JPH0776569B2 - 動圧型流体軸受装置 - Google Patents
動圧型流体軸受装置Info
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- JPH0776569B2 JPH0776569B2 JP61312134A JP31213486A JPH0776569B2 JP H0776569 B2 JPH0776569 B2 JP H0776569B2 JP 61312134 A JP61312134 A JP 61312134A JP 31213486 A JP31213486 A JP 31213486A JP H0776569 B2 JPH0776569 B2 JP H0776569B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はハードディスク装置,ポリゴンスキャナーユニ
ット等の高速回転する主軸部に用いられる潤滑剤を用い
たスラスト方向の動圧型流体軸受装置に関するものであ
る。
ット等の高速回転する主軸部に用いられる潤滑剤を用い
たスラスト方向の動圧型流体軸受装置に関するものであ
る。
従来の技術 近年、VTR用回転ヘッドアッセンブリー,ハードディス
ク装置,ポリゴンスキャナーユニット等の回転主軸部に
は、玉軸受に代わって回転精度の高い動圧型流体軸受を
用いる動きがあり、その中でも流体としてエアーを用い
たエアー動圧軸受よりも焼け付き等の、故障の少なさ
と、低速から高速までの幅広い回転数での軸受剛性の高
さの点で優れるオイル等の潤滑流体を用いた動圧型流体
軸受が用いられている。
ク装置,ポリゴンスキャナーユニット等の回転主軸部に
は、玉軸受に代わって回転精度の高い動圧型流体軸受を
用いる動きがあり、その中でも流体としてエアーを用い
たエアー動圧軸受よりも焼け付き等の、故障の少なさ
と、低速から高速までの幅広い回転数での軸受剛性の高
さの点で優れるオイル等の潤滑流体を用いた動圧型流体
軸受が用いられている。
以下、ポリゴンスキャナーに用いられた従来のラジアル
方向の動圧型流体軸受装置の一例について説明する。
方向の動圧型流体軸受装置の一例について説明する。
第7図〜第8図は従来の動圧型流体軸受装置を搭載した
ポリゴンスキャナーの断面図である。この構成について
説明する。1はベース部材、1Aはベース部材1と一体に
設けられたスリーブであり、軸受穴1Dにはその内周面に
設けられた動圧発生用のヘリングボーン溝1B,1Cが設け
られている。1Eは軸受穴1Dの径大部1Fに混入した空気を
スリーブ1Aの外へ開放させる通気穴、1Gはレーザービー
ムの透光窓であり、1Hはスラスト軸受部の空気を開放す
る通気穴である。2は軸受穴1Dに回転自在に挿入された
軸、3は軸1に一体に取り付けられたディスク、このデ
ィスク3にはレーザービームを反射するためのポリゴン
ミラー6と、モータ・ロータ7とが取り付けられてい
る。4は軸2の下端面に当接するよう設けられたスラス
ト部材であり、スパイラル形状等をした動圧発生溝4Aを
有している。5は軸2の抜けを防止するCリングであり
軸3にはめられている。8は日本特許出願(特願昭59−
73310)に示すようなリング状部材でありヘリカル溝8A
を有している。9はモータ・ステータ、10はヘリングボ
ーン溝、1B,1Cとスパイラル溝4Aに注油された潤滑剤で
ある。
ポリゴンスキャナーの断面図である。この構成について
説明する。1はベース部材、1Aはベース部材1と一体に
設けられたスリーブであり、軸受穴1Dにはその内周面に
設けられた動圧発生用のヘリングボーン溝1B,1Cが設け
られている。1Eは軸受穴1Dの径大部1Fに混入した空気を
スリーブ1Aの外へ開放させる通気穴、1Gはレーザービー
ムの透光窓であり、1Hはスラスト軸受部の空気を開放す
る通気穴である。2は軸受穴1Dに回転自在に挿入された
軸、3は軸1に一体に取り付けられたディスク、このデ
ィスク3にはレーザービームを反射するためのポリゴン
ミラー6と、モータ・ロータ7とが取り付けられてい
る。4は軸2の下端面に当接するよう設けられたスラス
ト部材であり、スパイラル形状等をした動圧発生溝4Aを
有している。5は軸2の抜けを防止するCリングであり
軸3にはめられている。8は日本特許出願(特願昭59−
73310)に示すようなリング状部材でありヘリカル溝8A
を有している。9はモータ・ステータ、10はヘリングボ
ーン溝、1B,1Cとスパイラル溝4Aに注油された潤滑剤で
ある。
以上のように構成されたポリゴンスキャナーに用いられ
た従来の動圧型流体軸受装置の動作について説明する。
まずモータ・ステータ9に通電されるモータ・ステータ
