JP3442145B2 - テレビジョン映像信号の境界位置検出装置 - Google Patents

テレビジョン映像信号の境界位置検出装置

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JP3442145B2 JP14053894A JP14053894A JP3442145B2 JP 3442145 B2 JP3442145 B2 JP 3442145B2 JP 14053894 A JP14053894 A JP 14053894A JP 14053894 A JP14053894 A JP 14053894A JP 3442145 B2 JP3442145 B2 JP 3442145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号処理
装置に用いられる無画部位置検出回路に係り、特に自動
で無画部位置を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機としては、画面のア
スペクト比が従来の4:3ではなく、より横長の16:
9である、ハイビジョンTVやワイドTVなどが製品化
されている。このような画面アスペクト比が16:9で
あるテレビジョン受像機は、従来の画面アスペクト比
4:3のテレビジョン受像機に比べて、画面表示が横長
であるため、より臨場感が得られるというメリットがあ
る。
【0003】このような画面アスペクト比が16:9で
あるテレビジョン受像機において、現行のアスペクト比
4:3の映像信号による映像を表示する場合、以下のよ
うに、種々の表示例が考えられる。
【0004】図21及び図22は、アスペクト比4:3
の映像信号による映像を、画面アスペクト比が16:9
であるテレビジョン受像機で表示した例を示す説明図で
ある。
【0005】図21(a)はアスペクト比4:3の映像
信号による映像である。図21(b)のように画面の縦
方向をいっぱいに表示した場合、左右に映像情報のない
無画部部分ができてしまう。一方、同図(c)のように
画面の横方向いっぱいに表示した場合(映像信号を拡大
して表示した場合)、4:3映像の縦方向の上下数ライ
ンが欠落してしまう。
【0006】また、図22(a)、(c)、(f)はそ
れぞれ別のアスペクト比4:3の映像信号による映像で
あり、図22(b)、(d)、(e)、(g)、(h)
はそれぞれ表示例である。図22(a)、(c)、
(f)に示すような、アスペクト比4:3の映像信号に
よる映像の上下に無画部がある映画ソフトも数多く存在
する。特に図22(f)に示すように、映像の下方に文
字があるようなものは、映画ソフトでは数多く見られ
る。
【0007】そこで、例えば、アスペクト比4:3の映
像信号による映像が、図22(a)に示すような映像で
ある場合、図22(b)に示すように拡大倍率1.5に
すると画面いっぱいに映像を表示できる。しかし、図2
2(a)に示すような映像から図22(c)あるいは図
22(f)に示すような無画部の領域が広い映像に切り
替わった場合、拡大倍率が上記のままでは図22
(d)、図22(g)に示すようになり、画面上下に無
画部が表示されたり、文字が欠落したりする。従って、
図22(c)に示すような映像である場合には、図22
(e)のように拡大倍率を大きくし、また、図22
(f)に示すような映像である場合には、図22(h)
のように垂直位置をずらして表示する必要がある。
【0008】しかし、このように、様々な映像信号に対
して、最適表示になるように拡大倍率、映像中心位置を
その都度設定するのは、大変煩雑である。このため、こ
れら拡大倍率、映像中心位置を自動的にで設定できるよ
うになれば、大変便利となる。これら拡大倍率、映像中
心位置は、画面上における映像部と無画部との垂直方向
の境界位置、即ち、言い替えれば、画面上における映像
部のスタートラインの番号(垂直方向の映像部の開始位
置、以後映像部開始位置と記述する)及び映像部のエン
ドラインの番号(垂直方向の映像部の終了位置、以後映
像部終了位置と記述する)を検出して、この値から拡大
倍率、映像中心位置を決定するようにすればよい。しか
し、映像信号は刻々と変化するので、その映像信号ごと
に正しい境界位置を検出する必要がある。
【0009】ところで、この種の関連する従来の装置と
しては、例えば、特開平4−321387号公報に記載
されているように、図22(f)に示したような、上下
に無画部があり、下方に文字(即ち、字幕)があるアス
ペクト比4:3の映像に対して、文字の部分だけ抽出し
て、画面の別の位置に挿入し表示するような字幕領域検
出装置があげられる。
【0010】この従来例は、図22(f)に示すような
映像部終了位置を検出して、この位置を移動の基準にし
て、字幕移動を行うものである。
【0011】この従来例の要部の構成を図23に示し、
映像部終了位置の検出動作を図22を用いて説明する。
図23において201は入力端子、202は積分回路、
203は比較器、204は計数器、205は出力端子で
ある。
【0012】図23において、映像信号は入力端子20
1より入力される。積分回路202は、映像信号の1ラ
インごとの平均レベルを計算して出力する。比較器20
3は、固定値と積分回路202の出力を比較し、積分回
路202の出力が固定値より小さい場合はローレベ
ル(’L’)を出力する。計数器204は、比較器20
3の出力として’L’が何ライン続くかをカウントし、
所定値以上続いた場合、最初に’L’となったラインを
映像部終了位置と判断し、その終了位置を出力端子20
5より出力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
例である字幕領域検出装置では、映像部終了位置のみし
か検出しておらず、映像部開始位置は何ら検出していな
いため、境界位置を正確に検出することができないとい
う問題があった。
【0014】また、上記した従来例である字幕領域検出
装置では、入力される映像信号によっては誤検出を起こ
す場合がある。例えば、平均輝度が低いような暗い映像
では、映像部と無画部の区別が難しく、正しい映像部終
了位置を検出できない場合がある。また、白黒の横縞の
ような黒の横帯が存在する映像では黒の横帯の始まりを
映像部終了位置と誤って検出してしまう場合がある。
【0015】そこで本発明は、上記した従来例の問題点
を解決し、上下に無画部がある映像に対し、それがどの
ような映像であっても、境界位置を正確に検出すること
ができる境界位置検出装置を提供することを目的とし、
ひいては、この境界位置の検出により、表示画面の最適
な拡大倍率や、位置設定を自動で行うことを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、映像部に属するラインか無画部に
属するラインかを検出するライン判定手段と、映像部と
無画部との垂直方向の境界位置を検出する境界検出手段
と、境界検出手段で得られた境界位置を数フィールドに
わたって時間積分する時間積分手段と、映像部の平均輝
度を検出し、この値で時間積分手段における積分時間を
制御する検出制御手段と、で構成するようにした。
【0017】
【作用】ライン判定手段は、ラインが映像領域に属する
か無画部領域に属するかを判定する。境界検出回路は、
映像部と無画部の垂直方向の境界位置を検出し、その位
置が何ライン目であるかを出力する。時間積分手段は、
境界検出手段で得られた境界位置を数フィールドにわた
って時間積分し、最終境界位置を決定する。検出制御手
段は、映像領域の平均輝度を検出し、この値で時間積分
手段における積分時間を制御する。これにより、誤検出
による影響を少なくすることができるので、信号振幅の
低い、暗い映像信号など、どのような映像信号であって
も、映像部と無画部との垂直方向の境界位置を正確に検
出することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0019】まず、本発明の第一の実施例について説明
する。
【0020】図1は本発明の第一の実施例としての境界
位置検出装置を示すブロック図である。図1において、
101は入力端子、102は基準レベル設定回路、10
3はレベル比較回路、104はカウンタ、105は基準
値設定回路、106はカウンタ比較回路、107は記憶
回路、108は変化点検出回路、109、110は巡回
フィルタ、111、112は出力端子、113は検出制
御回路、121はライン判定回路、122は境界判定回
路、123は時間積分回路、142、143は係数器、
144は加算器、145は遅延回路である。
【0021】図1の回路動作を説明する。映像信号は、
入力端子101より入力される。ライン判定回路121
は、映像信号が映像部に属するか無画部に属するかをラ
インごとに判定し、その判定結果を境界判定回路122
に出力する。境界判定回路122は、ライン判定回路1
21から出力されるライン判定結果をもとに、無画部と
映像部の境界を検出し、暫定映像部開始位置、暫定映像
部終了位置として出力する。時間積分回路123は、境
界判定回路122からの境界検出結果と過去数フィール
ドの境界検出結果を積分して、これらの平均レベルを計
算し、この結果を最終映像部開始位置として出力端子1
11より、最終映像部終了位置として出力端子112よ
り、それぞれ出力する。このように積分することによ
り、ノイズなどによる誤検出を低減することができる。
【0022】また、時間積分回路123の出力(最終映
像部開始位置、最終映像部終了位置)は、検出制御回路
113に入力される。検出制御回路113は、入力され
た最終映像部終了位置、最終映像部終了位置から映像部
の領域を確定し、入力端子101より入力される映像信
号の映像部の平均輝度を求める。そして、検出制御回路
113は、この平均輝度に応じた制御信号を、時間積分
回路123に出力する。時間積分回路123は、検出制
御回路113からの制御信号で、積分する時間数を変え
る。検出制御回路113は、映像部領域の平均輝度が高
い時は、積分時間を短くするような制御信号を出力す
る。これにより、応答性を早めることができる。また、
逆に、映像部領域の平均輝度が低い時は、誤検出が起こ
りやすいので、積分時間を長くするような制御信号を出
力する。これにより、最終映像部開始位置、最終映像部
終了位置として誤った位置を出力しないようにすること
ができる。
【0023】以上のように、検出した境界位置を用いて
映像部の領域確定した上で、その映像部の平均輝度を検
出し、その平均輝度に応じて時間積分回路123の積分
時間を変えることにより、低輝度の信号が入力された時
の境界位置の誤検出を減少させることができる。
【0024】次に、ライン判定回路121の具体的な構
成及び動作を、図1で詳しく説明する。ライン判定回路
121は、基準レベル設定回路102と、レベル比較回
路103と、カウンタ104と、基準値設定回路105
と、カウンタ比較回路106と、で構成される。このう
ち、基準レベル設定回路102は、映像部か無画部かを
振り分けるための基準レベルを或る固定値、例えば、1
0IREに設定し、設定したその基準レベルをレベル比
較回路103に出力する。なお、基準レベルを10IR
Eに設定する理由については後述する。
【0025】また、レベル比較回路103は、ディジタ
ルデータとして順次入力される映像信号のレベルが、基
準レベル設定回路102から出力される基準レベルより
も低いかどうかを比較し、低い場合には、ハイレベ
ル(’H’)を、高い場合には、’L’を、所定のサン
プリング周期ごとに出力して、無画部に属するデータで
あるか否かを判定する。
【0026】また、カウンタ104は、レベル比較回路
103から出力される’H’の数を各ラインごとにカウ
ントし、その結果を各ラインごとに出力する。なお、カ
ウンタ104のカウント値は、映像信号の水平帰線期間
の間にリセットされる。
【0027】また、カウンタ比較回路106は、基準値
設定回路105から出力される基準値とカウンタ104
から出力されるラインごとのカウント値とを比較し、カ
ウント値が基準値よりも多ければ’H’を、カウント値
が基準値よりも少なければ’L’を、各ラインごとに出
力して、無画部に属するデータであるか否かを判定す
る。ここで、基準値設定回路105で設定される基準値
は、無画部に属するデータの総数が多いか少ないかで、
無画部に属するラインであるか否かを決定するための基
準であり、例えば総カウント数の90%に設定してお
く。
【0028】次に、境界判定回路122の具体的な構成
及び動作を、図1を用いて詳しく説明する。境界判定回
路122は、記憶回路107と変化点検出回路108に
