JPH0777892A - 定着装置の温度制御方法及び装置 - Google Patents

定着装置の温度制御方法及び装置

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JPH0777892A
JPH0777892A JP5225875A JP22587593A JPH0777892A JP H0777892 A JPH0777892 A JP H0777892A JP 5225875 A JP5225875 A JP 5225875A JP 22587593 A JP22587593 A JP 22587593A JP H0777892 A JPH0777892 A JP H0777892A
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JP
Japan
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temperature
fixing device
measuring means
thermopile
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JP5225875A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shibaki
弘幸 芝木
Yasufumi Nakazato
保史 中里
Hisao Konno
久郎 近野
Eiji Sawamura
栄二 沢村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、定着装置を傷付けずに定着装置の
精密な温度制御を行うことができてコストおよび資源の
面でも有効となるようにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、非接触温度測定手段35の温度
測定結果と自己温度測定手段35の温度測定結果をA/
D変換回路40,41でそれぞれデジタル値に変換して
CPU42により換算テーブル43でこれらの2つのデ
ジタル値に対応した温度データに換算し、この換算結果
に基づく測定値に応じて定着装置の温度制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームプリンタ、
デジタル複写機、普通紙ファクシミリ等の画像形成装置
における定着装置の温度制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、定着装置の温度制御方法は、定着
装置に取り付けられたサーミスタを定着装置を構成する
ローラに接触させてローラの温度を検知し、その検知結
果に基づいて定着ローラの温度制御を行うのが一般的で
ある。また、定着装置を構成するローラの温度を赤外線
センサ,磁気温度検出素子などの非接触温度センサで検
知し、その検知結果に基づいて定着ローラの温度制御を
行う定着装置の温度制御方法が特開昭60ー13427
1号公報、特公平3ー23912号公報、実開昭60ー
186470号公報、特公昭59ー11112号公報、
特公平3ー15191号公報、特開平2ー236579
号公報、特開昭64ー25016号公報、特開昭60ー
133328号公報、実開昭60ー125661号公
報、特開昭60ー260079号公報、実開昭60ー5
6670号公報、実開昭58ー131065号公報、特
開昭59ー52271号公報、特開昭58ー20247
1号公報、特開昭57ー133468号公報、特公平1
ー17586号公報、特公平1ー17587号公報、特
開昭55ー69177号公報、特開昭58ー33278
号公報などにより知られている。
【0003】また、非接触で温度検知を行う非接触温度
検知センサとして、サーモパイルと呼ばれる素子が開発
されている。このサーモパイルを用いて定着装置の温度
制御を行う定着装置の温度制御装置として図10に示す
ようなものが提案されている。この定着装置の温度制御
装置は、定着装置の温度を検知するサーモパイルチップ
11と、このサーモパイルチップ11の温度を検知する
温度補償用ダイオード12と、演算増幅器13,14
と、零点調整用可変抵抗15と、ゲイン調整用可変抵抗
16と、コンデンサ17,18と、抵抗19〜26とか
らなるアナログ回路で構成される。サーモパイルチップ
11の温度検知出力は零点調整用可変抵抗15及び抵抗
