JPH0775140A - エコー除去回路の挿入接続制御方法 - Google Patents

エコー除去回路の挿入接続制御方法

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JPH0775140A
JPH0775140A JP21533593A JP21533593A JPH0775140A JP H0775140 A JPH0775140 A JP H0775140A JP 21533593 A JP21533593 A JP 21533593A JP 21533593 A JP21533593 A JP 21533593A JP H0775140 A JPH0775140 A JP H0775140A
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JP21533593A
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Inventor
Seiichi Nakajima
誠一 中島
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 網−加入者線インタフェースにおいて、エコ
ー除去回路13,14を挿入接続する必要が本来ない場
合には挿入接続せず、本当に必要な場合に限って挿入接
続することにより、網内に用意するエコー除去回路の設
備数を適切な数に抑えて、網を経済化できるエコー除去
回路の挿入接続制御方法を提供する。 【構成】 発側端末から網に対して送出すべき発呼メッ
セージに、エコー除去回路の挿入希望の有無を記入すべ
きエリアを設けておき、その有無表示を受けて網側は発
側端末に対するエコー除去回路の挿入接続の可否を決
め、実施する。着側端末から網に対して送出すべき呼出
メッセージ又は応答メッセージについても同様である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発側端末から通信網を
介して着側端末に至る通信路において、通信路の途中で
エコーが生じて通話品質が劣化するとき、網側で、エコ
ーキャンセラ又はエコーサプレッサなどを、エコー除去
回路として適切に挿入して、通話品質の劣化を防止する
ようにしたエコー除去回路の挿入接続制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電話通信等においては、加入者線
は2線、網内は4線で音声信号等が伝送されている。こ
のため、網の入り口である加入者線交換機等に、2線4
線変換回路が設けられている。2線4線変換回路内に
は、ハイブリッドトランスが設置されており、ハイブリ
ッドトランスがインピーダンス的に通信路と整合してい
る場合には、網から加入者線への音声信号が加入者線側
に完全に供給される。しかし、加入者線の特性インピー
ダンス等により、ハイブリッドトランスがインピーダン
ス的に不整合の場合には、網から加入者線への信号の一
部が反射されて再び網側に戻り、その信号が遠端話者に
伝送される。
【0003】このとき、話者間(発側端末と着側端末と
の間)の伝送遅延時間が大きい場合には、エコーとして
遠端話者に識別され、通話品質が非常に劣化する。この
ため、網側でエコーを除去する回路を挿入して、通話品
質の劣化を防止するようにしている。これらのエコーを
除去する回路には、エコーキャンセラとエコーサプレッ
サがあるが、最近では特性のよいエコーキャンセラが一
般的に使用されている。以降、エコーキャンセラを用い
るものとして説明する。
【0004】なお、エコーキャンセラは通常一方向のエ
コーをキャンセルするもので(ハーフエコーキャンセ
ラ)、通話双方が2線の加入者線の場合には、それぞれ
の側にエコーキャンセラを設け、おのおのの近端側で生
じるエコーをおのおののエコーキャンセラが消去するも
のである。
【0005】一方、例えば、ISDN(サービス総合デ
ィジタル網)のディジタル加入者線で、かつ端末がディ
ジタル電話機の場合には、2線4線変換回路が挿入され
ないため、ディジタル電話機に対するエコーキャンセラ
は不要である。しかし、加入者線がISDNのディジタ
ル加入者回線であっても、宅内に設置されたディジタル
PBXの先に2線のアナログ電話機を接続する場合に
