JPH0758973A - アスペクト比判別装置及び映像表示装置 - Google Patents

アスペクト比判別装置及び映像表示装置

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JPH0758973A
JPH0758973A JP5198199A JP19819993A JPH0758973A JP H0758973 A JPH0758973 A JP H0758973A JP 5198199 A JP5198199 A JP 5198199A JP 19819993 A JP19819993 A JP 19819993A JP H0758973 A JPH0758973 A JP H0758973A
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JP
Japan
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circuit
aspect ratio
signal
screen
video
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JP5198199A
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Inventor
Akira Koike
晃 小池
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数存在する映像信号のアスペクト比を誤り
なく正確に判別できるアスペクト比判別装置と、この判
別されたアスペクト比に対応して表示画面のアスペクト
比を自動的に切り換えることのできる映像表示装置を提
供する。 【構成】 Y/C分離回路10と、輝度信号から信号の
有無を検出する映像信号検出回路30と、輝度信号を1
H遅延させる1H遅延回路40と、輝度信号と1H遅延
輝度信号との差に基づいて互いに隣接する水平期間の間
の相関を検出するライン相関検出回路50と、フィール
ド毎に水平同期信号を計数するカウンタ回路60の出力
をデコードし画面上端部、画面下端部及び画面内所定の
位置の水平同期期間を検出するデコード回路70と、デ
コード回路70の出力と映像信号検出回路30の出力及
びライン相関検出回路50の出力に基づいてアスペクト
比を判別するアスペクト比判別回路80とを備えること
を特徴とするアスペクト比判別装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来のテレビジョン画
面のアスペクト比よりも横長なワイドアスペクト(例え
ば横縦比16:9)の画面を有する映像再生装置に係
り、特に、再生される映像ソフトウェアのアスペクト比
を判別するアスペクト比判別装置と、このアスペクト比
判別装置の判別結果に基づいて、表示画面内に再生され
る映像のアスペクト比を変化できる映像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】次世代のテレビジョン放送として期待さ
れているハイビジョン放送は、放送衛星(BS)からの
実験放送が試験放送に格上げされて、放送時間も1日8
時間に延長されている。このハイビジョン(高精細度テ
レビジョン:HDTVの日本方式の略称)は、水平垂直
ともに現行NTSC方式テレビジョンの約2倍の解像度
をもち、画面のアスペクト比(横と縦との比)は16:
9の横長なワイドアスペクトであり、現行のNTSC方
式のアスペクト比4:3より横長となっている。
【0003】現在市販されているワイドアスペクトのテ
レビ受信機には、このハイビジョン放送を本来の解像度
で再生する純正ハイビジョン受信機、走査線数はハイビ
ジョンと同じ1125本であるがMUSEデコーダを簡
略化した簡易型ハイビジョン受信機、MUSE−NTS
C変換器を備え走査線数は現行と同じ525本の横長画
面テレビジョン受信機、MUSE−NTSC変換器を外
付オプションとした普及型の横長画面テレビジョン受信
機等がある。
【0004】また従来から、映画をソースとするテレビ
放送や、映画のビデオソフトでは、本来の映像をトリミ
ングすることなく全て表示するために、4:3のアスペ