より構成される。
【0029】このうち、記憶回路107は、ライン判定
回路121におけるカウンタ比較回路106から出力さ
れる判定結果を記憶する回路であり、少なくとも1フィ
ールド分について、各ラインごとの比較結果を、順次記
憶する。たとえば、フィ−ルドの最初のラインは、映像
信号の垂直帰線信号を用いて判断することができる。
【0030】また、変化点検出回路108は、記憶回路
107に記憶されている各ラインごとの判定結果をもと
にして、各ラインにつき、そのラインが垂直方向の境界
であるか否かを検出する。
【0031】ここで、この検出動作の一例を説明する。
即ち、連続する10ラインについての判定結果を、垂直
同期信号の次から来るラインから順番に1ラインずつず
らしながら、記憶回路107より読み出し、読み出され
たその10ラインの中に、映像部に属するラインが8ラ
イン出現した場合に、その8ラインのうちの先頭のライ
ンが境界であるとして、そのライン以前を無画部とし、
そのライン以降を映像部であるとする。その後、読み出
された10ラインの中に、無画部に属するラインが8ラ
イン出現した場合に、その8ラインのうちの先頭のライ
ンが境界であるとして、そのライン以前を映像部とし、
そのライン以降を無画部であるとする。
【0032】次に、検出動作の別の例を説明する。即
ち、連続する5ラインについての判定結果を、垂直同期
信号の次に来るラインから順番に1ラインずつずらしな
がら、記憶回路107より読み出し、読み出されたその
5ラインの中に、映像部に属するラインが連続して5ラ
イン出現した場合、この5ラインのうちの先頭のライン
が境界であるとして、そのライン以前を無画部とし、そ
のライン以降を映像部であるとする。その後、読み出さ
れたその5ラインの中に、無画部に属するラインが連続
して5ライン出現した場合に、その5ラインのうちの先
頭のラインが境界であるとして、そのライン以前を映像
部とし、そのライン以降を無画部であるとする。この例
のように、連続したデータの変化のみをとらえること
で、ノイズなどによる誤判定を減少できる。
【0033】なお、ここで記述したライン数などはあく
まで例にすぎず、これらに限るものではなく、任意のラ
イン数を用いることができる。
【0034】次に、変化点検出回路108は、上記のよ
うに検出した垂直方向の境界位置(映像部開始位置、映
像部終了位置)が正しい位置かどうか判定し、正しいと
判定された場合には、それら映像部開始位置、映像部終
了位置を暫定映像部開始位置、暫定映像部終了位置とし
て時間積分回路123に出力し、正しいと判定されなか
った場合、即ち誤検出と判定された場合には、時間積分
回路123に誤検出信号を出力する。なお、この誤検出
信号を出力する代わりに、誤検出なので出力を出さない
ようにしても良いし、無画部無し信号を出力しても良い
し、あるいは0を出力しても良い。ここでは、誤検出と
判定された場合、0を出力するものとして、以後説明す
る。
【0035】さて次に、上記した正しい位置かどうかの
判定について説明する。例えば、図2に示すように、あ
らかじめ、映像部開始位置範囲、映像部終了位置範囲を
設定しておき、検出した垂直方向の境界位置(映像部開
始位置、映像部終了位置)がこの範囲内にあるときは正
しいと判定し、この範囲外にあるときは、誤検出信号で
あると判定する。なお、映像部開始位置範囲、映像部終
了位置範囲は、実際の映画ソフトなどにおける無画部の
位置をもとに設定したり、あるいは、拡大表示装置の拡
大倍率にあった範囲を設定したりすれば良い。即ち、例
えば、図2に示すように、映像部開始位置範囲について
は20ラインから100ラインまでに設定し、映像部終
了位置範囲については140ラインから240ラインま
でに設定する。(1フィールド262.5ラインとす
る) 次に、時間積分回路123の具体的な構成及び動作を図
1を用いて詳しく説明する。時間積分回路123は、2
つの巡回フィルタ109と110により構成される。な
お、巡回フィルタ109と110は内部構成が同一であ
るので、図1では、巡回フィルタ110の内部構成につ
いての記載が省略されている。
【0036】巡回フィルタ109、110は同様の動作
をするので、巡回フィルタ109の動作についてのみ説
明する。係数器142は、変化点検出回路108から出
力された暫定映像部開始位置(即ち、ラインの番号)を
k倍して、出力する。一方、係数器143は、遅延回路
145から出力される最終映像部開始位置(即ち、ライ
ンの番号)を(1ーK)倍して出力する。また、加算器
144は、これら係数器142、143の出力を加算し
て出力する。遅延回路145は、加算器144の出力を
1フィールドだけ遅延し、最終映像部開始位置として出
力端子111に出力する。
【0037】また、巡回フィルタ109は、係数器14
2、143のkの値が、検出制御回路113からの制御
信号によって制御される。即ち、検出制御回路113が
求めた映像部の平均輝度が高いときには、kの値を例え
ば0.7と大きくする。これにより、暫定映像部開始位
置の荷重比率が大きくなって、暫定映像部開始位置が最
終映像部開始位置として出力される割合が大きくなり、
上記したように積分時間が短くなる。逆に、映像部の平
均輝度が低いときには、kの値を例えば0.3と小さく
する。これにより、暫定映像部開始位置の荷重比率が小
さくなって、暫定映像部開始位置が最終映像部開始位置
として出力される割合が小さくなり、上記したように、
積分時間が長くなる。
【0038】また、境界判定回路122の出力が誤検出
信号を出力した場合は、巡回フィルタ109、110が
この誤信号を入力しないようにして、この誤検出信号が
巡回フィルタ109、110の出力に影響を与えないよ
うにする。
【0039】以上のように、巡回フィルタ109、11
0における係数器の係数の値を映像部の平均輝度に応じ
て制御することで、低輝度の信号が入力された時の境界
位置の誤検出を減少させることができる。
【0040】さて、時間積分回路123については、こ
の他にもいろいろな回路が考えられる。例えば、映像開
始位置及び映像終了位置について重み付けをつけた範囲
を設定して、重み付け加算を行うような構成にしても良
い。
【0041】そこで、次に、時間積分回路123とし
て、このような重み付け加算を行うような回路構成につ
いて、図3を用いて説明する。図3において、100
1、1002は図1の変化点検出回路108から出力さ
れた暫定映像部開始位置、暫定映像部終了位置を入力す
る入力端子、1003はグレード検出回路、1004は
記憶回路、1005は演算回路、1006、1007は
図1の出力端子111、112に最終映像部開始位置、
最終映像部終了位置を出力する出力端子、1008は図
1の検出制御回路113から出力された制御信号を入力
する入力端子である。
【0042】では、動作について説明する。暫定映像部
開始位置は入力端子1001より、暫定映像部終了位置
は入力端子1002より、それぞれ入力される。グレー
ド検出回路1003は、入力された暫定映像部開始位
置、暫定映像部終了位置をもとにして、それぞれに対し
て、それら映像部開始位置、映像部終了位置が存在する
確からしさを示すグレード、即ち、重み付けを検出す
る。そして、グレード検出回路1003は、入力された
暫定映像部開始位置と、検出した暫定映像部開始位置に
対するグレードと、入力された暫定映像部終了位置と、
検出した暫定映像部終了位置に対するグレードを、記憶
回路1004にそれぞれ出力する。なお、グレード検出
回路1003は、ROMなどを使った変換テーブルを用
いれば実現できる。
【0043】暫定映像部開始位置及び暫定映像部終了位
置に対するグレードの設定例を図4に示す。図4におい
ては、横軸はラインの番号、縦軸はグレードである。ま
た、左側の山なりの曲線が暫定映像部開始位置に対する
グレードを示す曲線であり、右側の山なりの曲線が暫定
映像部終了位置に対するグレードを示す曲線である。図
4に示すように、例えば、暫定映像部開始位置が30ラ
インであった場合には、そのときのグレードは0.85
である。
【0044】また、記憶回路1004は、グレード検出
回路から出力される暫定映像部開始位置、暫定映像部終
了位置、及びそれぞれに対するグレードを各フィールド
ごとに順次記憶していき、過去数フィールド分の暫定映
像部開始位置、暫定映像部終了位置、及びそれぞれに対
するグレードを記憶する。そして、記憶回路1004
は、演算処理回路1005からの要求に応じて、過去数
フィールド分の記憶データを演算回路1005に出力す
る。また、演算処理回路1005は、最新の記憶データ
から順に総数N個の記憶データ(即ち、暫定映像部開始
位置、暫定映像部終了位置、及びそれぞれに対するグレ
ードの各々についてそれぞれN個)を記憶回路1004
から読み出し、これらのデータで荷重平均をとる。
【0045】ここで、データの荷重平均について説明す
る。現在の暫定映像部開始位置をVst0とし、それに
対するグレードをGst0とする。そして、1つ前のフ
ィールドの暫定映像部開始位置をVst1、それに対す
るグレードをGst1とし、その更に1つ前フィールド
の暫定映像部開始位置をVst2、それに対するグレー
ドをGst2とし、以下同様とする。以上のように設定
した場合において、最終映像部開始位置は、数1に従っ
て最終的に求まる。
【0046】
【数1】
【0047】なお、最終映像部終了位置についても、暫
定映像部終了位置及びそれに対するグレードから同様に
求まる。
【0048】また、この時、演算回路1005は、入力
端子1008から入力される検出制御回路113からの
制御信号に応じて、加重平均をとる総数Nを変化させる
ことにより、積分時間を可変する。
【0049】以上のように、図3に示す時間積分回路1
23の回路構成では、重み付け加算を行うので、図2に
示した映像部開始位置範囲の境界付近の暫定映像部開始
位置や、映像部終了位置範囲の境界付近の暫定映像部開
始位置は、時間積分回路123から出力されにくくな
る。従って、図3に示す時間積分回路123の回路構成
は、映像部開始位置範囲、映像部終了位置範囲が不明確
な場合に有効である。なお、このような回路構成は、記
憶回路、演算回路が内蔵されているマイクロコンピュー
タでも実現できる。
【0050】最後に、検出制御回路113の動作の説明
であるが、これについては既に詳しく説明したので、説
明は省略する。
【0051】次に、本発明の第二の実施例について説明
する。図5は、本発明の第二の実施例としての境界位置
検出装置を示すブロック図である。図5において、図1
と同一の構成要素には同一符号を付している。その他、
302は基準レベル設定回路、313は検出制御回路で
ある。図5の回路動作を説明する.図1と同一の構成要
素は、同様の動作をするので、説明は省略する。検出制
御回路313は、時間積分回路123から出力された最
終映像部開始位置、最終映像部終了位置を入力し、それ
らの位置から映像部の領域を確定して、入力端子101
から入力される映像信号の映像部の平均輝度を求める。
そして、検出制御回路313は、この映像部の平均輝度
に応じて、基準レベル設定回路302を制御するための
制御信号を作成し、基準レベル設定回路302に出力す
る。
【0052】基準レベル設定回路302は、検出制御回
路313からの制御信号に応じて、映像部か無画部かを
振り分けるための基準レベルを、映像部の平均輝度が高
い時には第1の固定値に、映像部の平均輝度が低い時に
は第2の固定値に設定して、レベル比較回路103に出
力する。
【0053】即ち、映像部の平均輝度が高い時には第1
の固定値として例えば10IREに設定して出力する。
このように、基準レベルを、0IREのレベルにオフセ
ットをつけて高い値(10IRE)にしている理由は、
映像信号に含まれる無画部の振幅レベルは必ずしも0I
REではなく、高い値(例えば、5IRE)の場合もあ
るためである。
【0054】このことを図6を用いて説明する。図6の
(a)のように無画部の振幅レベルが0IREである信
号が入力される場合、無画部の平均輝度は0IREであ
るので、基準レベルを例えば1IREに設定しても、無
画部を検出することはできる。しかし、映像信号のシー
ンが変わって、図6(b)に示すように、無画部の振幅
レベルが5IREである映像信号が入力されるようにな
ると、基準レベル(1IRE)よりも無画部の振幅レベ
ルが高くなるので、無画部を映像部として誤検出してし
まう。そのため、オフセットをつけて高い値、即ち、1
0IREに基準レベルを設定して、無画部の振幅レベル
が多少変動したとしても、無画部を正確に検出できるよ
うにしているのである。
【0055】また、映像部の平均輝度が低いときには、
