JP3242831B2 - 画面サイズ判定装置 - Google Patents

画面サイズ判定装置

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JP3242831B2
JP3242831B2 JP04730896A JP4730896A JP3242831B2 JP 3242831 B2 JP3242831 B2 JP 3242831B2 JP 04730896 A JP04730896 A JP 04730896A JP 4730896 A JP4730896 A JP 4730896A JP 3242831 B2 JP3242831 B2 JP 3242831B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なるアスペクト
比を有する複数の映像信号に対して、テレビジョン受像
機などの画面サイズを判定する画面サイズ判定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、NTSC(National Television S
ystem Committee)方式の映像信号のみを受信可能とした
アスペクト比16:9のディスプレイを有するワイドテ
レビジョン受像機が普及する一方、次世代テレビジョン
受像機としてハイビジョンテレビや第2世代EDTV(E
xtended Definition TV)の登場も具体化しつつある。こ
れらのテレビジョン受像機は、アスペクト比4:3の標
準画面サイズの映像信号(以下、標準映像信号と記
す)、または映像の上下にブランク領域を有するシネマ
スコープサイズ或いはビスタサイズ(以下、「シネマサ
イズ」と記す)の映像信号(以下、「シネマ映像信号」
と記す)等のアスペクト比が異なる映像信号を受信して
映像を表示する場合、映像信号のアスペクト比に応じ
て、ディスプレイ上の映像表示領域が最適となるよう
に、画面サイズを切り換える機能を備えたものとなって
いる。この画面サイズの切り換えにあたっては、映像信
号の画面サイズを判定する必要があり、従来からこのた
めの画面サイズ判定装置が提案されている。
【0003】この画面サイズ判定装置の第1の従来例と
して、特開平1−305786号公報に開示されたもの
が知られている。この第1の従来例にかかる装置は、画
面上部領域、画面中央領域および画面下部領域の各画面
領域における映像信号(輝度信号)の有無を検出するこ
とによって、この映像信号が標準映像信号か或いはシネ
マ映像信号かを判定する。
【0004】すなわち、この第1の従来例にかかる装置
は、上述の画面上部領域、画面中央領域および画面下部
領域の何れにおいても映像信号が検出される場合には、
その映像信号を標準映像信号と判定し、また、画面中央
領域では映像信号が検出されるが、画面上部領域および
画面下部領域では映像信号が検出されない場合には、そ
の映像信号をシネマ映像信号と判定して、画面サイズを
判定するものとなっている。
【0005】これに対し、第2の従来例として特開平7
−284038号公報に開示された画面サイズ判定装置
が知られている。この装置は、1フィールド内のすべて
のラインについて映像信号(輝度信号)の有無を検出し
て、この検出結果から画像開始ライン位置、画像終了ラ
イン位置および画像有効ラインの3種類の情報を求め、
これらの情報から画面サイズを判定するものである。こ
れにより、標準映像信号とシネマ映像信号との判定を可
能とすると共に、さらに、複数種類のシネマ映像信号の
判定を可能としている。
【0006】また、この第2の従来例にかかる装置は、
画像開始ライン位置、画像終了ライン位置および画像有
効ラインの3種類の情報を求めるにあたって、1フィー
ルド周期以上の所定フィールド期間にわたって映像信号
の各フィールドにおける画像開始ライン位置および画像
終了ライン位置を複数回検出する。そして、画像開始ラ
イン位置または画像終了ライン位置が、前記所定フィー
ルド期間において連続して一致した場合に、これらライ
ン位置をそれぞれ画像開始ライン位置または画像終了ラ
イン位置を示す情報として確定し、この確定情報に基づ