19により設定された基準電圧と比較され、その比較結
果と温度補償用ダイオード12の温度検知出力との差が
演算増幅器14でとられることにより環境温度の変化に
対する温度補償がなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記サーミスタを用い
る定着装置の温度制御方法では、サーミスタをローラに
接触させることによりサーミスタでローラの表面に傷を
付けてしまったり、サーミスタの応答性が悪くて定着装
置の精密な温度制御ができなかったりした。また、サー
ミスタを定着装置に取り付けるので、定着装置を交換す
る際にサーミスタを定着装置と同時に廃棄してしまい、
コストの面でも資源の節約の面でも好ましくなかった。
【0005】また、上記サーモパイルを用いた定着装置
の温度制御装置は、アナログ回路で構成されているの
で、環境温度の変化に対する温度補償を正確に行うこと
が困難であり、定着装置の温度制御を精密に行うことが
できない。
【0006】本発明は、上記欠点を改善し、定着装置を
傷付けずに定着装置の精密な温度制御を行うことができ
てコスト及び資源の面でも有効となる定着装置の温度制
御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、定着装置から輻射される赤
外線を非接触温度測定手段で受光して前記定着装置の温
度を測定し、前記非接触温度測定手段自身の温度を自己
温度測定手段で測定し、この自己温度測定手段の温度測
定結果と前記非接触温度測定手段の温度測定結果に基づ
いて前記定着装置の温度制御を行う定着装置の温度制御
方法において、前記非接触温度測定手段の温度測定結果
と前記自己温度測定手段の温度測定結果をそれぞれデジ
タル値に変換して換算テーブルでこれらの2つのデジタ
ル値に対応した温度データに換算し、この換算結果に基
づく測定値に応じて前記定着装置の温度制御を行う。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の定
着装置の温度制御方法において、前記換算テーブルで前
記デジタル値を前記定着装置の供給電力制御データに換
算してこの換算結果に応じて前記定着装置の温度制御を
行う。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の定
着装置の温度制御方法において、前記換算テーブルで前
記2つのデジタル値のうちの一方をこれに対応した定数
に変換し、この定数と前記2つのデジタル値のうちの他
方とを比較し、この比較結果に基づいて前記定着装置の
温度制御を行う。
【0010】請求項4記載の発明は、定着装置から輻射
される赤外線を非接触温度測定手段で受光して前記定着
装置の温度を測定し、前記非接触温度測定手段自身の温
度を自己温度測定手段で測定し、この自己温度測定手段
の温度測定結果と前記非接触温度測定手段の温度測定結
果に基づいて前記定着装置の温度制御を行う定着装置の
温度制御方法において、前記非接触温度測定手段の温度
測定結果と前記自己温度測定手段の温度測定結果をそれ
ぞれデジタル値に変換してこれらのデジタル値を予め与
えられた関数により演算処理し、この結果に基づいて前
記定着装置の温度制御を行う。
【0011】請求項5記載の発明は、定着装置から輻射
される赤外線を受光して前記定着装置の温度を測定する
非接触温度測定手段と、前記非接触温度測定手段自身の
温度を測定する自己温度測定手段とを有し、この自己温
度測定手段の温度測定結果と前記非接触温度測定手段の
温度測定結果に基づいて前記定着装置の温度制御を行う
定着装置の温度制御装置において、前記非接触温度測定
手段の温度測定結果と前記自己温度測定手段の温度測定
結果をそれぞれデジタル値に変換するアナログ/デジタ
ル変換手段と、このアナログ/デジタル変換手段からの
2つのデジタル値をこれらに対応した所定のデータに換
算する換算テーブルと、この換算テーブルの換算結果に
基づく測定値に応じて前記定着装置の温度制御を行う制
御手段とを備えたものである。
【0012】
【作用】請求項5記載の発明では、非接触温度測定手段
が定着装置から輻射される赤外線を受光して定着装置の
温度を測定し、自己温度測定手段が非接触温度測定手段
自身の温度を測定する。非接触温度測定手段の温度測定
結果と自己温度測定手段の温度測定結果がアナログ/デ
ジタル変換手段によりそれぞれデジタル値に変換され、
