JPH0777615A - 集積型光カップラ及びその使用方法 - Google Patents

集積型光カップラ及びその使用方法

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JPH0777615A
JPH0777615A JP5172423A JP17242393A JPH0777615A JP H0777615 A JPH0777615 A JP H0777615A JP 5172423 A JP5172423 A JP 5172423A JP 17242393 A JP17242393 A JP 17242393A JP H0777615 A JPH0777615 A JP H0777615A
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optical
coupler
optical coupler
grating
integrated optical
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JP5172423A
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Mitsutoshi Hasegawa
光利 長谷川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積化が容易で、プロセスが容易であり、信
頼性、再現性、歩留りに優れた集積型光カップラであ
る。 【構成】 半導体基板上にチャンネル導波路が形成さ
れ、その交差部に光波11,12,13の分岐・結合を
行う光カップラ部7が形成されている。カップラ部7
は、少なくとも一種のグレーティング14が形成されて
成っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信の分野に必要と
される光電子集積回路などに用いられる光半導体素子、
特に集積型カップラおよびその使用法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光カップラとして、図15に示す
様なY分岐型光カップラ200を含む複合共振器レーザ
の一種である干渉型レーザが知られている(I.H.
A.Fattah et al.“Semicondu
ctor interferometric lase
r”Appl.Phys.Lett.41,2,pp.
112−114(July 1982)参照)。
【0003】また、図16(a)、(b)に示す様な深
さ方向に関して波面分割を行うX分岐型光カップラ21
0a、210bを含む干渉型レーザも知られている
(J.Salzman et al.“Crossco
upled cavity semiconducto
r laser”Appl.Phys.Lett.
,10,pp.767−769(March198
8)参照)。ここでR1〜R4は共振面、L1〜L4は
共振器長を夫々示す。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
例では次の様な欠点があった。
【0005】先ず、図15に示すY分岐型光カップラを
含む例の場合、Y分岐200の分岐角が大きくとれず、
素子長が1mm以上となる為に他の光デバイスに比べサ
イズが大きくなり過ぎ、集積化が困難であると言う問題
がある。
【0006】また、図16に示すX分岐型光カップラを
含む例の場合、X分岐部210a、210bに要求され
る位置精度、深さ精度などのプロセス精度が高く、歩留
り、再現性に乏しい等の問題点があった。すなわち、光
導波路を伝搬してくる光波の界分布に対してX分岐部が
どの様に形成されるかで分岐、合流の態様が決まってく
るので、そのプロセス精度に厳しさが要求されるのであ
る。
【0007】また、従来のスリット溝などからなる光カ
ップラでは、スリット溝作成にあたり再付着物が着く等
の理由で側壁の角度が充分大きく取れず、光波の反射が
所望の角度で行われないことになって分岐・結合の効率
が悪くなる、スリット溝の切込が浅いとは言えないので
スループットが余り良くない等の欠点があった。
【0008】また、従来の光カップラでは、特定の波長
を選ぶという波長選択性を持たせることができなかっ
た。
【0009】従って、本発明の目的は、上記の課題に鑑
