JPH077719A - テレビジョン信号自動判別装置 - Google Patents
テレビジョン信号自動判別装置Info
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- JPH077719A JPH077719A JP3159111A JP15911191A JPH077719A JP H077719 A JPH077719 A JP H077719A JP 3159111 A JP3159111 A JP 3159111A JP 15911191 A JP15911191 A JP 15911191A JP H077719 A JPH077719 A JP H077719A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハイビジョン信号を他と区別して適確に判別
する。 【構成】 信号種別を判別しようとするテレビジョン信
号に含まれる水平同期信号を、2進カウンタ12にて1
垂直走査周期を単位に計数し、この2進カウンタ12の
出力のうち、5ビット目の計数出力(Q5出力)又は6
ビット目の計数出力(Q6出力)のいずれか一方と10
ビット目の計数出力(Q10出力)との論理積をとり、
ナンドゲート回路13の出力をもってハイビジョン信号
とクリアビジョン信号を判別する。
する。 【構成】 信号種別を判別しようとするテレビジョン信
号に含まれる水平同期信号を、2進カウンタ12にて1
垂直走査周期を単位に計数し、この2進カウンタ12の
出力のうち、5ビット目の計数出力(Q5出力)又は6
ビット目の計数出力(Q6出力)のいずれか一方と10
ビット目の計数出力(Q10出力)との論理積をとり、
ナンドゲート回路13の出力をもってハイビジョン信号
とクリアビジョン信号を判別する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハイビジョン信号を
他と区別して判別するテレビジョン信号自動判別装置に
関する。
他と区別して判別するテレビジョン信号自動判別装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在普及しているNTSC方式などのテ
レビジョン受像機に代わる次世代のテレビジョン受像機
として期待の高まるハイビジョン受像機は、走査線本数
が1125本であり、画面の縦横比(アスペクト比)も
16対9である。また、近い将来に普及が見込まれるこ
うしたハイビジョン受像機は、現行のテレビジョン標準
方式例えばNTSC方式のテレビジョン信号なども受像
できるよう、両立性すなわちコンパティビリティを持た
せた形で登場することが予想される。こうした場合、入
力信号がハイビジョン信号と現行のテレビジョン標準信
号であるかを識別し、それぞれに適合する信号処理を施
すことが必要になると考えられる。
レビジョン受像機に代わる次世代のテレビジョン受像機
として期待の高まるハイビジョン受像機は、走査線本数
が1125本であり、画面の縦横比(アスペクト比)も
16対9である。また、近い将来に普及が見込まれるこ
うしたハイビジョン受像機は、現行のテレビジョン標準
方式例えばNTSC方式のテレビジョン信号なども受像
できるよう、両立性すなわちコンパティビリティを持た
せた形で登場することが予想される。こうした場合、入
力信号がハイビジョン信号と現行のテレビジョン標準信
号であるかを識別し、それぞれに適合する信号処理を施
すことが必要になると考えられる。
【0003】図4は、ハイビジョン信号を現行のテレビ
ジョン標準信号と区別して判別するためのテレビジョン
信号自動判別装置1を示す。同図に示したテレビジョン
信号自動判別装置1は、現行のテレビジョン標準信号が
15.75kHzの水平走査周波数をもつのに対し、ハ
イビジョン信号の水平走査周波数が33.75kHzで
ある点に着目し、水平走査周波数の違いをもってハイビ
ジョン信号を判別する構成とされている。すなわち、入
力テレビジョン信号から分離した水平同期信号を、まず
F/Vコンバータ2にて周波数−電圧変換する。次に、
F/Vコンバータ2の出力を、コンパレータ3において
一定のしきい値電圧を基準に大小比較する。このとき、
入力信号がハイビジョン信号であれば、コンパレータ3
