かを判別する。羽根閉鎖タイミングであ
ればステップS116で羽根を閉鎖、すなわち変動入賞
装置62の可動片62a、62bを閉鎖し、ステップS
118に進む。また、羽根開閉動作1の羽根閉鎖タイミ
ングでなければステップS116をジャンプしてステッ
プS118に進む。一方、ステップS108で羽根開閉
動作が1回終了していれば、直ちにステップS118に
ジャンプする。このようにして、変動入賞装置62の可
動片62a、62bを0.5秒間だけ1回開放動作させ
る処理が行われる。
【0053】ステップS118ではV入賞があるか、す
なわち変動入賞装置62内のV入賞口633に玉が入賞
したか否かを判別する。V入賞があると、ステップS1
20で大当り動作に処理を変更する。これにより、次回
のメインルーチンでは図15に示す大当り動作のサブル
ーチンに移行する。次いで、ステップS122で継続回
数決定用の可変表示装置624の図柄変動を停止する。
この場合、V入賞検出時に図柄出現確率設定値に対応し
た乱数を抽出して、その抽出結果に基づき図柄を決定す
る。これにより、その停止図柄により、第2種大当りの
最高継続回数が決定される。例えば、継続回数決定用停
止図柄が「7」のときは、大当りの最高継続回数が16
回(最大値)となる。継続回数決定用停止図柄が「3」
あるいは「5」のときは、大当りの最高継続回数は5回
となる。また、継続回数決定用停止図柄が「7」、
「3」あるいは「5」以外のときは大当りの最高継続回
数が3回となる。ステップS122を経ると、メインル
ーチンにリターンする。また、ステップS118でV入
賞がなければ、メインルーチンにリターンする。一方、
上記ステップS106で羽根開閉動作1の終了タイミン
グであれば、ステップS124に進んで通常動作処理に
変更し、その後、メインルーチンにリターンする。
【0054】羽根開閉動作2処理 図14は上述のメインルーチンにおけるステップS26
の羽根開閉動作2処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。このサブルーチンが開始されると、まずス
テップS200でV誘導決定用の可変表示装置623の
図柄が「7」で停止したか否かを判別する。「7」で停
止していればステップS202でV誘導装置630を中
央で停止させ、ステップS204に進む。これにより、
V入賞口633に玉が入賞する確率がほぼ100%に近
くなる。図柄が「7」以外で停止した場合(例えば、
「2」)にはステップS202をジャンプしてステップ
S204に進む。したがって、図柄が「7」以外で停止
したときは、V誘導装置630の左右への往復移動が継
続し、停止しないので、V入賞口633には玉が稀に入
賞する程度となる。ステップS204では再びV誘導決
定用の可変表示装置623の図柄変動を開始する。
【0055】次いで、ステップS206で羽根開閉動作
2の終了タイミングであるか否かを判別する。羽根開閉
動作2では、変動入賞装置62の可動片62a、62b
が0.8秒間だけ2回開放動作を行行い、このときの
0.8秒という時間はあくまでも羽根の開閉時間であ
る。一方、ここでの羽根開閉動作2の終了タイミングと
いうのは、始動入賞のスイッチ検出を行ってから、V有
効時間が終了するまでの時間(5〜6秒)になる。した
がって、このステップでは始動入賞のスイッチ検出から
5〜6秒が経過していなければ終了タイミングではない
と判断してステップS208に進み、3〜4秒が経過し
ていれば、終了タイミングであると判断してステップS
224に進む。ステップS208では羽根開閉動作が2
回終了したか否か、すなわち変動入賞装置62の可動片
62a、62bが2回開閉動作を行ったか否かを判別す
る。羽根開閉動作が2回終了していなければ、ステップ
S210で羽根開放タイミングであるか否かを判別す
る。羽根開放タイミングのときはステップS212で変
動入賞装置62の可動片62a、62bを開放する。こ
れにより、可動片62a、62bが遊技者にとって不利
な第1状態(閉状態)から上端を外側に倒して流下して
きた玉を受け止めて開口部621に流入させる遊技者に
とって有利な第2状態(開状態)に変る。また、ステッ
プS210で羽根開放タイミングでなければステップS
212をジャンプしてステップS214に進む。
【0056】次いで、ステップS214で羽根開閉動作
2の羽根閉鎖タイミング(開放から0.8秒が経過した
か)であるか否かを判別する。羽根閉鎖タイミングであ
ればステップS216で羽根を閉鎖、すなわち変動入賞
装置62の可動片62a、62bを閉鎖し、ステップS
218に進む。また、羽根開閉動作2の羽根閉鎖タイミ
ングでなければステップS216をジャンプしてステッ
プS218に進む。一方、ステップS208で羽根開閉
動作が2回終了していれば、直ちにステップS218に
ジャンプする。このようにして、変動入賞装置62の可
動片62a、62bを0.8秒間だけ2回開放動作させ
る処理が行われる。
【0057】ステップS218ではV入賞があるか、す
なわち変動入賞装置62内のV入賞口633に玉が入賞
したか否かを判別する。V入賞があると、ステップS2
20で大当り動作に処理を変更する。これにより、次回
のメインルーチンでは図15に示す大当り動作のサブル
ーチンに移行する。次いで、ステップS222で継続回
数決定用の可変表示装置624の図柄変動を停止する。
この場合も同様にV入賞検出時に図柄出現確率設定値に
対応した乱数を抽出して、その抽出結果に基づき図柄を
決定する。これにより、その停止図柄により、第2種大
当りの最高継続回数が決定される。例えば、継続回数決
定用停止図柄が「7」のときは、大当りの最高継続回数
が16回(最大値)となる。継続回数決定用停止図柄が
「3」あるいは「5」のときは、大当りの最高継続回数
は5回となる。また、継続回数決定用停止図柄が
「7」、「3」あるいは「5」以外のときは大当りの最
