JPH0779690A - 冷凍パン生地の解凍と発酵方法 - Google Patents

冷凍パン生地の解凍と発酵方法

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JPH0779690A
JPH0779690A JP23197993A JP23197993A JPH0779690A JP H0779690 A JPH0779690 A JP H0779690A JP 23197993 A JP23197993 A JP 23197993A JP 23197993 A JP23197993 A JP 23197993A JP H0779690 A JPH0779690 A JP H0779690A
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JP
Japan
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temperature
humidity
thawing
minutes
dough
Prior art date
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JP23197993A
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English (en)
Inventor
Hideo Aoki
日出雄 青木
Yukio Kashiwase
幸夫 柏瀬
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、イーストを含んだ冷凍パン生地の
解凍時間の短縮化を図って、店舗内の仕事の効率を向上
させることである。 【構成】 (1)冷凍パン生地を温度15〜25℃、湿
度55〜80%、風速0.1〜1.0m/sで10分〜
2時間解凍する工程。(2)その後、湿度50〜90
%、風速0.1〜1.0m/sで温度20〜35℃まで
10〜60分かけて昇温させる予熱工程。(3)そし
て、温度30〜42℃、湿度55〜100%、風速1.
0m/s以下で10分〜90分間発酵させるホイロ工程
からなる冷凍パン生地の解凍と発酵方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍パン生地の解凍と
発酵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍パン生地の解凍と発酵方法に関し
て、出願人は、特願平3−108569号を提案してい
る。この提案によれば、これらの冷凍パン生地のリター
ド解凍工程の状態は、温度:−5〜+10℃、湿度:9
0%以上、風速:0.2m/s以上、時間:1時間20
分以上というものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このリタード解凍工程
は、冷凍食品内に含まれているイーストの発酵を少なく
するために、温度を低く保ちつつ長時間(1時間20分
以上)かけて解凍を行っていた。このように、リタード
解凍工程に長時間かかるため、例えば早朝よりこの解凍
工程を行っても冷凍パン生地を最終的に焼成する(焼き
上げる)のは、昼ごろ(早朝より約3時間以降)となっ
てしまう。従ってベーカリー等の店舗における仕事の効
率が劣ることは否めなかった。
【0004】本発明はイーストを含んだ冷凍パン生地の
解凍時間の短縮化を図って、店舗内の仕事の効率を向上
させることを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】ここで、イーストは約2
8℃前後が一番発酵しやすく、25℃以下で且つ湿度を
比較的高く保つとイースト菌が発酵しにくいことに着目
し、本発明の第1の発明は、次の(1)〜(3)の工程
からなる冷凍パン生地の解凍と発酵方法である。
【0006】(1)冷凍ドーナツおよび/又は冷凍パン
を温度15〜25℃、湿度55〜80%、風速0.1〜
1.0m/sで30分〜90分解凍する工程。 (2)その後、湿度50〜90%、風速0.1〜1.0
m/sで温度20〜35℃まで10〜30分かけて昇温
させる予熱工程。 (3)そして、温度30〜42℃、湿度55〜100
%、風速1.0m/s以下で10分〜90分間発酵させ
るホイロ工程。
【0007】本発明の第2の発明は、次の(1)〜
(4)の工程からなる冷凍パン生地の解凍と発酵方法で
ある。 (1)冷凍パンを−15℃以下の温度で冷凍保存を1時
間以上行うリタード工程。 (2)次に温度15〜25℃、湿度55〜80%、風速
0.1〜1.0m/sで30分〜90分解凍する工程。
【0008】(3)その後、湿度50〜90%、風速
0.1〜1.0m/sで温度20〜35℃まで10〜3
0分かけて昇温させる予熱工程。 (4)そして、温度30〜42℃、湿度55〜100
%、風速1.0m/s以下で10分〜90分間発酵させ
るホイロ工程。 ここで、本発明でいう「パン」とは、小麦、ライ麦など
のパン用穀物の粉に、食塩、イースト(無発酵パンには
不要)、および水を主原料とする発酵生地または無発酵
生地を焼成したものであり、クロワッサン、食パン類、
菓子パン類、特殊パン類などがある。
【0009】
【作用】第1の発明は約−20℃で冷凍保存された冷凍
パン生地を温度15〜25℃、湿度55〜80%、風速
0.1〜1.0m/sで30分〜60分かけて解凍す
る。この解凍は、温度、湿度、風速、時間などをコント
ロールすることができるような装置、設備、各種のドウ
コンディショナー(後述する)などを用いて行うことが