からはハイレベルの出力が得られ、また入力信号が現行
のテレビジョン標準信号であれば、コンパレータ3から
ロウレベルの出力が得られることをもって信号判別する
構成とされている。
ジョン標準信号と区別して判別するためのテレビジョン
信号自動判別装置1を示す。同図に示したテレビジョン
信号自動判別装置1は、現行のテレビジョン標準信号が
15.75kHzの水平走査周波数をもつのに対し、ハ
イビジョン信号の水平走査周波数が33.75kHzで
ある点に着目し、水平走査周波数の違いをもってハイビ
ジョン信号を判別する構成とされている。すなわち、入
力テレビジョン信号から分離した水平同期信号を、まず
F/Vコンバータ2にて周波数−電圧変換する。次に、
F/Vコンバータ2の出力を、コンパレータ3において
一定のしきい値電圧を基準に大小比較する。このとき、
入力信号がハイビジョン信号であれば、コンパレータ3
からはハイレベルの出力が得られ、また入力信号が現行
のテレビジョン標準信号であれば、コンパレータ3から
ロウレベルの出力が得られることをもって信号判別する
構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のハイビジョ
ン信号自動判別装置1は、現行のテレビジョン標準信号
とハイビジョン信号を判別するだけの用途に限定して用
いる場合はよいが、判別対象を例えば現行のテレビジョ
ン標準信号の2倍の速度で走査(倍速スキャン)を行う
クリアビジョン(EDTV)信号も含めた広い範囲に拡
大した場合に、ハイビジョン(HDTV)信号とクリア
ビジョン信号の判別が確実に行えるのかどうかが問題と
なる。すなわち、クリアビジョン信号は、現行のテレビ
ジョン標準方式との両立性を保ちつつ高画質化を図るも
のであり、飛び越し走査ではなく順次走査を採用してい
るため、その水平同期周波数は15.75kHzの2倍
の31.5kHzである。このため、ハイビジョン信号
の水平同期周波数33.75kHzとクリアビジョン信
号の水平同期周波数31.5kHzは互いにきわめて接
近しており、F/Vコンバータ2の変換精度とコンパレ
ータ3に設定するしきい値電圧の精度を十分に管理しな
い限り、クリアビジョン信号をハイビジョン信号と誤認
する可能性はかなり高く、特にF/Vコンバータ2の変
換特性が環境温度の影響を受けてドリフトしたりする
と、誤認の危険性がより高まるといった課題を抱えてい
た。
ン信号自動判別装置1は、現行のテレビジョン標準信号
とハイビジョン信号を判別するだけの用途に限定して用
いる場合はよいが、判別対象を例えば現行のテレビジョ
ン標準信号の2倍の速度で走査(倍速スキャン)を行う
クリアビジョン(EDTV)信号も含めた広い範囲に拡
大した場合に、ハイビジョン(HDTV)信号とクリア
ビジョン信号の判別が確実に行えるのかどうかが問題と
なる。すなわち、クリアビジョン信号は、現行のテレビ
ジョン標準方式との両立性を保ちつつ高画質化を図るも
のであり、飛び越し走査ではなく順次走査を採用してい
るため、その水平同期周波数は15.75kHzの2倍
の31.5kHzである。このため、ハイビジョン信号
の水平同期周波数33.75kHzとクリアビジョン信
号の水平同期周波数31.5kHzは互いにきわめて接
近しており、F/Vコンバータ2の変換精度とコンパレ
ータ3に設定するしきい値電圧の精度を十分に管理しな
い限り、クリアビジョン信号をハイビジョン信号と誤認
する可能性はかなり高く、特にF/Vコンバータ2の変
換特性が環境温度の影響を受けてドリフトしたりする
と、誤認の危険性がより高まるといった課題を抱えてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決したものであり、信号種別を判別しようとするテレ
ビジョン信号に含まれる水平同期信号を、1垂直走査周
期を単位に計数する2進カウンタと、この2進カウンタ
の出力のうち、下位から5ビット目又は6ビット目のい
ずれか一方と10ビット目の計数出力の論理積をとり、
ハイビジョン信号とクリアビジョン信号を識別する論理
積ゲートを具備することを特徴とするものである。
解決したものであり、信号種別を判別しようとするテレ
ビジョン信号に含まれる水平同期信号を、1垂直走査周
期を単位に計数する2進カウンタと、この2進カウンタ