基準レベルを、第2の固定値として、上記レベル(即
ち、10IRE)よりも低い値、例えば2IREに設定
して出力する。
【0056】以上の動作により、暗い場面では、ライン
判定回路121の無画部検出精度を上げるような制御が
なされ、境界位置の誤検出が減少させることができる。
また、明るい場面では、無画部の振幅レベルが多少変動
しても、その無画部を正確に検出することができる。
【0057】次に、本発明の第三の実施例について説明
する。図7は、本発明の第三の実施例としての境界位置
検出装置を示すブロック図である。図7において、図1
と同一の構成要素には同一符号を付している。その他、
402は基準レベル設定回路、413は領域別検出制御
回路である。
【0058】図7の回路動作を説明する。図1と同一の
構成要素は、同様の動作をするので、説明は省略する。
領域別検出制御回路413は、時間積分回路123から
出力された最終映像部開始位置、最終映像部終了位置を
入力し、それらの位置から映像部の領域および無画部の
領域をそれぞれ確定して、入力端子101から入力され
る映像信号の映像部の平均輝度と無画部の平均輝度をそ
れぞれ求める。そして、領域別検出制御回路413は、
求めた映像部の平均輝度に応じて、基準レベル設定回路
402を制御するための制御信号を作成し、この制御信
号と、求めた無画部の平均輝度を、それぞれ基準レベル
設定回路402に出力する。
【0059】基準レベル設定回路402は、領域別検出
制御回路413からの制御信号に応じて、映像部か無画
部かを振り分けるための基準レベルを、映像部の平均輝
度が高い時には第1の値に、映像部の平均輝度が低い時
には第2の値に設定して、レベル比較回路103に出力
する。この時、基準レベル設定回路402は、領域別検
出制御回路413からの無画部の平均輝度に基づいて、
第1の値と第2の値をそれぞれ決定する。例えば、無画
部の平均輝度が0IREである場合には、第1の値を、
無画部の平均輝度よりも高い値、例えば10IREに定
め、第2の値を、第1の値よりも低く、無画部の平均輝
度に近い値、例えば2IREに定める。従って、映像部
の平均輝度が高い時には、基準レベルを10IREに設
定して出力し、映像部の平均輝度が低い時には、基準レ
ベルを2IREに設定して出力する。
【0060】領域別検出制御回路413は、最終映像部
開始位置、最終映像部終了位置から映像部の領域及び無
画部の領域をそれぞれ設定するが、無画部の領域がない
場合には、無画部の平均輝度は出力しない、あるいは0
を出力する。また、この場合には、基準レベル設定回路
402は、基準レベルを、或る定められた固定値に設定
する。
【0061】以上の動作により、無画部の平均輝度を検
出し、この値に基づいて、基準レベルとして設定される
べき値を決定するので、映像位置の検出精度を向上させ
ることができる。また、暗い場面では、無画部検出精度
を上げるような制御がなされ、境界位置の誤検出が減少
させることができる。
【0062】なお、領域別検出制御回路413は、入力
端子101から入力される映像信号の映像部の平均輝度
と無画部の平均輝度をそれぞれ求める前に、その映像信
号にローパスフィルタ処理を施すような回路構成として
も良い。このような構成とした場合、ローパスフィルタ
処理によりノイズ成分を除去することができるので、求
める無画部の平均輝度を安定させることができる。ま
た、領域別検出制御回路413は、求めた無画部の平均
輝度を数フィールドにわたって時間積分するような回路
構成としてもよい。このような回路構成とした場合は、
誤検出を減らすことができる。
【0063】また、第二または第三の実施例では、基準
レベル設定回路において、映像部の平均輝度に基づい
て、映像部か無画部かを振り分けるための基準レベルを
設定していたが、基準値設定回路105において、同様
に、映像部の平均輝度に基づいて、無画部に属するライ
ンであるか否かを決定するための基準値を設定するよう
にしてもよい。即ち、映像部の平均輝度が低い時は、映
像部と無画部の区別がつきにくくなるので、上記基準値
を大きな値にすることで、無画部に属するラインだと判
定を厳しく、逆に、映像部の平均輝度が高いときは、上
記基準値を小さな値にすることで、無画部に属するライ
ンだと判定を緩くするのである。このような構成にする
ことによっても、平均輝度の低い、暗い映像信号が入力
された場合でも、誤検出を減少させることができる。
【0064】また、第二または第三の実施例において
も、第一の実施例で述べたと同様に、ライン判定回路1
21が、例えば、図22に示したような、入力される映
像信号の1ラインごとの平均レベルを求め、この平均レ
ベルが基準値よりも低いかどうかで、無画部に属するラ
インであるか否かを判定する回路であっても良く、この
場合には、検出制御回路313または領域検出制御回路
413からの制御信号、即ち、映像部の平均輝度に応じ
て、上記基準値を設定するようにする。
【0065】次に、本発明の第四の実施例について説明
する。図8は、本発明の第四の実施例としての境界位置
検出装置を示すブロック図である。図8において、図1
と同一の構成要素には同一符号を付している。その他、
801は領域別検出制御回路、802は入力される映像
信号の中で画面の上側の範囲の平均輝度(即ち、画面上
部の平均輝度)を検出する上部平均輝度検出回路、80
3は入力される映像信号の中で画面の下側の範囲の平均
輝度(即ち、画面下部の平均輝度)を検出する下部平均
輝度検出回路、804は入力される映像信号の無画部に
属し、映像部を含まない画面上端及び下端の領域、の平
均輝度(即ち、画面両端の平均輝度)を検出する無画部
平均輝度検出回路、805は制御回路、806、807
はスイッチである。
【0066】図8の回路動作を説明する。図1と同一の
構成要素は、同様の動作をするので、説明は省略する。
領域別検出制御回路801は、入力端子101から入力
される映像信号の画面上部の平均輝度と画面下部の平均
輝度と画面両端の平均輝度をそれぞれ求める。
【0067】ここで、画面上部の範囲あるいは画面下部
の範囲の例を図9に示す。図9(a)が映像部開始位置
範囲、映像部終了範囲を示しており、この映像部開始位
置範囲の最小ラインから画面中央までを画面上部の範囲
(図9(b))とし、画面中央から映像部終了位置範囲
の最大ラインまでを画面下部の範囲(図9(b))とし
た。また、画面両端の範囲は、画面上部の範囲の上側と
画面下部の範囲の下側(図9(b))とした。
【0068】また、領域別検出制御回路801は、画面
上部の平均輝度と画面下部の平均輝度と画面両端の平均
輝度に応じて、スイッチ806、807を制御するため
の制御信号を作成し、この制御信号をそれぞれスイッチ
806、807に出力する。
【0069】スイッチ806は、領域別検出制御回路8
01からの制御信号に応じて、境界判定回路122から
入力される暫定映像部開始位置を積分回路123に出力
したり、出力をオフしたりする。具体的に説明すると、
領域別検出制御回路801で求めた画面上部の平均輝度
が画面両端の平均輝度と同じくらい低い場合、スイッチ
806はオフし、積分回路123に暫定映像部開始位置
を入力しない。逆に、領域別検出制御回路801で求め
た画面上部の平均輝度が画面両端の平均輝度よりも高い
場合、スイッチ806はオンし、積分回路123に暫定
映像部開始位置を入力する。
【0070】スイッチ807も、同様に、領域別検出制
御回路801からの制御信号に応じて、境界判定回路1
22から入力される暫定映像部終了位置を積分回路12
3に出力したり、出力をオフしたりする。領域別検出制
御回路801で求めた画面下部の平均輝度が画面両端の
平均輝度と同じくらい低い場合、スイッチ807はオフ
し、積分回路123に暫定映像部終了位置は入力しな
い。逆に、領域別検出制御回路801で求めた画面下部
の平均輝度が画面両端の平均輝度よりも高い場合、スイ
ッチ807はオンし、積分回路123に暫定映像部終了
位置を入力する。
【0071】以上の動作により、画面上部の平均輝度と
画面下部の平均輝度と画面両端の平均輝度を検出し、こ
の値に応じて、時間積分回路の入力をオン、オフするの
で、境界位置を誤りやすい映像信号が入力された場合の
境界位置の誤検出を減少させることができる。ここで、
上記境界位置を誤りやすい映像信号とは、表示される画
面場で、上側あるいは下側だけが暗いような映像信号の
ことを示している。
【0072】それでは、領域別検出制御回路801の詳
しい動作について、図8を用いて説明する。領域別検出
制御回路801は、上部平均輝度検出回路802と、下
部平均輝度検出回路803と、無画部平均輝度検出回路
804と、制御回路805と、により構成される。上部
平均輝度検出回路802は、入力端子101からの映像
信号の画面上部の平均輝度を求め、求めた画面上部の平
均輝度をフィールドごとに制御回路805に出力する。
下部平均輝度検出回路803は、入力端子101からの
映像信号の画面下部の平均輝度を求め、求めた画面下部
の平均輝度をフィールドごとに制御回路805に出力す
る。無画部平均輝度検出回路804は、入力端子101
から入力される映像信号の画面両端の平均輝度を求め、
求めた画面両端の平均輝度をフィールドごとに制御回路
805に出力する。
【0073】制御回路805は、求めた画面上部の平均
輝度と画面下部の平均輝度と画面両端の平均輝度をそれ
ぞれ入力し、それぞれの値に応じて制御信号を作成し、
スイッチ806、807に出力する。制御回路805
は、画面上部の平均輝度が画面両端の平均輝度に比べて
十分高い時(例えば、画面上部の平均輝度が50IR
E、画面両端の平均輝度が0IRE)、スイッチ806
をオンするような制御信号をスイッチ806に出力し、
一方、画面上部の平均輝度が画面両端の平均輝度とほぼ
等しい時(例えば、画面上部の平均輝度が5IRE、画
面両端の平均輝度が0IRE)、スイッチ806をオフ
するような制御信号をスイッチ806に出力する。ま
た、制御回路105は、画面下部の平均輝度が画面両端
の平均輝度に比べて十分高い時(例えば、画面下部の平
均輝度が50IRE、画面両端の平均輝度が0IR
E)、スイッチ807をオンするような制御信号をスイ
ッチ807に出力し、一方、画面下部の平均輝度が画面
両端の平均輝度ほぼ等しい時(例えば、画面下部の平均
輝度が5IRE、画面両端の平均輝度が0IRE)、ス
イッチ807をオフするような制御信号をスイッチ80
7に出力する。
【0074】制御回路805は、フィールドごとに入力
される画面両端の平均輝度を数フィールド分保存するよ
うな回路を含んでいてもよく、この数フィールド分の画
面両端の平均輝度を使用して制御信号を作成するように
すれば判定を誤りにくくなる。
【0075】次に、本発明の第五の実施例について説明
する。図10は、本発明の第五の実施例としての境界位
置検出装置を示すブロック図である。図10において、
図1と同一の構成要素には同一符号を付している。その
他、502は基準レベル設定回路、905は制御回路で
ある。
【0076】図9の回路動作を説明する。図1、図8と
同一の構成要素は、同様の動作をするので、説明は省略
する。領域別検出制御回路801は、入力端子101か
ら入力される映像信号の画面上部の平均輝度と画面下部
の平均輝度と画面両端の平均輝度をそれぞれ求める。そ
して、領域別検出制御回路801は、画面上部の平均輝
度と画面下部の平均輝度と画面両端の平均輝度に応じ
て、基準レベル設定回路502を制御するための制御信
号を作成し、この制御信号を基準レベル設定回路502
に出力する。
【0077】基準レベル設定回路502は、領域別検出
制御回路801から入力される制御信号に応じて、映像
部か無画部かを振り分けるための基準レベルを、画面上
部の平均輝度または画面下部の平均輝度が高い時には第
1の値に、画面上部の平均輝度及び画面下部の平均輝度
が低い時には第2の値に設定して、レベル比較回路10
3に出力する。この時、決定される基準レベルは、画面
の半分から上部の期間には、画面上部の平均輝度に基づ
いて値が決定され、一方、画面半分から下部の期間に
は、画面上部の平均輝度に基づいて値が決定される。ま
た、基準レベル設定回路502は、領域別検出制御回路
801からの画面両端の平均輝度に基づいて、第1の値
と第2の値をそれぞれ決定する。例えば、画面両端の平
均輝度が0IREである場合には、第1の値を、画面両
端の平均輝度よりも高い値、10IREとし、第2の値
を、第1の値よりも低く、画面両端の平均輝度に近い
値、2IREとする。従って、画面上部の平均輝度及び
画面下部の平均輝度が高い時には、基準レベルを10I
REに設定して出力し、画面上部の平均輝度及び画面下