クト比の画面の横幅に映像の横幅を一致さたものがあ
る。このようなテレビ放送や、ビデオソフトは、通常の
4:3のアスペクト比の画面に表示すると、画面の上下
に映像のない欠けた部分(ブランク領域と呼ばれる)が
黒い帯として表示される。
【0005】このようなシネマサイズとも呼ばれる映像
をワイドアスペクト比のテレビジョンで再生する場合、
画面上の映像の部分を縦横同比率で伸長する振幅拡大を
行い、映像部分の縦方向の長さと画面の縦方向の長さと
を一致させると、画面一杯に映像が再生され迫力のある
映像を楽しむことができる。
【0006】前記の振幅拡大を行うため、映像信号から
映像信号のアスペクト比を判別する従来技術としては、
例えば、特開平1−305786号公報が知られてい
る。この従来技術のブロック図を図9に示す。前記公報
によれば、垂直同期信号によりリセットされ水平同期信
号をフィールド毎に計数するカウンタと、このカウンタ
の出力をデコードするデコーダとを設け、1フィールド
内の画面上端部(1、2H目)、画面中央部分、画面下
端部(262、263H目)を識別するゲートパルス
(図10(c))を作成し、それぞれのゲートパルス期
間内の映像信号の有無を検出して、入力映像信号のアス
ペクト比を判別していた。
【0007】例えば、通常の画面のNTSC信号であれ
ば、図10(a)に示す波形となり、画面上端部、中央
部分、下端部の何れにおいても映像信号があるので、ア
スペクト比は4:3と判別される。一方、シネマスコー
プサイズのNTSC信号であれば、図10(b)に示す
波形となり、画面中央部分では映像信号が検出される
が、画面上端部(1、2H目)及び下端部(262、2
63H目)では映像信号が検出されないので、シネマス
コープサイズと判別される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のアスペクト比判別方法では、アスペクト比4:3の
映像であるにもかかわらず、図7(a)に示す夜のシー
ンのように画面の上下が暗く、しかも画面中央部に明る
い映像がある場合には、シネマスコープサイズであると
誤判別してしまうという問題点があった。
【0009】また、前記従来のアスペクト比判別方法で
は、単に4:3の通常画面サイズと、シネマスコープサ
イズあるいはハイビジョンサイズ(アスペクト比16:
9≒1.78:1)であるワイドサイズとの切り換えの
み行っていたが、映画画面のアスペクト比は、シネマス
コープのアスペクト比2.35:1のみならず、ワイド
スクリーン(ビスタビジョン)のアスペクト比1.8
5:1や、ヨーロッパ映画に多いアスペクト比1.6
7:1、1.75:1等があり、映像画面の上下の大き
さを表示画面の上下に正しく合わせることができず、表
示画面のアスペクト比をワイドサイズとしたとき、映画
画面の上端部及び下端部が表示画面から欠落したり、画
面内に黒い帯が残ったりするという問題点があった。
【0010】以上の問題点に鑑み、本発明の課題は、複
数存在する映像信号のアスペクト比を誤りなく正確に判
別して、この判別されたアスペクト比に対応して表示画
面のアスペクト比を切り換え、映像信号の上下の大きさ
を正確に表示装置の上下に一致させる表示装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を有する。すなわち、本発明は、
カラー映像信号から輝度信号(Y)と搬送色信号(C)
とを分離するY/C分離回路と、カラー映像信号または
輝度信号から映像部分の有無を検出する映像信号検出回
路と、輝度信号を1水平期間遅延させた遅延輝度信号を
出力する1H遅延回路と、前記輝度信号と前記遅延輝度
信号との差に基づいて互いに隣接する水平期間の間の相
関を検出するライン相関検出回路と、フィールド毎に水
平同期信号を計数するカウンタ回路と、前記カウンタ回
路の出力をデコードして、画面上端部、画面下端部及び
画面内所定の位置の水平同期期間を検出するデコード回
路と、前記デコード回路の出力と前記映像信号検出回路
の出力及び前記ライン相関検出回路の出力に基づいてア
スペクト比を判別するアスペクト比判別回路とを備える
ことを特徴とするアスペクト比判別装置である。
【0012】また本発明は、カラー映像信号から輝度信
号(Y)と搬送色信号(C)とを分離するY/C分離回
