JPH0779436B2 - 手ぶれ補正装置 - Google Patents

手ぶれ補正装置

Info

Publication number
JPH0779436B2
JPH0779436B2 JP63036385A JP3638588A JPH0779436B2 JP H0779436 B2 JPH0779436 B2 JP H0779436B2 JP 63036385 A JP63036385 A JP 63036385A JP 3638588 A JP3638588 A JP 3638588A JP H0779436 B2 JPH0779436 B2 JP H0779436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
vertical
photoelectric conversion
transfer
blur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63036385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01212078A (ja
Inventor
和彦 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP63036385A priority Critical patent/JPH0779436B2/ja
Priority to US07/312,102 priority patent/US4980771A/en
Priority to EP89102894A priority patent/EP0329189B1/en
Priority to DE68916982T priority patent/DE68916982T2/de
Publication of JPH01212078A publication Critical patent/JPH01212078A/ja
Publication of JPH0779436B2 publication Critical patent/JPH0779436B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は各種のビデオカメラ等に用いられる手ぶれ補正
装置に関する。
(従来の技術) 近年、一般のユーザが再生用のビデオカメラを用いて撮
影する機会が増加しており、それに伴ないカメラの小型
軽量化が図られている。
ところが、ビデオカメラが軽量化されると撮影中にカメ
ラが振られて撮影画面がぶれる手ぶれをおこし易くな
る。
そこで、従来からビデオカメラ等における手ぶれ補正装
置が開発されており、このような手ぶれ補正装置として
は第10図及び第11図に示すようなものが知られている。
この手ぶれ補正装置は、第11図(A)に示す如く準拠す
る放送方式にて必要とされる標準イメージサイズISより
大きく、かつ水平走査線の数も多い拡大イメージサイズ
IBをもつ撮像素子1を備えた撮像部2を有しており、こ
の撮像部2から得られる被写体の映像信号をA/D(アナ
ログ−デジタル)変換器3にてデジタル化して所定周波
数の書込みパルスPWによってフレームメモリ4に記憶す
るようになっている。
また、この手ぶれ補正装置は、ぶれ量検出回路5を備え
ており、このぶれ量検出回路5は上記撮像部2からの光
学情報に基づいて手ぶれの際のぶれ量(ぶれの量と方
向)を検出してぶれ量に応じたアドレス制御信号をアド
レス設定回路6に供給するようになっている。
そして、このアドレス設定回路6は、第11図(A)に示
すようにぶれ量に応じて上記フレームメモリ4からの読
出しアドレスを設定し、第11図(B)及び(C)に示す
ように常に同じ内容の標準イメージサイズIS分の映像信
号を拡大イメージサイズIB分の映像信号から抜き出して
フレームメモリ4から出力させる。
なお、第11図(A)は、フレームメモリ4内の記憶内容
を模式的に示す図であり、実線にて示す標準イメージサ
イズISのアドレス位置に対応した映像信号が手ぶれによ
って破線にて示す標準イメージサイズISのアドレス位置
に変位した場合を示す。
よって、ある水平走査線XI−XIに対応した図中B1〜B2
アドレスに記憶された同図(B)に示す如き映像信号を
得るために、図中C1〜C2の範囲のアドレスに記憶された
