JPH077714Y2 - 散水装置 - Google Patents

散水装置

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JPH077714Y2
JPH077714Y2 JP1988101683U JP10168388U JPH077714Y2 JP H077714 Y2 JPH077714 Y2 JP H077714Y2 JP 1988101683 U JP1988101683 U JP 1988101683U JP 10168388 U JP10168388 U JP 10168388U JP H077714 Y2 JPH077714 Y2 JP H077714Y2
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金六 浅野
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北越物産株式会社
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、育苗、園芸用花木などを育成するためハウス
などに設けされる散水装置に関する。
[従来の技術] 従来より、例えば実開昭63-42055号公報や実開昭62-394
58号公報に記載されているように、ハウス内に敷設した
レール上で散水用台車を往復走行させて散水を行う散水
装置が知られている。前記実開昭63-42055号公報に記載
のものにおいて、散水用台車の枠体は、前後方向が短い
形状であって、前後に複数対の車輪を有している。ま
た、前記枠体上に、散水パイプを左右へ張り出して設け
ているが、この散水パイプは、内部を水が通り、散水孔
が直に形成されている。また、一部の車輪は、モータに
より駆動される駆動車輪となっているが、この駆動車輪
は、散水用台車において、その走行方向について散水パ
イプと反対側に位置している。また、散水用台車には、
その走行方向の切換用スイッチが設けられており、一
方、レールの両端寄りには、切換用スイッチが接触する
作動片が設けられている。さらに、前記レールは、前端
側がハウスの前面開口部より外部へ延び出ている。
また、前記実開昭62-39458号公報に記載のものにおい
て、散水用台車である動力移動車の支柱を含めた車体
は、上下に長い形状で、下部の前後に複数対の車輪を有
している。また、動力移動車の前側に、給水用のホース
が接続された多頭ノズル付きブームを左右へ張り出して
吊支しているが、ブームは上下調節可能である。また、
前記複数対の車輪は、全て車体内の前部に設けたモータ
により回転駆動される。さらに、走行方向の切替えスイ
ッチの作動杆が車体の前後に突出しており、一方、レー
ルの前後端部には、前記作動杆が当たる当て片が設けら
れている。
ところで、このような散水装置においては、散水用台車
や動力移動車がその走行方向である前後方向においてあ
る程度の長さを有するものであるのに対して、散水パイ
プやブームは横に張り出して設けることになるため、ハ
ウス内の最後部や最前部に散水パイプやブームの届かな
いデッドスペースができるおそれがある。例えば前記実
開昭62-39458号公報のものにおいて、レールをハウス内
にのみ敷設した場合、後部にブームを備えた動力移動車
が前進すると、ブームがハウス内の前面位置に達する前
に移動方向が切換えられ、移動車の前面からブーム取付
位置間での間隔分が、散水が不十分となるデッドスペー
スとなりハウスの有効利用ができなくなってしまう。
このようなデッドスペースを減らすためには、散水用台
車や動力移動車の前後方向の長さを短くすればよいが、
そうすると、散水用台車や動力移動車の安定性が悪くな
る。実際、前記実開昭63-42055号公報に記載の散水装置
では、散水用台車の枠体が前後方向が短い形状になって
おり、重量的な安定性を欠いている。また、前記実開昭
62-39458号公報に記載の散水装置でも、動力移動車の車
体が上下に長い形状になっており、しかも、ブームを吊