の出力のうち、下位から5ビット目又は6ビット目のい
ずれか一方と10ビット目の計数出力の論理積をとり、
ハイビジョン信号とクリアビジョン信号を識別する論理
積ゲートを具備することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】この発明は、信号種別を判別しようとするテレ
ビジョン信号に含まれる水平同期信号を、2進カウンタ
にて1垂直走査周期を単位に計数し、この2進カウンタ
の出力のうち、下位から5ビット目又は6ビット目のい
ずれか一方と10ビット目の計数出力の論理積をとり、
ハイビジョン信号とクリアビジョン信号を判別すること
により、常に安定した信号判別を可能にする。
ビジョン信号に含まれる水平同期信号を、2進カウンタ
にて1垂直走査周期を単位に計数し、この2進カウンタ
の出力のうち、下位から5ビット目又は6ビット目のい
ずれか一方と10ビット目の計数出力の論理積をとり、
ハイビジョン信号とクリアビジョン信号を判別すること
により、常に安定した信号判別を可能にする。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図1ない
し図3を参照して説明する。図1は、この発明のテレビ
ジョン信号自動判別装置の一実施例を示す回路図、図2
は、ハイビジョン信号入力時の図1に示した回路各部の
信号波形図、図3は、クリアビジョン信号入力時の図1
に示した回路各部の信号波形図である。
し図3を参照して説明する。図1は、この発明のテレビ
ジョン信号自動判別装置の一実施例を示す回路図、図2
は、ハイビジョン信号入力時の図1に示した回路各部の
信号波形図、図3は、クリアビジョン信号入力時の図1
に示した回路各部の信号波形図である。
【0008】図1に示すテレビジョン信号自動判別装置
11は、1フィールド当たり262.5本の走査線本数
をもつ現行テレビジョン標準信号を、走査線本数512
本をしきい値にハイビジョン信号やクリアビジョン信号
と判別する一方、走査線本数が1フィールド当たり56
2.5本のハイビジョン信号と走査線本数が1フィール
ド当たり525本のクリアビジョン信号を、両信号間に
存在する走査線本数37.5本の違いを利用して判別す
る構成としてある。
11は、1フィールド当たり262.5本の走査線本数
をもつ現行テレビジョン標準信号を、走査線本数512
本をしきい値にハイビジョン信号やクリアビジョン信号
と判別する一方、走査線本数が1フィールド当たり56
2.5本のハイビジョン信号と走査線本数が1フィール
ド当たり525本のクリアビジョン信号を、両信号間に
存在する走査線本数37.5本の違いを利用して判別す
る構成としてある。
【0009】12は、1垂直走査周期を単位に水平同期
信号を計数する10ビットの2進カウンタであり、この
実施例では、下位から6ビット目の計数出力Q6と10
ビット目の計数出力Q10を信号判別に用いる。2進カ
ウンタ12は、クロック入力端子に判別対象となるテレ
ビジョン信号に含まれる水平同期信号が供給され、かつ
またリセット入力端子に垂直同期信号が供給されるた
め、垂直同期信号によってリセットされるまで水平同期
信号を計数する。2進カウンタ12の計数出力は、Q1
からQ10までの計10個の出力端子のハイ又はロウの
各信号レベルとして出力され、nを1から10までの整
数としたときに、2のn乗個の水平同期信号を計数する
つどQn出力端子の信号レベルが反転する。このため、
Q6出力端子は、2進カウンタ12が32個の水平同期
信号が計数したときに、ロウレベルからハイレベルに切
り替わり、次に32個の水平同期信号を計数したときに
ハイレベルからロウレベルに切り替わるというようなレ
ベル変化を示す。一方また、Q10出力端子は、2進カ
ウンタ12が512個の水平同期信号が計数したとき
に、ロウレベルからハイレベルに切り替わり、次に51
2個の水平同期信号を計数したときにハイレベルからロ
ウレベルに切り替わるというようなレベル変化を示す。
信号を計数する10ビットの2進カウンタであり、この
実施例では、下位から6ビット目の計数出力Q6と10
ビット目の計数出力Q10を信号判別に用いる。2進カ
ウンタ12は、クロック入力端子に判別対象となるテレ
ビジョン信号に含まれる水平同期信号が供給され、かつ
またリセット入力端子に垂直同期信号が供給されるた