このアナログ/デジタル変換手段からの2つのデジタル
値が換算テーブルによりこれらに対応した所定のデータ
に換算される。そして、制御手段が換算テーブルの換算
結果に基づく測定値に応じて定着装置の温度制御を行
う。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す。この第1
実施例は、請求項1及び請求項5記載の発明を適用した
定着装置の温度制御装置の例であり、電子写真方式の画
像形成装置における定着装置の温度制御を行う。この定
着装置は、内部にヒータ31が設置された定着ローラ3
2と、この定着ローラ32に圧接される加圧ローラ等に
より構成され、定着ローラ32と加圧ローラは駆動部に
より回転する。電源装置33は交流電源34から給電さ
れてヒータ31を駆動し、定着ローラ32はヒータ31
により加熱される。記録紙は定着ローラ32と加圧ロー
ラとの間を通過する際に加熱されてトナーが定着され
る。
【0014】非接触で温度検知を行う非接触温度検知素
子35は、サーモパイルと呼ばれる非接触温度検知素子
(新日本無線社製NJL9151F)が用いられて画像
形成装置において定着装置以外の本体に設置され、定着
装置における定着ローラ32の温度を筒状の部材36を
介して検知するサーモパイルチップと、このサーモパイ
ルチップに近接して設置された温度補償用ダイオードと
を有する。
【0015】高温に熱せられた定着ローラ32の表面か
らは、その温度に応じて赤外線が放射されている。この
赤外線は、筒状部材36を通り、サーモパイル35のサ
ーモパイルチップに入射して定着ローラ32の温度が検
知される。すなわち、筒状部材36からの赤外線は、サ
ーモパイル35のキャンケースに設けられた開口部から
フィルタを通って内部に入射して黒体(赤外線の吸収
体)の温度を上昇させる。サーモパイル35は、その黒
体の周りに熱電対が形成されていて温度に応じた起電力
を発生する。このようにサーモパイル35のサーモパイ
ルチップは定着ローラ32に接触することなく、定着ロ
ーラ32の温度を検知する。
【0016】サーモパイル35の利点は、非接触で温度
検知を行うことでき、かつ、高感度で応答性に優れ、高
精度の温度検知を行うことできることである。反面、サ
ーモパイル35は、温度依存性が強くて自身の温度(環
境温度)により出力が変化することや、被温度検知物の
表面状態(放射率)によつて赤外線の放射量が左右され
ることにより出力が変化してしまうことなどの特徴を持
っている。
【0017】サーモパイルは、環境温度の変化に対して
は温度補償用ダイオードをサーモパイルチップに近接し
て設置し、このダイオードの出力をもってサーモパイル
チップの出力を補正するというやり方が一般的である。
本実施例で用いるサーモパイル35は、上述のようにサ
ーモパイルケースの中にサーモパイルチップと温度補償
用ダイオードを合わせ持ったタイプの温度検知素子であ
る。
【0018】本実施例は、温度補償用ダイオードの出力
によるサーモパイルチップ出力の補正(温度補償)をア
ナログ回路ではなくマイクロコンピュータ(CPU)に
より行い、定着装置の温度制御を高精度で行うものであ
る。サーモパイル35の温度検知視野を定着ローラ32
の表面に限定するために、サーモパイル35の開口部と
定着ローラ32との間に筒状部材36が設置されてお
り、サーモパイル35は定着ローラ32以外の部分の温
度を検知しないような構成となっている。本実施例では
筒状部材にてサーモパイル35の温度検知視野を限定し
ているが、赤外用レンズ等の温度検知視野限定部材でサ
ーモパイル35の温度検知視野を限定するようにしても
同様な効果が得られる。
【0019】サーモパイル35の出力信号は制御装置3
7に入力され、この制御装置37はサーモパイル35の
出力信号により定着ローラ32の温度に応じて電源装置
33を制御して常に定着ローラ32の表面温度が一定に
なるようにする。制御装置37は、サーモパイル入力回
路38、ダイオード入力回路39、A/D変換回路4
0,41、CPU42、メモリ43により構成され、以
下のような制御を行う。
【0020】定着ローラ32の表面から放射される赤外
線は、筒状部材36の中を通ってサーモパイル35のサ
ーモパイルチップによって電気信号に変換され、サーモ
パイル入力回路38によって増幅されてA/D変換回路
40によってデジタル値に変換された後にCPU42に
取り込まれる。また、サーモパイル35自身の温度は、