部の平均輝度が低い時には、基準レベルを2IREに設
定して出力する。また、基準レベル設定回路502は、
領域別検出制御回路801で求めた画面両端の平均輝度
がフィールドごとに大きく変動する場合は、基準レベル
を決定するのに画面両端の平均輝度を用いず、あらかじ
め設定されている固定値に設定する。
【0078】以上の動作により、画面上部の平均輝度と
画面下部の平均輝度と画面両端の平均輝度を検出し、こ
の値に応じて、基準レベルとして設定されるべき値を決
定するので、映像位置の検出精度を向上させることがで
きる。また、画面上部あるいは画面下部が暗い場面で
は、無画部検出精度を上げるような制御がなされ、境界
位置の誤検出が減少させることができる。
【0079】また、本発明の第五の実施例に示した回路
ブロックは、基準レベル設定回路502における基準レ
ベルを領域別検出制御回路801から入力される制御信
号で制御しているが、基準値設定回路105の基準値を
領域別検出制御回路801から入力される制御信号で制
御するようにしてもよい。
【0080】次に、本発明の第六の実施例について説明
する。図11は、本発明の第六の実施例としての境界位
置検出装置を示すブロック図である。図11において、
図1と同一の構成要素には同一符号を付している。その
他、10001は文字検出回路、10002は無画部文
字ライン判定回路、10003は位置判定回路、100
04は位置確定回路、10005は無画部文字開始位置
を出力する出力端子、10006は無画部文字終了位置
を出力する出力端子である。
【0081】図11の回路動作を説明する。本実施例
は、文字の垂直方向の位置(即ち、文字位置)を検出す
る文字検出回路を設け、この文字位置を用いることで映
像位置検出回路で文字位置を誤検出しないようにしたも
のである。図1、図8と同一の構成要素は、同様の動作
をするので、説明は省略する。文字検出回路10001
は、入力端子101から入力される映像信号に対する文
字の垂直方向の位置を検出し、正しいか否か判定して、
文字開始位置を出力端子10005から文字終了位置を
出力端子10006からそれぞれ出力する。また、文字
検出回路10001からの出力は、境界判定回路122
にも出力される。
【0082】境界判定回路122は、ライン判定回路1
21から入力されるライン判定結果を基に、映像信号の
垂直方向の境界位置(映像開始位置、映像終了位置)を
判定し、映像開始位置をスイッチ806に、映像終了位
置をスイッチ807に出力する。境界判定回路122
は、判定した境界位置が文字検出回路10001から入
力される文字位置の範囲に含まれる場合、この値は文字
の位置を検出したものと考え、出力しないようにする。
【0083】以上のように、文字検出回路を設けて文字
の垂直方向の位置(即ち、文字位置)を検出し、文字位
置と映像位置が等しい時は、スイッチ806、807に
出力しないようにすることで、文字を映像部と誤判定す
ることがなくなる。また、上記誤検出が減れば積分回路
123の積分時間を短くすることができ、応答性を改善
できる。
【0084】それでは、文字検出回路10001の詳し
い回路動作を図11を用いて説明する。文字検出回路1
0001は、無画部文字ライン判定回路10002、位
置判定回路10003、位置確定回路10004の3つ
のブロックからなる。それぞれの動作を説明する。無画
部文字ライン判定回路10002は、入力端子101よ
り入力される映像信号が無画部に属し、かつ文字に属す
るかどうかをラインごとに判定し、位置判定回路100
03に出力する。位置判定回路10003は、無画部文
字ライン判定回路10002からのラインごとの判定結
果をもとに、文字と無画部との垂直方向の境界をフィー
ルドごとに判定し、暫定無画部文字位置(即ち、暫定無
画部文字開始位置、暫定無画部文字終了位置)として位
置確定回路10004に出力する。位置確定回路100
04は、位置判定回路10003から入力される暫定無
画部文字開始位置、暫定無画部文字終了位置を数フィー
ルドに渡って統計を取り、正しい無画部文字位置(即
ち、無画部文字開始位置、無画部文字終了位置)を確定
し、無画部文字開始位置を出力端子10005から、無
画部文字終了位置を出力端子1006から出力する。位
置確定回路10004は、数分以上位置判定回路100
03から無画部文字位置が出力されない場合には、無画
部文字は無いと判断し、無画部文字位置を出力しないよ
うにする。
【0085】次に無画部文字ライン判定回路10002
の具体的な構成及び動作を、図12を用いて詳しく説明
する。無画部文字ライン判定回路10002は、低輝度
基準レベル設定回路1401、レベル比較回路140
2、1405、高輝度基準レベル設定回路1404、カ
ウンタ1403、1406、OR回路1407、無画部
基準値設定回路1408、カウンタ比較回路1409、
1411、AND回路1412、文字基準値設定回路1
410とで構成される。
【0086】このうち、低輝度基準レベル設定回路14
01は、映像部か無画部かを振り分けるための基準レベ
ルを或る固定値、例えば、10IREに設定し、設定し
たその基準レベルをレベル比較回路1402に出力す
る。同様に、高輝度基準レベル設定回路1404は、文
字か無画部かを振り分けるための基準レベルを或る固定
値、例えば、80IREに設定し、設定したその基準レ
ベルをレベル比較回路1405に出力する。
【0087】レベル比較回路1402は、ディジタルデ
ータとして順次入力される映像信号のレベルが、基準レ
ベル設定回路1401から出力される基準レベルよりも
低いかどうかを比較し、低い場合には、ハイレベル(’
H’)を、高い場合には、’L’を、所定のサンプリン
グ周期ごとに出力して、無画部に属するデータであるか
否かを判定する。同様に、レベル比較回路1405は、
ディジタルデータとして順次入力される映像信号のレベ
ルが、基準レベル設定回路1404から出力される基準
レベルよりも高いかどうかを比較し、高い場合には、ハ
イレベル(’H’)を、低い場合には、’L’を、所定
のサンプリング周期ごとに出力して、文字に属するデー
タであるか否かを判定する。
【0088】OR回路1407は、レベル比較回路14
02及びレベル比較回路1405からの比較値を入力
し、それぞれの比較値がどちらか一方でも’H’の時’
H’を出力し、両方の比較値が’L’の時’L’を出力
する。
【0089】カウンタ1403は、OR回路1407か
ら出力される’H’の数を各ラインごとにカウントし、
その結果を各ラインごとに出力する。なお、カウンタ1
403のカウント値は、水平帰線期間の間にリセットさ
れる。同様に、カウンタ1406は、レベル比較回路1
405から出力される’H’の数を各ラインごとにカウ
ントし、その結果を各ラインごとに出力する。なお、カ
ウンタ1406のカウント値は、水平帰線期間の間にリ
セットされる。
【0090】カウンタ比較回路1409は、無画部基準
値設定回路1408から出力される基準値とカウンタ1
403から出力されるラインごとのカウント値とを比較
し、カウント値が基準値よりも多ければ’H’を、カウ
ント値が基準値よりも少なければ’L’を、各ラインご
とに出力して、無画部に属するデータであるか否かを判
定する。ここで、無画部基準値設定回路1408で設定
される基準値は、無画部に属するデータの総数が多いか
少ないかで、無画部に属するラインであるか否かを決定
するための基準であり、例えば総カウント数の90%に
設定してある。同様に、カウンタ比較回路1411は、
文字基準値設定回路1410から出力される2つの基準
値とカウンタ1406から出力されるラインごとのカウ
ント値とを比較し、カウント値が2つの基準値の範囲内
にあれば’H’を、カウント値が基準値よりも少なけれ
ば’L’を、各ラインごとに出力して、文字部に属する
データであるか否かを判定する。ここで、文字基準値設
定回路1410で設定される2つの基準値は、文字に属
するデータの総数が所定範囲内であるか否かで、文字に
属するラインであるか否かを決定するための基準であ
り、例えば2つの基準値の一方を総カウント数の10%
に、もう一方を総カウント数の50%に設定する。
【0091】AND回路1412は、カウンタ比較回路
1409から入力される無画部に属するラインかどうか
の判定結果と、カウンタ比較回路1417から入力され
る文字が存在するラインかどうかの判定結果と、をAN
Dをとり、無画部であり、かつ、文字があるラインだ
け’H’を出力する。
【0092】次に、位置判定回路10003の具体的な
構成及び動作であるが、これは図1に示した境界判定回
路122の具体例と同様の構成及び動作で良く、説明は
省略する。
【0093】次に、位置確定回路10004の具体的な
動作例を図13を用いて説明する。図13の上部は数フ
ィールド連続した表示画面を示しており、下部にその時
の文字の部分の波形を示している。図13(a)、
(f)は文字が無い場合、図13(c)、(d)、
(e)は文字がある場合であり、図13(d)から図1
3(e)の間の数フィールドは省略している。
【0094】さて、無画部文字の特徴として、文字は常
に画面上に表示されているわけではなく、数秒間から数
分間の間隔で表示されたり(図13(c)〜図13
(e))されなかったり(図13(a)、(f))す
る。位置判定回路10003は、文字がある場合には、
検出した暫定文字位置を位置確定回路10004に出力
するが、文字が無い場合には、何も出力しない。そこ
で、位置確定回路10004は、位置判定回路1000
3からの文字位置を文字が表示されている1期間(図1
3(c)〜図13(e))の統計を取り、最も出現頻度
が高い文字位置を正しい位置と判断する。位置確定回路
10004は、こうして得られた文字の正しい位置を、
さらに、統計をとり、単位時間当たりに所定個数以上出
現する文字位置を最終的に無画部文字位置として出力す
る。単位時間当たりの文字位置の個数の例として、例え
ば単位時間を5分とし、文字位置の個数を15個以上と
する。
【0095】また、位置確定回路10004は、位置判
定回路10003から入力されるフィールドごとの暫定
無画部文字位置が奇数フィールドと偶数フィールドで
1、2ラインずれることも考えられるので、暫定無画部
文字位置の1、2ラインの違いは無視するようにして暫
定無画部文字位置を決定してもよい。
【0096】ここで説明した実施例は、文字の有無で積
分回路123の入力をオン、オフする構成としている
が、積分回路123の積分時間を変えるような構成でも
よく、文字がある時には、積分回路123の積分時間を
長くするようにしてもよい。また、このほかに、文字の
有無によってライン判定回路121の判定基準を厳しく
し、誤って文字を検出しないようにしてもよい。
【0097】次に、本発明の第七の実施例について説明
する。図14は、本発明の第七の実施例としての境界位
置検出装置を示すブロック図である。図14において、
図1、図11と同一の構成要素には同一符号を付してい
る。その他、11001は文字検出回路、11002は
映像部文字ライン判定回路、11003は位置判定回
路、11004、11005はスイッチ、11006は
位置確定回路、11007は映像文字開始位置を出力す
る出力端子、11008は映像文字終了位置を出力する
出力端子、11009は制御回路である。
【0098】本実施例は、本発明の第六の実施例と同様
に文字の垂直方向の位置(即ち、文字位置)を検出する
文字検出回路を設け、この文字位置を用いることで映像
位置検出回路で文字位置を誤検出しないようにしたもの
である。さらに、映像部の文字も同様に検出するように
した。
【0099】映像部文字を検出する理由について以下に
説明する。図22(f)のような文字のある画面アスペ
クト比4:3の映像信号を画面アスペクト比16:9で
表示する例を図22(g)、(h)に示しているが、従
来の装置で記載されているような字幕移動回路があるよ
うな信号処理装置では、図15(b)のように文字の部
分を抽出し映像部の位置に合成することもできる。しか
し、図15(c)のように映像部に文字がある場合に、
無画部の字幕移動を行うと映像部の文字に重なり非常に
見づらい画面になる。そこで、字幕移動回路は無画部の
文字のみ映像部にも文字がない場合限って移動できると
考えてよい。よって、映像部文字を検出し、映像部にも
文字がある場合には、図15(d)のように、無画部文
字の終了位置を映像部の終了位置として、判定し、文字
も含めて画面を拡大をするようにしなければならない。
【0100】図14の回路動作を説明する。本発明で
は、図1、図8、図11と同一の構成要素は、同様の動
