JPH0775671A - 翼付留置針 - Google Patents

翼付留置針

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JPH0775671A
JPH0775671A JP5172377A JP17237793A JPH0775671A JP H0775671 A JPH0775671 A JP H0775671A JP 5172377 A JP5172377 A JP 5172377A JP 17237793 A JP17237793 A JP 17237793A JP H0775671 A JPH0775671 A JP H0775671A
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indwelling needle
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Zousuke Arakawa
蔵介 荒川
Kazuhiro Shimizu
一博 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 翼を皮膚に固定したままの状態で留置針をス
ライドさせ針先を翼付保持筒内に収容することができる
翼付留置針を提供する。 【構成】本発明の翼付留置針は、カヌラ1と、このカヌ
ラ1の基端11を支持するハブ2と、このハブ2の基端
21に接続されたチューブ3、および、ハブ2をその内
部に収容して保持する保持筒4から構成されており、保
持筒4にはその先端42側に翼5が設けられている。ハ
ブ2は保持筒4の先端42側の第1の位置から基端41
側の第2の位置まで保持筒4の内壁に沿ってスライド可
能であり、ハブ2と保持筒4には相互係合手段が設けら
れ、ハブ1が保持筒4の第1の位置にあるときには第2
の位置方向への移動を制動し、ハブ2が保持筒4の第2
の位置にあるときには第1の位置方向への移動を制動す
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は翼付留置針に関し、より
詳しくは、使用後、留置針をプロテクタに仕舞う際に生
じていた誤穿刺事故を防止するために、翼付保持筒にプ
ロテクタ機能を付与し、単に留置針をスライドさせるだ
けで針先を翼付保持筒内に収容して保護することができ
る様にした翼付留置針に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用針は、一般にこれを収容し
て保護するプロテクタとは分離されるようになってお
り、そのため、使用後にこれをプロテクタに仕舞う際
に、針先でプロテクタを保持している指を穿刺してしま
う所謂誤穿刺事故が発生しており、その結果、医療従事
者がエイズや肝炎などに感染することがあった。そこ
で、このような誤穿刺事故を無くするために、翼付留置
針に一対のスリットを有するプロテクタを一体的に取り
付け、使用後に翼付留置針をプロテクタのスリットに沿
って後方にスライドさせることにより針先を収容して保
護できるようにしたもの(米国特許第5,120,32
0号)や、留置針と翼付プロテクタからなり、留置針と
翼付プロテクタの相互間に所要位置規制手段を設け、翼
付プロテクタを先端方向にスライドさせることにより針
先を収容して保護できるようにしたもの(特開平1−2
12561号公報)等が提案されている。
【0003】しかしながら、前者の米国特許第5,12
0,320号に示すものは、針に固定された翼をテープ
などで患者の皮膚に固定するものであるため、針を留置
している状態でプロテクタに針を収容することが不可能
であり、従って、テープを剥がして針を抜いてからこれ
をスライドさせてプロテクタに収容する必要があり、ま
た、後者の特開平1−212561号公報に示すもの
は、患者に針を穿刺するときに、刺通時の抵抗により針
が後方に移動してしまったり、翼付プロテクタに針先を
収容するために針を後方に移動したときに、プロテクタ
から針が抜けてしまうなどの構造的な欠陥があり問題で
あった。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、単に留置針をスライドさせるだ
けで針先を翼付保持筒内に収容して保護することができ
る翼付留置針を提供することを目的とする。また、翼を
皮膚に固定したままの状態で針先を翼付保持筒内に収容
保護することができる翼付留置針を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、先端に刃先を有するカヌラと、先端と基
端を有し該カヌラの基端側をその先端側で支持するハブ
と、該ハブの基端に接続されたチューブと、先端と基端