映像信号を読み出して同図(C)に示す如き映像信号を
得ることができることになる。
また、フレームメモリ4から標準イメージサイズIS分の
映像信号を出力させる際の読出しパルスPRの周波数は、
上記書込みパルスPWの周波数よりも小さく標準イメージ
サイズISにおける各水平走査線の映像信号を第11図
(D)に示すように標準の1水平走査期間1Hに時間軸伸
長して出力させるようになっている。
なお、上記読出しパルスPR及び書込みパルスPWは、メモ
リ制御回路7から上記フレームメモリ4に供給される。
そして、上述の如くフレームメモリ4から読み出された
映像信号はD/A(ディジタル−アナログ)変換器8にて
アナログ化されて一般的なカメラ回路9に供給されるよ
うになっている。
(発明が解決すべき課題) ところで、上述のような手ぶれ補正装置においては、映
像信号を記憶させるためにA/D変換器3、フレームメモ
リ4及びD/A変換器8が必らず必要となるため回路規模
が大きくなってしまうという問題点がある。
また、拡大イメージサイズをもつ撮像素子1を通常のフ
ィールド周期で駆動しなければならないため、高速なス
キャニング動作が必要となり好ましくない。
なお、フレームメモリ4等を設けるかわりに、撮像素子
1から信号を読み出す際に、撮像素子1にて不要な信号
電荷を高速水平転送により時間軸圧縮して捨てるととも
に、必要な信号電荷のみを時間軸伸長して取り出すこと
が考えられる。
しかしながら、このようなものにおいては、高速水平転
送時の駆動周波数が極めて高くなり(例えば数100MH
z)、そのような撮像素子を作ることは困難である。
(課題を解決するための手段) 本発明は上述の如き実情に鑑みてなされたものであり、
フレームメモリ等を用いることなく、しかも高速なスキ
ャニング動作を必要としない手ぶれ補正装置を提供する
ことを目的とする。
そして、本発明はこの目的を達成するために、第1の発
明は、光を電荷に変換する光電変換部と該光電変換部よ
り得られる電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と該垂
直転送部より得られる電荷を水平方向に転送して映像信
号を得る水平転送部を有する撮像素子を複数個水平方向
に整列して配置し、準拠する放送方式にて必要とされる
イメージサイズよりも少なくとも水平方向の寸法が大き
い拡大イメージサイズの光電変換面を形成するととも
に、この光電変換面に対する被写体像の水平方向のぶれ
量を少なくとも検出するぶれ量検出回路と、該ぶれ量検
出回路により得られた水平方向のぶれ量に応じて上記各
撮像素子に係る水平転送部の転送動作を独立して夫々制
御する水平駆動手段と、該ぶれ量検出回路により得られ
た水平方向のぶれ量に応じて上記各撮像素子により得ら
れる各映像信号を選択して出力映像信号を選択手段とを
有することを特徴とする手ぶれ補正装置を提供するもの
である。
また、第2の発明は、光を電荷に変換する光電変換部と
該光電変換部より得られる電荷を垂直方向に転送する垂
直転送部と該垂直転送部より得られる電荷を水平方向に
転送して映像信号を得る水平転送部を有する撮像素子を
複数個水平方向に整列して配置し、準拠する放送方式に
て必要とされるイメージサイズよりも水平方向及び垂直
方向の寸法が大きい拡大イメージサイズの光電変換面を
形成するとともに、この光電変換面に対する被写体像の
水平方向及び垂直方向のぶれ量を検出するぶれ量検出回
路と、該ぶれ量検出回路により得られた垂直方向のぶれ
量に応じて上記各撮像素子に係る垂直転送部の転送動作
を同一の垂直駆動信号により制御する垂直駆動手段と、
該ぶれ量検出回路により得られた水平方向のぶれ量に応
じて上記各撮像素子に係る水平転送部の転送動作を独立
した各水平駆動信号て夫々制御する水平駆動手段と、該
ぶれ量検出回路により得られた水平方向のぶれ量に応じ
て上記各撮像素子により得られる各映像信号を選択して
出力映像信号を出力する選択手段とを有することを特徴
とする手ぶれ補正装置を提供するものである。
(実施例) 以下、本発明に係る手ぶれ補正装置の好適な一実施例を
第1図ないし第9図を用いて詳細に説明する。
本実施例に係る手ぶれ補正装置は、第1図に示す如く互
いに独立して駆動される2つのインタライン転送形のCC
D(電荷結合素子)10A,10Bを備えており、これらCCD10
A,10Bを水平走査方向(主走査方向)(図中矢印H方
