JPH0777708A - 集積型光カップラ及びその使用方法 - Google Patents

集積型光カップラ及びその使用方法

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JPH0777708A
JPH0777708A JP5172425A JP17242593A JPH0777708A JP H0777708 A JPH0777708 A JP H0777708A JP 5172425 A JP5172425 A JP 5172425A JP 17242593 A JP17242593 A JP 17242593A JP H0777708 A JPH0777708 A JP H0777708A
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JP
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optical
coupler
channel waveguide
integrated
integrated optical
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JP5172425A
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Inventor
Mitsutoshi Hasegawa
光利 長谷川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積化が容易で、プロセスが容易であり、信
頼性、再現性、歩留りに優れた集積型光カップラであ
る。 【構成】 半導体基板1上にチャンネル導波路が形成さ
れ、その交差部に光波11,12,13の分岐・結合を
行う光カップラ部が形成されている。カップラ部は、少
なくとも水平方向の導波光界分布の波面分割を行なう様
に、チャンネル導波路の一部に保護膜となる誘電体膜5
としてが形成されている。誘電体膜5は側壁7a、7b
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信の分野に必要と
される光電子集積回路などに用いられる光半導体素子、
特に集積型カップラおよびその使用法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光カップラとして、図17に示す
様なY分岐型光カップラ200を含む複合共振器レーザ
の一種である干渉型レーザが知られている(I.H.
A.Fattah et al.“Semicondu
ctor interferometric lase
r”Appl.Phys.Lett.41,2,pp.
112−114(July 1982)参照)。
【0003】また、図18(a)、(b)に示す様な深
さ方向に関して波面分割を行うX分岐型光カップラ21
0a、210bを含む干渉型レーザも知られている
(J.Salzman et al.“Crossco
upled cavity semiconducto
r laser”Appl.Phys.Lett.
,10,pp.767−769(March 198
8)参照)。ここでR1〜R4は共振面、L1〜L4は
共振器長を夫々示す。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
例では次の様な欠点があった。
【0005】先ず、図17に示すY分岐型光カップラを
含む例の場合、Y分岐200の分岐角が大きくとれず、
素子長が1mm以上となる為に他の光デバイスに比べサ
イズが大きくなり過ぎ、集積化が困難であると言う問題
がある。
【0006】また、図18に示すX分岐型光カップラを
含む例の場合、X分岐部210a、210bに要求され
る位置精度、深さ精度などのプロセス精度が高く、歩留
り、再現性に乏しい等の問題点があった。すなわち、光
導波路を伝搬してくる光波の界分布に対してX分岐部が
どの様に形成されるかで分岐、合流の態様が決まってく
るので、そのプロセス精度に厳しさが要求されるのであ
る。
【0007】また、従来のスリット溝などからなる光カ
ップラでは、スリット溝作成にあたり再付着物が着く等
の理由で側壁の角度が充分大きく取れず、光波の反射が
所望の角度で行われないことになって分岐・結合の効率
が悪くなる、スリット溝の切込みが浅いとは言えないの
でスループットが余り良くない等の欠点があった。
【0008】また、従来のスリット溝などからなる光カ
ップラでは、スリット溝からなる反射端面に保護膜とな
る誘電体膜を形成する事は、スリット溝の幅が微細で且
