JPH0774549A - 高効率線形増幅器 - Google Patents
高効率線形増幅器Info
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- JPH0774549A JPH0774549A JP5215435A JP21543593A JPH0774549A JP H0774549 A JPH0774549 A JP H0774549A JP 5215435 A JP5215435 A JP 5215435A JP 21543593 A JP21543593 A JP 21543593A JP H0774549 A JPH0774549 A JP H0774549A
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- efficiency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高効率線形増幅器において、DC−DCコン
バータ2を使わずに、高効率となる条件で飽和増幅器を
駆動し、高効率化と線形性を向上する。 【構成】 高効率線形増幅器において、増幅用FETQ
の一方の電極とスイッチ素子Sの一方の端子とが直列に
接続されたユニットFET U を複数個構成し、前記
複数個の増幅用FETの他方の電極を並列に接続し、か
つバイアス供給電源に接続し、前記複数個のスイッチ素
子の他方の端子を並列に接続し、かつ出力信号端子に接
続し、前記複数個の増幅用FETの夫々のゲート電極を
並列に接続し、かつ入力信号端子に接続し、前記入力信
号端子に入力される電力に応じて、前記複数個のユニッ
トFETのうち、1又は複数個のスイッチ素子を駆動制
御する制御回路11を構成する。
バータ2を使わずに、高効率となる条件で飽和増幅器を
駆動し、高効率化と線形性を向上する。 【構成】 高効率線形増幅器において、増幅用FETQ
の一方の電極とスイッチ素子Sの一方の端子とが直列に
接続されたユニットFET U を複数個構成し、前記
複数個の増幅用FETの他方の電極を並列に接続し、か
つバイアス供給電源に接続し、前記複数個のスイッチ素
子の他方の端子を並列に接続し、かつ出力信号端子に接
続し、前記複数個の増幅用FETの夫々のゲート電極を
並列に接続し、かつ入力信号端子に接続し、前記入力信
号端子に入力される電力に応じて、前記複数個のユニッ
トFETのうち、1又は複数個のスイッチ素子を駆動制
御する制御回路11を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波で使用される電
力増幅器に関し、特に、高効率線形増幅器に適用して有
効な技術に関する。
力増幅器に関し、特に、高効率線形増幅器に適用して有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波で使用される電力増幅器におい
て、入出力特性が線形で高効率なものは、デジタル移動
体通信機端末の送信部に適する。デジタル携帯電話をは
じめとするデジタル移動体通信では、その通信端末(携
帯器)に使用する送信用増幅器は線形性と高効率とを両
立する必要がある。その理由は以下のとおりである。
て、入出力特性が線形で高効率なものは、デジタル移動
体通信機端末の送信部に適する。デジタル携帯電話をは
じめとするデジタル移動体通信では、その通信端末(携
帯器)に使用する送信用増幅器は線形性と高効率とを両
立する必要がある。その理由は以下のとおりである。
【0003】まず、線形性の必要性について説明する。
ここで、線形性とは入力信号と同じ波形の出力信号が得
られることを意味する。アナログ携帯電話等に使用され
るFM変調を基本とした変調方式では出力信号の振幅は
一定であり、周波数又は位相のみが変化する。このた
め、アナログ携帯電話等に使用される送信用増幅器は線
形である必要がない(振幅が変化しないので、入力信号
に対して比例した大きさの出力信号を出力しても意味が
ない)。
ここで、線形性とは入力信号と同じ波形の出力信号が得
られることを意味する。アナログ携帯電話等に使用され
るFM変調を基本とした変調方式では出力信号の振幅は
一定であり、周波数又は位相のみが変化する。このた
め、アナログ携帯電話等に使用される送信用増幅器は線
形である必要がない(振幅が変化しないので、入力信号
に対して比例した大きさの出力信号を出力しても意味が
ない)。
【0004】しかし、デジタル移動体通信に使用される
QPSK(Quabrapure Phase ShiftKeying :線形デジ
タル方式の一種)等の変調波は位相だけでなく振幅も変
化する。従って、送信用増幅器も変調に伴う振幅の変化
の様子を忠実に再現して増幅する必要がある。このよう
な理由により、入力信号の大きさに比例した大きさの出
力信号が得られる増幅器すなわち線形増幅器が必要とな
る。
QPSK(Quabrapure Phase ShiftKeying :線形デジ
タル方式の一種)等の変調波は位相だけでなく振幅も変
化する。従って、送信用増幅器も変調に伴う振幅の変化
の様子を忠実に再現して増幅する必要がある。このよう
な理由により、入力信号の大きさに比例した大きさの出
力信号が得られる増幅器すなわち線形増幅器が必要とな
る。
【0005】次に、高効率性の必要性について説明す
る。携帯電話に使用する端末は当然極力小さいもの、軽