を有しその先端側外壁に可撓性の翼が設けられており、
前記ハブをその内部に収容して保持する保持筒からな
り、前記ハブは前記カヌラが該保護筒先端から所定長突
出する第1の位置から前記カヌラの先端が該保護筒内に
収容される第2の位置まで該保持筒の内壁に沿ってスラ
イド可能であり、前記ハブと保護筒に相互係合手段を設
け、前記ハブが該保持筒の第1の位置にあるときには第
2の位置方向への移動を制動し、第2の位置にあるとき
には第1の位置方向への移動を制動するようにしてなる
翼付留置針を採用している。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、患者の皮膚に留置針を穿
刺する際には、ハブは保持筒の第1の位置に在り、ハブ
と保持筒は相互係合手段によって係合されているので、
穿刺抵抗程度の力によってハブが第2の位置方向すなわ
ち基端方向に移動することがない。また、留置針使用後
に、カヌラの先端が保護筒内に収容される第2の位置ま
でハブを移動させた場合にも、ハブと保持筒は相互係合
手段によって係合されているので、特に第1の方向に移
動させようとしない限り、ハブが第1の方向すなわち先
端方向に移動することがない。さらにまた、ハブは第1
の位置から第2の位置までしか移動することが出来ない
ようになっているので、ハブが保持筒から抜けてしまう
こともない。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例に係る翼付留置針の
一部縦断平面図であり、図2は図1の一部縦断側面図、
図3は図1においてハブを後方にスライドして針先を保
持筒に収容した状態を示す一部縦断平面図、図4は図3
の一部縦断側面図、図5は図3においてハブを矢印B方
向に回転させて保持筒とハブを係合させた状態を示す一
部縦断平面図、図6は図5の一部縦断側面図、図7は図
1のA−A線断面図である。また、図8は本発明の他の
実施例を示す一部縦断平面図であり、図9は図8の一部
縦断側面図である。図1〜図9に示すように、本発明の
翼付留置針は、カヌラ1と、このカヌラ1の基端11を
支持するハブ2と、このハブ2の基端21に接続された
チューブ3、および、ハブ2をその内部に収容して保持
する保持筒4から構成されており、保持筒4にはその先
端42側に翼5が設けられている。そして、ハブ2は保
持筒4の先端42側の第1の位置から基端41側の第2
の位置まで保持筒4の内壁に沿ってスライド可能であ
り、ハブ2と保持筒4には相互係合手段が設けられ、ハ
ブ1が保持筒4の第1の位置にあるときには第2の位置
方向への移動を制動し、ハブ2が保持筒4の第2の位置
にあるときには第1の位置方向への移動を制動するよう
になっている。
【0008】カヌラ1は金属の例えばステンレス(SU
S304が好ましい)で作られた中空針であり、先端に
刃先12を有しており、その基端11側はハブ2の先端
22側で支持されている。ハブ2は通常ポリプロピレン
やポリエステル、ポリエチレン等の可撓性樹脂から形成
されており、その外壁にはその先端22に近接した位置
から基端21に向かって長手方向に走る案内溝23が形
成されており、案内溝23の先端22側端部にはこの溝
23に隣接して側方に係止窩25が設けられている。そ
して、ハブ2の基端21にはチューブ3が接続されてお
り、基端21から先端22方向の案内溝23より基端2
1側に係合腕24が設けられている。この係合腕24は
図示のように通常左右一対設けられるが、左右どちらか
1個でもよく、形状は図1などに示すような先端にフッ
ク241を有し、スリット244によってハブ2の基軸
243から隔てられたものが採用される。このスリット
244を設けることにより、ハブ2の形成材料の可撓性
により容易に内側に撓ませることができるようになって
いる。フック241は図1や図4に示すようなコの字状
の溝242を有するものにし、係合腕24を指で内側に
撓ますことによりフック241が後述の係合孔44から
外れ係合状態が解除されるようにしても、図8および図
9に示すように係合腕24の先端部外側に球面状の突起
245を有し、フック241の基端246より先端側に
薄肉部分247を設けたものにし、ハブ2を引っ張るこ
とによりフック241が容易に撓んで後述の係合孔44
(または係合窩45)から外れ係合状態が解除されるよ
うにしてもよい。尚、ハブ2の先端22の係合窩25は
係合腕24の数に合わせて設ければよく、従って係合腕
24の数に対応して案内溝23の両側に1対設けても、
片側に1個だけ設けてもよい。
【0009】保持筒4は前記ハブ2をその内部に収容し
て保持する筒状の部材であり、その先端42側外壁には
可撓性の翼5が設けられている。そして、ハブ2はカヌ