いて画面サイズの判定を行う。
【0007】このように、連続一致して検出された情報
を用いて画面サイズを判定することにより、画像開始ラ
イン位置または画像終了ライン位置がノイズにより一時
的に変動しても、この一時的な変動が画面サイズの判定
に与える影響を排除することができ、ノイズによる画面
サイズの誤判定を有効に防止することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の従来例にかかる装置によれば、画面上部領域、画
面中央領域および画面下部領域のごく限られた画面領域
における映像信号の有無から画面サイズを判定すること
に起因して、判定可能な画面サイズが、標準サイズと1
種類のシネマサイズとの計2種類の映像信号に限られ、
しかもノイズにより画面サイズを誤判定することがある
という問題があった。
【0009】また、上述の第2の従来例にかかる装置に
よれば、標準画面サイズに加えて複数のシネマサイズの
判定が可能な上に、ノイズによる画面サイズの誤判定を
有効に防止することができ、第1の従来例が抱える上述
の問題点を克服することができるものの、輝度信号レベ
ルが低下すると、画面サイズを誤判定することがあると
いう問題があった。
【0010】以下、第2の従来例にかかる装置が抱える
この問題について説明を加える。例えば、アスペクト比
16:9のビスタサイズの映像信号がディスプレイ上を
走査している場合、映像信号の輝度信号レベルが画面全
体にわたって高い状態から夜景などの輝度信号レベルの
低い状態に変化すると、この装置は、画像開始ラインが
移動していないにもかかわらず、画像開始ラインが下方
向、または画像終了ラインが上方向に移動したと誤認す
ることがあり、この結果、アスペクト比21:9のシネ
マスコープサイズとして誤って判定する場合がある。
【0011】この画面サイズの誤判定は、前述したよう
に、画像開始ライン位置または画像終了ライン位置の検
出を映像信号の輝度信号レベルにより行うものとなって
いるため、映像信号の輝度信号レベルが低下したライン
に映像信号が存在していないものと誤認することに起因
している。
【0012】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、標準映像信号に加えて複数種類のシネマ
映像信号の画面サイズの判定を可能とし、しかも、ノイ
ズや輝度信号レベルの変化による画面サイズの誤判定を
有効に防止することができる画面サイズ判定装置を提供
することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決達成するため、以下の構成を有する。すなわち、本発
明の第1の要旨にかかる画面サイズ判定装置は、異なる
アスペクト比を有する複数の映像信号に対して、画面サ
イズを判定する画面サイズ判定装置において、映像信号
の1フィールド中の画像開始ライン位置と画像終了ライ
ン位置とを検出するライン位置検出手段と、該ライン位
置検出手段より出力された情報に基づいて、前記画像開
始ライン位置および前記画像終了ライン位置のそれぞれ
の時間的変化または空間的変化を識別して映像信号の画
面サイズを判定する画面サイズ判定制御手段と、を備え
て構成されている。
【0014】また、本発明の第2の要旨記載の画面サイ
ズ判定装置は、第1の要旨記載の画面サイズ判定装置の
画面サイズ判定制御手段が、画像開始ライン位置の時間
的変化と画像終了ライン位置の時間的変化とが同時的で
あることを識別した場合、または、画像開始ライン位置
の空間的変化および/又は画像終了ライン位置の空間的
変化の方向が、前記画像開始ライン位置と画像終了ライ
ン位置とから得られる画像有効ライン数を増加する方向
であることを識別した場合には、映像信号の画面サイズ
切り換える制御を行うように構成されている。さら
に、前記画面サイズ判定制御手段は、画像開始ライン位
置と画像終了ライン位置の何れか一方のみの空間的変化
を識別し、且つ、該空間的変化が前記画像開始ライン位
置と画像終了ライン位置とから得られる画像有効ライン
数を減少する方向であることを識別した場合には、映像