み、プロセスが容易で信頼性及び再現性に優れ、更に波
長選択性を持った、半導体光集積回路などに適する光カ
ップラを含む光集積型カップラ及びその使用法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光集積型カップラである光半導体素子においては、
半導体基板上に構成された少なくとも1つのチャンネル
導波路構造に光波の分岐・結合を行なう為のカップラ部
が構成され、カップラ部は少なくとも一種のグレーティ
ングが形成されて成っている。
【0011】より具体的には、チャンネル光導波路構造
は、層方向に活性層を含んだり、チャンネル光導波路構
造はリッジ構造であったり、チャンネル光導波路構造は
複数形成されて交差部を有し、交差部中に光カップラが
構成されて光波の分岐・結合を行なったり、チャンネル
光導波路構造の交差部はX字型、T字型、またはY字型
であったり、カップラ部のグレーティングは、チャンネ
ル光導波路の下に形成されていたり、反応性イオンビー
ムエッチング(RIBE)によって活性層の上に形成さ
れていたり、活性層の上下両方に互いに異なる格子ベク
トルで形成されていたりする。
【0012】また、前記チャンネル導波路構造が、前記
カップラ部を成す交差部位を含んで複数形成され、その
うち1組は光増幅領域となり、他の1組は送信部と受信
部の少なくとも一方に接続される様に構成され、分岐、
合流、増幅機能を示す光ノードを構成していたりする。
【0013】本発明の集積型光カップラを用いる光送受
信機では、端末装置からの信号をもとに発光デバイスを
駆動し、光信号を出力させる機能と光検出部からの電気
信号を再生中継して、端末装置へ送る機能を持つ制御部
と、電気信号に従って光信号を発生する発光デバイスか
ら出力された光信号を増幅する半導体光増幅器と、光信
号を電気信号に変換する光検出部と、光検出部へ入力さ
れる光信号を増幅する半導体光増幅器と、前記集積型光
カップラから構成されることを特徴とする。
【0014】更に、本発明の集積型光カップラを用いる
光バス型LANは、前記の種々の態様の集積型光カップ
ラ、前記光送受信機をそれぞれ少なくとも1つ含むこと
を特徴とする。
【0015】本発明の集積型光カップラを作成するにあ
たっては、グレーティングを光カップラ部に形成すれば
よいので、高いスループットで形成でき、パターニング
やエッチング等のプロセスの精度も厳しくなく、比較的
簡単な工程で形成出来る。
【0016】
【実施例】図1及び図2は本発明の第1実施例であるT
分岐カップラを含む光半導体素子を示し、図1は上面
図、図2(a)は図1のA−A´断面図、図2(b)は
図1のB−B´断面図である。
【0017】先ず、第1実施例のプロセス手順について
説明する。
【0018】基板1上に、分子線成長法(MBE)によ
り、第1クラッド層2、活性層3、光ガイド層4からな
るエピタキシャル膜を順に成長させる。次に、他部をマ
スクしてカップラ部7に2光束干渉露光法と反応性イオ
ンビームエッチング(RIBE)によりグレーティング
14を形成した後、液相成長法(LPE)により第2ク
ラッド層5、キャップ層6を成長させる。
【0019】更に、その上部にフォトリソグラフィ法に
より幅3μmの所望のパターン(図示例ではT字型パタ
ーン)を形成し、反応性イオンビームエッチングにより
リッジ部を形成し、横方向の閉じ込めを行うストライプ
構造とした。
【0020】基板1との界面には必要に応じてGaAs
であるバッファ層を形成してもよい。第1、第2クラッ
ド層2、5の膜厚は1μmとし、活性層3の膜厚は約
0.1μm、光ガイド層4の膜厚は約0.3μmとし
た。
【0021】続いて、この素子の端面8、9、10をへ
き開により光が入射、出射できる様にした。グレーティ
ング14はリッジ導波路の光波の導波方向にφ=45°
の角度をもって形成した。
【0022】このグレーティング14によって、活性層
3に入射した光波11は、分岐・合流カップラ部7でグ
レーティング14の構造に対応した波長を持つ光波12
(反射)とその他の光波13(透過)に分岐される。
【0023】本実施例における分岐・合流部すなわち光
カップラは、光カップラ部7の光ガイド層4に、深さ
0.2μm程度にチャンネル導波路の光波の導波方向に
φ=45°(格子ベクトルと光波の導波方向の成す角)
