JPH0774719B2 - 高温焼成炉の炉壁構造体 - Google Patents

高温焼成炉の炉壁構造体

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JPH0774719B2
JPH0774719B2 JP5031691A JP5031691A JPH0774719B2 JP H0774719 B2 JPH0774719 B2 JP H0774719B2 JP 5031691 A JP5031691 A JP 5031691A JP 5031691 A JP5031691 A JP 5031691A JP H0774719 B2 JPH0774719 B2 JP H0774719B2
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眞紀雄 山口
直人 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックの焼成等に用
いられる炉内が1650℃以上の高温となる高温焼成炉
の炉壁構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような高温焼成炉の炉壁構造体と
しては、本出願人の実公平1−36077号公報に記載
のように炉の金属製の外板の内面に多数枚のファイバー
材を積層し、アンカーピンにより外板に固定したものが
知られている。またその後の改良により、図3に示した
ように表面層を構成する数枚のファイバー材をアルミナ
製の主ピン21によって外板22に固定するとともに、
内面層を構成する数枚のファイバー材を補助ピン23に
よって外板22に固定する工夫もなされている。
【0003】ところが図3に示すような従来の炉壁構造
体は、20回程度の昇降温を繰り返すと図4のように表
面層を構成するファイバー材が内面層を構成するファイ
バー材によって押し出され、クラックや割れを生じると
いう問題があった。このために頻繁にファイバー材を張
り替える必要があり、炉の稼働率を低下させる原因とな
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決し、長期間にわたり使用しても表面
層にクラックや割れを生じることのない寿命の長い高温
焼成炉の炉壁構造体を提供するために完成されたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、金属製の外板の内部に多数枚の
ファイバー材を積層してピンにより外板に固定した高温
焼成炉の炉壁構造体において、表面層を主として高温に
耐えるファイバーボードにより構成して主ピンにより外
板に固定し、中間層をファイバーブランケット層とファ
イバーフェルト層により構成して主ピンの中間に配置さ
れた補助ピンにより外板に固定し、内層を主ピン及び補
助ピンの中間に位置する第2の補助ピンにより外板に固
定したことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1は本発明の実施例を示す断面図であ
り、1は従来と同様の金属製の外板であって、その炉内
側に10枚のファイバー材が積層されている。これらの
ファイバー材は表面層2、中間層3、内層4に大別され
る。なお、各ファイバー材は例えば400×600mm程
度の大きさのものである。
【0007】先ず表面層2は2枚のファイバーボード
A,Bと、ブランケットCとから構成されている。これ
らのファイバーボードA,Bは1700℃以上の耐熱温
度を持つもので、その厚みは実施例ではそれぞれ25mm
である。またブランケットCは1600℃の耐熱温度を
持つものである。これらの表面層2は従来と同様にアル
ミナ製の多数の主ピン5によって外板1に固定してあ
る。なお図2に示すように、これらの主ピン5は表面層
2のファイバー材の辺の部分に沿って配置されている。
【0008】中間層3は2枚のブランケットD,Eと、
2枚のフェルトF,Gによって構成されている。ブラン
ケットDは1500℃の耐熱温度を持ち、ブランケット
Eは1400℃の耐熱温度を持つ。またフェルトF,G
は1400℃の耐熱温度を持つものであって、これらの
中間層3は補助ピン6により外板に固定してある。この
補助ピン6もアルミナ製のもので、図2に示すように主
ピン5、5の中間位置に配置されている。また図2に示
されたように、中間層3は表面層2に対して半ピッチず
らせた状態で積層してある。
【0009】内層4はブランケットH,IとボードJに
より構成されている。ブランケットH,Iは1250℃
程度の耐熱温度を持つもので、これらの内層4は金属製
