JPH0777266A - 遊星式差動歯車装置 - Google Patents

遊星式差動歯車装置

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JPH0777266A
JPH0777266A JP17994393A JP17994393A JPH0777266A JP H0777266 A JPH0777266 A JP H0777266A JP 17994393 A JP17994393 A JP 17994393A JP 17994393 A JP17994393 A JP 17994393A JP H0777266 A JPH0777266 A JP H0777266A
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JP
Japan
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gear
planetary
housing
axis
planetary gear
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Application number
JP17994393A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Nakajima
紳一郎 中島
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車機構を用いた差動歯車装置におい
て、従来2つ用いられていた遊星歯車を1つにする。 【構成】 遊星歯車18としてウオーム歯車を用いる。
そして、遊星歯車18を、その軸線が入力歯車(内歯
車)12および太陽歯車15の軸線と直交する方向を向
くように配置するともに、内歯車12の内歯車部12b
と太陽歯車15とに噛み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この歯車は、車両等に用いられる
差動歯車装置、特に遊星歯車機構を用いた差動歯車装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の遊星式差動歯車装置は、
図8に示すように、外歯車部1aおよび内歯車部1bを
有し、ハウジング(図示せず)に固定された入力歯車1
と、ハウジングにそれぞれ相対回転可能に設けられたキ
ャリア2および太陽歯車3と、キャリア2に回転自在に
設けられた複数対の遊星歯車4A,4Bとを備えてお
り、遊星歯車4Aが内歯車1bに噛み合う一方、遊星歯
車4Bが太陽歯車3に噛み合い、しかも遊星歯車4A,
4Bどうしは互いに噛み合っている。なお、キャリア2
と太陽歯車3とには、出力軸(図示せず)がそれぞれ連
結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遊星式差動
歯車装置においては、キャリア2を固定したときの入力
歯車1と太陽歯車3との回転方向を同一にするために、
2個一対の遊星歯車4A,4Bが用いられており、ハウ
ジングから太陽歯車に連結された出力軸までの回転伝達
系における歯車の数が、傘歯車を用いた差動歯車装置に
比して1つ多くなっている。歯車の数が多いと、歯車の
バックラッシュに起因する回転伝達系のガタが増加す
る。このため、従来の遊星式差動歯車装置を車両に用い
た場合には、運転フィーリングを悪化させるという問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の問題
を解決するために、回転駆動されるハウジングと、この
ハウジングに軸線をハウジングの軸線と一致させて一体
的に設けられた内歯車と、上記ハウジングに軸線をハウ
ジングの軸線と一致させて相対回転自在に設けられたキ
ャリアと、上記ハウジングに軸線をハウジングの軸線と
一致させて相対回転自在に設けられた太陽歯車と、上記
キャリアに回転自在に設けられた遊星歯車とを備えた遊
星式差動歯車装置において、上記遊星歯車をウオーム歯
車とし、この遊星歯車をその軸線が上記ハウジングの軸
線とほぼ直交する方向を向くように配置するとともに、
上記内歯車と上記太陽歯車とにそれぞれ噛み合わせたこ
とを特徴とする。
【0005】
【作用】遊星歯車をウオーム歯車にすると、キャリアを
固定したときに内歯車と太陽歯車との回転方向を同一に
するための遊星歯車として1つだけ用いれば事足りる。
したがって、従来の遊星歯車機構を用いた差動歯車装置
に比して回転伝達系における歯車の数が1つ減る。よっ
て、回転伝達系のガタが減少し、差動歯車装置を車両に
用いた場合には運転フィーリングが向上する。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1〜図7を参照
して説明する。図1および図3はこの発明に係る遊星歯
車装置10を示すものであり、符号11はハウジングで
ある。このハウジング11は、2つの半体11A,11
Bからなるものであり、2つの半体11A,11Bは、
入力歯車12を挟み込んだ状態でボルト13によって固
定されている。
【0007】入力歯車12は、リング状をなすものであ