信号の画面サイズを維持する制御を行うように構成でき
る。
【0015】さらに、本発明の第3の要旨記載の画面サ
イズ判定装置は、第1の要旨または第2の要旨記載の画
面サイズ判定装置の画面サイズ判定制御手段が、画像開
始ライン位置と画像終了ライン位置とを映像信号の1フ
ィールド周期以上の周期で所定フィールド期間読み取る
とともに、該所定フィールド期間において連続一致して
読み取られた画像開始ライン位置と画像終了ライン位置
とを確定情報として検出するように構成されている。
【0016】上述の構成を有する本発明は、以下のよう
に作用する。すなわち、本発明の第1の要旨にかかる画
面サイズ判定装置によれば、画面サイズ判定制御手段
は、ライン位置検出手段により検出された各フィールド
の画像開始ライン位置と画像終了ライン位置から画像開
始ライン位置および画像終了ライン位置の時間的空間的
変化を識別する。これにより、ライン位置が移動してい
ないにもかかわらず、たとえば輝度信号レベルが低下す
ることによりライン位置が移動したものと誤認すること
を防止する。
【0017】また、本発明の第2の要旨にかかる画面サ
イズ判定装置によれば、第1の要旨記載の画面サイズ判
定装置の画面サイズ判定制御手段が、ライン位置検出手
段により検出された各フィールドの画像開始ライン位置
と画像終了ライン位置との時間的変化が同時的(一定の
時間間隔を置いて変化する場合も含む)であること、ま
たは画像開始ライン位置および画像終了ライン位置の空
間的変化が画像有効ライン数を増加する方向に変化した
ことを識別する。これにより、輝度信号レベルの低下な
どによる画像開始ライン位置および画像終了ライン位置
の移動の誤認を防止する。
【0018】さらに、本発明の第3の要旨にかかる画面
サイズ判定装置によれば、第1の要旨または第2の要旨
記載の画面サイズ判定装置の画面サイズ判定制御手段
が、映像信号の1フィールド周期以上の周期で所定フィ
ールド期間の間、ライン位置検出手段から画像開始ライ
ン位置および画像終了ライン位置を読み取る。この所定
フィールド期間において、連続一致して読み取られた画
像開始ライン位置および画像終了ライン位置を確定情報
として検出し、この情報に基づいて画面サイズの判定を
行う。これにより、ノイズなどによる画像開始ライン位
置および画像終了ライン位置の誤認を防止する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる画面
サイズ判定装置は、映像表示領域の上端および下端にそ
れぞれ対応する画像開始ライン位置および画像終了ライ
ン位置を求めるに際し、複数のフィールド周期にわたる
画像開始ライン位置および画像終了ライン位置(以下、
「画像開始ライン位置および画像終了ライン位置」を
「アスペクトデータ」と記す)の連続性と共に、その連
続性が途切れたときの画像開始ライン位置と画像終了ラ
イン位置との変化の同時性またはそれらの変化の方向性
(増加/減少)を考慮して画面サイズを判定するもので
ある。
【0020】以下、図1から図4を参照しながら、本発
明の実施形態例にかかる画面サイズ判定装置について詳
細に説明する。ここで、図1は、本実施形態例にかかる
画面サイズ判定装置の構成を表すブロック図であり、図
2は、図1に示す本実施形態例の画面サイズ判定装置を
構成するワイド判定制御回路の構成を表すブロック図で
ある。また、図3(a)および(b)は、アスペクト比
4:3のディスプレイ上にビスタサイズおよびシネマス
コープサイズの映像をそれぞれ表示した図である。さら
に、図4は、図1に示すワイド判定制御回路の動作の流
れを説明するためのフローチャートである。
【0021】図1に示すように、本実施形態例の画面サ
イズ判定装置は、映像信号および同期信号から1フィー
ルド毎の画像開始ライン位置および画像終了ライン位置
を検出するライン位置検出回路11(ライン位置検出手
段)と、該ライン位置検出回路11からの検出情報に基
づいて映像信号の画面サイズを判定するワイド判定制御
回路12(画面サイズ判定制御手段)と、該ワイド判定
制御回路12での判定結果に基づいてディスプレイ上の
