JP4135442B2 - 巡回型のノイズリダクション装置およびノイズリダクション方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像表示装置等に適用して好適な巡回型のノイズリダクション装置およびノイズリダクション方法に関する。
【0003】
詳しくは、この発明は、複数の周波数帯域に分割し、各周波数帯域毎に動き量検出信号を得てフィードバック量を制御する場合に、高域側の周波数帯域の動き量検出信号を最も低域の周波数帯域の動き検出量によって調整することによって、高域側の周波数帯域におけるフィードバック量の制御を改善し、高域の残像軽減効果が改善されるようにした巡回型のノイズリダクション装置およびノイズリダクション方法に係るものである。
【0005】
【従来の技術】
従来、画像信号からノイズを除去するためのノイズリダクション装置として、例えば特開平10−248026公報等に記載された巡回型ノイズリダクション装置が知られている。
【0006】
この巡回型ノイズリダクション装置は、ノイズ除去が行われた1フィールド前または1フレーム前の画像信号と現フィールドまたは現フレームの画像信号とを用いてノイズを抽出し、このノイズを現フィールドまたは現フレームの画像信号から差し引いて、ノイズ除去が行われた現フィールドまたは現フレームの画像信号を得るように構成される。
【0007】
この巡回型ノイズリダクション装置では、その構成上から画像に動きがある場合に残像が発生する。そこで従来、動き量を検出し、この動き量に応じてフィードバック量を制御し、動きがある場合の残像を軽減することが行われている。
【0008】
また、この巡回型ノイズリダクション装置として、例えば特開平7−177393号公報等に、複数の周波数帯域に分割し、分割された周波数帯域毎に動き量検出信号を得てフィードバック量を制御することが記載されている。これによれば、周波数帯域毎に、動きがある場合の残像の軽減を最適に行い得るようになる。
【0009】
また、この巡回型ノイズリダクション装置で、ノイズ除去が行われた1フィールド前の画像信号を得るために、画像信号を1フィールド期間だけ遅延させる遅延回路と、この遅延回路で遅延された画像信号の動きベクトル補正をする動きベクトル補正回路を備えることが考えられる。一方、巡回型ノイズリダクション装置でノイズ除去が行われた画像信号に対してフィールド間補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号を得ることが考えられる。この場合、フィールド間補間回路においても1フィールド前の画像信号が必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、巡回型ノイズリダクション装置において、動き量を検出し、この動き量に応じてフィードバック量を制御し、動きがある場合の残像を軽減するものにあっては、帯域分割数が多い場合、輝度差の少ない画像の動きがある場合、輪郭がはっきりしない画像の動きがある場合等では、図10に示すように、動き開始部分で得られる動き量検出信号のレベルが小さく、従って残像を充分に軽減することができないという不都合があった。図10において、V0は現フィールドまたは現フレームの画像信号、V-1は1フィールド前または1フレーム前の画像信号、SDは動き量検出信号としての画像信号V0,V-1の差分値を示している。
【0011】
また上述したように、複数の周波数帯域に分割し、分割された周波数帯域毎に動き量検出信号を得てフィードバック量を制御する場合、高域の動き量検出に当たって、例えば、図11に示すように、波長とフィールドまたはフレーム当たりの移動速度が同じになるような動き速度のときには、動き量の検出が不可能となる。この場合、高域では残像が軽減されないという不都合がある。図11において、V0は現フィールドまたは現フレームの画像信号(高域)、V-1は1フィールド前または1フレーム前の画像信号(高域)、SDは動き量検出信号としての画像信号V0,V-1の差分値を示している。
【0012】
また、上述したように、巡回型ノイズリダクション装置でノイズ除去が行われた画像信号に対してフィールド間補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号を得る場合に、ノイズリダクションに使用する1フィールド前の画像信号を得るための遅延回路および動きベクトル補正回路とは別個の遅延回路および動きベクトル補正回路を設けるとすれば、画像信号処理装置の回路規模が大きくなり、また高価なものとなる。
【0013】
この発明の目的は、動き量を検出し、この動き量に応じてフィードバック量を制御する巡回型のノイズリダクション装置およびノイズリダクション方法にあって、帯域分割数が多い場合、輝度差の少ない画像の動きがある場合、輪郭がはっきりしない画像の動きがある場合等において、残像軽減効果を改善することにある。
【0014】
また、この発明の他の目的は、複数の周波数帯域に分割し、分割された周波数帯域毎に動き量検出信号を得てフィードバック量を制御する巡回型のノイズリダクション装置およびノイズリダクション方法にあって、高域側の周波数帯域におけるフィードバック量の制御を改善し、高域の残像軽減を改善することにある。
【0027】
この発明に係る巡回型ノイズリダクション装置は、現フィールドまたは現フレームの画像信号から、1フィールド前または1フレーム前の画像信号を差し引く第1の減算手段と、この第1の減算手段の出力信号を複数の周波数帯域の信号に分割するフィルタ手段と、このフィルタ手段より出力される複数の周波数帯域の信号のそれぞれに基づいて動き量検出信号を得る複数の動き量検出手段と、この複数の動き量検出手段より出力される複数の動き量検出信号のうち、最も低域の周波数帯域を除く高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれを、最も低域の周波数帯域の動き量検出信号により調整する信号調整手段と、この信号調整手段で調整された高域側の周波数帯域の動き量検出信号および最も低域の周波数帯域の動き量検出信号に基づいて、それぞれフィードバック係数を発生する複数のフィードバック係数発生手段と、フィルタ手段より出力される複数の周波数帯域の信号に、それぞれ複数のフィードバック係数発生手段で発生されたフィードバック係数を掛算する複数の掛算手段と、この複数の掛算手段の出力信号を加算する加算手段と、この加算手段の出力信号を抽出されたノイズとし、このノイズを現フィールドまたは現フレームの画像信号から差し引いてノイズ除去が行われた現フィールドまたは現フレームの画像信号を得る第2の減算手段とを備えるものである。
【0028】
また、この発明に係る巡回型ノイズリダクション方法は、現フィールドまたは現フレームの画像信号から、1フィールド前または1フレーム前の画像信号を差し引く第1のステップと、この第1のステップで得られた減算信号を複数の周波数帯域の信号に分割する第2のステップと、この第2のステップで得られた複数の周波数帯域の信号のそれぞれに基づいて複数の動き量検出信号を得る第3のステップと、この第3のステップで得られた複数の動き量検出信号のうち、最も低域の周波数帯域を除く高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれを、最も低域の周波数帯域の動き量検出信号により調整する第4のステップと、この第4のステップで調整された高域側の周波数帯域の動き量検出信号および最も低域の周波数帯域の動き量検出信号に基づいて、それぞれフィードバック係数を発生する第5のステップと、第2のステップで得られた複数の周波数帯域の信号にそれぞれ第5のステップで発生された複数のフィードバック係数を掛算し、この掛算によって得られた複数の信号を加算する第6のステップと、この第6のステップで得られた信号を抽出されたノイズとし、このノイズを現フィールドまたは現フレームの画像信号から差し引いてノイズ除去が行われた現フィールドまたは現フレームの画像信号を得る第7のステップとを備えるものである。
