JPS6319621Y2 - - Google Patents

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JPS6319621Y2
JPS6319621Y2 JP15409882U JP15409882U JPS6319621Y2 JP S6319621 Y2 JPS6319621 Y2 JP S6319621Y2 JP 15409882 U JP15409882 U JP 15409882U JP 15409882 U JP15409882 U JP 15409882U JP S6319621 Y2 JPS6319621 Y2 JP S6319621Y2
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JP
Japan
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fixed shaft
rotating body
bearing device
pressure
hydrodynamic bearing
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JP15409882U
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JPS5958214U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、情報機器、光学機器などの回転ユニ
ツトに使用する軸受装置の改良に関するものであ
る。
従来、この種の機器、例えばレーザープリンタ
ーに使用される回転多面鏡光偏光器の回転ユニツ
ト用軸受装置には、多面鏡を取付けた軸の両端を
玉軸受で支持する構造が多く用いられてきた。し
かしながら、動的回転精度、小形化に伴う高速
化、回転むら、及び多面鏡のよごれ防止などの点
から玉軸受での対応がむずかしくなつてきてい
る。
本考案の目的は、上記の欠点を解決するために
あり、そして回転ユニツト用軸受装置に動圧形流
体軸受装置を用いたことを特徴としている。
更に本考案は従来の動圧形軸受装置のもつ、例
えば回転物の振れ回り、スラスト浮上量不安定
さ、あるいは2群以上からなる動圧発生用の溝を
形成するものにおける負圧の発生等の欠点をなく
し、改良を加えたものとなつている。
本考案は、一端を基台に固定した固定軸と、該
固定軸に遊嵌したラジアル受部とスラスト受部と
有する回転体とからなつていて、前記固定軸の外
周面又は前記回転体の内周面に傾斜角が相逆とな
る2群以上の動圧発生用の傾斜溝と、前記固定軸
の他端の端面と前記回転体の内底面との間に圧力
室とが備えられていて、該圧力室と軸受外部とを
連通する圧力調整穴と、前記傾斜溝が互いに接し
あるいは近接する境界部と該境界部に対向する相
手部材の部分との間に形成される隙間と軸受外部
とを連通する流体供給穴とを、有している動圧流
体軸受装置である。
次に図に示す実施例に従つて本考案を詳述す
る。
第1図及び第2図は本考案の1実施例で、基台
100に一端を固定した固定軸1と固定軸1に遊
嵌されたスリーブ3とスラスト受部材4とを有す
る回転体2とで軸受装置を構成している。固定軸
1の外周面20に1群の動圧発生用の傾斜溝11
と該傾斜溝11と軸心に対する傾斜角が相反対と
なる1群の動圧発生用の傾斜溝12とが形成され
ている。更にこの実施例における外周面20は傾
斜溝12に傾斜溝11と反対側に隣接して傾斜溝
12とは逆の傾斜角となつている傾斜溝13が形
成されている。すなわち、傾斜溝11はスパイラ
ル状であり、傾斜溝12と13とでヘリングボー
ン状である動圧発生用の溝パターンを構成してい
る。その結果、これらの傾斜溝11,12,13
に対向するスリーブ3の内周面30はラジアル受
部となる。必要によりこれらの傾斜溝は回転体2
の内周面に設けても良い。傾斜溝11と傾斜溝1
2とがつながつているか、若しくは近接している
境界部21に周溝22が形成されている。この周
溝22に適数個所開口し、固定軸1の軸心部を通
り、傾斜溝13より外れ、かつスリーブ3の開放
端31の外れた位置に対応する固定軸1の外周面
20に適数個所開口している流体供給穴5が固定
軸1に設けられている。従つてこの流体供給穴5
は境界部21と境界部21に対向するスリーブ3
の内周面30との間に形成される隙間と軸受外部
とを連通していて、軸受外部の空気等の潤滑流体
を外周面20と内周面30との間の隙間に供給で
きる。なお流体供給穴5の入口部にフイルタを装
着しておけば異物のろ過に都合が良い。スリーブ