め、垂直同期信号によってリセットされるまで水平同期
信号を計数する。2進カウンタ12の計数出力は、Q1
からQ10までの計10個の出力端子のハイ又はロウの
各信号レベルとして出力され、nを1から10までの整
数としたときに、2のn乗個の水平同期信号を計数する
つどQn出力端子の信号レベルが反転する。このため、
Q6出力端子は、2進カウンタ12が32個の水平同期
信号が計数したときに、ロウレベルからハイレベルに切
り替わり、次に32個の水平同期信号を計数したときに
ハイレベルからロウレベルに切り替わるというようなレ
ベル変化を示す。一方また、Q10出力端子は、2進カ
ウンタ12が512個の水平同期信号が計数したとき
に、ロウレベルからハイレベルに切り替わり、次に51
2個の水平同期信号を計数したときにハイレベルからロ
ウレベルに切り替わるというようなレベル変化を示す。
【0010】実施例では、2進カウンタ12のQ6出力
とQ10出力を信号判別に利用するため、Q6出力とQ
10出力をナンドゲート回路13に供給し、両出力の論
理積否定結果をワンショット回路14のトリガ入力端子
に供給する。ワンショット回路14は、ハイレベルから
ロウレベルに立ち下がるトリガ入力を受けたときに、1
垂直走査周期だけハイレベルを持続するワンショットパ
ルスを出力する。また、このワンショット回路14とは
別に、2進カウンタ12のQ10出力の立ち下がりでト
リガされて1垂直走査周期だけハイレベルを持続するワ
ンショット回路15が設けてある。このワンショット回
路15は、1垂直走査周期内にQ10出力が変化しない
ときに、判別対象とされたテレビジョン信号がハイビジ
ョン信号でもクリアビジョン信号でもないことを判別す
る判別手段を構成するものであり、テレビジョン信号自
動判別装置11の出力段に設けた切り替えスイッチ16
を切り替え制御する。切り替えスイッチ16は、ワンシ
ョット回路14の出力端子に接続した入力端子とグラン
ド接続した入力端子の2個の入力端子を、ワンショット
回路14の出力に応じて選択的に出力端子に接続するも
のであり、その切り替え出力が判別出力として外部に取
り出される。
とQ10出力を信号判別に利用するため、Q6出力とQ
10出力をナンドゲート回路13に供給し、両出力の論
理積否定結果をワンショット回路14のトリガ入力端子
に供給する。ワンショット回路14は、ハイレベルから
ロウレベルに立ち下がるトリガ入力を受けたときに、1
垂直走査周期だけハイレベルを持続するワンショットパ
ルスを出力する。また、このワンショット回路14とは
別に、2進カウンタ12のQ10出力の立ち下がりでト
リガされて1垂直走査周期だけハイレベルを持続するワ
ンショット回路15が設けてある。このワンショット回
路15は、1垂直走査周期内にQ10出力が変化しない
ときに、判別対象とされたテレビジョン信号がハイビジ
ョン信号でもクリアビジョン信号でもないことを判別す
る判別手段を構成するものであり、テレビジョン信号自
動判別装置11の出力段に設けた切り替えスイッチ16
を切り替え制御する。切り替えスイッチ16は、ワンシ
ョット回路14の出力端子に接続した入力端子とグラン
ド接続した入力端子の2個の入力端子を、ワンショット
回路14の出力に応じて選択的に出力端子に接続するも
のであり、その切り替え出力が判別出力として外部に取
り出される。
【0011】ところで、テレビジョン信号自動判別装置
11に対しハイビジョン信号が入力されると、図2
(A),(B)に示したように、2進カウンタ12が5
12個の水平同期信号を計数した時点でQ10出力がハ
イレベルに切り替わり、それからさらに32個の水平同
期信号を計数した時点でQ6出力がハイレベルに切り替
わる。このため、544個の水平同期信号を計数した時
点で、図2(C)に示したように、ナンドゲート回路1
3の出力が初めてロウレベルに切り替わる。そして、ナ
ンドゲート回路13の出力がハイレベルからロウレベル
に切り替わったことを受けてワンショット回路14がト
リガされ、ハイビジョン判別信号として1垂直走査周期
だけ持続するハイレベルの信号が出力される。
11に対しハイビジョン信号が入力されると、図2
(A),(B)に示したように、2進カウンタ12が5
12個の水平同期信号を計数した時点でQ10出力がハ