の位置制御でグレーティング14をエッチングすればよ
く、精度の厳しい深さ制御や位置制御が不必要となる。
【0024】本実施例では、チャンネル導波路構造とし
てリッジ導波路について述べたが、屈折率型の導波路等
他のものも同様に利用できる。
【0025】図3は、Y分岐カップラの第2実施例を示
し、カップラであるグレーティング27は活性層3の下
に成長した光ガイド層24に形成されて、図3の矢印で
示す如く光波が分岐・合流される。即ち、グレーティン
グ27の格子ベクトルと光波の導波方向の成す角によっ
て光波の分岐・合流の態様が決まる。図4は、図3のA
−A´断面図であり、図2中の番号と同じものは同機能
部を示す。
【0026】図5は第3実施例を示す。第3実施例は本
発明を送信部と受信部を併設した光ノードに応用した例
である。
【0027】図6と図7は図5のA−A´断面図、B−
B´断面図を夫々示す。本実施例は上記第1実施例のグ
レーティングを基板に形成した集積カップラを用いた例
である。
【0028】図5において、59は2光束干渉露光法と
RIBEで形成されたグレーティング(集積カップラ部
32を構成する)であり、30a、30bは電流注入に
よってゲインを有する光アンプを具備する増幅領域、3
1は逆バイアス印加により動作する光検出器を具備する
光検出領域である。38a、38bは端面に形成された
反射防止(AR)コートであり、Al23+ZrO2
エレクトロンビーム(EB)蒸着によって堆積してい
る。39は光導波路である。
【0029】導波路39は上面にT字型に形成されたも
ので、その中心から上下方向の導波路部分は増幅領域3
0a、30bとされ、左方向は光検出領域31とされて
いる。グレーティング59は、上述したT字型の導波路
39の各長手方向に対して45°傾斜し、図5の導波路
39の中央部分の破線にて示した集積カップラ部32に
設けられている。
【0030】次に、第3実施例のプロセス手順を説明す
る。先ず、図6と図7から分かる様に、n型InP基板
51上に、光カップラ部32となる領域をフォトリソグ
ラフィー工程により形成し、この領域に2光束干渉露光
工程と塩素ガス雰囲気のRIBE法によりピッチΛ=
0.2μm、深さ0.1μmのグレーティング59を形
成した。
【0031】続いて、この基板51上にCBE法によ
り、順次、光ガイド層52n−InGaAsPを0.2
μm、ノンドープInGaAs(40Å厚)、InGa
AsP(200Å厚)を4回繰り返し積層した多重量子
井戸構造の活性層53を形成し、その上に光ガイド層5
4p−InGaAsPを0.2μm厚で、クラッド層5
5p−InPを2.0μm厚で、キャップ層56p+
InGaAsPを0.3μm厚で形成した。
【0032】続いて、この半導体レーザウェハ上に、フ
ォトリソグラフィー工程により、幅3μmの所望のT字
型のマスクパターン(導波路39のパターン)を形成
し、このマスクを通して塩素ガス雰囲気のRIBE法に
より活性層53の手前0.3μmまでエッチングし、リ
ッジ部を形成して横方向の閉じ込めを行なうストライプ
構造とした。
【0033】続いて、このリッジが形成されたレーザウ
ェハ上に、SiNから成る絶縁膜50(厚さ1200
Å)をプラズマCVD法によって形成し、SiN絶縁膜
50上にレジストを約1.0μmスピンコートした。そ
の後、4PaのO2雰囲気でのRIE(反応性イオンエ
ッチング)法によって、リッジの頂き部に成膜されたレ
ジストのみを除去し、リッジの頂き部のSiN絶縁膜5
0を露出させ、更に4PaのCF4ガス雰囲気でのRI
E法を実施してリッジの頂き部の露出したSiN絶縁膜
を選択的にエッチングした。その後、残存しているレジ
ストを4PaのO2雰囲気でのRIE法により除去し
た。
【0034】次いで、リッジの頂き部に形成された表面
酸化膜を塩酸によってウェットエッチングし電流注入窓
とし、続いて、上部電極としてAuZn/Auオーミッ
ク用電極57を真空蒸着法で形成し、InP基板51を
ラッピングで100μmの厚さまで削った後にn型オー
ミック用電極58としてAuSn電極を蒸着した。そし
て、p型、n型の電極のオーミックコンタクトをとる為
の熱処理を行ない、リッジ型光半導体素子とした。
【0035】最後に、共振面をへき開により形成し、E
B(エレクトロンビーム)蒸着によってAl23+Zr
2を蒸着しARコート38a、38bとし、スクライ
