JP2618962B2 - 固体撮像素子カメラ - Google Patents

固体撮像素子カメラ

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JP2618962B2
JP2618962B2 JP63086625A JP8662588A JP2618962B2 JP 2618962 B2 JP2618962 B2 JP 2618962B2 JP 63086625 A JP63086625 A JP 63086625A JP 8662588 A JP8662588 A JP 8662588A JP 2618962 B2 JP2618962 B2 JP 2618962B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を
用いたカメラに係わり、特に高速シャッタ機能を有する
固体撮像素子カメラに関する。
(従来の技術) 最近、CCD等の固体撮像素子が開発され、これを用い
たカラービデオカメラが実用化されている。このカラー
ビデオカメラでは、写真機のシャッタ時間に相当するも
のが、感光部の電荷蓄積時間である。通常、この時間は
1/60秒が標準とされている。しかし、最近ではフレーム
インターライン転送(FIT)形CCDが開発され、シャッタ
速度を自由に選べることができるようになっている。
FIT形CCDは、イメージ部としての感光部及び垂直方向
の高速転送部、蓄積部としてのフィールドメモリ、及び
水平転送部を有しており、以下のような動作を行う。
(a)先ず、感光部に蓄積されている電荷は、駆動回路
から供給される掃き出し用のフィールドシフトパルスに
より、一斉に高速転送部に転送される。そして、高速転
送部には駆動回路から高速のクロックパルスが供給さ
れ、ここの電荷は高速で掃き出される。
(b)次に、駆動回路から供給される信号読出し用のフ
ィールドシフトパルスにより、感光部に蓄積された電荷
が一斉に高速転送部に転送される。今度は、この電荷は
高速でライン単位でフィールドメモリに転送される。こ
こで、フィールドメモリの電荷は、通常のテレビジョン
周波数で水平転送部にライン単位で転送される。そし
て、この水平転送部の電荷は、1水平期間で読み出され
る。
上記のように、FIT形CCDでは、掃き出し用のフィール
ドシフトパルスで先ず感光部の蓄積電荷を空にし、次に
信号読出し用のフィールドシフトパルスにより読み出し
た電荷を蓄積部に保持している。従って、掃き出し用の
フィールドシフトパルスと信号読出し用のフィールドシ
フトパルスとの間隔がシャッタ速度となり、この間隔を
選ぶことにより任意のシャッタ速度を設定することがで
きる。
上記のFIT形CCDを用いた従来のビデオカメラでは、1
フィールドの画像については、高速のシャッタで得られ
た画像が得られる。ところが、垂直解像度を向上するた
めに、奇数フィールドと偶数フィールドとの2フィール
ド(即ち、1フレーム)分の画像を得ようとした場合、
2回のシャッタ動作が必要となる。しかしながら、上記
のカメラに2回のシャッタ動作をさせると、1回目と2
回目の間隔は1/60秒となる。この結果、せっかく1フィ
ールドの画像については高速シャッタ動作により得られ
たものの、1フレームの画像については1/60秒の間隔で
高速シャッタを2回切ったのと同じ結果になる。よっ
て、被写体の移動が速い場合には、フリッカが生じ、見
苦しい画像になるという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、従来の固体撮像素子カメラは、解像度
を良くしようとすると、フィールド間に2回のシャッタ
時間のずれが生じフリッカが生じ、見苦しい画像になる
という問題があった。
そこで本発明は、被写体が速いものでもフリッカを生
じることなく垂直解像度の良い1フレーム分の画像を得
ることができる高速シャッタ機能が可能な固体撮像素子
カメラを提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 第1の発明は、感光部の蓄積電荷が一斉に転送される
高速転送部と、この高速転送部の電荷がライン単位でか
つ高速で転送されてきたものを蓄積するフィールドメモ
リと、このフィールドメモリに蓄積された電荷をライン
単位で読み出すライン転送部とを備える。そして、1回
のシャッタ操作につき、上記感光部の電荷を高速転送部