つ深かったため困難であった。
【0009】更に、従来のスリット溝等のカップラ端面
はエッチングによって形成される為、端面にダメージや
欠陥が生じてしまい、カップラの寿命が短く、信頼性、
再現性に乏しかった。
【0010】従って、本発明の目的は、上記の課題に鑑
み、プロセスが容易で信頼性及び再現性に優れ、半導体
光集積回路などに適する光カップラを含む光集積型光カ
ップラ及びその使用法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光集積型カップラである光半導体素子においては、
半導体基板上に構成された少なくとも1つのチャンネル
導波路構造に光波の分岐・結合を行なう為のカップラ部
が構成され、カップラ部は少なくとも水平方向の導波光
界分布の波面分割を行なう様にチャンネル導波路の一部
に保護膜となる誘電体膜が形成されている。
【0012】また、上記目的を達成する本発明の光集積
型カップラである光半導体素子においては、半導体基板
上に構成されたチャンネル導波路構造に光波の分岐・結
合を行なう為のカップラ部が構成されており、該カップ
ラ部では、チャンネル導波路を伝搬する光波の一部を部
分的に反射・分岐する様に反射部位が構成され、該反射
部位は、半導体基板の一部上に形成された誘電体膜がチ
ャンネル導波路に形成されていることを特徴とする。
【0013】より具体的には、チャンネル光導波路構造
は、層方向に活性層を含んだり、チャンネル光導波路構
造はリッジ構造であったり、チャンネル光導波路構造は
複数形成されて交差部を有し、交差部中に光カップラが
構成されて光波の分岐・結合を行なったり、チャンネル
導波路構造の交差部はX字型、T字型、或はY字型であ
ったり、光カップラは複数方向に光波を分岐・反射する
ように半導体基板の一部上の誘電体膜によって形成され
ていたり、該誘電体膜の膜厚はチャンネル導波路の活性
層より厚く形成されていたりする。
【0014】また、前記チャンネル導波路構造が、前記
カップラ部を成す交差部位を含んで複数形成され、その
うち1組は光増幅領域となり、他の1組は送信部と受信
部の少なくとも一方に接続される様に構成され、分岐、
合流、増幅機能を示す光ノードを構成していたりする。
【0015】本発明の集積型光カップラを用いる光送受
信機では、端末装置からの信号をもとに発光デバイスを
駆動し、光信号を出力させる機能と光検出部からの電気
信号を再生中継して、端末装置へ送る機能を持つ制御部
と、電気信号にしたがって光信号を発生する発光デバイ
スから出力された光信号を増幅する半導体光増幅器と、
光信号を電気信号に変換する光検出部と、光検出部へ入
力される光信号を増幅する半導体光増幅器と、前記集積
型光カップラから構成されることを特徴とする。
【0016】更に、本発明の集積型光カップラを用いる
光バス型LANでは、前記の種々の態様の集積型光カッ
プラ、前記光送受信機をそれぞれ少なくとも1つ含むこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の集積型光カップラを作成するにあ
たっては、集束イオンビームエッチング(FIBE)
法、反応性イオンビームエッチング(RIBE)法など
のエッチングによりスリット溝を形成する必要がないの
で、カップラ端面となるエッチング端面への再付着物や
ダメージや欠陥なども生じない。また、分岐・反射する
誘電体膜の形成も比較的簡単な工程で形成出来る。
【0018】
【実施例】図1及び図2は本発明の第1実施例であるT
分岐カップラを含む光半導体素子を示し、図1(a)は
模式的上面図、図1(b)は図1(a)のA−A´断面
図、図2は図1(a)のB−B´断面図である。
【0019】先ず、第1実施例のプロセス手順について
説明する。
【0020】n−InP基板1上に、スパッタリング法
によりSiO から成る誘電体膜5(厚さ5000Å)を
形成し、続いて、フォトリソグラフィ工程によりカップ
ラ7a、7bの直角二等辺三角形のマスクパターンを形
成し、このマスクを通して4PaのSF6雰囲気での反
応性イオンエッチング(RIE)法によってSiO膜5
を選択的にエッチングした。更に、この直角二等辺三角
形のSiO膜5を選択マスクとして、この基板1にケミ
カルビームエピタキシャル(CBE)法により、n型I
nGaAsP光ガイド層を0.1μm、ノンドープIn
GaAs(40Å厚)、InGaAsP(200Å厚)
を4回繰り返し積層した多重量子井戸構造を形成し、そ
の上にp型InGaAsP光ガイド層を0.1μm厚で
形成した活性層2を、p型InPクラッド層3を2.0
μm厚で、4p+−InGaAsPキャップ層4を0.
