JPH0779904A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JPH0779904A
JPH0779904A JP22488793A JP22488793A JPH0779904A JP H0779904 A JPH0779904 A JP H0779904A JP 22488793 A JP22488793 A JP 22488793A JP 22488793 A JP22488793 A JP 22488793A JP H0779904 A JPH0779904 A JP H0779904A
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wash
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Hiroaki Inui
浩章 乾
Masaki Yura
政樹 由良
Yukio Hirai
幸男 平井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗浄機
において熱的衝撃による食器の割れなどの発生を防止
し、かつ運転時の騒音を低減することを目的とする。 【構成】 洗浄槽1と、洗浄槽1の天面に配設した貯水
槽20と、貯水槽20を介して洗浄槽1に洗浄水を給水
する第2給水口24を備え、本洗工程において貯水槽2
0に洗浄水を給水し、かつ次のすすぎ工程において、貯
水槽20に貯溜した洗浄水を使用するように動作する制
御装置18を設けた構成により、本洗工程においてヒー
タ15により加熱された高温の洗浄水が、洗浄ノズル1
2から洗浄槽1の天面にも噴射して、貯水槽20に貯溜
された洗浄水が高温となり、この高温の洗浄水をすすぎ
工程で使用するので、食器2に対する熱的衝撃が少なく
でき、本洗工程中は貯水槽20に洗浄水が貯溜している
ので、洗浄ノズル12から噴射した洗浄水が洗浄槽1の
天面に衝突して発生する音が吸収されて低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄水を噴射して食器類
(以下食器という)を洗浄する食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食器洗浄機は多く利用されるよう
になり、洗浄力の向上や熱的衝撃による食器の破損防止
などの性能を良化した発明がなされている(例えば、特
開平2−29231号公報参照)。
【0003】以下に従来の食器洗浄機について説明す
る。図7に示すように、洗浄槽1は、洗浄する食器2を
セットする食器かご3を出し入れ可能に収納する構成と
し、給水源4から給水弁5を有する給水パイプ6を経て
洗浄槽1内に給水される給水口7と、送風機8により洗
浄槽1内の湿気を含んだ空気を排出させる排気口9とが
形設され、食器かご3に洗浄ポンプ10により加圧され
た洗浄水を噴射する複数の開口11を形設した洗浄ノズ
ル12と、洗浄水を排水パイプ13を経て機外へ排出す
る排水ポンプ14が配設されている。洗浄槽1内の洗浄
水は、ヒータ15によって加熱され、その温度は温度検
知手段16によって検知される。食器2から洗い落され
た汚れはフィルター17で捕集される。
【0004】制御装置18は、給水弁5、洗浄ポンプ1
0、排水ポンプ14、ヒータ15などの運転を制御し
て、食器かご3にセットした食器2の洗浄処理をする。
【0005】図中の矢印は洗浄水の流れる方向を示す。
以上のように構成された食器洗浄機について、以下その
動作を図8を参照しながら説明する。
【0006】食器2を食器かご3にセットして食器洗浄
機の運転を開始すると、まず給水弁5から所定量の洗浄
水が洗浄槽1に供給される第1の給水工程が開始され
る。続いて、洗浄ポンプ10が加圧した洗浄水を洗浄ノ
ズル12の開口11から噴射して食器2を洗浄する予洗
工程が実行される。所定時間の予洗工程を終了すると、
排水ポンプ14を駆動して洗浄水を機外に排出する排水
