JPH077639A - 動き適応ノイズリダクション回路 - Google Patents

動き適応ノイズリダクション回路

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JPH077639A
JPH077639A JP5148961A JP14896193A JPH077639A JP H077639 A JPH077639 A JP H077639A JP 5148961 A JP5148961 A JP 5148961A JP 14896193 A JP14896193 A JP 14896193A JP H077639 A JPH077639 A JP H077639A
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motion
limiter
block
video signal
input video
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JP5148961A
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Jun Okazaki
純 岡崎
Seiichi Tanaka
誠一 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力信号の動きに応じて最適なリミッタ特性
の得られるノイズリダクション回路を提供する。 【構成】 同期分離回路8により分離された水平同期信
号HDと垂直同期信号VDのうち、水平同期信号HDを
時間基準として水平ウィンドウ信号HWを、垂直同期信
号VDを時間基準として垂直ウィンドウ信号VWを、そ
れぞれタイミング信号発生回路9により生成して画面を
N分割する。各画面の動きの量を、動き検出回路10で
分割されたブロック毎に求め、求めた動きの量に応じて
ブロック毎にリミッタ回路7を制御してリミッタ特性を
変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は映像信号のノイズリダ
クション回路、詳しくは入力映像信号の動きの量に応じ
てリミッタ特性が自動的に制御される動き適応ノイズリ
ダクション回路に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号の画質向上を目的として、フレ
ーム相関あるいはフィールド相関を利用したノイズリダ
クション(NR)回路がTV、VTRに搭載されること
がある。映像信号はフレーム相関を有し、ノイズ成分は
フレーム相関を有しないことを利用して、フレーム遅延
させた映像信号を順次加算することにより、ノイズを低
減するものである。動き適応ノイズリダクション回路
は、入力の映像信号の動きをフレーム非相関の大小を検
出して、動きに応じて処理を行うので、動きの検出がノ
イズ除去性能に大きな影響を及ぼす。
【0003】図9は、日刊工業新聞社発行:吹抜敬彦著
「TV画像の多次元信号処理」の190ページに掲載さ
れている巡回型ノイズリダクション回路を示すブロック
図である。このブロック図を用いてフレーム巡回形ノイ
ズリダクション(以下、NRという。)の動作を説明す
る。フレーム遅延をフィールド遅延にすればフィールド
相関を利用したフィールド巡回NRになる。
【0004】図9において、入力端子1からの入力映像
信号をフレームメモリ5により1フレーム期間遅延し、
入力映像信号から1フレーム遅延信号である、1フレー
ムメモリ5の出力を減算器3により減算してフレーム間
差分を抽出し、ROMを用いたリミット回路7に供給す
る。リミット回路7は前記フレーム間差分値の大振幅成
分を抑圧し小振幅成分をノイズとして抽出する。
【0005】リミット回路7からの出力であるノイズ成
分を、減算器2により入力映像信号から減算することに
より、入力映像信号のノイズを除去して出力するととも
に、ノイズの除去された映像信号をフレームメモリ5に
帰還する。リミット回路7の特性によって雑音除去効果
は定まり、リミット回路7のしきい値を大きくすること
で雑音除去効果は大きくなるものの、動画像においては
残像など弊害も大きくなる。
【0006】図10は、図9の構成に係数回路4および
動き検出回路6を追加したものである。動き検出回路6
はフレーム間差分信号を動き信号M(0≦M≦1:M=
0完全な静止画、M=1は完全な動画)に変換して係数
回路4に与える。係数回路4は、動き信号Mを係数k
(0≦k<1)に変換し、リミット回路7の出力に係数
kを乗算することによりノイズ成分を求める。なお、M