路と、前記分離された輝度信号を所定の標本化周期で標
本化し、ディジタル輝度信号に変換するアナログ/ディ
ジタル変換回路と、前記ディジタル輝度信号から映像部
分の有無を検出する映像信号検出回路と、前記ディジタ
ル輝度信号を1水平期間遅延させた遅延ディジタル輝度
信号を出力する1H遅延回路と、前記ディジタル輝度信
号と前記遅延ディジタル輝度信号との差に基づいて互い
に隣接する水平期間の間の相関を検出するライン相関検
出回路と、フィールド毎に水平同期信号を計数するカウ
ンタ回路と、前記カウンタ回路の出力をデコードして、
画面上端部、画面下端部及び画面内所定の位置の水平同
期期間を検出するデコード回路と、前記デコード回路の
出力と前記映像信号検出回路の出力及び前記ライン相関
検出回路の出力に基づいてアスペクト比を判別するアス
ペクト比判別回路とを備えることを特徴とするアスペク
ト比判別装置である。
【0013】また本発明は、前記アスペクト比判別装置
において、アスペクト比を判別することが不可能な場合
を検出する判別不能検出回路と、該判別不能検出回路の
検出結果に基づいて判別結果の更新を抑止する保持回路
とを更に備えたことを特徴とするアスペクト比判別装置
である。
【0014】また本発明は、前記いずれかのアスペクト
比判別装置と、通常の4:3のアスペクト比より横長の
ワイドアスペクト表示画面と、前記アスペクト比判別装
置の判別結果に基づいて、表示画面内に無信号期間の黒
い帯が表示されないように振幅拡大を行うアスペクト切
換回路とを備えたことを特徴とする映像表示装置であ
る。
【0015】また本発明は、前記映像表示装置におい
て、アスペクト比判別装置の判別結果を表示画面内にキ
ャラクター表示するアスペクト比表示手段と、映像表示
装置を制御する遠隔制御装置と、前記遠隔制御装置が発
生する制御信号を受信する遠隔制御受信装置と、前記ア
スペクト比表示手段によるキャラクター表示から所定時
間の間、遠隔制御受信装置による制御信号の受信が有る
か否かを検出する監視手段と、前記監視手段が所定時間
内に制御信号の受信を検出したとき、アスペクト切換を
抑止する抑止手段とを更に備えたことを特徴とする映像
表示装置である。
【0016】
【作用】本発明は前記構成により、フィールド毎に水平
同期信号を計数した計数値をデコードすることにより、
画面上端部、画面下端部、及び画面内の所定の垂直位置
を示すタイミング信号を作成する。そして、このタイミ
ング信号をゲートとして、入力映像信号と1H遅延映像
信号との差に基づいてライン相関を検出する信号と、入
力映像信号の映像部分の有無を検出する信号とを判定す
ることにより、画面上端部における無信号の検出と、画
面下端部における無信号の検出と、画面内の所定の垂直
位置における無信号部分と信号部分の境目の検出とを行
う。
【0017】次いで、これらの検出結果により、画面上
端部と画面下端部とに無信号部分があり、かつ画面内の
所定の垂直位置における無信号部分と信号部分の境目が
検出されると、該所定の垂直位置からアスペクト比を判
別する。また、画面全体が非常に暗く判別不能の場合に
は、前回の判別結果を更新せずに保持することにより、
誤判別を無くしている。更に、無信号部分と信号部分の
境目の検出を行う画面内の所定の垂直位置を複数設け、
アスペクト比1.78のハイビジョンサイズや、種々の
映画画面のアスペクト比を検出し、検出されたアスペク
ト比に応じた振幅拡大を行う。
【0018】
【実施例】次に図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明に係るアスペクト比判別装
置の第1実施例を示すブロック図である。同図におい
て、本実施例のアスペクト比判別装置は、映像信号入力
端子1と、水平同期信号入力端子2と、垂直同期信号入
力端子3と、Y/C分離回路10と、アナログ/ディジ
タル変換回路(以下、A/D変換回路と略す)20と、
映像信号検出回路30と、1H遅延回路40と、ライン
相関検出回路50と、カウンタ回路60と、デコード回
路70と、アスペクト比判別回路80と、判別結果出力
端子5とからなる。
【0019】アスペクト比判別対象のカラー映像信号
は、映像信号入力端子1に入力され、次段のY/C分離
回路10で輝度信号と色信号とに分離される。次いで、
