JPH0776325A - ボトルの殺菌方法 - Google Patents

ボトルの殺菌方法

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JPH0776325A
JPH0776325A JP24853393A JP24853393A JPH0776325A JP H0776325 A JPH0776325 A JP H0776325A JP 24853393 A JP24853393 A JP 24853393A JP 24853393 A JP24853393 A JP 24853393A JP H0776325 A JPH0776325 A JP H0776325A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PETボトル等のプラスチックボトルの殺菌
方法を提供する。 【構成】 ボトルの内壁面を40〜70℃で2〜20秒
間の条件で洗浄した後、ボトルの内壁面、又はボトルの
外壁面及び内壁面を湿熱加熱処理、又はオゾン水処理に
より殺菌処理するボトルの殺菌方法。 【効果】 ボトルに過剰な負荷をかけることなく、かつ
短時間で殺菌処理をすることができる。また、比較的低
温で殺菌処理を施すことができるため、ボトルの耐熱程
度を低くすることができ、従って、従来必要とされてい
たボトルの耐熱性付与のための加工工程を省略し、かつ
ボトルの厚みを薄くすることが可能となることから、ボ
トルコストの低減を図ることができる。また、オゾン水
の濃度を低減できることから、簡便なオゾン水処理設備
を使用するだけで済み、生産コストを一段と低減させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種飲料のポリエチレ
ンテレフタレート製ボトル(以下、PETボトルと云
う)等のプラスチック製容器への無菌充填を可能にする
当該PETボトル等の新しい殺菌方法に関するものであ
り、更に詳しくは、特定の条件下での洗浄処理と特定の
殺菌処理手段とを組み合わせることによって、ボトルに
過剰な負荷をかけることなく簡便、かつ確実に当該ボト
ルを殺菌し、各種飲料の無菌充填を可能にするPETボ
トル等のプラスチック製容器の新規殺菌方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品容器を殺菌する方法として
は、熱水又は蒸気等により食品容器を加熱する加熱殺菌
方法、食品容器を薬剤と接触させて殺菌する薬剤殺菌方
法、及び食品容器内に紫外線を照射して殺菌する紫外線
殺菌方法等が広く利用されているが、いずれの方法も、
上記各殺菌技術の有する固有の特性から、それぞれ、好
適に使用し得る適用範囲は限られており、例えば、上記
加熱殺菌方法は、ガラスビンや缶と云った耐熱性の高い
素材のものにしか適用することはできないし、また、紫
外線殺菌方法も、紫外線照射が可能な特定の形態のもの
に限られる。
【0003】このようなことから、従来、PETボトル
等のプラスチック製容器の殺菌には、主として薬剤殺菌
による方法が用いられているのが実情であるが、一般
に、薬剤殺菌方法の場合、使用する薬剤又は食品の種類
によっては薬剤による食品の風味劣化の問題があり、ま
た、残留する薬剤の健康への影響等の問題があることか
ら、殺菌後に食品容器を洗浄して薬剤を除去するための
リンス工程を設置することが必要であり、その処理にか
なりの手間がかかると共に、生産ラインが複雑化すると
云う難点があった。
【0004】一方、近年になって、生活環境の変化、健
康志向の高まり、技術革新等により、自然飲食品並びに
健康飲食品に対するニーズが高まり、天然ミネラルウォ
ーター、ウーロン茶、緑茶、麦茶、スポーツドリンク、
ジュース等を中心として、これらの各種飲料を大型ボト
ル容器に充填した製品が大量に製造され、消費される状
況となっているが、このような傾向は、健康を重視した
製品に対する消費者ニーズの拡大、及び各種飲料の新し
い製造技術の発展等に伴って、今後、一段と高まるもの
とみられており、これらの飲料製品の安全衛生面での充
実化はもとより、容器充填飲料製品の高品質化、及び低
コスト化をめぐる製品開発競争は一段と激化する様相を
呈している。
【0005】ところで、各種飲料製品を製造する上で重