=1の完全な動画では係数kは0となり、Mが0に近づ
くにつれて係数kは大きくなる。係数kを大きくすると
雑音除去効果は大きくなる。しかし、動きの激しい画像
においては残像が発生しやすくなり画質が劣化する。こ
のため、係数回路4は画像の動きが大きい場合には、動
き信号に対して係数kを小さくするようにしている。
【0007】ここで問題となるのは、リミッタ特性が固
定なことであり、入力映像信号の動きの度合いに応じて
自動的に切り換わらないことである。
【0008】普通は、一般的な全ての映像に対して破綻
の少なくなるようにリミッタ特性を設定する。スポーツ
の場面など動きの激しい映像に対しては、動き成分をノ
イズとして除去しやすくなり残像などの弊害が出やす
く、美術番組など静止映像に対しては、弊害は少ないが
ノイズ除去効果が小さくなる。つまり、リミッタレベル
を高く設定すると動きの激しい画像で残像などの弊害が
出やすく、リミッタレベルを低く設定すると静止画でノ
イズリダクション効果が低減するので、入力信号の動き
に応じて最適なリミッタ特性、すなわちノイズ除去効果
が得られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のノイズリダクシ
ョン回路ではリミッタ特性が固定であるので、ノイズ成
分除去効果と残像などの弊害の問題が両立せず、入力信
号の動きに応じて最適なリミッタ特性が得られない。つ
まり、動きの激しい映像に対しては動き成分をノイズと
して除去してしまい、残像などの弊害が増え、静止映像
に対しては、ノイズ除去が不十分になる。
【0010】この発明は入力映像信号の動きの量を検出
してそれに応じて自動的にリミッタ特性を変えることに
より、入力信号の動きに応じて最適なリミッタ特性の得
られるノイズリダクション回路を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のノイズリダク
ション回路は、動きの量を画面をN分割したブロック毎
に求める手段と、この手段により求めた動きの量に応じ
てブロック毎にリミッタ特性を変化させる手段とを具備
したことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成のノイズリダクション回路において
は、画面をN分割したブロック毎に検出したブロック内
での動きの量に応じて、ブロック毎にリミッタ特性を変
化させる。つまり、動きの量の大きい場合はリミッタの
しきい値を小さくし、動きの量の小さい場合はリミッタ
のしきい値を大きくすれば、その結果として、動きの激
しい映像では動き成分の誤った除去が減るので、残像な
どのフレーム間処理の弊害が減り、静止映像ではリミッ
タしきい値が大きくなるので、フレーム間ノイズリダク
ションでのノイズ除去効果が向上する。言い替えれば、
動きの激しい映像での残像などの弊害の低減と、静止画
でのノイズ除去効果の向上の問題が両立する最適なリミ
ッタ特性が入力映像信号の動きの状態に応じて自動的に
得られる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面ととも
に詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を示し、
図2は図1における動き量信号MQを求めるときのタイ
ムチャートを示す。以下、これらの図面に基ずいて説明
する。
【0014】この発明の基本的な考え方は、動きの激し
い映像なのか、静止画なのかの入力映像信号の動き量を
ブロック毎に検出し、検出された動き量に応じて各ブロ
ック毎にリミット回路の特性を変化させることにより、
動きの激しい映像や静止画などの入力映像信号の動きの
状態に応じて残像などのフレーム間処理の弊害の除去と
ノイズ除去効果の向上の問題が両立する最適なリミット
回路特性を自動的に得ることである。
【0015】図1において、図10と同部分には同符号
を付し、ここでは異なる部分を中心に説明する。まず最
初に動き量に応じてリミッタのしきい値レベルを制御す
ることについて説明するために、画面分割数NをN=1
とした場合、つまりフレーム毎の動き量検出とした場合
を説明する。
【0016】入力端子1から入力された入力映像信号
は、同期分離回路8に供給する。同期分離回路8では、
入力映像信号より垂直同期信号VDを分離する。分離さ
れた垂直同期信号VDは、タイミング信号発生回路9に
供給し、ここで2分周されてフレーム周期の信号である
タイミング信号Tとして出力する。このタイミング信号
Tは、動き量検出回路10の動き量を検出する期間の基
準信号となる。動き量検出回路10では、タイミング信