作をするので、説明は省略する。
【0101】本第7実施例に係る文字検出回路1100
1の詳しい回路動作を図14を用いて説明する。文字検
出回路11001は、無画部文字ライン判定回路100
02、位置判定回路1003、位置確定回路1004、
映像部文字ライン判定回路11002、位置判定回路1
103、位置確定回路1104、スイッチ11004、
11005、制御回路11009からなる。それぞれの
動作を説明する。映像部文字ライン判定回路11002
は、入力端子101より入力される映像信号が映像部に
属し、かつ文字に属するかどうかをラインごとに判定
し、位置判定回路11003に出力する。位置判定回路
11003は、映像部文字ライン判定回路11002か
らのラインごとの判定結果をもとに、文字と映像部との
垂直方向の境界をフィールドごとに判定し、判定した暫
定映像部文字開始位置をスイッチ11004に、判定し
た暫定映像部文字終了位置をスイッチ11005に出力
する。
【0102】スイッチ11004は、位置判定回路11
003から入力される暫定映像部文字開始位置を位置確
定回路11006に出力する。スイッチ11005は、
位置判定回路11003から入力される暫定映像部文字
終了位置を位置確定回路11006に出力する。また、
スイッチ11004及び11005は、制御回路110
09から入力される制御信号に応じて、スイッチをオ
ン、オフし、位置判定回路11003から入力される暫
定映像部文字開始位置と、位置判定回路11003から
入力される暫定映像部文字終了位置と、を位置確定回路
11006に、それぞれ出力したり、オフしたりする。
【0103】制御回路11009は、位置判定回路10
003から入力される暫定無画部文字開始位置と暫定無
画部文字終了位置及び位置確定回路10004から入力
される無画部文字開始位置と無画部文字終了位置から、
現在文字があるかどうかを判断し、文字がある場合に
は、スイッチ11004及びスイッチ11005をそれ
ぞれオンするような制御信号を出力し、文字がない場合
には、スイッチ11004及びスイッチ11005をそ
れぞれオフするような制御信号を出力する。
【0104】位置確定回路11006は、スイッチ11
004から入力される暫定映像部文字開始位置、スイッ
チ11005から入力される暫定映像部文字終了位置を
数フィールドに渡って統計を取り、正しい映像部文字位
置(即ち、映像部文字開始位置、映像部文字終了位置)
を確定し、映像部文字開始位置を出力端子11007か
ら、映像部文字終了位置を出力端子11008から出力
する。
【0105】境界判定回路122は、ライン判定回路1
21から入力されるライン判定結果により、暫定映像部
開始位置及び暫定映像部終了位置を決定する。しかし、
境界判定回路122は、もし、位置確定回路11006
から入力される映像部文字位置がなく(即ち、映像部に
文字がない)、かつ、位置確定回路10004から入力
される無画部文字位置と暫定映像部境界位置とが等しい
場合、暫定映像部境界位置をスイッチ806、807に
出力しないようにする。また、境界判定回路122は、
もし、位置確定回路11006から入力される映像部文
字位置が存在すれば、暫定映像部開始位置及び暫定映像
部終了位置と位置確定回路10004から入力される無
画部文字位置とが等しい場合でも、暫定映像部開始位置
をスイッチ806に、暫定映像部終了位置をスイッチ8
07に出力する。
【0106】以上のように、映像部に文字がある場合に
は、字幕移動機能が使用できないので、無画部文字の終
了位置を映像部終了位置として検出を行い、この検出値
で画面拡大を行えば、無画部の文字が表示画面から欠落
することがない。
【0107】次に映像部文字ライン判定回路11002
の具体的な構成及び動作を、図16を用いて詳しく説明
する。
【0108】映像部文字ライン判定回路11002は、
中間輝度基準レベル設定回路1501、レベル比較回路
1502、1405、高輝度基準レベル設定回路140
4、カウンタ1403、1406、OR回路1407、
映像部基準値設定回路1508、カウンタ比較回路14
09、1411、AND回路1412、文字基準値設定
回路1410とで構成される。図12の無画部文字ライ
ン判定回路10002と同一符号をつけた回路は同様の
動作をするので、説明は省略する。
【0109】このうち、中間輝度基準レベル設定回路1
501は、映像部か無画部かを振り分けるための基準レ
ベルを或る固定値、例えば、10IREと80IREに
設定し、設定したそれぞれの基準レベルをレベル比較回
路1502に出力する。
【0110】また、レベル比較回路1502は、ディジ
タルデータとして順次入力される映像信号のレベルが、
中間輝度基準レベル設定回路1501から出力される2
つの基準レベルの間にあるかどうかを比較し、2つの基
準レベルの間にある場合には、ハイレベル(’H’)
を、ない場合には、’L’を、所定のサンプリング周期
ごとに出力して、映像部に属するデータであるか否かを
判定する。
【0111】また、OR回路1407は、レベル比較回
路1502及びレベル比較回路1405からの比較値を
入力し、それぞれの比較値がどちらか一方でも’H’の
時’H’を出力し、両方の比較値が’L’の時’L’を
出力する。
【0112】カウンタ1403は、OR回路1407か
ら出力される’H’の数を各ラインごとにカウントし、
その結果を各ラインごとに出力する。なお、カウンタ1
403のカウント値は、水平帰線期間の間にリセットさ
れる。同様に、カウンタ1406は、レベル比較回路1
405から出力される’H’の数を各ラインごとにカウ
ントし、その結果を各ラインごとに出力する。なお、カ
ウンタ1406のカウント値は、水平帰線期間の間にリ
セットされる。
【0113】カウンタ比較回路1409は、映像部基準
値設定回路1508から出力される基準値とカウンタ1
403から出力されるラインごとのカウント値とを比較
し、カウント値が基準値よりも多ければ’H’を、カウ
ント値が基準値よりも少なければ’L’を、各ラインご
とに出力して、映像部に属するデータであるか否かを判
定する。ここで、映像部基準値設定回路1508で設定
される基準値は、映像部に属するデータの総数が多いか
少ないかで、映像部に属するラインであるか否かを決定
するための基準であり、例えば総カウント数の90%に
設定してある。
【0114】AND回路1412は、カウンタ比較回路
1409から入力される映像部に属するラインかどうか
の判定結果と、カウンタ比較回路1411から入力され
る文字が存在するラインかどうかの判定結果と、をAN
Dをとり、映像部であり、かつ、文字があるラインだ
け’H’を出力する。このようにして、映像部文字に属
するラインかどうかを判定出力する。
【0115】ここで、文字基準値設定回路1410にお
いて、映像文字が存在するラインであるか否かの判定基
準である2つの基準値を設定する別の例を説明する。例
えば、無画部文字の情報を抽出し、その情報と近い条件
の信号を映像部の領域から取り出し映像部文字位置を決
定すればよい。具体的には、カウンタ1406のライン
ごとの出力を、確定した無画部文字であると判定された
ラインの期間だけ取り出し、その中で、最大カウント
数、最小カウント数を求め、この最大カウント数、最小
カウント数から文字基準値設定回路1410の2つの基
準値を確定するようにする。つまり、無画部文字の高輝
度信号のラインごとの合計値の範囲に、無画部文字の高
輝度信号の合計値があるラインを映像部領域の範囲内で
求める。これにより、映像文字を検出する精度が向上す
る。
【0116】次に、位置判定回路11003の具体的な
構成及び動作であるが、これは図1に示した境界判定回
路122の具体例と同様の構成及び動作で良く、説明は
省略する。また、位置確定回路11006の具体的な構
成及び動作であるが、これも位置確定回路10004の
具体例と同様の構成及び動作で良く、説明は省略する。
【0117】次に、本発明の第八の実施例について説明
する。図17は、本発明の第八の実施例としての境界位
置検出装置を示すブロック図である。図17において、
図1、図11、図14と同一の構成要素には同一符号を
付している。その他、12001は文字検出回路、12
002は安定点検出回路、12003は位置確定回路で
ある。
【0118】図17の回路動作を説明する。本実施例
は、本発明の第六、第七の実施例と同様に無画部の文字
の垂直方向の位置(即ち、文字位置)を検出する文字検
出回路を設け、この文字位置を用いることで映像位置検
出回路で文字位置を誤検出しないようにした。さらに、
映像部の文字位置も同様に検出するようにした。映像部
の文字位置は、安定点検出回路12002、位置確定回
路12003で検出する。
【0119】本発明では、図1、図8、図11、図14
と同一の構成要素は、同様の動作をするので、説明は省
略する。
【0120】安定点検出回路12002は、位置確定回
路10004から入力される無画部文字位置が存在する
場合には、この無画部文字位置を基にして無画部文字の
上部のラインに検出領域を設定する。例えば、無画部文
字開始位置が200ラインであり、無画部文字終了位置
が220ラインである場合には、検出領域を無画部文字
の高さ(20ライン)の例えば4倍の領域(領域開始を
120ラインとし、領域終了を200ラインとする)を
検出領域とする。そして、安定点検出回路12002
は、この検出領域内の映像信号のうち所定輝度(例えば
80IRE)以上であり、かつ、無画部文字が出力され
ている期間(位置判定回路10003から入力される暫
定無画部文字位置が出力されている期間)に振幅が変化
しないかどうかを各画素ごとに判定し、上記判定条件を
満たす場合にはその信号振幅レベルを、一方、上記判定
条件を満たさない場合にはゼロを位置確定回路1200
3に出力する。また、安定点検出回路12002は、無
画部文字が出力されていない期間では、検出領域内の映
像信号が所定輝度(例えば80IRE)以上ではその振
幅レベルを、一方、所定輝度以下ではゼロを、各画素ご
とに位置確定回路12003に出力する。
【0121】位置確定回路12003は、安定点検出回
路12002から入力される無画部文字が表示されてい
る間変化しない高輝度な画素と、無画部文字が表示され
ていない時の高輝度な画素と、から映像部の文字に属す
る画素であるかどうか判断する。即ち、無画部文字が表
示されている間振幅が変化しない高輝度な画素であり、
かつ、無画部文字が表示される1フィールド前の振幅レ
ベルと値が違う時に、その画素を映像部の文字に属する
画素と判定する。無画部文字が表示されている期間に変
化しない高輝度な画素でも、無画部文字が表示される1
フィールド前と同じレベルである場合には、その画素は
映像信号である可能性が高いので、その画素は除く。位
置確定回路12003は、判定した映像部文字に属する
画素から映像部文字の領域を確定する。例えば、判定し
た映像部文字に属する隣り合う画素どうしの距離が無画
部文字の垂直方向の幅よりも狭い場合には、その間にあ
る画素は文字に属する画素として、映像部文字に属する
画素の領域を広げていき、最終的に映像部文字に属する
画素の存在する領域から映像部文字の位置を確定する。
こうして、位置確定回路12003は、映像部文字開始
位置を出力端子11007から、映像部文字終了位置を
出力端子11008から、それぞれ出力する。
【0122】以上のように、映像部に文字がある場合に
は、字幕移動が使用できないので、無画部文字の終了位
置を映像部終了位置として検出し、この値で画面拡大を
うようにする。このようにすれば、無画部の文字が表示
画面から欠落することがない。また、無画部文字の出現
と同時にでてくる高輝度な画素から、映像部の文字位置
を判定するので誤って映像信号を文字と判定することが
ない。
【0123】ここで、画面アスペクト比が16:9であ
るテレビジョン受像機において、検出した境界位置、映
像文字位置及び無画部文字位置などを用いて、自動で画
面拡大を行う処理方法について、図18を用いて説明す
る。
【0124】図18は画面拡大を行う処理アルゴリズム
の例である。図18の処理1から処理4は分岐の条件を
示しており、処理5から処理9は具体的な処理方法を示
している。
【0125】処理動作を説明する。まず、処理1は入力
された映像に無画部が存在するかどうかをによって分岐
するルーチンであり、無画部が存在すれば処理2へ進
み、存在しなければ処理6へ進む。無画部があるかどう
かの判定は、例えば領域別検出制御回路801で求めた
画面両端の平均輝度が長時間安定な値を示しているかど
うかで決定する、あるいは、境界位置が出力されないと
きは無画部が存在しないとしてもよい。