要なことは、とりわけ安全衛生面の問題であり、製品は
充分に殺菌され、かつ当該製品の流通の全過程を通じて
長期保存に耐え得るものでなければならず、これまでの
製品開発の過程の中で、新しい容器の開発と合わせて、
当該容器に好適に適用し得るような新しい種々の殺菌技
術が開発されてきたが、食品の中でもとりわけ飲料製品
の場合は、飲料自体の風味を生かした形でそのまま食に
供すると云う製品の特殊性から、技術的には単なる殺菌
効果、安全衛生の面のみならず、飲料の風味についても
充分に配慮してそれに耐え得るような好適な殺菌技術を
開発することが重要であり、従って、従来、各製品の内
容物及び容器の種類等の固有の特性に応じた好適な殺菌
技術を個別的に開発する必要性から、各種の殺菌技術が
開発されるに至っている。
【0006】それらの中から、その代表的なものを例示
すると、例えば、PETボトル等の殺菌方法として開発
された最も初期的なものとして、プラスチックボトルの
内外面に過酸化水素水等の殺菌剤を吹き付けて殺菌処理
する方法が提案されている。しかしながら、この方法
は、殺菌効果の点では優れている方法であるものの、殺
菌剤がボトルに残留し、内容物の風味が損なわれること
があること、また、残留した殺菌剤により健康への影響
が心配されること、等の問題点がある。
【0007】このような問題を回避するために、薬剤を
洗浄除去する方法が開発されており、例えば、殺菌剤を
吹き付けて殺菌処理した後、容器に熱風を吹き付けて殺
菌剤を乾燥させる乾燥処理と、容器に付着した殺菌剤を
洗浄除去する洗浄処理とを採用する方法(特開昭63−
138931号公報)、殺菌液を噴霧した後、洗浄液を
噴霧して洗浄除去する方法(特開昭60−99828号
公報)、等が提案されている。しかしながら、これらの
方法は、洗浄処理に手間がかかり、しかも、洗浄液を大
量に使用しないと殺菌剤を完全に除去することができな
いと云う問題を有している。
【0008】このような問題を回避するために、殺菌剤
を使用しないで殺菌処理するいわゆる殺菌剤無添加の方
法が開発されており、例えば、プラスチックボトルとキ
ャップのそれぞれを、それらの内壁が70℃で10秒間
保持される条件に相当する以上の条件で、かつ該ボトル
又はキャップの耐熱温度以下の温度で湿熱加熱殺菌処理
する方法(特開平3−232582号公報)、65ない
し85℃の熱水を用いて、PETボトルの少なくとも内
壁全面が濡れるように間欠的に洗浄する方法(特開平5
−132041号公報)、等が提案されている。
【0009】しかしながら、前者の方法は、70℃以上
で、ボトルの耐熱温度以下の温度の熱水又はスチームに
て処理する方法であり、具体的には、75〜90℃の熱
水をボトル内に注入する方法、又は95〜100℃に保
持したスチームトンネル内を通過させる方法が採用され
ており、かかる方法を採用することにより、殺菌剤を使
用することなく相当の殺菌効果が得られるものであるも
のの、その適用は、当然のことながら、当該温度条件に
耐え得るような耐熱性の高いボトルの場合に限られるも
のであり、当該方法をそのまま低い耐熱温度のボトルに
対して適用することは困難である。尚、このように、当
該方法は、ボトルの殺菌温度が比較的高いため、かかる
殺菌方法をそのまま利用する限り、ボトルの材質を比較
的コストの高い耐熱性の強いものにしなければならず、
従って、殺菌方法がネックとなってボトルの低コスト化
を図ることができないと云う問題を有する。
【0010】一方、後者の方法は、具体的には、65℃
では1回につき6秒、85℃では1回につき3秒の熱水
噴射による洗浄を4回行う方法が採用されており、この
ような熱水で洗浄を行うことにより、カビ、酵母を除去
して一般細菌の増殖が有効に抑制されると云うものであ
るものの、当該方法は、あくまでpH4.0以下の酸性
飲料の充填を対象としたものであり、pH4.0以下の
低酸性の酸性飲料の有する一般細菌の抑制効果と前記熱
水洗浄によるカビ、酵母の抑制効果とを併用してはじめ
て無菌的状態が達成されるものであるから、当該方法が
酸性飲料以外の飲料に適用し得ないものであることは明
らかである。
【0011】このような方法に対して、近年、オゾンの
殺菌作用を利用した殺菌方法が種々研究されるに至り、
食品製造分野においてもオゾンを利用して食品を殺菌す