工程が行われる。
【0007】なお、最近では予洗工程において常温の洗
浄水による予洗い1工程に加えて加熱した洗浄水を用い
たり、さらに洗剤を加えて予洗の性能を高めるように予
洗い2工程を実行する食器洗浄機もある。
【0008】次に第2の給水工程で給水された洗浄水を
洗剤と共に洗浄ノズル12の開口11から噴射する本洗
工程が行われる。洗浄水は洗浄ノズル12の開口11か
ら鉛直方向または斜め上方向に噴射され、洗浄ノズル1
2はこの噴射反力によりほぼ水平方向に回転する。した
がって、洗浄水の多くは洗浄ノズル12の回転方向とは
逆方向に傾斜して噴射され、食器2に衝突し、食器2の
汚れを洗浄する。
【0009】また洗剤は予め洗剤投入装置(図示せず)
に所定量だけ準備しておくと、この本洗工程で洗剤投入
装置は解放されて、洗浄水の噴射により洗浄槽1へと流
し込まれて洗浄水に溶けて、汚れに作用する。このとき
洗浄水はヒータ15により所定温度(約60℃)に加熱
されており、油汚れなどに対しても有効に作用する。
【0010】食器2は、洗浄水の衝突による機械力・洗
剤・熱などの作用によって洗浄される。所定時間の本洗
工程を終了すると、食器2から洗い落とされたフィルタ
ー17を通過した細かい汚れを含む洗浄水を機外に排出
する排水工程を実行する。
【0011】この後引き続いて、第3の給水工程で供給
された洗浄水を洗浄ノズル12の開口11から噴射させ
て洗剤や残菜などで汚れた食器2をすすぐすすぎ工程
と、すすぎの水の排水工程とを連続して3回繰り返す。
このときの最終のすすぎ工程は、洗浄水を約70℃まで
加熱しておき、食器2の表面温度及び水滴温度を高温に
して、洗浄後の乾燥工程における乾燥性能を高めるの
で、加熱すすぎ工程ともいう。
【0012】上述の各工程の処理は、制御装置18によ
って制御される。本洗工程で洗浄水は短時間の内に所定
温度(約60℃)まで加熱されるので、食器2も同程度
の温度まで上昇する。そして約60℃まで加熱された洗
浄水は排水され、次工程のすすぎ工程に入り新たに給水
弁より20℃前後の洗浄水が供給される。このため、約
60℃まで加熱された食器2はいきなり冷水を浴びてし
まう。
【0013】特に冬場の朝、水道水が0℃近くになるよ
うなときには温度差が60℃にもなり、食器2は熱的衝
撃による欠け、割れ、亀裂などが発生してしまう。そし
て食器2の中でも肉厚変化の大きいもの、クリスタルガ
ラス、肉厚の薄いものにはその現象が顕著に現れる。
【0014】また予洗工程は食器2に付着した汚染のう
ち、大まかな汚れを本洗工程の前に洗浄するのを目的と
しているが、洗浄ノズル12による下方からの噴射で洗
浄水が届きにくい湯呑みの糸底などは汚れが落ちにく
い。
【0015】また洗浄水の温度が低いために洗浄力が弱
く、食器2に付着している野菜・味噌・茶かすなどの汚
れがこの予洗工程では落ちずに、本洗工程で洗浄され
る。このためこれらの汚染物は洗浄水中を長時間循環し
て、洗浄ポンプ10のインペラーで紛砕されて多量の細
かい汚染物となり、その細かい汚染物は、食器2に付着
して再汚染することもある。特に、食器2の中では湯呑
みの糸底のように洗浄水がたまりやすい形状のところ
は、細かい汚染物の再汚染が避けられない。
【0016】このような再汚染を防止して所定の洗浄性
能を確保するためには、洗浄水の循環流量と吐出圧をと
もに大きなものを必要とし、このとき食器洗浄機の使用
中の運転音(洗浄水が洗浄槽1に衝突する音、洗浄水が
食器2から滴下する滴下音、洗浄ポンプ10の運転音な
ど)が大きくなる。
【0017】さらに、長時間放置されて汚染物が強固に
付着した食器2に対しては、通常のコースでは洗浄力が
不足のため、強力コースを用意したり、本洗工程の前に
洗剤とともに図8の点線で示したように加熱洗浄する予
洗工程を行うものがあるが、このようなときは、食器2
が長時間洗剤と高温水にさらされ、食器2に付着してい
た蛋白汚れなどが変質して、より強固に食器2に付着す