【0126】次に処理6では、無画部が存在しないので
拡大処理を行わないようにする。処理2は、無画部文字
があるかどうかで分岐するルーチンであり、無画部文字
が存在する場合には、処理3へ進み、無画部文字が存在
しない場合には、処理7へ進む。処理7は、検出した境
界位置(映像部開始位置、映像部終了位置)を基にし
て、映像部領域の信号を欠落させることなく最大拡大倍
率で拡大を行う。この処理により、無画部のない映像画
面が表示される。
【0127】処理3は、字幕移動機能があるかどうか、
あるいは、字幕移動機能があっても、強制的に字幕移動
機能をオンあるいは、オフしている場合に、処理を分岐
するルーチンである。処理3は、字幕移動機能が無い、
あるいは、字幕移動機能を強制的にオフしてある場合に
は、処理8へ進む。一方、処理3は、字幕移動機能があ
る、あるいは、字幕移動機能を強制的にオフしている場
合には、処理4以下の処理を行う。処理8は、字幕移動
機能が無い場合なので無画部文字が欠落しないように、
映像部開始位置から無画部文字終了位置までの範囲を画
面いっぱいに拡大し、表示するようにする。
【0128】処理4は、映像部文字があるかどうかで処
理を分岐するルーチンであり、映像部文字がある場合に
は、処理5へ進み、映像部文字が無い場合には、処理9
へ進む。処理9は、映像部開始位置から無画部文字終了
位置までの範囲を画面いっぱいに拡大し、表示するよう
にする。処理5は、映像開始位置から映像終了位置まで
の範囲を、映像部の信号が欠落しない最大倍率で拡大す
るとともに、無画部文字を字幕移動して映像部の任意位
置に挿入する。これにより、無画部文字を欠落させるこ
となく、最大倍率で拡大できる。
【0129】以上のように、図18に示したアルゴリズ
ムを用いることで、様々な映像信号が入力されても、自
動的に最適な画面表示方法を判定し、拡大することで、
ユーザーが一々入力信号に応じた拡大倍率の設定を行う
必要が無く、大変便利になる。
【0130】ここで、このような字幕の移動や拡大倍率
の制御を行なうテレビジョン受像器の構成を図19に示
す。
【0131】図中、2300が輝度信号を入力し、これ
より、無画部と映像部の境界の検出、映像部の文字位
置、無画部の文字位置を検出する境界位置検出装置であ
る。また、2301は、入力する映像信号を輝度信号
(Y信号)と、色信号(C信号)に分離するY/C分離
回路、2302は無画部の字幕の移動を行なう字幕移動
装置、2304は輝度信号と色信号を、RGB信号に変
換する変換回路、2305は映像の拡大を行なう拡大回
路、2306は拡大回路2305の出力するRGB信号
の示す映像を表示するアスペクト比16:9の表示器で
ある。そして、2307は、境界位置検出装置2300
の検出結果に従い、たとえば、図18に示したアルゴリ
ズムによって、字幕移動装置2302、拡大回路230
5を制御することによって、字幕の移動、映像の拡大を
制御する制御装置である。なお、字幕の移動は、一般的
な画像移動の技術によって実現することができる。たと
えば、字幕移動装置2302としては、前述した特開平
4−321387号公報記載の装置の、検出した字幕の
移動を行なう部位等を用いることができる。
【0132】次に、本発明の第九の実施例について説明
する。図20は、本発明の第九の実施例としての境界位
置検出装置を示すブロック図である。図19において、
図1、図11、図14、図17と同一の構成要素には同
一符号を付している。その他、13001、1300
2、13003、13004は入力端子、13005は
S/N検出回路、13006はモード切り替え検出、1
3007は同期欠落検出回路、13008は音声認識回
路、13009はOR回路である。
【0133】図20の回路動作を説明する。本発明で
は、図1、図8、図11、図14、図17と同一の構成
要素は、同様の動作をするので、説明は省略する。
【0134】S/N検出回路13005は、入力端子1
01から入力される映像信号のS/Nを検出し、領域別
検出制御回路801に出力する。
【0135】領域別検出制御回路801は、画面上部の
平均輝度と画面下部の平均輝度と画面両端の平均輝度を
求め、それぞれの値に応じて制御信号を作成し、スイッ
チ806、807に出力する。領域別検出制御回路80
1で求めた画面上部の平均輝度が画面両端の平均輝度と
同じくらい低い場合、スイッチ806はオフし、積分回
路123に暫定映像部開始位置は入力されない。逆に、
領域別検出制御回路801で求めた画面上部の平均輝度
が画面両端の平均輝度よりも高い場合、スイッチ806
はオンし、積分回路123に暫定映像部開始位置が入力
される。
【0136】また、領域別検出制御回路801は、S/
N検出回路13005に応じて出力する制御信号を切り
替える。もし、検出したS/Nが悪い場合には、上記平
均輝度にかかわらずスイッチ806、807はオフし、
積分回路123に暫定映像部位置は入力されないように
する。
【0137】モード切り替え回路13006は、入力端
子101から入力される現在の信号が、チューナーから
のTV信号なのか、ビデオ入力端子からの外部ビデオ信
号なのかを示すモード信号を入力端子13001から入
力し、このモード信号が切り替わった場合に’H’を、
それ以外の場合に’L’を、数フィールド出力する。
【0138】同期欠落検出回路13007は、入力端子
13002から水平同期信号を入力し、入力端子130
03から垂直同期信号を入力し、それぞれの同期信号が
存在するかどうかを判定し、同期信号がある場合には’
L’を、同期信号がない場合には’H’を、出力する。
【0139】OR回路13009は、モード切り替え回
路13006から入力されるモード切り替わり信号と、
同期欠落検出回路13007から入力される同期欠落判
定信号とのORをとる回路であり、モード切り替わり信
号か同期欠落判定信号かのどちらか一方でも信号が’
H’の場合は、’H’を出力する。
【0140】積分回路123は、スイッチ806から入
力される暫定映像部開始位置と、スイッチ807から入
力される暫定映像部終了位置と、をそれぞれ時間積分し
て最終的な映像部開始位置及び映像部終了位置を出力す
る。また、積分回路123は、OR回路13009から
入力される信号が’L’の場合は、通常の時間積分動作
を行い、一方、OR回路13009から入力される信号
が’H’の場合は、時間積分動作をクリアし、もう一度
初めから積分し直す。これによって、入力信号のモード
が切り替わった場合や同期信号が無くなった場合の応答
性を改善できる。
【0141】音声認識回路13008は、入力端子13
004から音声信号を入力し、人の声であるかどうかを
判定して、この判定結果を文字検出回路12001に出
力する。
【0142】文字検出回路12001は、音声認識回路
13008からの入力信号が人の声であると判定した信
号である場合には、その時に文字が出力される可能性が
高いので、文字を検出しやすいように例えば高輝度基準
レベルを低くする。また、文字検出回路12001は、
音声認識回路13008からの入力信号が人の声でない
と判定した信号である場合には、その時に文字が出力さ
れない可能性が高いので、文字を検出しにくいように例
えば高輝度基準レベルを高くする。
【0143】以上のように、S/Nに応じて積分回路の
入力をオン、オフすることでS/Nが悪い場合には、映
像部境界位置を出力しないようにできる。モードの切り
替わりあるいは同期信号の欠落で時間積分回路をクリア
するので、信号の変化に早く追従できる。人の声を判定
し、この値で文字検出を制御することで、音声に同期し
た文字を正しく検出できる。
【0144】
【発明の効果】本発明によれば、上下に無画部がある映
像に対し、映像領域の平均輝度を検出し、この平均輝度
の検出結果によって時間積分手段の積分時間や基準レベ
ル設定手段の基準レベルや基準値設定手段の基準値など
を変えることにより、誤検出による影響を少なくした
り、誤検出自体を減少させたりすることができるので、
信号振幅の低い、暗い映像信号など、どのような映像信
号であっても、映像部と無画部との垂直方向の境界位置
を正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての境界位置検出装置を
示す図である。
【図2】映像部開始位置範囲及び映像部終了位置範囲を
示す図である。
【図3】図1の時間積分回路についての別の回路構成を
示すブロック図である。
【図4】図3の時間積分回路における暫定映像部開始位
置及び暫定映像部終了位置に対するグレードの設定例を
示す図である。
【図5】本発明の第二の実施例としての境界位置検出装
置を示す図である。
【図6】図5の入力端子より入力される映像信号の波形
を示す波形図である。
【図7】本発明の第三の実施例としての境界位置検出装
置を示す図である。
【図8】本発明の第四の実施例としての境界位置検出装
置を示す図である。
【図9】図8で求める平均輝度の検出範囲を示す図であ
る。
【図10】本発明の第五の実施例としての境界位置検出
装置を示す図である。
【図11】本発明の第六の実施例としての境界位置検出
装置を示す図である。
【図12】図10の無画部文字ライン判定回路について
の回路構成を示すブロック図である。
【図13】図10で求める無画部の文字位置の検出動作
を説明する図である。
【図14】本発明の第七の実施例としての境界位置検出
装置を示す図である。
【図15】アスペクト比4:3の映像信号による映像
を、画面アスペクト比が16:9であるテレビジョン受
像機で表示した例を示す図である。
【図16】図11の映像部文字ライン判定回路について
の回路構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第八の実施例としての境界位置検出
装置を示す図である。
【図18】アスペクト比4:3の映像信号による映像
を、画面アスペクト比が16:9であるテレビジョン受
像機で自動的に拡大表示する例を示す処理フロー図であ
る。
【図19】本発明の実施例に係るテレビジョン受像器の
構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第九の実施例としての境界位置検出
装置を示す図である。
【図21】アスペクト比4:3の映像信号による映像
を、画面アスペクト比が16:9であるテレビジョン受
像機で表示した例を示す図である。
【図22】アスペクト比4:3の映像信号による映像
を、画面アスペクト比が16:9であるテレビジョン受
像機で表示した例を示す図である。
【図23】従来例としての字幕領域検出装置の要部を示
すブロック図である。
【符号の説明】
101…入力端子 102…基準レベル設定回路 103…レベル比較回路 104…カウンタ 105…基準値設定回路 106…カウンタ比較回路 107…記憶回路 108…変化点検出回路 109…巡回フィルタ 110…巡回フィルタ 111…出力端子 112…出力端子 113…検出制御回路 121…ライン判定回路 122…境界判定回路 123…時間積分回路 142…係数器 143…係数器 144…加算器 145…遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板東 由美 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 鳥越 忍 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 鈴木 直 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 村田 敏則 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (56)参考文献 特開 平5−161089(JP,A) 特開 平4−321387(JP,A) 特開 平5−328160(JP,A) 特開 平5−236350(JP,A) 特開 平2−179080(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像部の上側、下側または上下両側に無画
    部がある映像を、映像信号として入力される場合に、該
    映像信号から、映像の垂直方向における映像部と無画部
    との境界位置を検出する境界位置検出装置であって、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインであるか映像部に属するラインで
    あるかを判定するライン判定手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、 該境界検出手段による境界位置検出結果を時間方向に積