いものが望まれる。高効率の送信用増幅器を用いること
により以下の利点が生ずる。
る。携帯電話に使用する端末は当然極力小さいもの、軽
いものが望まれる。高効率の送信用増幅器を用いること
により以下の利点が生ずる。
【0006】(1)高効率であれば、当然必要な信号出
力を得るために要する消費電力は少なくてすむ。その結
果、携帯器にいれるバッテリーは小さくてすむ、あるい
はバッテリーの使用時間が長くできる。携帯器に使用さ
れる部品の中で送信用増幅器は最も電力を要する部品な
ので、バッテリーの小型化に与える影響は大きい。 (2)高効率であれば、最終的に熱となる無駄な電力が
減少する。携帯器は小さいので電力損失に伴う熱による
携帯器の温度上昇は非常に大きい。効率が悪いと携帯器
が熱くて触れなくなるといった事態も予想される。この
ため、携帯器にとっては効率向上は必須である。
力を得るために要する消費電力は少なくてすむ。その結
果、携帯器にいれるバッテリーは小さくてすむ、あるい
はバッテリーの使用時間が長くできる。携帯器に使用さ
れる部品の中で送信用増幅器は最も電力を要する部品な
ので、バッテリーの小型化に与える影響は大きい。 (2)高効率であれば、最終的に熱となる無駄な電力が
減少する。携帯器は小さいので電力損失に伴う熱による
携帯器の温度上昇は非常に大きい。効率が悪いと携帯器
が熱くて触れなくなるといった事態も予想される。この
ため、携帯器にとっては効率向上は必須である。
【0007】このように、デジタル移動体通信の端末に
利用する送信用増幅器は、線形性と高効率との両立が必
須である。線形増幅器として最も単純な構成は、図5に
示す増幅用素子をA級にバイアスすることである。この
構成は、従来のオーディオアンプ等に用いられた方法
で、構成が単純なわりに線形性に優れている。この事実
はA級アンプの音質の良さからも推察できる。しかし、
一方、アンプの温度上昇が激しいことからも類推できる
ように、効率が非常に悪い。A級増幅器の理論的な最大
効率は50%である。
利用する送信用増幅器は、線形性と高効率との両立が必
須である。線形増幅器として最も単純な構成は、図5に
示す増幅用素子をA級にバイアスすることである。この
構成は、従来のオーディオアンプ等に用いられた方法
で、構成が単純なわりに線形性に優れている。この事実
はA級アンプの音質の良さからも推察できる。しかし、
一方、アンプの温度上昇が激しいことからも類推できる
ように、効率が非常に悪い。A級増幅器の理論的な最大
効率は50%である。
【0008】効率向上のためには、図6に示すように、
B級、C級等といったバイアスをずらした増幅器が用い
られる。この場合、理論的には効率は最大67%まで向
上するが、これらのバイアス条件では線形性が得られな
い。しかし、その高効率な特性から、ラジオ、テレビ、
通信用など、線形性の必要がない分野においては数多く
使用されている。
B級、C級等といったバイアスをずらした増幅器が用い
られる。この場合、理論的には効率は最大67%まで向
上するが、これらのバイアス条件では線形性が得られな
い。しかし、その高効率な特性から、ラジオ、テレビ、
通信用など、線形性の必要がない分野においては数多く
使用されている。
【0009】より一層の効率向上のために、増幅器(増
幅素子)を出力飽和状態で使用できるD級、E級、F
級、S級といった増幅方法の開発も行われている。これ
らの方法によると、効率は理論的には最大100%ある
いはそれに近い値が得られる。
幅素子)を出力飽和状態で使用できるD級、E級、F
級、S級といった増幅方法の開発も行われている。これ
らの方法によると、効率は理論的には最大100%ある
いはそれに近い値が得られる。
【0010】以上、数多くの増幅器が開発されている
が、A級あるいは一部のAB級(A級とB級との間)を
除いてはそのままでは線形増幅器としては動作しない。
が、A級あるいは一部のAB級(A級とB級との間)を
除いてはそのままでは線形増幅器としては動作しない。
【0011】線形かつ高効率を同時に満たすためには、
B級等の非線形ではあるが効率の高い増幅器を何らかの
形で組み合わせたり、動作をコントロールしたりして線
形動作を実現する方法を採用する必要がある。例えば、
B級プッシュプル方式は2つのB級増幅器を組み合わせ
て使用する方法で、オーディオアンプとしてよく使用さ
れる。
B級等の非線形ではあるが効率の高い増幅器を何らかの
形で組み合わせたり、動作をコントロールしたりして線
形動作を実現する方法を採用する必要がある。例えば、
B級プッシュプル方式は2つのB級増幅器を組み合わせ
て使用する方法で、オーディオアンプとしてよく使用さ
れる。
【0012】また、通信用線形電力増幅器としては最も
高効率が得られるものの一つとして、ドレイン電圧制御
法があげられる。このドレイン電圧制御法は、B級、C
級、F級等の飽和増幅器のドレイン電圧を制御し、線形
動作を行わせる方法である。このドレイン電圧制御法に
ついて、その原理を説明する。
高効率が得られるものの一つとして、ドレイン電圧制御
法があげられる。このドレイン電圧制御法は、B級、C
級、F級等の飽和増幅器のドレイン電圧を制御し、線形
動作を行わせる方法である。このドレイン電圧制御法に
ついて、その原理を説明する。
【0013】図7に通信用線形電力増幅器のブロック回
路図を示す。図7に示すように、飽和増幅器1内のFE
Tは、ゲート電極にRF信号が入力され、ドレイン電極