イレベルに切り替わり、それからさらに32個の水平同
期信号を計数した時点でQ6出力がハイレベルに切り替
わる。このため、544個の水平同期信号を計数した時
点で、図2(C)に示したように、ナンドゲート回路1
3の出力が初めてロウレベルに切り替わる。そして、ナ
ンドゲート回路13の出力がハイレベルからロウレベル
に切り替わったことを受けてワンショット回路14がト
リガされ、ハイビジョン判別信号として1垂直走査周期
だけ持続するハイレベルの信号が出力される。
【0012】また、もう一方のワンショット回路15
も、ナンドゲート回路13の出力がハイレベルに切り替
わった時点でワンショットパルスを発生しているため、
その時点で切り替えスイッチ16はワンショット回路1
4側に切り替わっている。このため、ワンショット回路
14から出力されたハイビジョン判別信号が、切り替え
スイッチ16を介して外部に出力される。従って、テレ
ビジョン信号自動判別装置11は、2進カウンタ12が
図2(D)に示す垂直同期信号によってリセットされる
までに、入力信号がハイビジョン信号であると判別する
ことができる。
も、ナンドゲート回路13の出力がハイレベルに切り替
わった時点でワンショットパルスを発生しているため、
その時点で切り替えスイッチ16はワンショット回路1
4側に切り替わっている。このため、ワンショット回路
14から出力されたハイビジョン判別信号が、切り替え
スイッチ16を介して外部に出力される。従って、テレ
ビジョン信号自動判別装置11は、2進カウンタ12が
図2(D)に示す垂直同期信号によってリセットされる
までに、入力信号がハイビジョン信号であると判別する
ことができる。
【0013】これに対し、テレビジョン信号自動判別装
置11に対しクリアビジョン信号が入力されると、図3
(A),(B)に示したように、2進カウンタ12が5
12個の水平同期信号を計数した時点でQ10出力がハ
イレベルに切り替わるが、それからさらに13個の水平
同期信号を計数した時点、すなわち2進カウンタ12が
525個の水平同期信号を計数した時点で、図3(D)
に示したように、垂直同期信号によるリセットがかかっ
てしまう。このため、Q6出力がハイレベルに切り替わ
る前に、すなわち544個の水平同期信号を計数しない
うちに、2進カウンタ12は再び零から計数を開始する
ことになる。従って、図3(C)に示したように、ナン
ドゲート回路13の出力がロウレベルに切り替わること
はなく、ワンショット回路14がトリガされることもな
い。
置11に対しクリアビジョン信号が入力されると、図3
(A),(B)に示したように、2進カウンタ12が5
12個の水平同期信号を計数した時点でQ10出力がハ
イレベルに切り替わるが、それからさらに13個の水平
同期信号を計数した時点、すなわち2進カウンタ12が
525個の水平同期信号を計数した時点で、図3(D)
に示したように、垂直同期信号によるリセットがかかっ
てしまう。このため、Q6出力がハイレベルに切り替わ
る前に、すなわち544個の水平同期信号を計数しない
うちに、2進カウンタ12は再び零から計数を開始する
ことになる。従って、図3(C)に示したように、ナン
ドゲート回路13の出力がロウレベルに切り替わること
はなく、ワンショット回路14がトリガされることもな
い。
【0014】また、もう一方のワンショット回路15
は、Q10出力がハイレベルに切り替わった時点でワン
ショットパルスを発生しているため、その時点で切り替
えスイッチ16はワンショット回路14側に切り替わっ
ている。しかし、ワンショット回路14はクリアビジョ
ン信号を判別したことを示すロウレベルの信号を出力し
ているため、外部に対してもロウレベルのクリアビジョ
ン判別信号が出力されることになる。
は、Q10出力がハイレベルに切り替わった時点でワン
ショットパルスを発生しているため、その時点で切り替
えスイッチ16はワンショット回路14側に切り替わっ
ている。しかし、ワンショット回路14はクリアビジョ
ン信号を判別したことを示すロウレベルの信号を出力し
ているため、外部に対してもロウレベルのクリアビジョ
ン判別信号が出力されることになる。
【0015】また、テレビジョン信号自動判別装置11
に対して現行のテレビジョン標準信号が入力された場
合、このテレビジョン標準信号の走査線本数が262.