3の一端の内径にはスラスト受部材4が嵌合さ
れ、ワツシヤー300で抜け止めされている。固
定軸1の固定側と反対側の他端の端面40と対向
するスラスト受部材4の内底面50は凸球面に形
成されていて、この内底面50と端面40との間
に傾斜溝11により発生した圧力流体が流入し、
圧力室60を構成している。その結果、内底面5
0はスラスト受部となる。この場合、必要により
端面40を凸球面としても良い。スラスト受部材
4の軸心部には圧力室60と軸受外部とを連通す
る圧力調整穴6が形成されていて圧力室60が一
定の圧力になるように調整される。
なお、この実施例はレーザープリンターの回転
ユニツトの軸受装置に使用した例で、スリーブ3
の外周には多面鏡600及びロータ500が固定
されていて、ロータ500に対応する位置にハウ
ジング200の内周にステータ400が配置され
ている。ハウジング200には多面鏡600に対
応するガラス窓700が設けられている。更にハ
ウジング200は基台100に固定されていて、
固定軸1と回転体2とで構成している軸受部全体
を覆つて、密閉する構造となつている。
次にこの実施例における本願考案の作用を説明
する。
ステータ400とロータ500の作用により、
回転体2は、第1図において上方から見て時計方
向に回転する。傾斜溝11のポンピング作用によ
り流体供給穴5より流体を吸い込み、外周面20
と内周面30との間の流体が圧力流体となりラジ
アル負荷を受けることができる。更に、外周面2
0と内周面30との間の隙間の圧力流体が端面4
0と内底面50との間に流れ込み、圧力室40を
形成する。この圧力流体によつて回転体2は浮上
し、端面40と内底面50が接触することなく、
回転支承可能となる。そして、この圧力流体は圧
力調整穴6を通つて軸受外部に排出される。それ
故に、圧力室60の圧力流体は回転体2をわずか
に浮上させるのみであつて、必要以上の流体は圧
力調整穴6によつて排出され、その結果浮上量が
安定する。同様に傾斜溝12のポンピング作用に
より流体供給穴5から流体を吸い込み、外周面2
0と内周面30との間に圧力流体を形成して、ラ
ジアル方向負荷を可能としている。更に同様に傾
斜溝13のポンピング作用により、開放端31と
外周面20との間から軸受外部の流体を吸い込み
ラジアル方向負荷を可能としている。すなわち、
ラジアル負荷をスパイラル状の傾斜溝11とヘリ
ングボーン状の傾斜溝12,13とで発圧する圧
力流体で受け、スラスト負荷をスパイラル状の傾
斜溝11で発生する圧力流体で受ける構造となつ
ている。ここで、前述の作用の理解を深めるため
に傾斜溝11、12、13のポンピング作用によ
る流体の圧力分布を第1図中に一点鎖線で示す。
第3図は本考案の他の実施例である。この実施
例のものは第1図のものと傾斜溝の群の数及び流
体供給孔と圧力調整穴の位置及びスラスト受部材
の凸形状に相異がある以外は同じである。すなわ
ち傾斜溝11,12,13以外に更に傾斜溝14
と15を組合せてヘリングボーン状に形成し、更
にラジアル方向の負荷能力と復元力を大きくして
いる。圧力調整穴6はスリーブ3に設けられ、そ
の位置は固定軸1の端面40に相当するところに
開口する如く設けられている。又図示していない
が必要によりこの流体供給穴6を固定軸1の軸心
部に形成しても良い。流体供給穴5もスリーブ3
に設けられ、その位置は傾斜溝11と12との境
界部21に設けた周溝22に対向するところに開
口する如く設けられている。スラスト受部材4の
内底面50は図示の如く凸状をなしていて、回転
始動時の摩擦を下げるようになつている。必要に
より端面40を凸状としても良い。この実施例に
おける流体の圧力分布は図中に示す一点鎖線の如
くなつている。
本願考案は以上の説明通り構成されているので
以下の効果がある。
本願考案は動圧流体軸受を用いているので、動
的回転精度が高く、高速可能であり、回転むら及
び汚染の少ないものとなつている。
更に、動圧流体軸受に改良を加えて次の如き効
果を得られるものである。傾斜角の相反対となる
傾斜溝が2群以上形成されているので軸の振れ回
わりが小さく、流体膜によるラジアル方向の復元
力が大きい。傾斜溝の境界部に開口する軸受外部
と連通している流体供給穴が設けてあるので、流
体供給穴がない場合に、流体が境界部より遠ざか
る方向に移動するため、図中に点線で示した如く
境界部付近において負圧となるのに対し、本願考
案では一点鎖線に示す如く、流体供給穴より流体
が供給されて負圧状態とならない。第3図の実施
例によれば、流体供給穴のないものに対しスラス
ト負荷容量が10%アツプ、更にラジアル方向の復
元力が30%アツプとなつている。また圧力調整穴