    分し、積分結果に応じて、前記境界位置を最終的に決定
    する時間積分手段と、 該時間積分手段により決定された境界位置検出結果をも
    とにして前記映像部の領域を確定し、確定した該映像部
    の平均輝度を検出して、該映像部の平均輝度に応じて、
    前記時間積分手段における積分時間を制御するための制
    御信号を発生する検出制御手段と、を有することを特徴
    とする境界位置検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の境界位置検出装置であっ
    て、 前記時間積分手段は巡回フィルタにて構成され、該巡回
    フィルタの帰還係数を、前記検出制御手段により発生さ
    れる制御信号に応じて変化させることを特徴とする境界
    位置検出装置。
  3. 【請求項3】映像部の上側、下側または上下両側に無画
    部がある映像を、映像信号として入力される場合に、該
    映像信号から、映像の垂直方向における映像部と無画部
    との境界位置を検出する境界位置検出装置であって、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインであるか映像部に属するラインで
    あるかを判定するライン判定手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、 該境界検出手段による境界位置検出結果を時間方向に積
    分し、積分結果に応じて、前記境界位置を最終的に決定
    する時間積分手段と、 該時間積分手段により決定された境界位置検出結果をも
    とにして、前記映像部の領域を確定し、確定した該映像
    部の平均輝度を検出して、該映像部の平均輝度に応じ
    て、前記ライン判定手段における判定基準を変更するた
    めの制御信号を発生する検出制御手段と、を有すること
    を特徴とする境界位置検出装置。
  4. 【請求項4】映像部の上側、下側または上下両側に無画
    部がある映像を、映像信号として入力される場合に、該
    映像信号から、映像の垂直方向における映像部と無画部
    との境界位置を検出する境界位置検出装置であって、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインであるか映像部に属するラインで
    あるかを判定するライン判定手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、 該境界位置検出手段により検出された境界位置をもとに
    して、前記映像部の領域を確定し、確定した該映像部の
    平均輝度を検出して、該映像部の平均輝度に応じて、前
    記ライン判定手段における判定基準を変更するための制
    御信号を発生する検出制御手段と、 を有することを特徴とする境界位置検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1または3に記載の境界位置検出装
    置であって、 前記境界検出手段は、前記検出した境界位置が予め定め
    た範囲にある場合に該境界位置を前記時間積分手段に出
    力することを特徴とする境界位置検出装置。
  6. 【請求項6】請求項3または記載の境界位置検出装
    置であって、 前記ライン判定手段は、 基準レベルを設定する基準レベル設定手段と、 入力された前記映像信号がデータとして得られる場合
    に、該映像信号のレベルを前記基準レベル設定手段によ
    り設定された基準レベルと比較し、前記映像信号のレベ
    ルが前記基準レベルよりも低い場合に、該映像信号のデ
    ータを無画部に属するデータであると判定するレベル比
    較手段と、 該レベル比較手段により無画部に属するデータであると
    判定された前記映像信号のデータの数を一水平走査期間
    内の所定期間だけカウントし、カウントして得られたカ
    ウント値を水平走査期間ごとに出力するカウンタと、 基準値を設定する基準値設定手段と、 前記カウンタより出力されたカウント値を前記基準値設
    定手段により設定された基準値と比較し、前記カウント
    値が前記基準値よりも大きい場合に、前記水平走査期間
    に対応するラインを無画部に属するラインであると判定
    するカウンタ比較手段と、を少なくとも有し、 前記基準レベル設定手段は、前記検出制御手段により
    生された制御信号に応じて、前記基準レベルを設定する
    ことを特徴とする境界位置検出装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の境界位置検出装置であっ
    て、 前記検出制御手段は、前記境界位置をもとにして、前記
    無画部の領域を確定し、確定した該無画部の平均輝度を
    検出し、 前記基準レベル設定手段は、前記検出制御手段により検
    出された前記無画部の平均輝度に基づいて、前記基準レ
    ベルとして設定されるべき値を決定することを特徴とす
    る境界位置検出装置。
  8. 【請求項8】請求項3または記載の境界位置検出装
    置であって、 前記ライン判定手段は、基準レベルを設定する基準レベ
    ル設定手段と、 入力された前記映像信号がデータとして得られる場合
    に、該映像信号のレベルを前記基準レベル設定手段によ
    り設定された基準レベルと比較し、前記映像信号のレベ
    ルが前記基準レベルよりも低い場合に、該映像信号のデ
    ータを無画部に属するデータであると判定するレベル比
    較手段と、 該レベル比較手段により無画部に属するデータであると
    判定された前記映像信号のデータの数を一水平走査期間
    の所定期間だけカウントし、カウントして得られるカウ
    ント値を水平走査期間ごとに出力するカウンタと、 基準値を設定する基準値設定手段と、 前記カウンタより出力されたカウント値を前記基準値設
    定手段により設定された基準値と比較し、前記カウント
    値が前記基準値よりも大きい場合に、前記水平走査期間
    に対応するラインを無画部に属するラインであると判定
    するカウンタ比較手段と、を少なくとも有し、 前記基準値設定手段は、前記検出制御手段により発生さ
    れた制御信号に応じて、前記基準値を設定することを特
    徴とする境界位置検出装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の境界位置検出装置であっ
    て、 前記検出制御手段は、前記境界位置をもとにして、前記
    無画部の領域を確定し、確定した該無画部の平均輝度を
    検出すると共に、前記基準値設定手段は、前記検出制御
    手段により検出された前記無画部の平均輝度に基づい
    て、前記基準値として設定されるべき値を決定すること
    を特徴とする境界位置検出装置。
  10. 【請求項10】請求項3または4に記載の境界位置検出
    装置であって、 前記ライン判定手段は、入力された前記映像信号のレベ
    ルを水平走査期間ごとに積分し、水平走査期間ごとの平
    均レベルを得る水平積分手段と、 基準値を設定する基準値設定手段と、 前記水平積分手段により得られる平均レベルを前記基準
    値設定手段により設定される基準値と比較し、前記平均
    レベルが前記基準値より低い場合に、前記水平走査期間
    に対応するラインを無画部に属するラインであると判定
    する手段と、を少なくとも有し、 前記基準値設定手段は、前記検出制御手段により発生さ
    れた制御信号に応じて、前記基準値を設定することを特
    徴とする境界位置検出装置。
  11. 【請求項11】映像部の上側、下側または上下両側に無
    画部がある映像を、映像信号として入力される場合に、
    該映像信号から、映像の垂直方向における映像部と無画
    部との境界位置を検出する境界位置検出装置であって、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインであるか映像部に属するラインで
    あるかを判定するライン判定手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、前記 境界検出手段からの境界位置検出結果の入力を受け
    付けて該受け付けた境界位置検出結果の出力および遮断
    のいずれか一方を選択する選択手段と、 該選択手段から入力される境界位置検出結果を時間方向
    に積分し、積分結果に応じて、前記境界位置を最終的に
    決定する時間積分手段と、 前記映像信号を入力として所定の領域ごとの平均輝度を
    検出するとともに、該領域ごとの平均輝度に基づいて前
    記選択手段に前記選択を行わせる領域別検出制御手段
    と、を有することを特徴とする境界位置検出装置。
  12. 【請求項12】映像部の上側、下側または上下両側に無
    画部がある映像を、映像信号として入力される場合に、
    該映像信号から、映像の垂直方向における映像部と無画
    部との境界位置を検出する境界位置検出装置であって、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインであるか映像部に属するラインで
    あるかを判定するライン判定手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、 該境界検出手段から入力される境界位置検出結果を時間
    方向に積分し、積分結果に応じて、前記境界位置を最終
    的に決定する時間積分手段と、 前記映像信号を入力として所定の領域ごとの平均輝度を
    検出するとともに、該領域ごとの平均輝度に応じて制御
    信号を作成し、該制御信号で前記ライン判定基手段にお
    ける判定基準を変更する領域別検出制御手段と、を有す
    ることを特徴とする境界位置検出装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の境界位置検出装置で
    あって、 前記ライン判定手段は、 基準レベルを設定する基準レベル設定手段と、 入力された前記映像信号がデータとして得られる場合
    に、該映像信号のレベルを前記基準レベル設定手段によ
    り設定された基準レベルと比較し、前記映像信号のレベ
    ルが前記基準レベルよりも低い場合に、該映像信号のデ
    ータを無画部に属するデータであると判定するレベル比
    較手段と、 該レベル比較手段により無画部に属するデータであると
    判定された前記映像信号のデータの数を一水平走査期間
    内の所定期間だけカウントし、カウントして得られたカ
    ウント値を水平走査期間ごとに出力するカウンタと、 基準値を設定する基準値設定手段と、 前記カウンタより出力されたカウント値を前記基準値設
    定手段により設定された基準値と比較し、前記カウント
    値が前記基準値よりも大きい場合に、前記水平走査期間
    に対応するラインを無画部に属するラインであると判定
    するカウンタ比較手段と、を少なくとも有し、 前記基準レベル設定手段は、前記領域別検出制御手段に
    より検出された前記所定の領域ごとの平均輝度に基づい
    て、前記基準レベルとして設定されるべき値を決定する
    ことを特徴とする境界位置検出装置。
  14. 【請求項14】映像部の上側、下側または上下両側に無
    画部がある映像を、映像信号として入力される場合に、
    該映像信号から、映像の垂直方向における映像部と無画
    部との境界位置を検出する境界位置検出装置であって、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインであるか映像部に属するラインで
    あるかを判定するライン判定手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、 該境界検出手段による境界位置検出結果の入力を受け付
    けて該受け付けた境界位置検出結果の出力および遮断の
    いずれか一方を選択する選択手段と、 該選択手段から入力される境界位置検出結果を時間方向
    に積分し、積分結果に応じて、前記境界位置を最終的に
    決定する時間積分手段と、 前記映像信号を入力として所定の領域ごとの平均輝度を
    検出するとともに、該領域ごとの平均輝度に基づいて上