高継続回数が3回となる。ステップS222を経ると、
メインルーチンにリターンする。また、ステップS21
8でV入賞がなければ、メインルーチンにリターンす
る。一方、上記ステップS206で羽根開閉動作2の終
了タイミングであれば、ステップS224に進んで通常
動作処理に変更し、その後、メインルーチンにリターン
する。
【0058】大当り動作処理 図15はメインルーチンにおけるステップS28の大当
り動作処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンが開始されると、まずステップS
250で羽根開閉タイミングであるか否かを判別する。
これは、大当り動作中は変動入賞装置62の可動片62
a、62bを1.0秒間だけ開放動作させる制御を行う
ため、このステップで可動片62a、62bを開閉する
タイミングであるかどうかを判断するものである。羽根
開閉タイミングのときはステップS252に進んで羽根
の開閉処理、すなわち変動入賞装置62の可動片62
a、62bを1.0秒間だけ開閉動作させる処理を行
い、その後、ステップS254に進む。また、羽根開閉
タイミングでなければ、ステップS252をジャンプし
てステップS254に進む。
【0059】ステップS254ではカウント入賞がある
か否かを判別する。カウント入賞とは、可動片62a、
62bが開放して変動入賞装置62内の開口部621に
玉が入賞し、カウントスイッチ632によって検出され
ることをいう。カウント入賞は10個を最大として検出
され、少なくとも10個入賞があると、当該ラウンドは
終了する。他のラウンド終了条件は、可動片62a、6
2bが18回の開閉動作を繰り返すことである。ステッ
プS254ではカウント入賞があると、ステップS25
6に進んでカウント処理を行う。これは、変動入賞装置
62内への入賞数をカウントするものである。その後、
ステップS258に進む。一方、カウント入賞がなけれ
ば、ステップS256をジャンプしてステップS258
に進む。
【0060】ステップS258ではV入賞があるか否か
を判別する。V入賞とは、変動入賞装置62内に配置さ
れたV入賞口633に玉が入賞することをいう。これ
は、大当りラウンド継続の条件となる。V入賞があると
きはステップS260で当該V入賞が有効であるか否か
を判別する。V入賞の有効判断は、以下の通りである。 A.例えばV入賞口633に玉が2個連続して入賞した
ような場合に、最初の入賞玉のみを有効とし、2個目の
玉については無効と判断する。 B.継続回数決定用停止図柄によって決定された最大継
続回数内でのV入賞を有効とする。例えば、継続回数決
定用の停止図柄が「5」であるときは、最大継続回数が
5回として決定されるので、6回目のラウンドでV入賞
した場合には、無効となる。 V入賞が有効である場合にはステップS262に進んで
大当り動作を繰り返す処理を行い、その後、メインルー
チンにリターンする。
【0061】これにより、V入賞を条件に大当りラウン
ドが継続回数決定用停止図柄によって決定された最大回
数だけ継続される。各ラウンドでは、変動入賞装置62
の可動片62a、62bが1.0秒間だけ開放する動作
が18回を最大限度として繰り返され、この過程でV入
賞があれば、開閉動作が18回未満でもその時点で次の
ラウンドに移行する。また、各ラウンドではカウント入
賞が10個を限度として規制され、カウント入賞が10
個になると、その時点でV入賞があれば、開閉動作が1
8回未満でも、同様に次のラウンドに移行する。
【0062】ステップS260でV入賞が有効でなけれ
ばステップS264に進む。また、ステップS258で
V入賞がない場合にも、ステップS260をジャンプし
てステップS264に進む。ステップS264では大当
り終了条件が成立したか否かを判別する。大当り終了条
件の成立はラウンド毎に判断する。大当り終了条件は、
以下の通りである。 A.有効V入賞がなく、10カウントの入賞があった。 B.有効V入賞がなく、18回の開閉動作が終了した。 ステップS264では大当り終了条件が成立していなけ
れば、今回のルーチンを終了してリターンする。また、
大当り終了条件が成立していると、ステップS266に
進んで通常動作に処理を変更し、続くステップS268
で継続回数決定用の可変表示装置624の図柄変動を再
び開始し、その後、メインルーチンにリターンする。
【0063】外部出力処理 図16はメインルーチンにおけるステップS30の外部
出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS30
0で各始動入賞データを管理装置350に出力する。始
動入賞データとは、1回開きの第1始動入賞口65、6
6あるいは2回開きの普通電動始動口64に玉が入賞し
た場合の入賞データをいう。各始動口64〜66にはそ
れぞれ個別に第1始動スイッチ704〜706が配置さ
れているから、始動口を特定して入賞検出データが出力
される。そして、この場合、例えば第1始動入賞口65
に続けて玉が2個入賞したときは、実際上は2個入賞に
もかかわらず変動入賞装置62の可動片62a、62b
は1回しか開閉動作を行わないが、始動入賞データとし
ては2個入賞というデータが出力される。なお、以下の
各ステップでデータの出力とは、何れも外部の管理装置
350に対してデータが出力される意味であり、説明の
繁雑を避けるために、単にデータを出力という。
【0064】次いで、ステップS302で有効始動入賞
データを出力する。有効始動入賞とは、変動入賞装置6
2の可動片62a、62bを開閉動作させる有効な始動
入賞をいう。したがって、例えば第1始動入賞口65に
連続して玉が2個入賞したときは、最初の1個目の玉の
みが有効入賞となり、2個目に入賞した玉は一定数の賞
球排出を行うが、変動入賞装置62の可動片62a、6
2bを開閉動作させるには至らない。次いで、ステップ