輝度信号は、A/D変換回路20により、所定のサンプ
リング周期で標本化され(この標本化によって、1水平
期間の映像領域内の輝度信号が時間軸方向にN分割さ
れ、N個のディジタル値となるとする)、例えば、12
ビットで表される4096階調のディジタル輝度信号に
変換される。ディジタル輝度信号は、映像信号検出回路
30と、1H遅延回路40と、ライン相関検出回路50
とに入力される。
【0020】映像信号検出回路30は、ペデスタルレベ
ルより上側の所定の輝度レベルと入力されるディジタル
輝度信号とを比較し、1水平期間内に1つでも所定の輝
度レベルを超えるデータがあれば、信号 "有" と判定し
て "1" を出力する。これとは逆に、1水平期間内の全
てのデータが所定の輝度レベル以下であれば、信号 "
無" と判定して "0" を出力する。
【0021】1H遅延回路40は、入力された輝度信号
を1水平期間遅延させて、遅延輝度信号を出力する。本
実施例の場合、ディジタル輝度信号を1H遅延させるの
で、1H遅延回路にラインメモリを使用することがで
き、高精度な信号遅延が行える。ライン相関検出回路5
0は、輝度信号と遅延輝度信号とを入力し、標本化周期
毎に2つの入力データを比較する。そして、1水平期間
に相当するN組のデータについて、1組でもこのデータ
が一致するものがあれば、ライン相関検出回路50の出
力は "0" となり、N組のデータ全てが不一致であれ
ば、ライン相関検出回路50の出力は "1" となる。
【0022】カウンタ回路60は、9ビットの2進カウ
ンタで構成され、垂直同期信号の前縁から作られたリセ
ット信号によりリセットされる。カウンタ回路60のカ
ウント入力には、水平同期信号が入力され、フィールド
毎の水平同期信号を計数し、表示画面上の垂直位置を示
す計数値が出力される。デコード回路70は、カウンタ
回路60の計数値をデコードして、それぞれ表示画面の
上端部(22H〜42H)、下端部(243H〜263
H)及び所定の垂直位置(43H〜72H)を示す3本
のタイミング信号、S71、S72、S73が、デコー
ド出力として得られる。
【0023】アスペクト比判別回路80は、映像信号検
出信号S3と、ライン相関検出信号S5及びデコード出
力S71、S72、S73に基づき、映像信号中の映像
部分のアスペクト比を判別する。アスペクト比判別回路
80は、ANDゲート81と、ANDゲート82と、A
NDゲート83と、リセットが共通な3ビットのラッチ
回路84、85及び86と、仮判別回路87と、判別不
能検出回路88と、保持回路89とからなる。
【0024】次に、本第1実施例のアスペクト比判別動
作を説明する。判別対象のNTSC入力信号が4:3よ
りもワイドアスペクトの場合、図7(b)に示すよう
に、画面上下に黒い帯状に現れる無信号部分が存在す
る。これを映像信号の波形で示すと、図8(a)に示す
ような波形となる。
【0025】本第1実施例では、次に示す3条件が共に
成立した時、ワイドアスペクトであると判別する。まず
第1条件は、画面上端部(22H〜42H)に無信号部
分があることである。この画面上端部のタイミングを示
す信号がデコード出力S71であり、22H〜42Hの
間 "1" となる(図8(b))。次いで第2条件は、画
面下端部(243H〜263H)に無信号部分があるこ
とである。この画面下端部のタイミングを示す信号がデ
コード出力S72であり、243H〜263Hの間 "1"
となる(図8(c))。最後に第3条件は、画面上部
(例えば、43H〜72H)に映像のない無信号部分と
映像部分の境目が検出されることである。このタイミン
グ信号がデコード出力S73であり、43H〜72Hの
間 "1" となる(図8(d))。
【0026】前記第1の条件を作成するため、ANDゲ
ート81により映像信号検出信号S3とデコード出力S
71との論理積をとり、ラッチ84のセット信号とす
る。これにより、垂直同期信号によりリセットされたラ
ッチ84は、画面上端部が無信号部分であればリセット
状態が継続し、画面上端部に信号部分があればセットさ
れる。また、前記第2の条件を作成するため、ANDゲ
ート82により映像信号検出信号S3とデコード出力S
72との論理積をとり、ラッチ85のセット信号とす
る。これにより、垂直同期信号によりリセットされたラ