号Tを受けて、タイミング信号Tの1周期間、動き検出
手段である動き検出回路6から出力される動き信号Mを
積分する。そして、図2(d)の値Aや値Bに示す1フ
レーム毎の動き量の総量を、動き量信号MQとして出力
する。動き量信号MQは、制御回路11に供給する。
【0017】次に、動き量信号MQに応じたリミット回
路7でのリミッタしきい値の変化の仕方について説明す
る。制御回路11は、例えばROMで構成しており、動
き量信号MQに基づいて、リミット回路7のしきい値を
変化させる制御信号を発生する。リミット回路7では、
制御回路11からの制御信号を受けてリミッタのしきい
値を変化させる。ここで、動き量が図2(d)の値Aの
ときの、リミット回路7のリミッタしきい値レベルをL
a、動き量の値Bのときの、リミット回路7のしきい値
レベルをLbとすると、同図から明らかなようにA>B
の関係にあるので、リミット回路7のリミッタしきい値
レベルLa、Lbは、La<Lbとなるように制御す
る。
【0018】リミット回路7の入出力の関係を示す図3
を用いて入力映像信号の動きとリミッタ特性について説
明する。入力映像信号の動き量が多い場合は、リミット
回路7のリミッタしきい値レベルを小さくし、残像など
の誤った動き成分を除去し、静止画や動き量が少ない場
合は、動き成分に対する弊害は少ないので、リミッタし
きい値レベルを大きくしてノイズ成分の除去効果を上げ
るよう制御する。
【0019】次に、画面を4分割した場合を例に、ブロ
ック分割について図4を用いて説明する。同期分離回路
8は入力映像信号から水平同期信号HDと垂直同期信号
VDを分離する。水平同期信号HDを時間基準としてタ
イミング信号発生回路9は、そこから一定幅の信号を水
平ウィンドウ信号HWとして生成する。同様に、垂直同
期信号VDを時間基準として垂直ウィンドウ信号VWを
生成する。水平ウィンドウ信号HWと垂直ウィンドウ信
号VWは、それぞれ”1”または”0”の2値信号であ
り、水平ウィンドウ信号HWの値”1”、”0”と垂直
ウィンドウ信号VWの”1”、”0”の組み合わせによ
って、図4に示すようにブロック1からブロック4の4
ブロックに分割できる。
【0020】また、水平同期信号HDと垂直同期信号V
Dを時間基準として、ブロック間の境界付近で値が0か
ら1へと滑らかに変化する係数信号Jを作る。ここで図
4に示すように、係数信号Jを水平方向にブロックが移
る場合を係数JHとし、垂直方向にブロックが移る場合
を係数JVとする。
【0021】図4では、ブロック1からブロック4の4
つのブロックに分割し、それぞれのブロック毎に動き量
検出回路10により検出された動き量を、MQ1〜MQ
4としている。入力映像信号の動きに応じてリミッタ回
路7のしきい値を制御して最適なリミッタ特性を得るこ
とから言えば、1つの画面内でも動きの激しい部分と静
止している部分が混在する場合が多いので、ブロック分
割数を増やして1ブロックの領域を狭くする方が、より
細かく動き量を検出してリミッタのしきい値レベルを制
御できる。
【0022】この場合ブロック分割の制御が複雑になり
回路規模が増大することと、ブロック間のリミッタのし
きい値レベルの差が画面上で逆に弊害として目立ち安く
なるという欠点がある。逆に、ブロック分割数を少なく
して1ブロックの領域を広くすると、回路規模は小さく
ブロック間のリミッタのしきい値レベルの差の違いも目
立ちにくくなるが、画面の一部分のみ動きの激しい(あ
るいは静止している)映像の場合には、リミッタのしき
い値レベルを細かく制御して対応することはできなくな
る。ブロック分割数とブロック形状などのブロック分割
方法は、上記の利点と欠点を考慮して決めればよい。
【0023】次に、ブロック間の境界でのリミッタ回路
7のしきい値レベルの切り換えについて、図4と図1の
スムージング回路13を具体的に示した図5を用いて説
明する。
【0024】各ブロック間の境界でリミッタのしきい値
レベルをステップ状に急激に切り換えると、ブロック間
でのノイズ除去特性が急激に変化する。この急激に変化
したノイズ除去特性のため、ノイズ除去された状態がブ
ロック毎で大きく違ってしまい、この大きなブロック毎
での違いがブロック境界で弊害として目立つ。そのため
に、係数信号JHとJVの制御により各ブロックの境界
付近では、一方のブロックのリミッタのしきい値レベル
から他方のリミッタしきい値レベルに滑らかに変化させ
る。
【0025】図5には動き量信号を滑らかに切り換える
方法をブロック1とブロック2の境界の場合を例にして
示している。動き量MQ1は、ブロック1の終了時点で