S304で各一般入賞データを出力する。一般入賞デー
タとは、一般入賞口としての天入賞口620あるいは左
一般入賞口67、右一般入賞口68に玉が入賞した場合
の入賞データをいう。各入賞口620、67、68には
それぞれ個別に一般入賞球検出スイッチ701〜703
がそれぞれ配置されているから、入賞口を特定して一般
入賞データが出力される。次いで、ステップS306で
V入賞データを出力する。V入賞データとは、変動入賞
装置62内のV入賞口633に玉が入賞したデータのこ
とで、これは大当り発生条件であるとともに、大当り中
のラウンド間移行条件でもある。次いで、ステップS3
08でカウント入賞データを出力する。カウント入賞デ
ータとは、変動入賞装置62内のカウントスイッチ63
2が玉の入賞を検出したデータのことで、これは変動入
賞装置62内に入賞した玉の数を計数するためのデータ
である。
【0065】次いで、ステップS310で大当り状態デ
ータを出力する。大当り状態データとは、大当りの発生
を知らせる大当り信号のことで、例えば大当りが発生す
ると“H”レベルになり、大当り中は“H”レベルを維
持し、大当りが終了(いわゆるパンクによる終了も含
む)すると、“L”レベルに戻るような信号である。次
いで、ステップS312で賞球データを出力する。賞球
データとは、玉排出装置104から排出される賞球数に
対応する賞球信号のことで、例えば賞球数データを直接
に管理装置350に送信してもよいし、あるいはパチン
コ機2側から補給信号を島設備に送出して貯留タンク1
01に玉の補給を受けるときの、その補給信号自体を管
理装置350に送信してもよい。
【0066】前者の賞球数データの場合、例えば賞球数
に対応する直接的なデータを送信してもよいし、あるい
は例えば10個の賞球がある毎に1パルスを賞球データ
として管理装置350に送信するような形態でもよい。
この場合、7個賞球のケース(例えば、始動入賞)で
は、7個賞球に加え、次回の7個賞球があった時点で、
[最初の7個+次回の7個賞球のうちの3個分]=10
賞球となった時点で、10個の賞球があったとみなして
1パルスが管理装置350に送信される(残りの4個は
送信を保留する)。管理装置350では受信した1パル
スが10個賞球に相当するとして、賞球数を求める。後
者の補給信号の場合、補給信号に対応する補給数が予め
分かっているから、補給信号に基づいて賞球数を求める
ことになる。なお、賞球データには通常動作の賞球数
と、大当り動作中の賞球数との両方が含まれる。
【0067】次いで、ステップS314で羽根開閉状態
データを出力する。羽根開閉状態データとは、変動入賞
装置62の可動片62a、62bの開閉動作に対応して
信号のことで、例えば可動片62a、62bが開放する
と“H”レベルになり、閉鎖すると“L”レベルになる
ような信号である。したがって、羽根開閉状態データは
羽根開閉動作1では0.5秒間“H”レベルになり、羽
根開閉動作2では0.8秒間だけ2回“H”レベルが連
続するような信号になり、さらに大当り中は1.0秒間
“H”レベルが連続するような信号になる。
【0068】次いで、ステップS316で可変表示器の
変動状態データを出力する。これは、始動入賞に伴うV
誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決定用
の可変表示装置624の停止回数をカウントするための
データを収集するためである。次いで、ステップS31
8で可変表示器の停止結果データを出力する。これは、
V誘導決定用の可変表示装置623および継続回数決定
用の可変表示装置624の停止図柄データを出力するこ
とにより、V誘導装置630の作動状況および大当りの
最高継続回数の情報を送信するものである。次いで、ス
テップS320で不正データを出力する。不正データと
しては、例えば入賞の不正あるいはコネクタの抜けなど
の情報がある。ステップS316を経ると、メインルー
チンにリターンする。このようにして、パチンコ装置1
側から管理装置350に対して各種データが出力され、
管理装置350では送信された各種データを受信し、図
17のプログラムで賞球状態データやベースを演算処理
する。このとき、各始動口64〜66および各入賞口6
20、67、68を個別に特定して入賞検出データが出
力され、管理装置350では送信された個別の始動入賞
データおよび一般入賞データを受信し、賞球率等を演算
処理する。
【0069】管理装置側の処理プログラム 次に、管理装置350側の処理プログラムについて説明
する。図17は管理装置350で実行する処理プログラ
ムのうち、賞球状態データやベースを演算する場合のメ
インルーチンを示すフローチャートである。なお、パチ
ンコ装置1側からのデータ収集は1台でなく、各台ごと
に順次行われ、最終的にホールの全台についてのデータ
が集められる。そして、管理装置350で全台について
のデータを基に営業上必要な情報を求めるべく演算処理
が行われる。まず、ステップS400で遊技機(パチン
コ装置1等)からの各出力データを受信する。これによ
り、図16で示した各種のデータが管理装置350の管
理コンピュータ360に取り込まれる。次いで、ステッ
プS402で始動入賞に関する各データを計数し、各台
に対する始動入賞データ収集のために必要な演算を行
う。これにより、1回開きの第1始動入賞口65、66
および2回開きの普通電動始動口64に玉が入賞した場
合の入賞データが各台毎に収集される。このとき、各始
動口64〜66を特定して始動入賞データを計数し、そ
れぞれの始動口に対応する入賞データ収集のための演算
が行われる。
【0070】次いで、ステップS404で一般入賞に関
する各データを計数し、各台に対する一般入賞データ収
集のために必要な演算を行う。これにより、一般入賞口
としての天入賞口620、左一般入賞口67、右一般入
賞口68に玉が入賞した場合の入賞データが各台毎に収