5本であるため、262個の水平同期信号を計数したあ
と、2進カウンタ12は垂直同期信号によりリセットさ
れてしまう。このため、2進カウンタ12のQ10出力
はロウレベルのままであり、ワンショット回路15がト
リガされることはない。従って、切り替えスイッチ16
はグランド側に切り替わったままであり、ハイビジョン
信号ではないことを示すロウレベルの判別信号が外部出
力される。
に対して現行のテレビジョン標準信号が入力された場
合、このテレビジョン標準信号の走査線本数が262.
5本であるため、262個の水平同期信号を計数したあ
と、2進カウンタ12は垂直同期信号によりリセットさ
れてしまう。このため、2進カウンタ12のQ10出力
はロウレベルのままであり、ワンショット回路15がト
リガされることはない。従って、切り替えスイッチ16
はグランド側に切り替わったままであり、ハイビジョン
信号ではないことを示すロウレベルの判別信号が外部出
力される。
【0016】このように、上記テレビジョン信号自動判
別装置11によれば、1フィールド当たり262.5本
の走査線本数の現行テレビジョン標準信号を、512本
の走査線をしきい値に判別し、ワンショット回路15の
出力をもって現行テレビジョン標準信号を判別すること
ができる。同時にまた、走査線本数が1フィールド当た
り562.5本のハイビジョン信号と走査線本数が1フ
ィールド当たり525本のクリアビジョン信号を、走査
線本数の違い37.5本に着目し、1垂直走査周期を単
位に水平同期信号を計数する2進カウンタ12の出力の
うち、下位から6ビット目の計数出力(Q6出力)と1
0ビット目の計数出力(Q10出力)の論理積出力の違
いを利用して判別することができる。
別装置11によれば、1フィールド当たり262.5本
の走査線本数の現行テレビジョン標準信号を、512本
の走査線をしきい値に判別し、ワンショット回路15の
出力をもって現行テレビジョン標準信号を判別すること
ができる。同時にまた、走査線本数が1フィールド当た
り562.5本のハイビジョン信号と走査線本数が1フ
ィールド当たり525本のクリアビジョン信号を、走査
線本数の違い37.5本に着目し、1垂直走査周期を単
位に水平同期信号を計数する2進カウンタ12の出力の
うち、下位から6ビット目の計数出力(Q6出力)と1
0ビット目の計数出力(Q10出力)の論理積出力の違
いを利用して判別することができる。
【0017】なお、上記実施例では、2進カウンタ12
のQ6出力とQ10出力を利用してハイビジョン信号と
クリアビジョン信号を判別する構成としたが、2進カウ
ンタ12のQ5出力とQ10出力を利用しても、同様の
判別が可能である。すなわち、2進カウンタ12のQ5
出力とQ10出力をナンドゲート回路13において論理
積をとる構成とした場合、ハイビジョン信号に対して
は、2進カウンタ12が512個の水平同期信号を計数
した時点でQ10出力がハイレベルに切り替わり、それ
からさらに16個の水平同期信号を計数した時点でQ5
出力がハイレベルに切り替わるため、結局528個の水
平同期信号を計数した時点で、ナンドゲート回路13の
出力が切り替わる。一方、クリアビジョン信号に対して
は、2進カウンタ12が512個の水平同期信号を計数
した時点でQ10出力がハイレベルに切り替わるが、そ
れからさらに13個の水平同期信号を計数した時点、す
なわちカウンタが525個の水平同期信号を計数した時
点で、垂直同期信号によるリセットがかかってしまうた
めに、Q5出力がハイレベルに切り替わる前に、すなわ
ち528個の水平同期信号を計数する3個前に、2進カ
ウンタ12は再び零から計数を開始することになる。従
って、3個前というきわどい判別余裕ながら、ナンドゲ
ート回路13の出力がロウレベルに切り替わることはな
く、1垂直走査周期内でのナンドゲート回路13の出力
変化から、ハイビジョン信号とクリアビジョン信号の判
別が可能である。
のQ6出力とQ10出力を利用してハイビジョン信号と
クリアビジョン信号を判別する構成としたが、2進カウ
ンタ12のQ5出力とQ10出力を利用しても、同様の
判別が可能である。すなわち、2進カウンタ12のQ5
出力とQ10出力をナンドゲート回路13において論理
積をとる構成とした場合、ハイビジョン信号に対して
は、2進カウンタ12が512個の水平同期信号を計数
した時点でQ10出力がハイレベルに切り替わり、それ
からさらに16個の水平同期信号を計数した時点でQ5
出力がハイレベルに切り替わるため、結局528個の水
平同期信号を計数した時点で、ナンドゲート回路13の