向)に整列させることにより、第2図に示す如く準拠す
る放送方式(例えばNTSC方式)における標準イメージサ
イズ(760画素×490画素)よりも大きな拡大イメージサ
イズ(1000画素×650画素)の光電変換面11を形成して
いる。
また、上記各CCD10A,10Bは、垂直走査方向(副走査方
向)(図中矢印V方向)に配列された光を電荷に変換す
る光電変換部12a,12bと同じく垂直走査方向に連なる垂
直転送部13a,13bとを水平走査方向に交互に配置すると
ともに、水平走査方向に連なる水平転送部14a,14bを備
えて構成されている。
さらに、これらCCD10A,10Bから出力される各水平走査線
分の先頭部分の信号電荷を得るための1列分の光電変換
部(第1図中最右列)はマスキングされており、この列
の光電変換部から得られる信号電荷を後述するように黒
レベルにクランプすることにより各CCD10A,10Bから各々
出力される信号電荷のオフセットを防止するようになっ
ている。
そして、上記垂直転送部13a,13b及び水平転送部14a,14b
は、垂直転送駆動回路15及び水平転送駆動回路16から各
々独立して供給される2組の垂直転送パルスAφ1V,Aφ
2V,Bφ1V,Bφ2V及び水平転送パルスAφ1H,Aφ2H,B
φ1H,Bφ2Hによって駆動されるようになっており、一方
のCCD10Aにおける垂直転送部13a及び水平転送部14aと他
方のCCD10Bにおける垂直転送部13b及び水平転送部14aと
は互いに独立して駆動されるようになっている。
また、上記垂直転送駆動回路15は、上記各光電変換部12
a,12bに蓄積された信号電荷を図示しないトランスファ
ゲートを介して上記各垂直転送部13a,13bに読み出させ
るためのゲートパルスAGP,BGPを、電荷垂直走行に転送
するための各垂直駆動パルスAVP,BVPとともに各CCD10A,
10Bに供給するようになっている。
上述の如き垂直転送駆動回路15及び水平転送駆動回路16
は、駆動制御回路17から供給される垂直制御信号SV及び
水平制御信号SHによって動作制御及びタイミング制御さ
れるようになっている。
そして、この駆動制御回路17には、ぶれ量検出回路18か
ら水平走査方向のぶれ量dH及び垂直走査方向のぶれ量dV
の検出出力(電圧信号)SdV,SdHが供給されるととも
に、カメラ回路19から水平ブランキングパルスH.BLK
び垂直ブランキングパルスV.BLKが供給されるようにな
っており、これらの信号に基づいて上記垂直制御信号SV
及び水平制御信号SHを生成して出力するようになってい
る。
すなわち、水平制御信号SHを生成する場合においてこの
駆動制御回路17は、第3図(A)に示す如き水平ブラン
キングパルスH.BLKに基づいてこの水平ブランキングパ
ルスH.BLKに同期した同図(B)に示す如き鋸歯状のリ
ファレンス信号RHを生成し、このリァレンス信号RHと、
上述の如く水平走査方向のぶれ量dHに応じた検出出力Sd
Hとを比較して一致した時に同図(C)ないし(E)に
示す如き水平制御信号SHを生成する。
よって、上記検出出力SdHのレベルによって同図(C)
ないし(E)に示す如く水平制御信号SHの水平ブランキ
ングパルスH.BLKに対する位相がずれることになり、後
述するようにこの水平制御信号SHの出力タイミングによ
って上記水平転送駆動回路16の動作開始タイミング、す
なわち同図(F)及び(G)に示す如き水平転送パルス
Aφ1H,Aφ2H,Bφ1H.Bφ2Hの出力タイミングを制御する
ようになっている。
なお、同図(C)に示す出力タイミングが、水平走査方
向のぶれがない場合の水平制御信号SHの出力タイミング
となるように上記リァレンス信号RHや検出出力SdHの初
期レベル設定がなされている。
また、この駆動制御回路17にて垂直制御信号SVを生成す
る場合には、第4図(A)に示す如き垂直ブランキング
パルスV.BLKに基づいて、この垂直ブランキングパルス
V.BLKに同期した同図(B)に示す如き鋸歯状のリファ
レンス信号RVを生成し、このリファレンス信号RVと、上
述の如く垂直走査方向のぶれ量dVに応じた検出出力SdV
とを比較して同図(C)に示す如き垂直制御信号SVを生
成する。
なお、この垂直制御信号SVには、上記垂直ブランキング
パルスV.BLKの立上りに同期したゲートパルス制御信号S
GPが付加される。
そして、このような垂直制御信号SVによって、後述する