9に回転磁界が生じ、これによりモータ・ロータ7が軸
2,ディスク3,Cリング5,ポリゴンミラー6と共に回転す
る。これにより2個のヘリングボーン溝1B,1Cはポンピ
ング作用により潤滑剤10の圧力を発生し無接触で回転す
る。また動圧発生溝4Aのポンピング作用により軸2は一
定量(約10ミクロンメータ)浮上して無接触で回転す
る。そして、図示しないレーザー発生装置から発生した
レーザービームが透光窓1Gを通して回転中のポリゴンミ
ラー6に入射するとこれを反射してレーザービームの走
査を行う。通気穴1Hは軸受部の温度が上昇し、スラスト
軸受部の空気が熱膨張したときにその空気をベース部材
1の内部に逃がすことにより、ラジアル軸受のヘリング
ボーン溝1Bに保持された潤滑剤10が圧力により押し出さ
れることを防止する。リング状部材8は、動圧発生溝4A
周辺に保持された潤滑剤10にヘリカル溝8Aのポンピング
力による圧力を与え安定した浮上力を得ると共に、潤滑
剤の流出や飛散を防止する。
た従来の動圧型流体軸受装置の動作について説明する。
まずモータ・ステータ9に通電されるモータ・ステータ
9に回転磁界が生じ、これによりモータ・ロータ7が軸
2,ディスク3,Cリング5,ポリゴンミラー6と共に回転す
る。これにより2個のヘリングボーン溝1B,1Cはポンピ
ング作用により潤滑剤10の圧力を発生し無接触で回転す
る。また動圧発生溝4Aのポンピング作用により軸2は一
定量(約10ミクロンメータ)浮上して無接触で回転す
る。そして、図示しないレーザー発生装置から発生した
レーザービームが透光窓1Gを通して回転中のポリゴンミ
ラー6に入射するとこれを反射してレーザービームの走
査を行う。通気穴1Hは軸受部の温度が上昇し、スラスト
軸受部の空気が熱膨張したときにその空気をベース部材
1の内部に逃がすことにより、ラジアル軸受のヘリング
ボーン溝1Bに保持された潤滑剤10が圧力により押し出さ
れることを防止する。リング状部材8は、動圧発生溝4A
周辺に保持された潤滑剤10にヘリカル溝8Aのポンピング
力による圧力を与え安定した浮上力を得ると共に、潤滑
剤の流出や飛散を防止する。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では次のような問題点が
あった。第8図において軸2が高速で回転するとスラス
ト部材の余剰の潤滑剤10A,10Bは通気穴1Hを通ってベー
ス部材1内部に流入しポリゴンミラー6に付着し表面を
汚すことがあった。またこの通気穴1Hは軸2に対して斜
めの角度がついているため量産における加工工数がかか
っていた。
あった。第8図において軸2が高速で回転するとスラス
ト部材の余剰の潤滑剤10A,10Bは通気穴1Hを通ってベー
ス部材1内部に流入しポリゴンミラー6に付着し表面を
汚すことがあった。またこの通気穴1Hは軸2に対して斜
めの角度がついているため量産における加工工数がかか
っていた。
本発明は、上記問題点に鑑み、高速回転でも潤滑剤の飛
散や流出がなく、軸振れの少ない動圧型流体軸受装置の
構成を提供するものである。
散や流出がなく、軸振れの少ない動圧型流体軸受装置の
構成を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の軸圧型流体軸受
装置は、軸とスリーブとの間に潤滑剤を保持することに
より、ラジアル軸受部を構成し、前記軸の端面に当接
し、前記スリーブの一端に固定されたスラスト部材を有
し、前記軸端面または前記スラスト部材表面のいずれか
一方に動圧発生溝を設け、前記動圧発生溝には潤滑剤を
保持してスラスト軸受部を構成し、前記スラスト部材が
固定される前記スリーブ端面に小径部と大径部を有する
段付きの穴を前記軸に平行に設け、前記小径部は、前記
ラジアル軸受部とスラスト軸受部との間に形成される空
間に連通するとともに前記大径部に連通し、前記大径部
は前記スラスト部材と接触せずに前記スリーブ端面にて
開口し、外部へ連通することを特徴とする。
装置は、軸とスリーブとの間に潤滑剤を保持することに
より、ラジアル軸受部を構成し、前記軸の端面に当接
し、前記スリーブの一端に固定されたスラスト部材を有
し、前記軸端面または前記スラスト部材表面のいずれか
一方に動圧発生溝を設け、前記動圧発生溝には潤滑剤を
保持してスラスト軸受部を構成し、前記スラスト部材が
固定される前記スリーブ端面に小径部と大径部を有する
段付きの穴を前記軸に平行に設け、前記小径部は、前記
ラジアル軸受部とスラスト軸受部との間に形成される空
間に連通するとともに前記大径部に連通し、前記大径部
は前記スラスト部材と接触せずに前記スリーブ端面にて
開口し、外部へ連通することを特徴とする。