ることも生じる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の構
成では、本洗工程の最初に冷水が供給されるので食器2
の種類によっては熱的衝撃による欠け、割れ、亀裂など
が生じるという問題点、また、使用者が誤って乾燥工程
の終了した直後の食器洗浄機を再度運転したときに、約
70℃にも達した食器2に冷水が接して熱的衝撃による
欠け、割れ、亀裂などが生じるという問題点を有してい
た。
【0019】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、本洗工程からすすぎ工程で生じる熱的衝撃による食
器の欠け、割れ、亀裂などの発生を防止し、かつ洗浄性
能を維持しつつ運転時の騒音を低くした食器洗浄機を提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の食器洗浄機は、洗浄する食器をセットする食
器かごを収納する洗浄槽と、洗浄槽の天面に配設した貯
水槽と、貯水槽を介して洗浄槽に洗浄水を給水する第2
給水口を備え、本洗工程において、貯水槽に洗浄水を給
水し、かつ次工程のすすぎ工程において、貯水槽に貯溜
した洗浄水を使用するように動作する制御装置、もしく
は予洗工程において、第2給水口で洗浄槽に洗浄水を給
水するとともに貯水槽に洗浄水を供給し、かつ次工程の
本洗工程において、貯水槽に貯溜された洗浄水を使用す
るように動作する制御装置、もしくは加熱すすぎ工程に
おいて、貯水槽に洗浄水を貯溜し、加熱すすぎ工程の終
了時に貯水槽に貯溜された洗浄水を使用するように動作
する制御装置を設けた構成、または上記の構成に加えて
貯水槽内の洗浄水の温度を検出する温度検知手段と、貯
水槽の洗浄水を食器に触れずに洗浄槽に給水する第3給
水路を設けた構成、もしくは貯水槽の洗浄水を加熱する
加熱手段と、貯水槽内の洗浄水の温度を検出する温度検
知手段を設けた構成としたものである。
【0021】
【作用】この構成において、本洗工程において、洗浄槽
に給水された洗浄水がヒータによって加熱され、洗浄ノ
ズルより噴射されて食器を洗浄するとき、高温の洗浄水
は同時に洗浄槽の天面にも噴射して、貯水槽に貯溜した
洗浄水を同時に加熱するので、貯水槽に貯溜した洗浄水
を本洗工程が終了するころには高温とし、すすぎ工程で
貯水槽の洗浄水を使用するので食器に対する熱的衝撃を
少なくすることとなり、かつ本洗工程中は貯水槽に洗浄
水が貯溜しているので、洗浄ノズルから噴射された洗浄
水が洗浄槽の天面に衝突して発生する音が減少すること
となる。
【0022】また、予洗工程において、洗浄槽の上方か
ら降り注ぐ洗浄水が、食器の汚れを除去しながら洗浄槽
内に給水されて洗浄ノズルによる下部からの噴射が当た
りにくいようなところにも有効に作用することとなる。
【0023】また、加熱すすぎ工程で貯水槽に貯溜した
洗浄水を同時に加熱し、貯水槽の高温となった洗浄水を
食器に降り注ぐこととなる。
【0024】また、ヒータの動作不良、切換弁の誤動作
などにより貯水槽に貯溜した洗浄水の温度が十分に高ま
らなかったときは、加熱されなかった洗浄水が高温の食
器全体に触れずに洗浄槽に給水され、もしくは一旦貯水
槽に貯溜した洗浄水を加熱して洗浄槽に給水されること
となる。
【0025】また、使用者が誤って乾燥工程の終了した
直後の食器洗浄機を再度運転してしまったときは、洗浄
水を一旦貯水槽に貯溜して貯水槽の熱を吸収し、かつ洗
浄槽の側壁の熱を吸収して洗浄槽に給水する、もしくは
一旦貯水槽に貯溜した洗浄水を加熱して洗浄槽に給水す
ることとなる。
【0026】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
【0027】本発明の実施例において、前述の従来例に
