JPH0774654B2 - ディスクブレーキの摩擦パッド支持機講 - Google Patents

ディスクブレーキの摩擦パッド支持機講

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JPH0774654B2
JPH0774654B2 JP62298598A JP29859887A JPH0774654B2 JP H0774654 B2 JPH0774654 B2 JP H0774654B2 JP 62298598 A JP62298598 A JP 62298598A JP 29859887 A JP29859887 A JP 29859887A JP H0774654 B2 JPH0774654 B2 JP H0774654B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディスクブレーキにおける摩擦パッド支持機
構に関するものである。
〔従来の技術〕
第6図は従来のディスクブレーキにおける摩擦パッド支
持機構を示している。
このディスクブレーキはシングルシリンダフローティン
グキャリパ型のもので、1は車両本体に取付けられるパ
ッドサポート、2はキャリパボディー、3は摩擦パッド
を示している。
パッドサポート1はロータ(不図示)を挟んで内側およ
び外側にインナーサポート部1aおよびアウターサポート
部1bに夫々摩擦パッド3、3を配設するための開口4、
5が形成されている。摩擦パッド3はその前端縁に突設
されている係合突起6a、6bがパッドサポート1の凹溝5
a、4bに当接して、摩擦パッド3、3からのブレーキ接
線力が全てパッドサポート1のうちロータ回出側の凹溝
(5a又は4b)に加わり、これによってブレーキ力を受け
ていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の構造では、ブレーキ力がサポ
ートの回出側における凹溝5a(または4b)に集中して作
用してしまう。このため、サポート1には、第6図に示
すように、ロータ回出側のサポート固定中心まわりの垂
直面内回転モーメントMyと、サポートの車体取付部まわ
りの水平面内回転モーメントMxが作用していた。このモ
ーメントMx、Myはロータ回出側にのみ偏って大きく作用
するため、変形力に充分耐え得るだけの剛性をサポート
に持たせなければならず、それ故、サポート自身の剛性
が大きい形状にし、重量的も大きくせざるを得なかっ
た。また、サポートへの変形作用は、キャリパ摺動ピン
の摺動性も悪化させる問題も生じさせていた。
本発明は、上記従来の問題点に着目し、ブレーキ力がサ
ポートに偏って作用しないように変形作用力を充分分散
させ、もってサポート剛性重量の軽減化を図り、キャリ
パ摺動性も良好にできるようにしたディスクブレーキの
摩擦パッド支持機構を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を解決するために、本発明に係るディスクブレ
ーキの摩擦パッド支持機構は、ロータの両側に対向して
配置された摩擦パッドをサポートにより該ロータの軸方
向に移動自在に保持するとともに該摩擦パッドからのブ
レーキ力を受けるようにしたディスクブレーキにおい
て、前記摩擦パッドの内周縁のロータ回入側にロータ回
出方向に向けられたブレーキ力伝達用の係合段部を形成
し、前記サポートには前記摩擦パッドの係合段部に係合
しロータ回入方向に向けられた第1の係止部と、ロータ
回出側にて前記摩擦パッドの端縁部に係合する第2の係
止部とを設け、第1、第2係止部はブレーキ時に常に係
合可能に形成したものである。
〔作用〕
上記構成によれば、制動作用を行わせると、ディスクロ
ータを挟持した摩擦パッドにはロータ回出側に追随移動
しようとする回転力が働く。ブレーキ力はロータ回入側
でパッドの係合段部からサポートの第1係止部が受け、
同時にロータ回出側でパッド端縁部に接するサポートの
第2係止部が受けることとなる。このため、ブレーキ力
はサポートの回入側と回出側で分散して受けられ、サポ
ートに作用する回転力は回出側に集中することがない。
したがって、サポートの変形剛性は従来に比べて半減で
き、もってサポート重量も軽減できる。また、サポート
に不均衡な変形力が作用しないため、キャリパ摺動ピン
部分にも摺動を阻害するような変形が生じない。このた
め、ブレーキ力が大になってもキャリパ動作は軽快に行
われる。
〔実施例〕