3μm厚で形成した。
【0021】次に、その上部にフォトリソグラフィ法に
より幅3μmの所望のパターン(図示例ではT字型パタ
ーン)を形成し、反応性イオンビームエッチング(RI
BE)によりリッジ部(図1(b)参照)を形成し、横
方向の閉じ込めを行なうストライプ構造とした。
【0022】この誘電体膜5の側壁7a、7bは、端面
傾斜角度θが85〜95度で、リッジ導波路の分岐・合
流部の中心から光波の導波方向にφ=45°の角度をも
って(図1(a)参照)形成され、45°ミラーすなわ
ち全反射ミラーを構成している。また、この誘電体膜5
の膜厚は、活性層2より高くなる様に形成している。続
いて、この素子の端面8、9、10をへき開により光が
入射、出射できる様にした。
【0023】この全反射ミラー7a、7bによって、活
性層2に図1(a)のB→B´方向に入射した光波11
は、分岐・合流部7a、7bで光波12(反射)と光波
13(透過)にほぼ同一の比率で分岐される。このと
き、光波12は分岐・合流部の下半分の誘電体膜5の側
壁7aで全反射され、光波13はこの分岐・合流部の上
半分をそのまま透過していくことで生じる。不図示だ
が、逆方向であるB´→B方向に入射した光波は、誘電
体側壁7bにより、同様にして分岐される。
【0024】本実施例では、チャンネル導波路構造とし
てリッジ導波路について述べたが、屈折率型の導波路等
他のものも同様に利用できる。
【0025】本実施例における分岐・合流部すなわち光
カップラは、深さ精度制御やエッチングを用いず、水平
方向(チャンネル導波路構造が形成された基板1の伸展
方向)の波面分割型の分岐カップラを形成するものであ
る為、誘電体の側壁7a、7bの膜厚は活性層2(チャ
ンネル導波路構造の中心となる導波路層)を越える高さ
があればよく、精度の厳しい膜厚制御が不必要となる。
そして、45°ミラーの位置制御をすることによって、
光波の透過・反射の比率を所望の値に設定することがで
きる。
【0026】図3は、Y分岐カップラの第2実施例を示
し、誘電体21が図示の如きパターンを有してカップラ
25の誘電体の側壁26aが形成されて、図3の矢印で
示す如く光波が分岐・合流される。図4は、図3のA−
A´断面図であり、図2中の番号と同じものは同機能部
を示す。
【0027】図5は第3実施例を示す。図6、7は図5
のA−A´断面図、B−B´断面図である。第3実施例
は縦方向と横方向の共振器がカップラ22を介して相互
に結合している構成となっている為、複合の共振器型レ
ーザを形成し、発振スペクトルの単一縦モード化及び安
定化を図ることが出来る。
【0028】次に、第3実施例のプロセス手順を説明す
る。先ず、n型GaAs基板31上に、プラズマCVD
法等によりSiNからなる誘電体膜23(厚さ2μm)
を形成し、次いでフォトリソグラフィ工程によりカップ
ラ22の幅1μm、長さ3.5μmのマスクを形成し、
これをマスクとして4PaのCF4雰囲気の反応性イオ
ンエッチング(RIE)法によってSiN膜23を選択
的にエッチングした。その後、MOCVD法により、こ
の基板31上に、クラッド層としてのn型AlGaAs
32を1.0μm、ノンドープ活性層GaAs33を
0.1μm、クラッド層としてのp型AlGaAs34
を1.0μm、キャップ層としてのp型GaAs35を
0.5μm厚で順次選択成長した。
【0029】続いて、フォトリソグラフィー工程と塩素
ガス雰囲気のRIBE法により幅3μmのリッジ導波路
を形成した。
【0030】続いて、このリッジが形成されたレーザウ
ェハ上に、SiNから成る絶縁膜36(厚さ1200
Å)をプラズマCVD法によって形成し、SiN絶縁膜
36上にレジストを約1.0μmスピンコートした。そ
の後、4PaのO2雰囲気でのRIE(反応性イオンエ
ッチング)法によって、リッジの頂き部に成膜されたレ
ジストのみを除去し、リッジの頂き部のSiN絶縁膜3
6を露出させ、更に4PaのCF4ガス雰囲気でのRI
E法を実施してリッジの頂き部の露出したSiN絶縁膜
36を選択的にエッチングした。その後、残存している
レジストを4PaのO2雰囲気でのRIE法により除去
した。
【0031】次いで、リッジの頂き部に形成された表面
酸化膜を塩酸によってウェットエッチングし電流注入窓
とし、続いて、上部電極としてCr−Auオーミック用
電極37を真空蒸着法で形成し、GaAs基板31をラ