ラ1が保護筒4の先端42から所定長突出する第1の位
置からカヌラ1の先端が保護筒4内に収容される第2の
位置までこの保持筒4の内壁に沿ってスライド可能であ
る。保持筒4の基端41側の内壁には図2、図4、図6
に示すようなハブ2の係合窩25と係合する係合突起4
3が設けられており、この係合突起43は前記ハブ2の
案内溝23に嵌めこまれ、係合溝23の端から端までし
か移動できないようになっている。また、係合突起43
より基端41側にはハブ2の係合腕24のフック241
と係合する係合孔44が設けられている。フック241
が図8や図9に示すような球面状の突起246を有する
ものの場合には、係合孔44の代わりに係合突起43よ
り基端41側の内側に浅い凹面からなる係合窩45を設
けてもよい。
【0010】翼付留置針の使用時には、ハブ2と保持筒
4の位置関係は図1、図2及び図8に示すようになって
いる。この状態ではハブ2は保持筒4の第1の位置に在
り、従って、カヌラ1の先端の刃先12は保持筒4の先
端42から所定長突出して位置している。そして、第1
の位置では、ハブ2と保持筒4は、ハブ2の係合腕24
(正確には係合腕24のフック241)と保持筒4の係
合孔44(または係合窩45)からなる第1係合手段に
よって相互に係合されており、翼付留置針を患者の皮膚
に穿刺した時に、ハブ2が保持筒4の基端41側に移動
しないようなっている。
【0011】翼付留置針使用後は、図1〜図6に示す翼
付留置針の場合には、係合腕24を指で強く摘むと、係
合腕24が内側に撓み保持筒4の係合孔44から外れる
ので、そのまま指で係合腕24を摘んだ状態でハブ2を
その基端21方向に移動させると、保持筒4内壁の係合
突起43は案内溝23に沿って第1の位置から移動し、
第2の位置で係合突起43が案内溝23の端の壁に衝突
してハブ2の基端21方向への移動が停止される(図
3、図4参照)。この時、カヌラ1の刃先12は完全に
保持筒4の中に収容されている。また、図8、図9に示
す翼付留置針の場合には、係合腕24を指で摘んでハブ
2をその基端方向に引っ張ると、フック241が内側に
撓んで保持筒4の係合窩45から外れ、ハブ2は基端2
1方向に移動する。この時、保持筒4内壁の係合突起4
3は案内溝23に沿って第1の位置から移動し、第2の
位置で係合突起43が案内溝23の端の壁に衝突してハ
ブ2の基端21方向への移動が停止される(図9参
照)。
【0012】次に、図5、図6に示すようにハブ2を矢
印B方向に回すと、保持筒4の係合突起43はハブ2の
案内溝23と係合窩25の間の壁26を乗り越えて係合
窩25内に移動し、係合突起43と係合窩25は嵌合さ
れる。この状態では、ハブ2は間の壁の低い係合突起4
3方向への移動は可能であるが、他の方向への移動は不
可能になっており、カヌラ1は保持筒4内に安全に保護
される。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の翼付留置針を使用することによって、医療
従事者の誤穿刺事故を確実に防止することができる、ハ
ブを保持筒に沿ってその基端方向に移動するだけで刃先
を保持筒内に収容することができるので、翼を外すタイ
プのものに比較して操作が簡単である、などの効果を奏
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る翼付留置針の一部縦断
平面図である。
【図2】図1の一部縦断側面図である。
【図3】図1においてハブを後方にスライドして針先を
保持筒に収容した状態を示す一部縦断平面図である。
【図4】図3の一部縦断側面図である。
【図5】図3においてハブを矢印B方向に回転させて保
持筒とハブを係合させた状態を示す一部縦断平面図であ
る。
【図6】図5の一部縦断側面図である。
【図7】図1のA−A線断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す一部縦断平面図であ
る。
【図9】図8の一部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 カヌラ 2 ハブ 23 案内溝 24 係合腕 241 フック 25 係合窩 3 チューブ 4 保持筒 43 係合突起 44 係合孔 45 係合窩 5 翼
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 翼付留置針
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は翼付留置針に関し、より
詳しくは、使用後、留置針をプロテクタに仕舞う際に生
じていた誤穿刺事故を防止するために、翼付保持筒にプ
ロテクタ機能を付与し、単に留置針をスライドさせるだ