集される。このとき、各一般入賞口620、67、68
を特定して一般入賞データを計数し、それぞれの一般入
賞口に対応する入賞データ収集のための演算が行われ
る。次いで、ステップS406で大当り状態に関する各
データを計数し、各台に対する大当り状態データ収集の
ために必要な演算を行う。これにより、第2種大当りの
発生状況、継続のラウンド数等の大当りに関する各種デ
ータが各台毎に収集される。次いで、ステップS408
で羽根開閉状態に関する各データを計数し、各台に対す
る羽根開閉状態のデータ収集のために必要な演算を行
う。これにより、変動入賞装置62の可動片62a、6
2bが1回開く場合、2回開く場合、その開閉時間とい
う各データが各台毎に収集される。
【0071】次いで、ステップS410で可変表示器に
関する各データを計数し、各台に対する可変表示器デー
タ収集のために必要な演算を行う。これにより、V誘導
決定用の可変表示装置623の停止回数および停止図柄
(V誘導装置630の移動データ)が各台毎に収集され
るとともに、継続回数決定用の可変表示装置624の停
止回数および停止図柄(最高継続回数のデータ)が各台
毎に収集される。次いで、ステップS412で不正状態
に関する各データを計数し、各台に対する不正状態デー
タ収集のために必要な演算を行う。これにより、例えば
入賞の不正あるいはコネクタの抜けなどの不正状態デー
タが各台毎に収集される。次いで、ステップS414で
ベース処理(詳細はサブルーチンで後述)を行う。これ
は、ベースの値を演算する処理である。次いで、ステッ
プS416で上記のようにして収集した各データを計数
し、各台に対する賞球状態データやベース収集のために
必要な演算を行い、その演算結果により第2種遊技機の
営業資料を作成する。これらの営業資料は、図19〜図
23に各表形式で示される。
【0072】ベース処理 図18はベース処理(ステップS414)のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開
始されると、まずステップS500で各入賞口への入賞
数から賞球数を算出する。各入賞口には、始動口64〜
66および一般入賞口620、67、68が含まれ、そ
れぞれの入賞口に対する賞球排出数が個別に設定されて
いるから、各入賞口への入賞数に対して賞球排出数を乗
算することにより、賞球数が算出される。次いで、ステ
ップS502で遊技機からの大当り信号の受信中である
か否かを判別する。大当り信号は、大当り発生を検出す
ると、“H”レベルになり、大当り終了を検出すると、
“H”レベルから“L”レベルに戻るように変化する。
【0073】大当り信号の受信中であればステップS5
04に進んで大当り中の賞球数を算出する。この場合、
大当り中には変動入賞装置62の可動片62a、62b
が開閉動作するため、開口部621を通して変動入賞装
置62内に多くの玉が入賞するが、その他にも第1始動
入賞口65、66、普通電動始動口64あるいは一般入
賞口620、67、68にも玉が入賞し、これらの各入
賞口の全てに入賞した玉に基づいて排出される賞球数が
算出される。各入賞口に対する賞球排出数は予め設定さ
れているから、ステップS500の結果に基づいて大当
り中に入賞したセーフ玉に対応する全ての賞球数が求め
られることになる。ステップS504を経ると、ステッ
プS506に進む。一方、ステップS502で大当り信
号の受信中でなければステップS504をジャンプして
ステップS506に進む。ステップS506では総賞球
数から大当り中の賞球数(大当り中の賞球の合計)を減
算する。これにより、ホールにおいて必要な大当り中以
外のときの、打つ込み球に対する賞球数に関する正確な
データが求められる。次いで、ステップS508で前述
した式に基づいてベースを算出する。この場合、複数
の入賞口65、66、64、620、67、68のそれ
ぞれに対応して入賞球検出センサ704、705、70
6、632、702、703がそれぞれ個別に配置さ
れ、各入賞口65、66、64、620、67、68へ
の入賞球が検出されて集中管理装置350に送信され、
集中管理装置350では、各入賞口65、66、64、
620、67、68への入賞球検出結果を受信し、それ
ぞれの入賞口65、66、64、620、67、68へ
の入賞球を計数し、その計数結果に基づいてベースが演
算されるから、大当り時に排出される賞球数が正確に算
出される。したがって、大当り終了後にまだ賞球が終了
していないセーフ玉の分の賞球排出をベースの演算から
除くことができ、玉排出装置104の賞球排出に時間遅
れがあっても、ホールにおいて要求される大当り中以外
のベースが正確に求められる。
【0074】次に、図19〜図23は管理装置350に
よって演算処理された各データを示す図である。まず、
図19は第2種に属する遊技機のうち、特に大当り中に
関するデータを各台毎に順番に演算処理した表を示す図
である。内容は、開店(例えば、午前10時)から15
時25分50秒現在までの累積データである。図19に
示すデータ内容は管理コンピュータ360のディスプレ
イ361の画面に表示させることもできるし、あるいは
そのデータをプリンタ361で印刷することもできる。
また、管理コンピュータ360のディスプレイ361に
表示させた場合、例えば画面上のカーソルCの部分に台
番号を入力することにより、該当する台についての詳細
なデータを表示させることもできる。このような態様
は、後述の図20〜図21についても同様である。
【0075】図中上部の見出しの意味は以下の通りであ
る。 羽根開閉データ(2種)・大当り中:第2種遊技機の大
当り中における羽根開閉データのこと 開閉動作1:0.5 変動入賞装置62の可動片62
a、62bが0.5秒間だけ1回開放動作を行う処理 開閉動作2:0.8 変動入賞装置62の可動片62