は、ディジタルPBX内に2線4線変換回路が設けられ
る。
【0006】このとき、ハイブリッドトランスの不整合
がある場合には、上記と同様なエコーの問題が生じる。
このため、網−加入者線インタフェースで示される情報
伝送能力が、音声、または3.1kHzオーディオの場
合には、網側でエコーキャンセラを挿入していた。
【0007】図5は、網側で挿入したエコーキャンセラ
の動作を説明する回路図である。同図において、30
1,302は4線区間の回線、303はハイブリッドト
ランス、304は2線区間の回線、305は電話機、3
10はエコーキャンセラ、306は擬似エコー発生回
路、307はエコー経路特性を記憶するHメモリ、30
8は話者信号、309はエコー信号である。
【0008】上記の説明の例では、回線301,302
はディジタルPBX内まで引き込まれ、ハイブリッドト
ランス303はディジタルPBX内に設置され、ディジ
タルPBXの先に、2線の回線304にアナログ電話機
305が接続された形態となるわけである。
【0009】ハイブリッドトランス303で反射したエ
コー309は、擬似エコー発生回路306からの信号に
より減算され、エコーキャンセラ310を通過した回線
302の出側にはエコーがほとんど存在しない。エコー
キャンセラの詳細な動作は周知であるので、その説明は
省略する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】さて、宅内側の電話機
がディジタル電話機の場合には、該加入者側でのエコー
は生じないため、本来は、網側で該加入者側に対するエ
コーキャンセラを挿入する必要がない。しかし、従来の
網−加入者線インタフェースにおいては、端末側の状況
が不明なため、該加入者側に対するエコーキャンセラを
挿入せざるを得ず、網内に用意するエコーキャンセラの
設備数が増加し、網が不経済になるという問題がある。
【0011】また、ディジタルPBXが専用線と公衆網
を利用するものである場合には、専用線を利用した場合
には網でエコーキャンセラを挿入しないため、ディジタ
ルPBXの2線アナログ電話機を収容する加入者回路に
は、エコーキャンセラを設けていることもある。この場
合、公衆網を利用したとき、伝送遅延時間が大きな通信
区間では、網でも該加入者側に対するエコーキャンセラ
を挿入するため、エコーキャンセラが2重接続されるこ
とになり、2つのエコーキャンセラが相互に干渉しあ
い、エコーキャンセラの動作が不安定になる恐れもあ
る。
【0012】これらの問題は、従来の網−加入者線イン
タフェースに、網側でのエコーキャンセラ挿入制御に関
する十分な情報が存在していないことに起因している。
本発明の目的は、本来エコー除去回路を挿入接続する必
要がない場合には挿入接続せず、挿入接続の必要のある
場合に限って挿入接続を行うことにより、網内に用意す
るエコー除去回路の設備数を適切な数に抑えて、網が不
経済にならないようにし、またエコー除去回路の2重接
続も防止することのできるエコー除去回路の挿入接続制
御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、発側端末から網に対して送出すべき発呼メッ
セージに、エコー除去回路の挿入希望の有無を記入すべ
きエリアを設けておくこととした。また前記発呼メッセ
ージに起因する呼び出しを受けた着側端末から網に対し
て送出すべき呼出メッセージ又は応答メッセージにも、
エコー除去回路の挿入希望の有無を記入すべきエリアを
設けておくこととした。
【0014】
【作用】エコー除去回路の挿入希望の有無を記入すべき
エリアに希望有の表示をした発呼メッセージを受けた網
側は、該発呼の着側に対する伝送遅延時間を勘案してエ
コー除去回路挿入の可否を決定し、可と決定したとき
は、前記発側端末に対するエコー除去回路を、該発側端
末の通話回線に挿入接続する。また、エコー除去回路の
挿入希望の有無を記入すべきエリアに希望有の表示をし
た呼出メッセージ又は応答メッセージを受けた網側は、
発側に対する着側からの伝送遅延時間を勘案してエコー
除去回路挿入の可否を決定し、可と決定したときは、前
記着側端末に対するエコー除去回路を、該着側端末の通
話回線に挿入接続する。
【0015】したがって、例えば、ディジタルPBXに