ついて説明した構成部分と同じ部分については同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0028】(実施例1)以下本発明の第1の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0029】図1に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、前述従来の構成に、従来例の給水口7に代え
て洗浄槽1に洗浄水を給水する第1給水路19を設け、
洗浄槽1の天面に配設した貯水槽20と、貯水槽20を
介して洗浄槽1に洗浄水を給水する第2給水路21を付
加したことにある。すなわち、第1給水路19は、給水
弁5と第1給水弁22を介して給水される洗浄水が、食
器2に直接当らないように配設した第1給水口23を有
した構成、第2給水路21は、給水弁5を介して貯水槽
20に給水する構成としている。
【0030】貯水槽20の中央部近傍には、食器2の全
体に洗浄水を散水する第2給水口24を有し、制御装置
18で制御される第1吐出弁25を配設し、第2給水路
21から一旦貯水槽20に貯溜された洗浄水が食器2の
全体に第2給水口24から散水されながら洗浄槽1に給
水される構成である。
【0031】以上のように構成された食器洗浄機につい
て以下にその動作を図2を参照しながら説明する。食器
2を食器かご3にセットして洗浄槽1内に収納して運転
を開始すると、第1給水口23から所定量の洗浄水が洗
浄槽1に供給される給水工程が開始される。続いて洗浄
ポンプ10が加圧した洗浄水を洗浄ノズル12の開口1
1から噴射して食器2を洗浄する予洗工程が実行され
る。所定時間の予洗工程が終了した後、次の工程の本洗
工程が始まると、排水ポンプ14を駆動して予洗工程を
実行した洗浄水を機外に排出する排水工程が実行され
る。このとき、食器2から除去された軽い汚れは洗浄水
と一緒に機外に排出される。
【0032】なお、予洗工程において、図2に点線で示
したように加熱洗浄するものや、洗剤を投入して洗浄性
能を高めたものもある。
【0033】次に新たな洗浄水を第1給水路19を経て
供給する給水工程を実行し、所定量の洗浄水の給水工程
が終了すると直ちに第1給水弁22が閉じて給水は第2
給水路21に切替わり、貯水槽20に洗浄水が貯溜され
る。そして制御装置18はヒータ15の通電率を高め
て、洗浄水の温度を所定温度まで高める。続いて洗浄ポ
ンプ10が作動して、洗浄水を加圧し洗浄ノズル12の
開口11から噴射する。
【0034】このとき洗浄水は洗浄ノズル12の開口1
1から鉛直方向または斜め上方向に噴射され、この噴射
反力によって洗浄ノズル12はほぼ水平方向に回転す
る。したがって、洗浄水の多くは洗浄ノズル12の回転
方向とは逆方向に傾斜して噴射され、食器2に衝突し
て、食器2の汚れを洗浄する。また、洗剤は予め洗剤投
入装置(図示せず)に所定量だけ準備しておくと、この
本洗工程で洗剤投入装置は解放されて、洗浄水の噴射に
より洗浄槽1へと流し込まれて洗浄水に溶けて、汚れに
作用する。また洗浄水は所定温度(約60℃)にまで昇
温されており、洗剤の洗浄力を高めており、食器2に付
着している油汚れを溶解し除去する。食器2の汚れは、
この洗浄水の衝突力・洗剤・熱の作用によって除去でき
る。
【0035】そしてこの間の約20分に所定温度にまで
高められた洗浄水が洗浄槽1の天面に配設された貯水槽
20に衝突することにより、貯水槽20内の洗浄水が加
熱されて、所定時間の本洗工程を終了するときには高温
となっている。そして本洗工程を終了すると、次に食器
2などから洗い落とされた細かい汚れを含む洗浄水を機
外に排出する排水工程に入る。引き続き、新たに洗浄水
を供給する給水工程に入るが、このとき第1吐出弁25
を開いて貯水槽20に貯溜し加熱された洗浄水の一部
を、第2給水口24を通して洗浄槽1の上方から食器2
の全体に散水し、食器2などに付着した細かい汚れを洗
浄し、洗浄水を機外に排出する排水工程に入る。
【0036】ここで貯水槽20に貯溜した洗浄水を食器
2の全体に散水するように、第2給水口24には多数個
