JPH0777697A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH0777697A
JPH0777697A JP22261693A JP22261693A JPH0777697A JP H0777697 A JPH0777697 A JP H0777697A JP 22261693 A JP22261693 A JP 22261693A JP 22261693 A JP22261693 A JP 22261693A JP H0777697 A JPH0777697 A JP H0777697A
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盛司 村岡
Toshimichi Taguchi
敏道 太口
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント回路基板の反りとTABの曲がりを
防止し、また、リペア時の生産性の向上を図る。 【構成】 TAB21とプリント回路基板24の接続パ
ターンを熱バーなどでハンダ加熱して接続する際、プリ
ント回路基板24だけが液晶表示パネル23やTAB2
1に比べて相対的によく伸び、ハンダ凝固の後、プリン
ト回路基板24が冷却収縮して反ろうとするが、プリン
ト回路基板24はTAB21と補強部材25とでサンド
イッチ状に挟み込まれて接着剤26で強固に固定されて
いるので、プリント回路基板24の膨張収縮力は力学的
に規制されて反りは防止される。また、補強部材25と
液晶表示パネル23およびプリント回路基板24の両端
部分とを接着剤26で接着固定するだけなので、補強部
材25の全面を接着固定する場合に比べてリペア性がよ
く、リペア時の生産性は向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示パネルとプリ
ント回路基板間を複数のTABで接続する液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すように、液晶駆動用ド
ライバーICであるICチップ1が設けられたファイン
ピッチ細幅TAB2の電極パターンと、液晶ガラスパネ
ル3上の電極パターンとを異方導電膜を用いて接続し、
また、このTAB2の電極パターンとプリント回路基板
4上の電極パターンとをハンダを用いて接続して、液晶
表示パネル3とプリント配線基板4の間を複数のTAB
2で接続している。
【0003】近年、特に、この液晶ドライバー用のファ
インピッチ細幅TAB(ICチップ1を含むチップ樹脂
モールド部5と接続パターン部とが0〜数ミリメートル
と近接しているTAB、通称スーパースリムTAB)2
が接続に使われている。このTAB2のプリント回路基
板4とのハンダ接合の場合、半田ごてロボット、光ビー
ム、レーザービームなどによる順次接続、または熱バー
による個別TAB毎の順次接合を行っている。このと
き、TAB2のハンダ付けは、近接するTAB2の裏面
における樹脂モールド部6の段差による接続パターン部
の端子浮き上がりに対して、別途、TAB2の先端を押
さえる治具を用いて半田ごてロボット、光ビーム、レー
ザービームなどでハンダ付けを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、ファインピッチ細幅TAB2のハンダ付けは、
近接するTAB2の裏面における樹脂モールド部6の段
差による接続パターン部の端子浮き上がりに対して、パ
ルスヒート方式で、TAB2とプリント回路基板4を加
熱し、冷却してハンダ固化後、パルスヒートツールを上
昇させるが、多数のTAB2を長大なツールで一括ハン
ダ付けを実施すると、その熱量によりハンダの凝固温度
とプリント回路基板4の線膨張率の大きさのため、プリ
ント回路基板4に図5に示す反り7が発生するという問
題を有していた。このため、通常はTAB2のハンダ付
けは6枚程度の一括ハンダに留めていた。また、この熱
膨張でプリント回路基板4が伸びて、TAB2とのズレ
が生じることにより、TAB2が曲がってしまうという
問題を有していた。
【0005】また、従来、TABを接続した面とは反対
面に、図6に示すように、液晶ガラス基板8とプリント
回路基板9に掛け渡された状態で補強板10を設け、こ
の補強板10と液晶ガラス基板8およびプリント回路基
板9の間に両面テープ11を貼付けて固定している。こ
のように両面テープ11を貼付けて固定したものでは、
その接着力が不十分であるため、上記のものと同様に反
りの問題が生じる。ここで、補強板10の全面に接着剤
を付けた場合には、補強板10を取り外さなければなら
ないリペア時の作業性が悪いため、生産への導入は難し
くなる。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、プリント回路基板の反りとTABの曲がりを防止
し、また、リペア時の生産性の向上を図ることができる
液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、液晶表示パネルとプリント回路基板間を複数のTA
B(テープ・オートメイテッド・ボンディング)端子で
接続する液晶表示装置において、該TABを接続する面
とは反対側の該液晶表示パネルとプリント回路基板の面
