JPH077761Y2 - 外被が編、織布からなる防水ブーツ - Google Patents

外被が編、織布からなる防水ブーツ

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JPH077761Y2
JPH077761Y2 JP1327793U JP1327793U JPH077761Y2 JP H077761 Y2 JPH077761 Y2 JP H077761Y2 JP 1327793 U JP1327793 U JP 1327793U JP 1327793 U JP1327793 U JP 1327793U JP H077761 Y2 JPH077761 Y2 JP H077761Y2
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JP
Japan
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waterproof
outer cover
woven
knitted
inner bag
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JP1327793U
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JPH0666301U (ja
Inventor
光三 森崎
Original Assignee
株式会社クミアイゴム
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外被が合成繊維の編布
や織布によって構成されている軽量な防水ブーツに関す
る。
【0002】
【従来の技術】完全な防水機能を有する従来のブーツ
は、少なくとも足のくるぶしより下部は主としてゴムシ
ートで構成されていた。このようなブーツは重く、足に
なじみにくい点に問題がある。この問題を解決するに
は、編布や織布の裏面にウレタンやフッ素樹脂皮膜を設
けた防水性で軽量な素材をアッパー素材として使用すれ
ばよい。しかし、このような素材をブーツ外被として使
用する場合には縫製が必要であり、その縫い目からの水
の進入を防止する防水手段が必要である。その防水手段
としては、縫い目に防水テープを貼着することが考えら
れる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記縫
い目に防水テープを貼着することによって完全な防水構
造とすることは極めて困難である。すなわち、編布や織
布を外被の表面として使用する場合には、布の繊維が毛
細管現象によって水を浸透させるので、水が僅かではあ
るがアッパーの吊り込み端又は縫い目の先端からブーツ
内部に徐々に進入するのである。このため、外被に主に
編布や織布を用いた軽量で完全な防水ブーツを製造する
ことは極めて困難であった。本考案は、外被に主に編布
や織布を用いた軽量で完全な防水ブーツを提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の手段は、編布ま
たは織布の裏面に合成樹脂による防水皮膜を有する防水
シートを裁断し縫合してその縫い目にその防水皮膜側か
ら防水テープを貼着し前記編布または織布の面を外面と
して形成された外被と、編布または織布を裁断し縫合し
たブーツ内面を構成する内袋と、その内袋の底部下面に
遮水性の中芯を貼着してその中芯の下面に前記外被の底
辺周縁部を吊り込みさらに外底を設けた構成の底構体と
からなることを特徴とする。
【0005】
【作用】本考案の手段によれば、外部からの水の浸入は
毛細管現象により外被の底辺周縁端、つまり吊り込み端
に達するが、その先は外被の防水皮膜と遮水性の中芯が
存在していて水を毛細管現象によってさらに浸透させる
繊維部分が存在しないから、それ以上浸透することはな
く、内袋側に達することはない。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図1〜図3を用いて説明
する。この実施例のブーツは、図1に拡大して部分断面
を示すように、外被1、内袋2、底構体3で構成されて
いる。外被1は、素材がナイロンの織布10の裏面にウ
レタン樹脂の防水皮膜11を形成した防水シートであ
り、この素材を、図2に示すように、例えば左右両側の
二片に分けた形に裁断し、縫製して、織布10の面が外
側となり、ブーツ外形の底部を除く形状の外筒部9とし
てあり、その外筒部9の下端部の端縁に吊り込部12を
延長形成したものである。図中、13は縫い目である。
そして、その縫い目13の全長にわたって合わせ面と針
穴を完全にシールするように防水皮膜11の面に熱可塑
性合成樹脂からなる熱溶着性の防水テープ14を熱溶着
してある。内袋2は、素材が伸縮性のあるナイロンの編
布であり、この素材を、例えば左右両側の二片に分けた
形に裁断し、縫製して、外被1の内面に略沿う内筒部1
7とこれに続いて底を形成する内底部18からなる袋に
形成したものである。図中、19は縫い目である。
【0007】外被1と内袋2は、図2に見られるよう
に、外被1内に内袋2が位置する所定の関係で互いに上
端縁部を縫合して一体に形成され、上端を履き口21と
し、締め紐22を設けてある。底構体3は、図1に見ら