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明によるディスクブレーキの摩擦パッド支
持機構の一実施例を示し、ディスクロータ側からインナ
ー側を見た側面図、第2図はそのアウター側から見た側
面図、第5図は本発明を有効に実施できるディスクブレ
ーキを示している。
図中、10はディスクロータ(不図示)を跨ぐように断面
U字形状に形成されたサポート1のインナーブリッジ
部、11はそのアウターブリッジ部を示し、インナーブリ
ッジ部10の両端部に設けられたねじ孔11a、11aを介して
サポート1が車両に螺着される。12はキャリパボディ
ー、13はキャリパーボディー12に設けられた摩擦パッド
押圧用のピストンを示している。14は裏金15の表面に摩
擦部材16が固着された摩擦パッドを示している。
摩擦パッド14の裏金15は左右対称の平面略扇形状に形成
されていて、下縁両端部に係合段部17、18が対向して形
成されるとともに、両肩部19、20が略直角に形成されて
いる。
インナーブリッジ部10およびアウターブリッジ部11に
は、摩擦パッド14を保持するための開口部21、22が該摩
擦パッド14の外形状に略合致して形成されている。該開
口部21、22の下端部両側に摩擦パッド14の内周縁に設け
た係合段部17、18と係合して、摩擦パッド14の図中左右
方向の移動を夫々規制し、摩擦パッド14、14からのブレ
ーキ力を受ける第1の係止段部25、26が形成されてい
る。パッド14の裏金15の両端縁、すなわち肩部19、20の
いわゆるロータ径方向に沿う端縁と対面する前記開口部
21、22の縁部は、その上半部を第2の係止部23、24と
し、前記裏金15の端縁と当接できるようにしている。こ
れにより、ブレーキ力が作用したとき、裏金15からこの
第2の係止部23、24にブレーキ力が伝達されるようにし
ている。また、インナーブリッジ部10の開口部21および
アウターブリッジ部11の開口部22の上部両端には摩擦パ
ッド14の肩部19、20の外縁側と当接して摩擦パッド14の
上下方向の移動を夫々規制し、摩擦パッド14、14からの
ブレーキ力によりロータ径方向に発生する力を受ける第
3係止段部27、28が形成されている。これによりパッド
14の肩部19、20に対応するサポート10側には第2、第3
係合段部23と27および24と28によりL字状に形成された
ブレーキ力の受け部が設けられることになる。この第
2、3係止段部23、27および24、28はピストン13の押圧
中心0と、ディスクロータの回転中心を結ぶ線に対して
ほぼ直角でピストンの押圧中心0を通る線上に設けられ
ている。29は摩擦パッド14とインナーブリッジ部10およ
びアウターブリッジ部11との係合面に夫々配置されたパ
ッドサポート部を示している。
以上が本実施例の構造であるが、次にその作用について
説明する。
なお、以下の作用説明において、摩擦パッド14の右側係
合段部17とインナーブリッジ部10およびアウターブリッ
ジ部11の右側第1の係止段部25との係合部を右側第1ア
ンカー部a、左側係合段部18と左側第1の係止段部26と
の係合部を左側第1アンカー部b、摩擦パッド14の左側
肩部19とインナーブリッジ部10およびアウターブリッジ
部11の左側第2、3の係止段部23、27との係合部を左側
第2アンカー部c、右側肩部20と右側第2、3係止段部
24、28との係合部を右側第2アンカー部dと称す。
ディスクロータが矢印A方向に回転している状態で制動
をかけると、摩擦パッド14、14からのブレーキ力は、サ
ポートのブリッジ部の右側第1アンカー部aとサポート
のロータ回出側メンバーの左側第2アンカー部cで受け
られるので、サポートの受ける周方向ブレーキ力はロー
タの回出側と回入側に分散されることになる。したがっ
て、ブレーキ力がサポートに1点集中的に作用すること
がなくなり、その分だけサポートへの変形作用力が軽減
する。その際、左側第2アンカー部cおよび右側第2ア
ンカー部dはピストン13の押圧中心0と、ディスクロー
タの回転中心を結ぶ線に対してほぼ直角でピストンの押
圧中心を通る線上に位置しているので、第3図に示すよ
うに、左右の第2アンカー部c、dにおける反力Fc、Fd
により摩擦パッド14、14のモーメントF′を抑える方向
に力が働き摩擦パッド14、14の回転が防止される。
一方、ディスクロータが矢印B方向に回転した状態で制
動をかけた場合、左側第1アンカー部bと右側第2アン