にRF電力が出力される。ゲート電極−ソース電極間、
ドレイン電極−ソース電極間の夫々には、各々、DCバ
イアスが印加される。飽和増幅器1は、F級動作等線形
性はないが、高効率動作が可能な条件で駆動される。
路図を示す。図7に示すように、飽和増幅器1内のFE
Tは、ゲート電極にRF信号が入力され、ドレイン電極
にRF電力が出力される。ゲート電極−ソース電極間、
ドレイン電極−ソース電極間の夫々には、各々、DCバ
イアスが印加される。飽和増幅器1は、F級動作等線形
性はないが、高効率動作が可能な条件で駆動される。
【0014】前記入力RF信号の一部から入力の振幅に
関する情報が取り出され、DC−DCコンバータ2に入
力される。DC−DCコンバータ2は、入力振幅に応じ
た電圧をドレインバイアス電圧として、飽和増幅器1に
出力する。
関する情報が取り出され、DC−DCコンバータ2に入
力される。DC−DCコンバータ2は、入力振幅に応じ
た電圧をドレインバイアス電圧として、飽和増幅器1に
出力する。
【0015】前記飽和増幅器1から出力されるRF電力
の大きさは、図8のRF信号入力−出力特性図に示すよ
うに、ドレイン電圧で制御される。つまり、ドレイン電
圧が大きくなれば、出力されるRF電力も大きくなる。
逆に、ドレイン電圧を小さくすれば、出力されるRF電
力も小さくなる。飽和増幅器1自身は飽和領域で駆動さ
れ、ドレイン電圧を変えなければ、入力が大きくなって
も出力はそれに比例して大きくならない。すなわち、ド
レイン電圧を大きくしてやれば、出力されるRF電力は
それに応じて大きくなる。
の大きさは、図8のRF信号入力−出力特性図に示すよ
うに、ドレイン電圧で制御される。つまり、ドレイン電
圧が大きくなれば、出力されるRF電力も大きくなる。
逆に、ドレイン電圧を小さくすれば、出力されるRF電
力も小さくなる。飽和増幅器1自身は飽和領域で駆動さ
れ、ドレイン電圧を変えなければ、入力が大きくなって
も出力はそれに比例して大きくならない。すなわち、ド
レイン電圧を大きくしてやれば、出力されるRF電力は
それに応じて大きくなる。
【0016】このように、飽和増幅器1を用いているに
もかかわらず、入力に比例した信号が出力できる。以上
のように、飽和増幅器1の入出力特性をドレイン電圧で
制御し、入力対ドレイン電圧の適切な制御を行うことに
より、線形化が可能となる。
もかかわらず、入力に比例した信号が出力できる。以上
のように、飽和増幅器1の入出力特性をドレイン電圧で
制御し、入力対ドレイン電圧の適切な制御を行うことに
より、線形化が可能となる。
【0017】この種のドレイン電圧制御法はB級、F級
等の高効率飽和増幅器が使用可能なため、これがドレイ
ン電圧制御法の大きな利点となっている。ドレイン電圧
制御法における増幅器の効率は、飽和増幅器1の効率に
DC−DCコンバータ2の効率を掛けたものになる。そ
の値はA級やAB級といった線形増幅器をそのまま使用
するより通常高い値になり、線形でありながら高効率が
実現できる。効率の面から比較すれば、下記の式で表さ
れる関係が成立する。
等の高効率飽和増幅器が使用可能なため、これがドレイ
ン電圧制御法の大きな利点となっている。ドレイン電圧
制御法における増幅器の効率は、飽和増幅器1の効率に
DC−DCコンバータ2の効率を掛けたものになる。そ
の値はA級やAB級といった線形増幅器をそのまま使用
するより通常高い値になり、線形でありながら高効率が
実現できる。効率の面から比較すれば、下記の式で表さ
れる関係が成立する。
【0018】 A級 < ドレイン電圧制御法 < 飽和増幅器
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記ドレイン電圧制御
法は、上述のように、線形増幅器全体の効率が次式で表
される。
法は、上述のように、線形増幅器全体の効率が次式で表
される。
【0020】線形増幅器全体の効率=飽和増幅器の効率
×DC−DCコンバータの効率このように表される線形
増幅器全体の効率は、DC−DCコンバータ2の効率で
規制され、飽和増幅器1の効率よりも必ず低下する。前
記DC−DCコンバータ2の効率は最高で80%程度で
ある。従って、高効率といえども、飽和増幅器1と同程
度の効率を得ることは実現できない。効率を100%に
近付けたいという要請を考えた場合、前記DC−DCコ
ンバータ2での損失は、効率向上の上において大きな無
駄である。このように飽和増幅器1の損失以外に損失要
因を発生したくない。
×DC−DCコンバータの効率このように表される線形
増幅器全体の効率は、DC−DCコンバータ2の効率で
規制され、飽和増幅器1の効率よりも必ず低下する。前
記DC−DCコンバータ2の効率は最高で80%程度で
ある。従って、高効率といえども、飽和増幅器1と同程
度の効率を得ることは実現できない。効率を100%に
近付けたいという要請を考えた場合、前記DC−DCコ
ンバータ2での損失は、効率向上の上において大きな無
駄である。このように飽和増幅器1の損失以外に損失要
因を発生したくない。
【0021】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、DC−DCコンバ
ータを使わずに、高効率となる条件で飽和増幅器を駆動
し、高効率な線形増幅器を提供することを目的とする。
とを課題としてなされたものであり、DC−DCコンバ
