JPH0715292B2 - デイスクブレ−キの摩擦パツド支持機構 - Google Patents

デイスクブレ−キの摩擦パツド支持機構

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JPH0715292B2
JPH0715292B2 JP62084426A JP8442687A JPH0715292B2 JP H0715292 B2 JPH0715292 B2 JP H0715292B2 JP 62084426 A JP62084426 A JP 62084426A JP 8442687 A JP8442687 A JP 8442687A JP H0715292 B2 JPH0715292 B2 JP H0715292B2
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friction pad
friction
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pad
brake torque
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、ディスクブレーキにおける摩擦パッド支持機
構に関するものである。
(発明の背景) 第6図は従来のディスクブレーキにおける摩擦パッド支
持機構を示している。
このディスクブレーキはシングルシリンダフローティン
グキャリパ型のもので、1は車両本体に取り付けられる
パッドサポート、2はキャリパボディー、3は摩擦パッ
ドを示している。パッドサポート1はロータ(不図示)
を挟んで内側および外側にインナーサポート部1aおよび
アウターサポート部1bに夫々摩擦パッド3、3を配設す
るための開口4,5が形成されている。摩擦パッド3はそ
の前端縁に突設されている係合突起6a、6aがパッドサポ
ート1の凹溝4b,5aに当接して摩擦パッド3、3からの
ブレーキ接線力が全てパッドサポート1のうちロータ回
出側の凹溝(4b又は5a)に加わる。
そのため、摩擦パッド3、3の後端側は前方に向けて押
された状態となり、圧縮力を受けて摩擦パッド3がロー
タと接触方向に沿って全体的に波を打った状態に変形
し、摩擦部材7の偏摩耗が生じたり、ノイズ発生の原因
となったりする問題点があった。
(発明の目的) 本発明は、このような従来の問題点を解決するためにな
されたもので、摩擦パッドからのブレーキ接線力をロー
タの回転方向上流側および下流側の離隔した2点で受け
て摩擦パッド全体に圧縮力が生じるのを防ぎ、摩擦パッ
ド全体の変形を抑えることができるようにすると同時
に、ディスクロータの回転方向に沿う摩擦パッドの回転
モーメントを抑えることができるようにしたディスクブ
レーキの摩擦パッド支持機構を提供することを目的とす
るものである。
(発明の概要) 本発明によるディスクブレーキの摩擦パッド支持機構
は、ディスクロータの両側に対向して配置された摩擦パ
ッドを、車両本体に取付けられパッド支持部材により該
ディスクロータの軸方向に移動自在に保持するとともに
該摩擦パッドからのブレーキトルクを受けるようにした
ディスクブレーキにおいて、前記摩擦パッドの内周縁両
端部にブレーキトルク伝達用の係合段部を対向して形成
し、さらに前記パッド支持部材に該摩擦パッドからのブ
レーキトルクを受ける係止部を形成するとともに該摩擦
パッドの外周縁両端部と係合して該摩擦パッドからのブ
レーキトルクを受けるとともに前記ディスクロータの放
射方向外方への該摩擦パッドの移動を規制する係合部を
設けたことを特徴とするものである。
(発明の実施例) 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明によるディスクブレーキの摩擦パッド支
持機構の一実施例を示し、ディスクロータ側からインナ
ー側を見た側面図、第2図はそのアウター側から見た側
面図、第5図は本発明を有効に実施できるディスクブレ
ーキを示している。
図中、10はディスクロータ(不図示)を跨ぐように断面
U字形状に形成されたサポート1のインナーブリッジ
部、11はそのアウターブリッジ部を示し、インナーブレ
ッジ部10の両端部に設けられたねじ孔11a、11aを介して
サポート1が車両に螺着される。12はキャリパボディ
ー、13はキャリパーボディー12に設けられた摩擦パッド
押圧用のピストンを示している。14は裏金15の表面に摩
擦部材16は固着された摩擦パッドを示している。
摩擦パッド14の裏金15は左右対称の平面略扇形状に形成
されていて、下縁両端部に係合段部17、18が対向して形
成されるとともに、両肩部19、20が略直角に形成されて
いる。
インナーブリッジ部10およびアウターブリッジ部11に
は、摩擦パッド14を保持するための開口部21、22が該摩
擦パッド14の外形状に略合致して形成されるとともに、
該開口部21、22の下端部両側に摩擦パッド14の係合段部
17、18と係合して、摩擦パッド14の図中左右方向の移動
を夫々規制し、摩擦パッド14、14からのブレーキトルク
を受ける第1係止段部23、24が形成されている。また、
インナーブリッジ部10の開口部21およびアウターヴリッ
ジ部11の開口部22の上部両端には摩擦パッド14の肩部1
9、20と当接して摩擦パッド14の左右方向および上下方
向の移動を夫々規制し、摩擦パッド14、14からのブレー
キトルクを受ける平面字形状の第2係止段部25、26が
形成されていて、この第2係止段部25、26はピストン13
の押圧中心Oと、ディスクロータの回転中心を結ぶ線に
対しほぼ直角でピストンの押圧中心Oを通る線上に設け
られている。27は摩擦パッド14とインナーブリッジ部10
およびアウターブリッジ部11との係合面に夫々配置され
たパッドサポートプレートを示している。
以上が本実施例の構造であるか、次にその作用について
説明する。
なお、以下の作用説明において、摩擦パッド14の右側係