り下げて支持しているため、重量的な安定性を欠いてい
る。実開昭63-42055号公報のものでは、前記枠体の形状
に加えて、散水パイプとモータおよび駆動車輪とが互い
に反対側に位置しており、走行安定性が悪い。実開昭62
-39458号公報のものでは、全ての車輪を駆動するため、
走行安定性の点では有利ではあるが、動力伝達機構など
の構造が複雑になり、高価になる。
さらに、前記両公報に記載のもののように、一本の散水
パイプやブームに直接複数の散水孔やノズルを設け、ポ
ンプなどからの水を散水パイプやブームを経由して散水
孔やノズルへと供給して噴出させるのでは、ポンプから
離れるほど噴出する水の吐出圧が低くなり、ポンプに近
い散水孔あるいはノズルと遠い散水孔あるいはノズルと
では、散水状態にバラツキが生じ、このような不均一な
散水によって苗の発育に悪影響を及ぼすものであり、特
に、苗は水管理が非常に微妙であり、不均一な散水では
良質な育苗ができにくいという問題がある。
これに対して、実公昭50-3494号公報には、ハウスの天
井部分に左右一対のレールを設け、このレール間に走行
車輪を備えた主パイプを架設し、この主パイプには複数
の噴頭を有する複数本の噴霧管を垂設し、この各噴頭に
動力噴霧機からの給液ホースをそれぞれ直接接続し、給
液ホースで送られる薬剤を噴頭から噴霧しながら主パイ
プをレールに沿って移動させる薬剤散布装置が提案され
ている。この薬剤散布装置では、各噴頭に動力噴霧機か
らの給液ホースをそれぞれ直接接続するため、各噴頭か
らの噴霧を均等にできる。
しかし、実公昭50-3494号公報のものは、レールがハウ
スの天井部分に設置され、そのレールに薬剤散布装置が
架け渡して設けられているため、この薬剤散布装置をレ
ールから着脱することは、困難である。このため、ハウ
スの天井部分に、薬剤散布装置が常設され、ハウス内の
作物の搬入や搬出時に薬剤散布装置が邪魔になって、搬
出、搬入作業を効率よく行なえないという問題がある。
[考案が解決しようとする課題] 前述のように、ハウス内に敷設したレール上で散水用台
車を往復走行させて散水を行う散水装置では、いかにハ
ウス内でデッドスペースなく散水を行なえるかが課題と
なる。これとともに、レール上を走行する散水用台車の
安定性を高くすることが望まれる。これに対して、実開
昭62-39458号公報に記載の散水装置では、枠体が前後方
向が短い形状になっているとともに、散水パイプとモー
タおよび駆動車輪とが互いに反対側に位置しているた
め、走行安定性が悪い問題があった。また、実開昭62-3
9458号公報に記載の散水装置では、車体が上下に長い形
状になっていることなどのために、安定性が悪く、ま
た、全ての車輪を駆動車輪としているため、構造が複雑
になり、高価になる問題もあった。
本考案は、このような課題を解決しようとするもので、
ハウス内全体の均一な散水が可能で、しかも、レール上
を走行する散水用台車の安定性がよい散水装置を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ハウス内に前後方向に直線的に敷設される一
対の平行なレールと、これらレール上に設けられる散水
用台車とを具備し、前記レールは、前端側を前記ハウス
の前面開口部より前方まで延設するとともに、作動片を
前端部および後端部にそれぞれ有し、前記散水用台車
は、前後方向に長い偏平なフレームと、このフレームの
下側の、前部および後部にそれぞれ設けられ前記レール
を転がる複数対の車輪と、前記フレームの後部に設けら
れこの後部にある駆動車輪を回転駆動するモータと、前
記フレームの前端部および後端部にそれぞれ設けられ前
記レールの作動片に接触したとき前記駆動車輪の回転方
向を切換える走行方向切換手段と、前記フレームの後部
に立設された支柱と、この支柱に左右に水平に張り出し
てかつ昇降可能に支持された取付杆と、この取付杆に間
隔をおいて設けられた複数の散水ノズルと、前記フレー