作用 本発明は上記した構成によって簡単なキリ穴加工を施す
だけでスラスト軸受部の空気が外部に連通させ、高速回
転において潤滑剤が飛散しベース部材内の重要な装置に
付着し、汚染することがない。
だけでスラスト軸受部の空気が外部に連通させ、高速回
転において潤滑剤が飛散しベース部材内の重要な装置に
付着し、汚染することがない。
実 施 例 以下本発明の一実施例の動圧型流体軸受装置について、
図面を参照しながら説明する。第1図〜第6図はポリゴ
ンスキャンナーに用いた動圧型流体軸受装置である。第
1図において、11はベース部材、11Aはベース部材と一
体に設けられたスリーブ、11B,11Cはスリーブ11Aの軸受
穴11Dの内周面に設けられた動圧型流体軸受のヘリング
ボーン溝、11Gは図示しないレーザービームが入射する
透光窓11Hはスラスト軸受部の空気を外部と連通する通
気穴である。12は軸で、細径なる段部12Aを有し、軸12
の下端面は直角かつ平滑に仕上げられている。13はディ
スク、14はスラスト部材で第3図におけるスパイラル形
状をした動圧発生溝14Aを有している。15は軸12の抜け
を防止するCリングで第4図に示す形状をしている。15
AはこのCリング15を広げて組み込むための組立穴であ
る。16はポリゴンミラー、17はモータ・ロータ、18はリ
ング状部材でヘリカル溝18AとCリング15をガイドする
テーパ18Bを有している。19はモータ・ステータ、20は
リング状部材18とスラスト部材の間に入れられたメカニ
カル・シール、21はヘリングボーン溝11B,11Cとスパイ
ラル溝14Aに注油された潤滑剤である。
図面を参照しながら説明する。第1図〜第6図はポリゴ
ンスキャンナーに用いた動圧型流体軸受装置である。第
1図において、11はベース部材、11Aはベース部材と一
体に設けられたスリーブ、11B,11Cはスリーブ11Aの軸受
穴11Dの内周面に設けられた動圧型流体軸受のヘリング
ボーン溝、11Gは図示しないレーザービームが入射する
透光窓11Hはスラスト軸受部の空気を外部と連通する通
気穴である。12は軸で、細径なる段部12Aを有し、軸12
の下端面は直角かつ平滑に仕上げられている。13はディ
スク、14はスラスト部材で第3図におけるスパイラル形
状をした動圧発生溝14Aを有している。15は軸12の抜け
を防止するCリングで第4図に示す形状をしている。15
AはこのCリング15を広げて組み込むための組立穴であ
る。16はポリゴンミラー、17はモータ・ロータ、18はリ
ング状部材でヘリカル溝18AとCリング15をガイドする
テーパ18Bを有している。19はモータ・ステータ、20は
リング状部材18とスラスト部材の間に入れられたメカニ
カル・シール、21はヘリングボーン溝11B,11Cとスパイ
ラル溝14Aに注油された潤滑剤である。
尚本実施例における具体的寸法としては、軸径は5ミリ
メートル,動圧発生溝14Aの直径は5ミリメートル、そ
の深さは4ミクロンメータ、潤滑剤21としては、オレフ
ィンおよびエステル系合成潤滑剤を使用し、Cリングは
PES(ポリエーテル・スルフォン)等の樹脂材料により
構成した。メカニカル・シール20には内径7ミリメート
ルの、Oリングを使用した。軸の回転数は約1万rpmで
ある。
メートル,動圧発生溝14Aの直径は5ミリメートル、そ
の深さは4ミクロンメータ、潤滑剤21としては、オレフ
ィンおよびエステル系合成潤滑剤を使用し、Cリングは
PES(ポリエーテル・スルフォン)等の樹脂材料により
構成した。メカニカル・シール20には内径7ミリメート
ルの、Oリングを使用した。軸の回転数は約1万rpmで
ある。
以上のように構成された第1の実施例の動圧型流体軸受
について以下その動作を第1図〜第6図を用いて説明す
る。第1図においてモータ・ステータ19に通電するとモ
ータ・モータ17は、軸12,ディスク13,ポリゴンミラー16
と共に回転を始める。これによりヘリングボーン溝11B,
11Cとスラスト部材14の動圧発生溝14Aのポンピング作用
により潤滑剤21の圧力が高められ、軸12はスリーブ11A
とスラスト部材14に対して非接触で回転する。この時、
透光窓11Gを通して図示しないレーザービームが入射す
ると回転するポリゴンミラー16はこれを反射してビーム
の走査を行う。
について以下その動作を第1図〜第6図を用いて説明す
る。第1図においてモータ・ステータ19に通電するとモ
ータ・モータ17は、軸12,ディスク13,ポリゴンミラー16
と共に回転を始める。これによりヘリングボーン溝11B,
11Cとスラスト部材14の動圧発生溝14Aのポンピング作用
により潤滑剤21の圧力が高められ、軸12はスリーブ11A