の孔が多方向にあけてあり、位置エネルギーの差によっ
て洗浄水が広範囲に吐出される。
【0037】そして貯溜した残りの洗浄水を同様に第2
給水口24から洗浄槽1に給水し、洗浄ノズル12の開
口11から洗浄水を噴射する。つまりこの一連の過程を
経て食器2は除々に冷却されることによって、給水され
る洗浄水との温度差を少なくしていくことができる。そ
して次の洗剤や残菜などで汚れた食器2をすすぐための
すすぎ工程において給水される冷水に対しても、食器2
との温度差は少ないものとなっており、従来のような熱
的衝撃による食器2の割れ、欠け、亀裂などを防止する
ことができる。そして従来例で説明したようにすすぎ工
程とすすぎ工程の排水工程を連続して3回繰り返して洗
浄処理を終了する。
【0038】以上のように本実施例によれば、本洗工程
において、貯水槽20に洗浄水を貯溜し、その洗浄水を
次の工程のすすぎ工程の洗浄水として使用するように動
作する制御装置18を設けることにより、食器2の温度
を段階的に冷却し、新たに給水される洗浄水との温度差
を少なくすることができ、熱的衝撃による食器2の割
れ、欠け、亀裂などを防止するとともに、洗浄水を洗浄
槽1の上面から散水することにより、食器2などに付着
した細かい汚れの洗浄に寄与することができ、特に付着
物のたまり易い形状を有する食器に対しても有効で、洗
浄効率を向上できる。
【0039】さらに洗浄ノズル12の開口11から噴射
された洗浄水が洗浄槽1の天面へ衝突する音が、貯水槽
20に貯溜した洗浄水により吸収、減衰されるので、運
転時の騒音が低減できる。
【0040】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて説明する。
【0041】本実施例の構成は前述実施例1と同様の構
成(説明を省略)であり、異なるところは制御装置18
を、予洗工程において、第2給水路21で貯水槽20の
第2給水口24から洗浄槽1に洗浄水を給水するととも
に、貯水槽20に洗浄水を供給し、かつ次工程の本洗工
程において、貯水槽20に貯溜した洗浄水を使用するよ
うに動作する構成とした点である。
【0042】以上のように構成された食器洗浄機につい
て、以下その動作を図3を参照しながら説明する。基本
的な動作は、前述実施例1の動作と同様であり、同一動
作の説明は省略する。食器2を食器かご3にセットして
洗浄槽1内に収納して運転を開始し、排水工程の後、給
水が開始する予洗工程が始まる。この予洗工程は洗浄水
の温度が低いので洗浄力が弱く、食器2に付着している
野菜・味噌・茶かすなどの汚れがこの予洗工程では落ち
ずに、本洗工程で洗浄される。したがって、これらの汚
染物は洗浄水中を長時間循環して、洗浄ポンプ10のイ
ンペラーで紛砕されて多量の細かい汚染物となり、この
細かい汚染物が食器2に付着して再汚染することもあ
る。よってできるだけこの汚れをこの予洗工程で洗浄す
る必要があるが、本実施例によれば、予洗工程の給水工
程を洗浄槽1の上方の貯水槽20の洗浄水を用いて食器
2に散水しながら行なうので、上述の汚れを従来より効
率良く除去することができる。
【0043】所定量の洗浄水の給水工程が終了すると直
ちに第1給水弁22が閉じて、給水は第2給水路21に
切替わり、貯水槽20に洗浄水が貯溜される。以降の工
程は、前述実施例1の動作と同一である。
【0044】以上のように本実施例によれば、予洗工程
において、第2給水口24で洗浄槽1に洗浄水を給水す
るとともに貯水槽20に洗浄水を供給し、次工程の本洗
工程において貯水槽20に貯溜した洗浄水を使用するよ
うに動作する制御装置を設けることにより、洗浄水を洗
浄槽1の上面から散水して、食器2から簡単に除去でき
る軽い汚れは確実に除去して、細かい汚れは本洗工程に
先行する排水工程で機外に排出する。したがって、全体
として洗浄性能をより向上できるとともに、実施例1と
同様の効果が得られる。
【0045】また、予洗工程において加熱洗浄を行うも
のにあっては、食器2に付着している汚染物は、適温に
