JPH077614Y2 - 等速ジョイント - Google Patents

等速ジョイント

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JPH077614Y2
JPH077614Y2 JP12753988U JP12753988U JPH077614Y2 JP H077614 Y2 JPH077614 Y2 JP H077614Y2 JP 12753988 U JP12753988 U JP 12753988U JP 12753988 U JP12753988 U JP 12753988U JP H077614 Y2 JPH077614 Y2 JP H077614Y2
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JP
Japan
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boot
adapter
bent portion
constant velocity
velocity joint
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JP12753988U
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JPH0250518U (ja
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至徳 寺阪
裕 浜崎
敏晴 新本
充 北浦
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、プロペラシャフト等の高速回転する駆動軸
に取付ける等速ジョイントに関し、詳しくは、駆動軸の
大きな作動角に対応しうるようにブーツ取付部形状を改
良した等速ジョイントに関するものである。
〔従来の技術〕
後輪が車軸管にリジットに取付けられる半浮動又は全浮
動型の後輪懸架方式を備える後輪駆動車においては、駆
動軸である後輪が走行中路面状態によって上下に変動す
るため、変速機とディファレンシャル間を連結するプロ
ペラシャフトには、その変動を吸収するための構造が必
要であり、従来このような変動を、等速ジョイントを用
いて対応するようにした構造のプロペラシャフトが一般
的に用いられ始めている。
第3図は、その1例を示すもので、このプロペラシャフ
ト1は、中央部をセンタベアリング3で支承した前後の
推進軸1a,1bで成っており、そのセンタベアリング3と
後部推進軸1bとの間に等速ジョイント2を設け、又、各
推進軸1a、1bと変速機5及びディファレンシャル6との
間をそれぞれクロスジョイント4、4で連結している。
上記構造では、第4図に示すように前部推進軸1aと連結
する等速ジョイント2の外輪10に対して内輪11に連結し
た後部推進軸1bの角度が変化しても、ボール9を介して
回転力がムラなく後部推進軸1bに伝達することができ
る。
上記等速ジョイント2は、ボール9の潤滑性を良好に保
つために、外輪10の開口端部をブーツ14で塞ぎ、このブ
ーツ14とカバー17で囲まれる空間にグリースを封入して
内部を潤滑するようにしているが、プロペラシャフトの
ように高速で回転する駆動軸に取付けた場合、封入され
たグリースが遠心力により外側に向かって大きな圧力を
加えてブーツ14を大きく変形させる問題がある。このた
めプロペラシャフトに用いる等速ジョイント2では、金
属のブーツアダプタ12を取付けた構造のものを採用して
いる。即ち、第4図に示すように、外輪10の開口端部に
金属薄板から成る筒状のブーツアダプタ12を取付け、こ
のブーツアダプタ12の先端を内側に折曲げてブーツ14の
抱持部15を形成し、ブーツ14の小径側の他端を後部推進
軸1bにブーツバンド16により外嵌固定しており、上記構
造では、グリースの遠心力による圧力の多くを金属のア
ダプタ12で受けるので、ブーツ14の変形が小さく抑えら
れる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、近年において前後輪を駆動させる4輪駆動車
の需要が多くなっているが、半浮動又は全浮動型の後輪
駆動車に4輪駆動方式を適用した場合、後輪駆動だけの
車に比べて推進軸1bの外輪10に対する作動角度が著しく
大きくなり、従来構造の等速ジョイントでは変動した後
部推進軸1bとブーツアダプタ12の先端部13が干渉するこ
とがある。
このような干渉を防止するためには、ブーツアダプタ12
の外径を大きくしてその先端部13と後部推進軸1bとの間
の間隔を大きくすればよいが、ブーツアダプタ12の径を
大きくした場合、内部の潤滑性を保つためにカバー17と
ブーツ14で囲まれる空間にはその空間容積に対して所定
割合以上のグリースを封入する必要があるため、アダプ
タ12の径の拡大に応じてグリースの量を増大させなけれ
ばならない。
ところが、封入グリースの量を増大させた場合、プロペ
ラシャフトの回転時に遠心力により外輪10内面やブーツ
14の内面に押し付けられるグリースの量が大きくなり、
ブーツ14に加わるグリース圧力が増大し、このため、第
5図に示すようにブーツ14の中央部が外側に脹らむ反転
現象が生じる場合がある。このようにブーツが反転する
と、グリースの潤滑容積が大きくなってボール9の摺動
部へのグリースの潤滑量が不足したり、反転したブーツ
14外面に後部推進軸1bが接触してブーツの損傷事故が生
じる不具合がある。
そこで、この考案は、ブーツアダプタの径を大きくする
ことなく、駆動軸の大きな作動角に対してアダプタと駆
動軸との干渉をなくした等速ジョイントを提供すること
を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この考案は、外輪の開口端
部に筒状のブーツアダプタを取付け、このブーツアダプ
タの先端部にブーツの一端を抱持固定すると共に、その
ブーツの他端を駆動軸に外嵌固定し、上記外輪の内部に
グリースを封入した等速ジョイントにおいて、上記ブー
ツアダプタの先端部は、所定の長さで駆動軸から離反す
る方向に屈曲する屈曲部を有し、その屈曲部の端部を、
屈曲部にほぼ沿うように内側に折り返し、この折り返し
部と屈曲部の間でブーツを抱持し、そのブーツ抱持部
を、屈曲部の屈曲方向に縦長の扁平な形状で形成したの
である。
すなわち、上記構造においては、ブーツアダプタの先端
部と駆動軸との間の間隔が大きくなり、両者の干渉が防
止されるため、駆動軸の作動角を大きく取ることができ
る。また、ブーツアダプタの先端部だけを変形させるだ
けでアダプタの外径を大きくする必要がないため、グリ
ースの封入量を増大させる必要がない。
〔実施例〕
第1図及び第2図は、この考案の実施例を示している。
図に示すようにブーツアダプタ12は、一端が、外輪10の
開口端外周に嵌合する嵌合部12aとなり、他端側が段差
を介してその嵌合部12aより小径のブーツ取付部12bとな
っており、このブーツ取付部12bの径は、第4図の従来
構造のアダプタ外径と同じに形成されている。
そのブーツ取付部12bの先端部13は、第1図に示すよう
に、所定の長さの範囲で、後部推進部1bの周面から離反
する方向に鋭角的に屈曲し、その屈曲部13bの端部が、
屈曲部13bにほぼ平行に沿うように折り返されており、
この折り返し部13aと屈曲部13bの間で、ブーツ14の他端
を抱持する抱持部15を形成している。上記の変形によ
り、アダプタの先端部13の内面側に位置する折り返し部
13aは、屈曲部13aの傾斜に対応して、アダプタ12の中心
から軸方向の外側に向かうに従って後輪推進軸1bから離
れる方向に傾斜しており、上記ブーツ保持部15は、屈曲
部13aの屈曲する方向に縦長の扁平な形状となってい
る。
ブーツ14は、アダプタ12に抱持される端部から後部推進
軸1bに外嵌される他端に向かって漸次縮径するラッパ状
に形成されており、他端外周にはブーツバンドの取付溝
14aが形成されている。
上記構造では、アダプタ12の先端部13の内面側の折り返
し部13aが、外面側の屈曲部13bとの接続部に近づくほど
後部推進軸1bの周面から離れているため、後部推進軸1b
が内輪11を支点に傾斜しても、後部推進軸1bの傾きに沿
って先端部13が外側に拡がって、両者の間にすき間が確
保されることになり、干渉が防止される。実際に、第4
図に示す従来構造では後部推進軸1bの作動角は最大で10
deg程度であったが、この考案構造では19degの作動角を
得ることができた。
また、アダプタ12の先端部13以外の径は第4図に示す従
来構造と同一であるため、グリースの封入量を増大する
必要がなく、第5図に示すようなブーツの反転現象を無
くすことができる。
なお、上記実施例ではプロペラシャフトに適用した例を
示したが、これに限定されるものではなく、作業角の大
きな駆動軸全般に対して本考案を適用することができ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、ブーツアダプ
タの先端部を、駆動軸から離れる方向に屈曲させた後、
その屈曲部に沿うように折り返し、その折り返し部と屈
曲部の間でブーツを抱持するようにしたので、アダプタ
におけるブーツ抱持部が全体として駆動軸から離れるよ
うに屈曲することになり、駆動軸とブーツ抱持部との干
渉が防止され、駆動軸の作動角を大きくとることができ
る。
また、アダプタの先端部だけを屈曲させるだけでよく、
アダプタの外径を大きくさせる必要がないので、グリー
スの封入量を増大させる必要がなく、ブーツの反転現象
を防止できる効果がある。
さらに、ブーツ抱持部の形状を屈曲部の屈曲方向に長い
扁平な形状としたので、従来構造のようにアダプタを円
形に丸めてブーツを抱持する場合に比べて、ブーツをア
ダプタによって大きな接触長さで強く圧着することが可
能となり、ブーツとアダプタの連結強度を大きくできる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る実施例の要部を示す側面図、第
2図は同上を一部を切欠いて示す斜視図、第3図はプロ
ペラシャフトの構造を模式的に示す図、第4図は従来の
等速ジョイントの構造を示す一部縦断側面図、第5図は
従来構造の作用例を示す一部縦断側面図である。 1……プロペラシャフト、1b……後部推進軸、2……等
速ジョイント、10……外輪、12……ブーツアダプタ、13
……先端部、14……ブーツ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新本 敏晴 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)考案者 北浦 充 静岡県掛川市上内田859―1