ータを使わずに、高効率となる条件で飽和増幅器を駆動
し、高効率な線形増幅器を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、高効率となる条件で飽和増幅器を
駆動し、DC−DCコンバータを使わない線形増幅器を
構成することによって、高効率化を図る。この線形増幅
器の構成においては、以下の点が重要な要件となる。
るために、本発明は、高効率となる条件で飽和増幅器を
駆動し、DC−DCコンバータを使わない線形増幅器を
構成することによって、高効率化を図る。この線形増幅
器の構成においては、以下の点が重要な要件となる。
【0023】(1)飽和増幅器の飽和出力の制御が可能
であれば、出力電力を制御でき、線形増幅器として動作
可能である。
であれば、出力電力を制御でき、線形増幅器として動作
可能である。
【0024】(2)飽和増幅器の特性の一つとして、F
ETのゲート幅が小さければ飽和増幅器の飽和出力は小
さくなり、FETのゲート幅が大きければ飽和出力は大
きくなる。
ETのゲート幅が小さければ飽和増幅器の飽和出力は小
さくなり、FETのゲート幅が大きければ飽和出力は大
きくなる。
【0025】そこで、入力電力に応じて飽和増幅器に使
用するFETの実効的なゲート幅を制御することによっ
て、飽和増幅器は、出力電力が調整でき、しかも線形化
が実現できる。
用するFETの実効的なゲート幅を制御することによっ
て、飽和増幅器は、出力電力が調整でき、しかも線形化
が実現できる。
【0026】前記飽和増幅器のFETの実効的なゲート
幅を制御するためには、ゲート幅の小さなFETを複数
個電気的に並列に接続し、この複数個のFETの夫々に
各々スイッチ素子を接続し、この複数個のスイッチ素子
の夫々を入力電力の大きさに応じてオンオフ(ON/O
FF)制御する。複数個のFETのうちスイッチ素子が
オン状態にあるFETの夫々のゲート幅を加算した合計
が、実動する1個(動作状態にある合計)のFETの実
効的なゲート幅とみなすことができる。前記複数個のF
ETのオンオフ制御を行うスイッチ素子は、FET等、
低消費電力の素子で形成することにより、スイッチ素子
における電力消費は低減され、高効率な線形増幅器が実
現できる。
幅を制御するためには、ゲート幅の小さなFETを複数
個電気的に並列に接続し、この複数個のFETの夫々に
各々スイッチ素子を接続し、この複数個のスイッチ素子
の夫々を入力電力の大きさに応じてオンオフ(ON/O
FF)制御する。複数個のFETのうちスイッチ素子が
オン状態にあるFETの夫々のゲート幅を加算した合計
が、実動する1個(動作状態にある合計)のFETの実
効的なゲート幅とみなすことができる。前記複数個のF
ETのオンオフ制御を行うスイッチ素子は、FET等、
低消費電力の素子で形成することにより、スイッチ素子
における電力消費は低減され、高効率な線形増幅器が実
現できる。
【0027】以上の重要な要件に基づき、本発明は、高
効率線形増幅器において、図1(ブロック回路図)に示
すように、以下の構成(1)乃至構成(4)を備える。 (1)オンオフ制御可能なスイッチ機能を伴った(スイ
ッチ素子Sを有する)FETQ(ユニットFET
U)。前記スイッチ素子Sの一方はFETQのドレイン
電極に接続される。スイッチ素子Sの他方は出力整合及
びDCバイアス供給回路10を介在して信号出力端子
(RF出力)に接続される。FETQのソース電極はバ
イアス供給用電源のグランドに接続される。FETQの
ソース電極と接地との間に安定化等の目的で抵抗、キャ
パシタンス成分等の受動素子を挿入しても、本動作を妨
げるものではない。FETQのドレイン電極は、スイッ
チ素子S、出力整合及びDCバイアス供給回路10の夫
々を介在して信号出力端子に接続される。
効率線形増幅器において、図1(ブロック回路図)に示
すように、以下の構成(1)乃至構成(4)を備える。 (1)オンオフ制御可能なスイッチ機能を伴った(スイ
ッチ素子Sを有する)FETQ(ユニットFET
U)。前記スイッチ素子Sの一方はFETQのドレイン
電極に接続される。スイッチ素子Sの他方は出力整合及
びDCバイアス供給回路10を介在して信号出力端子
(RF出力)に接続される。FETQのソース電極はバ
イアス供給用電源のグランドに接続される。FETQの
ソース電極と接地との間に安定化等の目的で抵抗、キャ
パシタンス成分等の受動素子を挿入しても、本動作を妨
げるものではない。FETQのドレイン電極は、スイッ
チ素子S、出力整合及びDCバイアス供給回路10の夫
々を介在して信号出力端子に接続される。
【0028】(2)前記ユニットFET Uは複数個構
成され、この複数個のユニットFETUは電気的に並列
に接続され配置される(FET群)。複数個のユニット
FET Uの夫々のFETQのソース電極は、各々、接
地される。複数個のユニットFET UのFETQの夫
々のパワー入力用のゲート電極は、各々、相互に電気的
に接続され、入力整合及びDCバイアス供給回路12を
介在して入力信号(RF入力電力)端子に接続される。
成され、この複数個のユニットFETUは電気的に並列
に接続され配置される(FET群)。複数個のユニット
FET Uの夫々のFETQのソース電極は、各々、接
地される。複数個のユニットFET UのFETQの夫
々のパワー入力用のゲート電極は、各々、相互に電気的
に接続され、入力整合及びDCバイアス供給回路12を