に一斉に転送するフィールドシフトパルスを3回連続し
て、しかも第1と第2のフィールドシフトパルスの間隔
t1、第2と第3のフィールドシフトパルスの間隔t2を同
じ時間に設定した制御手段を設ける。さらにこの制御手
段は、期間t1では高速転送部の電荷の掃出しを行ない、
期間t2では奇数フィールド用の電荷をフィールドメモリ
に転送し、第3のフィールドシフトパルにより偶数フィ
ールド用の画像電荷を高速転送部に待機させ、フィール
ドメモリから奇数フィールドの電荷を読出した後に高速
転送部に待機していた電荷をフィールドメモリに高速で
転送してこのメモリから偶数フィールドの信号読み出す
ように制御するものである。そして、なによりもこの回
路は、第3のフィールドシフトパルスは垂直ブランキン
グパルスの終了位置に発生タイミングが一致し、垂直ブ
ランキング期間内でシャッタが完結するようにし、ノイ
ズが画像領域内に混入しないようにしている。
第2の発明は、感光部の蓄積電荷が一斉に転送される
高速転送部と、この高速転送部の電荷がライン単位でか
つ高速で転送されてきたものを蓄積する第1のフィール
ドメモリと、この第1のフィールドメモリの電荷が高速
転送される第2のフィールドメモリと、この第2フィー
ルドメモリに蓄積された電荷をライン単位で読み出すラ
イン転送部とを備える。そして、1回のシャッタ操作に
つき、フィールドシフトパルスを3回連続して、しかも
第1と第2のフィールドシフトパルスの間隔t1、第2と
第3のフィールドシフトパルスの間隔t2を同じ時間に設
定して制御手段を設ける。この制御手段は、期間t1では
高速転送部の電荷の掃出しを行ない、期間t2では奇数フ
ィールドの電荷を第1フィールドメモリに転送し、第3
のフィールドシフトパルにより高速転送部に待機させ、
次に転送パルスにより高速転送部に待機している電荷を
第1のフィールドメモリへ転送すると同時に第1のフィ
ールドメモリに既に蓄積されている電荷を第2のフィー
ルドメモリへ高速で移し、このフィールドメモリから奇
数、偶数フィールドの電荷を順次読出すように制御する
ものである。そして、この回路も、第3のフィールドシ
フトパルスは垂直ブランキングパルスの終了位置に発生
タイミングが一致し、垂直ブランキング期間内でシャッ
タが完結するようにし、ノイズが画像領域内に混入しな
いようにしている。
(作用) 上記の手段により、第1のフィールドシフトパルスで
感光部に蓄積された電荷を掃き出し、第2のフィールド
シフトパルスで第1のフィールドの画像を高速転送部に
転送しい、続いてこの電荷をフィールドメモリに移し、
更に第3のフィールドシフトパルスで感光部の電荷を高
速転送部に一斉に転送して待機させ、これを第2のフィ
ールドの画像として用いることができる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本発明の一実施例の構成を示す図であり、
第2図(A)から(E)は、その動作を説明するための
タイミングチャートである。今、撮影のためのシャッタ
ボタン12が操作されると、駆動回路14は、第2図(B)
に示すように、一回の撮影につき、掃き出し用のフィー
ルドシフトパルスPs,第1及び第2の信号読出し用のフ
ィールドシフトパルスP1,P2を連続して発生し、これを
固体撮像素子としてのCCD16に供給する。これらのフィ
ールドシフトパルスPs,P1,P2の時間間隔は、同じに設定
されている。ここでフィールドシフトパルスP2は垂直ブ
ランキングパルスの後縁、つまり終了時点と一致してい
る。
上記CCD16は、インターライン転送形のCCDであり、垂
直ブランキングパルスにより周期的に標準動作モードで
駆動される。CCD16は、イメージ部としての感光部18及
び垂直方向の高速転送部20、蓄積部としてのフィールド
メモリ22、水平転送部24、及び出力回路26を有してい
る。感光部18は、例えば垂直250個、水平200個の画素
(フォトダイオード)を含んでいる。
CCD16に於いては、最初の掃き出し用のフィールドシ
フトパルスPsにより、感光部18と高速転送部20の間に構
成されたゲート(図示せず)が開く。これにより、一斉
に感光部18の蓄積電荷が高速転送部20に転送される。高
速転送部20の電荷は、期間t1の間に、駆動回路14により
供給されるクロック(φV1,φV2,φV3,φV4)により、
第1図中に矢印αで示すように上方向に、高速で掃き出