る試みが種々行われるようになり、その初期的なものと
して、例えば、清浄水にオゾンを含む清浄空気又は酸素
を混入し、同水により食品の製造機械、充填包装容器等
の洗浄及び殺菌を行うことを特徴とする食品の製造機
械、充填包装容器等の洗浄殺菌方法(特開昭60−17
2625号公報)、が提案されている。しかしながら、
当該公報には、オゾン水を用いてプラスチック容器等を
殺菌することが記載されているものの、殺菌時間、オゾ
ン濃度、水の温度等の具体的条件については何も開示さ
れておらず、単にオゾン水により処理することを提示す
るにとどまるものである。
【0012】これに対して、その後、特定濃度のオゾン
水を用いてボトルを殺菌する方法が種々開発されてお
り、例えば、食品容器をオゾン濃度が5ppm以上のオ
ゾン水で殺菌するようにしたことを特徴とする食品容器
の殺菌方法(特開平4−174670号公報)、10p
pm以上のオゾン濃度を有するオゾン水を使用し、該オ
ゾン水と無菌充填用容器乃至その予備成形物の少なくと
も内面とを接触させることを特徴とする無菌充填用容器
の殺菌方法(特開平4−239435号公報)、10p
pm以上のオゾン濃度を有するオゾン水を使用し、該オ
ゾン水と無菌充填用容器の少なくとも内面とを接触させ
ることを特徴とする無菌充填用容器の殺菌方法(特開平
4−339738号公報)、等が提案されている。
【0013】しかしながら、これらの方法は、いずれも
オゾン水のみを使用して殺菌するものであり、比較的高
濃度のオゾン水を使用したとしても他の殺菌方法と比較
して殺菌時間がかなり長くなると云う難点があり、ま
た、殺菌時間を短くするためにオゾン濃度を高くした場
合、生産ラインの殺菌ゾーンにおけるオゾン発生装置、
及びオゾン吸収処理、密閉設備等と云ったオゾン処理シ
ステムをかなり大がかりなものとすることが必要とな
り、また、ランニングコストも高くなり、生産コストの
面で実際に当該方法を利用することは困難であると云う
問題があった。更には、オゾンによりボトル、殺菌装置
が酸化し、腐食すると云う問題、あるいは内容物の風味
に影響を及ぼすと云う問題があった。
【0014】このように、従来、各種飲料充填容器を対
象とした種々の殺菌方法が開発されているものの、実際
には、各製品に固有の殺菌技術として個別的に開発され
たものがほとんどであり、従って、上記殺菌方法を一律
に他の製品に転用することは困難であり、特に、天然の
デリケートな風味をそのまま生かして製品化する必要が
ある天然水等の飲料製品の場合には、単に殺菌効果のみ
ならず、更には、製品の風味、容器の特性、処理時間、
製造設備と云った技術面のみならず、生産コスト等の問
題を含めた各種の要件を確実に満たすような形で総合
的、かつ多角的な見地から当該製品に好適な殺菌方法を
開発することが必要とされており、従って、当業界にお
いて、かかる諸要件を全てクリアーし得る新しい殺菌方
法を開発することが急務の課題として強く要請されてい
る状況にあった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で、本発明者らは、ボトルの低コスト化を図ることを課
題とし、ボトルに過剰な負荷をかけることがなく、しか
も短時間で簡便、かつ確実に殺菌することが可能な新し
いボトルの殺菌方法を開発することを目標として研究を
積み重ねた結果、単にオゾン水を使用するだけではな
く、特定の温度条件の洗浄方法と特定の殺菌手段を組み
合わせて、予め、特定温度の温水でボトルの内壁面等を
洗浄することにより、洗浄後におけるボトルの殺菌条件
を飛躍的に緩和させることができ、かつボトルの殺菌時
間を大幅に短縮できるという知見を得ると共に、かかる
方法により所期の目的を達成することができることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0016】すなわち、本発明は、ボトルに過剰な負荷
をかけることなく、かつ短時間で殺菌できるボトルの殺
菌方法を提供することを目的とするものである。
【0017】また、本発明は、それほど耐熱性の高くな
い低耐熱性のボトルに対しても好適に適用することが可
能なボトルの殺菌方法を提供することを目的とするもの
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明は、次の(1)〜(4)の技術的手段か