介在して入力信号(RF入力電力)端子に接続される。
【0029】(3)入力信号又は外部制御信号から情報
を得る制御回路11を有する。この制御回路11は、制
御信号入力端子と個々のユニットFET Uのスイッチ
素子Sを制御する端子との間に配置され、前記スイッチ
素子Sのオンオフ制御を行う。つまり、1つのユニット
FET Uのスイッチ素子Sのスイッチ制御端子は制御
回路11の複数個のうちの1つの制御端子に接続され、
制御回路11からのオンオフ信号に応じてユニットFE
T Uのオンオフが制御される。制御回路11は、制御
信号入力の情報をもとに、入力電力に比例した出力電力
が得られる数のユニットFET Uを制御する(オンす
る)。
を得る制御回路11を有する。この制御回路11は、制
御信号入力端子と個々のユニットFET Uのスイッチ
素子Sを制御する端子との間に配置され、前記スイッチ
素子Sのオンオフ制御を行う。つまり、1つのユニット
FET Uのスイッチ素子Sのスイッチ制御端子は制御
回路11の複数個のうちの1つの制御端子に接続され、
制御回路11からのオンオフ信号に応じてユニットFE
T Uのオンオフが制御される。制御回路11は、制御
信号入力の情報をもとに、入力電力に比例した出力電力
が得られる数のユニットFET Uを制御する(オンす
る)。
【0030】(4)前記ユニットFET Uとしてはデ
ュアルゲートFETが使用できる。デュアルゲートFE
Tを使用する場合、このデュアルゲートFETの一方の
ゲート電極はRF入力用に使用し、FETQのゲート入
力に相当する他方のゲート電極はFETのオンオフ制御
用に使用する。スイッチ素子Sの制御用端子に相当する
制御用ゲート電極には、しきい値電圧以上のオン電圧又
はしきい値電圧以下のオフ電圧の2種類の電圧のみを与
える。
ュアルゲートFETが使用できる。デュアルゲートFE
Tを使用する場合、このデュアルゲートFETの一方の
ゲート電極はRF入力用に使用し、FETQのゲート入
力に相当する他方のゲート電極はFETのオンオフ制御
用に使用する。スイッチ素子Sの制御用端子に相当する
制御用ゲート電極には、しきい値電圧以上のオン電圧又
はしきい値電圧以下のオフ電圧の2種類の電圧のみを与
える。
【0031】(5)また、前記デュアルゲートFETに
代えて、このデュアルゲートFETに等価のシングルゲ
ートFETを2個直列に接続して使用できる。この場
合、2個のうちの一方のシングルゲートFETは増幅用
に使用し、他方のシングルゲートFETはスイッチ用に
使用する。
代えて、このデュアルゲートFETに等価のシングルゲ
ートFETを2個直列に接続して使用できる。この場
合、2個のうちの一方のシングルゲートFETは増幅用
に使用し、他方のシングルゲートFETはスイッチ用に
使用する。
【0032】
【作用及び効果】本発明は、高効率線形増幅器におい
て、入力信号の大きさに応じて、FET群のうち所定数
のユニットFET Uのオンオフ制御を行えるので、出
力の大きさが調整でき、入出力特性の線形化が図れる。
すなわち、小さい入力信号の場合には少数のユニットF
ET Uのみをオンにして駆動し、入力信号が大きくな
ったら多数のユニットFET Uをオンにして駆動す
る。FET群はB級やF級等飽和増幅器の条件で駆動し
ても構わないので、ドレイン制御方式と同様に高効率な
増幅器として使用できる。
て、入力信号の大きさに応じて、FET群のうち所定数
のユニットFET Uのオンオフ制御を行えるので、出
力の大きさが調整でき、入出力特性の線形化が図れる。
すなわち、小さい入力信号の場合には少数のユニットF
ET Uのみをオンにして駆動し、入力信号が大きくな
ったら多数のユニットFET Uをオンにして駆動す
る。FET群はB級やF級等飽和増幅器の条件で駆動し
ても構わないので、ドレイン制御方式と同様に高効率な
増幅器として使用できる。
【0033】また、スイッチ素子SとしてFETを使用
することにより、スイッチ制御のための電力を小さくで
き、ドレイン制御方式におけるDC−DCコンバータの
ような損失の原因となる部分は不要となる。したがっ
て、従来の最も効率の高い線形増幅器と見做されるドレ
イン制御方式と比較して、DC−DCコンバータの損失
分がなくなるので、さらに高い効率を得ることができ
る。増幅器の部分以外の損失がゼロに近くなることか
ら、結果として、飽和増幅器並の効率を得ることができ
る。すなわち、次式の関係式で効率を表すことができ
る。
することにより、スイッチ制御のための電力を小さくで
き、ドレイン制御方式におけるDC−DCコンバータの
ような損失の原因となる部分は不要となる。したがっ
て、従来の最も効率の高い線形増幅器と見做されるドレ
イン制御方式と比較して、DC−DCコンバータの損失
分がなくなるので、さらに高い効率を得ることができ
る。増幅器の部分以外の損失がゼロに近くなることか
ら、結果として、飽和増幅器並の効率を得ることができ
る。すなわち、次式の関係式で効率を表すことができ
る。
【0034】 A級 < ドレイン電圧制御 < 本発明≒飽和増幅器 この式をもう少し正確に表すと、以下の通りになる。
【0035】 B級飽和増幅器を用いたドレイン電圧制御 <本発明が
適用されるB級飽和増幅器≒B級飽和増幅器 F級飽和増幅器を用いたドレイン電圧制御 <本発明が
適用されるF級飽和増幅器≒F級飽和増幅器 これによって、本発明は、DC−DCコンバータを使用