される。またこの期間には、感光部18にイメージ電荷が
蓄積される。
その後、第1の信号読出し用のフィールドシフトパル
スP1が駆動回路14から出力される。フィールドシフトパ
ルスP1により、感光部18の奇数番目の画素と偶数番目の
画素の信号電荷が加算され、高速転送部20に転送され
る。高速転送部20に転送された電荷は、第1図中に矢印
βで示すように下方向に、高速で期間t2以内にフィール
ドメモリ22に転送される。この期間t2の間に、次のイメ
ージ電荷が感光部18には蓄積される。
次に、駆動回路14から第2の信号読出し用のフィール
ドシフトパルスP2が供給される。これにより、次のフィ
ールド、即ち偶数番目の画素と奇数番目の画素の信号電
荷が加算される。そして、この電荷が一斉に高速転送部
20に転送される。
第3図(A),(B)は、第1及び第2のフィールド
の画像の加算方法を説明するための図である。即ち、第
1の信号読出し用フィールドシフトパルスP1により、第
3図(A)に示すように、感光部18の奇数番目の画素と
偶数番目の画素の信号が加算される。つまり、画素18 1
+18 2,18 3+18 4,……と加算された信号が、高速転送
部20に蓄積される。一方、第2の信号読出し用フィール
ドシフトパルスP2により、第3図(B)に示すように、
感光部18の偶数番目の画素と奇数番目の画素の信号が加
算される。つまり、画素18 2+18 3,18 4,18 5,…と加
算された信号が、高速転送部20に蓄積される。
上記の動作により、フィールドメモリ22には第1のフ
ィールドのイメージ電荷が存在し、高速転送部20には第
2のフィールドのイメージ電荷が存在することになる。
上記の状態で、期間T1で第1のフィールドの映像を通
常のテレビジョン走査と同じように水平転送部24を介し
て読み出し、期間T2で高速転送部20の第2のフィールド
のイメージ電荷を高速でフィールドメモリ22に転送し、
そして期間T3で通常のテレビジョン走査と同じように水
平転送部24を介して読み出せば、1フレーム分の画像を
得ることができる。この画像は、第1(奇数)のフィー
ルドの信号と、第2(偶数)のフィールドの信号とから
構成されるが、いずれのフィールドの信号もシャッタ間
隔は同じであり、しかも第2図(C)に示すように非常
に近接した時間差である。この結果、このようなCCD16
及び駆動回路14を用いるビデオカメラによると、垂直解
像度を上げることができ、しかもフィールド間の時間差
によるフリッカも生じない。また、シャッタ時間を設定
する場合には、フィールドシフトパルスPs,P1,P2の間隔
を調整すれば、任意にシャッタ速度を設定できる。
上記の高速転送部20では、転送は、2MHzのクロックパ
ルスで行い、垂直方向250画素とすると、125μsで終了
する。従って、1フレームの画像を得るための最高シャ
ッタ速度は、 t1+t2=125+125=250μs となる。
第4図はは、本発明の固体撮像素子を用いたカラービ
デオカメラの構成図である。即ち、3倍ズームレンズ28
を通った光は、色温度変換フィルタ30、色補正フィルタ
32、及び光学ローパスフィルタ(LPF)34を介して、カ
ラーフィルタアレィ36の付いた固体撮像素子としてのCC
D16のイメージ部に結像される。
駆動回路14は、同期信号発生器38、垂直ロジック回路
40、及び水平ロジック回路42を含む。同期信号発生器38
からの各種パルス信号を用いて、垂直及び水平ロジック
回路40,42は、CCD16の動作に必要な各種のパルス信号を
作り、CCD16に印加する。
CCD16の出力信号は、プリアンプ44で増幅された後、
色分離回路46で、赤(R),緑(G),青(B)の3原
色信号に分離される。これらの原色信号は、信号処理回
路48によって、ガンマ補正、ホワイトクリップ等、通常
のカラーカメラに必要な信号処理が施されて、エンコー
ダ50に加えられる。エンコーダ50は、入力信号から輝度
信号とクロマ信号を作り、それらを合成して、標準のNT
SC信号を作って出力する。
次に、第5図を用いて、CCD16の駆動方法を説明す
る。同期信号発生器38からは、水平、垂直の駆動に必要
なタイミングパルス(FSs,FS1,FS2,FV1,FV2,FV3,FV4,H
P,VP)が発生され、垂直、水平ロジック回路40,42に入
力される。垂直ロジック回路40は、CCD16のイメージ部5