できる。またマイクロウェーブなどで加熱できるような
電子レンジなどを用いて差し支えない。解凍時の温度、
湿度、風速、所要時間の値を上記のように設定したの
は、イーストの最適な活性状態が約28℃と一般に言わ
れていることに着目したものである。すなわち解凍時は
約25℃で加熱するので、従来の−5〜+5℃の温度で
解凍していたものと比較して、この解凍時間を短縮して
いる。
【0010】そして、解凍が終わった冷凍パン生地は、
予熱工程で徐々に温度を上げて、結露を防止すると共に
生地の内外の温度差をなくしてイーストによる発酵が均
一に行われるようにするために湿度50〜90%、風速
0.1〜1.0m/sで温度20〜35℃まで10分〜
30分かけて予熱する。予熱時の湿度、風速、最終温
度、所要時間などが上記の範囲外であると、予熱温度と
生地の温度との温度差が大きくなって生地の表面に結露
が生じ、また均一発酵を行うことができなくなる。
【0011】予熱後はイーストの発酵活性の最も高い温
度にするために、温度30〜42℃まで湿度55〜10
0%、風速1.0m/s以下で10分〜90分かけても
発酵(ホイロ)させる。その後、温度22〜40℃、湿
度65〜100%、風速0.2m/s以下の状態を保持
する。昇温時あるいは保持するその際の湿度、風速、温
度、所要時間などが上記の範囲外であると、周囲温度と
生地の温度との温度差が大きくなって生地の表面に結露
が生じたり、不均一発酵が生じたりして、表面の乾燥し
過ぎ、表面ブツや表面ベタツキの発生、生地ダレ、発酵
状態のバラツキなどが生じ、焼成後に品質の良好な製品
が得られない。
【0012】第2の発明は、第1の発明で示した解凍工
程の前に−15℃以下の温度で冷凍保存を1時間以上行
うリタード工程を行うものである。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例によって具体的に説明す
る。尚、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこの実
施例に限定されるものではない。まず冷凍パン生地のリ
タード工程、解凍工程、予熱工程、ホイロ工程に用いた
テスト機(ドウコンディショナー)の概要等を示す。
【0014】(1)テスト機 :三洋電機製、ドウ
コンディショナー (2)テスト形態 :冷凍パン生地重量 161±
10g/個(市販品を使用) :冷凍パン生地30(60)個をテスト機内に入れて行
った(3個は生地温度測定に使用した)。
【0015】(3)設定条件 :外気温度25〜2
7℃,湿度55% :庫内温度ディファレンシャル;1deg :風速は、熱線風速計で測定した。
【0016】
【表1】
【0017】上記表1は実施例1〜3と比較例1〜5の
処理状態を示すもので比較例1〜5並びに実施例2,3
におけるアンダーライン部分は実施例1との相異点を示
す。
【0018】
【実施例1および2】冷凍パン生地(1個161g)を
1トレー当り5個入れたもの6トレーを上記ドウコンデ
ィショナー中に入れ表1で示す状態で各工程(解凍、予
熱、ホイロ)を行った。その後、この処理を施した生地
を取り出して表面状態、発酵状態などを評価した後、ロ
ータリーオーブン中で210℃、12分焼成し、焼成後
の表面、肌、形、焼色、かま伸びなどを評価した。その
評価はホイロ出しの状態において「最適発酵」、焼成後
の状態において「良好」となった。
【0019】実施例1の場合の各工程の温度、時間の関
係を図1に示す。実線は庫内温度、破線は生地の温度を
示す。次に実施例2の場合は、実施例1の場合と比較し
てドウコンディショナー中に入れる冷凍パンを2倍の6
0個に設定したものである。
【0020】
【比較例1】実施例1との相異点は、解凍工程の湿度を
70%から50%に減少させた点と、ホイロ工程の時間
を40分から30%に短縮した点である。これによっ
て、ホイロ出し状態において「発酵不足でボリーム小」
焼成後の状態において「全体的にボリューム小」となっ
た。この結果から冷凍パンにおいて解凍工程の湿度は約
55%以上、ホイロ工程の時間は40分以上が好ましい
と考えられる。
【0021】
【比較例2】実施例1との相異点は、ホイロ工程の湿度
を80%から85%に上げると共に風速を「中」から
「弱」に変更した点である。これによって、ホイロ出し
状態において「生地表面ウェットぎみ」となり、焼成後
の状態において「横のボリューム大」となった。
【0022】
【比較例3】実施例1との相異点は、ホイロ工程の湿度
を80%から75%に下げると共に風速を「中」から
「強」に変更した点である。これによって、ホイロ出し
状態において「生地表面乾燥ぎみ」となり、焼成後の状
態において「ややボリューム小、外皮厚い」となった。
【0023】
【比較例4】実施例1との相異点はホイロ工程の風速を
「中」から「弱」に設定した点である。これによって、
ホイロ出し状態において「若干生地表面ウェットぎみ」
となり、焼成後の状態において「横幅のボリューム大」
となる。これら比較例2ないし4と実施例1との比較か
ら、冷凍パンのホイロ工程の湿度は80%程度、風速は
「中」程度、時間は40分程度が好ましいと考えられ
る。
【0024】
【比較例5】実施例1との相異点は、解凍工程におい
て、温度が20℃から26℃に、風速が「中」から
「強」に、時間が60分から40分に夫々変更し、予熱
工程において、温度を30℃から33℃に、湿度を70
%から75%に夫々変更し、ホイロ工程においては時間
を40分から30分に変更した。これによって、ホイロ
出しの状態において「発酵不足でボリューム小」となり