出力が切り替わる。一方、クリアビジョン信号に対して
は、2進カウンタ12が512個の水平同期信号を計数
した時点でQ10出力がハイレベルに切り替わるが、そ
れからさらに13個の水平同期信号を計数した時点、す
なわちカウンタが525個の水平同期信号を計数した時
点で、垂直同期信号によるリセットがかかってしまうた
めに、Q5出力がハイレベルに切り替わる前に、すなわ
ち528個の水平同期信号を計数する3個前に、2進カ
ウンタ12は再び零から計数を開始することになる。従
って、3個前というきわどい判別余裕ながら、ナンドゲ
ート回路13の出力がロウレベルに切り替わることはな
く、1垂直走査周期内でのナンドゲート回路13の出力
変化から、ハイビジョン信号とクリアビジョン信号の判
別が可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、信号
種別を判別しようとするテレビジョン信号に含まれる水
平同期信号を、2進カウンタにて1垂直走査周期を単位
に計数し、この2進カウンタの出力のうち、下位から5
ビット目又は6ビット目のいずれか一方と10ビット目
の計数出力の論理積をとり、ハイビジョン信号とクリア
ビジョン信号を判別する構成としたから、ハイビジョン
信号に対しては、2進カウンタが528個又は544個
の水平同期信号を計数した時点で、論理積出力が切り替
わるが、クリアビジョン信号に対しては、2進カウンタ
が525個の水平同期信号を計数した時点で、垂直同期
信号によるリセットがかかってしまうために、論理積出
力が切り替わらず、これにより1垂直走査周期の範囲内
でハイビジョン信号とクリアビジョン信号を確実に判別
することができ、また2進カウンタの計数動作は環境温
度による影響を受けず、また論理積ゲートの動作に対し
ても環境温度の影響は考えられないため、常に安定した
信号判別が可能である等の優れた効果を奏する。
種別を判別しようとするテレビジョン信号に含まれる水
平同期信号を、2進カウンタにて1垂直走査周期を単位
に計数し、この2進カウンタの出力のうち、下位から5
ビット目又は6ビット目のいずれか一方と10ビット目
の計数出力の論理積をとり、ハイビジョン信号とクリア
ビジョン信号を判別する構成としたから、ハイビジョン
信号に対しては、2進カウンタが528個又は544個
の水平同期信号を計数した時点で、論理積出力が切り替
わるが、クリアビジョン信号に対しては、2進カウンタ
が525個の水平同期信号を計数した時点で、垂直同期
信号によるリセットがかかってしまうために、論理積出
力が切り替わらず、これにより1垂直走査周期の範囲内
でハイビジョン信号とクリアビジョン信号を確実に判別
することができ、また2進カウンタの計数動作は環境温
度による影響を受けず、また論理積ゲートの動作に対し
ても環境温度の影響は考えられないため、常に安定した
信号判別が可能である等の優れた効果を奏する。
【0019】また、この発明は、2進カウンタの下位か
ら10ビット目の出力を監視し、1垂直走査周期内にこ
の10ビット目の出力が変化しないときは、判別対象と
されたテレビジョン信号がハイビジョン信号でもクリア
ビジョン信号でもないことを判別する構成としたから、
ハイビジョン信号とクリアビジョン信号の判別に用いる
2進カウンタの10ビット目の出力を、他のテレビジョ
ン信号の判別にも利用することができ、1フィールド当
たりの走査線本数が525本と562.5本と互いに接
近したクリアビジョン信号とハイビジョン信号の判別だ
けではなく、他の例えば512本以下の走査線本数をも
った現行のテレビジョン標準信号なども、良好に判別す
ることができる等の効果を奏する。
ら10ビット目の出力を監視し、1垂直走査周期内にこ
の10ビット目の出力が変化しないときは、判別対象と
されたテレビジョン信号がハイビジョン信号でもクリア
ビジョン信号でもないことを判別する構成としたから、
ハイビジョン信号とクリアビジョン信号の判別に用いる
2進カウンタの10ビット目の出力を、他のテレビジョ
ン信号の判別にも利用することができ、1フィールド当
たりの走査線本数が525本と562.5本と互いに接
近したクリアビジョン信号とハイビジョン信号の判別だ
けではなく、他の例えば512本以下の走査線本数をも
った現行のテレビジョン標準信号なども、良好に判別す
ることができる等の効果を奏する。
【図1】この発明のテレビジョン信号自動判別装置の一
実施例を示す回路図である。
実施例を示す回路図である。
【図2】ハイビジョン信号入力時の図1に示した回路各
部の信号波形図である。
部の信号波形図である。