に掛け渡して補強部材を設け、該補強部材と該液晶表示
パネルおよびプリント回路基板の両端部分とを接着剤で
それぞれ接着固定する構成としたものであり、そのこと
により上記目的が達成される。
【0008】
【作用】上記構成により、TABとプリント回路基板の
接続パターンを熱バーなどでハンダ加熱して接続する
際、プリント回路基板だけが液晶表示パネルやTABに
比べて相対的によく伸び、ハンダ凝固の後、プリント回
路基板が冷却収縮して反ろうとするが、プリント回路基
板と液晶表示パネルはそれらの両端部が補強部材と接着
剤で強固に固定されているので、プリント回路基板の膨
張収縮力は力学的に規制されてプリント回路基板の反り
は防止される。また、補強部材と液晶表示パネルおよび
プリント回路基板の両端部分とを接着剤で接着固定する
だけなので、補強部材の全面を接着固定する場合に比べ
てリペア性がよく、リペア時の生産性は向上する。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。
【0010】本発明の液晶表示装置において、図1に示
すように、各TAB21はICチップ22付きで硬く、
各TAB21毎にそれぞれ分離している。これらTAB
21は異方導電膜などによって液晶表示パネルである液
晶ガラスパネル23に接着固定されている。このTAB
21が接着された面とは反対側の液晶ガラスパネル23
とプリント回路基板24の裏面には、配列された複数の
TAB列よりもやや長い長方形状の補強部材25が掛け
渡されている。このプリント回路基板24はTAB21
と補強部材25とでサンドイッチ状に挟み込まれた状態
で、補強部材25の両端部とその両端部に対応する液晶
ガラスパネル23およびプリント回路基板24の裏面と
の間を接着剤26で強固に固定する。また、補強部材2
5の両端部間とその両端部間に対応する液晶ガラスパネ
ル23およびプリント回路基板24の裏面との間を粘着
剤で、また、プリント回路基板24表面とTAB21裏
面とを両面テープで接着固定した状態で、TAB21と
プリント回路基板24の接続パターンがハンダ付けされ
る。
【0011】ここで、補強部材25の材質は、ポリエス
テルフィルム、ポリイミドフィルムなどの引っ張り強度
が強く変形しにくい材料を使用する。また、接着剤26
は瞬間接着剤やエポキシ接着剤などを使用する。なお、
27はTAB21の樹脂モールド部であり、28はTA
B21裏面の樹脂モールド部である。
【0012】この液晶表示装置の加工工程を、以下の
〜に示す。図2に示すように、 複数のTAB21を異方導電膜などによって予め接着
固定された液晶ガラスパネル23を用意する。
【0013】プリント回路基板24裏面に液晶ガラス
パネル23に対する接着しろが出るように、予め塗布さ
れた粘着剤29で補強部材25が接着され、プリント回
路基板24表面には剥離紙30の付いた両面テープ31
が接着され、また、剥離紙32の付いた粘着テープ33
が補強部材25の接着しろに接着されている。このよう
にして、予め図2のように前加工されたプリント回路基
板24と補強部材25の組部34を準備する。
【0014】剥離紙30を取り除いたプリント回路基
板24上には、液晶ガラスパネル23に取り付けられた
TAB21の裏面が重ねられ、また、剥離紙32を取り
除いた補強部材25上には、液晶ガラスパネル23の裏
面が重ねられる。このとき、液晶ガラスパネル23とプ
リント回路基板24とが均一に少しギャップが開くよう
に配置され、かつTAB21とプリント回路基板24の
接続パターンの位置合わせを行う。
【0015】この位置合わせが完了すれば、TAB2
1のフィルムと液晶ガラスパネル23を軽く押さえて仮
固定する。
【0016】仮固定されたプリント回路基板24と液
晶ガラスパネル23の一体品を上下に反転させ、補強部
材25の両端部に対応したプリント回路基板24および
液晶ガラスパネル23の両端部との間に瞬間接着材など
の接着剤26をディスペンサなどを使って流し込んで接
着固定する。
【0017】パルスヒート機およびハンダ付けツール
によって、TAB21、液晶ガラスパネル23、プリン
ト回路基板24および補強部材25の組品に対してTA
B21上からハンダ付け加熱を行ってハンダ付けをす
る。
【0018】以上の構成により、TAB21とプリント
回路基板24の接続パターンを熱バーなどでハンダ加熱
して接続する際、液晶ガラスパネル23は線膨張率が小
さくてプリント回路基板24に比べて伸びず、また、各
TAB21はそれぞれ分離しており、かつICチップ2
2付きのため液晶ガラスパネル23ほどではないがプリ
ント回路基板24に比べて伸びず、さらに、プリント回
路基板24だけが液晶ガラスパネル23やTAB21に
比べて相対的によく伸び、ハンダ凝固の後、プリント回
路基板24だけが冷却収縮して反ろうとするが、プリン
ト回路基板24はTAB21と補強部材25でサンドイ
ッチ状に挟み込まれて強固に固定されるので、プリント
回路基板24の膨張収縮力は力学的に規制されて反りは
防止される。また、補強部材25の両端部と液晶表示パ
ネル23およびプリント回路基板24の両端部とを接着
剤26で接着固定するだけなので、補強部材25の全面
を接着固定する場合に比べて補強部材25を容易に取り
外すことができてリペア性がよく、リペア時の生産性は
向上する。