サーモパイル35の温度補償用ダイオード及びダイオー
ド入力回路39によって電気信号に変換され、A/D変
換回路41によってデジタル値に変換されてCPU42
に取り込まれる。
【0021】図2はCPU42の処理フローを示すフロ
ーチャートである。CPU42はA/D変換回路40,
41から取り込んだ2つのデジタル値の組合せに応じた
温度データTrをメモリ43内の換算テーブルから割り
出して現在の定着ローラ32の表面温度を検出し、メモ
リ43から定着ローラ32の予め設定されている温度
(狙いの温度)のデータTsを取り込む。そして、CP
U42は、その検出温度データTrと設定温度データT
sとを比較してTr>Tsならば(定着ローラ32の検
出温度が設定温度より高ければ)電源装置33を制御し
てヒータ31をオフさせ、Tr>Tsでなければ電源装
置33を制御してヒータ31をオンさせることにより、
定着ローラ32の表面温度を設定温度に制御する。
【0022】図3はメモリ43内の換算テーブルを示
す。メモリ43内の換算テーブルはCPU42によりA
/D変換回路40からのデジタル値(サーモパイルデー
タ:00〜FF)とA/D変換回路41からのデジタル
値(温度補償用ダイオードデータ:00〜7F)との組
合せで決まるアドレスにその組合せの温度に対応した温
度データが格納されている。例えば、メモリ43内の換
算テーブルは、サーモパイルデータが9Fで温度補償用
ダイオードデータが46の場合、これらによって決まる
アドレスには温度データC0が格納されている。
【0023】メモリ43内の換算テーブル作成の際に、
換算テーブル内の数値データは特定の温度を温度データ
として定義付けられており、例えばC0は160°を示
す温度データとして定義されている。したがって、サー
モパイルデータが9Fで温度補償用ダイオードデータが
46の場合には定着ローラ32の表面温度が160°で
あることがわかる。
【0024】このように第1実施例では、あらかじめ作
成されている換算テーブルを用いてサーモパイルデータ
及び温度補償用ダイオードデータを定着ローラ32の表
面温度のデータに換算するので、精度の良い温度検知が
可能となり、定着装置の精密な温度制御を行うことがで
きる。しかも、定着ローラ32の温度検知で複雑な計算
等を行わないので、定着ローラ32の温度検知に時間が
かかるようなこともなく、換算テーブルも自由に作成す
ることができてサーモパイル35の特性に応じた換算テ
ーブルを得ることができる。また、定着ローラ32の温
度をサーモパイル35により非接触で検知するので、定
着ローラ32を傷付けず、定着装置を交換する際にサー
モパイル35を定着装置と同時に廃棄してしまうことが
なくなってコストの面でも資源の節約の面でも有効とな
る。
【0025】図4は本発明の第2実施例における換算テ
ーブルを示す。この第2実施例は、請求項2及び請求項
5記載の発明の実施例であり、上記第1実施例におい
て、メモリ43の換算テーブルは図4に示すように温度
データの代りに定着装置の供給電力制御データ(ヒータ
31のオン/オフ及び供給電力を指示するデータ)が直
接に格納されたものが用いられる。この換算テーブルは
サーモパイルデータ及び温度補償用ダイオードデータの
組合せで決まるアドレスにその組合せの温度に対応した
ヒータ電力制御データ、例えば0から3までの値が格納
されている。ここに、0はヒータ31のオフを指示する
データであり、1はヒータ31を70%の電力で点灯さ
せるデータであり、2はヒータ31を90%の電力で点
灯させるデータであり、3はヒータ31を100%の電
力で点灯させるデータである。
【0026】図5は第2実施例におけるCPU42の処
理フローを示すフローチャートである。CPU42はA
/D変換回路40,41から取り込んだ2つのデジタル
値(サーモパイルデータ及び温度補償用ダイオードデー
タ)の組合せからメモリ43内の換算テーブルを参照し
てその組合せに対応する現在の定着ローラ32の表面温
度に対するヒータ電力制御データを取り出し、このヒー
タ電力制御データが0から3のどれに該当するかを判定
してその判定結果に応じて定着ローラ32の実温度と設
定温度との差が大きければヒータ31の供給電力が大き
くなって定着ローラ32の実温度と設定温度との差が小
さくなればヒータ31の供給電力が小さくなるように電
源装置33を制御する。
【0027】すなわち、CPU42は、ヒータ電力制御