けで針先を翼付保持筒内に収容して保護することができ
る様にした翼付留置針に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用針は、一般にこれを収容し
て保護するプロテクタとは分離されるようになってお
り、そのため、使用後にこれをプロテクタに仕舞う際
に、針先でプロテクタを保持している指を穿刺してしま
う所謂誤穿刺事故が発生しており、その結果、医療従事
者がエイズや肝炎などに感染することがあった。そこ
で、このような誤穿刺事故を無くするために、翼付留置
針に一対のスリットを有するプロテクタを一体的に取り
付け、使用後に翼付留置針をプロテクタのスリットに沿
って後方にスライドさせることにより針先を収容して保
護できるようにしたもの(米国特許第5,120,32
0号)や、留置針と翼付プロテクタからなり、留置針と
翼付プロテクタの相互間に所要位置規制手段を設け、翼
付プロテクタを先端方向にスライドさせることにより針
先を収容して保護できるようにしたもの(特開平1−2
12561号公報)等が提案されている。
【0003】しかしながら、前者の米国特許第5,12
0,320号に示すものは、針に固定された翼をテープ
などで患者の皮膚に固定するものであるため、針を留置
している状態でプロテクタに針を収容することが不可能
であり、従って、テープを剥がして針を抜いてからこれ
をスライドさせてプロテクタに収容する必要があり、ま
た、後者の特開平1−212561号公報に示すもの
は、患者に針を穿刺するときに、刺通時の抵抗により針
が後方に移動してしまったり、翼付プロテクタに針先を
収容するために針を後方に移動したときに、プロテクタ
から針が抜けてしまうなどの構造的な欠陥があり問題で
あった。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、単に留置針をスライドさせるだ
けで針先を翼付保持筒内に収容して保護することができ
る翼付留置針を提供することを目的とする。また、翼を
皮膚に固定したままの状態で針先を翼付保持筒内に収容
保護することができる翼付留置針を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、先端に刃先を有するカヌラと、先端と基
端を有し該カヌラの基端側をその先端側で支持するハブ
と、該ハブの基端に接続されたチューブと、先端と基端
を有しその先端側外壁に可撓性の翼が設けられており、
前記ハブをその内部に収容して保持する保持筒からな
り、前記ハブは前記カヌラが該保筒先端から所定長突
出する第1の位置から前記カヌラの先端が該保筒内に
収容される第2の位置まで該保持筒の内壁に沿ってスラ
イド可能であり、前記ハブと保筒に相互係合手段を設
け、前記ハブが該保持筒の第1の位置にあるときには第
2の位置方向への移動を阻止し、第2の位置にあるとき
には第1の位置方向への移動を阻止するようにしてなる
翼付留置針を採用している。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、患者の皮膚に留置針を穿
刺する際には、ハブは保持筒の第1の位置に在り、ハブ
と保持筒は相互係合手段によって係合されているので、
穿刺抵抗程度の力によってハブが第2の位置方向すなわ
ち基端方向に移動することがない。また、留置針使用後
に、カヌラの先端が保筒内に収容される第2の位置ま
でハブを移動させた場合にも、ハブと保持筒は相互係合
手段によって係合されているので、特に第1の方向に移
動させようとしない限り、ハブが第1の方向すなわち先
端方向に移動することがない。さらにまた、ハブは第1
の位置から第2の位置までしか移動することが出来ない
ようになっているので、ハブが保持筒から抜けてしまう
こともない。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例に係る翼付留置針の
一部縦断平面図であり、図2は図1の一部縦断側面図、
図3は図1においてハブを後方にスライドして針先を保
持筒に収容した状態を示す一部縦断平面図、図4は図3
の一部縦断側面図、図5は図3においてハブを矢印B方
向に回転させて保持筒とハブを係合させた状態を示す一
部縦断平面図、図6は図5の一部縦断側面図、図7は図
1のA−A線断面図である。また、図8は本発明の他の
実施例を示す一部縦断平面図であり、図9は図8の一部
縦断側面図である。図1〜図9に示すように、本発明の
翼付留置針は、カヌラ1と、このカヌラ1の基端11を
支持するハブ2と、このハブ2の基端21に接続された
チューブ3、および、ハブ2をその内部に収容して保持
する保持筒4から構成されており、保持筒4にはその先
端42側に翼5が設けられている。そして、ハブ2は保