ッチ85は、画面上端部が無信号部分であればリセット
状態が継続し、画面上端部に信号部分があればセットさ
れる。
【0027】更に、前記第3の条件を作成するため、A
NDゲート83によりライン相関検出信号S5とデコー
ド出力S73との論理積をとり、ラッチ86のセット信
号とする。これにより、垂直同期信号によりリセットさ
れたラッチ86は、画面上部の所定の区間に映像の有る
部分と無い部分との境目が検出されればセットされ、境
目が検出されなければリセット状態が継続する。
【0028】次いで、仮判別回路87と判別不能検出回
路88の詳細を図2の要部詳細回路図に示す。同図にお
いて、仮判別回路87は、インバータ90、91及び3
入力AND回路92からなる。ラッチ回路84及び85
の出力は、それぞれインバータ90及び91により論理
反転される。3入力のAND回路92には、インバータ
90、91及びラッチ回路86の出力が接続されてい
る。これにより、AND回路92は、前記3条件の論理
積をとることになり、その出力は、映像がワイドアスペ
クト比であると判定できるとき "1" となる。
【0029】また、判別不能検出回路88は、ラッチ回
路86の出力を反転するインバータ93と3入力AND
回路94からなり、3入力AND回路94の入力には、
インバータ90、91及び93の出力が接続されてい
る。そして、前記第1、第2条件がともに成立し、かつ
前記第3条件が成立しないとき、3入力AND回路94
の出力が "1" となり、保持回路89に対し前回の判別
結果の保持を指示する。判別不能検出回路88からの保
持指示がないとき、保持回路89の出力は、仮判別回路
87の仮判別結果により垂直同期信号のタイミングで更
新される。
【0030】次に、複数のワイドアスペクト比の映像
と、4:3の通常のアスペクト比の映像とを判別するア
スペクト比判別装置の第2実施例について説明する。図
3は、第2実施例を示すブロック図である。同図におい
て、本実施例のアスペクト比判別装置は、映像信号入力
端子1と、水平同期信号入力端子2と、垂直同期信号入
力端子3と、Y/C分離回路10と、A/D変換回路2
0と、映像信号検出回路30と、1H遅延回路40と、
ライン相関検出回路50と、カウンタ回路60と、デコ
ード回路700と、アスペクト比判別回路800と、判
別結果出力端子6とからなる。なお、第1実施例と同じ
ブロックには同じ符号が付与されているので、重複する
説明は省略する。
【0031】本第2実施例では、4:3の通常のアスペ
クト比以外に、判別すべきワイドアスペクト比が3通り
あり、そのアスペクト比は、たとえば、14:9、1
6:9、18:9である。これは、第1実施例における
ワイドアスペクト比判別条件のうち第3条件が3通りに
分解されていると考えることもできる。この3通りのワ
イドアスペクト比を区別するため、水平ライン計数値を
デコードするデコード回路700は、画面上端部(22
H〜42H)、下端部(243H〜263H)、14:
9検出用(43H〜52H)、16:9検出用(53H
〜62H)及び18:9検出用(63H〜72H)の合
計5本のタイミング信号、S71、S72、S731、
S732及びS733がデコード出力として得られる。
【0032】アスペクト比判別回路800は、映像信号
検出信号S3と、ライン相関検出信号S5と、デコード
出力S71、S72、S731、S732及びS733
に基づき、映像信号中の映像部分のアスペクト比を判別
する。アスペクト比判別回路800において、ANDゲ
ート81及び82と、ラッチ回路84及び85は第1実
施例と同じ動作を行い、それぞれ画面上端部及び下端部
に映像があったとき、ラッチ回路84、85がセットさ
れる。ラッチ回路84、85の出力は、それぞれインバ
ータ96、97で反転されて、ANDゲート98で論理
積がとられる。これにより、ANDゲート98の出力S
98には、画面上端部及び下端部ともに映像部分が無い
とき "1"が出力される。
【0033】ライン相関検出回路50の出力S5は、A
NDゲート831、832、833のそれぞれの片方の
入力に接続される。ANDゲート831、832、83
3のそれぞれの他方の入力には、デコード回路700の
デコード出力信号であるS731、S732及びS73