2及び蓄積部54の垂直転送に必要な各パルス波形(φV1,
φV2,φV3,φV4,φF1,φF2,φF3,φF4)を作り出す。
一方、水平ロジック回路42は、水平転送に必要な各パ
ルス波形(φH1,φH2,φRS)を作り出す。水平転送に必
要な波形は、第6図(A),(B)に示すような2相の
駆動波形(φH1,φH2)と、第6図(C)に示すような
出力回路26のリセットパルス波形(φRS)である。これ
らのパルス波形を、水平転送部24及び出力回路26に加え
ることにより、蓄積部54から1ライン毎に降りて来た信
号は、水平に転送され、出力回路26からは、第6図
(D)に示すような信号波形が得られる。
次に、第7図(A)〜(D)、第8図〜第10図を参照
して、垂直ロジック回路40の動作を説明する。なお、第
7図(C)に示すような波形φVは、イメージ部52に加
えられるパルス波形φV1,φV2,φV3,φV4を示してお
り、同図中符号Sは掃き出し期間であって、第8図に示
すような4相のパルス波形が出力され、符号Iは信号の
転送期間であって、第9図に示すような4相のパルス波
形が出力される。また、第7図(D)に示すような波形
φFは、蓄積部54に加えられるパルス波形φF1,φF2,φ
F3,φF4を示しており、同図中符号Iの期間は、第10図
に示すような4相のパルス波形が出力される。
即ち、イメージ部52では、不要電荷の掃き出し期間と
信号の転送期間とがある。これらのパルス波形は、第8
図と第9図に示すように、4相波形の位相が変わってい
て、第1図に矢印α及びβで示すような上方向と下方向
の向きが決定される。
即ち、第8図に示すように、不要電荷の掃き出し期間
では、5Vの加わるタイミングが、φV4→φV3→φV2→φ
V1の順に移っていく。従って、不要電荷もこれと同じ方
向へ、即ち上方向へ移動していき、掃き出される。通
常、イメージ部52の最上端には、ドレイン部が設けられ
ており、ここに移動してきた電荷は消滅する。
一方、第9図に示すように、信号の転送期間では、5V
の加わるタイミングが、φV1→φV2→φV3→φV4の順に
移っていく。よって、これに合せて、信号電荷も同じ方
向に移動していき、イメージ部52から蓄積部54に信号が
移動される。
また、イメージ部52の信号電荷の高速転送の際には、
第7図(D)及び第10図に示すように、蓄積部54に加え
られるパルス信号φFも4相の高速転送パルスとなるの
で、信号電荷が蓄積部54に高速で取込まれることにな
る。即ち、第10図に示すように、φF1→φF2→φF3→φ
F4の順に5Vのタイミングが移っていくのに対応して、信
号電荷も高速に蓄積部54に運び込まれる。高速転送が終
了すると、後は第7図(D)に示すように、1H毎に1ラ
インの信号が加えられ、蓄積部54から水平転送部24へ信
号が移動する。これは、4相の波形が1周期動作して、
一旦停止状態になることで行われる。
なお、イメージ部52に於いては、前述したように、フ
ィールドシフトパルス(PS,P1,P2)の印加により、感光
部18と高速転送部20の間に構成されたゲート(図示せ
ず)が開き、感光部18から高速転送部20へ信号が移動さ
れる。即ち、感光部18から高速転送部20へ信号を移動さ
せるのに、フィールドシフトパルスPs,P1,P2が必要にな
る。しかしながら、本実施例に於いては、垂直ロジック
回路40に別にゲートを設けずに、パルス波形φV1とφV3
の波形に重畳する形にして、これらのフィールドシフト
パルスを垂直ロジック回路40からイメージ部52へ印加し
ている。
先ず、奇数フィールドの場合を説明する。第11図
(A)に示すように、パルス波形φV1とφV3に、+10V
のフィールドシフトパルスが重畳されると、感光部18か
ら高速転送部20に通じるゲートが開き、感光部18の信号
電荷は一斉にパルス波形φV1とφV3が印加された高速転
送部20の電極下に移動する。次に、パルス波形φV2を+
5Vにし且つφV1を0Vにすると、パルス波形φV1が印加さ
れた電極下の信号電荷は、パルス波形φV2の印加された
電極下に移動し、この時パルス波形φV3は+5Vの値とな
っているから、パルス波形φV3の印加された電極下の信
号と加算される。即ち、第3図(A)に示したように、
感光部18の奇数番目の画素の電荷が、パルス波形φV1及
びφV2の印加された電極下を経由して移動して、偶数番
目の画素の信号電荷と、パルス波形φV3の印加された電
