JPH077488Y2

JPH077488Y2 - スラブ工事型枠受け金物

Info

Publication number: JPH077488Y2
Application number: JP5198591U
Authority: JP
Inventors: 徳幸荒木
Original assignee: 徳幸荒木
Priority date: 1991-06-11
Filing date: 1991-06-11
Publication date: 1995-02-22
Anticipated expiration: 2005-02-22
Also published as: JPH0585939U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、スラブ工事の型枠受け
金物に関するものであり、詳しくはコンクリートスラブ
の打設工事の際に、型枠材の合板等を支持する鉄パイ
プ、角材等を受ける金物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物のコンクリート
スラブ工事においては、コンクリート打設の際の型枠材
となる合板ベニヤを、下から適宣のサポート材により支
持し、その上に角材を置き、さらにその上に鉄パイプを
並べて、その上に前記の合板ベニヤが位置するようにし
て型枠を形成してコンクリート打設工事をするのが一般
的である。

【０００３】そして従来は、上記の角材等を受けるのに
特別の器具などを用いるものではなく、壁工事の型枠材
である桟木や合板ベニヤから横木をだして適宣に支柱を
固定し、その支柱の上に上記の角材等を載置固定して受
けていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】鉄筋コンクリート構造
のスラブ工事における上記の角材等の受け手段は、工事
そのものが一時的なものであり、工事期間中にのみ角材
等を受けるものであるから、上記のような簡易な手段に
より適宣パイプサポートににより支持していた。

【０００５】しかしながら、上記の従来の技術では、型
枠受けの角材やパイプサポートが極めて不安定になる場
合が多く、また危険性も常に存在しているのが現状であ
る。本考案は、上記の現状並びに問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、簡易な構造からなり、型枠受
けの角材等を容易にかつ安定的に支持することができ
て、かつ取り付け取り外しが容易なスラブ工事型枠受け
金物を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段およびその作用】本考案者
は、上記の問題を解決せんとして種々検討したところ、
上記の角材を金物により支持し、その金物を型枠の桟木
等に固設することに着目した。

【０００７】即ち、本考案の要旨は、「型枠材桟木と型
枠堰板に固設して用いる切欠き部と切起こし片を有する
固設金物と、該固設金物の切欠き部に挿入し切起こし片
に固設して用いる受け金物と、該受け金物に取り付ける
コ字状の角材載置金物からなることを特徴とするスラブ
工事型枠受け金物」であって、かつ「受け金物が、その
上辺に平面部を形成する水平片を有し、かつその一端に
固設金物の切起こし片に固定するための取付部を有する
スラブ工事型枠受け金物」である。

【０００８】本考案におけるスラブ工事型枠受け金物
は、固設金物、受け金物、載置金物の組合せからなるも
のである。そして固設金物は、その両端を例えば釘付け
等により型枠の桟木並びに型枠堰板である合板ベニヤ等
に固設するものであり、その中央部に下記の受け金物を
取り付けるための切欠き部と切起こし片を設けたもので
ある。

【０００９】つぎに受け金物は、その上辺に下記の載置
金物を取り付けるための水平片からなる平面部が垂直片
に連続して形成されたものであり、かつその一端に前記
の切欠き部に挿入して切起こし片に固定するための取付
部を設けたものである。そしてこの取付は、ボルト、ナ
ット等の手段によるものとする。また載置金物は、角材
を載置固定するためのコ字状の金物である。本考案によ
れば、上記のように取付け取り外しが極めて容易であ
り、しかも角材等の受け固定が確実であり型枠受け全体
が安定する。

【００１０】

【実施例】以下実施例に基いて本考案を説明する。図１
は、本考案に係るスラブ工事型枠受け金物を取り付けた
状態を示す側面図である。図において１は本考案に係る
固設金物であり、型枠材横桟木２および型枠堰板３に釘
４ａ、４ｂにより取り付けた状態を示す側面図である。
そして５は、下に説明する受け金物を取付る切起こし片
であり、７はこの固設金物を型枠材の縦桟木等に取り付
ける際に用いる固設金物１の別の切り起こし片である。