ように上記垂直転送駆動回路15は同図(D)ないし
(F)に示すようなタイミングで上記ゲートパルスAGP,
BGPの出力タイミングや、高速垂直転送パルス(P)の
出力動作及び出力期間を制御するようになっている。
なお、本実施例においては、垂直走査方向のぶれがない
場合には同図(E)の期間だけ上記高速転送パルス
(P)を出力するように上記リファレンス信号PV及び検
出出力SdVの初期レベル設定がなされており、この場合
には80段分の信号電荷を高速垂直転送するようになって
いる。
また、本実施例において、上記ぶれ量検出回路18は第5
図に示すように構成されている。
すなわち、このぶれ量検出回路18は、垂直走査方向にn
個のフォトダイオードV1,V2…Vnを配列した垂直ライン
センサ20と、水平走査方向にn個のフォトダイオード
H1,H2…Hnを配列した水平ライセンサ21とを備えてお
り、これらセンサ20,21には上記各CCD10A,10Bの光電変
換面11に照射される被写体からの撮像光が図示しない光
学系を介して導かれて照射されるようになっている。
そして、上記各ラインセンサ20,21のセンサ出力SSH,SSV
は、垂直相関検出器22及び水平相関検出器23に各々直接
供給されるとともに、ラインメモリ24,25にて1フィー
ルド期間遅延されて上記各相関検出器22,23に供給され
るようになっており、各相関検出器22,23は現フィール
ドのセンサ出力と前フィールドのセンサ出力との相対的
な位置をずらしながら相関関係(フィールド相関)を検
出することにより画像の垂直走査方向及び水平走査方向
のぶれ量dV,dHを算出する。
そして、これら相関検出器22,23は、これらぶれ量dV,dH
に応じた上記検出出力SdV,SdHを上記駆動制御回路17に
供給し、これによって上記垂直転送駆動回路15及び水平
転送駆動回路16を制御するようになっている。
一方、上記各CCD10A,10Bの水平転送部14a,14bから各々
出力される映像信号(信号電荷)は、増幅器30,31にて
各CCD10A,10Bのゲイン補正した後クランプ回路32,33に
供給され、本実施例では各CCD10A,10Bからの映像信号の
先頭部分、すなわち、前述の如くマスキングされた光電
変換部から得られる信号を黒レベルにクランプする。
これにより、各CCD10A,10Bから出力される映像信号SA,S
Bのオフセットをなくすようになっている。
なお、これらクランプ回路32,33は、上記駆動制御回路1
7から所定のタイミングで供給されるクランプパルスC
PA,CPBにて上述の如く映像信号SA,SBの先頭部分をクラ
ンプする。
このように黒レベルがクランプされた映像信号SA,SB
スイッチ回路34に供給され、これら映像信号SA,SBはこ
のスイッチ回路34にて適宜切り換えられてつなぎ合わさ
れ、これによって、1水平走査分の映像信号S1Hにされ
た後カメラ回路19に供給されるようになっている。
また、このスイッチ回路34は、上記駆動制御回路17から
所定のタイミングで供給されるスイッチング信号SS及び
水平ブランキングパルスH.BLKによっていずれか一方の
みが開成、あるいは両方閉成される。
次に、上述の如き構成の手ぶれ補正装置における手ぶれ
補正動作を説明する。
まず、垂直走査方向の手ぶれ補正動作について説明する
と、上記駆動制御回路17から第6図(A)に示す如き前
述した垂直制御信号SVが垂直転送駆動回路15に供給され
ると、この垂直転送駆動回路15は同図(B)及び(D)
に示す如きゲートパルスAGP,BGPを前記各CCD10A,10Bに
供給する。
これにより、各CCD10A,10Bにおける光電変換部12a,12b
から、1回の露光によって得られた1フィールド(ある
いは1フレーム)分の信号電荷が各垂直転送部13a,13b
に読み出される。
そして、この直後に垂直走査方向のぶれ量に応じてパル
ス幅tが決定される垂直制御信号SVによって、同図
(B)ないし(E)に示す如き互いに逆相の2相の垂直
高速転送パルスPが上記パルス幅tに対応したパルス数
だけ各CCD10A,10Bの垂直転送部13a,13bに供給され、こ
れにより、このパルス数に対応した段数の信号電荷が高
速垂直転送されて図示しないドレインを介して捨て去ら
れる。
その後、所定の間隔をおいて、通常の垂直転送パルスA
φ1V,Aφ2V,Bφ1V,Bφ2Vが各垂直転送部13a,13bに供給