らなるものである。 (1)ボトルの内壁面を40〜70℃で2〜20秒間の
条件で洗浄した後、ボトルの内壁面、又はボトルの外壁
面及び内壁面を殺菌処理することを特徴とするボトルの
殺菌方法。
【0019】(2)殺菌処理が、湿熱加熱処理、又はオ
ゾン水処理である前記(1)記載のボトルの殺菌方法。
【0020】(3)湿熱加熱処理の条件が、温度65〜
75℃、時間5〜20秒間の条件である前記(2)記載
のボトルの殺菌方法。
【0021】(4)オゾン水処理の条件が、温度5〜2
5℃、時間5〜20秒間、オゾン濃度5〜15ppmの
条件である前記(2)記載のボトルの殺菌方法。
【0022】次に、本発明について更に詳細に説明す
る。前記したように、本発明は、特定条件による洗浄方
法と特定の殺菌手段を組み合わせると共に、特定の温度
条件でボトルを洗浄することにより、洗浄後におけるボ
トルの殺菌条件を緩和させることができ、かつボトルの
殺菌時間を短縮することを可能にする点にその特徴を有
するものである。
【0023】本発明において、殺菌されるボトルの材質
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート等が例示されるが、これに限らず、こ
れを同効のものに対しても適宜適用することが可能であ
り、例えば、これらの材質を使用し、常法によりブロー
成形して得られるPETボトル等のプラスチックボトル
に対して本発明の殺菌方法が適用される。
【0024】次に、これらのボトルに充填される液体と
しては、特に限定されるものではないが、例えば、果汁
飲料、ヨーグルト飲料等の高酸性飲料、及び、水、フレ
ーバードウォーター、ウーロン茶、緑茶等の低栄養飲料
があげられるが、本発明の殺菌方法は、低pHの高酸性
飲料はもとより、低栄養飲料に対しても好適に適用し得
るものである。
【0025】本発明における洗浄処理は、ボトルの内壁
面、又はボトルの外壁面及び内壁面を40〜70℃で2
〜20秒間、好ましくは、50〜60℃、5〜10秒間
の処理条件で実施することが必要とされる。尚、かかる
処理条件は、ボトルに対する負荷の限界値と、洗浄効果
の限界値として設定されるものであり、当該条件からは
ずれた場合、所期の目的を達成することはできない。上
記ボトルを洗浄処理するにあたっては、上記の条件が満
たされるものであれば、その実施方法は特に限定されな
いが、例えば、口部を下方に向けた状態のプラスチック
ボトルの口部から、温水注入ノズルを該ボトルの内部に
挿入し、当該ノズルから放出される温水がボトルの底壁
から側壁を伝わって口部から流失するように温水を上方
に放出させて、ボトルの内壁の温度を40〜70℃の温
度に昇温させて洗浄処理する方法が好ましい。
【0026】その具体的方法を例示すると、例えば、図
1に示すように、ボトル1の口部2を下方、好ましくは
真下に向け、この状態のプラスチックボトルの口部2か
ら、温水注入ノズル3を当該ボトル1の内部に挿入す
る。次いで、温水4がボトル1の底壁5から側壁6、
6′を伝わって口部2から外部に流失するように温水を
上方に放出させて、ボトル1の内壁の温度を40〜70
℃の温度に昇温させる。この際、温水注入ノズル3の先
端が、ボトル1の底壁5から側壁6、6′を伝わって流
下する温水W、W′に接触しないように、温水注水ノズ
ル3をボトル1の内部に挿入するのがよい。この方法に
よると、ノズル3から出た温水が、ボトルの内壁に接触
して戻ってくる温水W、W′と接触することがないの
で、温水注水ノズル3の先端が汚染することがなく、か
つ所定の熱量を有する温水をボトル1の底壁5から側
6、6′壁に沿って効率的に流すことができる。従っ
て、この方法によれば、ボトルの内壁を安定に所定の温
度に昇温させることができる。また、この場合、温水注
水ノズル3として、図1に示されるような円筒状のもの
を使用すると、温水をボトル1の底壁5から側壁6、
6′に沿って効率的に流すことができるので好ましい。
【0027】上記洗浄条件を達成するためには、温水注
水ノズル3として、ノズル内径8〜10mm、好ましく
は9〜10mmの円筒状ノズルを使用し、かつ70℃以
下で温水を注入するのがよい。この場合、40〜70℃
の温水をボトル1本当たりボトル内容量の0.4〜1.