【0029】
この発明においては、現フィールドまたは現フレームの画像信号から1フィールド前または1フレーム前の画像信号が差し引かれて減算信号が得られる。この減算信号にはノイズの他に動き成分も含まれる。
【0030】
この減算信号は複数の周波数帯域の信号に分割される。そして、分割された複数の周波数帯域の信号のそれぞれに基づいて複数の動き量検出信号が得られる。例えば、複数の周波数帯域の信号のそれぞれについて、絶対値をとると共に、一定レベル以上の絶対値信号に対して出力信号のレベルを一定値に抑えることで動き量検出信号が得られる。
【0031】
このように得られる複数の動き量検出信号のうち、最も低域の周波数帯域を除く高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれが、最も低域の周波数帯域の動き量検出信号により調整される。例えば、高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれについて、この動き量検出信号と最も低域の周波数帯域の動き量検出信号に所定係数を掛けた信号とから最大のものが選択され、この選択された信号が、調整された動き量検出信号とされる。
【0032】
高周波帯域の動きがあるときは、低周波帯域も一緒に動いている。また、高周波帯域の動き量検出において、波長とフィールドまたはフレーム当たりの移動速度が同じになるような動き速度のときには、動き量の検出が不可能となる。上述のように、最も低域の周波数帯域を除く高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれを、最も低域の周波数帯域の動き量検出信号により調整することで、高域の動き検出の抜けを防止できる。
【0033】
上述したように調整された高域側の動き量検出信号、および最も低域の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれに基づいて複数のフィードバック係数が発生される。そして、複数の周波数帯域の信号にそれぞれ複数のフィードバック係数が掛算され、得られた信号がそれぞれの周波数帯域で抽出されたノイズとされる。
【0034】
そして、これら各周波数帯域で抽出されたノイズが加算され、現フィールドまたは現フレームの画像信号から、この加算されたノイズが差し引かれ、ノイズ除去が行われる。
【0035】
上述したように、複数の周波数帯域に分割し、各周波数帯域毎に動き量検出信号を得てフィードバック量を制御する場合に、高域側の周波数帯域の動き量検出信号を最も低域の周波数帯域の動き検出量によって調整することで、高域側の周波数帯域における動き検出の抜けが防止される。これにより、高域側の周波数帯域におけるフィードバック量の制御が改善され、高域の残像軽減効果が改善される。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態としての画像表示装置100の構成を示している。
この画像表示装置100は、デジタル画像信号Vinが入力される入力端子101を有している。本実施の形態において、画像信号Vinは1080i信号である。1080i信号は、ライン数が1080本でインタレース方式の画像信号を意味している。
【0039】
また、画像表示装置100は、入力端子101に入力されるデジタル画像信号Vinの帯域を制限し、後述するスケーリング処理等において折り返し歪みが発生することを防止するためのローパスフィルタ102を有している。
【0040】
また、画像表示装置100は、ローパスフィルタ102で帯域制限がされた画像信号からノイズを除去し、さらにノイズが除去された画像信号をインタレース方式からプログレッシブ方式に変換するIP(interlace-progressive)変換・NR(noise reduction)回路103を有している。このIP変換・NR回路103では、後述するように、ノイズ除去を巡回型NR部302によって行っている。
【0041】
また、画像表示装置100は、IP変換・NR回路103より出力される画像信号V1を用いて、後述するディスプレイ105の表示フォーマットに対応したフォーマットの画像信号V2に変換するスケーリング回路104を有している。本実施の形態において、画像信号V2はW-XGA用の768p信号である。768p信号は、ライン数が768本のプログレッシブ方式の画像信号を意味している。
【0042】
また、画像表示装置100は、スケーリング回路104より出力される画像信号V2による画像を表示するためのディスプレイ105を有している。このディスプレイ105は、例えばW-XGAに適応したPDP(plasma display panel)である。
【0043】
図1に示す画像表示装置100の動作を説明する。
入力端子101にはデジタル画像信号Vinが入力される。この画像信号Vinは、ローパスフィルタ102で帯域制限され、その後に、IP変換・NR回路103に供給される。
【0044】
IP変換・NR回路103は、ローパスフィルタ102で帯域制限された画像信号からNR部302によってノイズを除去し、さらにノイズが除去された画像信号をインタレース方式からプログレッシブ方式に変換する。このIP変換・NR回路103から出力される画像信号V1は、1080p信号となる。1080p信号は、ライン数が1080本のプログレッシブ方式の画像信号を意味している。
【0045】
IP変換・NR回路103から出力される画像信号V1はスケーリング回路104に供給される。スケーリング回路104は、画像信号V1に対して、ライン数および画素数の変換処理を行って、W-XGA用の768P信号である画像信号V2を生成する。
【0046】
このようにスケーリング回路104で生成される画像信号V2はディスプレイ105に供給される。そして、このディスプレイ105の画面には、画像信号V2による画像が表示される。
【0047】
次に、IP変換・NR回路103の詳細を説明する。図2は、IP変換・NR回路103の構成を示している。
このIP変換・NR回路103は、画像信号Vinが入力される入力端子301と、この入力端子301に入力される画像信号Vinが現フィールドの画像信号V0として入力されると共に、後述する動きベクトル補正回路304より出力される動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′が入力され、ノイズ除去を行う巡回型NR(noise reduction)部302とを有している。
【0048】
また、IP変換・NR回路103は、NR部302より出力されるノイズ除去後の現フィールドの画像信号V0′を1フィールド期間だけ遅延する遅延回路303と、この遅延回路303より出力される1フィールド前の画像信号V-1に対して動きベクトル補正を行って、動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′を得る動きベクトル補正回路304とを有している。
