JPH0776322B2 - ボ−ルペン用水性黒色顔料インキ - Google Patents

ボ−ルペン用水性黒色顔料インキ

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JPH0776322B2
JPH0776322B2 JP61283875A JP28387586A JPH0776322B2 JP H0776322 B2 JPH0776322 B2 JP H0776322B2 JP 61283875 A JP61283875 A JP 61283875A JP 28387586 A JP28387586 A JP 28387586A JP H0776322 B2 JPH0776322 B2 JP H0776322B2
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JP
Japan
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ink
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carbon black
black
ball
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JP61283875A
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博美 佐野
武志 外山
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はボールペン用水性黒色顔料インキに関するもの
であり,更に詳しくは,潤滑性があり,ボール沈み現象
が起こりにくいボールペン用黒色水性顔料インキに関す
るものである。
(従来技術) 従来,ボールペン用水性インキの着色剤は染料を用いて
いたが,近年,筆跡の耐水性,耐光性の向上のために顔
料を用いることになり,特に黒色インキの場合の着色剤
としてはカーボンブラックが用いられている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら,ボールペン用水性インキの着色剤とし
て,カーボンブラックを用いたインキで筆記を行なう
と,インキ中のカーボンブラックにより,ボールペンチ
ップのボール受座が研摩されてしまい,ボール受座の摩
耗によりボールがボールペンチップ内方へ埋没してしま
う,いわゆる,ボール沈み現象が発生し,その結果,筆
記不能となってしまう。すなわち,カーボンブラックを
着色剤として用いたボールペン用水性インキは筆記でき
る距離が短いという問題点があった。
そこで,ボール受座の摩耗を防止するため各種潤滑剤を
インキに添加する方法が提案されているが,未だ充分な
硬化を得るには至っていない。
(問題点を解決するための手段) 本発明はボールペンチップのボール受座の摩耗を防止
し,前記問題点を解決することを目的としたものであっ
て揮発分8.0重量%以上のカーボンブラックとスチレン
−アクリル酸共重合物系高分子分散剤と水とから少なく
ともなるボールペン用水性黒色顔料インキを要旨とす
る。
以下,本発明を詳しく説明する。
本発明の骨子である,揮発分8.0重量%以上のカーボン
ブラックは着色剤として用いらているカーボンブラック
の中で,特にボール受座の摩耗を防止するものとして用
いるものである。ここで揮発分とは以下の様にして測定
された値を言う。即ち,測定するカーボンブラック2gを
磁製ルツボに入れ蓋をかぶせた後,電気炉中で950℃,7
分間加熱した後室温迄放置冷却し,加熱前後の重量差と
加熱前の重量との商に100を掛け重量%で表わす。一般
に市販されているカーボンブラックの揮発分はグレード
により各種の値を有しているが,0.6重量%から21.5重量
%のものが知られており,揮発分8.0重量%未満のカー
ボンブラックを用いた場合,ボール受座の摩耗が大き
く,そのため筆記距離が短かくなる。揮発分8.0重量%
以上のカーボンブラックとしては,カラーブラックFW20
0,同FW2,同FW2V,スペシャルブラック4,同4A,同5,同6
(以上,デグサ社製),ロイヤルスペクトラ,ネオスペ
クトラマーク1,同2,ネオスペクトラAG,ラーベン5750
(以上コロンビアンカーボン社製)などが使用可能であ
る。
スチレン−アクリル酸共重合物系高分子分散剤は、前記
カーボンブラックをインキ中に安定に分散させるために
使用するものである。具体的には、スチレンとアクリル
酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩との共重合体やス
チレンとアクリル酸エステルとアクリル酸のアルカリ金
属塩、アンモニウム塩との共重合体やスチレンとメタク
リル酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩との共重合体
やスチレンとメタクリル酸エステルとメタクリル酸のア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩との共重合体といったも
のが挙げられる。その使用量はインキ全量に対して0.5
〜20.0重量%が好ましい。