持筒4の先端42側の第1の位置から基端41側の第2
の位置まで保持筒4の内壁に沿ってスライド可能であ
り、ハブ2と保持筒4には相互係合手段が設けられ、ハ
ブ1が保持筒4の第1の位置にあるときには第2の位置
方向への移動を阻止し、ハブ2が保持筒4の第2の位置
にあるときには第1の位置方向への移動を阻止するよう
になっている。
【0008】カヌラ1は金属の例えばステンレス(SU
S304が好ましい)で作られた中空針であり、先端に
刃先12を有しており、その基端11側はハブ2の先端
22側で支持されている。ハブ2は通常ポリプロピレン
やポリエステル、ポリエチレン等の可撓性樹脂から形成
されており、その外壁にはその先端22に近接した位置
から基端21に向かって長手方向に走る案内溝23が形
成されており、案内溝23の先端22側端部にはこの溝
23に隣接して側方に係窩25が設けられている。そ
して、ハブ2の基端21にはチューブ3が接続されてお
り、基端21から先端22方向の案内溝23より基端2
1側に係合腕24が設けられている。この係合腕24は
図示のように通常左右一対設けられるが、左右どちらか
1個でもよく、形状は図1などに示すような先端にフッ
ク241を有し、スリット244によってハブ2の基軸
243から隔てられたものが採用される。このスリット
244を設けることにより、ハブ2の形成材料の可撓性
により容易に内側に撓ませることができるようになって
いる。フック241は図1や図4に示すようなコの字状
の溝242を有するものにし、係合腕24を指で内側に
撓ますことによりフック241が後述の係合孔44から
外れ係合状態が解除されるようにしても、図8および図
9に示すように係合腕24の先端部外側に球面状の突起
245を有し、フック241の基端246より先端側に
薄肉部分247を設けたものにし、ハブ2を引っ張るこ
とによりフック241が容易に撓んで後述の係合孔44
(または係合窩45)から外れ係合状態が解除されるよ
うにしてもよい。尚、ハブ2の先端22の係合窩25は
係合突起43の数に合わせて設ければよく、従って係合
突起43の数に対応して案内溝23の両側に1対設けて
も、片側に1個だけ設けてもよい。
【0009】保持筒4は前記ハブ2をその内部に収容し
て保持する筒状の部材であり、その先端42側外壁には
可撓性の翼5が設けられている。そして、ハブ2はカヌ
ラ1が保筒4の先端42から所定長突出する第1の位
置からカヌラ1の先端が保筒4内に収容される第2の
位置までこの保持筒4の内壁に沿ってスライド可能であ
る。保持筒4の基端41側の内壁には図2、図4、図6
に示すようなハブ2の係合窩25と係合する係合突起4
3が設けられており、この係合突起43は前記ハブ2の
案内溝23に嵌めこまれ、案内溝23の端から端までし
か移動できないようになっている。また、係合突起43
より基端41側にはハブ2の係合腕24のフック241
と係合する係合孔44が設けられている。フック241
が図8や図9に示すような球面状の突起246を有する
ものの場合には、係合孔44の代わりに係合突起43よ
り基端41側の内側に浅い凹面からなる係合窩45を設
けてもよい。
【0010】翼付留置針の使用時には、ハブ2と保持筒
4の位置関係は図1、図2及び図8に示すようになって
いる。この状態ではハブ2は保持筒4の第1の位置に在
り、従って、カヌラ1の先端の刃先12は保持筒4の先
端42から所定長突出して位置している。そして、第1
の位置では、ハブ2と保持筒4は、ハブ2の係合腕24
(正確には係合腕24のフック241)と保持筒4の係
合孔44(または係合窩45)からなる第1係合手段に
よって相互に係合されており、翼付留置針を患者の皮膚
に穿刺した時に、ハブ2が保持筒4の基端41側に移動
しないようなっている。
【0011】翼付留置針使用後は、図1〜図6に示す翼
付留置針の場合には、係合腕24を指で強く摘むと、係
合腕24が内側に撓み保持筒4の係合孔44から外れる
ので、そのまま指で係合腕24を摘んだ状態でハブ2を
その基端21方向に移動させると、保持筒4内壁の係合
突起43は案内溝23に沿って第1の位置から移動し、
第2の位置で係合突起43が案内溝23の端の壁に衝突
してハブ2の基端21方向への移動が停止される(図
3、図4参照)。この時、カヌラ1の刃先12は完全に
保持筒4の中に収容されている。また、図8、図9に示
す翼付留置針の場合には、係合腕24を指で摘んでハブ
2をその基端方向に引っ張ると、フック241が内側に
撓んで保持筒4の係合窩45から外れ、ハブ2は基端2
1方向に移動する。この時、保持筒4内壁の係合突起4
3は案内溝23に沿って第1の位置から移動し、第2の
位置で係合突起43が案内溝23の端の壁に衝突してハ