データが0であればヒータ31がオフするように電源装
置33を制御し、ヒータ電力制御データが1であればヒ
ータ31が70%の電力で点灯するように電源装置33
を制御し、ヒータ電力制御データが2であればヒータ3
1が90%の電力で点灯するように電源装置33を制御
し、ヒータ電力制御データが3であればヒータ31が1
00%の電力で点灯するように電源装置33を制御す
る。
【0028】このような温度制御方法は、温度リップル
を小さくする際に有効であり、一般的に使用されてい
る。ところが、従来の温度制御方法を採用した場合に
は、図6に示すようにCPU42は、第1実施例におい
てサーモパイルデータ及び温度補償用ダイオードデータ
からメモリ43の換算テーブルを参照して取り出した温
度データTrと、メモリ43から取り込んだ設定温度の
データTsとについて、これらのデータTr,Tsを比
較して定着ローラ32の実温度と設定温度とにどれくら
いの差があるかを計算し、この計算結果に応じて電源装
置33を制御してヒータ31のオン/オフ及び供給電力
を制御することになる。
【0029】しかし、この場合、CPU42は、温度デ
ータTrと設定温度のデータTsとを比較してその差を
計算するので、計算処理に若干の時間がかかったり、プ
ログラムが長くなったりすることになる。これに対して
第2実施例では、CPU42はサーモパイルデータ及び
温度補償用ダイオードデータの組合せからメモリ43内
の換算テーブルを参照してその組合せに対応した現在の
定着ローラ32の表面温度に対するヒータ電力制御デー
タを取り出すので、計算の必要がなくて高速にできる。
【0030】また、第1実施例では、換算テーブル内に
格納されているデータは温度データでるので、この温度
データで細かい分解能をもって温度を表現しようとすれ
ば温度データのビット幅が増大してしまい、換算テーブ
ルのために必要なメモリ容量が大きくなってしまう。例
えば温度を分解能0.5℃で50℃にわたって表現しよ
うとすれば、7ビットのデータ幅が必要となる。これに
対して第2実施例では、換算テーブル内のデータはヒー
タ31のオン/オフ及び供給電力を指示するデータであ
るので、このデータはビット幅の小さい(例えば2ビツ
トのデータ)で構成することができ、換算テーブルに必
要なメモリ容量を小さくでき、また、温度制御のための
処理も簡単で速くできる。
【0031】図8は本発明の第3実施例における換算テ
ーブに格納されている定数と温度補償用ダイオードデー
タとの関係を示す。第3実施例は、請求項3及び請求項
5記載の発明の実施例であり、上記第1実施例におい
て、メモリ43内の換算テーブルは温度補償用ダイオー
ドデータにより決まるアドレスにその温度補償用ダイオ
ードデータに対応した定数(サーモパイルデータ)が格
納されている。
【0032】図9は第3実施例におけるCPU42の処
理フローを示すフローチャートである。CPU42は、
A/D変換回路41から温度補償用ダイオードデータを
取り込んでこの温度補償用ダイオードデータに対応した
定数(サーモパイルデータ)Dcをメモリ43内の換算
テーブルから取り込み、A/D変換回路40からサーモ
パイルデータDsを取り込んでこのサーモパイルデータ
Dsと上記定数Dcとを比較する。そして、CPU42
は、Ds>Dcならば(定着ローラ32の検出温度が設
定温度より高ければ)電源装置33を制御してヒータ3
1をオフさせ、Ds>Dcでなければ電源装置33を制
御してヒータ31をオンさせることにより、定着ローラ
32の表面温度を設定温度に制御する。
【0033】例えば、CPU42は、温度補償用ダイオ
ードデータが46の時にはこれに対応する定数Dc=9
Eをメモリ43から取り込む。ここで、サーモパイルデ
ータDsが9Fであったとすると、CPU42は、Ds
とDcを比較してDs>Dcであるから、電源装置33
を制御してヒータ31をオフさせる。この第3実施例で
は、メモリ43の換算テーブルは温度補償用ダイオード
データに対応した定数Dcが格納されているので、換算
テーブルを縮小してメモリ容量を小さくすることができ
る。
【0034】図9は本発明の第4実施例におけるCPU
42の処理フローを示すフローチャートである。この第
4実施例は、請求項4記載の発明の実施例であり、上記
第1実施例において、メモリ43の換算テーブルが省略
される。そして、CPU42は、A/D変換回路40,
41からサーモパイルデータDs及び温度補償用ダイオ