ブで分離し、電極57、58はワイヤーボンディングに
より取り出した。
【0036】次に、動作について説明する。入射した光
波33は、増幅領域30aにて増幅された入射波34と
して集積カップラ部32に入射し、図1の実施例で述べ
た如く透過波36とグレーティング59に対応する波長
のみの反射波35に分離される。反射波35は入射波3
3の光検出領域31にて光電変換され、光波33中の特
定の信号成分をモニターすることが行なわれる。一方、
透過波36は増幅領域30bにて更に増幅され、出射光
37として出力される。
【0037】カップラ部32の損失及び端面結合損失を
補填する形で増幅領域30a、30bの光増幅率(ゲイ
ン)を設定すれば、見掛け上、損失のない受光用光ノー
ドとして機能し、多段化接続が可能となる。
【0038】なお、以上の説明においては、受信のみを
行なうものとして説明したが、送信部、受信部を併設さ
せれば送受信可能な光ノードの実現が可能となり、この
様に構成しても当然よい。
【0039】図8は本発明の第4実施例を示し、図9、
10、11は図8のカップラ部のA−A´、B−B´、
C−C´断面図である。本実施例は本発明を双方向型の
光ノードに応用した例である。
【0040】本実施例では、バスライン方向に配置され
て光増幅部80a、80b、80cが形成され、受信
部、送信部への分岐導波路82、83がバスライン方向
の導波路84と交差している。分岐カップラ88は、交
差部に2つのグレーティング69、79を形成する事に
よって、光波の分岐・結合を行なっている。分岐・結合
する光波の波長は、グレーティング69、79のピッチ
によって、調整することができる。
【0041】第4実施例は、前記第3実施例の基板51
上にグレーティング69を形成し且つ光ガイド層54上
に同様のグレーティング79をグレーティング69と異
なるベクトルの向き(本実施例の場合、90°)で形成
する。即ち、第4実施例は第3実施例のグレーティング
を2つ組み合わせたものとなっている。
【0042】尚、図8において、85aはバスラインを
成すファイバ91の端面が当接するARコート、85b
はバスラインを成すファイバ92の端面が当接するAR
コート、85cは受信部側のファイバ94が当接するA
Rコート、85dは送信部側のファイバ95が当接する
ARコートであり、図9、10(上のグレーティング7
9のベクトルと直角な方向の断面であるのでこのグレー
ティング79は表れない)、11(下のグレーティング
69のベクトルと直角な方向の断面であるのでこのグレ
ーティング69は表れない)において、図7の符号と同
一の符号で示すものは図7の部位と同じものである。
【0043】第4実施例の動作を説明する。
【0044】光ファイバ91、ARコート85aを介し
て入射した光波は、増幅部80aで増幅された入射波と
して集積カップラ部88に入り、まず反射・透過する2
つのグレーティング69、79により、光波は、上側の
受信部への導波路82に入るグレーティング69の構造
に対応した光波と右側の増幅部80bに入る光波と下側
の送信部に入るグレーティング79の構造に対応した光
波(これは不図示のアイソレータにより遮断され、送信
部の周波数安定化がはかられる。)とに分岐される。
【0045】上記分岐光波のうち、導波路82、ファイ
バ94を経て受信部に入る光波はそこで信号が検出さ
れ、増幅部80bへ入った光波はそこで更に増幅されて
ファイバ92へと出力される。逆からARコート85b
を介して入射した光波についても、上と同じ処理を受け
る。
【0046】一方、送信部からファイバ95、導波路8
3を介してカップラ部88に入る光波は、グレーティン
グ69、79により、グレーティング69とグレーティ
ング79の構造に夫々対応する光波は反射され、夫々増
幅部80a、増幅部80bへと入る光波と導波路82に
入る光波とに分岐される。
【0047】導波路82とファイバ94を介して受信部
に入る光波はそこで信号成分がモニタされ、増幅部80
a、80bへと入る光波は夫々そこで増幅されてファイ
バ91、92へと出力される。
【0048】以上の実施例においては、レーザ構造の共
振面をへき開によって形成した例を示したが、RIBE
法、反応性イオンエッチング等のドライエッチング等の
エッチングによって形成されるエッチング端面を用いて
もよい。
【0049】また、以上の実施例においては、活性領域