ムに設けられポンプに接続された給水パイプと、この給
水パイプから分岐し前記複数の散水ノズルにそれぞれ接
続された分岐パイプとを有するものである。
[作用] 本考案の散水装置では、ハウス内での散水時、レールに
沿って散水用台車を前後に自動走行させながら、散水ノ
ズルから育苗箱などへ散水を行う。散水用台車は、後方
あるいは前方へ進んで後端部あるいは前端部の走行方向
切換手段がレールの後端部あるいは前端部の作動片に接
触すると、駆動車輪の回転方向が逆転し、散水用台車の
走行方向も逆転する。特に、散水用台車は、前進限にお
いて、前部がハウスの前面開口部より外部へ出る。散水
ノズルは、散水用台車に立った支柱から左右に張り出し
た取付杆に並んでいるが、支柱に対して取付杆の上下の
位置を調節することにより、被散水物などに合わせて適
切な散水ができる。また、ポンプから供給される水は、
給水パイプから分岐パイプを介して各散水ノズルへそれ
ぞれ独立に送られ、これら各散水ノズルの水圧が均等に
なる。さらに、取付杆は散水用台車の後部に位置してい
るから、散水用台車の後退限において、ハウス内の最後
部まで散水がなされ、一方、散水用台車の前進限におい
ては、前述のように散水用台車の前部がハウスの前面開
口部より外部へ出るから、ハウス内の最前部まで散水が
なされる。これらのことから、ハウス内全体に均一な散
水がなされることになる。そのために、前述のように取
付杆を散水用台車の後部に位置させているが、散水用台
車のフレームは前後方向に長い偏平なものとするととも
に、フレームの下側の前部および後部にそれぞ車輪を設
けることにより、重量的な散水用台車の安定性を向上さ
せ、さらに、駆動車輪およびこれを駆動するモータもフ
レームの後部に設けることにより、走行上の安定性も向
上させている。
[実施例] 次に本考案の第1実施例を第1図ないし第3図を参照し
て説明する。
1は支柱2はビニールシート3を張設したハウスであっ
て、このハウス1内の中央に左右一対の平行なレール4
を枕木5を介して前後方向に直線的に敷設する。このレ
ール4は断面が山形であって、基板6の両側に突設した
山形ストッパー7を有する鋼製の前記枕木5が嵌合して
固定されている。尚、枕木5は図面ではレール4の両側
より吐出しているがレール4の端部内に形成して吐出し
ないようにすることもできる。
8は取付杆9を横設した自走式の散水用台車であって、
前後方向に長い偏平なフレーム10の四隅下方にレール4
の両斜面上を転がるように回転中心線が交叉する一対の
車輪11,11Aを各々取付座12を介して軸着する。そして、
この車輪11,11Aの回転中心線は、レール4の両斜面の法
線と直交している。さらに、フレーム10の上部には、第
1図に明らかなように、該フレーム10の後部位置に支柱
13を立設し、この支柱13にスリーブ14を昇降自在に嵌合
し、このスリーブ14に固着した昇降台14Aには前記レー
ル4に直交して水平な取付杆9が横設される。15は取付
杆9の所定高さに固定するためのボルトである。そして
この取付杆9には所定間隔で下向きの散水ノズル16が固
設されている。この散水ノズル16には各々分岐路である
分岐パイプ17の先端が接続され、この分岐パイプ17の基
端は給水路である給水パイプ18に接続されている。そし
てフレーム10上に設けられたこの給水パイプ18はポンプ
19に接続されている。
また取付杆9はその内側端を軸受け部20を介して軸着さ
れ上方へ折曲げ自在に設けられている。さらに前記車輪
11,11Aのうち後側の駆動車輪11Aはゴム製であって、こ
の駆動車輪11Aはフレーム10の後部に設けられた自走用
の駆動装置により回転駆動される。この駆動装置はフレ
ーム10に搭載した減速機付モータ21と、このモータ21の
回転力を前記駆動車輪11Aに伝達するチェーン・スプロ
ッケット、歯車群等の伝達装置22から構成される。さら
に散水用台車8は、そのフレーム10の前端部及び後端部
にそれぞれ走行方向切換手段となるリミットスイッチな
どの切換用スイッチ23,24を有する。一方、レール4の