ッピングで100μmの厚さまで削った後にn型オーミ
ック用電極38としてAuGe−Au電極を蒸着した。
そして、p型、n型の電極のオーミックコンタクトをと
る為の熱処理を行ない、リッジ型光半導体素子とした。
【0032】最後に、共振面をへき開により形成し、ス
クライブで分離し、電極37、38はワイヤーボンディ
ングにより取り出した。
【0033】図8は第4実施例を示す。第4実施例は本
発明を送信部と受信部を併設した光ノードに応用した例
である。
【0034】図9と図10は図8のA−A´断面図、B
−B´断面図を夫々示す。本実施例は上記第1実施例の
誘電体側壁を集積カップラに用いた例である。
【0035】図8において、29はフォトリソグラフィ
工程とRIEで形成された全反射ミラー(45°ミラ
ー)である誘電体側壁(集積カップラ部42を構成す
る)であり、40a、40bは電流注入によってゲイン
を有する光アンプを具備する増幅領域、41は逆バイア
ス印加により動作する光検出器を具備する光検出領域で
ある。48a、48bは端面に形成された反射防止(A
R)コートであり、Al23+ZrO2をエレクトロン
ビーム(EB)蒸着によって堆積している。49は導波
路である。
【0036】導波路49は上面にT字型に形成されたも
ので、その中心から上下方向の導波路部分は増幅領域4
0a、40bとされ、左方向は光検出領域41とされて
いる。誘電体側壁29は、その長手方向が、上述したT
字型の導波路49の各長手方向に対して45°傾斜し、
右上および右下端より中央部まで伸びたものとなってい
て、導波路49の略中央部分に設けられている。これに
より、導波路49の中央部分は破線にて示した集積カッ
プラ部42とされる。
【0037】次に、第4実施例のプロセス手順を説明す
る。先ず、図9と図10から分かる様に、n型GaAs
基板51上に、SiOから成る誘電体膜29を厚さ1.
0μmでスパッタ蒸着によって形成した後、フォトリソ
グラフィ工程により所望のマスクパターン(直角二等辺
三角形)を形成し、このマスクを通して4PaのCF4
雰囲気での反応性イオンエッチング(RIE)法によっ
て選択的にSiO膜29をエッチングした。この凸部側
壁端面の傾斜角度は85°以上〜95°以下になるよう
にした。
【0038】続いて、SiO膜29をマスクにH2SO4
+H22系のエッチャントで1.0μmウエットエッチ
ングして基板51の前処理を行った。
【0039】更に、基板51上に、ケミカルビームエピ
タキシー(CBE)法により、順次、バッファ層として
のn型GaAs52を0.3μm厚で、クラッド層とし
てのn型Al0.4Ga0.6As53を1.3μm厚で形成
した。次に、ノンドープGaAs(100Å厚)、Al
0.2Ga0.8As(30Å厚)を4回繰り返し積層し最後
にGaAsを100 厚で積層し、多重量子井戸構造の
活性層54を形成し、その上にクラッド層としてのp型
Al0.4Ga0.6As55を1.3μm厚で、キャップ層
としてのGaAs56を0.5μm厚で順次形成した。
この時、活性層54が誘電体膜29のほぼ中央になる様
に、クラッド層、バッファ層等の厚さを設計した。
【0040】続いて、この半導体レーザウェハ上に、フ
ォトリソグラフィー工程により、幅3μmの所望のT字
型のマスクパターン(導波路49のパターン)を形成
し、このマスクを通して塩素ガス雰囲気のRIBE法に
より活性層54の手前0.2μmまでエッチングし、リ
ッジ部を形成して横方向の閉じ込めを行なうストライプ
構造とした。
【0041】続いて、このリッジが形成されたレーザウ
ェハ上に、SiNから成る絶縁膜57(厚さ1200
Å)をプラズマCVD法によって形成し、SiN絶縁膜
57上にレジストを約1.0μmスピンコートした。そ
の後、4PaのO2雰囲気でのRIE(反応性イオンエ
ッチング)法によって、リッジの頂き部に成膜されたレ
ジストのみを除去し、リッジの頂き部のSiN絶縁膜5
7を露出させ、更に4PaのCF4ガス雰囲気でのRI
E法を実施してリッジの頂き部の露出したSiN絶縁膜
を選択的にエッチングした。その後、残存しているレジ
ストを4PaのO2雰囲気でのRIE法により除去し
た。
【0042】次いで、リッジの頂き部に形成された表面
酸化膜を塩酸によってウェットエッチングし電流注入窓
とし、続いて、上部電極としてAuCrオーミック用電