a、62bが0.8秒の間に1回開放動作を行う処理 開閉動作3:1.0 変動入賞装置62の可動片62
a、62bが1.0秒間に1回開放動作を行う処理
【0076】図中の各項目の意味は以下の通りである。 台番号:第2種に属する遊技機の識別のための番号 開閉動作3:全ての大当りの中に変動入賞装置62の可
動片62a、62bが1.0秒間に1回開放動作を行う
処理が何回行われたかを示す数値である。例えば、[1
00]番台では、開閉動作3が6600回行われてい
る。 役物内入賞数3:全ての大当りの中に変動入賞装置62
内に入賞した玉の総数である。例えば、[100]番台
では、5160個が玉の入賞総数となっている。 平均継続率:大当りのラウンドが何回継続したかを示す
割合である。例えば、[100]番台では、14ラウン
ド継続している(最高16ラウンドが許容された場合と
推定される)。 入賞率3:変動入賞装置62の可動片62a、62bが
1.0秒間に1回開放動作を行ったとき、その羽根が玉
を拾った場合の入賞率を[%]で示すものである。例え
ば、[100]番台では、入賞率=(入賞率3/開閉動
作3)=5160/6600=78.2となり、羽根が
1回開閉すると78.2%の割合で1個の玉を入賞させ
ていることを示している。このデータは、羽根部材周辺
の釘調整等の参考データとなる。
【0077】1大当り中の平均開閉回数:1回の大当り
中に変動入賞装置62の可動片62a、62bが開閉し
た回数を示すもので、ラウンドの継続回数に関連した値
になる。 1大当り中の平均入賞数:1回の大当り中に変動入賞装
置62内に入賞した玉の平均数を表すものである。例え
ば、[100]番台では、1回の大当り中に93.8個
の玉が変動入賞装置62内に入賞している。このデータ
は、羽根部材周辺の釘調整等の参考データとなる。 1ラウンド中の平均開閉回数:大当りの1ラウンド中に
変動入賞装置62の可動片62a、62bが開閉した回
数を示す。これは、1ラウンド中に可動片62a、62
bが最大で18回開閉するが、途中でV入賞した場合に
は次のラウンドに移行するため、どの開閉回数で次のラ
ウンドに移行するかを示すデータとなる。つまり、継続
するタイミングが分かる。例えば、[100]番台で
は、1ラウンド中の開閉動作中の平均8.6回目でV入
賞している。このデータは、羽根部材周辺の釘調整等の
参考データとなる。 1ラウンド中の平均入賞数:大当りの1ラウンド中に変
動入賞装置62内に入賞した玉の平均数を表すものであ
る。例えば、[100]番台では、大当りの1ラウンド
中に6.7個の玉が変動入賞装置62内に入賞してい
る。このデータは、羽根部材周辺の釘調整等の参考デー
タとなる。このように、第2種遊技機の各台についてそ
の賞球状態データを整理し、表示させることにより、羽
根の開閉データがきめ細かく正確に把握され、ホールで
の営業上、特に重要になる羽根部材周辺の釘調整等の参
考データとして誤差が少なく、非常に有効で第2種遊技
機の営業データとして有効に活用される。
【0078】図20は第2種に属する遊技機のうち、通
常動作中に関するデータを各台毎に順番に演算処理した
表を示す図である。内容は、開店(例えば、午前10
時)から15時25分50秒現在までの累積データであ
る。図中上部の見出しの意味は以下の通りである。 羽根開閉データ(2種)・通常動作中:第2種遊技機の
通常動作中における羽根開閉データのこと その他のは見出しの意味は図19と同様である。図中の
各項目の意味は以下の通りである。 開閉動作1:開店から現在までの通常動作中に変動入賞
装置62の可動片62a、62bが0.5秒間に1回開
放動作を行う処理が何回行われたかを示す数値である。
例えば、[100]番台では、開閉動作1が530回行
われている。 開閉動作2:開店から現在までの通常動作中に変動入賞
装置62の可動片62a、62bが0.8秒間に12回
開放動作を行う処理が何回行われたかを示す数値であ
る。例えば、[100]番台では、開閉動作2が122
回行われている。 (1+2):開閉動作1と開閉動作2の合計データであ
る。
【0079】大当り回数1(V入賞数1):開閉動作1
が行われたことによる大当りの発生回数であり、すなわ
ち大当りの発生につながる開閉動作1でのV入賞数デー
タである。したがって、開閉動作1が行われてV入賞が
2個以上あっても大当り発生に有効なV入賞のみがカウ
ントされる。また、あくまでも大当りを発生させるV入
賞のことであり、大当り中のラウンド継続のためのV入
賞は含まれない。例えば、[100]番台では、大当り
発生のV入賞数1が44個になっている。 大当り回数2(V入賞数2):開閉動作2が行われたこ
とによる大当りの発生回数であり、すなわち大当りの発
生につながる開閉動作2でのV入賞数データである。し
たがって、開閉動作2が行われてV入賞が2個以上あっ
ても大当り発生に有効なV入賞のみがカウントされる。
また、あくまでも大当りを発生させるV入賞のことであ
り、大当り中のラウンド継続のためのV入賞は含まれな
い。例えば、[100]番台では、大当り発生のV入賞
数2が11個になっている。これらの大当り回数1(V
入賞数1)および大当り回数2(V入賞数21)のデー
タは、どちらの開閉動作で大当りが発生したかとか、そ
の発生割合を示すため、羽根部材周辺の釘調整等の参考
データとなる。 (1+2):大当り回数1(V入賞数1)および大当り
回数2(V入賞数21)の合計データである。
【0080】大当り確率1:開閉動作1が行われたこと
による大当り発生の確率であり、大当り確率1=(大当
り回数1/開閉動作1)という関係にある。例えば、
[100]番台では、大当り確率1=(44/530)
=(1/12.0)になっている。 大当り確率2:開閉動作2が行われたことによる大当り
発生の確率であり、大当り確率2=(大当り回数2/開
閉動作2)という関係にある。例えば、[100]番台
では、大当り確率2=(11/122)=(1/11.