1倍量、好ましくは0.6〜0.8倍量使用するのがよ
く、温水をノズル3から10〜20l/分の速度で放出
するのがよい。このようにすると、ボトルの内壁を均一
かつ効率的に洗浄処理することができる。尚、このよう
な方法は、次の殺菌処理の場合にも同様に適用すること
が可能である。
【0028】次に、本発明における殺菌処理は、湿熱加
熱処理、又はオゾン水処理により行うが、このうち、湿
熱加熱処理の場合は、熱水又は蒸気により、65〜75
℃、5〜20秒間、好ましくは、70〜75℃、10〜
15秒間の処理条件で実施することが必要とされる。
尚、かかる処理条件は、ボトルに対する負荷の限界値
と、殺菌効果の限界値として設定されるものであり、当
該条件からはずれた場合、所期の目的を達成することは
できない。
【0029】一方、オゾン水処理の場合は、オゾン濃度
5〜15ppm、好ましくは、5〜10ppm、5〜2
0℃、5〜25秒間、好ましくは、10〜20℃、5〜
10秒間の処理条件で実施することが必要とされる。
尚、かかる処理条件は、ボトルに対する負荷の限界値
と、殺菌効果の限界値として設定されるものであり、当
該条件からはずれた場合、所期の目的を達成することは
できない。
【0030】上記湿熱加熱による処理は、例えば、ボト
ルの口部を下方に向け、当該口部から熱水注入ノズルを
ボトル内部に挿入し、ボトル内壁面全域に熱水が接触す
るように熱水を噴射する方法、ボトルの内部に熱水を満
注充填する方法、熱水の中を通したり、蒸気を接触させ
るなどの方法、等により行うことができる。蒸気を接触
させて殺菌する場合は、例えば、70〜100℃に保持
したスチームトンネル内に3〜10秒間程度通過させる
ことにより好適に実施することができる。
【0031】以上の方法により、ボトルの殺菌処理を行
うことにより、ボトルに過剰な負荷をかけることなく、
充分な殺菌を行うことができるが、殺菌効率を一層高め
るために、熱水によりボトルの内壁面の温度を殺菌温度
に昇温させるとともに、ボトルの外壁面を同様に処理し
てこれらを所定時間の範囲で前記殺菌温度に保持するの
がよい。具体的には、熱水、蒸気をボトルの外壁面に接
触させることによりボトルの外壁面を加熱する場合に
は、ボトルの上方及び/又は左右方向からボトルに熱水
をシャワーするのが効率的である。この方法によると、
温度コントロールが容易で、ボトルに過剰の負荷をかけ
ることがなくその変形を確実に防止することができる点
で、蒸気を使用する場合にくらべて好適である。また、
熱水をボトルの上方から下にシャワーする方法は熱水を
ボトルの外壁面に均一に伝熱できるので好ましい。
【0032】上記ボトルの外壁面の殺菌処理を、内壁面
の殺菌処理によってボトルの内壁面の昇温が保持されて
いる間に行うと、内壁面の殺菌処理によって殺菌温度に
まで昇温された、例えば、65〜75℃に昇温されたボ
トルを当該殺菌温度に更に一定時間保持することを意味
する。
【0033】上記方法では、ボトル1本当たり65〜7
5℃、好ましくは70〜75℃の熱水10〜1000l
を好ましくは5〜20秒間、更に好ましくは8〜15秒
間シャワーするのがよい。熱水の代わりに、蒸気を使用
する場合には、0.2〜0.5kg/cm3 (ゲージ
圧)の蒸気を5〜15秒間ボトルの外壁に吹きつけるの
がよい。
【0034】以上の方法によれば、内壁面の殺菌処理と
外壁面の殺菌処理が併用されるので、極めて効率的、か
つ完全な殺菌を達成することができる。上記ボトルの殺
菌処理は、工業的には、例えば、図2に示す連続処理装
置10を使用して連続的に行うことができる。ここで、
図2において、11は搬送装置を示し、ボトル1は熱水
注水ノズル3′により内部に熱水を注入させながら、か
つ熱水シャワー部12で外部上方からボトルに熱水をシ
ャワーされながら図示の方向に搬送されて行く。
【0035】尚、上記本発明方法で殺菌処理されたボト
ルは、飲料充填工程に搬送された後、例えば、孔径0.