加熱されている洗浄水によって膨潤しており、次の本洗
工程で確実に除去できる。
【0046】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて説明する。
【0047】本実施例の構成は前述の実施例1と同様の
構成(説明は省略)であり、異なるところは制御装置
を、加熱すすぎ工程において、貯水槽20に洗浄水を貯
溜し、加熱すすぎ工程の終了時に貯水槽20に貯溜した
洗浄水を使用するように動作する構成とした点である。
【0048】以上のように構成された食器洗浄機につい
て、以下その動作を図4を参照しながら説明する。基本
的な動作は、前述実施例1の動作と同様であり、同一動
作の説明は省略する。
【0049】最終のすすぎ工程では、洗浄水は約70℃
まで加熱されていて、食器2の表面温度及び水滴温度を
高温にしておいて、洗浄後の乾燥工程における乾燥性能
を高めている。
【0050】また、第2給水口24を通して洗浄槽1の
上方から食器2の全体に散水し、食器2などに付着し、
すすぎきれなかった細かい汚れを洗浄し、洗浄水を機外
に排出することは、特に湯呑みの糸底などの細かい汚染
物が堆積しやすく、かつ洗浄ノズル12の開口11から
の洗浄水が届きにくい食器2においてこの食器2の上方
からの洗浄はたいへん効果がある。
【0051】上述の食器2の加熱による乾燥時間の短縮
という加熱すすぎの目的に関しては、貯水槽20に貯溜
した洗浄水は加熱すすぎ工程時の洗浄水と同等に加熱さ
れているので、乾燥時間に悪影響を与えることもない。
【0052】以上のように本実施例によれば、加熱すす
ぎ工程において、貯水槽20に洗浄水を貯溜し、加熱す
すぎ工程の終了時に貯水槽20に貯溜した洗浄水を使用
するように動作する制御装置を設けることにより、特に
湯呑みの糸底など細かい汚染物が堆積しやすい食器など
の再汚染を防止することができるとともに、実施例1と
同様の効果が得られる。
【0053】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0054】図5に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、前述実施例1ないし3のいずれかの構成に、
貯水槽20内の洗浄水の温度を検出する温度検知手段2
6と、貯水槽20内の洗浄水を食器に触れることなく洗
浄槽1の側壁を流れるようにした第3給水口27と第2
吐出弁28を有する第3給水路29を設けたことにあ
る。
【0055】以上のように構成された食器洗浄機につい
て、以下その動作を説明する。基本的な動作は、前述実
施例1ないし3の動作と同様であり、同一動作の説明は
省略する。前述実施例1ないし3においては各工程で貯
水槽20に洗浄水を貯溜し加熱し、次の工程で洗浄水と
して使用しているが、仮にヒータ15の動作不良によ
り、給水された洗浄水の温度が極端に低く十分に加熱さ
れなかったときや、給水弁22の切換手段の誤動作など
により貯水槽20に貯溜した洗浄水の温度が十分に高ま
らなかったときなどは、その状態を温度検知手段26に
よって検知して十分に加熱されなかった洗浄水が第3給
水路29を通り高温の食器2に触れずに洗浄槽1に給水
されるようになる。
【0056】また使用者が誤って乾燥工程の終了した直
後の食器洗浄機を再度運転してしまったときは、食器2
や貯水槽20も洗浄槽1内と同様70℃にも達してお
り、実施例2では予洗工程で食器2に洗浄水を散水しな
がら給水するが、このとき温度検知手段26が洗浄水の
高温を検知し、制御装置は洗浄水を一旦貯水槽20に貯
溜して貯水槽20の熱を吸収してから洗浄槽1の側壁の
熱を吸収して第3給水口27を経て洗浄槽1に給水され
るので、高温の食器2に冷水があたり熱的衝撃による欠
け、割れ、亀裂などの発生を低減することができる。
【0057】以上のように本実施例によれば、貯水槽2
0内の洗浄水の温度を検出する温度検知手段26と、第