極下で加算される。
一方、偶数フィールドに於いては、第11図(B)に示
すように、パルス波形φV1とφV3に、+10Vのフィール
ドシフトパルスが重畳されると、感光部18から高速転送
部20に通じるゲートが開き、感光部18の信号電荷は一斉
にパルス波形φV1とφV3が印加された高速転送部20の電
極下に移動する。次に、パルス波形φV4を+5Vにし且つ
φV3を0Vにすると、パルス波形φV1が印加された電極下
の信号電荷は、パルス波形φV4の印加された電極下に移
動し、この時パルス波形φV1は+5Vの値となっているか
ら、パルス波形φV1の印加された電極下の信号と加算さ
れる。即ち、第3図(B)に示したように、感光部18の
偶数番目の画素の電荷が、パルス波形φV3及びφV4の印
加された電極下を経由して移動して、奇数番目の画素の
信号電荷と、パルス波形φV1の印加された電極下で加算
される。
以上説明したように本発明によると、高速のシャッタ
動作が可能であり、且つ1フレームの良好な垂直解像度
のよい画像を得ることができる。通常のビデオカメラで
は静止画の信号を得る場合被写体が動くと、奇数フィー
ルドと偶数フィールドでは1/60秒の間隔でシャッタを切
っているためにフリッカが発生し、1フレームの完全な
画像を得ることができなかったが、本発明では被写体が
速い動きでも垂直解像度の良好な静止画を得ることがで
きる。また可変シャッタであっても、1フレーム分の静
止画が任意の速度で得られる。
なお、上記のようなCCD16に於いては、高速転送部20
に、第2のフィールドの信号が蓄積されるので、この高
速転送部20の領域の光シールドを完全にしておくことが
好ましい。即ち、第1のフィールドと第2のフィールド
とでは信号を読み出すまでに時間差があり、後で読み出
される信号はそれだけ高速転送部20に蓄積されている時
間が長いことになる。よって、この領域の光シールドが
完全でないと、スミア量の差異を生じる。特に明るい照
明が画面の一部に入射した場合には、第2のフィールド
の信号だけにスミアが生じ、これが原因でフリッカを生
じ画質を損ねることになる。従って、高速転送部20の領
域の光シールドを完全にしておくことが好ましい。しか
しながら、完全にシールドすることが難しい場合があ
る。そのような場合には、さらにフィールドメモリを追
加し、高速転送部20の代わりにそこに信号を蓄積してお
くようにすれば良い。
第12図は、その場合の実施例の構成を示すものであ
り、また第13図(A)〜(E)は、その実施例のタイミ
ングチャートである。この実施例は、蓄積部としてのフ
ィールドメモリが2つ(図中、符号22 1,22 2で示す)
ある。この構成では、CCD16′に於いて、最初の掃き出
し用のフィールドパルスPsにより、一斉に感光部18の蓄
積電荷が高速転送部20に転送される。高速転送部20の電
荷は、期間t1の間に、駆動回路14より供給されるクロッ
クにより、第12図中の矢印α方向に、高速で掃き出され
る。またこの期間には、感光部18にイメージ電荷が蓄積
される。
その後、第1の信号読出し用のフィールドシフトパル
スP1が駆動回路14から出力される。この第1の信号読出
し用のフィールドシフトパルスP1により、感光部18の奇
数番目と偶数番目の信号電荷が加算され、高速転送部20
に転送される。高速転送部20に転送された電荷は、第12
図中の矢印β方向に、高速で期間t2以内にフィールドメ
モリ22 1に転送される。この期間t2の間に、次のイメー
ジ電荷が感光部18には蓄積される。
そして次に、駆動回路14から第2の信号読出し用のフ
ィールドシフトパルスP2が供給される。これにより、次
のフィールド、即ち偶数番目と奇数番目の信号電荷が加
算され、一斉に高速転送部20に転送される。そして、こ
の高速転送部20の電荷は、高速で期間t2以内にフィール
ドメモリ22 1に転送される。これと同時に、フィールド
メモリ22 1にあった電荷は、次段のフィールドメモリ22
2に転送される。
上記の動作により、フィールドメモリ22 2には第1の
フィールドのイメージ電荷が存在し、フィールドメモリ
22 1には第2のフィールドのイメージ電荷が存在するこ
とになる。
この状態で、期間T1で第1のフィールドの映像(フィ
ールドメモリ22 2の内容)を通常のテレビジョン走査と
同じように水平転送部24を介して読み出し、この間にフ
ィールドメモリ22 1の内容をフィールドメモリ22 2に移