カー部dにより摩擦パッド14、14からの円周方向に沿う
ブレーキ力が受けられて分散されるので、サポートの変
形の防止と摩擦パッド14、14の回転も前述の場合と同様
に抑えられる。
したがって本実施例によれば、摩擦パッド14、14から受
けるブレーキ力がサポートに与える変形力をロータ回入
側と回出側とに分散できるのでサポート変形が防止さ
れ、その剛性を軽減できる。また、摩擦パッド14、14の
変形が防止される結果ノイズの発生も防ぐことができ
る。
摩擦パッドからのブレーキ力をその対角線状の両端部で
受けるようにしていることから、ブレーキ力をサポート
1上で分散することができるので、サポート1の変形が
少なくなり、そのために摩擦パッドの摩擦部材の偏摩耗
が少なく、長時間使用後のノイズが出にくく、ブレーキ
ペダルのストロークも増加しない。
特に、本実施例では次のような理由から更にサポート1
の剛性を高くすることができる。
1.第1アンカーとなっているインナーブリッジは両取付
ボルトの間にある為、接線力に対する剛性は最も高いメ
ンバーである。
2.アウターブリッジにかかる接線力は常に回入、回出両
メンバーで支えるので変形が少ない。なお、ブリッジの
ないものは、パッドで両メンバーがつながっているもの
でも、クリアランスを埋めるまではどちらか一方のメン
バーでのみ支えることになる。
3.サポート1のブリッジは回入、回出両メンバーを互い
に近づける方向に変形するため、摩擦パッド端部に第2
アンカー部を設けることで負荷を分散することができ
る。
4.ブリッジには圧縮力がかかるので、鋳鉄等の圧縮に強
い材料の特性を有効に利用できる。
また、摩擦パッドの裏金の形状は部分的にくびれた箇所
がないので、変形が小さくノイズが発生しにくい。
さらに、摩擦パッドにかかるモーメントはサポートで抑
えるため、キャリパボディーにひねりが加わらず、制動
時にスムーズに作動が確保できる。
また、さらに第1アンカー部a、bを摩擦パッドの内周
寄りに設けているので、摩擦パッドの外形状を横長にす
ることができ、第4図に示すように、ディスクロータに
よる振れが大きくなる箇所e、fを充分に抑えることが
でき、これによってもノイズの発生を防ぐことができ
る。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、本発明によれば、摩擦パッド
からのブレーキ力をサポートのロータ回入側と回出側と
で受けるようにしているので、制動時における摩擦パッ
ドのサポートへの変形作用力を分散させサポートの変形
を防止することができる。したがって、サポート剛性を
軽減でき、キャリパ摺動性を向上できるといった効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の一実施例を示す側面図、第3
図は摩擦パッドに加わる反力とモーメントとの関係を示
す平面図、第4図は第1アンカーブレーキの作用を示す
平面図、第5図は本発明を有効に実施できるディスクブ
レーキを示し、第5図(イ)は側面図、第5図(ロ)は
平面図、第5図(ハ)は側面図、第6図は従来の摩擦パ
ッド支持機構の側面図を示している。 1……サポート、10……インナーブリッジ部、11……ア
ウターブリッジ部、12……キャリパボディー、13……ピ
ストン、14……摩擦パッド、15……裏金、16……摩擦部
材、17,18……係合段部、19,20……肩部、21,22……開
口部、23,24……第1係止段部、25,26……第2係止段
部、27,28……第3係止段部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータの両側に対向して配置された摩擦パ
    ッドをサポートにより該ロータの軸方向に移動自在に保
    持するとともに該摩擦パッドからのブレーキ力を受ける
    ようにしたディスクブレーキにおいて、前記摩擦パッド
    の内周縁のロータ回入側にロータ回出方向に向けられた
    ブレーキ力伝達用の係合段部を形成し、前記サポートに
    は前記摩擦パッドの係合段部に係合しロータ回入方向に
    向けられた第1の係止部と、ロータ回出側にて前記摩擦
    パッドの端縁部に係合する第2の係止部とを設け、第
    1、第2係止部はブレーキ時に常に係合可能に形成され
    たことを特徴とする摩擦パッド支持機構。
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