をMQW(多重量子井戸構造)で形成したが、本発明は
これに限定されるものではなく、DH(ダブルヘテロ)
構造、SQW(単一量子井戸)構造などであってもよ
い。
【0050】また、以上の実施例においては、グレーテ
ィングを2光束干渉露光法とRIBE法によって形成し
た例を示したが、フォトリソグラフィー法、EB描画
法、FIBE法等を用いてもよい。
【0051】また、以上の実施例においては、リッジウ
ェーブ型構造を例にとって述べたが、BH(埋め込みヘ
テロストライプ)構造、CPS構造(チャネル基板プレ
ーナストライプ)、電流・光の狭窄の為の吸収層を活性
層近くに設けた構造等の屈折率導波型のレーザ構造も有
効である。ストライプ電極型やプロトンボンバード型な
どの利得導波型レーザなどに対しても有効である。
【0052】更に加えて、半導体レーザの材料は、Ga
As・AlGaAs系、InP・InGaAsP系の
他、AlGaInP系等の材料も同様に使用出来るのは
言うまでもない。
【0053】図12に、上記実施例に示した集積型光カ
ップラをバス型光LANに用いた場合の第5実施例を示
した。
【0054】図12において、101は本発明の光カッ
プラ(第1、2、3実施例で説明済み)、105は光ト
ランシーバー、106は端末装置、102は半導体光増
幅器、104は光ファイバーである(第3実施例を用い
た場合は半導体光増幅器102は必要に応じて設置すれ
ばよい)。
【0055】光トランシーバー105は、例えば図13
のような構成になっている。図13において、121は
制御回路、120は半導体レーザ、123は光検出器、
111は本発明の光カップラ(第1、2、3実施例で説
明済み)、122は半導体光増幅器である(本発明の第
3実施例を光カップラ111に用いた場合は光カップラ
と光増幅器と光検出器は集積されているので、光増幅器
122と光検出器123は必要に応じて設置すればよ
い。)バス型光LANのアクセス制御方式の部分は、例
えば、CSMA/CD方式の通信方式を用いる。もちろ
ん、他のトークンパス、TDMAなどの通信方式でもか
まわない。
【0056】端末装置106からの通信要求は光トラン
シーバー105へ送られ、光トランシーバー105中の
制御回路121は、光LANの通信方式にしたがって半
導体レーザ120を駆動して光パルス信号(デジタル信
号)を送信する。送信された光信号は、半導体光増幅器
122でAPC(自動パワー制御)増幅され、光カップ
ラ111を介して、光カップラ101へ送られ、バスラ
イン上へ信号を送り出す。バスライン上には適当なとこ
ろに半導体光増幅器102があり、光信号をAPC増幅
する。一方、受信の過程は、バスライン上を伝送される
光信号が光カップラ101から分岐され、光トランシー
バー105へ入力された光信号は、光カップラ111で
分岐されて半導体光増幅器122を通してAPC増幅さ
れ、光検出器123で受信されて電気信号に変換され
る。この電気信号は、制御回路121で整形・再生など
をうけ端末装置106へ送られる。
【0057】図14に、図12の実施例のバスライン上
の光カップラ101のかわりに半導体光増幅機能を有す
る双方向型の光カップラ131(第4実施例で説明済
み)を設置した場合の第6実施例を示した。
【0058】伝送方法は、図12の第5実施例と同じで
あるのでここでは省略する。また、本実施例では、バス
ライン上の光カップラ131の間には、半導体光増幅器
を必要に応じて設置してもよい。
【0059】
【発明の効果】上記に説明した様に、本発明の光カップ
ラの構造によれば、集積化が図15の従来例に比べて容
易であり、プロセスが図16の従来例と比べて容易で、
信頼性、再現性に優れ、歩留りが向上する。
【0060】また、図15、16の従来例にはない波長
選択性を持たせる事も可能になり、且つ光カップラが構
成された光電子集積化デバイスが容易に実現可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の上面図。
【図2】(a),(b)は本発明の第1実施例のA−A
´断面図、およびB−B´断面図。
【図3】本発明の第2実施例の上面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す図3のA−A´断面
図。
【図5】本発明の第3実施例の上面図。