【0049】
また、IP変換・NR回路103は、遅延回路303より出力される1フィールド前の画像信号V-1に基づいて、各ラインの間に位置するラインの信号を生成する垂直補間回路305を有している。この垂直補間回路305より出力される画像信号Vcは、NR部302より出力されるノイズ除去後の現フィールドの画像信号V0′と同一位置のラインの信号を持つものとなる。
【0050】
また、IP変換・NR回路103は、NR部302より出力されるノイズ除去後の現フィールドの画像信号V0′および垂直補間回路305より出力される画像信号Vcに基づいて、周知のブロックマッチング法、勾配法等によって、例えば8×4画素のブロック単位で、動きベクトルMVを検出する動きベクトル検出回路306を有している。上述した動きベクトル補正回路304は、この動きベクトル検出回路306で検出される動きベクトルMVに基づいて、動きベクトル補正を行う。
【0051】
また、IP変換・NR回路103は、フィールド間補間回路307およびフィールド内補間回路308を有している。フィールド間補間回路307は、動きベクトル補正回路304より出力される1フィールド前の画像信号V-1′およびNR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′に基づいて、フィールド間補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号Vp1(1080p信号)を得るものである。フィールド内補間回路308は、NR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′に基づいて、フィールド内補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号Vp2(1080p信号)を得るものである。
【0052】
また、IP変換・NR回路103は、フィールド間補間回路307、フィールド内補間回路308より出力される画像信号Vp1,Vp2に基づいて、動きベクトルが有効か無効かを検出するベクトル有効・無効検出回路309を有している。このベクトル有効・無効検出回路309は、画素毎に、画像信号Vp1,Vp2を構成する画素データの差分値を求め、その差分値が予め定められたしきい値より大きいときは無効とし、一方その差分値がしきい値以下であるときは有効とする。そして、ベクトル有効・無効検出回路309は、画素毎に、動きベクトルが有効か無効かを示す検出信号DETを出力する。この検出信号DETは、例えば動きベクトルが有効であるときは“1”とされ、無効であるときは“0”とされる。
【0053】
また、IP変換・NR回路103は、フィールド間補間回路307より出力される画像信号Vp1またはフィールド内補間回路308より出力される画像信号Vp2を、ベクトル有効・無効検出回路309より出力される検出信号DETに基づいて選択的に取り出すスイッチ回路310を有している。スイッチ回路310のa側の固定端子には画像信号Vp1が供給され、そのb側の固定端子には画像信号Vp2が供給される。そして、検出信号DETが“1”であって動きベクトルが有効であるときは、スイッチ回路310は、a側に接続した状態となり、画像信号Vp1を取り出す。一方、検出信号DETが“0”であって動きベクトルが無効であるときは、スイッチ回路310は、b側に接続した状態となり、画像信号Vp2を取り出す。
【0054】
また、IP変換・NR回路103は、遅延回路303より出力される1フィールド前の画像信号V-1およびNR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′に基づいて、フィールド間補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号Vp3(1080p信号)を得るフィールド間補間回路311を有している。
【0055】
また、IP変換・NR回路103は、NR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′および垂直補間回路305より出力される画像信号Vcの差分値を画素毎に検出する減算器312と、この減算器312で得られる差分値の絶対値をとる絶対値化回路(ABS)313と、この絶対値化回路313で得られる絶対値に基づいて動き検出信号MDTを得る比較回路314とを有している。この場合、比較回路314は、絶対値を予め定められたしきい値と比較し、その絶対値がしきい値より大きいときは、動き検出信号MDTとして動きありを示す“1”を出力し、一方その絶対値がしきい値以下であるときは、動き検出信号MDTとして動きなしを示す“0”を出力する。
【0056】
また、IP変換・NR回路103は、スイッチ回路310で取り出された画像信号Vp4またはフィールド間補間回路311より出力される画像信号Vp3を、比較回路314より出力される動き検出信号MDTに基づいて選択的に取り出すスイッチ回路315を有している。スイッチ回路315のa側の固定端子には画像信号Vp4が供給され、そのb側の固定端子には画像信号Vp3が供給される。そして、動き検出信号MDTが“1”であって動きありを示すときは、スイッチ回路315は、a側に接続した状態となり、画像信号Vp4を取り出す。一方、動き検出信号MDTが“0”であって動きなしを示すときは、スイッチ回路310は、b側に接続した状態となり、画像信号Vp3を取り出す。
【0057】
また、IP変換・NR回路103は、スイッチ回路315で取り出された画像信号を、画像信号V1として出力する出力端子316を有している。
【0058】
図2に示すIP変換・NR回路103の動作を説明する。
入力端子301に入力される画像信号Vinは、NR部302に、現フィールドの画像信号V0として入力される。また、このNR部302に、動きベクトル補正回路304より出力される、動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′が入力される。NR部302は、画像信号V0,V-1′を用いてノイズを抽出し、このノイズを現フィールドの画像信号V0から差し引いて、ノイズ除去が行われた現フィールドの画像信号V0′を得る。
【0059】
NR部302より出力されるノイズ除去後の現フィールドの画像信号V0′は遅延回路303で1フィールド期間だけ遅延され、その後に動きベクトル補正回路304に供給される。また、遅延回路303より出力される1フィールド前の画像信号V-1は垂直補間回路305に供給される。この垂直補間回路305は、画像信号V-1に基づいて、各ラインの間に位置するラインの信号を生成する。つまり、この垂直補間回路305は、NR部302より出力される画像信号V0′と同一位置のラインの信号を持つ、画像信号Vcを生成する。
【0060】
NR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′および垂直補間回路305より出力される画像信号Vcは動きベクトル検出回路306に供給される。動きベクトル検出回路306は、これら画像信号V0′,Vcに基づいて、周知のブロックマッチング法、勾配法等によって、例えば8×4画素のブロック単位で、動きベクトルMVを検出する。上述した動きベクトル補正回路304は、この動きベクトルMVに基づいて、動きベクトル補正を行う。