2線アナログ電話機を接続しており、かつPBXの加入
者回路にエコー除去回路を設置していない場合には、そ
の電話機側からの発呼メッセージの、エコー除去回路の
挿入希望の有無を記入すべきエリアに、希望有の表示を
行い、ディジタル電話機を接続している場合やエコー除
去回路を設置している場合には、希望無の表示をする。
【0016】この結果、エコー除去回路希望の場合に
は、網で伝送遅延時間を勘案して必要と判断した場合に
は、該加入者側に対するエコー除去回路を挿入接続し、
希望無の場合にはエコー除去回路を挿入接続しないた
め、網でのエコー除去回路の所要設備数を適切に抑える
ことができ、経済的な網を構成することができる。ま
た、エコー除去回路希望無の場合には、網でエコー除去
回路を挿入接続しないため、エコー除去回路の2重接続
を防止でき、通話品質も良好に保つことができる。
【0017】
【実施例】次に、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。その前に、本発明の実施例の説明の理解を容易にす
るために、ISDNの接続シーケンス例について説明し
ておく。
【0018】図3は、かかるISDNの接続シーケンス
例を示すシーケンス図である。同図を参照する。端末1
(PBXも網からみると加入者線に接続した端末であ
る)から発呼すると、呼設定メッセージが端末から網に
送出される。加入者線交換機1が呼設定メッセージを受
信すると、端末1に呼設定受付メッセージを送出し、端
末に呼設定メッセージを受付たことを通知する。
【0019】呼設定メッセージには、後述するように相
手端末番号や情報伝送能力としての「音声」、「3.1k
Hzオーディオ」、「非制限ディジタル情報」等の情報
が含まれている。加入者線交換機1は、呼設定メッセー
ジに含まれる各種情報を分析して該呼に適した回線等を
選択し、中継線交換機アドレスメッセージを送出する。
【0020】アドレスメッセージにも、相手番号や情報
伝送能力が他の情報名としてマッピングされる。中継線
交換機も同様に、アドレスメッセージに含まれる情報を
分析して該呼に適した回線等を選択し、着の加入者線交
換機2に、アドレスメッセージを送出する。アドレスメ
ッセージを加入者線交換機2が受信すると、中継線交換
機にアドレス完了メッセージを返送し、中継線交換機は
アドレスメッセージを加入者線交換機1に返送する。
【0021】また、加入者線交換機2は、アドレスメッ
セージを受信すると着の端末2に、呼設定メッセージを
送出する。端末2は呼出メッセージを返送し、加入者線
交換機2が呼出メッセージを受信すると、中継線交換機
に呼出メッセージを送出する。同様に、中継線交換機は
呼出メッセージを受信すると、呼出メッセージを加入者
線交換機1に送出する。
【0022】さらに、加入者線交換機1は呼出メッセー
ジを受信すると、呼出メッセージを端末1に送出する。
端末2が応答すると、応答メッセージが加入者線交換機
2に送出され、呼出メッセージと同様に応答メッセージ
が加入者端末1まで転送され、端末1と端末2は通信状
態に入る。通信が終了すると、呼の切断フェーズになる
が、これらのシーケンスについては本発明には直接関係
しないため説明を省略する。
【0023】次に、呼設定メッセージの情報構造につい
て説明しておく。図4は、呼設定メッセージの情報構造
の例を示す説明図である。同図において、201はプロ
トコル識別子、202はメッセージ種別、203は伝達
能力、204はチャネル識別、205は発番号、206
は発サブアドレス、207は着番号、208は着サブア
ドレス、210は低位レイヤ整合性、211は高位レイ
ヤ整合性である。
【0024】伝達能力203は、さらに以下述べるよう
に、221〜225を含む構成になっている。ここで、
221は情報要素識別子、222は伝達能力内容長、2
23は情報伝達能力、224は情報伝達能力、残りの2
25には他の情報多数が含まれているが説明は省略す
る。
【0025】情報伝達能力223には、「音声」、
「3.1kHzオーディオ」、「非制限ディジタル情
報」を表示する構成となっている。従来の呼設定メッセ
ージには、本発明で提案する「エコーキャンセラ希望」
を表示する情報要素は含まれていないわけである。
【0026】以上を理解した上で、以下、本発明の一実