22μm以下の濾過膜で濾過したミネラルウォーター等
の飲料を、クラス100以下の殺菌条件下で充填した
後、上記方法と同様にして殺菌処理したキャップをして
密封することにより製品化される。
【0036】一方、上記オゾン水処理は、5〜15pp
mのオゾン濃度を有するオゾン水を使用し、当該オゾン
水とボトルの内壁面、又はボトルの外壁面及び内壁面と
を接触させることにより実施される。オゾン水との接触
の具体的な処理手段としては、ボトル内にオゾン水を満
注充填し、当該オゾン水を当該容器内に保持せしめて、
殺菌処理を完了させる方法、ボトル内にオゾン水を満注
充填後、当該オゾン水の容器内への注入を更に続行し
て、容器からオゾン水をオーバーフローさせ、これによ
り殺菌処理を完了させる方法、ボトルにオゾン水を噴霧
し、殺菌処理を完了させる方法、ボトルをオゾン水中に
浸漬し、殺菌処理を完了させる方法等が採用される。ボ
トルにオゾン水を噴霧した後、更に当該ボトル内にオゾ
ン水を満注充填し、当該オゾン水を当該ボトル内に保持
せしめて、殺菌処理を完了させる方法も採用される。ま
た、オゾン水を満注充填した後これをボトル内に保持す
る方法では、ボトルの貯蔵及び輸送時間内に殺菌処理を
完了させることもできる。尚、オゾン水を噴霧する場合
には、ボトルの口部を下方に向け、当該口部からノズル
をボトル内部に挿入し、ボトル内壁面全域にオゾン水が
接触するように、オゾン水をノズルから噴出する方法が
好適である。更に、その際、ボトルの外壁面に、ボトル
の上方及び/又は左右方向からオゾン水をシャワーリン
グさせる方法も採用できる。
【0037】本発明によれば、5〜15ppmのオゾン
濃度を有するオゾン水を用いることにより、オゾンを水
中に閉じこめた状態で、外部に揮散させることなく、ボ
トル壁面と接触させることが可能となると共に、オゾン
水とボトル壁面とが直接接触するため、ガスを用いる場
合のようにボトル壁表面に境膜層が形成されることがな
く、オゾンが直接壁面に作用することが可能となり、こ
れによりオゾンと殺菌対象である微生物とが接触する確
率及び回数が増大すると共に、オゾン濃度の希薄化が防
止され、その結果として、殺菌を短時間で、かつ確実に
行うことが可能となるものである。尚、オゾンを水に溶
かした場合、そのオゾン水の濃度が5ppmの濃度より
低いものでは殺菌効果が十分でなく、また、15ppm
の濃度より高いものでは、オゾン処理システムが複雑と
なると共に、飲料の充填工程への移送のタイミングを延
長し、かつ水洗工程や乾燥工程を付加してオゾンの内容
物への影響を完全に排除することが必要となり、従っ
て、生産コストの低減は望めなくなる。
【0038】これに対して、上記濃度範囲のものであれ
ば、殺菌処理後のボトルは、水切りを行うことにより、
オゾン水の大部分がボトル壁等の表面から速やかに除去
されることから、ただちに飲料の充填工程への移送を行
っても、残留オゾンによる内容物への影響が少なく、安
全かつ衛生的であり、従って、殺菌処理後のボトルを、
水洗工程や乾燥工程を経ることなしに、ただちに内容物
の充填工程に移送することが可能である。
【0039】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明するが、本発明は、当該実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 (1)洗浄処理 PETボトルの口部を下方に向けた状態で、搬送装置に
セットし、図2の殺菌処理装置の手前側の円方向に搬送
される部分で、温水注入ノズルを当該口部よりボトル内
に挿入し、当該ノズルから放出される温水がボトルの底
壁から側壁を伝わって口部から流出するように温水を上
方に放出させて洗浄処理を行った。このとき、温水の放
出処理は、60℃の温水1000mlを、ノズルから1
2l/分の速度で6秒間放出することにより行った。ま
た、注入ノズルは、内径9mmの円筒状ノズルを使用し
た。
【0040】(2)殺菌処理 PETボトルの内壁面、外壁面に熱水をシャワーして、
ボトルの温度を75℃にし、これを10秒間維持して、
当該PETボトルの殺菌処理を行った。
【0041】(3)処理結果 上記洗浄処理、及び殺菌処理による殺菌効果、及び当該
処理によるボトル及び内容物への影響を試験するため
に、ボトルの内壁に105 のカビを付着させ、上記洗浄
処理及び殺菌処理を行った結果、菌数の変化は、洗浄処
理により103 低下し、また、殺菌処理により102