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪の開口端部に筒状のブーツアダプタを
    取付け、このブーツアダプタの先端部にブーツの一端を
    抱持固定すると共に、そのブーツの他端を駆動軸に外嵌
    固定し、上記外輪の内部にグリースを封入した等速ジョ
    イントにおいて、上記ブーツアダプタの先端部は、所定
    の長さで駆動軸から離反する方向に屈曲する屈曲部を有
    し、その屈曲部の端部を、屈曲部にほぼ沿うように内側
    に折り返し、この折り返し部と屈曲部の間でブーツを抱
    持し、そのブーツ抱持部を、屈曲部の屈曲方向に縦長の
    扁平な形状で形成したことを特徴とする等速ジョイン
    ト。
JP12753988U 1988-09-29 1988-09-29 等速ジョイント Expired - Lifetime JPH077614Y2 (ja)

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JP12753988U JPH077614Y2 (ja) 1988-09-29 1988-09-29 等速ジョイント

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JP12753988U JPH077614Y2 (ja) 1988-09-29 1988-09-29 等速ジョイント

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JPH0250518U JPH0250518U (ja) 1990-04-09
JPH077614Y2 true JPH077614Y2 (ja) 1995-02-22

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US6443845B1 (en) 1999-05-18 2002-09-03 Showa Corporation Boot mounting structure and method of mounting boot

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2587727Y2 (ja) * 1991-09-25 1998-12-24 エヌティエヌ株式会社 ブーツ

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DE10024533B4 (de) * 1999-05-18 2009-09-03 Showa Corp., Gyoda Manschettenmontageanordnung und Manschettenmontageverfahren

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