ブ2の基端21方向への移動が停止される(図9参
照)。
【0012】次に、図5、図6に示すようにハブ2を矢
印B方向に回すと、保持筒4の係合突起43はハブ2の
案内溝23と係合窩25の間の壁26を乗り越えて係合
窩25内に移動し、係合突起43と係合窩25は嵌合さ
れる。この状態では、ハブ2は間の壁の低い係合突起4
3方向への移動は可能であるが、他の方向への移動は不
可能になっており、カヌラ1は保持筒4内に安全に保護
される。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の翼付留置針を使用することによって、医療
従事者の誤穿刺事故を確実に防止することができる、ハ
ブを保持筒に沿ってその基端方向に移動するだけで刃先
を保持筒内に収容することができるので、翼を外すタイ
プのものに比較して操作が簡単である、などの効果を奏
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る翼付留置針の一部縦断
平面図である。
【図2】図1の一部縦断側面図である。
【図3】図1においてハブを後方にスライドして針先を
保持筒に収容した状態を示す一部縦断平面図である。
【図4】図3の一部縦断側面図である。
【図5】図3においてハブを矢印B方向に回転させて保
持筒とハブを係合させた状態を示す一部縦断平面図であ
る。
【図6】図5の一部縦断側面図である。
【図7】図1のA−A線断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す一部縦断平面図であ
る。
【図9】図8の一部縦断側面図である。
【符号の説明】 1 カヌラ 2 ハブ 23 案内溝 24 係合腕 241 フック 25 係合窩 3 チューブ 4 保持筒 43 係合突起 44 係合孔 45 係合窩 5 翼

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に刃先を有するカヌラと、先端と基
    端を有し該カヌラの基端側をその先端側で支持するハブ
    と、該ハブの基端に接続されたチューブと、先端と基端
    を有しその先端側外壁に可撓性の翼が設けられており、
    前記ハブをその内部に収容して保持する保持筒からな
    り、前記ハブは前記カヌラが該保護筒先端から所定長突
    出する第1の位置から前記カヌラの先端が該保護筒内に
    収容される第2の位置まで該保持筒の内壁に沿ってスラ
    イド可能であり、前記ハブと保護筒に相互係合手段を設
    け、前記ハブが該保持筒の第1の位置にあるときには第
    2の位置方向への移動を制動し、第2の位置にあるとき
    には第1の位置方向への移動を制動するようにしてなる
    翼付留置針。
  2. 【請求項2】 ハブの外壁に長手方向の案内溝を形成す
    る一方、保護筒の基端側内壁に係合突起を設け、該係合
    突起が前記案内溝と嵌合し該溝に沿ってスライドするよ
    うにしてなる請求項1に記載の翼付留置針。
  3. 【請求項3】 相互係合手段がハブが第1の位置にある
    ときの第1係合手段と、ハブが第2の位置にあるときの
    第2係合手段からなる請求項2に記載の翼付留置針。
  4. 【請求項4】 第1係合手段がハブの案内溝より基端側
    に設けられた係合腕と保護筒の係合突起より基端側に設
    けられた係合孔からなり、前記係合腕はその先端側端部
    の外側にフックが形成されるとともに、ハブの形勢材料
    の可撓性により内側に容易に撓むことができ、該係合腕
    を内側に撓ませることにより係合状態を解除することが
    できる請求項3に記載の翼付留置針。
  5. 【請求項5】 第1係合手段がハブの案内溝より基端側
    に設けられた係合腕と保護筒の係合突起より基端側に設
    けられた浅い凹面からなる係合窩からなり、前記係合腕
    はその先端側端部の外側に凸面からなる突起が形成され
    るとともに、ハブの形勢材料の可撓性により内側に容易
    に撓むことができ、ハブを基端方向に引っ張ることによ
    り該係合腕が撓んで前記係合窩から外れ係合状態が解除
    される請求項3に記載の翼付留置針。
  6. 【請求項6】 第2係合手段がハブの案内溝の先端側方
    に該溝と隣接して設けられた浅い係止窩と前記保護筒の
    係合突起からなり、ハブを長手軸に関して回転したとき
    に該係合突起が前記案内溝と係止窩の間の仕切りを越え
    て係止窩方向に移動し該係止窩に嵌合する請求項3〜5
    のいずれかに記載の翼付留置針。
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