    記選択手段に前記選択を行なわせる領域別検出制御手段
    と、 前記映像信号に文字があるかどうかを判定するとともに
    該文字の開始位置および終了位置を検出し、該検出した
    開始位置および終了位置により定まる文字位置の範囲
    前記境界検出手段に出力する文字検出手段と、を有し、前記境界検出手段は、前記検出した境界位置が、前記文
    字検出手段から入力された文字位置の範囲に含まれる場
    合に、該検出した境界位置の出力は行わないこと を特徴
    とする境界位置検出装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の境界位置検出装置で
    あって、 前記文字検出手段は、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインでありかつ文字が存在するライン
    であるかを判定する無画部文字ライン判定手段と、前記無画部文字 ライン判定手段による判定結果をもとに
    して、無画部の文字の開始位置および終了位置を検出す
    る位置判定手段と、 該位置判定手段が検出した無画部の文字の開始位置およ
    び終了位置から無画部文字位置の範囲を確定し、該確定
    した無画部文字位置の範囲を前記境界検出手段に出力す
    無画部文字位置確定手段と、からなり、 前記境界検出手段は、前記検出した境界位置が、前記無
    画部文字位置確定手段から入力された前記無画部文字位
    置の範囲に含まれる場合に、該検出した境界位 置の出力
    は行わないことを特徴とする境界位置検出装置。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の境界位置検出装置で
    あって、 前記文字検出手段は、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインでありかつ文字が存在するライン
    であるかを判定する無画部文字ライン判定手段と、前記無画部文字 ライン判定手段による判定結果をもとに
    して、暫定的な無画部の文字位置である暫定無画部文字
    位置を検出する無画部文字位置判定手段と、前記無画部文字位置判定手段が検出した暫定無画部文字
    位置を元にして無画部文字位置 を確定する無画部文字位
    置確定手段と、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    映像部に属するラインでありかつ文字が存在するライン
    であるかを判定する映像部文字ライン判定手段と、前記映像部文字 ライン判定手段による判定結果をもとに
    して、映像部文字位置を検出する映像部文字位置判定手
    段と、前記映像部文字 位置判定手段からの前記映像部文字位置
    の入力を受け付けて、該受け付けた前記映像部文字位置
    の出力および遮断のいずれか一方を選択する映像部文字
    位置選択手段と、 前記映像部文字位置選択手段から入力された前記 映像部
    文字位置を元にして映像部文字位置を確定する映像部文
    字位置確定手段と、前記無画部文字位置判定手段から入力された暫定無画部
    文字位置および前記無画部文字位置確定手段から入力さ
    れた無画部文字位 に応じて前記映像部文字位置選択手段
    に前記選択を行わせる制御手段と、からなり、 前記境界検出手段は、前記映像部文字位置確定手段から
    の映像部文字位置が出力されない場合には、前記無画部
    文字位置確定手段からの無画部文字位置と同じ位置の境
    界位置を出力せず、また、前記映像部文字位置確定手段
    からの映像部文字位置が出力された場には、前記無画
    部文字位置確定手段からの無画部文字位置と同じ位置の
    記境界位置を出力することを特徴とする境界位置検出
    装置。
  17. 【請求項17】請求項14に記載の境界位置検出装置で
    あって、 前記文字検出手段は、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインでありかつ文字が存在するライン
    であるかを判定する無画部文字ライン判定手段と、前記無画部文字 ライン判定手段による判定結果をもとに
    して、暫定的な無画部の文字位置である暫定無画部文字
    位置を検出する無画部文字位置判定手段と、前記無画部文字 位置判定手段からの前記暫定無画部文字
    位置を元にして無画部文字を確定する無画部文字位置
    定手段と、 前記無画部文字位置判定手段から入力される暫定無画部
    文字位置および前記無画部文字位置確定手段から入力さ
    る無画部文字位置から映像部に属する文字が出現する
    範囲を決定し、該範囲内で前記暫定無画部位置が入力さ
    れている期間に振幅変化しない高輝度な映像信号の位置
    を検出する安定点検出手段と、 該安定点検出手段からの入力信号を元にして映像部の文
    字を確定する映像部文字位置確定手段と、からなり、 前記境界検出手段は、前記映像部文字位置確定手段から
    の映像部文字位置が出力されない場合には、前記無画部
    文字位置確定手段からの無画部文字位置と同じ位置の境
    界位置を出力せず、また、前記映像部文字位置確定手段
    からの映像部文字位置が出力された場には、前記無画部
    文字位置確定手段からの無画部文字位置と同じ位置の前
    記境界位置を出力することを特徴とする境界位置検出装
    置。
  18. 【請求項18】映像部の上側、下側または上下両側に無
    画部がある映像を、映像信号として入力される場合に、
    該映像信号から、映像の垂直方向における映像部と無画
    部との境界位置を検出する境界位置検出装置であって、複数の映像信号から選択されて入力された 前記映像信号
    について、水平走査期間ごとに無画部に属するラインで
    あるか映像部に属するラインであるかを判定するライン
    判定手段と、前記入力された映像信号が、前記複数の映像信号のう
    ち、どの映像信号であるかを示すモード信号の入力を受
    け付けるモード信号入力手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、 該境界検出手段による境界位置検出結果の入力を受け付
    けて該受け付けた境界位置検出結果の出力および遮断の
    いずれか一方の選択を行う選択手段と、 該選択手段から入力される境界位置検出結果を時間方向
    に積分し、積分結果に応じて、前記境界位置を最終的に
    決定する時間積分手段と、 前記映像信号を入力として所定の領域ごとの平均輝度を
    検出するとともに、該領域ごとの平均輝度に基づいて前
    記選択手段に前記選択を行なわせる領域別検出制御手段
    と、 前記映像信号に文字があるかどうかを判定するとともに
    該文字位置を検出し、該文字位置を前記境界検出手段に
    出力する文字検出手段と、前記モード信号入力手段が受け付けたモード信号にもと
    づいて複数の映像信号から選択されて入力された前記映
    像信号 が変化したか否かを判定するモード切り替え検出
    手段と、 垂直同期信号と水平同期信号があるかどうかを判定する
    同期欠落検出手段と、 入力される映像信号のS/Nを検出するS/N検出手段
    と、前記モード切り替え手段で切り替わりを検出した場合お
    よび前記同期欠落検出手段からの欠落を検出した場合の
    少なくとも1つに該当する場合は、前記時間積分手段の
    積分値を0にリセットする手段と、を有し、 前記領域別検出手段は、前記S/N検出手段からのS/
    Nが所定の値より低い場合には、前記選択手段に前記受
    け付けた検出結果の遮断の選択を行なわせ、 前記文字認識手段は、前記音声認識手段からの入力信号
    で前記文字検出手段の検出感度を低下させること を特徴
    とする境界位置検出装置。
  19. 【請求項19】複数の画素の並びであるラインを複数含
    む画面の連続したシ−ケンスを表す映像信号から、有意
    な映像が存在する前記画面上の領域である映像部と、有
    意な映像が存在しない前記画面上の領域である無画部と
    の、前記画面の垂直方向における境界位置を検出する境
    界位置検出方法であって、 入力された前記映像信号の表す各ライン中の、その輝度
    が、所定の輝度値を超える画素の統計的特性に基づい
    て、各ラインが、無画部に属するラインであるか映像部
    に属するラインであるかを判定し、 前記各画面について、当該判定の結果を前記画面上のラ
    インの並びの順に調べた場合に、初めに現れる、映像部
    に属すると判定したラインが、画面内の映像部と判定す
    るための基準ライン数以上連続する領域の先頭を無画部
    と映像部との境界位置として決定し、その後に現れる、
    無画部に属すると判定したラインが、画面内の無画部と
    判定するための基準ライン数以上連続する領域の先頭を
    映像部と無画部との境界位置として判断し、 連続する複数画面のそれぞれにおいて境界位置と判断し
    た結果に基づいて判断した境界位置を、最終的な境界位
    置として決定し、 決定した最終的な境界位置に応じて定まる前記映像部の
    領域の平均輝度と、決定した最終的な境界位置に応じて
    定まる前記無画部の領域の平均輝度と、前記画面を区分
    した所定の領域毎の平均輝度とのうちの少なくとも一つ
    を求め、 求めた平均輝度に応じて、前記所定の輝度値、もしく
    は、前記基準ライン数を変更することを特徴とする境界
    位置検出方法。
  20. 【請求項20】請求項19記載の境界位置検出方法であ
    って、 決定した最終的な境界位置に応じて定まる前記無画部の
    領域の平均輝度と、前記画面を区分した所定の領域毎の
    平均輝度とのうちの少なくとも一つを求め、 求めた平均輝度に応じて前記無画部と映像部との境界位
    置と前記映像部と無画部との境界位置の判断の少なくと
    も一方を無効化することを特徴とする境界位置検出方
    法。
  21. 【請求項21】複数の画素の並びであるラインを複数含
    む画面の連続したシ−ケンスを表す映像信号の表す映像
    を表示する表示装置であって、 前記映像信号の表す各画素の輝度値より、有意な映像が
    存在する前記画面上の領域である映像部と、有意な映像
    が存在しない前記画面上の領域である無画部との、前記
    画面の垂直方向における境界位置と、無画部内の字幕の
    有無および位置とを検出する境界位置検出装置と、 映像信号の表す画面を順次表示する表示器と、 無画部内の字幕の、前記表示器の画面上での位置を移動
    する字幕移動装置と、 前記表示器へ表示する前記映像部を拡大する拡大手段
    と、 前記境界位置と、前記無画部内の字幕の有無および位置
    とに応じて、前記字幕移動装置で行なう字幕の移動と、
    前記拡大手段で行なう前記映像部の拡大の率を制御する
    制御手段とを有し、前記境界位置検出装置は、 入力された前記映像信号について、水平走査期間ごとに
    無画部に属するラインであるか映像部に属するラインで
    あるかを判定するライン判定手段と、 該ライン判定手段による判定結果をもとにして、前記境
    界位置を検出する境界検出手段と、 該境界検出手段による境界位置検出結果を時間方向に積
    分し、積分結果に応じて、前記境界位置を最終的に決定
    する時間積分手段と、 該時間積分手段により決定された境界位置検出結果をも
    とにして前記映像部の領域を確定し、確定した該映像部
    の平均輝度を検出して、該映像部の平均輝度に応じて、
    前記時間積分手段における積分時間を制御するための制
    御信号を発生する検出制御手段と、を有すること を特徴
    とする表示装置。
  22. 【請求項22】請求項21記載の表示装置であって、 前記境界位置検出装置は、映像部内の字幕の有無を検出
    する手段を有し、 前記制御手段は、前記境界位置と、映像部内の字幕の有
    無と、前記無画部内の字幕の有無および位置とに応じ
    て、前記字幕移動装置で行なう字幕の移動と、前記拡大
    手段で行なう前記映像部の拡大の率を制御することを特
    徴とする表示装置。
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