極58を真空蒸着法で形成し、GaAs基板51をラッ
ピングで100μmの厚さまで削った後にn型オーミッ
ク用電極59としてAuGe/Au電極を蒸着した。そ
して、p型、n型の電極のオーミックコンタクトをとる
為の熱処理を行ない、リッジ型光半導体素子とした。
【0043】最後に、共振面をへき開により形成し、E
B(エレクトロンビーム)蒸着によってAl23+Zr
2を蒸着しARコート48a、48bとし、スクライ
ブで分離し、電極58、59はワイヤーボンディングに
より取り出した。
【0044】次に、動作について説明する。入射した光
波43は、増幅領域40aにて増幅された入射波44と
して集積カップラ部42に入射し、図1の実施例で述べ
た如く透過波46と反射波45に分離される。反射波4
5は入射波43の光検出領域41にて光電変換され、光
波43中の信号成分をモニターすることが行なわれる。
一方、透過波46は増幅領域40bにて更に増幅され、
出射光47として出力される。
【0045】カップラ部42の損失及び端面結合損失を
補填する形で増幅領域40a、40bの光増幅率(ゲイ
ン)を設定すれば、見掛け上、損失のない受光用光ノー
ドとして機能し、多段化接続が可能となる。
【0046】なお、以上の説明においては、受信のみを
行なうものとして説明したが、送信部、受信部を併設さ
せれば送受信可能な光ノードの実現が可能となり、この
様に構成しても当然よい。
【0047】図11は本発明の第5実施例を示し、図1
2、13は図11のカップラ部のA−A´、B−B´断
面図である。本実施例は本発明を双方向型の光ノードに
応用した例である。
【0048】本実施例では、バスライン方向に配置され
て光増幅部80a、80b、80cが形成され、受信
部、送信部への分岐導波路82、83がバスライン方向
の導波路84と交差している。分岐カップラ88は、2
つの交差部に夫々誘電体膜81a、81bを形成するこ
とによって、光波の分岐・結合を行なっている。分岐結
合の比率は、導波路の光電磁界分布と誘電体膜81a、
81bの長さなどを制御(位置制御)することによっ
て、調整することができる。本実施例の誘電体膜81
a、81bは、前記第4実施例と同様の構成で実現でき
る。即ち、第5実施例は第4実施例のT字型の導波路を
2つ組み合わせたものとなっている。
【0049】尚、図11において、85aはバスライン
を成すファイバ91の端面が当接するARコート、85
bはバスラインを成すファイバ92の端面が当接するA
Rコート、85cは受信部側のファイバ94が当接する
ARコート、85dは送信部側のファイバ95が当接す
るARコートである。
【0050】図12、13において、図9、10の符号
と同一の符号で示すものは、図9、10の部位と同じも
のである。
【0051】第5実施例の動作を説明する。
【0052】光ファイバ91、ARコート85aを介し
て入射した光波は、増幅部80aで増幅された入射波と
して集積カップラ部88に入り、まず反射・透過する誘
電体側壁端面81aと誘電体のない部分により、光波は
上側の受信部への導波路82に入る光波と右側の増幅部
80bに入る光波とに分岐される。これに続いて、増幅
部80bで増幅された光波は、反射・透過する誘電体側
壁端面81bと誘電体のない部分により、下側の送信部
への導波路83に入る光波(これは不図示のアイソレー
タにより遮断され、送信部の周波数安定化がはかられ
る。)と増幅部80cに入る光波とに分岐される。
【0053】上記分岐光波のうち、導波路82、ファイ
バ94を経て受信部に入る光波はそこで信号が検出さ
れ、増幅部80cへ入った光波はそこで更に増幅されて
ファイバ92へと出力される。逆からARコート85b
を介して入射した光波についても、上と同じ処理を受け
る。一方、送信部からファイバ95、導波路83を介し
てカップラ部88に入る光波は誘電体側壁端面81bに
よって反射され、一方は、増幅部80bを通って透過・
反射する誘電体側壁端面81aにより、導波路82に入
る光波と増幅部80aへと入る光波に分岐される。もう
一方は増幅部80cへと入り、ARコート85bを介し
て出射される。
【0054】導波路82とファイバ94を介して受信部
に入る光波はそこで信号成分がモニタされ、増幅部80
a、80cへと入る光波は、夫々、そこで増幅されてフ
ァイバ91、92へと出力される。