1)になっている。 (1+2):大当確率1および大当り確率2の合計デー
タである。例えば、[100]番台では、合計確率が1
/11.9になっている。
【0081】図21は第2種に属する遊技機のうち、通
常動作中に関するデータを各台毎に順番に演算処理した
表を示す図である。内容は、開店(例えば、午前10
時)から15時25分50秒現在までの累積データであ
る。図中上部の見出しの意味は図19の場合と同様であ
る。図中の各項目のうち、図19と異なる項目の意味は
以下の通りである。 役物内入賞数1:開閉動作1が行われたことによる変動
入賞装置62内への玉の入賞数である。例えば、[10
0]番台では、開閉動作1が530回行われ、変動入賞
装置62内へは230個の玉が入賞している。 役物内入賞数2:開閉動作2が行われたことによる変動
入賞装置62内への玉の入賞数である。例えば、[10
0]番台では、開閉動作2が122回行われ、変動入賞
装置62内へは96個の玉が入賞している。 (1+2):役物内入賞数1および役物内入賞数2の合
計データである。
【0082】入賞率1:開閉動作1が行われたことによ
る変動入賞装置62内への玉の入賞割合である。例え
ば、[100]番台では、開閉動作1が530回行わ
れ、変動入賞装置62内へは230個の玉が入賞してい
るから、入賞率1=(230/530)=43.4%と
なる。 入賞率2:開閉動作2が行われたことによる変動入賞装
置62内への玉の入賞割合である。例えば、[100]
番台では、開閉動作1が122回行われ、変動入賞装置
62内へは96個の玉が入賞しているから、入賞率1=
(96/122)=78.7%となる。 (1+2):入賞率1および入賞率2を合せた場合の入
賞率である。
【0083】このように、図19〜図21から明らかで
あるように、第2種遊技機の各台についてその賞球状態
データを整理し、表示させることにより、羽根の開閉デ
ータがきめ細かく正確に把握され、ホールでの営業上、
特に重要になる羽根部材周辺の釘調整等の参考データと
して誤差が少なく、非常に有効で第2種遊技機の営業デ
ータとして有効に活用される。
【0084】次に、図22は第2種に属する遊技機のう
ち、特にベースに関連するデータを各台毎に順番に演算
処理した表を示す図である。内容は、開店(例えば、午
前10時)から閉店(例えば、22時00分)までの累
積データである。図中の各項目のうち、図19と異なる
項目の意味は以下の通りである。 発射玉数:実際に発射した玉の数である。例えば、[1
50]番台では、発射玉数=46250になっている。 賞球数:賞球として排出された玉の数である。例えば、
[150]番台では、賞球数=44950になってい
る。 差:発射玉数と賞球数との差の値である。例えば、[1
50]番台では、差=1300になっている。 出玉率:発射玉数に対する賞球数の割合である。例え
ば、[150]番台では、出玉率=(賞球数/発射玉
数)=97.2%になっている。
【0085】大当り時賞球:大当り時における賞球数で
ある。これは、各入賞口への入賞数に対して予め設定さ
れた各入賞口の賞球排出数を乗算することにより算出さ
れる。例えば、[150]番台では、大当り時賞球=3
0150になっている。 ベース:当該遊技機の非特別状態賞球データであり、前
述した式によって算出される。例えば、[150]番
台では、ベース=33になっている。 始動回数:第1始動入賞口65、66あるいは普通電動
始動口64への入賞があって有効な開閉動作1あるいは
開閉動作2が行われた総計の回数である。例えば、[1
50]番台では、始動回数=719になっている。 大当り回数:第2種大当りの発生回数である。例えば、
[150]番台では、大当り回数=42になっている。 大当り率:大当りの発生割合である。例えば、[15
0]番台では、大当り率=1/17.1になっている。 このようにして、第2種遊技機の各台についてそのベー
スに関連するデータが整理されて表示される。この場
合、複数の入賞口のそれぞれに対応して入賞球検出スイ
ッチが配置され、各入賞口への入賞球が検出され、その
入賞球が計数されてベースが演算処理されるから、玉排
出装置104の賞球排出に時間遅れがあっても、ホール
において要求される大当り中以外のベースが正確に演算
されて表示される。
【0086】次に、図23は第2種に属する遊技機のう
ち、特に各入賞口への入賞データを各台毎に順番に演算
処理した表を示す図である。内容は、開店(例えば、午
前10時)から閉店(例えば、22時00分)までの累
積データである。図中上部の見出しの意味は以下の通り
である。 打込球100発単位:100発の玉を打ち込んだ場合
に、その中のいくらの玉が入賞したか、賞球7に対する
ベースがいくらか等のデータを示すための基準となる単
位 左始動:左始動口としての第1始動入賞口65への入賞
のこと 右始動:右始動口としての第1始動入賞口66への入賞
のこと 中始動:中始動口としての普通電動始動口64への入賞
のこと 左始動・右始動・中始動→賞球7:左始動口、右始動
口、中始動口への入賞に対する賞球数が7個であること 天一般:一般入賞口である天入賞口620のこと 左一般:左一般入賞口である一般入賞口67のこと 右一般:右一般入賞口である一般入賞口68のこと 天一般・左一般・右一般→賞球10:天一般入賞口、左
一般入賞口、右一般入賞口への入賞に対する賞球数が1
0個であること 大入:変動入賞装置62の内部空間に続く開口部(特定
入賞口)621のこと 大入→賞球13:開口部621への入賞に対する賞球数
が13個であること
【0087】図中の各項目のうち、図19と異なる項目
の意味は以下の通りである。 左始動:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中のい
くらの玉が左始動口としての第1始動入賞口65に入賞
したかを示すデータ 例えば、[150]番台では、左始動口としての第1始
動入賞口65に2.5発入賞している。 中始動:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中のい
くらの玉が中始動口としての普通電動始動口64に入賞
したかを示すデータ 例えば、[150]番台では、中始動口としての普通電
動始動口64に0.3発入賞している。 右始動:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中のい
くらの玉が右始動口としての第1始動入賞口66に入賞
したかを示すデータ 例えば、[150]番台では、右始動口としての第1始