れるように、ゴム製の中芯23、フォクシングテープ2
4、外底25等からなる。この底構体3の各部材は、大
略次の手順で組付けられたものである。すなわち、準備
されたブーツ用足型に対して内袋2および外被1を履か
せて、内袋2の下面に中芯23を接着剤26によって貼
着し、その中芯23の下面の周縁部に外被1の吊り込み
部12を吊り込む。この時の下面の状態は図3のように
なり、吊り込み部12は織布10の面が現れている。そ
して次にフォクシングテープ24を外被1の外面と中芯
ゴム23の下面に跨がって貼着し、さらに外底25を貼
着する。図1における26は接着剤である。
【0008】このような構造のブーツは、外被1が表は
織布10であるが裏は防水皮膜11であるから防水皮膜
11を通して水が浸入することはない。水は織布10を
毛細管現象で伝わって吊り込み部12の端縁に達する。
しかし、図1に見られるように、織布10の端は防水皮
膜11とフォクシングテープ24に当接して囲まれ、さ
らにゴム製中芯23が存在しているから、毛細管現象に
よって浸透しようとする水はここで行き止まりとなり、
外被1内に浸入して内袋2を濡らすようなことはない。
なお、縫い目の部分も防水テープ14があるので水が浸
入することはない。従って、確実に防水された、布製の
極めて軽量なブーツが得られる。そして適切な伸縮性素
材を外被および内袋に使用すれば、足首部を細くしても
履くことができるので、足にフィットしやすいものとな
る。
【0009】上記実施例においては、外被1の吊り込み
の際の固定に防水皮膜11と中芯23の間に接着剤26
を用いた構成を示したが、実験によればこの間の接着剤
26は用いない場合でも十分な防水性があることが分か
った。これは毛細管現象によって水を浸透させる外被の
繊維質の部分がゴム等の不透水性の部材で囲まれていて
それよりも先にある内袋2の側へは毛細管現象による水
の浸透が起こらないからであると考えられる。すなわ
ち、毛細管現象は繊維質部分にある水が他へ移行し得る
状況にある場合にだけ無限に連続して発生するが、移行
しえない状況になると、その水量は飽和して毛細管現象
は停止するものと考えられる。従って、他の実施例とし
て、上記実施例における吊り込み時の接着による固定手
段に代えて、外被1の底辺周縁部に紐を挿通しておいて
吊り込みの際にこれを締め込んで絞ることにより固定す
る手段を適用してもよい。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、外被の表面の編布また
は織布を毛細管現象により浸透して吊り込み端に達した
外部からの水を、外被の繊維質部分である布部の端縁を
遮水性の中芯と外被の防水皮膜を存在させて内袋と隔離
することによって毛細管現象による水の浸入を阻止し、
内袋を濡らさないようにしたものであるから、外被に主
に編布や織布を用いた軽量で完全な防水ブーツを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の主要部縦断面部分拡大図で
ある。
【図2】同実施例の製造途中の外被と内袋を結合した段
階の斜視図である。
【図3】同実施例の製造途中の外被の吊り込み部を中芯
下面に吊り込んだ段階の底面図である。
【符号の説明】
1 外被 2 内袋 3 底構体 9 外筒部 10 織布 11 防水皮膜 12 吊り込み部 13 縫い目 14 防水テープ 17 内筒部 18 内底部 19 縫い目 23 中芯 25 外底 26 接着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編布または織布の裏面に合成樹脂による
    防水皮膜を有する防水シートを裁断し縫合してその縫い
    目にその防水皮膜側から防水テープを貼着し前記編布ま
    たは織布の面を外面として形成された外被と、編布また
    は織布を裁断し縫合したブーツ内面を構成する内袋と、
    その内袋の底部下面に遮水性の中芯を貼着してその中芯
    の下面に前記外被の底辺周縁部を吊り込みさらに外底を
    設けた構成の底構体とからなることを特徴とする外被が
    編、織布からなる防水ブーツ。
JP1327793U 1993-02-26 1993-02-26 外被が編、織布からなる防水ブーツ Expired - Lifetime JPH077761Y2 (ja)

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JPH0666301U JPH0666301U (ja) 1994-09-20
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JP2008050511A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Denki Kagaku Kogyo Kk 加硫型水性接着剤及びその用途
JP2014113236A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Komariyo Co Ltd 防水シューズの製造方法

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