【0055】以上の実施例においては、レーザ構造の共
振面をへき開によって形成した例を示したが、RIBE
法、反応性イオンエッチング等のドライエッチング等の
エッチングによって形成されるエッチング端面を用いて
もよい。
【0056】また、以上の実施例においては、活性領域
をMQW(多重量子井戸構造)で形成したが、本発明は
これに限定されるものではなく、DH(ダブルヘテロ)
構造、SQW(単一量子井戸)構造などであってもよ
い。
【0057】また、以上の実施例においては、半導体レ
ーザ作製において、エピタキシャル成長法として、CB
E法によって形成した例を示したが、MOCVD法、L
PE法、MOMBE法等の選択成長法などであってもよ
い。
【0058】また、以上の実施例においては、GaA
s、InP系を用いたリッジウェーブ型構造を例にとっ
て述べたが、BH(埋め込みヘトロストライプ)構造、
CPS構造(チャネル基板プレーナストライプ)、電流
・光の狭窄の為の吸収層を活性層近くに設けた構造等の
屈折率導波型のレーザ構造も有効である。ストライプ電
極型やプロトンボンバード型などの利得導波型レーザな
どに対しても有効である。
【0059】更に加えて、半導体レーザの材料はGaA
s・AlGaAs系、InP・InGaAsP系の他、
AlGaInP系等の材料に対しても同様に当てはまる
のは言うまでもない。
【0060】図14に上記実施例に示した集積型光カッ
プラをバス型光LANに用いた場合を示した。
【0061】図14において、101は本発明の光カッ
プラ(第1、2、3実施例で説明済み)、105は光ト
ランシーバー、106は端末装置、102は半導体光増
幅器、104は光ファイバーである(第4実施例を用い
た場合は半導体光増幅器102は必要に応じて設置すれ
ばよい)。
【0062】光トランシーバー105は、例えば図15
のような構成になっている。図15において、121は
制御回路、120は半導体レーザ、123は光検出器、
111は本発明の光カップラ、122は半導体光増幅器
である(本発明の第4実施例を光カップラを用いた場合
は光カップラと光増幅器と光検出器は集積されているの
で、光増幅器と光検出器は必要に応じて設置すればよ
い。)バス型光LANの部分は、例えば、CSMA/C
D方式の通信方式を用いる。もちろん、他のトークンパ
ス、TDMAなどの通信方式でもかまわない。
【0063】端末装置106からの通信要求は光トラン
シーバー105へ送られ、光トランシーバー105中の
制御回路121は、光LANの通信方式にしたがって半
導体レーザ120を駆動して光パルス信号(デジタル信
号)を送信する。送信された光信号は、半導体光増幅器
122でAPC(自動パワー制御)増幅され、光カップ
ラ111を介して、光カップラ101へ送られ、バスラ
イン上へ信号を送り出す。バスライン上には適当なとこ
ろに半導体光増幅器102があり、光信号をAPC増幅
する。一方、受信の過程は、バスライン上を伝送される
光信号が光カップラ101から分岐され、光トランシー
バー105へ入力された光信号は、光カップラ111で
分岐されて半導体光増幅器122を通してAPC増幅さ
れ、光検出器123で受信されて電気信号に変換され
る。この電気信号は、制御回路121で整形・再生など
をうけ端末装置106へ送られる。
【0064】図16に、図14の実施例のバスライン上
の光カップラ101のかわりに半導体光増幅機能を有す
る双方向型の光カップラ131(第5実施例で説明済
み)を設置した場合を示した。
【0065】伝送方法は、図14の第6実施例と同じで
あるのでここでは省略する。また、本実施例では、バス
ライン上の光カップラ131の間には、半導体光増幅器
102を必要に応じて設置してもよい。
【0066】
【発明の効果】上記、説明した様に、本発明の構造によ
れば、集積化が図17の従来例に比べて容易であり、プ
ロセスが図18の従来例と比べて容易で、信頼性、再現
性に優れ、歩留りが向上する。また、光カップラの構成
された光電子集積化デバイスなどが実現可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の第1実施例の上面
図、A−A´断面図。
【図2】本発明の第1実施例のB−B´断面図。
【図3】本発明の第2実施例の上面図。
【図4】図3のA−A´断面図。
【図5】本発明の第3実施例の平面図。