【0061】
動きベクトル補正回路304より出力される1フィールド前の画像信号V-1′およびNR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′はフィールド間補間回路307に供給される。フィールド間補間回路307は、これら画像信号V-1′,V0′に基づいて、フィールド間補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号Vp1(1080p信号)を得る。この画像信号Vp1はスイッチ回路310のa側の固定端子に供給される。
【0062】
NR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′はフィールド内補間回路308に供給される。フィールド内補間回路308は、この画像信号V0′に基づいて、フィールド内補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号Vp2(1080p信号)を得る。この画像信号Vp2はスイッチ回路310のb側の固定端子に供給される。
【0063】
フィールド間補間回路307、フィールド内補間回路308より出力される画像信号Vp1,Vp2はベクトル有効・無効検出回路309に供給される。ベクトル有効・無効検出回路309は、これら画像信号Vp1,Vp2に基づいて、画素毎に、動きベクトルが有効か無効かを検出し、検出信号DETを出力する。
【0064】
この検出信号DETはスイッチ回路310に制御信号として供給される。動きベクトルが有効であるときスイッチ回路310はa側に接続され、このスイッチ回路310からはフィールド間補間回路307で生成された画像信号Vp1が取り出される。一方、動きベクトルが無効であるときスイッチ回路310はb側に接続され、このスイッチ回路310からはフィールド内補間回路308で生成された画像信号Vp2が取り出される。
【0065】
このように、動きベクトルが有効であるときは、スイッチ回路310で、動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′を用いてフィールド間補間によって生成された画像信号Vp1が取り出されるものであり、画像信号Vp4として高解像度の画像信号を得ることができる。一方、動きベクトルが無効であるときは、スイッチ回路310で、動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′を用いずに、現フィールドの画像信号V0のみからフィールド内補間によって生成された画像信号Vp2が取り出されるものでり、画像信号Vp4として、無効な動きベクトルで動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′の影響のない画像信号を得ることができる。
【0066】
遅延回路303より出力される1フィールド前の画像信号V-1およびNR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′はフィールド間補間回路311に供給される。フィールド間補間回路311は、これら画像信号V-1,V0′に基づいて、フィールド間補間を行ってプログレッシブ方式の画像信号Vp3(1080p信号)を得る。この画像信号Vp3はスイッチ回路315のb側の固定端子に供給される。このスイッチ回路315のa側の固定端子には、スイッチ回路310で取り出される画像信号Vp4が供給される。
【0067】
NR部302より出力される現フィールドの画像信号V0′および垂直補間回路305より出力される画像信号Vcは減算器312に供給される。減算器312は、これら画像信号V0′,Vcの差分値を画素毎に検出する。この減算器312で検出された画素毎の差分値は絶対値化回路313で絶対値化され、その絶対値は比較回路314に供給される。比較回路314は、その絶対値に基づいて、動きあり、動きなしを示す動き検出信号MDTを得る。
【0068】
この動き検出信号MDTはスイッチ回路315に制御信号として供給される。動きありのときスイッチ回路315はa側に接続され、このスイッチ回路315からはスイッチ回路310で取り出された画像信号Vp4が取り出される。一方、動きなしのときスイッチ回路315はb側に接続され、このスイッチ回路315からはフィールド間補間回路311で生成された画像信号Vp3が取り出される。
【0069】
このように、動きありのときは、スイッチ回路315で、スイッチ回路310で取り出された画像信号Vp4が取り出されるものであり、画像信号V1として、画像に動きがある場合にボケが生じないような画像信号を得ることができる。一方、動きなしのときは、スイッチ回路315で、フィールド間補間によって生成された画像信号Vp3が取り出されるものであり、画像信号V1として、2フィールドの画像信号を用いて生成された高解像度の画像信号を得ることができる。
【0070】
スイッチ回路315で取り出される画像信号は、画像信号V1として出力端子316に出力される。この画像信号V1は、画像信号Vin(V0)からNR部302でノイズを除去し、さらにノイズが除去された画像信号V0′をインタレース方式からプログレッシブ方式に変換することで生成されたものである。
【0071】
図2に示すIP変換・NR回路103では、NR部302で用いる1フィールド前の画像信号V-1′を得るための遅延回路303および動きベクトル補正回路304が、プログレッシブ方式の画像信号Vp1,Vp3を得るためのフィールド間補間回路307,311で用いる1フィールド前の画像信号V-1′,V-1を得るためにも使用されるため、回路規模を大幅に縮小でき、安価に構成できる。
【0072】
次に、NR部302の詳細を説明する。図3は、NR部302の構成を示している。このNR部302では、周波数帯域を低周波帯域および高周波帯域に2分割し、分割された周波数帯域毎に動き量検出信号を得てフィードバック量を制御するものである。
【0073】
このNR部302は、現フィールドの画像信号V0が入力される入力端子401と、動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′が入力される入力端子402と、入力端子402に入力される1フィールド前の画像信号V-1′に基づいて、各ラインの間に位置するラインの信号を生成する垂直補間回路422を有している。この場合、垂直補間回路422より出力される画像信号Vc-1は、入力端子401に入力される現フィールドの画像信号V0と同一位置のラインの信号を持つものとなる。
【0074】
また、NR部302は、入力端子401に入力される画像信号V0から、垂直補間回路422より出力される画像信号Vc-1を差し引いて減算信号を得る減算器403を有している。この減算信号にはノイズの他に動き成分も含まれる。
【0075】
また、NR部302は、減算器403より出力される減算信号から低周波帯域の信号SLを取り出すローパスフィルタ404と、その減算信号から低周波帯域の信号SLを差し引いて高周波帯域の信号SHを取り出す減算器405とを有している。
【0076】
また、NR部302は、ローパスフィルタ404で取り出される信号SLの絶対値をとると共に、一定レベル以上の絶対値信号に対して出力信号のレベルを一定値に抑えて低周波帯域の動き量検出信号MDLを得る絶対値化リミッタ(ABSリミッタ)406を有している。図4は、画像信号が1サンプル8ビットの信号であって黒レベルが16、白レベルが240である場合における、絶対値化リミッタ406の入出力特性の一例を示しており、出力信号のレベルが32に抑えられている。