【図6】本発明の第3実施例のA−A´断面図。
【図7】本発明の第3実施例のB−B´断面図。
【図8】本発明の第4実施例の上面図。
【図9】本発明の第4実施例のA−A´断面図。
【図10】本発明の第4実施例のB−B´断面図。
【図11】本発明の第4実施例のC−C´断面図。
【図12】本発明の集積型光カップラを用いたバス型光
LANのブロック図。
【図13】バス型光LANの光トランシーバーのブロッ
ク図。
【図14】本発明の双方向型の集積型光カップラを用い
たバス型光LANのブロック図。
【図15】従来例を示す図。
【図16】(a),(b)は夫々従来例を示す図。
【符号の説明】
1,51 基板 2,5,55 クラッド層 3,53 活性層 4,52,54 光ガイド層 6,56 キャップ層 7,27,32,88 カップラ部 8,9,10 へき開端面 11,12,13,33,34,35,36,37
光波 20,39,82,83,84 導波路 30a,30b 増幅領域 31 光検出領域 38a,38b,85a,85b,85c,85d
ARコート 50 絶縁膜 57,58 電極 14,59,69,79 グレーティング 80a,80b 光増幅部 91,92,94,95,104 光ファイバ 101,111 光カップラ 102,122 半導体光増幅器 105 光トランシーバー 106 端末装置 120 半導体レーザ 121 制御回路 123 光検出器 131 双方向型光カップラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に構成されたチャンネル導
    波路構造に光波の分岐・結合を行なう為のカップラ部が
    構成されており、該カップラ部には、少なくとも1つの
    グレーティングが構成され、該グレーティングの上部に
    はエピタキシャル層が形成されていることを特徴とする
    集積型光カップラ。
  2. 【請求項2】 前記グレーティングは該カップラ部の導
    波路層の上または下に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の集積型光カップラ。
  3. 【請求項3】 前記グレーティングは該カップラ部の導
    波路層の上下両方に異なる格子ベクトルで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の集積型光カップラ。
  4. 【請求項4】 前記グレーティングはチャンネル導波路
    を構成すると同時に埋め込まれて形成されている請求項
    1記載の集積型光カップラ。
  5. 【請求項5】 前記チャンネル導波路は交差部位を有
    し、該交差部位はT型、X型或はY型である請求項1記
    載の集積型光カップラ。
  6. 【請求項6】 前記チャンネル導波路構造が、前記カッ
    プラ部を成す交差部位を含んで形成され、そのうち1つ
    は光増幅領域となり、他の1つは送信部と受信部の少な
    くとも一方に接続される様に構成され、分岐、合流、増
    幅機能を示す光ノードを構成している請求項1記載の集
    積型光カップラ。
  7. 【請求項7】 端末装置からの信号をもとに発光デバイ
    スを駆動し、光信号を出力させる機能と光検出部からの
    電気信号を再生中継して、端末装置へ送る機能を持つ制
    御部と、電気信号にしたがって光信号を発生する発光デ
    バイスから出力された光信号を増幅する半導体光増幅器
    と、光信号を電気信号に変換する光検出部と、光検出部
    へ入力される光信号を増幅する半導体光増幅器と、請求
    項1記載の集積型光カップラから構成されることを特徴
    とする光送受信機。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の集積型光カップラ、請求
    項7記載の光送受信機をそれぞれ少なくとも1つ含んだ
    ことを特徴とする光バス型LAN。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の集積型光カップラ、請求
    項7記載の光送受信機をそれぞれ少なくとも1つ含んだ
    ことを特徴とする光バス型LAN。
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