合段部17とインナーブリッジ部10およびアウターブリッ
ジ部11の右側第1係止段部23との係合部を右側第1アン
カー部a、右側係合段部18と左側第1係止段部24との係
合部を左側第1アンカー部b、摩擦パッド14の左側肩部
19とインナーブリッジ部10およびアウターブリッジ部11
の左側第2係止段部25との係合部を左側第2アンカー部
c、右側肩部20と右側第2係止段部26との係合部を右側
第2アンカー部dと称す。
ディスクロータが矢印A方向に回転している状態で制動
をかけると、摩擦パッド14、14からのブレーキトルク
は、サポートのブリッジ部の右側第1アンカー部aとサ
ポートのロータ回出側メンバーの左側第2アンカー部c
で受けられるので、摩擦パッド14、14の接線方向にかか
る力は引張力となり、摩擦パッド14、14の変形が防止さ
れる。その際、左側第2アンカー部cおよび右側第2ア
ンカー部dはピストン13の押圧中心Oと、ディスクロー
タの回転中心を結ぶ線に対しほぼ直角でピストンの押圧
中心を通る線上に位置しているので、第3図に示すよう
に、左右の第2アンカー部c,dにおける反力Fc,Fdにより
摩擦パッド14、14のモーメントF′を抑える方向に力が
働き摩擦パッド14、14の回転が防止される。
一方、ディスクロータが矢印B方向に回転した状態で制
動をかけた場合、左側第1アンカー部bと右側第2アン
カー部dにより摩擦パッド14、14からのブレーキトルク
が受けられるので、摩擦パッド14、14の接線方向にかか
る力は引張力となり、摩擦パッド14、14の回転も前述の
場合と同様に抑えられる。
したがって本実施例によれば、摩擦パッド14、14の接線
方向にかかる力は引張力となるので、摩擦パッド14、14
の変形が防止されてノイズの発生を防ぐことができる。
摩擦パッドからのブレーキトルクをその対角線状の両端
部で受けるようにしていることから、ブレーキトルクを
サポート1上で分散することができるので、サポート1
の変形が少なくなり、そのために摩擦パッドの摩擦部材
の偏摩耗が少なく、長時間使用後もノイズが出にくく、
ブレーキペタルのストロークも増加しない。
すなわち、サポートの剛性を高くすることができる理由
は以下による。
1.第1アンカーとなっているインナーブリッジは両取付
ボルトの間にある為、接線力にたいする剛性は最も高い
メンバーである。
2.アウターブリッジにかかる接線力は常に回入、回出両
メンバーで支えるので変形が少ない。なおブリッジのな
いものは、パッドで両メンバーがつながっているもので
も、クリアランスを埋めるまではどちらか一方のメンバ
ーでのみ支えることになる。
3.サポート1のブリッジ回入、回出両メンバーを互いに
近づける方向に変形するため、摩擦パッド端部に第2ア
ンカー部を設けることで負荷を分散することができる。
4.ブリッジには圧縮力がかかるので、鋳鉄等の圧縮に強
い材料の特性を有効に利用できる。
また、摩擦パッドの裏金の形状は部分的にくびれた箇所
がないので、変形が小さくノイズが発生しにくい。
さらに、摩擦パッドにかかるモーメントはサポートのみ
で抑えるため、キャリパボディーにひねりが加わらず、
制動時のスムーズな作動が確保できる。
また、さらに第1アンカー部a,bを摩擦パッドの内周寄
りに設けているので、摩擦パッドの外形状を横長にする
ことができ、第4図に示すように、ディスクロータによ
る振れが大きくなる箇所e,fを充分に抑えることがで
き、これによってもノイズの発生を防ぐことができる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明によれば、摩擦パッド
からのブレーキトルクを摩擦パッドの対角する両端部で
受けるようにしているので、制動時における摩擦パッド
には全体として引張力が作用して摩擦パッドの変形を防
止することができ、ノイズの発生や摩擦パッドの偏摩耗
を防ぐことができるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の一実施例を示す側面図、第3
図は摩擦パッドに加わる反力と偶力との関係を示す平面
図、第4図は第1アンカー部の作用を示す平面図、第5
図は本発明を有効に実施できるディスクブレーキを示
し、第5図(イ)は側面図、第5図(ロ)は平面図、第
5図(ハ)は側面図、第6図は従来の摩擦パッド支持機
構の側面図を示している。 1…サポート 10…インナーブリッジ部 11…アウターブリッジ部 12…キャリパボディー、13…ピストン 14…摩擦パッド、15…裏金 16…摩擦部材、17、18…係合段部 19、20…肩部、21、22…開口部 23、24…第1係止段部 25、26…第2係止段部 27…サポートプレート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクロータの両側に対向して配置され
    た摩擦パッドをサポートにより該ディスクロータの軸方
    向に移動自在に保持するとともに該摩擦パッドからのブ
    レーキトルクを受けるようにしたディスクブレーキにお
    いて、前記摩擦パッドの内周縁両端部にブレーキトルク
    伝達用の係合段部を対向して形成し、さらに前記サポー
    トに該摩擦パッドの各係合段部と係合して該摩擦パッド
    からのブレーキトルクを受ける係止部を形成するととも
    に該摩擦パッドの外周縁両端部と係合して該摩擦パッド
    からのブレーキトルクを受けるとともに前記ディスクロ
    ータの放射方向外方へ該摩擦パッドの移動を規制する係
    合部を設けたことを特徴とする摩擦パッド支持機構。
JP62084426A 1987-04-06 1987-04-06 デイスクブレ−キの摩擦パツド支持機構 Expired - Fee Related JPH0715292B2 (ja)

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