【0077】
また、NR部302は、絶対化リミッタ406で得られた動き量検出信号MDLを、少なくとも水平方向または垂直方向に引き延ばすための引き延ばし回路407を有している。
【0078】
図5は、引き延ばし回路407の一例(407A)を示している。この引き延ばし回路407Aは、水平方向のみの引き延ばしを行うものである。絶対値化リミッタ406で得られる動き量検出信号MDLを、1画素時間(D)分の遅延時間を持つ遅延回路11,12の直列回路を介して最大値回路13に供給する。また、遅延回路11の入力信号および出力信号を最大値回路13に供給する。
【0079】
ここで、遅延回路11の出力信号が注目画素に対応した動き量検出信号a0であるとき、遅延回路11の入力信号は注目画素の直後の画素に対応した動き量検出信号a1となり、遅延回路12の出力信号は注目画素の直前の画素に対応した動き量検出信号a-1となる。
【0080】
最大値回路13は、動き量検出信号a-1,a0,a1のうち最大のものを取り出し、注目画素に対応した動き量検出信号として出力する。これにより、引き延ばし回路407Aからは、水平方向に引き延ばしが行われた動き量検出信号MDL′が得られる。図6は、引き延ばし回路407Aの各部の信号の一例を示している。
【0081】
なお、図5の引きのばし回路407Aでは、水平方向の注目画素を含む水平方向の3画素に対応した動き量検出信号を使用したものであるがこれに限定されない。使用する画素の数が多いほど、水平方向への引き延ばし量が大きくなる。図示は省略するが、動き量検出信号MDLの垂直方向への引き延ばしも同様の回路で行うことができる。その場合、遅延回路11,12が1水平期間(1H)分の遅延時間を持つようにすればよい。
【0082】
また、図7は、引き延ばし回路407の他の例(407B)を示している。この引き延ばし回路407Bは、水平方向および垂直方向の引き延ばしを行うものである。絶対値化リミッタ406で得られる動き量検出信号MDLを、1画素時間(D)分の遅延時間を持つ遅延回路21,22の直列回路を介して最大値回路29に供給すると共に、遅延回路21の入力信号および出力信号を最大値回路29に供給する。
【0083】
また、遅延回路21の入力信号を、1水平期間(1H)分の遅延時間を持つ遅延回路23、1画素時間(D)分の遅延時間を持つ遅延回路24,25の直列回路を介して最大値回路29に供給すると共に、遅延回路24の入力信号および出力信号を最大値回路29に供給する。
【0084】
また、遅延回路24の入力信号を、1水平期間(1H)分の遅延時間を持つ遅延回路26、1画素時間(D)分の遅延時間を持つ遅延回路27,28の直列回路を介して最大値回路29に供給すると共に、遅延回路27の入力信号および出力信号を最大値回路29に供給する。
【0085】
ここで、遅延回路24の出力信号が注目画素に対応した動き量検出信号a0,0であるとき、遅延回路24の入力信号は注目画素の直後の画素に対応した動き量検出信号a0,1となり、遅延回路25の出力信号は注目画素の直前の画素に対応した動き量検出信号a0,-1となる。また、遅延回路22の出力信号、遅延回路21の入力信号および出力信号は、動き量検出信号a0,-1,a0,0,a0,1に対して1ライン後の動き量検出信号a1,-1,a1,0,a1,1となる。また、遅延回路28の出力信号、遅延回路27の入力信号および出力信号は、動き量検出信号a0,-1,a0,0,a0,1に対して1ライン前の動き量検出信号a-1,-1,a-1,0,a-1,1となる。
【0086】
最大値回路29は、動き量検出信号a1,-1,a1,0,a1,1,a0,-1,a0,0,a0,1,a-1,-1,a-1,0,a-1,1のうち最大のものを取り出し、注目画素に対応した動き量検出信号として出力する。これにより、引き延ばし回路407Bからは、水平方向および垂直方向に引き延ばしが行われた動き量検出信号MDL′が得られる。
【0087】
図3に戻って、また、NR部302は、引き延ばし回路407で引き延ばされた動き量検出信号MDL′に基づいてフィードバック係数kLを発生する係数発生器408を有している。
【0088】
図8は、係数発生器408の入出力特性の一例を示している。動き量検出信号MDL′が2以下のときはフィードバック係数kLが0.95とされ、動き量検出信号MDL′が2〜32のときは、フィードバック係数kLが0.95〜0とされる。
【0089】
また、NR部302は、ローパスフィルタ404で取り出される信号SLの時間調整を行うための遅延回路409を有している。この遅延回路409の遅延時間は、引き延ばし回路407で動き量検出信号MDL′を得る際の時間遅延に対応したものとされる。
【0090】
例えば、引き延ばし回路407が、図5に示すように、水平方向のみの引き延ばしを行う引き延ばし回路407Aであるとき、この遅延回路409は、1画素時間(D)分の遅延時間を持つ遅延回路14で構成される。また例えば、引き延ばし回路407が、図7に示すように、水平方向および垂直方向の引き延ばしを行う引き延ばし回路407Bであるとき、この遅延回路409は、1水平期間(1H)分の遅延時間を持つ遅延回路31および1画素時間(D)の遅延時間を持つ遅延回路32の直列回路で構成される。
【0091】
また、NR部302は、遅延回路409で時間調整された信号SLに係数発生器408で発生された係数kLを掛算する掛算器410を有している。この場合、掛算器410の出力信号は、低周波帯域における抽出ノイズnLとなる
また、NR部302は、減算器405で取り出された高周波帯域の信号SHの絶対値をとると共に、一定レベル以上の絶対値信号に対して出力信号のレベルを一定値に抑えて高周波帯域の動き量検出信号MDHを得る絶対値化リミッタ(ABSリミッタ)411を有している。詳細説明は省略するが、この絶対値化リミッタ411は、上述した低周波帯域部分の絶対値化リミッタ406と同様の入出力特性を持っている(図4参照)。なお、絶対値化リミッタ406,411の入出力特性が異なるようにしてもよい。
【0092】
また、NR部302は、絶対化リミッタ411で得られた動き量検出信号MDHを、少なくとも水平方向または垂直方向に引き延ばすための引き延ばし回路412を有している。詳細説明は省略するが、この引き延ばし回路412は、上述した低周波帯域部分の引き延ばし回路407と同様に構成されている(図5、図7参照)。
【0093】
また、NR部302は、低周波帯域部分の引き延ばし回路407で引き延ばされた低周波帯域の動き量検出信号MDL′に所定係数α(0<α≦1)、例えば1/4を掛算する掛算器413と、この掛算器413の出力信号および引き延ばし回路412で引き延ばされた高周波帯域の動き量検出信号MDH′のうち最大のものを取り出し、高周波帯域の動き量検出信号MDH″として出力する最大値回路414とを有している。
【0094】
ここで、掛算器413および最大値回路414により、信号調整手段が構成されており、動き量検出信号MDH′は動き量検出信号MDL′により調整される。この場合、最大値回路414は、動き量検出信号MDH′が動き量検出信号MDL′のα倍以上であるときは、動き量検出信号MDH′を取り出し、一方動き量検出信号MDH′が動き量検出信号MDL′のα倍より小さいときは、掛算器413の出力信号を取り出す。