施例を説明する。図1は、本発明の一実施例を示す構成
図である。同図において、5,6はISDNのディジタ
ルPBX、7,8はISDNの加入者線、11,12は
加入者線交換機、13,14はエコーキャンセラ、2
1,22はエコーキャンセラ13の回線、23,24は
エコーキャンセラ14の回線、である。
【0027】そのほか、25は加入者線交換機11,1
2間の中継回線、31,32,33,34は2線アナロ
グ電話機、35,36はディジタル電話機、37,3
8,39,40,41,42はPBX内の加入者回路、
43,44はディジタルPBX5,6の中央処理装置、
45,46はディジタルPBX5,6のスイッチであ
る。なお、加入者回路38,41には、エコーキャンセ
ラが含まれているものとする。
【0028】以下、2線アナログ電話機31と2線アナ
ログ電話機33,34およびディジタル電話機36との
接続を例にとり、本発明に関係した動作を説明する。2
線アナログ電話機31が発呼すると、周知のようにディ
ジタルPBX5の中央処理装置43は31の端末データ
(周知の交換機の加入者データに相当する)を参照して
呼設定メッセージを組み立て、中央処理装置43は、加
入者線7を介して呼設定メッセージを加入者線交換機1
1に転送する。
【0029】なお、端末データには端末31が2線アナ
ログ電話機であり等の情報が記憶されている。呼設定メ
ッセージには、情報伝送能力として「音声」と、本発明
で設けた「エコーキャンセラ希望」を含めた情報が含ま
れている。「エコーキャンセラ希望」は例えば伝送能力
203内に、情報要素として新たに定義する。
【0030】加入者線交換機11は呼設定メッセージを
分析し、「音声」と「エコーキャンセラ希望」を判断
し、着信番号から対地までの伝送遅延時間等を算出し、
エコーキャンセラが必要な場合には、加入者線7と回線
21、および回線22と中継回線25とを接続すること
により、エコーキャンセラ13を該呼に挿入する。エコ
ーキャンセラ13は、加入者線7側で生じるエコーを消
去するものである。
【0031】加入者線交換機12に該呼が着信すると、
加入者線交換機12は、該呼をディジタルPBX6に着
信するために、呼設定メッセージをディジタルPBX6
に転送する。ここで、該呼がサブアドレスによりアナロ
グ電話機33を指定したものとする。2線アナログ電話
機33の応答を検出すると、ディジタルPBX6の中央
処理装置44は、2線アナログ電話機33を識別し、応
答メッセージにエコーキャンセラ希望を表示して加入者
線交換機12に転送する。
【0032】「エコーキャンセラ希望」は、呼設定メッ
セージと同様に、例えば 応答メッセージに新たな情報
要素を定義する。加入者線交換機12は、応答メッセー
ジを分析し、エコーキャンセラ希望を識別する。また、
発信番号等から、発信端末側までの伝送遅延時間を算出
し、あるいは発側でエコーキャンセラを挿入した情報等
によりエコーキャンセラが必要であることを識別し、加
入者線8と回線23、および回線24と中継回線25と
を接続することにより、エコーキャンセラ14を該呼に
挿入する。エコーキャンセラ14は、加入者線8側で生
じるエコーを消去するものである。
【0033】この通話では、2線アナログ電話機31と
2線アナログ電話機33との通話でそれぞれの側でエコ
ーが生じるが、エコーキャンセラ13は加入者線7側で
生じるエコーを消去し、エコーキャンセラ14は加入者
線8側で生じるエコーを消去するため、エコーのない通
話が可能になる。
【0034】次に、2線アナログ電話機34がサブアド
レスで指定された場合を説明する。2線アナログ電話機
34の加入者回路41に、エコーキャンセラ(図示は省
略)が設置されている場合では、ディジタルPBX6の
中央処理装置44は、2線アナログ電話機34の応答を
検出すると、2線アナログ電話機34に対応する加入者
回路41にはエコーキャンセラが設置されていることを
識別し、加入者線交換機12にはエコーキャンセラ希望
否の表示を含む応答メッセージを転送する。
【0035】加入者線交換機12は応答メッセージを分
析し、エコーキャンセラ希望否を識別して加入者線8と
中継回線25を直接接続する。この場合には、2線アナ
ログ電話機31側と2線アナログ電話機34側において