しない、高効率な線形増幅器を提供できる。
適用されるB級飽和増幅器≒B級飽和増幅器 F級飽和増幅器を用いたドレイン電圧制御 <本発明が
適用されるF級飽和増幅器≒F級飽和増幅器 これによって、本発明は、DC−DCコンバータを使用
しない、高効率な線形増幅器を提供できる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
に基づき説明する。
に基づき説明する。
【0037】(実施例1)本実施例1は、前記図1に示
す高効率線形増幅器のユニットFET Uをデュアルゲ
ートFETで構成した、本発明の第1実施例である。
す高効率線形増幅器のユニットFET Uをデュアルゲ
ートFETで構成した、本発明の第1実施例である。
【0038】本発明の実施例1である高効率線形増幅器
のFET群は、図2(FETの平面図)及び図3(ブロ
ック回路図)に示すように、以下の通り、構成される。
のFET群は、図2(FETの平面図)及び図3(ブロ
ック回路図)に示すように、以下の通り、構成される。
【0039】(1)高効率線形増幅器のFET群は4個
のデュアルゲートFETQ1〜Q4を備える。個々のデ
ュアルゲートFETQは150μmの実効的なゲート幅
を有する4本のゲートフィンガー(ゲート電極)Gn
(n=1,2,3,4)及びGcを有する。つまり、4
個のデュアルゲートFETQ1〜Q4の合計の実効的な
ゲート幅は600μmで構成される。デュアルゲートF
ETQ1、Q2の夫々のドレイン電極(D)は共用され
る。デュアルゲートFETQ3、Q4の夫々のドレイン
電極(D)も共用される。同様に、デュアルゲートFE
TQ2、Q3の夫々のソース電極(S)は共用される。
のデュアルゲートFETQ1〜Q4を備える。個々のデ
ュアルゲートFETQは150μmの実効的なゲート幅
を有する4本のゲートフィンガー(ゲート電極)Gn
(n=1,2,3,4)及びGcを有する。つまり、4
個のデュアルゲートFETQ1〜Q4の合計の実効的な
ゲート幅は600μmで構成される。デュアルゲートF
ETQ1、Q2の夫々のドレイン電極(D)は共用され
る。デュアルゲートFETQ3、Q4の夫々のドレイン
電極(D)も共用される。同様に、デュアルゲートFE
TQ2、Q3の夫々のソース電極(S)は共用される。
【0040】(2)個々のデュアルゲートFETQのソ
ース電極(S)は接地され、ドレイン電極(D)は出力
信号(RF出力電力)端子に接続される。すなわち、ド
レイン電極(D)はバイアス電圧5Vを供給するバイア
ス回路及び出力整合回路10が接続される。
ース電極(S)は接地され、ドレイン電極(D)は出力
信号(RF出力電力)端子に接続される。すなわち、ド
レイン電極(D)はバイアス電圧5Vを供給するバイア
ス回路及び出力整合回路10が接続される。
【0041】(3)個々のデュアルゲートFETQのソ
ース電極(S)により近いゲートフィンガー(第1ゲー
ト電極Gc)は信号入力(RF入力電力)端子に接続さ
れる。すなわち、第1ゲート電極Gcはゲート電極に適
正なバイアス電圧を与えるバイアス回路及び入力用整合
回路12が接続される。本実施例において、第1ゲート
電極GcはデュアルゲートFETQを高効率で駆動でき
るB級バイアスが与えられる。
ース電極(S)により近いゲートフィンガー(第1ゲー
ト電極Gc)は信号入力(RF入力電力)端子に接続さ
れる。すなわち、第1ゲート電極Gcはゲート電極に適
正なバイアス電圧を与えるバイアス回路及び入力用整合
回路12が接続される。本実施例において、第1ゲート
電極GcはデュアルゲートFETQを高効率で駆動でき
るB級バイアスが与えられる。
【0042】(4)個々のデュアルゲートFETQのド
レイン電極(D)により近いゲートフィンガー(第2ゲ
ート電極Gn)は、個々のデュアルゲートFETQ毎に
分割され、かつ独立に制御される。この第2ゲート電極
Gnは、個々のデュアルゲートFETQ毎に構成される
スイッチ素子の入力端子として構成される。本実施例に
おいて、4個のデュアルゲートFETQ1〜Q4に夫々
スイッチ素子が配置されるので、第2ゲート電極Gnは
合計4本(G1〜G4)配置される。個々の第2ゲート
電極Gnには夫々1/4波長の伝送線路13及びキャパ
シタ14からなるバイアス回路が接続され、スイッチ素
子制御用のDC(直流)電圧はRF(交流)電力から分
離される。Cg1〜Cg4の夫々は前述の制御回路11
の制御信号端子である。
レイン電極(D)により近いゲートフィンガー(第2ゲ
ート電極Gn)は、個々のデュアルゲートFETQ毎に
分割され、かつ独立に制御される。この第2ゲート電極
Gnは、個々のデュアルゲートFETQ毎に構成される
スイッチ素子の入力端子として構成される。本実施例に
おいて、4個のデュアルゲートFETQ1〜Q4に夫々
スイッチ素子が配置されるので、第2ゲート電極Gnは
合計4本(G1〜G4)配置される。個々の第2ゲート
電極Gnには夫々1/4波長の伝送線路13及びキャパ
シタ14からなるバイアス回路が接続され、スイッチ素
子制御用のDC(直流)電圧はRF(交流)電力から分
離される。Cg1〜Cg4の夫々は前述の制御回路11
の制御信号端子である。
【0043】このように、本実施例1において、前記1
個のデュアルゲートFETQが1個のユニットFET
U を構成し、FET群は合計4個のユニットFET
Uで構成される。
個のデュアルゲートFETQが1個のユニットFET
