JPH0778249B2 - 鉄鉱石の溶融還元法 - Google Patents

鉄鉱石の溶融還元法

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JPH0778249B2
JPH0778249B2 JP61068693A JP6869386A JPH0778249B2 JP H0778249 B2 JPH0778249 B2 JP H0778249B2 JP 61068693 A JP61068693 A JP 61068693A JP 6869386 A JP6869386 A JP 6869386A JP H0778249 B2 JPH0778249 B2 JP H0778249B2
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gas
reduction furnace
smelting reduction
exhaust gas
iron ore
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権一郎 草野
昭彦 吉田
良夫 竹井
伸一 松永
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鉄鉱石を加熱溶解しながら還元し直接浴鉄を得
る鉄鉱石の溶融還元方法に関するものである。
(従来の技術) 近年高炉法など塊コークスや塊成鉱を用いて溶鉄を製造
する方法に代わって、鉱石や鉱石粉をコークスの代わり
に石炭粉などを用いて直接加熱溶解する溶融還元法が開
発されている(特開昭60−145307号)。
この様な溶融還元法では系内で発生するガスをいかに有
効に利用するかが、生産される鉄のコストを下げる為に
非常に重要である。一般に予備還元炉から発生したガス
はCOが3分の2、CO2が3分の1であるのに対し溶融還
元炉から発生するガスの大部分がCO、H2である(これ以
外はN2が1〜2%、CO2が10〜15%等が含まれる)。ま
たガス発生量は予備還元炉から発生したガスを基準とす
れば溶融還元炉から発生するガスはそれの3倍は生じ
る。
したがって溶融還元炉から発生するガスを全量脱炭酸装
置に通し使用することは脱炭酸装置それ自体が高価であ
り、ランニングコストの点に於いても高価であることを
考慮すればこの点に関し必ずしも良策とは言えない。更
に他の工程用にガスを供給する場合には予備還元炉の排
ガスはCO2成分が多いため、脱炭酸装置を付加する必要
がある等の欠点を有する。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記欠点の解消を図るものであり、溶融還元を
行うプロセスに於いてガスを有効に利用することが系全
体のコストを低下させる。このプロセスからは予備還元
炉の排ガスと溶融還元炉からの排ガスの2種類の排ガス
が発生し、予備還元炉の排ガスはCO2の含有が多く他の
工程用には不適正なガス成分であることより予備還元用
還元ガスとして主にCO2の除去等成分を調整し予備還元
用還元ガスとして利用し予備還元炉で還元に使用し、不
足となったガスを溶融還元炉のからのCO、H2値が高い排
ガスでこれを補うことにより上記欠点を解消し溶融還元
のプロセスを効率的に行わしめるものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は鉄鉱石を予備還元し、炭材、酸素、造滓剤と共
に溶鉄中に吹き込んで溶融還元する鉄鉱石の溶融還元法
に於いて、予備還元炉1の排ガスを脱二酸化炭素処理し
た後に、溶融還元炉8から発生したガスの一部と混合
し、予備還元炉の排熱との熱交換により昇熱して予備還
元用還元ガスとして使用することを特徴とする鉄鉱石の
溶融還元方法である。
(作用) 本発明は、予備還元炉から出た排ガスを予備還元用還元
ガスに再利用するものであり、予備還元用還元ガスとし
て不要な二酸化炭素を有効に除去する過程での顕熱を予
備還元用還元ガスの原料を昇温するのに用いエネルギー
ロスを最小にする、溶融還元炉から発生する排ガスを従
来の如く予備還元炉の排ガスと混合しないことより、他
の工程で排ガスを利用する場合に二酸化炭素の除去する
必要がなく、予備還元用還元ガスとして供給する全ての
ガスを脱二酸化炭素処理工程を行わないですみ、高価な
脱二酸化炭素処理工程を軽減することができることがで
き、更に脱二酸化炭素処理工程を行う為所定の温度(10
0℃以下)とする工程が予備還元炉の排ガス系統のみを
確実に行えば良いこととなる。
(実施例) 本発明を一実施例を概略説明図でもって詳述する。
予備還元炉1から出た排ガスは800〜900℃の高温の為、
熱交換機2、クーラ3を通して100℃近くの温度まで降
下させガス清浄機4を介しガスホルダー5に溜めらる。
このガスホルダー5からは昇圧機6及び圧力制御装置17
で圧力を制御して脱炭酸装置7に接続され、二酸化炭素
が除去されたガスを生成する。一方溶融還元炉8で発生
した排ガスは前述したごとくその大部分がCO、H2であ
り、温度が1500℃以上の高温である為クーラー9で十分
冷却したのちガス清浄機10を通して清浄化させ、ガスホ
ルダー11に貯蔵され一部は昇圧機12を介し所定の圧力ま
で昇圧させた後、脱二酸化炭素処理した脱炭酸装置7か
らでた予備還元炉1の排ガスとをガス量制御装置13を介
し一体とし、前記熱交換機2を介し所定の温度まで昇温
させ予備還元炉1に供給される。
図中14は溶融還元炉8のガス圧を所定の圧に保持するた
めの圧力制御装置、15はガスホルダー11内の圧力に適正
に保つ為の圧力制御装置、16は予備還元炉1のガス圧を
所定の圧に保持するための圧力制御装置である。
(発明の効果) 本発明は上述のように構成作用することより比較的用途
の少ない予備還元炉の排ガスの顕熱及び還元性ガス成分
を有効に使用することが出来エネルギーロスを最小にす
ることが可能であり、又予備還元用還元ガスとして供給
する全てのガスを脱二酸化炭素処理工程を行わないです
み、高価な脱二酸化炭素処理工程を軽減することがで
き、脱二酸化炭素処理工程を行う為に必要な温度とする
工程が予備還元炉の排ガス系統のみを行えば良くメンテ
ナンス上有利である。
更に溶融還元炉から発生する排ガスを従来の如く予備還
元炉の排ガスと混合しないことより、他の工程で排ガス
を利用する場合に二酸化炭素の混入によるガスの品質の
低下がなくCO、H2が大量に含み使用価値の高い排ガスを
提供することができる他、予備還元用還元ガスとして溶
融還元炉の排ガスを約10%程度を補充するほかは、その
まま使用することが出来、付加価値の高い溶融還元炉の
排ガスを他の工程に大量に使用すことも出来る等経済的
効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示す説明図である。1は予備
還元炉、2は熱交換機、3はクーラ、4はガス清浄機、
5はガスホルダー、6は昇圧機、7は脱炭酸装置、8は
溶融還元炉、9はクーラ、10はガス清浄機、11はガスホ
ルダー、12は昇圧機、13はガス量制御装置、14〜17は圧
力制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 伸一 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−129707(JP,A) 特開 昭59−123707(JP,A) 特開 昭51−91892(JP,A) 特開 昭61−104011(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄鉱石を予備還元し、炭材、酸素、造滓剤
    と共に溶鉄中に吹き込んで溶融還元する鉄鉱石の溶融還
    元法に於いて、予備還元炉の排ガスを脱二酸化炭素処理
    した後に、溶融還元炉から発生したガスの一部と混合
    し、予備還元炉の排熱との熱交換により昇熱して予備還
    元ガスとして使用することを特徴とする鉄鉱石の溶融還
    元法。
JP61068693A 1986-03-28 1986-03-28 鉄鉱石の溶融還元法 Expired - Lifetime JPH0778249B2 (ja)

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JPS59129707A (ja) * 1983-01-17 1984-07-26 Kawasaki Steel Corp 金属酸化物の直接精錬法およびその装置
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