のスタック等の第2の補助ピン7により外板1に固定さ
れている。この第2の補助ピン7を金属製としたのは、
炉内が1700℃となっても内層4の温度はせいぜい5
00〜700℃程度に止まり、高価なセラミックピンを
使用する必要がないためである。なお図2に示すよう
に、この第2の補助ピン7も主ピン5と補助ピン6の中
間位置に配置されている。
【0010】
【作用】このように構成された本発明の高温焼成炉の炉
壁構造体は、炉内温度が1650℃以上の高温となるセ
ラミック焼成炉等に使用され、温度分布に応じて外板1
に積層された表面層2、中間層3、内層4のファイバー
材が優れた断熱効果を発揮することができるものであ
る。また本発明においては、ファイバー材の全体を3層
に大別してそれぞれの層をピンにより固定するようにし
たので、表面層2の直下に位置して表面層2を押し上げ
る中間層3の動きが補助ピン6によって抑制され、昇降
温を繰り返しても表面層2にクラックが発生がしない。
このクラック防止効果は補助ピン6、7による荷重分散
効果と、壁面全体の厚さを一定としたとき図3のものよ
りも表面層2 の厚さが減少することによる効果とによっ
て得られるものであり、図3に示した2層構造のものよ
りも格段に優れている。出願人会社における実績では、
本発明の炉壁構造体は図3の構造のものの使用寿命の3
倍に相当する60回以上の昇降温を繰り返しても全く異
常は認められていない。
【0011】上記のクラック防止効果は、層の数を増加
させ、各層毎にピンで固定して行けば次第に増加するも
のと想定される。しかしこれらのピンは熱応力による荷
重の分散効果を持つ反面、熱の伝導経路となるためにピ
ンの数を増加させると外板1への熱伝導が大となり、熱
荷重が大きくなる。そこで本発明の高温焼成炉の炉壁構
造体は、主ピン5と補助ピン6と第2の補助ピン7とを
それぞれの中間位置に互い違いに配置することにより、
各層の動きを効果的に抑制するとともに、ピンを通じて
外板1に伝わる熱を分散させ、熱荷重の増加を防止して
いる。なお、第2の補助ピン7は表面層2から離れてい
るため、炉内が1700℃となってもせいぜい500〜
700℃程度であり、外板1への熱伝導は小さいから熱
荷重を大きくする心配はない。このように本発明は層を
3層としたことにより、熱荷重の増加防止と熱応力によ
る荷重の分散効果とを両立させた点に特徴がある。さら
にまた、本発明の高温焼成炉の炉壁構造体は表面層2を
主としてファイバーボードにより構成してあるので、内
部のファイバー片が焼成品の表面に付着することを防止
できる効果もある。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、炉内温
度が1650℃以上の高温となる炉に使用しても表面層
にクラックや割れを生じることがなく、使用寿命を従来
の3倍以上とすることができる。このために炉の稼働率
を向上できるのみならず、優れた断熱効果によって燃料
費の節減が可能であること、また表面層2、中間層3、
内層4を個別にピンで止めて行くので施工が容易である
うえ、それによる熱荷重の増加を最小限に抑制できる
の利点がある。よって本発明は従来の問題点を解消した
高温焼成炉の炉壁構造体として、産業の発展に寄与する
ところは極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す正面図である。
【図3】従来の炉壁構造体の断面図である。
【図4】従来の炉壁構造体の欠点を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外板 2 表面層 3 中間層 4 内層 5 主ピン 6 補助ピン 7 第2の補助ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の外板の内部に多数枚のファイバ
    ー材を積層してピンにより外板に固定した高温焼成炉の
    炉壁構造体において、表面層を主として高温に耐えるフ
    ァイバーボードにより構成して主ピンにより外板に固定
    し、中間層をファイバーブランケット層とファイバーフ
    ェルト層により構成して主ピンの中間に配置された補助
    ピンにより外板に固定し、内層を主ピン及び補助ピンの
    中間に位置する第2の補助ピンにより外板に固定したこ
    とを特徴とする高温焼成炉の炉壁構造体。
JP5031691A 1991-02-22 1991-02-22 高温焼成炉の炉壁構造体 Expired - Fee Related JPH0774719B2 (ja)

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