【0095】
なお、動き量検出信号MDH′を動き量検出信号MDL′によって調整する仕方は、掛算器413および最大値回路414によるものでなくてもよい。要は、動き量検出信号MDH′が動き量検出信号MDL′に比べて極端に小さい場合に、この動き量検出信号MDH′が大きくなるように調整されるものであればよい。
【0096】
また、NR部302は、最大値回路414で得られた動き量検出信号MDH″に基づいてフィードバック係数kHを発生する係数発生器415を有している。詳細説明は省略するが、この係数発生器415は、上述した低周波帯域部分の係数発生器408と同様の入出力特性を持っている(図8参照)。なお、係数発生器408,415の入出力特性は異なるようにしてもよい。また、これらの入出力特性を外部から変更できるようにしてもよい。
【0097】
また、NR部302は、減算器405で取り出された信号SHの時間調整を行うための遅延回路416を有している。この遅延回路416の遅延時間は、引き延ばし回路412で動き量検出信号MDH′を得る際の時間遅延に対応したものとされる。これは、上述した低周波帯域部分の遅延回路409と同様である。
【0098】
また、NR部302は、遅延回路416で時間調整された信号SHに係数発生器415で発生された係数kHを掛算する掛算器417を有している。この場合、掛算器417の出力信号は、高周波帯域における抽出ノイズnHとなる。
【0099】
また、NR部302は、掛算器410より出力される低周波帯域における抽出ノイズnLおよび掛算器417より出力される高周波帯域における抽出ノイズnHを加算して全帯域における抽出ノイズnALLを得る加算器418と、入力端子401に入力される現フィールドの画像信号V0の時間調整を行う遅延回路419とを有している。遅延回路419の遅延時間は、上述した遅延回路409,416と同様の遅延時間とされる。
【0100】
また、NR部302は、遅延回路419で時間調整された現フィールドの画像信号V0から加算器418で得られた抽出ノイズnALLを差し引き、ノイズ除去された現フィールドの画像信号V0′を得る減算器420と、この画像信号V0′を出力する出力端子421とを有している。
【0101】
図3に示すNR部302の動作を説明する。
入力端子401には現フィールドの画像信号V0が入力され、入力端子402には動きベクトル補正された1フィールド前の画像信号V-1′が入力される。入力端子402に入力された1フィールド前の画像信号V-1′は垂直補間回路422に供給される。この垂直補間回路422は、画像信号V-1′に基づいて、各ラインの間に位置するラインの信号を生成する。つまり、この垂直補間回路422は、入力端子401に入力された現フィールドの画像信号V0と同一位置のラインの信号を持つ、画像信号Vc-1を生成する。
【0102】
垂直補間回路422で生成された画像信号Vc-1および入力端子401に入力された画像信号V0はそれぞれ減算器403に供給される。減算器403は、画像信号V0から画像信号Vc-1を差し引いて減算信号を得る。この減算信号にはノイズの他に動き成分も含まれる。
【0103】
減算器404で得られた減算信号はローパスフィルタ404に入力される。このローパスフィルタ404は、減算信号から低周波帯域の信号SLを取り出す。また、減算器404で得られた減算信号およびローパスフィルタ404で取り出された低周波帯域の信号SLは減算器405に供給される。この減算器405は、減算信号から低周波帯域の信号SLを差し引いて高周波帯域の信号SHを取り出す。
【0104】
ローパスフィルタ404で取り出された低周波帯域の信号SLは絶対値化リミッタ406に供給される。絶対値化リミッタ406は、信号SLの絶対値をとると共に、一定レベル以上の絶対値信号に対して出力信号のレベルを一定値に抑えて低周波帯域の動き量検出信号MDLを得る(図4参照)。
【0105】
この動き量検出信号MDLは引き延ばし回路407に供給される。この引き延ばし回路407は、動き量検出信号MDLを、少なくとも水平方向または垂直方向に引き延ばす(図5、図7参照)。この引き延ばし回路407で引き延ばされた動き量検出信号MDL′は、係数発生器408に供給される。この係数発生器408は、動き量検出信号MDL′に基づいてフィードバック係数kLを発生する(図8参照)。
【0106】
ローパスフィルタ404で取り出された低周波帯域の信号SLは、遅延回路409で時間調整され、その後に掛算器410に供給される。また、この掛算器410には、係数発生器408で発生されたフィードバック係数kLも供給される。掛算器410は、時間調整された信号SLにフィードバック係数kLを掛算し、低周波帯域における抽出ノイズnLを得る。この場合、動き量検出信号MDL′が大きいとき、このとき信号SLに含まれる動き成分は多いと考えられるが、フィードバック係数kLは小さくされるので、動き成分が抽出ノイズnLとなることが抑制される。これにより、この抽出ノイズnLを現フィールドの画像信号V0から減算してノイズ除去をすることによって発生する残像を低減できる。
【0107】
また、減算器405で得られた高周波帯域の信号SHは、絶対値化リミッタ411に供給される。絶対値化リミッタ411は、信号SHの絶対値をとると共に、一定レベル以上の絶対値信号に対して出力信号のレベルを一定値に抑えて高周波帯域の動き量検出信号MDHを得る(図4参照)。この動き量検出信号MDHは引き延ばし回路412に供給される。この引き延ばし回路412は、動き量検出信号MDHを、少なくとも水平方向または垂直方向に引き延ばす(図5、図7参照)。この引き延ばし回路412で引き延ばされた高周波帯域の動き量検出信号MDH′は最大値回路414に供給される。
【0108】
上述した低周波帯域部分の引き延ばし回路407で引き延ばされた低周波帯域の動き量検出信号MDL′は、掛算器413で所定係数α、例えば1/4が掛算された後に最大値回路414に供給される。最大値回路414は、掛算器413の出力信号および高周波帯域の動き量検出信号MDH′のうち最大のものを取り出し、高周波帯域の動き量検出信号MDH″として出力する。
【0109】
この場合、最大値回路414は、動き量検出信号MDH′が動き量検出信号MDL′のα倍以上であるときは、動き量検出信号MDH′を取り出し、一方動き量検出信号MDH′が動き量検出信号MDL′のα倍より小さいときは、掛算器413の出力信号を取り出す。これにより、動き量検出信号MDH′が動き量検出信号MDL′に比べて極端に小さい場合、この動き量検出信号MDH′が大きくなるように調整されることとなる。
【0110】
最大値回路414で得られた動き量検出信号MDH″は係数発生器415に供給される。この係数発生器415は、動き量検出信号MDH″に基づいてフィードバック係数kHを発生する(図8参照)。
【0111】
減算器405で取り出された高周波帯域の信号SHは、遅延回路416で時間調整され、その後に掛算器417に供給される。また、この掛算器417には、係数発生器415で発生されたフィードバック係数kHも供給される。掛算器417は、時間調整された信号SHにフィードバック係数kHを掛算し、高周波帯域における抽出ノイズnHを得る。この場合、動き量検出信号MDH′が大きいとき、このとき信号SHに含まれる動き成分は多いと考えられるが、フィードバック係数kHは小さくされるので、動き成分が抽出ノイズnHとなることが抑制される。これにより、この抽出ノイズnHを現フィールドの画像信号V0から減算してノイズ除去をすることによって発生する残像を低減できる。