【図6】第3実施例のA−A´断面図。
【図7】第3実施例のB−B´断面図。
【図8】本発明の第4実施例の平面図。
【図9】第4実施例のA−A´断面図。
【図10】第4実施例のB−B´断面図。
【図11】本発明の第5実施例の平面図。
【図12】第5実施例のA−A´断面図。
【図13】第5実施例のB−B´断面図。
【図14】本発明の集積型光カップラを用いたバス型光
LANのブロック図。
【図15】バス型光LANの光トランシーバーのブロッ
ク図。
【図16】本発明の双方向型の集積型光カップラを用い
たバス型光LANのブロック図。
【図17】従来例を示す図。
【図18】従来例を示す図。
【符号の説明】
1,31,51 基板 2,33,54 活性層 3,32,34,53,55 クラッド層 4,35,56 キャップ層 5,21,23,29,81a,81b 誘電体膜 8,9,10 へき開端面 7a,7b,26a 誘電体の側壁 11,12,13,43,44,45,46,47 光
波 20,49,82,83,84 導波路 40a,40b,80a,80b,80c 増幅領域 41 光検出領域 25,82,42,88 カップラ部 48a,48b,85a,85b,85c,85d A
Rコート 36,57 絶縁膜 37,38,58,59 電極 91,92,94,95,104 光ファイバ 101,111 光カップラ 102,122 半導体光増幅器 105 光トランシーバー 106 端末装置 120 半導体レーザ 121 制御回路 123 光検出器 131 双方向型光カップラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に構成されたチャンネル導
    波路構造に光波の分岐・結合を行なう為のカップラ部が
    構成されており、該カップラ部は、チャンネル導波路を
    伝搬する光波の一部を部分的に反射・分岐する様に反射
    部位が構成され、該反射部位は、半導体基板の一部上に
    形成された誘電体膜がチャンネル導波路に形成されてい
    ることを特徴とする集積型光カップラ。
  2. 【請求項2】 前記カップラ部は水平方向の光界分布の
    波面分割を行なう様に構成されている請求項1記載の集
    積型光カップラ。
  3. 【請求項3】 前記チャンネル導波路構造は活性層を含
    む請求項1記載の集積型光カップラ。
  4. 【請求項4】 前記チャンネル導波路構造の活性層は前
    記誘電体膜を越えない様に構成された請求項4記載の集
    積型光カップラ。
  5. 【請求項5】 前記チャンネル導波路は交差部位を有
    し、該交差部位はT型、X型或はY型である請求項1記
    載の集積型光カップラ。
  6. 【請求項6】 前記チャンネル導波路構造が、前記カッ
    プラ部を成す交差部位を含んで複数形成され、そのうち
    1組は光増幅領域となり、他の1組は送信部と受信部の
    少なくとも一方に接続される様に構成され、分岐、合
    流、増幅機能を示す光ノードを構成している請求項1記
    載の集積型光カップラ。
  7. 【請求項7】 端末装置からの信号をもとに発光デバイ
    スを駆動し、光信号を出力させる機能と光検出部からの
    電気信号を再生中継して、端末装置へ送る機能を持つ制
    御部と、電気信号にしたがって光信号を発生する発光デ
    バイスから出力された光信号を増幅する半導体光増幅器
    と、光信号を電気信号に変換する光検出部と、光検出部
    へ入力される光信号を増幅する半導体光増幅器と、請求
    項1記載の集積型光カップラから構成されることを特徴
    とする光送受信機。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の集積型光カップラ、請求
    項7記載の光送受信機をそれぞれ少なくとも1つ含んだ
    ことを特徴とする光バス型LAN。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の集積型光カップラ、請求
    項7記載の光送受信機をそれぞれ少なくとも1つ含んだ
    ことを特徴とする光バス型LAN。
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