されて、信号電荷が1段ずつ順次水平転送部14a,14bに
転送される。
上述の動作においては、垂直走査方向のぶれ量に応じ
て、垂直高速転送パルスPのパルス数が異なる。
すなわち、第7図(A)に示す如くモニタ上で被写体像
が画面の略中央に位置する場合には、図中VII−VIIに位
置するある垂直転送部の信号電荷は同図(B)に示すよ
うになり、同図(E)に示す如きパルス数(本実施例で
は80発)の垂直高速転送パルスPによって拡大イメージ
サイズIBと標準イメージサイズISの差の部分の電荷が高
速で転送されて捨て去られる。
これに対して、同図(A)に破線にて示すように、モニ
タ上で被写体が垂直走査方向にぶれるような手ぶれが生
じた場合には、ある垂直転送部の信号電荷は同図(C)
に示すように手ぶれに応じて信号電荷が図中上方に変位
したようになる。そして、この場合には垂直走査方向の
ぶれ量dVに応じた同図Dに示す如きパルス数の垂直高速
転送パルスPによって同図(A)中、破線と拡大イメー
ジサイズIBの上辺との差の部分の信号電荷だけが高速で
転送されて捨て去られ、手ぶれによって図中上方に変位
した信号電荷はそのまま残される。
よって、その後の通常の垂直転送によって同図(B)及
び(C)中斜線にて示す同一内容の信号電荷が取り出さ
れて手ぶれによる画面上の影響がなくなる。
このように、本実施例の手ぶれ補正装置によれば、垂直
走査方向のぶれ量に応じて垂直高速転送パルスPのパル
ス数を可変設定し、ぶれ量に応じて信号電荷を取り出す
位置を可変することによって手ぶれに影響されることな
く常に同じ信号電荷を取り出すことができる。
次に、本実施例における水平走査方向の手ぶれ補正動作
を説明すると、第8図(A)に示す如き水平ブランキン
グパルスH.BLKに対して前述したように位相設定されて
出力される同図(B)及び(C)に示す如き水平制御信
号SHが上記水平転送駆動回路16に供給されると、この水
平転送駆動回路16はこれら水平制御信号SHに応じて各CC
D10A,10Bの水平転送部14a,14bに同図(D)及び(E)
に示す如き互いに逆相の2相の水平転送パルスAφ1H,A
φ2H,Bφ1H,Bφ2Hを供給される。
これにより、各CCD10A,10Bの水平転送部14a,14bから
は、同図(F)及び(G)に示す如き500画素分ずつの
信号電荷SA,SBが互いに位相が180℃ずれた状態で出力さ
れる。
ここで、上記水平転送パルスAφ1H,Aφ2H,Bφ1H,Bφ2H
は、標準イメージサイズの単一のCCDにおける水平転送
周波数と同じであり、かつ一方のCCD10Bに供給される水
平転送パルスBφ1H,Bφ2Hは他方のCCD10Aへの水平転送
パルスAφ1H,Aφ2Hの供給が終了する直前に供給が開始
される。
よって、2つのCCD10A,10Bにおいて、水平走査方向に並
ぶ1水平走査線分(1000画素分)の信号電荷は、同図
(F)及び(G)に示すように準拠した放送方式におけ
る1水平走査期間1Hよりも長い時間かかってすべて出力
され、1水平走査期間には標準イメージサイズにおける
1水平走査線分(760画素分)の信号電荷だけが出力さ
れるように設定されている。
その後、上述のように出力される各信号電荷SA,SBは、
同図H及びIに示す如きクランプパルスCPA,CPBによっ
て、その先頭部分が黒レベルにクランプされてスイッチ
回路34の各端子に供給される。
そして、このスイッチ回路34は、同図Jに示す如きスイ
ッチング信号SS及び上記水平ブランキングパルスH.BLK
によって動作制御され、スイッチング信号SSがハイ状態
の時に一方のCCD10Aからの信号電荷SAを出力するととも
に、ロー状態の時に他方のCCD10Bからの信号電荷SBを出
力し、水平ブランキングパルスH.BLKが供給されている
時には両方とも出力しないように制御される。
これにより、このスイッチ回路34からは同図(K)に示
す如く、上記各CCD10A,10Bから出力される信号電荷SA,S
Bがつなぎ合わされて1水平走査線分(760画素分)の信
号電荷S1Hずつ水平ブランキングパルスH.BLKに同期して
出力され、これをカメラ回路19に供給する。
なお、上記CCD10Bから出力される信号電荷SBの先頭部分
は他のCCD10Aから出力される信号電荷SAの最終部分とオ
ーバラップされて出力されるようになっているため、こ
の先頭部分が画面上にノイズとなって表われることはな