レジスタ15に格納し、動き量MQ2は、ブロック2の
終了時点でレジスタ18に格納する。レジスタ15、1
6からの出力は、係数回路17、18によって係数(1
ーJH)と係数JHをそれぞれ乗算した後、加算器19
によって加算する。図4の点線内の斜線領域が境界領域
であり、この領域内では動き量は(1ーJH)・MQ1
+JH・MQ2であり、係数JHを0から1へ滑らかに
切り換えることにより、動き量もMQ1からMQ2へと
滑らかに切り換わる。ブロックの境界で制御回路11へ
供給される信号を滑らかに変化させることで、リミッタ
のしきい値レベルも滑らかに制御できる。他の境界につ
いても同様である。
【0026】各ブロック毎のリミッタのしきい値レベル
の差を、予め定められた設定値以下に制限する、図1の
範囲制限回路23について図6を用いて説明する。これ
は、動き適応NRの場合にリミッタのしきい値レベルの
差によるフレーム間映像処理の効果と残像などの弊害と
の差が、各ブロック間であまり大きくならないようにす
るためである。
【0027】入力端20からのブロック1の動き量MQ
1を、ブロック1の終了点においてレジスタ24に格納
する。同様にレジスタ25〜27には、それぞれブロッ
ク2からブロック4での動き量をそれぞれ格納する。
【0028】次に、スイッチ回路28は水平ウィンドウ
信号HWと垂直ウィンドウ信号VWの制御により、ブロ
ック1期間ではレジスタ24の出力、ブロック2期間で
はレジスタ25の出力、ブロック3期間ではレジスタ2
6の出力、ブロック4期間ではレジスタ27の出力をそ
れぞれ選択して制限回路31に供給する。制限回路31
は、加算器29および減算器30より得られる信号の範
囲内にスイッチ回路28の出力を制限して出力する。
【0029】加算器29はレジスタ24の出力に設定値
Refを加算し、減算器30はレジスタ24の出力から
設定値Refを減算するので、制限回路28の出力はブ
ロック1での動き量MQ1±設定値Refに制限する。
その結果として制御回路11の入力範囲が制限されるの
で、リミット回路7のリミッタのしきい値レベルの差が
設定値以下に制限されることになる。
【0030】この実施例では、リミッタのしきい値レベ
ルと係数回路4の係数kの両方を動きに応じて制御して
いることから、動きの激しい映像では、リミッタのしき
い値レベルが低くなって残像などの弊害が減り、さらに
係数kが小さくなり残像などの弊害が減る。つまり、リ
ミッタのしきい値レベルと係数回路4の係数kのどちら
かを動きに応じて制御する場合よりも残像などの弊害を
より少なくできる。また、リミッタのしきい値レベルを
低くするので、同じ量の残像を許容する場合、係数kを
大きめに設定してノイズ除去の向上を図ることができ
る。
【0031】図7はこの発明の他の実施例を示すもので
あり、この実施例は、図1の動き量検出回路10を、動
き画素検出・計数回路32に変えて、ブロック毎の動き
の大小を、動き画素の多い少ないにより検出している。
【0032】動き画素検出・計数回路32は、動き検出
回路6より供給した動き信号Mを予め定められた設定値
と比較して、それよりも大きいものを動き画素として検
出する。この場合の設定値としては、例えば0.5を用
いればよい。検出された動き画素の個数を各ブロック毎
に計数してブロック毎の動き画素の総数を求めて制御回
路11へ送る。制御回路11は、例えばROMで構成さ
れており、動き画素の総数が大きくなるほどリミット回
路7のしきい値レベルが低くなるように、リミット回路
7を制御する。
【0033】画面をブロックに分割すること、各ブロッ
クの境界でリミッタのしきい値レベルを滑らかに変化さ
せること、そして各ブロック間でのリミッタのしきい値
レベルの差を、予め定めた設定値以下に制限することに
ついては、図1の実施例と同じであるのでここでの説明
は省略する。
【0034】この実施例は、ブロック毎の動きの大小
を、動き画素の多い少ないにより検出し、検出結果に基
づいてリミッタのしきい値レベルを制御するようにした
ため、残像などの弊害をより細かく制御することが可能
となる。
【0035】図8はこの発明のもう一つの他の実施例を
示すブロック図である。この実施例と上記説明した各の
実施例との違いは、ラインノイズリダクション(NR)
回路33と混合回路34を加えた点である。ラインNR
回路33は、いわゆるラインくし形フィルタのNRであ
る。
【0036】動き検出回路6が動画と判定した部分のノ
イズが除去されないので、動画部分はライン相関を利用
してラインNR回路33によりノイズ除去を行う。
【0037】減算器2より得られるフレーム相関を利用