以上の他,必要に応じて浸透剤として水溶性界面活性剤
やペン先乾燥防止剤として尿素,尿素誘導体やグリコー
ル類等の水溶性有機溶剤や,防錆剤,防カビ剤,消泡剤
などを適宜選択して使用することもできる。
本発明に係るボールペン用水性黒色顔料インキの製造方
法は,成分を従来公知のサンドミル,ボールミル等の分
散機により分散・混合する事によって容易に得られる
が,分散効果を高めるためにプレミキシングとして通常
の撹拌翼を有する撹拌機による撹拌・混合の工程やシャ
ープレス等の遠心分離器を用い粗大粒子を除去する工程
は好ましく用いられる。
(作用) 本発明に係るインキを用いた場合,何故にボール沈みが
少なくなり,その結果筆記できる距離が長くなるかにつ
いては以下の様に推察される。カーボンブラックはその
表面を炭素酸化物により被覆されており,これが揮発分
となっている訳であるが,本発明に係るインキに用いる
カーボンブラックは表面を被覆している炭素酸化物が多
いため,筆記時,インキ中のカーボンブラックとボール
受座は炭素酸化物を介して接することになり,ボール受
座がカーボンブラックにより直接研摩されないため,ボ
ール受座の摩耗が少なくなるものと考えられる。
(実施例) 以下,本発明の実施例を示すが,実施例中,「部」とあ
るのは「重量部」を示す。
実施例1 スペシャルブラック6(揮発分18.0重量%のカーボンブ
ラック,デグサ社製) 7.0部 ジョンクリル62(スチレン−アクリル酸共重合物の塩,
ジョンソン株式会社製) 10.0部 エチレングリコール 20.0部 NaOH 0.2部 水 62.8部 上記成分を混合し,撹拌機にて3時間プレミックスし更
に,サンドミルにて5時間,分散した後,粗大粒子をシ
ャープレスにより除去し黒色インキを得た。
比較例1 カラーブラックS170(揮発分4.5重量%のカーボンブラ
ック デグサ社製) 7.0部 ジョンクリル62 10.0部 エチレングリコール 20.0部 NaOH 0.2部 水 62.8部 上記成分を実施例1と同様にして黒色インキを得た。
実施例2 ネオスペクトラマークII(揮発分12.0重量%のカーボン
ブラック コロンビアカーボン社製) 8.0部 ジョンクリル61J(スチレン−アクリル酸共重合物の塩
ジョンソン株式会社製) 15.0部 グリセリン 15.0部 水 62.0部 上記成分を混合し,撹拌機にて6時間プレミックスし更
にサンドミルにて6時間分散した後粗大粒子をシャープ
レスにより除去し,黒色インキを得た。
比較例2 ラーベン7000(揮発分7.5重量%のカーボンブラック
コロンビアンカーボン社製) 8.0部 ジョンクリル61J 15.0部 グリセリン 15.0部 水 62.0部 上記成分を実施例2と同様にして黒色インキを得た。
実施例3 ラーベン5750(揮発分8.5重量%のカーボンブラック
コロンビアンカーボン社製) 8.0部 ジョンクリル61J 15.0部 グリセリン 15.0部 水 62.0部 上記成分を混合し,撹拌機にて6時間プレミックスし,
更にボールミルにて30時間分散した後,粗大粒子をシャ
ープレスにて除去し,黒色インキを得た。
(効果) 以上,実施例1〜3,比較例1,2で得た黒色インキを,ス
テンレスチップ,0.5φmm超硬ボールを備えた中綿式ボー
ルペン型筆記具に1.5g充填し試験用サンプルを作成し,
筆記可能距離及びボール沈み量を測定した結果を表に示
す。
※1 筆記可能距離 試験 螺線筆記試験機にて,筆記角度70゜,筆記速度7cm/sec,
筆記荷重100gの条件下,JISP3201筆記用紙Aを用いて筆
記を行ない,200m毎に重量を測定し,インキ吐出量が0.0
5g未満になった時までの距離を筆記可能距離とした。
※2 ボール沈み量 試験 ※1筆記可能距離試験の条件で600m筆記した時のボール
出の高さを測定し,筆記前のボール出の高さとの差を求
めボール沈み量とした。
以上詳細に説明したように,本発明に係るボールペン用
水性黒色顔料インキを用いた場合,ボール受座の摩耗性
が少なく,結果,筆記可能距離が長くなるという実用上
非常に有益な効果をもたらす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮発分8.0重量%以上のカーボンブラック
    とスチレン−アクリル酸共重合物系高分子分散剤と水と
    から少なくともなるボールペン用水性黒色顔料インキ。
JP61283875A 1986-11-28 1986-11-28 ボ−ルペン用水性黒色顔料インキ Expired - Lifetime JPH0776322B2 (ja)

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JP61283875A JPH0776322B2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28 ボ−ルペン用水性黒色顔料インキ

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JPS63152681A JPS63152681A (ja) 1988-06-25
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