3が接続されている。そして、ANDゲート831、8
32、833のそれぞれの出力は、垂直同期信号でリセ
ットされる3ビットラッチ回路860の各ビットに保持
されて、S861、S862、S863として出力され
る。
【0034】仮判別回路・判定不能検出回路870のア
スペクト比判別動作は、ANDゲート98から与えられ
る画面上端部及び下端部に映像が無いことを示す信号S
98と、ラッチ回路860の各出力、S861、S86
2、S863により、表1に示す判別論理によりアスペ
クト比を判別している。
【表1】
【0035】すなわち、S98が ”0" のときは、画
面上端部または下端部あるいは双方に映像がある場合で
あり、アスペクト比は4:3である。次いで、S98が
"1"で、S861〜S863の全てが "0" のとき
は、画面上端部と下端部ともに映像がなく、しかも、い
ずれの境目検出タイミングでも映像信号のない部分と映
像信号のある部分との境目が検出されなかった場合であ
り、判別不能として前回の判別結果を保持する。
【0036】次いで、S98が "1"で、少なくともS
861〜S863の何れかが "1"のときは、S861
>S862>S863の順に優先度があり、S861が
"1" ならばアスペクト比は14:9であり、S862
が "1" ならばアスペクト比は16:9であり、S86
3が "1" ならばアスペクト比は18:9である。
【0037】保持回路890は、仮判別回路・判別不能
検出回路870からの仮判別結果及び保持指示により、
垂直同期信号のタイミングで更新されたり、前回の判別
結果が保持されたりするのは、第1実施例と同様であ
る。
【0038】次に、前記アスペクト比判別装置を備えた
映像表示装置の実施例について説明する。図4は、本発
明に係る映像表示装置の第1実施例を示すブロック図で
ある。同図において、映像表示装置は、映像信号処理回
路100、アスペクト比判別装置110、マイクロコン
ピュータ120、アスペクト切換回路130、偏向ヨー
ク(DY)140、ワイドアスペクト比のブラウン管
(CRT)150から構成される。
【0039】映像信号処理回路100には、映像表示装
置としての通常の回路が含まれているものとする。映像
信号処理回路100から、映像信号、水平同期信号及び
垂直同期信号がアスペクト比判別装置110に供給され
る。アスペクト比判別装置110は、映像表示装置全体
を制御するマイクロコンピュータ120にアスペクト比
判別結果を通知する。マイクロコンピュータ120は、
アスペクト比判別装置110による判別結果により、入
力映像に適合したアスペクト切換えをアスペクト切換回
路130に指示する。アスペクト切換回路130は、マ
イクロコンピュータ120の指示により、偏向ヨーク1
40の偏向電流を変化させて、ブラウン管150に表示
される映像のアスペクト比を切り換える。
【0040】本実施例の映像表示装置は、アスペクト比
判別装置により自動的にアスペクト比を判別し、さらに
この判別結果に基づいて自動的にアスペクト比を切り換
えるので、従来の映像表示装置のように、手動で多数の
アスペクトモードを何度も切り換えて、映像のサイズに
適合したアスペクトモードを検索する必要がなくなる。
【0041】図5は、本発明に係る映像表示装置の第2
実施例を示すブロック図である。同図において、映像表
示装置は、映像信号処理回路100、アスペクト比判別
装置110、マイクロコンピュータ120、アスペクト
切換回路130、偏向ヨーク(DY)140、ワイドア
スペクト比のブラウン管(CRT)150、キャラクタ
表示回路160、遠隔制御(以下、リモコンと省略す
る)受信部170、リモコン送信部180から構成され
る。なお、図4の映像表示装置と同じ構成品には、同じ
符号が付与されており重複する説明は省略する。
【0042】キャラクタ表示回路160は、マイクロコ
ンピュータ120の指示により、ブラウン管150にア
スペクト比判別結果を文字情報で表示するための回路で
ある。例えば、アスペクト比判別装置110が、映像の
アスペクト比を16:9であると判別した場合、キャラ
クタ表示回路160は、「16:9」という文字情報が
表示中の映像に重畳して表示されるように、予め記憶さ
れたキャラクタパターンを同期信号に同期して読み出
し、映像信号処理回路100に送る。映像表示装置のユ