く、また、各信号電荷SA,SBの先頭部分を黒レベルにク
ランプすることにより画面の左右で色や明るさが異なる
こともない。
また、上述のような動作に対して、先に述べた垂直転送
パルスAφ1V,Aφ2V,Bφ1V,Bφ2Vは同図(L)及び
(M)に示す如きタイミングで出力されるものであり、
各CCD10A,10Bの水平転送部14a,14bから信号電荷SA,SB
すべて出力され終った後に次の段の信号電荷が転送され
るようになっている。
上述の如く、水平走査方向の手ぶれ補正動作において
は、上記水平制御信号SHの水平ブランキングパルスH.
BLKに対する位相及び上記スイッチング信号SSの切換え
タイミングが水平走査方向のぶれ量によって異なる。
すなわち、第9図(A)に示す如くモニタ上で被写体像
が画面の略中央に位置するような場合には、図中IX−IX
に位置するある水平走査線の信号電荷は同図(B)に示
す如く拡大イメージサイズIBにおける1水平走査線分の
信号電荷(1000画素分)の略中央に標準イメージサイズ
ISにおける1水平走査線分(760画素分)の信号電荷が
位置し、この場合における水平制御信号SHと水平ブラン
キングパルスH.BLKとの位相関係は同図(D)及び
(E)に示す如くなり、スイッチング信号SSの切換えタ
イミングは同図(G)に示す如くデューティ比が略50%
になる。
これに対して、被写体像が水平走査方向の手ぶれによっ
て同図(A)中破線にて示す如くずれた場合には、図中
IX−IXに位置する水平走査線の信号電荷が同図(C)に
示す如くぶれ量dHに応じて図中左にずれる。
そして、このぶれ量dHに応じて、前述した如く水平制御
信号SVと水平ブランキングパルスH.BLKとの位相関係が
同図(E)及び(F)に示す如く可変設定されるととも
に、スイッチング信号SSの切換えタイミングも同図
(H)に示す如く設定される。
よって、水平走査方向の手ぶれがあった場合にも、その
ぶれ量dHに応じて水平制御信号SHと水平ブランキングパ
ルスH.BLKとの位相関係を可変するとともに、上記スイ
ッチング信号SSのハイ,ローによるスイッチ回路34の切
換えタイミングを可変することによって同図(B)及び
(C)に斜線にて示す如く同一内容の信号電荷を取り出
すことができる。
これにより、本実施例の手ぶれ補正装置によれば、水平
走査方向のぶれ量に応じて信号電荷を取り出す位置を可
変することによって手ぶれによる影響を受けることな
く、常に同一内容の信号電荷を取り出すことができる。
また、本実施例においては、上記各CCD10A,10Bの水平転
送を特に高速駆動させる必要もない。
なお、本実施例では2つのCCD10A,10Bを用いて拡大イメ
ージサイズIBの光電変換面11を形成したが、3つ以上の
CCDを用いてそのような光電変換面11を形成してもよ
い。
また、本実施例では、上記各CCD10A,10Bが出力する映像
信号SA,SBをスイッチ回路34にて切り換える際のオフセ
ットを防止するために、クランプ回路32,33を設けてレ
ベル調整したが、これらのクランプ回路32,33のかわり
に一般的なCDS回路(二重相関サンプリング検出回路)
を設けてもよい。
さらに、前記ぶれ量検出回路18によって検出されたぶれ
量dH,dVが所定値以上に達した場合に手ぶれ補正動作を
中止することにより、手ぶれによる画像のぶれとカメラ
をパンした場合等を区別してもよい。
(発明の効果) 上述の説明から明らかなように、本発明に係る手ぶれ補
正装置によれば、各撮像素子に係る水平転送部の転送動
作を独立して夫々制御するため、転送動作周波数を高速
にする必要がなく効率の良い転送動作を実現できるの
で、S/Nのよい出力映像信号を得ることができるという
効果があり、しかも各撮像素子により得られる補正後の
映像信号を選択して出力映像信号を直接得ているので、
D/A変換器やメモリを不要とでき簡易な構成で画像ぶれ
を補正できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る手ぶれ補正装置の一実施例を示す
ブロック図、第2図は光電変換面を模式的に示す図、第
3図(A)〜(G)は駆動制御回路における水平制御信
号の生成動作を示すフローチャート、第4図(A)〜
(F)は同じく垂直制御信号の生成動作を示すフローチ
ャート、第5図は手ぶれ検出回路を示すブロック図、第