しておき、続けて第2のフィールドの映像(フィールド
メモリ22 2の内容)を通常のテレビジョン走査と同じよ
うに読み出せば、1フレームの画像信号を得ることがで
きる。この画像は、第1(奇数)のフィールドの信号
と、第2(偶数)のフィールドの信号とから構成される
が、いずれのフィールドの信号もシャッタ間隔は同じで
あり、しかも第13図(C)に示すように非常に近接した
時間差である。この結果、このCCD16′を用いるビデオ
カメラによると、垂直解像度を上げることができ、しか
もフィールド間の時間差によるフリッカも生じない。ま
た、シャッタ時間を設定する場合には、フィールドシフ
トパルスPs,P1,P2の間隔を調整すれば、任意にシャッタ
速度を設定できる。
上記の実施例では、複数のフィールドメモリを用いて
一挙に第1のフィールドの信号と、第2のフィールドの
信号をそれぞれフィールドメモリ22 1と22 2に転送して
しまうところに特徴がある。即ち、第1、第2のフィー
ルドの各信号は、高速転送部20の滞留時間に差が生じな
いように第1、第2のフィールドメモリに転送される。
そして、フィールドメモリ領域は完全な光シールドが出
来、スミアを生じることは無い。
上記の実施例では、イメージ部と水平転送部との間に
2つの蓄積部(フィールドメモリ)を配置したが、本発
明はこれに限るものではない。例えば、第12図に於い
て、イメージ部の上部と下部にそれぞれ蓄積部と水平転
送部の組を設けてもよい。更に蓄積部は2つに限らず、
例えば第1、第2、第3の蓄積部を設けてもよい。そし
てこのようにして第1の蓄積部に赤(R)の情報を持つ
信号、第2、第3の蓄積部にそれぞれ緑(G)、青
(B)の情報を持つ信号を蓄積するように構成してもよ
い。このようにすると、R、G、Bのカラー画像信号を
スミアの無い状態で得ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によると、高速のシャッタ
動作が可能であり、且つ1フレームの良好な垂直解像度
のよい画像を得ることができる。通常のビデオカメラで
は静止画の信号を得る場合被写体が動くと、奇数フィー
ルドと偶数フィールドでは1/60秒の間隔でシャッタを切
ってるためにフリッカが発生し、1フレームの完全な画
像を得ることができなかったが、本発明では被写体が速
い動きでも垂直解像度の良好な静止画を得ることができ
る。また、可変シャッタであっても、1フレーム分の静
止画が任意の速度で得られる。しかもフィールド間で信
号レベルに差異を生じず、良質の画像信号を得ることが
できる。そして特にフィールドシフトパルスP2は垂直ブ
ランキングパルスの後縁、つまり終了時点と一致してい
るので、比較的レベルの高いフィールドシフトパルスが
画像信号内にノイズとして飛び込むようなことがなく、
良質の画像信号を得るのに好適する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す構成説明図、第2図
は第1図の固体撮像素子カメラの動作を説明するために
示したタイミングチャート、第3図は第1及び第2のフ
ィールドの画像の加算方法を説明するための説明図、第
4図は、本発明の一実施例を適応したカラービデオカメ
ラの構成説明図、第5図は、この発明のカメラの駆動回
路の例を示すブロック構成図、第6図は、第5図の駆動
回路の水平ロジック回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャート、第7図乃至第10図ははそれぞれ、第5図
の駆動回路の垂直ロジック回路の動作を説明するための
タイミングチャート、第11図(A)及び同図(B)はそ
れぞれ、フィールドシフトパルスの印加動作を説明する
ためのタイミングチャート、第12図は、本発明の他の実
施例を示す構成説明図、第13図は第12図のカメラの駆動
回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。 12……シャッターボタン、14……駆動回路、16……CC
D、18……感光部、20……高速転送部、22……フィール
ドメモリ、26……出力回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受光量及び受光時間に応じた電荷を蓄積す
    る感光部と、 フィールドシフトパルスの印加に応じて、前記感光部の