画面サイズの切り換えを制御する画面サイズ切換回路1
3とから構成されている。
【0022】上記構成において、ライン位置検出回路1
1は、映像信号をY/C分離して得られた輝度信号レベ
ルと映像有無判定レベルとを比較する輝度レベル比較回
路11aと、垂直同期信号および水平同期信号からなる
同期信号より所定のタイミング信号を生成するタイミン
グ発生回路11bと、前記輝度レベル比較回路11aの
比較結果を前記タイミング発生回路11bからのタイミ
ング信号に従って読み取り、1フィールド毎の画像開始
ライン位置および画像終了ライン位置を検出する映像判
定回路11cとから構成されている。
【0023】また、前記構成において、ワイド判定制御
回路12は、図2に示すように、ライン位置検出回路1
1により検出された1フィールド毎の画像開始ライン位
置および画像終了ライン位置のそれぞれの連続性を評価
して確定したアスペクトデータを出力するデータ連続一
致判定部21と、該データ連続一致判定部21が出力す
るアスペクトデータを後述するメモリコントロール回路
に制御されて一時的に保持するメモリ22と、データ連
続一致判定部21が新たに確定したアスペクトデータを
出力する場合に、それまでデータ連続一致判定部21が
出力していた前回のアスペクトデータを取り込んで保持
するように前記メモリ22を制御するメモリコントロー
ル回路23と、データ連続一致判定部21が新たに確定
したアスペクトデータとメモリ22に格納された前回の
アスペクトデータとを比較するデータ比較部24と、該
データ比較部24の比較結果からアスペクトデータの時
間的または空間的変化を判別して画面サイズを判定する
ワイド判定部25と、該ワイド判定部25の判定結果に
基づいて画面切換信号を生成して画面サイズ切換回路に
出力する切換信号発生部26とから構成されている。
【0024】以下、このように構成された本実施形態例
の動作を説明するに際し、最初にライン位置検出回路1
1の動作について説明する。まず、ライン位置検出回路
11の入力段を構成する輝度レベル比較回路11aは、
入力された映像信号の輝度信号レベルと所定の映像有無
判定レベルとの大小を比較する。ここで、映像有無判定
レベルは、輝度信号が存在するか否かの判別の境界を表
すものである。
【0025】すなわち、輝度レベル比較回路11aによ
る比較の結果、輝度信号レベルが映像有無判定レベルよ
り大きければ、映像信号中に輝度信号が含まれていると
判別して、ハイレベル(H)の判別信号を、逆に、輝度
信号レベルが映像有無判定レベルより小さければ、輝度
信号が含まれていないと判別して、ロウレベル(L)の
判別信号を映像判定回路11cに出力する。
【0026】一方、タイミング発生回路11bは、水平
同期信号および垂直同期信号から、入力映像信号が画面
上のどのライン位置に対応したものであるかを識別する
ためのライン位置識別信号を生成して映像判定回路11
cに出力する。そして、映像判定回路11cは、輝度レ
ベル比較回路11aから入力する判別信号とタイミング
発生回路11bから入力するライン位置識別信号とか
ら、輝度信号が存在するラインと存在しないラインとを
識別し、この識別結果に基づいて画像開始ライン位置お
よび画像終了ライン位置を割り出す。すなわち、輝度信
号が存在すると識別されたラインのうち、最もライン番
号の小さいラインを画像開始ライン位置とし、最もライ
ン番号の大きいラインを画像終了ライン位置とする。
【0027】このように、ライン位置検出回路11は、
フィールド毎に同期信号に基づいて映像信号のライン位
置を認識し、各ライン位置における映像信号の輝度信号
の有無を識別する。そして、この識別結果に基づいて、
フィールド毎に画像表示領域の上端である画像開始ライ
ン位置と画像表示領域の下端である画像終了ライン位置
とを検出して出力する。
【0028】つぎに、ワイド判定制御回路12の動作に
ついて、図4に示すフローチャートに基づいて説明する
こととし、必要に応じて図1から図3を参照する。な
お、この動作の説明にあたっては、説明の簡略のため、
入力する映像信号をビスタサイズとシネマスコープサイ
ズとの2種類の映像信号に限るものとする。