ーザーは、ブラウン管150に表示されたアスペクト比
を示すキャラクタ表示を確認してから、リモコン送信部
180のキーを操作して、アスペクト切換を指示する。
リモコン受信部170で受信されたアスペクト比切換指
示は、マイクロコンピュータ120で解釈されて、アス
ペクト切換回路130にアスペクト切換が指示される。
【0043】図6は、本発明に係る映像表示装置の第3
実施例を示すブロック図である。同図において、映像表
示装置は、映像信号処理回路100、アスペクト比判別
装置110、マイクロコンピュータ120、アスペクト
切換回路130、偏向ヨーク(DY)140、ワイドア
スペクト比のブラウン管(CRT)150、キャラクタ
表示回路160、遠隔制御(以下、リモコンと省略す
る)受信部170、リモコン送信部180、タイマー1
90から構成される。なお、図5の映像表示装置と同じ
構成品には、同じ符号が付与されており重複する説明は
省略する。
【0044】本第3実施例では、アスペクト比判別装置
110によって判別されたアスペクト比が、ブラウン管
150に文字情報として表示されるまでは、前記第2実
施例と同じである。第2実施例と異なるのは、アスペク
ト比の文字情報による表示と同時に、タイマー190の
計時を開始させて、文字表示開始後、一定時間内にリモ
コンから何も送信が無かった場合、ユーザーによってア
スペクト比の判別が承認されたものとして、マイクロコ
ンピュータ120はアスペクトの切り換えをアスペクト
切換回路130に指示する。なお、前記タイマーが計時
する一定時間内に何らかのリモコン操作が行われて、リ
モコン送信部180からリモコン受信部170に信号が
送られた場合、マイクロコンピュータ120はアスペク
トの切換指示を取りやめる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアスペク
ト比判別装置によれば、従来の映像画面上端部と下端部
との無信号部分の検出に加えて、映像信号の無信号部分
と信号部分の境目を検出することにより、映像アスペク
ト比を正確に判別し、さらに、判別不能の条件を検出し
た場合、前回の判別結果を保持することによって、アス
ペクト比判別の誤動作を無くすという効果がある。ま
た、本発明によれば、映像信号の無信号部分と信号部分
の境目を、複数の垂直位置で検出することにより、様々
なワイドアスペクト比の映像を判別することができると
いう効果がある。
【0046】また、本発明の映像表示装置によれば、映
像アスペクト比の判別結果が表示画面上で文字情報によ
り確認でき、直ちに適合したアスペクト比に切換を指示
することができるという効果がある。また、本発明によ
れば、映像アスペクト比の判別結果が表示された後、判
別に誤りがなければ自動的にアスペクト比を切り換える
映像表示装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアスペクト比判別装置の第1実施
例のブロック図である。
【図2】本発明に係るアスペクト比判別装置の第1実施
例の要部詳細回路図である。
【図3】本発明に係るアスペクト比判別装置の第2実施
例のブロック図である。
【図4】本発明に係る映像表示装置の第1実施例のブロ
ック図である。
【図5】本発明に係る映像表示装置の第2実施例のブロ
ック図である。
【図6】本発明に係る映像表示装置の第3実施例のブロ
ック図である。
【図7】アスペクト比判定原理の説明図である。
【図8】本発明に係るアスペクト比判別装置の第1実施
例の動作を説明する波形図である。
【図9】従来のアスペクト比判別装置のブロック図であ
る。
【図10】従来のアスペクト比判別装置の動作を説明す
る波形図である。
【符号の説明】
10 Y/C分離回路 20 A/D変換回路 30 映像信号検出回路 40 1H遅延回路 50 ライン相関検出回路 60 カウンタ回路 70 デコード回路 80 アスペクト比判別回路 100 映像信号処理回路 110 アスペクト比判別装置 120 マイクロコンピュータ 130 アスペクト切換回路 140 偏向ヨーク 150 CRT

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー映像信号から輝度信号(Y)と搬