エコーが生じるが、2線アナログ電話機31側で生じる
エコーはエコーキャンセラ13で消去され、2線アナロ
グ電話機34側で生じるエコーはディジタルPBX6の
加入者回路41内のエコーキャンセラで消去されるた
め、エコーのない通話が可能になる。また、エコーキャ
ンセラの2重接続も回避される。
【0036】次に、該呼がサブアドレスによりディジタ
ル電話機36を指定したものとする。この場合には、デ
ィジタル電話機36の応答を検出すると、ディジタルP
BX6の中央処理装置44は、ディジタル電話機36を
識別し、応答メッセージにエコーキャンセラ希望否を表
示して加入者線交換機12に転送する。加入者線交換機
12は、応答メッセージを分析し、エコーキャンセラ希
望否を識別して、加入者線8と中継回線25とを接続
し、エコーキャンセラ14を該呼には挿入しない。
【0037】2線アナログ電話機31とディジタル電話
機36との通話においては、アナログ電話機31側でエ
コーが生じるが、このエコーはエコーキャンセラ13に
よって消去され、ディジタル電話機36にはエコーが転
送されないため、エコーのない通話が可能になる。した
がって、加入者線交換機12ではエコーキャンセラ14
を該呼に使用しないため、従来に比べてエコーキャンセ
ラの設備数を適正に抑えることが可能となる。
【0038】次に、2線アナログ電話機32からの発呼
について説明する。2線アナログ電話機32の加入者回
路にエコーキャンセラが設置されている場合では、ディ
ジタルPBX5の中央処理装置43は、2線アナログ電
話機32の発呼を検出すると、2線アナログ電話機32
に対応する加入者回路38には、エコーキャンセラが設
置されていることを識別し、加入者線交換機11に、エ
コーキャンセラ希望否の表示を含む呼設定メッセージを
転送する。
【0039】加入者線交換機11は、呼設定メッセージ
を分析し、エコーキャンセラ希望否を識別して加入者線
7と中継回線25を直接接続する。例えば、加入者回路
にエコーキャンセラがない2線アナログ電話機33との
通話において、2線アナログ電話機32側および2線ア
ナログ電話機33側においてエコーが生じるが、2線ア
ナログ電話機32側で生じるエコーは、ディジタルPB
X5の加入者回路38内のエコーキャンセラで消去さ
れ、2線アナログ電話機33側で生じるエコーはエコー
キャンセラ14で消去されるため、エコーのない通話が
可能になる。
【0040】また、加入者回路38内のエコーキャンセ
ラとエコーキャンセラ13との2重接続も回避される。
2線アナログ電話機34、ディジタル電話機36との接
続においても前記と同様であるので説明は省略する。
【0041】次に、ディジタル電話機35からの発信に
ついて説明する。ディジタル電話機35が発呼すると、
ディジタルPBX5の中央処理装置43は、加入者線7
を介して呼設定メッセージを加入者線交換機11に転送
する。呼設定メッセージには、エコーキャンセラ希望否
を含めた情報が含まれている。加入者線交換機11は呼
設定メッセージを分析し、音声とエコーキャンセラ希望
否を識別し、加入者線7と中継回線25とを接続する。
【0042】したがって、加入者線交換機11ではエコ
ーキャンセラ13を該呼に使用しないため、従来に比べ
てエコーキャンセラの設備数を適正に抑えることが可能
となる。該呼が加入者交換機12に着信した後の動作
は、前記と同様であるので説明は省略する。
【0043】図2は、本発明によるエコーキャンセラ挿
入接続制御法のフローチャート例を示す図である。同図
を参照する。先ず、情報伝送能力が音声か否か判断し
(ステップS101)、音声の場合にはエコーキャンセ
ラ(EC)希望か否かを判断し(ステップS102)、
希望の場合には伝送遅延時間等の条件から判断して(ス
テップS103)エコーキャンセラを挿入する(ステッ
プS104)。それ以外の場合には、エコーキャンセラ
を挿入しない。なお、図2に示すフローが、それぞれの
加入者線側に対するエコーキャンセラの挿入制御手順で
とられる。
【0044】上記説明では、エコーキャンセラを交換機
のスイッチを介して該呼に挿入する例で説明したが、エ
コーキャンセラ付き中継回線と無し中継回線とを設け、
エコーキャンセラが必要な場合にはエコーキャンセラ付
き中継回線を選択し、そうでない場合には無し中継回線