【0029】まず、図2に示すデータ連続一致判定部2
1は、図1に示すライン位置検出回路11から、フィー
ルド毎に検出されるアスペクトデータを所定周期で読み
出して、読み出したデータの連続性からその信頼度を評
価する(ステップS1)。ここで、アスペクトデータの
信頼度とは、ライン位置検出回路11から読み出したア
スペクトデータが、映像信号が本来的に有するアスペク
トデータであることの可能性の高さを表すものと定義す
る。逆説的に言うと、アスペクトデータの信頼度が低い
ということは、ライン位置検出回路11により検出され
たアスペクトデータが、ノイズや輝度信号レベルの低下
などの要因によって、映像信号が本来的に有するアスペ
クトデータとは異なったものとなっている可能性が高い
ことを示す。
【0030】なお、データ連続一致判定部21による上
述のアスペクトデータの読み出し周期は、ライン位置検
出回路11がアスペクトデータを更新する1フィールド
周期(約16.7ms)毎に設定してもよく、また、1フィー
ルド周期より長い周期に設定してもよい。
【0031】データ連続一致判定部21は、ライン位置
検出回路11から新たにアスペクトデータを読み出す度
に、前回読み出したアスペクトデータと比較し、これら
が一致する場合には内蔵するカウンタ(図示せず)をカ
ウントアップして、アスペクトデータが連続一致した回
数を記録する。そして、連続して一致した回数が最も多
いアスペクトデータを確定したアスペクトデータ(確定
情報)として出力する。
【0032】ここで、連続して一致した回数、すなわち
内蔵カウンタのカウント値は、確定して出力されるアス
ペクトデータの上述の信頼度を表す。たとえば、データ
連続一致判定部21が、ライン位置検出回路11からア
スペクトデータの読み出しを10回行って、或るアスペ
クトデータが9回連続して一致して読み出された場合
(カウント値=9)、残りの1回の不一致がノイズなど
の不慮の要因によって生じた可能性が高いとすれば、9
回連続一致したアスペクトデータが映像信号の本来的な
アスペクトデータを表しているとすることの信頼度は高
くなる。
【0033】また、たとえば、10回のうち3回連続し
て一致した場合(カウント値=3)、この3回の連続一
致はノイズなどの不慮の要因によっても十分起こり得る
ものとすれば、この3回連続したアスペクトデータが映
像信号の本来的なアスペクトデータを表しているとする
ことの信頼度は低くなる。なお、上述の連続一致回数
(カウント値)と信頼度との対応づけは単なる例示であ
って、この対応づけは、システムの特性や映像信号のS
/N比などを考慮して適切に行う必要がある。
【0034】このように、データ連続一致判定部21
は、ライン位置検出回路11からアスペクトデータを所
定の回数読み出して、最も多く連続して一致したアスペ
クトデータの信頼度を評価し、これを確定したアスペク
トデータとして出力する。このため、この確定したアス
ペクトデータを入力する後段側は、以下に説明するよう
に、信頼度に応じてアスペクトデータの取り扱いを変え
ることにより、ノイズや輝度信号レベルの低下などの意
図しない要因を事実上排除して画面サイズを判定するこ
とが可能となる。
【0035】まず、アスペクトデータの信頼度が高い場
合または低い場合には、後述するアスペクトデータの時
間的変化または空間的変化を判断することなく、画面サ
イズが決定される。すなわち、アスペクトデータの信頼
度が高い場合には、図2に示すワイド判定部25は、直
ちに画面サイズが変化したと判定して、このアスペクト
データから求まる画面サイズに切り換える(ステップS
2,信頼度[高]−ステップS5)。また、アスペクト
データの信頼度が低い場合には、画面サイズの判定を一
切行うことなく終了し(ステップS1,信頼度[低]−
エンド)、それまでの画面サイズが継続して維持され
る。
【0036】また、アスペクトデータの信頼度が中程度
の場合には(ステップS2,信頼度[中])、ワイド判
定制御回路12は、以下に述べるように、アスペクトデ
ータの時間的変化と空間的変化とを判断して画面サイズ
の判定を行う。なお、以下の説明において、“アスペク