前端部及び後端部には前記切換用スイッチ23,24と接触
する作動杆25,26を各々固設している。また、第1図に
明らかなように、前記レール4の前端側を、前記散水用
台車8の前側がハウス1の外まで走行可能なように、ハ
ウス1の前面開口部1Aより前方に延設している。
27は育苗箱A等を運搬する運搬用台車であって、この運
搬用台車27はフレーム27Aの四隅下方にV溝28を有する
車輪29を軸着するとともに、両側に取付孔30,31を各々
形成するとともに、これら取付孔30,31のハンドル32を
選択的に挿着している。
尚33は支柱2の先端と取付杆9の先端に接続されターン
バックル34を有する補強ワイヤー、35は前記モータ21に
制御箱(図示せず)と電源コード36を介して接続される
発電機である。
次に前記構成につきその作用を説明する。
育苗箱Aをハウス内に搬入する場合は、育苗箱Aを運搬
用台車27の一側の取付30に挿入したハンドル32を握って
運搬用台車27を押してレール4上を所定箇所まで搬入
し、順次育苗箱Aを運び込む。この場合、育苗箱Aをハ
ウス1外から搬入する場合やハウス1外に搬出する場合
は、運搬用台車27をハウス1の前面開口部1A位置まで移
動させて該運搬用台車27に直接育苗箱Aを積み卸しする
ことができる。
このように育苗箱Aを運び込んだ後、前記運搬用台車27
にかえて散水用台車8をレール4に載せて散水する場合
は、給水パイプ18にポンプ19を接続するとともに、モー
タ21に電源コード36を接続してスイッチ21Aを閉成する
と、ポンプ19から水が給水パイプ18、分岐パイプ17を介
して散水ノズル16から水が噴出し、育苗箱Aに均一的に
散水できる。同時にモータ21が始動して駆動車輪11Aが
回転しレール4上を前方向に走行する。そして散水用台
車8がレール4の前端側まで移動すると、切換用スイッ
チ23が前端側の作動片25に接し制御回路(図示せず)に
よってモータ21を逆回転させて駆動車輪11Aの回転方向
を切換える。したがってレール4の前端側に位置した散
水用台車8は逆方向に散水しながら走行する。そして、
散水用台車8は、レール4の後端側まで走行し、該散水
用台車8の後部位置に設けられかつ散水ノズル16を備え
た取付杆9が、ハウス1内の後面位置近くまで移動し、
後端該の作動片26に切換用スイッチ24が当接して切換わ
り、散水用台車8が散水しながら逆方向に走行する。ま
た、前方に向かって走行する散水用台車8は、その前側
がハウス1の外部まで前進した位置で、前端側の作動片
25に切換用スイッチ23が接触して走行方向が切換られ、
この切換位置において、散水用台車8の後部位置に設け
られかつ散水ノズル16を備えた取付杆9は、ハウス1内
の前面位置近くまで移動し、これによりハウス1内の前
後全体にむら無く散水が行われる。
この際、育苗箱Aに収納される苗(図示せず)が小さい
場合はスリーブ14、ひいては取付杆9を下げてこれをボ
ルト15によって固定し、また苗が大きい場合にはスリー
ブ14、ひいては取付杆9を上げてこれをボルト15によっ
て固定し、苗に対する散水ノズル16の高さを調節する。
こうして、苗の育成状態に応じて、適切な散水ができ
る。
さらに、育苗箱Aをハウス1から取り外す場合は前記散
水用台車8にかえて、フレーム27Aの他側の取付孔31に
ハンドル32を挿着した運搬用台車27をレール4に載せ、
そして育苗箱Aを載せた運搬用台車27を、ハウス1の前
面開口部1Aまで移動して搬出するものである。
以上のように、ハウス1にレール4を敷設すると共に、
このレール4に選択的に載せて走行可能な運搬用台車27
と散水用台車8を設けることによって、育苗箱Aの搬
入、搬出作業のみならず育苗箱Aの散水作業も簡単にで
きる。また、運搬用台車27と散水用台車8とでレール4
を共用することにより、設備費も低減できる。そして、
作業者によって作業ペースの異なる育苗箱の搬入,搬出
作業等に用い、かつ、任意の位置で適宜止めたりする必
要のある運搬用台車6は、手動で走行させるものとした