【0112】
このように掛算器417で得られた高周波帯域における抽出ノイズnHは加算器418に供給される。この加算器418には、上述した掛算器410で得られた低周波帯域における抽出ノイズnLも供給される。加算器418は、これら抽出ノイズnH,nLを加算して全帯域の抽出ノイズnALLを得る。
【0113】
この全帯域の抽出ノイズnALLは減算器420に供給される。減算器420には、入力端子401に入力された現フィールドの画像信号V0が遅延回路419で時間調整された後に供給される。減算器420は、画像信号V0から抽出ノイズnALLを差し引いて、ノイズ除去された現フィールドの画像信号V0′を得る。そして、この画像信号V0′は出力端子421に出力される。
【0114】
図3に示すNR部302では、減算器403で得られた減算信号(ノイズと動き成分を含む)を、低周波帯域の信号SLおよび高周波帯域の信号SHに分割し、周波数帯域毎に動き量検出信号MDL,MDHを得て、抽出ノイズnL,nHとなるフィードバック量を制御するものであり、周波数帯域毎に、動きがある場合の残像の軽減を最適に行うことができる。
【0115】
この場合、絶対値化リミッタ411で得られた動き量検出信号MDL,MDHを、引き延ばし回路407,412で、少なくもと水平方向または垂直方向に伸ばしている。そのため、帯域分割によって動き量検出信号MDL,MDHが小さくなる場合、画像信号V0に輝度差の少ない画像の動きがある場合、あるいは輪郭がはっきりしない画像の動きがある場合等で、動き開始部分で動き量検出信号MDL,MDHが小さくなる場合であっても、当該動き開始部分で引き延ばし後の動き量検出信号MDL′,MDH′が大きくなり、これにより動き成分が抽出ノイズnL,nHとなることが抑制され、充分な残像軽減の効果を得ることができる。
【0116】
また、掛算器413および最大値回路414により、高周波帯域の動き量検出信号MDH′が、低周波帯域の動き量検出信号MDL′により調整される。すなわち、動き量検出信号MDH′が動き量検出信号MDL′に比べて極端に小さい場合、この動き量検出信号MDH′が大きくなるように調整される。
【0117】
高周波帯域の動きがあるときは、低周波帯域も一緒に動いている。また、高周波帯域の動き量検出において、波長とフィールドまたはフレーム当たりの移動速度が同じになるような動き速度のときには、動き量の検出が不可能となる(図11参照)。上述のように、高周波帯域の動き量検出信号MDH′を、低周波帯域の動き量検出信号MDL′により調整することで、高周波帯域の動き検出の抜けを防止できる。これにより、高周波帯域におけるフィードバック量の制御を改善でき、高周波帯域の残像軽減の効果を改善できる。
【0118】
また、図3に示すNR部302では、1フィールド前の画像信号V-1′が動きベクトル補正が行われた画像信号であることから、減算器403で得られる減算信号に含まれる動き成分を少なくなる。したがって、動き成分による影響を抑制でき、ノイズ除去効果を高めることができる。
【0119】
なお、図3に示すNR部302は、減算器403で得られた減算信号(ノイズと動き成分を含む)を、低周波帯域の信号SLおよび高周波帯域の信号SHに2分割し、周波数帯域毎に動き量検出信号によってフィードバック量を制御するものであるが、3以上の周波数帯域に分割し、各周波数帯域毎に動き量検出信号によってフィードバック量を制御するものも、同様に構成できる。その場合、最も低域の周波数帯域を除く高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれを、最も低域の周波数帯域の動き量検出信号により調整するようにされる。
【0120】
なお、図3に示すNR部302の動作をソフトウェアで実現することもできる。図9のフローチャートは、その場合における処理手順を示している。
【0121】
まず、ステップST1で、現フィールドの画像信号V0から1フィールド前の画像信号V-1′を差し引いて、減算信号を得る。そして、ステップST2で、減算信号を、低周波帯域の信号SLおよび高周波帯域の信号SHに分割する。
【0122】
次に、ステップST3で、信号SL,SHに基づいて、動き量検出信号MDL,MDHを得る。そして、ステップST4で、動き量検出信号MDL,MDHを少なくとも水平または垂直に引き延ばして、動き量検出信号MDL′,MDH′を得る。
【0123】
次に、ステップST5で、低周波帯域の動き量検出信号MDL′に基づいて、フィードバック係数kLを生成する。そして、ステップST6で、信号SLにそのフィードバック係数kLを掛算して、低周波帯域の抽出ノイズnLを得る。
【0124】
次に、ステップST7で、高周波帯域の動き量検出信号MDH′を、低周波帯域の動き量検出信号MDL′により調整して、動き量検出信号MDH″を得る。そして、ステップST8で、この動き量検出信号MDH″に基づいて、フィードバック係数kHを生成する。
【0125】
次に、ステップST9で、信号SHにそのフィードバック係数kHを掛算して、高周波帯域の抽出ノイズnHを得る。そして、ステップST10で、ステップST6で得られた低周波帯域の抽出ノイズnLおよびステップST9で得られた高周波帯域の抽出ノイズnHを加算して全帯域の抽出ノイズnALLを得、この抽出ノイズnALLを現フィールドの画像信号V0から差し引き、ノイズ除去された現フィールドの画像信号V0′を得る。
【0126】
なお、上述実施の形態において、図3に示すNR部302は、ノイズ除去が行われた1フィールド前の画像信号V-1′と現フィールドの画像信号V0とを用いてノイズnALLを抽出し、このノイズnALLを現フィールドの画像信号V0から差し引いて、ノイズ除去が行われた現フィールドの画像信号V0′を得るものを示したが、ノイズ除去が行われた1フィールド前の画像信号V-1′の代わりに、画像信号V0′を2フィールド、つまり1フレーム期間だけ遅延させて得られた2フィールド前の画像信号を用いるものであってもよい。この場合、現フレームの画像信号とノイズ除去された1フレーム前の画像信号を用いたということになる。この場合には、入力端子402側に挿入されている垂直補間回路422は不要となる。
【0127】
また、上述実施の形態において、図3に示すNR部302はインターレース方式の画像信号を取り扱うものを示しているが、プログレッシブ方式の画像信号を取り扱うものも同様に構成できる。その場合、入力端子401には現フレームの画像信号が入力され、入力端子402には1フレーム前の画像信号が入力されることとなる。またその場合、入力端子402側に挿入されている垂直補間回路422は不要となる。
【0128】
また、上述実施の形態において、図2のIP変換・NR回路では、スイッチ回路310からの画像信号Vp4またはフィールド間補間回路311で生成された画像信号Vp3を、スイッチ回路315において比較回路314からの動き検出信号MDTに基づき択一的に取り出して画像信号V1を得るものであったが、画像信号Vp4,Vp3を絶対値化回路313の出力信号の大きさに応じた割合でミキシングして画像信号V1を得るようにしてもよい。この場合、絶対値化回路313の出力信号が大きいときは画像信号Vp4の割合が大きくなり、逆にその出力信号が小さいときは画像信号Vp3の割合が大きくなる。このようにミキシングして画像信号V1を得ることで、画像信号Vp4,Vp3が滑らかに切り換えられ良い特性にできる。