3給水路29を設けたことにより、ヒータ15の動作不
良や切換弁22の誤動作などにより貯水槽20に貯溜し
た洗浄水の温度が十分高まらなかったときにも、食器2
に欠け、割れ、亀裂などが生じないようにできる。
【0058】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0059】図6に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、前述実施例1ないし3のいずれかの構成に、
貯水槽20内の洗浄水を加熱する加熱手段30と、貯水
槽20内の洗浄水の温度を検知する温度検知手段26を
設けたことにある。
【0060】以上のように構成された食器洗浄機につい
て以下その動作を説明する。基本的な動作は、前述実施
例1ないし3の動作と同様であり、同一動作の説明は省
略する。前述実施例1ないし3においては各工程で貯水
槽20に洗浄水を貯溜し加熱し、次の工程で洗浄水とし
て使用しているが、仮にヒータ15の動作不良により給
水された洗浄水の温度が極端に低く十分に加熱されなか
ったときや、第1給水弁22の切換手段の誤動作などに
より貯水槽20に貯溜した洗浄水の温度が十分に高まら
なかったときなどでも、その状態を温度検知手段26に
よって検出して、加熱手段30を作動して加熱するの
で、所定温度に加熱された洗浄水が第2給水口24を経
て、食器2に散水して洗浄槽1に給水されるようにな
る。
【0061】また使用者が誤って乾燥工程の終了した直
後の食器洗浄機を再度運転してしまったときは、食器2
や貯水槽20も洗浄槽1内同様70℃にも達しており、
実施例2では予洗工程で食器2に洗浄水を散水しながら
給水するが、このとき温度検知手段26が洗浄水の温度
を検知し、加熱手段30により所定温度まで洗浄水を加
熱できるので、高温の食器2に冷水があたり熱的衝撃に
よる欠け、割れ、亀裂などの発生を完全に防止すること
ができる。
【0062】さらに本実施例によれば、貯水槽20に加
熱手段30を設けたことにより、食器洗浄とは全く無関
係に、水を加熱することができ、貯水槽20内の洗浄水
は食器2の汚染物が混入することがないので、十分に飲
料として使用できる。したがって、食器洗浄機の外部へ
の給水口を設けることにより、ジャーポットとしての役
割を果たすことも可能である。
【0063】以上のように本実施例によれば、貯水槽2
0内の洗浄水を加熱する加熱手段30と、その洗浄水の
温度を検出する温度検知手段26を設けたことにより、
給水された洗浄水の温度が極端に低くて、十分に加熱さ
れなかったときや、機器の誤動作や使用者の誤操作が生
じたときも、食器2の熱的衝撃による欠け、割れ、亀裂
などを防止できる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、洗浄槽と、洗浄槽の天面に配設した貯水槽と、貯水
槽を介して洗浄槽に洗浄水を給水する第2給水口を備
え、本洗工程において、貯水槽に洗浄水を給水し、かつ
次のすすぎ工程において、貯水槽に貯溜した洗浄水を使
用するように動作する制御装置、もしくは予洗工程にお
いて、第2給水口で洗浄槽に洗浄水を給水するとともに
貯水槽に洗浄水を供給し、かつ次の本洗工程において貯
水槽に貯溜された洗浄水を使用するように動作する制御
装置、もしくは加熱すすぎ工程において、貯水槽に洗浄
水を貯溜し、加熱すすぎ工程の終了時に貯水槽に貯溜さ
れた洗浄水を使用するように動作する制御装置を設けた
構成とし、また上述の構成に加えて貯水槽内の洗浄水の
温度を検出する温度検知手段と、貯水槽の洗浄水を食器
に触れずに洗浄槽に給水する第3給水路を設けた構成、
もしくは貯水槽の洗浄水を加熱する加熱手段と、貯水槽
内の洗浄水の温度を検出する温度検知手段を設けた構成
により、本洗工程からすすぎ工程で生じる熱的衝撃によ
る食器の欠け、割れ、亀裂などの発生を防止し、かつ洗
浄性能を維持しつつ運転時の騒音を低くした優れた食器