ので、必要以上に構造が複雑にならず安価にできる。一
方、散水用台車8は、散水ノズル16が育苗箱Aに平行に
対向するとともに、自動的に走行するものとしたので、
均一にかつ能率よく散水できるとともに、散水に労力が
かからない。すなわち、モータ21、伝達装置22によって
回転駆動する駆動車輪11Aを散水用台車8に装着すると
ともに、この散水用台車8に軸着すると共に、この散水
用台車8に切換用スイッチ23,24を設け、レール4の両
端部に作動片25,26を設けて自動切換えで自走が可能と
なり散水時の無人化が可能となる。
そして、散水ノズル16に各々分岐パイプ17を接続し、そ
の分岐パイプ17を介してポンプ19か水を各散水ノズル16
へと独立に供給して散水ノズル16か噴出させることによ
って、ポンプ19に遠い散水ノズル16であってもポンプ19
に近い散水ノズル16であっても水圧が均等になり、各散
水ノズル16間でその散水状態のバラツキが生じることな
く散水ノズル16から水を均一的に散水することができ
る。このため、育苗などを均質にできる。
しかも、レール4の前端側を、散水用台車8の前側がハ
ウス1の外部まで走行可能に、ハウス1の前面開口部1A
より前方に延設したことにより、前方に向かって走行す
る散水用台車8は、その前側がハウス1の外部まで前進
した位置で、前端側の作動片25に切換用スイッチ23が接
触して走行方向に切換られ、この切換位置において、散
水ノズル16を備えた取付杆9はハウス1内の前面位置近
くまで移動し、これによりハウス1内の前後全体にむら
無く散水を行うことができる。
また運搬用台車27の両側に取付孔30,31を形成し、これ
ら取付孔30,31にハンドル32を選択的に設けたことによ
って、どちら側にもハンドル32を設けることができる。
さらに取付杆9は上方に折りたたみできるため格納、持
ち運びになどに便利である。さらに、育苗箱Aをハウス
1外から搬入する場合やハウス1外に搬出する場合は、
運搬用台車27をハウス1の前面開口部1Aの位置まで移動
させて該運搬用台車27に育苗箱Aを効率よく積み卸しす
ることができる。
また本実施例は、レール4の断面を山形とするととも
に、散水用台車8には、断面が山形のレール4の斜面の
法線と回転中心線が直交する複数対の車輪11を設け、運
搬用台車27にはV溝28を有する車輪29を設けたので、レ
ール4からの離脱を防止できる。特に散水用台車8は、
取付杆9が張り出していることもあって、もともと安定
性が悪いが、前述のようなレール4と車輪11の構造によ
り、脱線することがなく、安定性よくレール4上を走行
できる。それに加えて、特に走行距離が長くなる散水用
台車8の車輪11の摩耗を防止できる。それにもかかわら
ず、レール4に対する車輪8,27の着脱は容易である。す
なわち、レール4に台車8,27を載せるときには、その車
輪11,29がレール4の両斜面上に円滑に案内され、ま
た、レール4から台車8,27を外すときにも、これら台車
8,27を単に持ち上げるのみでよい。
さらに、散水用台車8上の後部に取付杆9を位置させて
いるのに対して、散水用台車8のフレーム10は前後方向
に長い偏平なものとするとともに、フレーム10の下側の
前部および後部にそれぞれ車輪11,11Aを設けたので、散
水用台車8の重量的な安定性が向上する。さらに、駆動
車輪11Aおよびこれを駆動するモータ21を取付杆9と同
様フレーム10の後部に設けたので、散水用台車8の走行
上の安定性も向上する。しかも、構造は簡単であり、安
価にできる。
第4図は第2実施例を示しており、前記第1実施例と同
一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
取付杆9に取付座41を摺動自在に外装し、この取付座41
に取付板42を介して散水ノズル16を装着し、さらにこの
散水ノズル16に分岐パイプ17の先端を構成するフレキシ
ブルパイプ17Aを接続したものである。43は前記取付座4
1を取付杆9に固定するためのボルトである。