6図(A)〜(E)は垂直走査方向(副走査方向)の手
ぶれ補正動作を示すフローチャート、第7図(A)〜
(E)は同じく手ぶれ補正動作の動作原理を模式的に示
す図、第8図(A)〜(M)は水平走査方向(主走査方
向)の手ぶれ補正動作を示すフローチャート、第9図
(A)〜(H)は同じく手ぶれ補正動作の動作原理を模
式的に示す図、第10図は従来の手ぶれ補正装置を示すブ
ロック図、第11図(A)〜(D)は従来の手ぶれ補正動
作の動作原理を模式的に示す図である。 10A,10B……CCD(撮像素子)、 11……光電変換面、 17……駆動制御回路、 18……ぶれ量検出回路、 34……スイッチ回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を電荷に変換する光電変換部と該光電変
    換部より得られる電荷を垂直方向に転送する垂直転送部
    と該垂直転送部より得られる電荷を水平方向に転送して
    映像信号を得る水平転送部を有する撮像素子を複数個水
    平方向に整列して配置し、準拠する放送方式にて必要と
    されるイメージサイズよりも少なくとも水平方向の寸法
    が大きい拡大イメージサイズの光電変換面を形成すると
    ともに、 この光電変換面に対する被写体像の水平方向のぶれ量を
    少なくとも検出するぶれ量検出回路と、 該ぶれ量検出回路により得られた水平方向のぶれ量に応
    じて上記各撮像素子に係る水平転送部の転送動作を独立
    して夫々制御する水平駆動手段と、 該ぶれ量検出回路により得られた水平方向のぶれ量に応
    じて上記各撮像素子により得られる各映像信号を選択し
    て出力映像信号を出力する選択手段とを有することを特
    徴とする手ぶれ補正装置。
  2. 【請求項2】光を電荷に変換する光電変換部と該光電変
    換部より得られる電荷を垂直方向に転送する垂直転送部
    と該垂直転送部より得られる電荷を水平方向に転送して
    映像信号を得る水平転送部を有する撮像素子を複数個水
    平方向に整列して配置し、準拠する放送方式にて必要と
    されるイメージサイズよりも水平方向及び垂直方向の寸
    法が大きい拡大イメージサイズの光電変換面を形成する
    とともに、 この光電変換面に対する被写体像の水平方向及び垂直方
    向のぶれ量を検出するぶれ量検出回路と、 該ぶれ量検出回路により得られた垂直方向のぶれ量に応
    じて上記各撮像素子に係る垂直転送部の転送動作を同一
    の垂直駆動信号により制御する垂直駆動手段と、 該ぶれ量検出回路により得られた水平方向のぶれ量に応
    じて上記各撮像素子に係る水平転送部の転送動作を独立
    して夫々制御する水平駆動手段と、 該ぶれ量検出回路により得られた水平方向のぶれ量に応
    じて上記各撮像素子に係る水平転送部の転送動作を独立
    した各水平駆動信号て夫々制御する水平駆動手段と、 該ぶれ量検出回路により得られた水平方向のぶれ量に応
    じて上記各撮像素子により得られる各映像信号を選択し
    て出力映像信号を出力する選択手段とを有することを特
    徴とする手ぶれ補正装置。
JP63036385A 1988-02-18 1988-02-18 手ぶれ補正装置 Expired - Lifetime JPH0779436B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63036385A JPH0779436B2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18 手ぶれ補正装置
US07/312,102 US4980771A (en) 1988-02-18 1989-02-17 Imaging device and imaging apparatus including the imaging device
EP89102894A EP0329189B1 (en) 1988-02-18 1989-02-20 Imaging device and imaging apparatus including the imaging device