【００１１】そして図１において８は、本考案に係る受
け金物であり、９はその受け金物８の上辺に平面部を形
成する水平片、１０は前記の固設金物１の切起こし片５
にボルト１１により固設する受け金物８の取付け部であ
る。また１２は本考案に係るコ字状の角材載置金物であ
る。

【００１２】さらに、１３は前記の角材載置金物１２に
載置して、釘１４により固定した角材であり、１５ａ、
１５ｂは角材１３の上に載置した鉄パイプ、１６はコン
クリートスラブ工事用の型枠を形成する合板ベニヤであ
る。そしてこのようにして、本考案に係るスラブ工事型
枠受け金物により支持された角材は、適宣の間隔をおい
てパイプサポートにより支えられる。

【００１３】つぎに図２は、本考案に係るスラブ工事型
枠受け金物の正面図である。図２において１は本考案に
係る固設金物、２は型枠材横桟木、３は型枠堰板、４ｂ
は釘、４ｄは釘孔、５は固設金物の切起こし片、６は切
欠き部である。さらに図２において８は、本考案に係る
受け金物であり、９は水平片、１１ａはボルト孔、１２
はコ字状の角材載置金物、１２ａは釘孔、１６はコンク
リートスラブ工事用の型枠を形成する合板ベニヤであ
る。

【００１４】図３は、本考案に係るスラブ工事型枠受け
金物の分解斜視図である。そして図３（Ａ）は、その固
設金物１の斜視図である。図において５は切起こし片、
６は切欠き部、７は別の切起こし片である。また図３
（Ｂ）は、本考案に係る受け金物８と角材載置金物１２
の斜視図である。図において９は、受け金物８の上辺に
平面部を形成する水平片であり、１１ａはボルト孔、１
２ａは釘孔である。

【００１５】さらに図４（Ａ）は、前記の図３（Ｂ）の
受け金物８とコ字状の角材載置金物１２の右正面図であ
る。図において９は水平片、１０ａ、１０ｂ、１０ｃは
受け金物８の取付け部１０（前記段落番号００１１並び
に図１）の折り返し片であり、前記の固設金物への取付
の補助的な役目を果たす片部である。そして１１ａはボ
ルト孔、１２ａは釘孔である。つぎに図４（Ｂ）は図３
（Ｂ）の受け金物８の左正面図であり、図において９は
水平片、１０ａ、１０ｂ、１０ｃは前記の折り返し片で
ある。

【００１６】

【考案の効果】本考案によれば、型枠受けの角材やパイ
プサポートが不安定となる危険がなくなり、簡易な構造
で、型枠受けの角材等を容易にかつ安定的に支持するこ
とができる。そして取り付け取り外しが容易であり、か
つ安価なスラブ工事型枠受け金物を提供することができ
る。従って、その実用上の価値は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案に係るスラブ工事型枠受け金物
を取り付けた状態を示す側面図である。

【図２】本考案に係るスラブ工事型枠受け金物の正面図
である。

【図３】図３は、本考案に係るスラブ工事型枠受け金物
の分解斜視図である。そして図３（Ａ）は、その固設金
物の斜視図であり、図３（Ｂ）は、本考案に係る受け金
物と角材載置金物の斜視図である

【図４】図４（Ａ）は、図３（Ｂ）の受け金物と角材載
置金物との右正面図であり、図４（Ｂ）は図３（Ｂ）の
受け金物の左正面図である。

【符号の説明】１固設金物２型枠材横桟木３型枠堰板５切起こし片６切欠き部８受け金物９水平片１０取付け部１１ボルト１２角材載置金物１３角材１５ａ、１５ｂ鉄パイプ１６型枠材合板ベニヤ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】型枠材桟木と型枠堰板に固設して用いる
切欠き部と切起こし片を有する固設金物と、該固設金物
の切欠き部に挿入し切起こし片に固設して用いる受け金
物と、該受け金物に取り付けるコ字状の角材載置金物か
らなることを特徴とするスラブ工事型枠受け金物。
【請求項２】受け金物が、その上辺に平面部を形成す
る水平片有し、かつその一端に固設金物の切起こし片に
固定するための取付部を有するものである請求項１記載
のスラブ工事型枠受け金物。