    送色信号(C)とを分離するY/C分離回路と、 カラー映像信号または輝度信号から映像部分の有無を検
    出する映像信号検出回路と、 輝度信号を1水平期間遅延させた遅延輝度信号を出力す
    る1H遅延回路と、 前記輝度信号と前記遅延輝度信号との差に基づいて互い
    に隣接する水平期間の間の相関を検出するライン相関検
    出回路と、 フィールド毎に水平同期信号を計数するカウンタ回路
    と、 前記カウンタ回路の出力をデコードして、画面上端部、
    画面下端部及び画面内所定の位置の水平同期期間を検出
    するデコード回路と、 前記デコード回路の出力と前記映像信号検出回路の出力
    及び前記ライン相関検出回路の出力に基づいてアスペク
    ト比を判別するアスペクト比判別回路と、を備えること
    を特徴とするアスペクト比判別装置。
  2. 【請求項2】 カラー映像信号から輝度信号(Y)と搬
    送色信号(C)とを分離するY/C分離回路と、 前記分離された輝度信号を所定の標本化周期で標本化
    し、ディジタル輝度信号に変換するアナログ/ディジタ
    ル変換回路と、 前記ディジタル輝度信号から映像部分の有無を検出する
    映像信号検出回路と、 前記ディジタル輝度信号を1水平期間遅延させた遅延デ
    ィジタル輝度信号を出力する1H遅延回路と、 前記ディジタル輝度信号と前記遅延ディジタル輝度信号
    との差に基づいて互いに隣接する水平期間の間の相関を
    検出するライン相関検出回路と、 フィールド毎に水平同期信号を計数するカウンタ回路
    と、 前記カウンタ回路の出力をデコードして、画面上端部、
    画面下端部及び画面内所定の位置の水平同期期間を検出
    するデコード回路と、 前記デコード回路の出力と前記映像信号検出回路の出力
    及び前記ライン相関検出回路の出力に基づいてアスペク
    ト比を判別するアスペクト比判別回路と、を備えること
    を特徴とするアスペクト比判別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 アスペクト比を判別することが不可能な場合を検出する
    判別不能検出回路と、 該判別不能検出回路の検出結果に基づいて判別結果の更
    新を抑止する保持回路と、を更に備えたことを特徴とす
    るアスペクト比判別装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のアスペクト比判別装置と、 通常の4:3のアスペクト比より横長のワイドアスペク
    ト表示画面と、 前記アスペクト比判別装置の判別結果に基づいて表示画
    面の振幅拡大を行うアスペクト切換回路と、を備えたこ
    とを特徴とする映像表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 アスペクト比判別装置の判別結果を表示画面内にキャラ
    クター表示するアスペクト比表示手段と、 映像表示装置を制御する遠隔制御装置と、 前記遠隔制御装置が発生する制御信号を受信する遠隔制
    御受信装置と、 前記アスペクト比表示手段によるキャラクター表示から
    所定時間の間、遠隔制御受信装置による制御信号の受信
    が有るか否かを検出する監視手段と、 前記監視手段が所定時間内に制御信号の受信を検出した
    とき、アスペクト切換を抑止する抑止手段と、を更に備
    えたことを特徴とする映像表示装置。
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EP0716542A2 (en) 1994-12-08 1996-06-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Average picture level detection apparatus and apparatus for the automatic discrimination of the display format of a television picture using the same
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