    蓄積電荷が一斉に転送される高速転送部と、 前記高速転送部により、前記高速転送部に転送されて来
    た電荷をライン単位で且つ高速で転送し、この電荷を蓄
    積するフィールドメモリと、 前記フィールドメモリに蓄積された電荷がライン単位で
    転送されるライン転送部と、 1回のシャッタにつき、掃き出し用のフィールドシフト
    パルスの発生と第1の信号読出し用のフィールドシフト
    パルスの発生との間の前記感光部に於ける光蓄積時間
    と、前記第1の信号読出し用のフィールドシフトパルス
    の発生と第2の信号読出し用のフィールドシフトパルス
    の発生との間の前記感光部に於ける光蓄積時間とが等し
    くなるように、前記掃き出し用のフィールドシフトパル
    ス、前記第1、第2のフィールドシフトパルスを時間間
    隔を等しくして連続して発生し、且つ前記第2のフィー
    ルドシフトパルスは垂直ブランキングパルスの終了位置
    に一致するように設定している駆動手段と を具備したことを特徴とする固体撮像素子カメラ。
  2. 【請求項2】受光量及び受光時間に応じた電荷を蓄積す
    る感光部と、 フィールドシフトパルスの印加に応じて、前記感光部の
    蓄積電荷が一斉に転送される高速転送部と、 前記高速転送部により、前記高速転送部に転送されて来
    た電荷をライン単位で且つ高速で転送し、この電荷を蓄
    積する第1のフィールドメモリと、 前記第1のフィールドメモリに蓄積された電荷がライン
    単位で且つ高速で転送され、この転送されて来た電荷を
    蓄積する第2のフィールドメモリと、 前記第2のフィールドメモリに蓄積された電荷がライン
    単位で転送されるライン転送部と、 前記高速転送部により、前記高速転送部に転送されて来
    た電荷を前記第1のフィールドメモリにライン単位で且
    つ高速で転送するために、前記高速転送部を駆動する駆
    動パルスを発生し、 1回のシャッタにつき、掃き出し用のフィールドシフト
    パルスの発生と第1の信号読み出し用のフィールドシフ
    トパルスの発生との間の前記感光部に於ける光蓄積時間
    と、前記第1の読み出し用のフィールドシフトパルスの
    発生と第2の信号読み出し用のフィールドシフトパルス
    の発生との間の前記感光部に於ける光蓄積時間とが等し
    くなるように、前記掃き出し用のフィールドシフトパル
    ス、前記第1、第2の信号読み出し用のフィールドシフ
    トパルスの時間間隔を等しくして連続して発生し、且つ
    前記第2のフィールドシフトパルスは垂直ブランキング
    パルスの終了位置に一致するように設定している駆動手
    段とを具備し、 前記第1及び第2のフィールドメモリは、前記第1の信
    号読み出し用のフィールドシフトパルスと第2の信号読
    み出し用のフィールドシフトパルスの間の前記駆動パル
    ス、前記第2の信号読み出し用のフィールドシフトパル
    スの次の前記駆動パルスにより、前記高速転送部のフィ
    ールド分の信号がそれぞれ転送されるようにしたことを
    特徴とする固体撮像素子カメラ。
JP63086625A 1987-04-10 1988-04-08 固体撮像素子カメラ Expired - Lifetime JP2618962B2 (ja)

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JPS6484982A JPS6484982A (en) 1989-03-30
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JPS5772473A (en) * 1980-10-22 1982-05-06 Nec Corp Driving method for charge transfer image pickup device
JPS6018072A (ja) * 1983-07-12 1985-01-30 Nippon Kogaku Kk <Nikon> 撮像装置
JPS60217761A (ja) * 1984-04-13 1985-10-31 Toshiba Corp 高解像度固体撮像装置

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