ードデータDdを取り込んでこれらのデータDs,Dd
を予め与えられた関数(Ds−Dd*a/b)で直接に
演算し、この結果により電源装置33を制御して定着ロ
ーラ32の温度が高い場合にヒータ31をオフさせ、定
着ローラ32の温度が低い場合にヒータ31をオンさせ
て定着ローラ32の表面温度を一定に制御する。この第
4実施例では、換算テーブルを使用することなく、サー
モパイルデータDs及び温度補償用ダイオードデータD
dを演算してその結果によりヒータ31を制御するの
で、換算テーブルのためのメモリを排除することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、定着装置から輻射される赤外線を非接触温度測定手
段で受光して前記定着装置の温度を測定し、前記非接触
温度測定手段自身の温度を自己温度測定手段で測定し、
この自己温度測定手段の温度測定結果と前記非接触温度
測定手段の温度測定結果に基づいて前記定着装置の温度
制御を行う定着装置の温度制御方法において、前記非接
触温度測定手段の温度測定結果と前記自己温度測定手段
の温度測定結果をそれぞれデジタル値に変換して換算テ
ーブルでこれらの2つのデジタル値に対応した温度デー
タに換算し、この換算結果に基づく測定値に応じて前記
定着装置の温度制御を行うので、定着装置を傷付けずに
定着装置の精密な温度制御を行うことができ、定着装置
の交換の際に非接触温度測定手段を廃棄しなくてもよく
なって済んでコストおよび資源の面でも有効となる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の定着装置の温度制御方法において、前記換算テーブ
ルで前記デジタル値を前記定着装置の供給電力制御デー
タに換算してこの換算結果に応じて前記定着装置の温度
制御を行うので、換算テーブルに格納されるデータはビ
ット幅の小さいで構成することができ、換算テーブルに
必要なメモリ容量を小さくでき、また、温度制御のため
の処理も簡単で速くできる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の定着装置の温度制御方法において、前記換算テーブ
ルで前記2つのデジタル値のうちの一方をこれに対応し
た定数に変換し、この定数と前記2つのデジタル値のう
ちの他方とを比較し、この比較結果に基づいて前記定着
装置の温度制御を行うので、換算テーブルを縮小してメ
モリ容量を小さくすることができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、定着装置か
ら輻射される赤外線を非接触温度測定手段で受光して前
記定着装置の温度を測定し、前記非接触温度測定手段自
身の温度を自己温度測定手段で測定し、この自己温度測
定手段の温度測定結果と前記非接触温度測定手段の温度
測定結果に基づいて前記定着装置の温度制御を行う定着
装置の温度制御方法において、前記非接触温度測定手段
の温度測定結果と前記自己温度測定手段の温度測定結果
をそれぞれデジタル値に変換してこれらのデジタル値を
予め与えられた関数により演算処理し、この結果に基づ
いて前記定着装置の温度制御を行うので、換算テーブル
のためのメモリを排除することができる。
【0039】請求項5記載の発明によれば、定着装置か
ら輻射される赤外線を受光して前記定着装置の温度を測
定する非接触温度測定手段と、前記非接触温度測定手段
自身の温度を測定する自己温度測定手段とを有し、この
自己温度測定手段の温度測定結果と前記非接触温度測定
手段の温度測定結果に基づいて前記定着装置の温度制御
を行う定着装置の温度制御装置において、前記非接触温
度測定手段の温度測定結果と前記自己温度測定手段の温
度測定結果をそれぞれデジタル値に変換するアナログ/
デジタル変換手段と、このアナログ/デジタル変換手段
からの2つのデジタル値をこれらに対応した所定のデー
タに換算する換算テーブルと、この換算テーブルの換算
結果に基づく測定値に応じて前記定着装置の温度制御を
行う制御手段とを備えたので、定着装置を傷付けずに定
着装置の精密な温度制御を行うことができ、定着装置の
交換の際に非接触温度測定手段を廃棄せずに済んでコス
トおよび資源の面でも有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】同第1実施例におけるCPUの処理フローを示
すフローチャートである。
【図3】同第1実施例の換算テーブルを示す図である。