動入賞口66に0発入賞している。右始動口の方が左始
動口に比べて入賞数が低いデータになっている。これ
は、通常、遊技者が左始動口への入賞を狙って玉を打つ
ことが多いからである。
【0088】天一般:100発の玉を打ち込んだ場合
に、その中のいくらの玉が一般入賞口である天入賞口6
20に入賞したかを示すデータ 例えば、[150]番台では、一般入賞口である天入賞
口620に0.2発入賞している。 左一般:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中のい
くらの玉が左一般入賞口である一般入賞口67に入賞し
たかを示すデータ 例えば、[150]番台では、左一般入賞口である一般
入賞口67に0.1発入賞している。 右一般:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中のい
くらの玉が右一般入賞口である一般入賞口68に入賞し
たかを示すデータ 例えば、[150]番台では、右一般入賞口である一般
入賞口68に0発入賞している。
【0089】大入:100発の玉を打ち込んだ場合に、
その中のいくらの玉が変動入賞装置62の内部空間に続
く開口部(特定入賞口)621に入賞したかを示すデー
タ 例えば、[150]番台では、開口部(特定入賞口)6
21に0.8発入賞している。 賞球7:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中のい
くらの玉が賞球数が7個である左始動口、右始動口、中
始動口に入賞したかを示すデータ、すなわち、賞球7の
始動口に対するベースの値 例えば、[150]番台では、賞球7の始動口に対する
ベース=19.6になっている。 賞球10:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中の
いくらの玉が賞球数が10個である一般入賞口である天
入賞口620、一般入賞口67、68に入賞したかを示
すデータ、すなわち、賞球10の一般入賞口に対するベ
ースの値 例えば、[150]番台では、賞球10の一般入賞口に
対するベース=3.0になっている。 賞球13:100発の玉を打ち込んだ場合に、その中の
いくらの玉が賞球数が13個である変動入賞装置62の
内部空間に続く開口部(特定入賞口)621に入賞した
かを示すデータ、すなわち、賞球13の開口部621に
対するベースの値 例えば、[150]番台では、賞球13の開口部621
に対するベース=10.4になっている。これは、大当
り時における変動入賞装置62の入口周辺の釘調整デー
タに対応する。また、例えば、[150]番台で賞球1
7、賞球10および賞球13の各ベース値を加えると、
全体のベース33(=19.6+3.0+10.4)に
なる。
【0090】このようにして、第2種遊技機の各台につ
いて各入賞口に対してそれぞれの入賞率および賞球数毎
のベースデータが整理されて表示される。この場合、複
数の入賞口のそれぞれに対応して入賞球検出スイッチが
配置され、各入賞口への入賞球が検出され、その入賞球
が計数されて賞球数毎のベースが演算処理されるから、
特に各入賞口周辺の釘調整データをきめ細かく知ること
ができ、営業データとして活用することができる。
【0091】[本実施例の効果]以上のように本実施例
では、複数の入賞口65、66、64、620、67、
68のそれぞれに対応して入賞球検出センサ704、7
05、706、632、702、703がそれぞれ個別
に配置され、各入賞口65、66、64、620、6
7、68への入賞球が検出されて集中管理装置350に
送信され、集中管理装置350では、各入賞口65、6
6、64、620、67、68への入賞球検出結果を受
信し、それぞれの入賞口65、66、64、620、6
7、68への入賞球を計数し、その計数結果に基づいて
ベースが演算される。したがって、大当り時に排出され
る賞球数を正確に算出することができ、大当り終了後に
まだ賞球が終了していないセーフ玉の分の賞球排出をベ
ースの演算から除くことができる。その結果、玉排出装
置104の機能の相違により賞球排出に時間遅れがあっ
たり、あるいは役物装置の機能の相違により(例えば、
玉貯留装置640の相違)、残り玉排出時間が変化する
ような場合であっても、ホールにおいて要求される大当
り中以外のベースを正確に算出することができる。ま
た、各入賞口65、66、64、620、67、68毎
に入賞球検出センサ704、705、706、632、
702、703を配置することにより、各入賞口65、
66、64、620、67、68への入賞率データを個
別に正確に把握することができ、賞球数の異なる各入賞
口65、66、64、620、67、68周辺の正確な
釘調整データを得ることができる。
【0092】なお、本実施例ではパチンコ装置1および
管理装置350の両方でV誘導決定用の可変表示装置6
23および継続回数決定用の可変表示装置624の各図
柄出現率を設定可能にしているが、これに限るものでは
なく、他の場所で設定するようにしてもよい。例えば、
島設備500で同様に各図柄出現率の設定を行うように
してもよい。その場合、各設定値の分布を容易に変える
ことが可能である。例えば、島設備毎に設定値を変えて
もよい。上記実施例は本発明を第2種に属する遊技機に
適用した例であるが、本発明の適用は第1種、第3種に
属する遊技機、あるいはその他の種類(例えば、一般電
役の機種)の遊技機であっても複数の入賞口を備え、遊
技者に有利な特別遊技状態を発生可能なものであれば、
全てに適用することができる。その場合、遊技機の種類
や機種に応じて複数の入賞口への賞球数が予め設定され
る。また、玉貸機の配置場所は上記例に限るものではな
い。例えば、前面操作パネルの部分や皿前装飾体の部分
に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。本
発明はカードリーダを備えていない遊技機にも適用でき
るのは勿論である。また、本発明に係わる遊技機は上記
実施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ装置に
適用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチ
ンコ装置にも適用することができる。プリペイドカード
方式でなく、全くカードを使用しない遊技機についても
幅広く適用することが可能である。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、複数の入賞口のそれぞ
れに対応して入賞球検出手段をそれぞれ個別に配置し、