焼成後の状態において「全体的にボリューム小」とな
る。
【0025】
【実施例3】この実施例3と実施例1との相異点は、解
凍工程の前に15時間、−15℃で冷凍保存(オーバー
ナイト)した点と、解凍工程の時間を60分から80分
に延ばした点である。この実施例3における各工程の温
度、時間の関係を図2に示す。実線は庫内温度、破線は
生地の温度を示す。ここで解凍工程の時間を80分と
し、実施例1の場合よりも20分延長させたのは、庫内
温度がリタード工程によって−15℃と実施例1の場合
の20℃と比較してかなり低かったため、庫内温度を上
昇させるためであった。
【0026】上述した実施例1〜3と比較例1〜5とを
比較してみると、冷凍パンにおける各工程は次の表2の
(A)の状態が良いと思われる。
【0027】
【表2】
【0028】しかしながら、油脂がおり込まれている冷
凍クロワッサン生地や、食パン生地のようにロールパン
と比較して大きなもの等、更には加熱装置として電子レ
ンジを使用すること等を鑑みると、全体としては表2の
(B)の状態が全体的に良いと思われる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の本発明によ
れば、冷凍パン生地の解凍時には、これらに含まれてい
るイーストが発酵しにくい温度にするようにしたので、
冷凍時間が短縮され、これによって店舗における仕事の
効率が向上する。又このような各工程をプログラムで組
んでドウコンディショナーを運転させれば、店舗におけ
るオペレーションが簡略化され、しかも品質の安定した
パンやドーナツを製造することができる。
【0030】更に、請求項2の本発明は、請求項1の本
発明の解凍前に−15℃以下での冷凍保存を1時間以上
行うリタード工程を付け加えたものでこれによって、長
時間の保存を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の時の各工程の温度、時間の
関係を示す図面である。
【図2】本発明の実施例2の時の各工程の温度、時間の
関係を示す図面である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(1)〜(3)の工程からなる冷凍
    パン生地の解凍と発酵方法。 (1)冷凍パン生地を温度15〜25℃、湿度55〜8
    0%、風速0.1〜1.0m/sで30分〜90分解凍
    する工程。 (2)その後、湿度50〜90%、風速0.1〜1.0
    m/sで温度20〜35℃まで10〜30分かけて昇温
    させる予熱工程。 (3)そして、温度30〜42℃、湿度55〜100
    %、風速1.0m/s以下で10分〜90分間発酵させ
    るホイロ工程。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の冷凍パン生地の解凍と
    発酵方法の(1)の解凍工程の前に−15℃以下の温度
    で冷凍保存を1時間以上行うリタード工程を行うことを
    特徴とする冷凍パン生地の解凍と発酵方法。
JP23197993A 1993-09-17 1993-09-17 冷凍パン生地の解凍と発酵方法 Pending JPH0779690A (ja)

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JP23197993A JPH0779690A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 冷凍パン生地の解凍と発酵方法

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JPH0779690A true JPH0779690A (ja) 1995-03-28

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ID=16932046

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JP23197993A Pending JPH0779690A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 冷凍パン生地の解凍と発酵方法

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JP (1) JPH0779690A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6383530B1 (en) 1999-09-10 2002-05-07 Ajinomoto Co., Inc. Method for the pre-baking treatment of shaped and frozen bread dough
JP2009240203A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Japan Tobacco Inc 冷凍生地の昇温方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6383530B1 (en) 1999-09-10 2002-05-07 Ajinomoto Co., Inc. Method for the pre-baking treatment of shaped and frozen bread dough
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