を選択するように構成してもよい。またエコーキャンセ
ラが外部端子から非活性/活性に制御できる場合には、
エコーキャンセラが必要な場合にはエコーキャンセラを
活性にし、そうでない場合にはエコーキャンセラを非活
性に制御するように構成してもよい。
【0045】上記説明では、伝送遅延時間が一定値以上
の場合をエコーキャンセラ挿入の1つの条件としたが、
伝送遅延時間がそれ以下の場合にエコーキャンセラを挿
入しても問題はない。
【0046】上記説明では、エコーキャンセラ挿入の条
件として該呼が音声の場合としたが、トーンディスエイ
ブル機能をもつエコーキャンセラの場合には、3.1k
Hzオーディオ呼に対してエコーキャンセラを挿入して
も何ら問題はない。3.1kHzオーディオにエコーキ
ャンセラを挿入するのは、ファクシミリ送信前後の通話
を考慮するためである。
【0047】上記説明では、エコーキャンセラの挿入位
置を加入者線交換機11,12としたが、エコーキャン
セラの挿入位置を中継交換機としても本発明を適用する
ことができる。この場合には、加入者線交換機11で受
信した「音声」等の情報伝送能力は、従来でも中継線交
換機に共通線信号方式を介して伝達されており、本発明
で設けた「エコーキャンセラ希望」表示を情報伝送能力
等として中継線交換機に転送するようにすればよい。
【0048】すなわち、発信側については共通線信号方
式のアドレスメッセージに、また、着信側については応
答メッセージ等に、それぞれ加入者線交換機11,12
で加入者から受信した「エコーキャンセラ希望」表示を
含ませて中継線交換機に転送し、中継線交換機で上記の
動作を行えばよい。
【0049】上記説明では、着信側においてエコーキャ
ンセラ希望表示は、加入者からの応答メッセージで転送
したが、これに限らず呼出メッセージで加入者線交換機
12に転送しても問題はない。上記説明では網−加入者
線インタフェースとして、N−ISDN(低速狭帯域I
SDN)を想定したが、B−ISDN(高速広帯域IS
DN)においても適用できることは明らかである。
【0050】上記説明では、エコー除去回路としてエコ
ーキャンセラを用いた例であるが、エコーサプレッサを
用いる場合にも本発明が適用できることは明らかであ
る。上記説明では、加入者線がPBXに終端している
が、端末が直接加入者線に接続している形態でも、本発
明が適用できることは明らかである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、網−加
入者線インタフェースに、該加入者側に対するエコーキ
ャンセラ希望か否かの表示を表わす手段を設け、網側で
は、エコーキャンセラを希望する場合には、情報伝送能
力と例えば伝送遅延時間とに応じて、該加入者側に対す
るエコーキャンセラを挿入するように構成したものであ
る。
【0052】したがって、例えば、ディジタルPBXに
2線アナログ電話機を接続しており、かつPBXの加入
者回路にエコーキャンセラを設置していない場合には、
その呼に関して、網−加入者線インタフェースにおい
て、エコーキャンセラ希望を表示し、ディジタル電話機
を接続している場合やエコーキャンセラを設置している
場合の呼に関しては、エコーキャンセラ希望否の表示を
することができる。
【0053】この結果、エコーキャンセラ希望の場合、
網で、エコーキャンセラが必要と判断した場合には、該
加入者側に対するエコーキャンセラを挿入し、希望否の
場合には、エコーキャンセラを挿入しないことが可能に
なるため、網でのエコーキャンセラの設備数を、適切に
抑えることができ、経済的な網を構成することができ
る。また、エコーキャンセラの2重接続を回避すること
ができるため、通話品質も良好に保つことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明によるエコーキャンセラ挿入接続制御法
を示すフローチャートである。
【図3】ISDNの接続シーケンス例を示すシーケンス
図である。
【図4】呼設定メッセージの情報構造の例を示す説明図
である。
【図5】網側で挿入したエコーキャンセラの動作を説明
する回路図である。
【符号の説明】
5,6…ディジタルPBX、7,8…加入者線、11,
12…加入者線交換機、13,14…エコーキャンセ