トデータ(a,b)”と表記した場合、“a”は、画像
開始ライン位置を表し、“b”は、画像終了ライン位置
を表すものとする。
【0037】まず、メモリ22は、メモリコントロール
回路23に制御されて、データ連続一致判定部21から
或る信頼度のもとに確定されて出力されたアスペクトデ
ータを一時的に保持する。この場合、メモリコントロー
ル回路23は、メモリ22が更新される前のアスペクト
データを格納するように、その動作を制御する。このよ
うに制御される結果、メモリ22は、データ連続一致判
定部21が出力する新たなアスペクトデータ(a1
1)に対して前回読み出したアスペクトデータ(a0
0)を保持する。
【0038】ここで、アスペクトデータ(a0,b0)お
よび(a1,b1)が、それぞれビスタサイズおよびシネ
マスコープサイズを表すとすれば、図3に示す画像イメ
ージとなる。なお、図3(a)および(b)に例示的に
示すアスペクトデータ(a0,b0)および(a1,b1
は、それぞれビスタサイズおよびシネマスコープサイズ
に対応するものであるが、以下の説明では、それぞれの
データの大小関係に応じて対応関係を入れ換えるものと
する。
【0039】つぎに、データ比較部24は、データ連続
一致判定部21から入力する更新されたアスペクトデー
タ(a1,b1)と、メモリ22から入力する更新される
前のアスペクトデータ(a0,b0)との大小関係を比較
し、ワイド判定部25は、この比較結果に基づいて、ア
スペクトデータの時間的変化および空間的変化を識別し
て、画面サイズを判定する。
【0040】すなわち、ワイド判定部25は、データ比
較部24による比較の結果、データ連続一致判定部21
から入力するアスペクトデータの画像開始ライン位置お
よび画像終了ライン位置が共にその更新の前後で異なる
場合(ステップS2,NO−ステップS3,NO)、画
像開始ライン位置と画像終了ライン位置とが同時に変化
したと識別して(時間的変化の識別)、映像信号の画面
サイズが変化したと判断する(ステップS4)。この場
合、ワイド判定部25は、後段の画面サイズ切換回路1
3を切換制御して、アスペクトデータから直接求められ
る画面サイズに切り換える(ステップS5)。
【0041】また、データ比較部24による比較の結
果、画像開始ライン位置のみが一致し、画像終了ライン
位置が一致または減少する方向に空間的に変化した場合
(ステップS2,YES−ステップS6,NO)、画像
終了ライン位置の変化は輝度信号レベルが低くなったこ
とに起因したものである可能性が高いので、この場合、
ワイド判定部25は、画面サイズが変化していないと判
断して、画面サイズの判定を終了し(ステップS7−エ
ンド)、それまでの画面サイズが継続して維持される。
【0042】また、データ比較部24による比較の結
果、画像開始ライン位置のみが一致し、画像終了ライン
位置が増加する方向に空間的に変化した場合(ステップ
S2,YES−ステップS6,YES)、画像終了ライ
ン位置の変化は輝度信号レベルが低くなったことに起因
したものである可能性はなく、逆に画像開始ライン位置
の一致が輝度信号レベルの低下によってなされた可能性
があるので、この場合、ワイド判定部25は、画像有効
ライン数が増加して画面サイズが変化したと判断して
(ステップS4)、それまでの画面サイズ(シネマスコ
ープサイズ)よりアスペクト比の大きな画面サイズ(ビ
スタサイズ)に切り換える(ステップS5)。
【0043】また、データ比較部24による比較の結
果、画像開始ライン位置が減少する方向に変化し、画像
終了ライン位置が一致した場合(ステップS2,NO−
ステップS3,YES−ステップS8,YES)、画像
開始ライン位置の変化は輝度信号レベルが低くなったこ
とに起因したものである可能性はなく、逆に画像終了ラ
イン位置の一致が輝度信号レベルの低下によってなされ
た可能性があるので、この場合、画像有効ライン数が増
加して画面サイズが変化したと判断して(ステップS
4)、それまでの画面サイズ(シネマスコープサイズ)
よりアスペクト比の大きな画面サイズ(ビスタサイズ)
に切り換える(ステップS5)。