してノイズ除去したフレームNR出力とラインNR回路
33より得られるライン相関を利用してノイズ除去した
ラインNR出力とを、動き検出回路6からの動き信号M
に応じた比率で混合回路34で混合して出力する。混合
比率は、ラインNR出力がM、フレームNR出力が(1
ーM)の割合である。つまり、検出された動きの大きい
ほどライン相関を利用してノイズ除去した映像信号の混
合比率を高くする。この実施例では、リミッタのしきい
値レベルと係数kと混合回路34での混合比を制御する
ことで、混合によりさらに残像などの弊害が減少する。
また、動画部分でのノイズ除去効果を高めることと、静
画部分の残像などの弊害を少なくすることの両立を図る
ことができる。
【0038】なお、この発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、上記した各実施例において、画面を
4つのブロックに分割して説明したが、それ以外の分割
数でもよいし、ブロック分割せずに画面毎にリミッタの
しきい値レベルを制御してもよい。ブロック境界におい
てリミッタのしきい値レベルを滑らかに変化させる手段
を用いなくてもよいし、ブロック間でのリミッタのしき
い値レベルを予め設定された範囲に制限する手段を用い
なくてもよい。さらに、図8の動き量検出回路10も、
図7の実施例のように動き画素検出・計数回路32を用
いてもよい。図7の実施例において、動き画素検出・計
数回路32での計数結果は、ブロック毎に複数フレーム
期間、積分などの処理をして制御回路11へ供給するよ
うにしてもよい。
【0039】また、フレーム相関を利用したNRに代え
て、フレームメモリをフィールドメモリにすればフィー
ルド相関を利用したNRとなる。非巡回形のNRにも適
用できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
動きの激しい映像ではリミッタのしきい値レベルを低く
するので、動き成分の誤った除去や残像などのフレーム
間処理の弊害を減らすことができる。また、静止映像で
は、リミッタのしきい値レベルを高くするので、フレー
ムNRによるノイズ除去の向上を図り、入力映像信号の
動きの状態に応じた、より最適なNRを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための回路構成
図。
【図2】図1の動作を説明するためのタイムチャート。
【図3】図1のリミット回路の入出力の関係を説明する
ための特性図。
【図4】画面を4ブロックに分割する場合の説明図
【図5】ブロックの境界で滑らかにリミット回路のしき
い値レベルを変化させる回路を示すブロック図
【図6】各ブロック間でのリミット回路のしきい値レベ
ルを一定範囲に制限する回路を示すブロック図
【図7】この発明の他の第1の実施例を説明するための
回路構成図。
【図8】この発明の他の第2の実施例を説明するための
回路構成図。
【図9】従来のNR回路を示すブロック図。
【図10】もう一つの従来のNR回路を示すブロック
図。
【符号の説明】
2,3…減算器、4,17,18…係数回路、5…フレ
ームメモリ、6…動き検出回路、7…リミット回路、8
…同期分離回路、9…タイミング信号発生回路、10…
動き量検出回路、11…制御回路、12…範囲制限回
路、13…スムージング回路、15,16,24,2
5,26,27…レジスタ、19…加算器、28…スイ
ッチ回路、31…制限回路、32…動き画素検出・計数
回路、33…ラインNR回路、34…混合回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号のXフレーム間(もしくは
    Xフィールド間)の非相関成分(Xは1以上の整数)を
    得る手段と、 前記Xフレーム間(もしくはXフィールド間)非相関成
    分の小振幅成分をノイズとして抽出するリミッタ手段
    と、 前記リミッタ手段によって抽出したノイズ成分を入力映
    像信号より減算する手段と、 前記入力映像信号のY(Yは1以上の整数)フレーム
    (もしくはYフィールド間)の非相関成分より入力映像
    信号の動きを検出する動き検出手段と、 前記動き検出手段において検出された動きに基づき、画
    面をN(Nは1以上の整数)分割したブロック毎に入力
    映像信号の動きの量を検出する動き量検出手段と、 前記動き量検出手段において検出された動きの量に基づ
    いて、各ブロック毎にリミッタ特性を変化させる手段と
    を具備したことを特徴とする動き適応ノイズリダクショ
    ン回路。
  2. 【請求項2】 各ブロックの境界付近では、一方のブロ