U を構成し、FET群は合計4個のユニットFET
Uで構成される。
【0044】なお、前記DC電圧、RF電力の夫々の間
の分離は、抵抗による分離等、他の方法を使用してよ
い。
の分離は、抵抗による分離等、他の方法を使用してよ
い。
【0045】次に、本実施例の高効率線形増幅器の動作
特性について説明する。
特性について説明する。
【0046】前記高効率線形増幅器は、ユニットFET
UのデュアルゲートFETQの第2ゲート電極Gnが
制御回路11の制御信号Cgに基づきオンオフ制御さ
れ、デュアルゲートFETQのドレイン電流の流れを制
限し、出力電力を制御する。
UのデュアルゲートFETQの第2ゲート電極Gnが
制御回路11の制御信号Cgに基づきオンオフ制御さ
れ、デュアルゲートFETQのドレイン電流の流れを制
限し、出力電力を制御する。
【0047】図4(入出力特性図)は、4個のデュアル
ゲートFETQ1〜Q4の夫々の第2ゲート電極(制御
用ゲート電極)G1〜G4の夫々に与える制御信号Cg
を変えた場合において、見かけ上、1個のFETとして
の入出力特性の変化を示す。第2ゲート電極G1〜G4
の夫々をすべてオン制御した場合、4個のデュアルゲー
トFETQ1〜Q4の夫々の合計が1個のFETの入出
力特性として表れ、図4に示すように、出力20dB
m、効率55%が得られる。同様に、2本の第2ゲート
電極Gnをオン制御した場合、1本の第2ゲート電極G
nをオン制御した場合の夫々について、図4に示す。
ゲートFETQ1〜Q4の夫々の第2ゲート電極(制御
用ゲート電極)G1〜G4の夫々に与える制御信号Cg
を変えた場合において、見かけ上、1個のFETとして
の入出力特性の変化を示す。第2ゲート電極G1〜G4
の夫々をすべてオン制御した場合、4個のデュアルゲー
トFETQ1〜Q4の夫々の合計が1個のFETの入出
力特性として表れ、図4に示すように、出力20dB
m、効率55%が得られる。同様に、2本の第2ゲート
電極Gnをオン制御した場合、1本の第2ゲート電極G
nをオン制御した場合の夫々について、図4に示す。
【0048】この図4に示す入出力特性を有する高効率
線形増幅器においては、入力パワーが7dBm以下は1
本の第2ゲート電極Gnをオン制御し、7dBmを超え
たときは2本の第2ゲート電極Gnをオン制御し、1
0.5dBm以上は4本のすべての第2ゲート電極Gn
をオン制御する。つまり、図4に太い実線で示す入出力
特性が得られる。この入出力特性は、例えば4本の第2
ゲート電極Gnをオン制御したままの特性と比較する
と、細い実線で示す線形特性に近く、大幅に線形性が改
善される。
線形増幅器においては、入力パワーが7dBm以下は1
本の第2ゲート電極Gnをオン制御し、7dBmを超え
たときは2本の第2ゲート電極Gnをオン制御し、1
0.5dBm以上は4本のすべての第2ゲート電極Gn
をオン制御する。つまり、図4に太い実線で示す入出力
特性が得られる。この入出力特性は、例えば4本の第2
ゲート電極Gnをオン制御したままの特性と比較する
と、細い実線で示す線形特性に近く、大幅に線形性が改
善される。
【0049】前記入出力特性において、第2ゲート電極
Gnのオンオフ制御に要する電力はほとんどゼロに近
い。つまり、例えば第2ゲート電極G1〜G4の4本す
べてをオン状態にしているときの効率は、4本の第1ゲ
ート電極Gcを有する飽和増幅器の効率と同じである。
この場合、B級動作において、最高、55%以上の効率
を得ることができる。オン状態の第2ゲート電極Gnの
数が4本より少ない場合には整合状態が変わり不整合に
よる損失が発生するが、出力の小さい場合の損失なので
損失電力の大きさとしては小さく、全体として損失低下
の影響は少ない。
Gnのオンオフ制御に要する電力はほとんどゼロに近
い。つまり、例えば第2ゲート電極G1〜G4の4本す
べてをオン状態にしているときの効率は、4本の第1ゲ
ート電極Gcを有する飽和増幅器の効率と同じである。
この場合、B級動作において、最高、55%以上の効率
を得ることができる。オン状態の第2ゲート電極Gnの
数が4本より少ない場合には整合状態が変わり不整合に
よる損失が発生するが、出力の小さい場合の損失なので
損失電力の大きさとしては小さく、全体として損失低下
の影響は少ない。
【0050】このように、本実施例の高効率線形増幅器
は、B級動作のFETを使用したごく初歩的な場合にお
いても、最高効率が55%を超え、非常に高効率でしか
も線形性を実現できる。勿論、本発明は、B級だけでは
なく、より高効率特性が得られるF級整合も整合回路を
変更、最適化するだけで使用することができ、この場合
には更なる効率向上を図ることができる。
は、B級動作のFETを使用したごく初歩的な場合にお
いても、最高効率が55%を超え、非常に高効率でしか
も線形性を実現できる。勿論、本発明は、B級だけでは
なく、より高効率特性が得られるF級整合も整合回路を
変更、最適化するだけで使用することができ、この場合
には更なる効率向上を図ることができる。
【0051】また、本発明は、高効率線形増幅器におい
て、ユニットFETの数を増加することができ、この場
合、量子化誤差が減少し、より線形性が改善される。
て、ユニットFETの数を増加することができ、この場
合、量子化誤差が減少し、より線形性が改善される。
【0052】(実施例2)本実施例2は、前記図1に示