り、ハウジング11から外部に突出した外周部に外歯車
部12aが形成され、ハウジング11内に位置する内周
部に内歯車部12bが形成されている。そして、入力歯
車12は、外歯車部12aに噛み合う駆動歯車(図示せ
ず)によって回転駆動されるようになっている。勿論、
ハウジング11は入力歯車12と一体に回転する。した
がって、ハウジング11と入力歯車12との回転軸線は
一致している。
【0008】また、ハウジング11内には、キャリア1
4と太陽歯車15とが収容されている。太陽歯車15
は、筒状をなすもので、その一端部(図3において左端
部)がハウジング半体11Aに相対回転自在に支持され
ており、その他端部外周には歯車部15aが形成されて
いる。また、太陽歯車15の一端部内周には、スプライ
ン15bが形成されている。このスプライン部15bに
は、出力軸(図示せず)が嵌合されるようになってい
る。
【0009】キャリア14は、円盤状をなすものであ
り、その中央部には、突出部14aが形成されている。
この突出部14aが太陽歯車15の他端部内周に軸受1
6を介して相対回転自在に支持されている。また、キャ
リア14の中央部には、貫通孔14bが形成されてお
り、この貫通孔14bの内周にはスプライン14cが形
成されている。このスプライン14cには、出力軸(図
示せず)が嵌合されるようになっている。
【0010】また、図1に示すように、キャリア14の
一方の面(図3において左側を向く面)には、3つの支
持凸部14dが周方向に等間隔をもって配置形成されて
いる。周方向に隣接する2つの支持凸部14d,14d
には、軸線を互いに一致させ、かつハウジング11の軸
線と直交する方向に向けた支持孔14e,14eが形成
されている。この支持軸14e,14eには、支持軸1
7の両端部がそれぞれ回転自在に挿入されている。この
支持軸17には、遊星歯車18が回転自在に支持されて
いる。
【0011】なお、遊星歯車18は、2つの支持凸部1
4d,14dの間に配置されているので、支持凸部14
dに突き当たることによって軸線方向への移動が阻止さ
れが、遊星歯車18の軸線方向へのガタを無くすため
に、遊星歯車18と支持凸部14dとの間にスペーサを
配設するようにするのが望ましい。
【0012】上記遊星歯車18は、その外周面の中央部
が一定の直径を有するストレート部18aとされ、両端
部が中央部側から離れるにしたがって漸次小さくなる漸
減部18bになっている。この漸減部18bは、遊星歯
車18の軸線を含む平面による断面形状が円弧状になっ
ており、その曲率半径は内歯車部12bの半径とほぼ同
一になっている。
【0013】遊星歯車18の外周面には、中央のストレ
ート部18aから両端の漸減部18b,17bにわたっ
て1つのウオーム歯車が形成されている。そして、遊星
歯車18は、中央のストレート部18aにおいて太陽歯
車15と噛み合い、両端の漸減部18bにおいて内歯車
部12bと噛み合っている。この場合、遊星歯車18が
ウオーム歯車に形成されていることから、内歯車部12
bと太陽歯車15とが、いずれも歯すじがねじれたねじ
歯車状に形成され、しかもそれぞれのねじれ角が、入力
歯車12および太陽歯車15の各軸線と遊星歯車18の
軸線とのなす角が直角になるように設定されているのは
勿論である。なお、遊星歯車18のねじれ角は、45°
前後にするのが望ましい。
【0014】上記差動歯車装置10においては、遊星歯
車を2個用いた従来の差動歯車装置と同様に、キャリア
14と太陽歯車15とにそれぞれ連結された2つの出力
軸に同一の負荷が作用する場合には全体が一体となって
回転する。したがって、両出力軸の回転数は同一であ
る。2つの出力軸のうちの一方に作用する負荷が他方に
作用する負荷より大きくなった場合には、負荷が大きい
方の出力軸の回転数が減少するように、遊星歯車18が
自転するとともに、太陽歯車15の回りを公転する。
【0015】また、遊星歯車18を1つだけ用いている
(遊星歯車18は3個あるが、回転伝達系においては1
つだけ用いたものと同一である。)にも拘わらず、キャ
リア14を固定した場合には、入力歯車12と太陽歯車
15とが同一方向に回転する。すなわち、図2に示すよ
うに、遊星歯車18は一種のねじと考えることができ、
遊星歯車18を位置固定して矢印方向へ回転させると、
内歯車部12bと太陽歯車15とは遊星歯車18の同一
の歯面に接触し、ねじの送り作用によって同一方向に送
られる。つまり、同一方向に回転させられるのである。
【0016】また、遊星歯車18をウオーム歯車とする
と、遊星歯車18が自転する際に、遊星歯車18と内歯
車部12bおよび太陽歯車15との各歯面間に摩擦抵抗
が生じる。この摩擦抵抗によって差動を制限することが
できる。したがって、従来の遊星式差動歯車装置におい
て差動を制限する場合に必要であった差動制限機構が不
要になり、その分だけ装置全体を小型化することができ
る。
【0017】さらに、キャリア14と太陽歯車15とに
それぞれ連結された各出力軸に伝達されるトルクの大き
さを異なるものにすることも可能である。例えば、上記
の実施例では、内歯車部12bの歯数と太陽歯車15の
歯数とを2:1に設定しているので、非差動時に両出力
軸に伝達されるトルクは同一であるが、歯数比を2以外