下することが判明し、これらを併用することにより確実
に殺菌し得ることが確認された。
【0042】また、上記洗浄処理及び殺菌処理を行い、
ボトルへの影響を調べた結果、ボトルの変形等は全くみ
られず、ボトルに過剰な負荷をかけないものであること
が確認された。そして、このようなボトルへの負荷低減
効果は、従来の通常のPETボトル等に必要とされてい
た耐熱性付与のための加工工程を省略することを可能に
し、また、ボトルの厚みを薄く形成することを可能にす
るものであることが確認された。
【0043】実施例2 (1)洗浄処理 実施例1と同様にして洗浄処理を行った。
【0044】(2)殺菌処理 PETボトルの内壁面に15℃の15ppmのオゾン濃
度のオゾン水を5秒間噴霧した後、ひき続きボトルの内
壁面、及び外壁面を上記オゾン水で10秒間噴霧し、当
該PETボトルの殺菌を行った。
【0045】(3)処理結果 上記洗浄処理、及び殺菌処理による殺菌効果、及び当該
処理によるボトル及び内容物への影響を試験するため
に、ボトルの内壁に105 のカビを付着させ、上記洗浄
処理及び殺菌処理を行った結果、菌数の変化は、洗浄処
理により103 低下し、殺菌処理により102 低下する
ことが判明し、これらを併用することにより確実に殺菌
し得ることが確認された。
【0046】また、上記洗浄処理及び殺菌処理を行い、
常法により当該ボトルにミネラルウォーターを充填し
て、その影響を調べた結果、内容物に対する影響は全く
みられず、また、ボトルの変形等も全くみられず、ボト
ルに過剰な負荷をかけないものであることが確認され
た。そして、このようなボトルへの負荷低減効果は、従
来の通常のPETボトル等に必要とされていた耐熱性付
与のための加工工程を省略することを可能にし、また、
ボトルの厚みを薄く形成することを可能にするものであ
ることが確認された。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、特定条
件の洗浄処理と特定の殺菌手段を組み合わせたことによ
り、従来実施することが困難であったボトルの殺菌条件
の緩和と殺菌効率の向上化と云う二律背反の効果を達成
することを可能にしたものであり、本発明によれば、以
下のような効果が奏される。
【0048】(1)ボトルに過剰な負荷をかけることな
く、かつ短時間で殺菌処理をすることができる。 (2)比較的低温で殺菌処理を施すことができるため、
ボトルの耐熱温度を低くすることができ、従って、従
来、必要とされていたボトルの耐熱性付与のための加工
工程を省略し、かつボトルの厚みを薄くすることが可能
となることから、ボトル1本を製造する材料の使用量を
少なくすることができ、ボトルコストの低減を図ること
ができる。 (3)オゾン水の濃度を低減できることから、従来、オ
ゾン水による殺菌方法を採用した場合に問題とされてい
た殺菌時間の長期化の問題を解決することができると共
に、簡便なオゾン水処理設備を使用するだけで済み、生
産コストを一段と低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺菌方法の洗浄処理工程においてボト
ル内部を洗浄している状態を示す説明図である。
【図2】本発明の殺菌方法を連続的に実施するための装
置の説明図である。
【符合の説明】
1 ボトル 2 ボトル口部 3 温水注入ノズル 3′ 熱水注入ノズル 4、W、W′ 温水 5 ボトル底壁 6、6′ ボトル側壁 10 連続処理装置 11 搬送装置 12 熱水シャワー部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトルの内壁面を40〜70℃で2〜2
    0秒間の条件で洗浄した後、ボトルの内壁面、又はボト
    ルの外壁面及び内壁面を殺菌処理することを特徴とする
    ボトルの殺菌方法。
  2. 【請求項2】 殺菌処理が、湿熱加熱処理、又はオゾン
    水処理である請求項1記載のボトルの殺菌方法。
  3. 【請求項3】 湿熱加熱処理の条件が、温度65〜75
    ℃、時間5〜20秒間の条件である請求項2記載のボト
    ルの殺菌方法。
  4. 【請求項4】 オゾン水処理の条件が、温度5〜25
    ℃、時間5〜20秒間、オゾン濃度5〜15ppmの条
    件である請求項2記載のボトルの殺菌方法。
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