このように散水ノズル16を装着した取付座41を取付杆9
に摺動自在に設け、前記散水ノズル16にはフレキシブル
パイプ17Aを接続したことによって、各散水ノズル16の
散水位置を軸歩行に調節できる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば運搬用台車を自走式にしたり、又鉢植え等園芸用
花木を取り扱う等種々の変形が可能である。さらに、前
記実施例では取付杆に間隔をおいて前後一対のノズルを
設けたが、1個のみを設けてもよいことは当然である。
[考案の効果] 本考案によれば、レール上で散水用台車を往復走行させ
て、ハウス内で散水を行う散水装置において、レール
は、前端側をハウスの前面開口部より前方まで延設し、
かつ、散水用台車の後部に、散水ノズルを設けた取付杆
を左右に張り出して設けたので、最前部か最後部までハ
ウス内全体で確実に散水できる。それに加えて、取付杆
は、フレームに立設された支柱に昇降可能に支持したの
で、散水ノズルの高さを調節することにより、被散水物
などに合わせて適切な散水ができ、また、ポンプから供
給される水は、給水パイプから分岐パイプを介して各散
水ノズルへそれぞれ送られるので、これら各散水ノズル
の水圧が均等になり、したがって、均一な散水ができ
る。また、散水用台車のフレームは前後方向に長い偏平
なものとするとともに、フレームの下側の前部および後
部にそれぞれ車輪を設け、さらに、これら車輪のうちの
駆動車輪およびこれを駆動するモータを取付杆と同様に
フレームの後部に設けたので、レール上を走行する散水
用台車の安定性が向上し、しかも、構造は簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は第1実施例を示しており、第1図
は散水用台車使用時の一部を拡大断面にした斜視図、第
2図は運搬用台車の斜視図、第3図は散水ノズルへの給
水を示す説明図、第4図は第2実施例を示した斜視図で
ある。 1……ハウス、1A……前面開口部、4……レール、8…
…散水用台車、9……取付杆、10……フレーム、11……
車輪、11A……駆動車輪、13……支柱、16……散水ノズ
ル、17……分岐パイプ、18……給水パイプ、19……ポン
プ、21……モータ、23,24……切換用スイッチ(走行方
向切換手段)、25,26……作動片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウス内に前後方向に直線的に敷設される
    一対の平行なレールと、これらレール上に設けられる散
    水用台車とを具備し、 前記レールは、前端側を前記ハウスの前面開口部より前
    方まで延設するとともに、作動片を前端部および後端部
    にそれぞれ有し、 前記散水用台車は、前後方向に長い偏平なフレームと、
    このフレームの下側の、前部および後部にそれぞれ設け
    られ前記レールを転がる複数対の車輪と、前記フレーム
    の後部に設けられこの後部にある駆動車輪を回転駆動す
    るモータと、前記フレームの前端部および後端部にそれ
    ぞれ設けられ前記レールの作動片に接触したとき前記駆
    動車輪の回転方向を切換える走行方向切換手段と、前記
    フレームの後部に立設された支柱と、この支柱に左右に
    水平に張り出してかつ昇降可能に支持された取付杆と、
    この取付杆に間隔をおいて設けられた複数の散水ノズル
    と、前記フレームに設けられポンプに接続された給水パ
    イプと、この給水パイプから分岐し前記複数の散水ノズ
    ルにそれぞれ接続された分岐パイプとを有することを特
    徴とする散水装置。
JP1988101683U 1988-07-29 1988-07-29 散水装置 Expired - Lifetime JPH077714Y2 (ja)

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