【0044】さらに、データ比較部24による比較の結
果、画像開始ライン位置が一致または増加する方向に変
化し、画像終了ライン位置が一致した場合(ステップS
2,NO−ステップS3,YES−ステップS8,N
O)、画像開始ライン位置の変化は輝度信号レベルが低
くなったことに起因したものである可能性が高いので、
この場合、画面サイズは変化していないと判断して、画
面サイズの判定を終了し(ステップS7−エンド)、そ
れまでの画面サイズが継続して維持される。
【0045】このように、ワイド判定部25は、アスペ
クトデータの信頼度が中程度の場合には、画像開始ライ
ン位置および画像終了ライン位置の変化の同時性および
変化の方向性に基づいて画面サイズを判定するので、輝
度信号レベルの低下による画面サイズの誤判定を有効に
防止することが可能となる。
【0046】すなわち、ワイド判定部25がよりアスペ
クト比の小さな画面サイズに切り換えるように判定する
ケースを、画像開始ライン位置と画像終了ライン位置の
変化が同時に変化(画像開始ライン位置が増加/画像終
了ライン位置が減少)した場合に限ることによって、輝
度信号レベルの低下に起因して画像開始ライン位置また
は画像終了ライン位置の何れかが移動して画像有効ライ
ン数が低下した場合の誤判定を防止する。
【0047】しかし、実際の映像では、輝度信号レベル
の変化により画像開始ライン位置と画像終了ライン位置
とが同時に移動することは、十分起こり得ることであ
り、単に同時に移動したことのみに基づくと、誤判定が
頻発する結果となる。この点に関して、本実施の形態例
では、ワイド判定部25が、画像開始ライン位置と画像
終了ライン位置のそれぞれの移動先を識別し、この移動
が単なる輝度信号レベルの低下によるものか、或いは映
像信号の本来のアスペクトデータの変化によるものかを
判別する。
【0048】そして、この判別結果に基づいて、ワイド
判定部25は、画像開始ライン位置と画像終了ライン位
置が同時に移動した場合であっても、輝度信号レベルの
低下に起因するものである場合には、画面サイズの切り
換えを行わないように切換信号発生部26を制御して、
画面サイズの誤判定を防止する。
【0049】また、ワイド判定部25が入力するアスペ
クトデータは、信頼度が中程度のものであり、ノイズお
よび輝度信号レベルの影響をある程度含んだものであ
る。上述したように、アスペクトデータの時間的空間的
変化を識別することにより、これらの影響のうち輝度信
号レベルの低下による影響は排除することができるもの
の、ノイズの影響は多少残り、この残留ノイズの影響が
懸念される。
【0050】しかしながら、中程度の信頼度を有するア
スペクトデータはノイズの要因がある程度排除されたも
のであることに加えて、仮に、残留ノイズが画面サイズ
の判定に影響を及ぼす可能性があるとすれば、映像のブ
ランク領域のノイズにより、アスペクト比のより大きな
画面サイズに切り換える場合の判定に限定されるので、
事実上、ノイズの影響を排除することができる。
【0051】また仮に、映像のブランク領域のノイズに
より誤判定して、アスペクト比の大きな画面サイズに切
り換えたとしても、ノイズが消失してアスペクトデータ
の信頼度が高くなれば、この信頼度の高いアスペクトデ
ータから画面サイズを直接的に判定するので(ステップ
S1,信頼度[高]−ステップS5)、正常な画面サイ
ズに復帰することができる。
【0052】上述したワイド判定制御回路12での処理
は、例えば、テレビジョンシステム内の選局制御用マイ
クロコントローラ(図示せず)がソフトウェア上で実行
するように構成してもよい。また、本実施形態例では、
輝度信号レベルによって映像信号の有無を判定して、画
像開始ライン位置および画像終了ライン位置を検出する
ものとしたが、画像開始ライン位置および画像終了ライ
ン位置を検出する手段は、これに限られるものではな
く、ブランク領域と映像領域との境界を識別することが
できるものであれば、どのような手段であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画面サイズを判定するにあたって、所定のフ