【図4】本発明の第2実施例の換算テーブルを示す図で
ある。
【図5】同第2実施例におけるCPUの処理フローを示
すフローチャートである。
【図6】従来の電力制御方法を採用した定着装置の温度
制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施例の換算テーブルを示す図で
ある。
【図8】同第3実施例におけるCPUの処理フローを示
すフローチャートである。
【図9】本発明の第4実施例におけるCPUの処理フロ
ーを示すフローチャートである。
【図10】従来の定着装置の温度制御装置を示す回路図
である。
【符号の説明】
31 ヒータ 32 定着ローラ 33 電源装置 35 サーモパイル 37 制御回路 43 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢村 栄二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着装置から輻射される赤外線を非接触温
    度測定手段で受光して前記定着装置の温度を測定し、前
    記非接触温度測定手段自身の温度を自己温度測定手段で
    測定し、この自己温度測定手段の温度測定結果と前記非
    接触温度測定手段の温度測定結果に基づいて前記定着装
    置の温度制御を行う定着装置の温度制御方法において、
    前記非接触温度測定手段の温度測定結果と前記自己温度
    測定手段の温度測定結果をそれぞれデジタル値に変換し
    て換算テーブルでこれらの2つのデジタル値に対応した
    温度データに換算し、この換算結果に基づく測定値に応
    じて前記定着装置の温度制御を行うことを特徴とする定
    着装置の温度制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置の温度制御方法に
    おいて、前記換算テーブルで前記デジタル値を前記定着
    装置の供給電力制御データに換算してこの換算結果に応
    じて前記定着装置の温度制御を行うことを特徴とする定
    着装置の温度制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の定着装置の温度制御方法に
    おいて、前記換算テーブルで前記2つのデジタル値のう
    ちの一方をこれに対応した定数に変換し、この定数と前
    記2つのデジタル値のうちの他方とを比較し、この比較
    結果に基づいて前記定着装置の温度制御を行うことを特
    徴とする定着装置の温度制御方法。
  4. 【請求項4】定着装置から輻射される赤外線を非接触温
    度測定手段で受光して前記定着装置の温度を測定し、前
    記非接触温度測定手段自身の温度を自己温度測定手段で
    測定し、この自己温度測定手段の温度測定結果と前記非
    接触温度測定手段の温度測定結果に基づいて前記定着装
    置の温度制御を行う定着装置の温度制御方法において、
    前記非接触温度測定手段の温度測定結果と前記自己温度
    測定手段の温度測定結果をそれぞれデジタル値に変換し
    てこれらのデジタル値を予め与えられた関数により演算
    処理し、この結果に基づいて前記定着装置の温度制御を
    行うことを特徴とする定着装置の温度制御方法。
  5. 【請求項5】定着装置から輻射される赤外線を受光して
    前記定着装置の温度を測定する非接触温度測定手段と、
    前記非接触温度測定手段自身の温度を測定する自己温度
    測定手段とを有し、この自己温度測定手段の温度測定結
    果と前記非接触温度測定手段の温度測定結果に基づいて
    前記定着装置の温度制御を行う定着装置の温度制御装置
    において、前記非接触温度測定手段の温度測定結果と前
    記自己温度測定手段の温度測定結果をそれぞれデジタル
    値に変換するアナログ/デジタル変換手段と、このアナ
    ログ/デジタル変換手段からの2つのデジタル値をこれ
    らに対応した所定のデータに換算する換算テーブルと、
    この換算テーブルの換算結果に基づく測定値に応じて前
    記定着装置の温度制御を行う制御手段とを備えたことを
    特徴とする定着装置の温度制御装置。
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