が設けてあるのでスラスト浮上量を小さく保持で
きる。さらにスリーブの内底面又は固定軸の端面
が凸状をなしているので、起動時及び低速回転時
のトルクが小さい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図
は第1図のイ部の固定軸の断面図、第3図は本考
案の他の実施例の縦断面図で、符号1は固定軸、
2は回転体、5は流体供給穴、6は圧力調整穴、
11,12は傾斜溝、22は周溝、40は端面、
50は内底面、60は圧力室である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基台に一端を固定された固定軸と、該固定軸
    に遊嵌されたラジアル受部とスラスト受部とを
    有する回転体とからなり、前記固定軸の外周面
    又は該外周面に対向する前記回転体の内周面に
    傾斜角の相反対となる2群以上の動圧発生用の
    傾斜溝と、前記固定軸の他端の端面と該端面に
    対向する前記回転体の内底面との間に圧力室と
    を備え、該圧力室と軸受外部とを連通する圧力
    調整穴と、前記傾斜溝の互の境界部と該境界部
    に対向する部分との間に形成される隙間と軸受
    外部とを連通する流体供給穴とを、有する動圧
    流体軸受装置。 (2) 前記傾斜溝が前記固定軸の外周面に形成され
    ている実用新案登録請求の範囲第1項記載の動
    圧流体軸受装置。 (3) 前記圧力調整穴が前記回転体に設けられ、前
    記流体供給穴が前記固定軸に設けられている実
    用新案登録請求の範囲第2項記載の動圧流体軸
    受装置。 (4) 前記圧力調整穴及び前記流体供給穴が前記回
    転体に設けられている実用新案登録請求の範囲
    第2項記載の動圧流体軸受装置。 (5) 前記境界部に周溝が形成され、該周溝に前記
    圧力供給穴が開口している実用新案登録請求の
    範囲第3項記載の動圧流体軸受装置。 (6) 前記固定軸の端面又は前記回転体の内底面が
    凸状に形成されている実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の動圧流体軸受装置。 (7) 前記固定軸の端面又は前記回転体の内底面が
    凸球面に形成されている実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の動圧流体軸受装置。
JP15409882U 1982-10-13 1982-10-13 動圧流体軸受装置 Granted JPS5958214U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15409882U JPS5958214U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 動圧流体軸受装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15409882U JPS5958214U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 動圧流体軸受装置

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Publication Number Publication Date
JPS5958214U JPS5958214U (ja) 1984-04-16
JPS6319621Y2 true JPS6319621Y2 (ja) 1988-06-01

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ID=30340734

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JP15409882U Granted JPS5958214U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 動圧流体軸受装置

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JPH0520893Y2 (ja) * 1987-05-14 1993-05-28

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JPS5958214U (ja) 1984-04-16

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