ィールド期間アスペクトデータの連続性を調べて、その
信頼度を評価するので、ノイズや輝度信号レベルの低下
などの不慮の要因によりアスペクトデータが一時的に変
動しても、映像信号の画面サイズを正しく判定すること
ができる。
【0054】また、映像信号の画面サイズを判定するに
あたって、画像開始ライン位置および画像終了ライン位
置の変化の同時性(時間的変化)または変化の方向性
(空間的変化)を考慮するように構成したので、輝度信
号レベルの低下による画面サイズの誤判定を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画面サイズ判定装
置の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる画面サイズ判定装
置を構成するワイド判定制御回路の構成を表すブロック
図である。
【図3】(a)は、アスペクト比4:3のディスプレイ
にビスタサイズの映像を表示した図である。(b)は、
アスペクト比4:3のディスプレイにシネマスコープサ
イズの映像を表示した図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる画面サイズ判定装
置を構成するワイド判定制御回路の動作の流れを説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 ライン位置検出回路 11a 輝度レベル比較回路 11b タイミング発生回路 11c 映像判定回路 12 ワイド判定制御回路 13 画面サイズ切換回路 21 データ連続一致判定部 22 メモリ 23 メモリコントロール回路 24 データ比較部 25 ワイド判定部 26 切換信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46 H04N 7/00 - 7/015

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるアスペクト比を有する複数の映像
    信号に対して、画面サイズを判定する画面サイズ判定装
    置において、 映像信号の1フィールド中の画像開始ライン位置と画像
    終了ライン位置とを検出するライン位置検出手段と、 該ライン位置検出手段より出力された情報に基づいて、
    前記画像開始ライン位置および前記画像終了ライン位置
    のそれぞれの時間的変化または空間的変化を識別して映
    像信号の画面サイズを判定する画面サイズ判定制御手段
    と、を備え 画面サイズ判定制御手段は、 画像開始ライン位置の時間的変化と画像終了ライン位置
    の時間的変化とが同時的であることを識別した場合、ま
    たは、画像開始ライン位置の空間的変化或は画像終了ラ
    イン位置の空間的変化の方向が、前記画像開始ライン位
    置と画像終了ライン位置とから得られる画像有効ライン
    数を増加する方向であることを識別した場合には、映像
    信号の画面サイズを切り換える制御を行う ことを特徴と
    する画面サイズ判定装置。
  2. 【請求項2】 前記画面サイズ判定制御手段は、画像開始ライン位置と画像終了ライン位置の何れか一方
    のみの空間的変化を識別し、且つ、該空間的変化が前記
    画像開始ライン位置と画像終了ライン位置とから得られ
    る画像有効ライン数を減少する方向であることを識別し
    た場合には、映像信号の画面サイズを維持する制御を行
    うこと を特徴とする請求項1に記載の画面サイズ判定装
    置。
  3. 【請求項3】 画面サイズ判定制御手段は、 画像開始ライン位置と画像終了ライン位置とを映像信号
    の1フィールド周期以上の周期で所定フィールド期間読
    み取るとともに、該所定フィールド期間において連続一
    致して読み取られた画像開始ライン位置と画像終了ライ
    ン位置とを確定情報として検出すること、 を特徴とする請求項1または請求項2記載の画面サイズ
    判定装置。
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