【図3】クリアビジョン信号入力時の図1に示した回路
各部の信号波形図である。
各部の信号波形図である。
【図4】従来のテレビジョン信号自動判別装置の一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
11 テレビジョン信号自動判別装置 12 カウンタ 13 ナンドゲート回路 14 ワンショット回路 15 判別手段(ワンショット回路) 16 切り替えスイッチ
Claims (4)
- 【請求項1】 信号種別を判別しようとするテレビジョ
ン信号に含まれる水平同期信号を、1垂直走査周期を単
位に計数する2進カウンタと、この2進カウンタの出力
のうち、下位から6ビット目と10ビット目の計数出力
の論理積をとり、ハイビジョン信号とクリアビジョン信
号を識別する論理積ゲートを具備することを特徴とする
テレビジョン信号自動判別装置。 - 【請求項2】 前記2進カウンタの下位から10ビット
目の出力を監視し、1垂直走査周期内でこの10ビット
目の出力が変化しないときは、判別対象とされたテレビ
ジョン信号がハイビジョン信号でもクリアビジョン信号
でもないことを判別する判別手段を具備することを特徴
とする請求項1記載のテレビジョン信号自動判別装置。 - 【請求項3】 信号種別を判別しようとするテレビジョ
ン信号に含まれる水平同期信号を、1垂直走査周期を単
位に計数する2進カウンタと、この2進カウンタの出力
のうち、下位から5ビット目と10ビット目の計数出力
の論理積をとり、ハイビジョン信号とクリアビジョン信
号を識別する論理積ゲートを具備することを特徴とする
テレビジョン信号自動判別装置。 - 【請求項4】 前記2進カウンタの下位から10ビット
目の出力を監視し、1垂直走査周期内でこの10ビット
目の出力が変化しないときは、判別対象とされたテレビ
ジョン信号がハイビジョン信号でもクリアビジョン信号
でもないことを判別する判別手段を具備することを特徴
とする請求項3記載のテレビジョン信号自動判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3159111A JPH077719A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | テレビジョン信号自動判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3159111A JPH077719A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | テレビジョン信号自動判別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077719A true JPH077719A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15686487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3159111A Pending JPH077719A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | テレビジョン信号自動判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077719A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083952A1 (de) | 2000-04-28 | 2001-11-08 | Mahle Ventiltrieb Gmbh | Steuereinrichtung für ein ein- oder auslassventil eines verbrennungsmotors |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3159111A patent/JPH077719A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083952A1 (de) | 2000-04-28 | 2001-11-08 | Mahle Ventiltrieb Gmbh | Steuereinrichtung für ein ein- oder auslassventil eines verbrennungsmotors |
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