    ックのリミッタ特性から他方のブロックのリミッタ特性
    へと滑らかに変化する手段を具備したことを特徴とする
    請求項1記載の動き適応ノイズリダクション回路。
  3. 【請求項3】 各ブロック間でのリミッタ特性の差を、
    予め定めた設定値以下に制限する手段を具備したことを
    特徴とする請求項1記載の動き適応ノイズリダクション
    回路。
  4. 【請求項4】 入力映像信号のXフレーム間(もしくは
    Xフィールド間)の非相関成分(Xは1以上の整数)を
    得る手段と、 前記Xフレーム間(もしくはXフィールド間)非相関成
    分の小振幅成分をノイズとして抽出するリミッタ手段
    と、 前記リミッタ手段によって抽出したノイズ成分を入力映
    像信号より減算する手段と、 前記入力映像信号のY(Yは1以上の整数)フレーム
    (もしくはYフィールド間)の非相関成分より入力映像
    信号の動きを検出する動き検出手段と、 前記動き検出手段において検出した動きに基づき、画面
    をN(Nは1以上の整数)分割したブロック毎に入力映
    像信号の動き画素数を計数する計数手段と、 前記計数手段において検出された動き画素の数に基づい
    て、各ブロック毎にリミッタ特性を変化する手段とを具
    備したことを特徴とする動き適応ノイズリダクション回
    路。
  5. 【請求項5】 各ブロックの境界付近では、一方のブロ
    ックのリミッタ特性から他方のブロックのリミッタ特性
    へと滑らかに変化する手段を具備したことを特徴とする
    請求項4記載の動き適応ノイズリダクション回路。
  6. 【請求項6】 各ブロック間でのリミッタ特性の差を、
    予め定めた設定値以下に制限する手段を具備したことを
    特徴とする請求項4記載の動き適応ノイズリダクション
    回路。
  7. 【請求項7】 入力映像信号のXフレーム間(もしくは
    Xフィールド間)の非相関成分(Xは1以上の整数)を
    得る手段と、 前記Xフレーム間(もしくはXフィールド間)非相関成
    分の小振幅成分をノイズとして抽出するリミッタ手段
    と、 前記リミッタ手段によって抽出したノイズ成分を入力映
    像信号より減算する手段と、 前記入力映像信号のY(Yは1以上の整数)フレーム
    (もしくはYフィールド間)の非相関成分より入力映像
    信号の動きを検出する動き検出手段と、 画面をN(Nは1以上の整数)分割したブロック毎に、
    前記動き検出手段において検出された入力映像信号の画
    素毎の動きの量を積分する積分手段と、 前記積分手段において積分された動きの量の積分結果に
    基づいて、各ブロック毎にリミッタ特性を変化する手段
    とを具備したことを特徴とする動き適応ノイズリダクシ
    ョン回路。
  8. 【請求項8】 各ブロックの境界付近では一方のブロッ
    クのリミッタ特性から他方のブロックのリミッタ特性へ
    と滑らかに変化する手段を具備したことを特徴とする請
    求項7記載の動き適応ノイズリダクション回路。
  9. 【請求項9】 各ブロック間でのリミッタ特性の差を、
    予め定めた設定値以下に制限する手段を具備したことを
    特徴とする請求項7記載の動き適応ノイズリダクション
    回路。
JP5148961A 1993-06-21 1993-06-21 動き適応ノイズリダクション回路 Withdrawn JPH077639A (ja)

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JP5148961A JPH077639A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 動き適応ノイズリダクション回路

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008124742A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US8270659B2 (en) 2005-12-28 2012-09-18 Sony Corporation Speaker system and video display
JP2013229841A (ja) * 2012-03-26 2013-11-07 Panasonic Corp ノイズ除去装置

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