に設定することにより、各出力軸に伝達されるトルクの
大きさを異なるものにすることができる。この場合、歯
数比を2より小さくすれば(太陽歯車15の歯数を大き
くする)、太陽歯車15の連結された出力軸に伝達され
るトルクがキャリア14に連結された出力軸に伝達され
るトルクより大きくなり、歯数比を2より大きくすれば
逆になる。
【0018】なお、この発明は、上記の実施例に限定さ
れるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適
宜変更可能である。この点は、次に述べる実施例から明
らかであろう。
【0019】図4に示す実施例は、遊星歯車18を4つ
用いたものである。勿論、遊星歯車18については2つ
用いてもよい。また、この実施例では、遊星歯車18の
一端部にのみ漸減部18bが形成されている。
【0020】図5に示す実施例においては、遊星歯車1
8を鼓状に形成し、その断面における外周の曲率半径を
内歯車部12bの半径とほぼ同一にしたものである。こ
の場合には、遊星歯車18を全長にわたって内歯車部1
2bに噛み合わせることができる。
【0021】図6は、遊星歯車18の他の例を示すもの
であり、この遊星歯車18においては、ストレート部1
8aと漸減部18bとで異なるウオーム歯車が形成され
ている。さらに、図7は図6に示す遊星歯車18の変形
例を示すものであり、漸減部18bが遊星歯車18の一
端部にのみ形成されている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の遊星式
差動歯車装置によれば、遊星歯車としてウオーム歯車を
用いているので、遊星歯車の数を2個から1個に減らす
ことができる。したがって、歯車のバックラッシュに起
因する回転伝達系のガタを減少させることができる。よ
って、運転フィーリングを向上させることができる。ま
た、差動制限機構を組み込むことなく、差動制限するこ
とができる。この結果、従来の差動制限機構付の差動歯
車装置に比して全体を小型化することができる。さら
に、内歯車と太陽歯車との歯数比を適宜に変更すること
により、2つの出力軸に伝達されるトルクを異なる大き
さにすることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例についてハウジングを取り
外した状態で示す平面図である。
【図2】この発明の差動歯車装置において、キャリアを
固定したときに内歯車と太陽歯車とが同一方向に回転す
ることを説明するための図である。
【図3】図1に示す実施例の縦断面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す平面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す平面図である。
【図6】この発明において用いられる遊星歯車の一例を
示す正面図である。
【図7】この発明において用いられる遊星歯車の一例を
示す正面図である。
【図8】従来の遊星式差動歯車装置の一例を示す図1と
同様の平面図である。
【符号の説明】
10 遊星式差動歯車装置 11 ハウジング 12 入力歯車(内歯車) 12b 内歯車部 14 キャリア 15 太陽歯車 18 遊星歯車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるハウジングと、このハウ
    ジングに軸線をハウジングの軸線と一致させて一体的に
    設けられた内歯車と、上記ハウジングに軸線をハウジン
    グの軸線と一致させて相対回転自在に設けられたキャリ
    アと、上記ハウジングに軸線をハウジングの軸線と一致
    させて相対回転自在に設けられた太陽歯車と、上記キャ
    リアに回転自在に設けられた遊星歯車とを備えた遊星式
    差動歯車装置において、上記遊星歯車をウオーム歯車と
    し、この遊星歯車をその軸線が上記ハウジングの軸線と
    ほぼ直交する方向を向くように配置し、かつ上記内歯車
    と上記太陽歯車とにそれぞれ噛み合わせたことを特徴と
    する遊星式差動歯車装置。
JP17994393A 1993-06-25 1993-06-25 遊星式差動歯車装置 Pending JPH0777266A (ja)

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JPH0777266A true JPH0777266A (ja) 1995-03-20

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ID=16074663

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017141676A (ja) * 2016-02-08 2017-08-17 株式会社ミクニ 位相変更ユニット及びバルブタイミング変更装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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