洗浄機を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の食器洗浄機の断面略図
【図2】同食器洗浄機の洗浄工程別の洗浄水の温度を示
すグラフ
【図3】本発明の第2の実施例の食器洗浄機の洗浄工程
別の洗浄水の温度を示すグラフ
【図4】本発明の第3の実施例の食器洗浄機の洗浄工程
別の洗浄水の温度を示すグラフ
【図5】本発明の第4の実施例の食器洗浄機の断面略図
【図6】本発明の第5の実施例の食器洗浄機の断面略図
【図7】従来の食器洗浄機の断面略図
【図8】同食器洗浄機の洗浄工程別の洗浄水の温度を示
すグラフ
【符号の説明】
1 洗浄槽 3 食器かご 5 給水弁 10 洗浄ポンプ 11 開口 12 洗浄ノズル 15 ヒータ 18 制御装置 19 第1給水路 20 貯水槽 24 第2給水口 26 温度検知手段 29 第3給水路 30 加熱手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄する食器類をセットする食器かごを収
    納する洗浄槽と、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄
    ポンプと、洗浄水を噴射する複数の開口を有する洗浄ノ
    ズルと、洗浄水を加熱するヒータと、切換手段を有する
    給水弁と、前記洗浄槽の天面に配設した貯水槽と、前記
    洗浄槽に洗浄水を給水する第1給水路と、前記貯水槽を
    介して前記洗浄槽に洗浄水を給水する第2給水口と、本
    洗工程において、前記貯水槽に洗浄水を給水し、かつ次
    工程のすすぎ工程において、前記貯水槽に貯溜した洗浄
    水を使用するように動作する構成の制御装置を備えた食
    器洗浄機。
  2. 【請求項2】制御装置は、予洗工程において、第2給水
    口で洗浄槽に洗浄水を給水するとともに、貯水槽に洗浄
    水を供給し、次工程の本洗工程において、前記貯水槽に
    貯溜した洗浄水を使用するように動作する構成である請
    求項1記載の食器洗浄機。
  3. 【請求項3】制御装置は、加熱すすぎ工程において、貯
    水槽に洗浄水を貯溜し、前記加熱すすぎ工程の終了時
    に、前記貯水槽に貯溜した洗浄水を使用するように動作
    する構成である請求項1記載の食器洗浄機。
  4. 【請求項4】貯水槽内の洗浄水の温度を検出する温度検
    知手段と、前記貯水槽の洗浄水を食器類に触れずに洗浄
    槽に給水する第3給水路を設けた請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の食器洗浄機。
  5. 【請求項5】貯水槽内の洗浄水を加熱する加熱手段と、
    前記貯水槽内の洗浄水の温度を検出する温度検知手段を
    設けた請求項1ないし3のいずれかに記載の食器洗浄
    機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050105708A (ko) * 2004-05-03 2005-11-08 엘지전자 주식회사 과일 세척용 분사노즐이 구비된 식기세척기
KR100519278B1 (ko) * 1998-09-17 2005-11-25 엘지전자 주식회사 식기세척기의 샤워급수장치 및 급수제어방법
JP2006325983A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Sharp Corp 食器洗い機及び食器洗浄方法

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JP2006325983A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Sharp Corp 食器洗い機及び食器洗浄方法

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