とスラスト部材14に対して非接触で回転する。この時、
透光窓11Gを通して図示しないレーザービームが入射す
ると回転するポリゴンミラー16はこれを反射してビーム
の走査を行う。
第2図において軸12が回転するとスラスト軸受部の潤滑
剤21は動圧発生溝14Aとヘリカル溝18Aのポンピング作用
により圧力が高められ軸12は浮上して回転する。このと
きCリング15は軸12とは非接触状態であり、固定体側の
ベース部材1に挿入されたリング状部材18にガイドされ
て支持されているので、リング状部材18の中で多少回動
しても回転体のアンバランスをくるわすことはなく、高
速回転における軸振れを増加させることなく高精度な回
転が得られる。リング状部材18のヘリカル溝18Aは潤滑
剤21にポンピング圧力を与えるがメカニカル・シール20
の働きにより圧力および潤滑剤21がスラスト部材14とリ
ング状部材18の間の隙間からもれることを防止してい
る。このようにスラスト軸受部の潤滑剤21の流出および
不足が無いので高速回転性能が長期に維持できる。通気
穴11Hはスラスト軸受部がモータや軸受の発熱により過
熱され内部の空気が熱膨張したとき、この空気をベース
部材1の外部に逃がし、この熱膨張による圧力がラジア
ル軸受のヘリングボーン溝11B,11Cの潤滑剤21を押しだ
すことを防止しているが、この通気穴11Hはベース部材
1の内部には連通せずベース部外11の外部に連通してい
るため余剰な潤滑剤がベース部材11の中に流入し、ポリ
ゴンミラー16の表面を汚す事なく外部に排出される。ま
たこの通気穴11Hは第6図に示すような形状をしたキリ2
2で容易に加工できるので量産性に優れる。
剤21は動圧発生溝14Aとヘリカル溝18Aのポンピング作用
により圧力が高められ軸12は浮上して回転する。このと
きCリング15は軸12とは非接触状態であり、固定体側の
ベース部材1に挿入されたリング状部材18にガイドされ
て支持されているので、リング状部材18の中で多少回動
しても回転体のアンバランスをくるわすことはなく、高
速回転における軸振れを増加させることなく高精度な回
転が得られる。リング状部材18のヘリカル溝18Aは潤滑
剤21にポンピング圧力を与えるがメカニカル・シール20
の働きにより圧力および潤滑剤21がスラスト部材14とリ
ング状部材18の間の隙間からもれることを防止してい
る。このようにスラスト軸受部の潤滑剤21の流出および
不足が無いので高速回転性能が長期に維持できる。通気
穴11Hはスラスト軸受部がモータや軸受の発熱により過
熱され内部の空気が熱膨張したとき、この空気をベース
部材1の外部に逃がし、この熱膨張による圧力がラジア
ル軸受のヘリングボーン溝11B,11Cの潤滑剤21を押しだ
すことを防止しているが、この通気穴11Hはベース部材
1の内部には連通せずベース部外11の外部に連通してい
るため余剰な潤滑剤がベース部材11の中に流入し、ポリ
ゴンミラー16の表面を汚す事なく外部に排出される。ま
たこの通気穴11Hは第6図に示すような形状をしたキリ2
2で容易に加工できるので量産性に優れる。
以上のようにスラスト軸受部のスラスト部材取り付け面
上に軸12に平行なキリ穴を設けることにより潤滑剤21の
内部への流入を防止し、ベース部材1内の機器を汚染を
生じさせない。また通気穴11Fが容易に加工できる。
上に軸12に平行なキリ穴を設けることにより潤滑剤21の
内部への流入を防止し、ベース部材1内の機器を汚染を
生じさせない。また通気穴11Fが容易に加工できる。
発明の効果 以上のように本発明は、スラスト軸受部のスラスト部材
取り付け面上に軸小径部と大径部を有する段付きの穴を
軸に平行に設け、小径部は、ラジアル軸受部とスラスト
軸受部との間に形成される空間に連通するとともに大径
部に連通し、大径部はスラスト部材と接触せずにスリー
ブ端面にて開口し、外部へ連通する構成を備えたことに
より潤滑剤の内部への流入を防止し、ベース部材内の機
器の汚染を生じさせず、また通気穴が容易に加工でき良
好な動圧型流体軸受装置の構成が得られる。
取り付け面上に軸小径部と大径部を有する段付きの穴を
軸に平行に設け、小径部は、ラジアル軸受部とスラスト
軸受部との間に形成される空間に連通するとともに大径
部に連通し、大径部はスラスト部材と接触せずにスリー
ブ端面にて開口し、外部へ連通する構成を備えたことに
より潤滑剤の内部への流入を防止し、ベース部材内の機
器の汚染を生じさせず、また通気穴が容易に加工でき良
好な動圧型流体軸受装置の構成が得られる。
第1図は本発明の実施例における動圧型流体軸受装置の
断面図、第2図は第1図のスラスト軸受部の拡大断面
図、第3図は第1図のスラスト部材の詳細図、第4図は