ラ、21,22…エコーキャンセラ13の回線、23,
24…エコーキャンセラ14の回線、25…中継回線、
31〜34…2線アナログ電話機、35,36…ディジ
タル電話機、37〜42…加入者回路、43,44…中
央処理装置、45,46…スイッチ、201…プロトコ
ル識別子、202…メッセージ種別、203…伝達能
力、204…チャネル識別、205…発番号、206…
発サブアドレス、207…着番号、208…着サブアド
レス、210…低位レイヤ整合性、211…高位レイヤ
整合性、221…情報要素識別子、222…伝達能力内
容長、223…情報伝達能力、224…情報伝達能力、
225…他の情報多数、301,302…回線、303
…ハイブリッドトランス、304…回線、305…電話
機、310…エコーキャンセラ、306…擬似エコー発
生回路、307…Hメモリ、308…話者番号、309
…エコー信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発側端末から網に対して送出すべき発呼
    メッセージに、エコー除去回路の挿入希望の有無を記入
    すべきエリアを設けておき、該エリアに希望有の表示を
    した発呼メッセージを受けた網側は、該発呼の着側に対
    する伝送遅延時間を勘案してエコー除去回路挿入の可否
    を決定し、可と決定したときは、前記発側端末に対する
    エコー除去回路を、該発側端末の通話回線に挿入接続
    し、 前記発呼メッセージに起因する呼び出しを受けた着側端
    末から網に対して送出すべき呼出メッセージ又は応答メ
    ッセージに、エコー除去回路の挿入希望の有無を記入す
    べきエリアを設けておき、該エリアに希望有の表示をし
    た呼出メッセージ又は応答メッセージを受けた網側は、
    発側に対する着側からの伝送遅延時間を勘案してエコー
    除去回路挿入の可否を決定し、可と決定したときは、前
    記着側端末に対するエコー除去回路を、該着側端末の通
    話回線に挿入接続するようにしたことを特徴とするエコ
    ー除去回路の挿入接続制御方法。
JP21533593A 1993-08-31 1993-08-31 エコー除去回路の挿入接続制御方法 Pending JPH0775140A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0742648A2 (de) * 1995-05-12 1996-11-13 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Einrichtung zur Echokompensatorenanschaltung für Fernsprechverbindungen
US7068779B1 (en) 1999-09-24 2006-06-27 Nokia Corporation Control of echo cancellers in a telecommunication system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0742648A2 (de) * 1995-05-12 1996-11-13 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Einrichtung zur Echokompensatorenanschaltung für Fernsprechverbindungen
EP0742648A3 (de) * 1995-05-12 2002-01-02 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Einrichtung zur Echokompensatorenanschaltung für Fernsprechverbindungen
US7068779B1 (en) 1999-09-24 2006-06-27 Nokia Corporation Control of echo cancellers in a telecommunication system

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