各入賞口への入賞球を検出して集中管理装置に送信し、
集中管理装置では、各入賞口への入賞球検出結果を受信
し、それぞれの入賞口への入賞球を計数し、その計数結
果に基づいて遊技機についての所定データ(例えば、ベ
ース)を演算処理しているので、大当り時に排出される
賞球数を正確に算出することができ、大当り終了後にま
だ賞球が終了していないセーフ玉の分の賞球排出をベー
スの演算から除くことができる。その結果、玉排出装置
の機能の相違により賞球排出に時間遅れがあったり、あ
るいは役物装置の機能の相違により(例えば、玉貯留装
置の相違)、残り玉排出時間が変化するような場合であ
っても、ホールにおいて要求される大当り中以外のベー
スを正確に算出することができる。また、各入賞口毎に
入賞球検出手段を配置することにより、各入賞口への入
賞率データを個別に正確に把握することができ、賞球数
の異なる各入賞口周辺の正確な釘調整データを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカード方式のパチンコ装置の
一実施例の構成を示す正面斜視図である。
【図2】同実施例の遊技盤を示す正面図である。
【図3】同実施例の変動入賞装置を示す正面図である。
【図4】同実施例の変動入賞装置を示す斜視図である。
【図5】同実施例のV誘導装置の構成を示す図である。
【図6】同実施例のV誘導装置の玉の誘導状態を説明す
る図である。
【図7】同実施例のV誘導装置の玉の誘導状態を説明す
る図である。
【図8】同実施例のパチンコ装置の裏機構の構成を示す
図である。
【図9】同実施例のパチンコ装置の制御系のブロック図
である。
【図10】同実施例の管理装置と島設備等の関係を示す
システム図である。
【図11】同実施例の遊技制御のメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図12】同実施例の通常動作処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図13】同実施例の羽根開閉動作1処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図14】同実施例の羽根開閉動作2処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図15】同実施例の大当り動作処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図16】同実施例の外部出力処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図17】同実施例の管理装置の処理プログラのメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】同実施例のベース処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図19】同実施例の大当り中に関するデータを各台毎
に示す図である。
【図20】同実施例の通常動作中に関するデータを各台
毎に示す図である。
【図21】同実施例の通常動作中に関するデータを各台
毎に示す図である。
【図22】同実施例のベースに関連するデータを各台毎
に示す図である。
【図23】同実施例の入賞率データを各台毎に示す図で
ある。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 3 玉貸機(遊技媒体貸出装置) 13 遊技盤 62 変動入賞装置 62a、62b 可動片(羽根部材) 64 普通電動始動口(第2始動入賞口) 65、66 第1始動入賞口 67、68 一般入賞口 107 役物制御回路盤 141 遊技盤情報基盤 301 役物用CPU 321 第1始動スイッチ 322 第2始動スイッチ 324 可変表示図柄出現率設定装置 323 継続スイッチ 350 管理装置(集中管理装置) 360 管理コンピュータ(受信手段、入賞球計数手
段、データ処理手段、賞品球算出手段、非特別状態賞球
データ演算手段) 364 端末装置 400 遊技制御手段(特別遊技状態発生手段、送信手
段) 620 天入賞口(一般入賞口) 621 開口部(特定入賞口) 623 V誘導決定用の可変表示装置 624 継続回数決定用の可変表示装置 630 V誘導装置 632 カウントスイッチ(入賞球検出手段) 633 V入賞口(特別入賞口) 701、702、703 一般入賞球検出スイッチ(入
賞球検出手段) 704、705 第1始動スイッチ(入賞球検出手段) 706 第2始動スイッチ(入賞球検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の動作状態を管理可能な集中管理
    装置において、 前記遊技機は、 遊技球の入賞により賞品球の排出を誘引する複数の入賞
    口と、 該複数の入賞口のそれぞれに対応して配置され、入賞口
    への入賞球を検出する入賞球検出手段と、 該入賞球検出手段の検出結果を遊技機外部に送信する送
    信手段と、を備え、 前記集中管理装置は、 前記送信手段の出力を受信する受信手段と、 該受信手段の出力に基づいて前記複数の入賞口への入賞
    球を計数する入賞球計数手段と、 該入賞球計数手段による計数結果に基づいて遊技機につ
    いての所定データを演算処理するデータ処理手段と、を
    備えたことを特徴とする遊技機の集中管理装置。
  2. 【請求項2】 前記遊技機は、 遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な特別遊技状態
    発生手段を備え、 前記集中管理装置の前記データ処理手段は、 前記入賞球計数手段による計数結果に基づいて前記賞品
    球を算出する賞品球算出手段と、 該賞品球算出手段の算出結果から前記特別遊技状態中以
    外の状態中における遊技機の非特別状態賞球データを演
    算する非特別状態賞球データ演算手段と、を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機の集中管理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記遊技機における複数の入賞口への入
    賞位置により、賞品球数を異ならせることを特徴とする
    請求項1又は2記載の遊技機の集中管理装置。
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