第1図のCリングの詳細図、第5図は第1図のリング状
部材の詳細図、第6図は第1図の通気穴の加工法説明
図、第7図は従来の動圧型流体軸受装置の断面図、第8
図は第7図のスラスト軸受部の拡大断面図である。 11……ベース部材、11A……スリーブ、11H……通気穴、
12……軸、12A……細径の段部、13……ディスク、14…
…スラスト部材、14A……スラスト動圧発生溝、15……
Cリング、18……リング状部材、18A……ヘリカル溝、2
0……メカニカルシール、21……潤滑剤。
断面図、第2図は第1図のスラスト軸受部の拡大断面
図、第3図は第1図のスラスト部材の詳細図、第4図は
第1図のCリングの詳細図、第5図は第1図のリング状
部材の詳細図、第6図は第1図の通気穴の加工法説明
図、第7図は従来の動圧型流体軸受装置の断面図、第8
図は第7図のスラスト軸受部の拡大断面図である。 11……ベース部材、11A……スリーブ、11H……通気穴、
12……軸、12A……細径の段部、13……ディスク、14…
…スラスト部材、14A……スラスト動圧発生溝、15……
Cリング、18……リング状部材、18A……ヘリカル溝、2
0……メカニカルシール、21……潤滑剤。
Claims (1)
- 【請求項1】軸とスリーブとの間に潤滑剤を保持するこ
とにより、ラジアル軸受部を構成し、前記軸の端面に当
接し、前記スリーブの一端に固定されたスラスト部材を
有し、前記軸端面または前記スラスト部材表面のいずれ
か一方に動圧発生溝を設け、前記動圧発生溝には潤滑剤
を保持してスラスト軸受部を構成し、前記スラスト部材
が固定される前記スリーブ端面に小径部と大径部を有す
る段付きの穴を前記軸に平行に設け、前記小径部は、前
記ラジアル軸受部とスラスト軸受部との間に形成される
空間に連通するとともに前記大径部に連通し、前記大径
部は前記スラスト部材と接触せずに前記スリーブ端面に
て開口し、外部へ連通することを特徴とする動圧型流体
軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61312134A JPH0776569B2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 動圧型流体軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61312134A JPH0776569B2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 動圧型流体軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63167114A JPS63167114A (ja) | 1988-07-11 |
JPH0776569B2 true JPH0776569B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=18025661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61312134A Expired - Fee Related JPH0776569B2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | 動圧型流体軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0776569B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5957589A (en) * | 1997-12-10 | 1999-09-28 | International Business Machine Corporation | Fluid bearing seal and support structure |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60159417A (ja) * | 1984-01-31 | 1985-08-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 流体軸受装置 |
-
1986
- 1986-12-26 JP JP61312134A patent/JPH0776569B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63167114A (ja) | 1988-07-11 |
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