DE68916982T DE68916982T2 (de) 1988-02-18 1989-02-20 Bildaufnahmeschaltung und Bildaufnahmeapparat mit der Bildaufnahmeschaltung.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63036385A JPH0779436B2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18 手ぶれ補正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01212078A JPH01212078A (ja) 1989-08-25
JPH0779436B2 true JPH0779436B2 (ja) 1995-08-23

Family

ID=12468381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63036385A Expired - Lifetime JPH0779436B2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18 手ぶれ補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0779436B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2754083B2 (ja) * 1990-07-30 1998-05-20 シャープ株式会社 撮像装置の画ブレ防止装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5783977A (en) * 1980-11-13 1982-05-26 Sony Corp Video camera
JPS62190980A (ja) * 1986-02-18 1987-08-21 Nippon Abionikusu Kk 高解像度テレビジヨンカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01212078A (ja) 1989-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7652691B2 (en) Imaging apparatus, control method thereof, and imaging system for performing appropriate image capturing when a driving method is changed
JP3364926B2 (ja) 固体撮像装置
JPH08336076A (ja) 固体撮像装置及びこれを用いたビデオカメラ
EP0441345B1 (en) High-definition still picture camera
JPH0779436B2 (ja) 手ぶれ補正装置
JPH06339077A (ja) 固体撮像装置
JP2988095B2 (ja) 固体撮像装置
JP3251072B2 (ja) 固体撮像装置
JP2970092B2 (ja) ビデオカメラ
JP4227203B2 (ja) 撮像装置
JP3893667B2 (ja) 固体撮像素子の駆動装置、撮像信号の検波方法およびこれらを用いたカメラ
JP4573367B2 (ja) 画像撮影装置
KR19980080150A (ko) 고체 촬상 장치
JP3312381B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP3378790B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2003174594A (ja) 固体撮像装置
JPH07162874A (ja) 単板式高感度カラーカメラ装置
JP2618962B2 (ja) 固体撮像素子カメラ
JP3053988B2 (ja) 固体撮像装置
JP2845604B2 (ja) カラー固体撮像装置
JP3059921B2 (ja) 撮像装置
JP2583648B2 (ja) 固体撮像装置
JP2675678B2 (ja) 固体撮像装置
JP2005260411A (ja) 高感度撮像装置
JPH09181979A (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 13