【0129】
また、上述実施の形態において、IP変換・NR回路103は、入力画像信号Vinが1080i信号であり、出力画像信号V1が768p信号であるものを示したが、その他のフォーマットの画像信号を取り扱うものにも、この発明を同様に適用できることは勿論である。
【0131】
また、この発明に係る巡回型のノイズリダクション装置およびノイズリダクション方法は、複数の周波数帯域に分割し、各周波数帯域毎に動き量検出信号を得てフィードバック量を制御する場合に、高域側の周波数帯域の動き量検出信号を最も低域の周波数帯域の動き検出量によって調整するものであり、高域側の周波数帯域におけるフィードバック量の制御を改善し、高域の残像軽減効果を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】IP変換・NR回路の構成を示すブロック図である。
【図3】NR部の構成を示すブロック図である。
【図4】絶対値化リミッタ(ABSリミッタ)の入出力特性の一例を示す図である。
【図5】引き延ばし回路の一例を示すブロック図である。
【図6】動き量検出信号の引き延ばし例を示す図である。
【図7】引き延ばし回路の他の例を示すブロック図である。
【図8】係数発生器の入出力特性の一例を示す図である。
【図9】NR処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】動き量検出の問題点を説明するための図である。
【図11】高周波帯域の動き量検出の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
100・・・画像表示装置、101・・・入力端子、102・・・ローパスフィルタ、103・・・IP変換・NR回路、104・・・スケーリング回路、105・・・ディスプレイ、301・・・入力端子、302・・・NR部、303・・・遅延回路、304・・・動きベクトル補正回路、305・・・垂直補間回路、306・・・動きベクトル検出回路、307,311・・・フィールド間補間回路、308・・・フィールド内補間回路、309・・・ベクトル有効・無効検出回路、310,315・・・スイッチ回路、312・・・減算器、313・・・絶対値化回路、314・・・比較回路、316・・・出力端子、401,402・・・入力端子、403,405,420・・・減算器、404・・・ローパスフィルタ、406,411・・・絶対化リミッタ、407,412・・・引き延ばし回路、408,415・・・係数発生器、409,416,419・・・遅延回路、410,413,417・・・掛算器、414・・・最大値回路、418・・・加算器、421・・・出力端子、422・・・垂直補間回路
Claims (6)
- 現フィールドまたは現フレームの画像信号から、1フィールド前または1フレーム前の画像信号を差し引く第1の減算手段と、
上記第1の減算手段の出力信号を複数の周波数帯域の信号に分割するフィルタ手段と、
上記フィルタ手段より出力される複数の周波数帯域の信号のそれぞれに基づいて動き量検出信号を得る複数の動き量検出手段と、
上記複数の動き量検出手段より出力される複数の動き量検出信号のうち、最も低域の周波数帯域を除く高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれを、上記最も低域の周波数帯域の動き量検出信号により調整する信号調整手段と、
上記信号調整手段で調整された上記高域側の周波数帯域の動き量検出信号および上記最も低域の周波数帯域の動き量検出信号に基づいて、それぞれフィードバック係数を発生する複数のフィードバック係数発生手段と、
上記フィルタ手段より出力される複数の周波数帯域の信号に、それぞれ上記複数のフィードバック係数発生手段で発生されたフィードバック係数を掛算する複数の掛算手段と、
上記複数の掛算手段の出力信号を加算する加算手段と、
上記加算手段の出力信号を上記抽出されたノイズとし、該ノイズを上記現フィールドまたは現フレームの画像信号から差し引いて上記ノイズ除去が行われた現フィールドまたは現フレームの画像信号を得る第2の減算手段と
を備える巡回型ノイズリダクション装置。 - 上記複数の動き量検出手段は、それぞれ
上記フィルタ手段より出力される信号の絶対値をとると共に、一定レベル以上の絶対値信号に対して出力信号のレベルを一定値に抑えて動き量検出信号を得る請求項1に記載の巡回型ノイズリダクション装置。 - 上記信号調整手段は、
上記高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれについて、該動き量検出信号と上記最も低域の周波数帯域の動き量検出信号に所定係数を掛けた信号とから最大のものを選択し、該選択された信号を調整された動き量検出信号とする請求項1に記載の巡回型ノイズリダクション装置。 - 上記動き量検出手段で得られた動き量検出信号を少なくとも水平方向または垂直方向に引き延ばす信号引き延ばし手段を備え、
上記信号引き延ばし手段は、
上記動き量検出手段より出力される動き量検出信号のうち注目画素を含む所定範囲の画素に対応した動き量検出信号を用い、該所定範囲の画素に対応した動き量検出信号の最大値をとって、上記注目画素に対応した動き量検出信号の引き延ばしを行う請求項1に記載の巡回型ノイズリダクション装置。 - 上記第2の減算手段の出力信号を1フィールド期間または1フレーム期間だけ遅延させる遅延手段と、
上記第2の減算手段の出力信号および上記遅延手段の出力信号に基づいて動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
上記動きベクトル検出手段で検出される動きベクトルにより上記遅延手段の出力信号に対して動きベクトル補正を行って上記ノイズ除去が行われた1フィールド前または1フレーム前の画像信号を得る動きベクトル補正手段とをさらに備える請求項1に記載の巡回型ノイズリダクション装置。 - 現フィールドまたは現フレームの画像信号から、1フィールド前または1フレーム前の画像信号を差し引く第1のステップと、
上記第1のステップで得られた減算信号を複数の周波数帯域の信号に分割する第2のステップと、
上記第2のステップで得られた複数の周波数帯域の信号のそれぞれに基づいて複数の動き量検出信号を得る第3のステップと、
上記第3のステップで得られた複数の動き量検出信号のうち、最も低域の周波数帯域を除く高域側の周波数帯域の動き量検出信号のそれぞれを、上記最も低域の周波数帯域の動き量検出信号により調整する第4のステップと、
上記第4のステップで調整された上記高域側の周波数帯域の動き量検出信号および上記最も低域の周波数帯域の動き量検出信号に基づいて、それぞれフィードバック係数を発生する第5のステップと、
上記第2のステップで得られた複数の周波数帯域の信号にそれぞれ上記第5のステップで発生された複数のフィードバック係数を掛算し、該掛算によって得られた複数の信号を加算する第6のステップと、
上記第6のステップで得られた信号を上記抽出されたノイズとし、該ノイズを上記現フィールドまたは現フレームの画像信号から差し引いて上記ノイズ除去が行われた現フィールドまたは現フレームの画像信号を得る第7のステップとを備える巡回型ノイズリダクション方法。
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