【0019】なお、本実施例においては、TAB21の
付いている面とは反対側の液晶ガラスパネル23とプリ
ント回路基板24に掛け渡して補強部材25を設け、補
強部材の両端部とこの両端部に対応した液晶ガラスパネ
ル23およびプリント回路基板24の両端部分とを接着
剤26でそれぞれ接着固定し、また、補強部材25の両
端部間とこの両端部間に対応した液晶ガラスパネル23
およびプリント回路基板24の中央部分とを粘着テープ
33および粘着剤29でそれぞれ接着したが、図3に示
すように、接着剤41で接着した補強部材42の両端部
の間とこの両端部間に対応した液晶ガラスパネル43お
よびプリント回路基板44の中央部分とを両面テープな
どの粘着テープ45でそれぞれ接着してもよく、また、
図4に示すように、TABの付いている面とは反対側の
液晶ガラスパネル51とプリント回路基板52に掛け渡
して液晶ガラスパネル51とプリント回路基板52の両
端部に補強部材53をそれぞれ設け、これら補強部材5
3とこれに対応した液晶ガラスパネル51およびプリン
ト回路基板52とを接着剤54でそれぞれ接着固定した
だけのものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プリント
回路基板と液晶表示パネルはそれらの両端部分が補強部
材および接着剤で強固に固定しているため、プリント回
路基板が反らず、多数のTABの一括ハンダ付けが可能
となってハンダ付けのスピードを向上させることができ
る。また、補強部材と液晶表示パネルおよびプリント回
路基板の両端部分とを接着剤で接着固定するだけのた
め、補強部材の全面を接着剤で固定する場合に比べてリ
ペア性がよく、リペア時の生産性を向上させることがで
きる。さらに、プリント回路基板のハンダ付け部分以外
の所にツールが当たってプリント回路基板に熱が伝わっ
てもプリント回路基板が反らないため、パルスヒートツ
ールを大型化して共通化することもでき、機種替えの頻
度が無くなって生産性を向上させることができる。さら
に、プリント回路基板の反りを防止することができるた
めTABの端子リードへのストレスが緩和されてTAB
の変形もなく接続信頼性も向上させることができる。さ
らに、プリント回路基板の反りを防止することができる
ためプリント回路基板への反り防止設計の制約も楽にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す液晶表示装置の要部構
成図であり、aはその平面図、bはその側面図である。
【図2】図1の液晶表示装置の加工工程を説明するため
の各要部の側面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す液晶表示装置の概略
構成図であり、aはその平面図、bはAA’断面図であ
る。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す液晶表示装置
の概略構成図であり、aはその平面図、bはBB’断面
図である。
【図5】従来の液晶表示装置の要部構成図であり、aは
その平面図、bはその正面図、cはその側面図である。
【図6】従来の液晶表示装置の概略構成図であり、aは
その平面図、bはCC’断面図である。
【符号の説明】
21 TAB 23,43,51 液晶ガラスパネル 24,44,52 プリント回路基板 25,42,53 補強部材 26,41,54 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルとプリント回路基板間を
    複数のTAB(テープ・オートメイテッド・ボンディン
    グ)端子で接続する液晶表示装置において、該TABを
    接続する面とは反対側の該液晶表示パネルとプリント回
    路基板の面に掛け渡して補強部材を設け、該補強部材と
    該液晶表示パネルおよびプリント回路基板の両端部分と
    を接着剤でそれぞれ接着固定する構成とした液晶表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0735807A1 (en) * 1995-03-27 1996-10-02 Canon Kabushiki Kaisha Electric-circuit board for a display apparatus
KR100521656B1 (ko) * 1998-12-10 2005-12-21 삼성전자주식회사 액정표시장치의 커넥터

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0735807A1 (en) * 1995-03-27 1996-10-02 Canon Kabushiki Kaisha Electric-circuit board for a display apparatus
US5912654A (en) * 1995-03-27 1999-06-15 Canon Kabushiki Kaisha Electric-circuit board for a display apparatus
KR100521656B1 (ko) * 1998-12-10 2005-12-21 삼성전자주식회사 액정표시장치의 커넥터

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