す高効率線形増幅器のユニットFET Uを2個のシン
グルゲートFETの直列回路で構成した、本発明の第2
実施例である。
す高効率線形増幅器のユニットFET Uを2個のシン
グルゲートFETの直列回路で構成した、本発明の第2
実施例である。
【0053】本発明の実施例2である高効率線形増幅器
のFET群のユニットFET Uは、以下の通り、構成
される。
のFET群のユニットFET Uは、以下の通り、構成
される。
【0054】(1)前記ユニットFET Uは、増幅用
シングルゲートFET及びスイッチ用シングルゲートF
ETの直列回路で構成される。増幅用シングルゲートF
ETのドレイン電極はスイッチ用シングルゲートFET
のソース電極に接続される。
シングルゲートFET及びスイッチ用シングルゲートF
ETの直列回路で構成される。増幅用シングルゲートF
ETのドレイン電極はスイッチ用シングルゲートFET
のソース電極に接続される。
【0055】(2)前記ユニットFET Uのスイッチ
用シングルゲートFETのドレイン電極は出力信号端子
に接続される。
用シングルゲートFETのドレイン電極は出力信号端子
に接続される。
【0056】(3)前記前記ユニットFET Uのスイ
ッチ用シングルゲートFETのゲート電極は制御回路1
1の制御信号端子に接続される。
ッチ用シングルゲートFETのゲート電極は制御回路1
1の制御信号端子に接続される。
【0057】このように構成される高効率線形増幅器
は、前記実施例1と同様な効果が得られる。
は、前記実施例1と同様な効果が得られる。
【0058】なお、前記実施例1、実施例2の夫々にお
いて、高効率線形増幅器の複数のFETは、低損失なG
aAsFETで構成することが好適であり、しかも高効
率な線形性が得られる。
いて、高効率線形増幅器の複数のFETは、低損失なG
aAsFETで構成することが好適であり、しかも高効
率な線形性が得られる。
【0059】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。
【図1】本発明の高効率線形増幅器の基本構成を示すブ
ロック回路図である。
ロック回路図である。
【図2】本発明の実施例1である高効率線形増幅器の要
部平面図である。
部平面図である。
【図3】前記高効率線形増幅器のブロック回路図であ
る。
る。
【図4】前記高効率線形増幅器の入出力特性図である。
【図5】従来の増幅器の特性図である。
【図6】従来の増幅器の特性図である。
【図7】従来の高効率線形増幅器のブロック回路図であ
る。
る。
【図8】従来の高効率線形増幅器の入出力特性図であ
る。
る。
10 出力整合回路及びDCバイアス供給回路 11 制御回路 12 入力整合回路及びDCバイアス供給回路 13 伝送線路 14 コンデンサ Q FET S スイッチ素子 U ユニットFET G ゲート電極
Claims (3)
- 【請求項1】 増幅用FETの一方の電極とスイッチ素
子の一方の端子とが直列に接続されたユニットFETを
複数個構成し、 前記複数個のユニットFETの夫々の増幅用FETの他
方の電極を並列に接続し、かつバイアス供給電源に接続
し、 前記複数個のユニットFETの夫々のスイッチ素子の他
方の端子を並列に接続するとともに、出力信号端子に接
続し、かつバイアス供給電源に接続し、 前記複数個の増幅用FETの夫々のゲート電極を並列に
接続し、かつ入力信号端子に接続し、 前記入力信号端子に入力される電力に応じて、前記複数
個のユニットFETのうち、1又は複数個のユニットF
ETのスイッチ素子を駆動制御する制御回路を構成した
ことを特徴とする高効率線形増幅器。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載される前記ユニット
FETは、 増幅用FETとスイッチ素子として使用するFETとが
直列に接続されるデュアルゲートFETで構成されたこ
とを特徴とする高効率線形増幅器。 - 【請求項3】 前記請求項1に記載される前記ユニット
FETは、 増幅用FETを構成するシングルゲートFETと、スイ
ッチ素子を構成するシングルゲートFETとが直列に接
続されたことを特徴とする高効率線形増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5215435A JPH0774549A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 高効率線形増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5215435A JPH0774549A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 高効率線形増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0774549A true JPH0774549A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=16672302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5215435A Pending JPH0774549A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 高効率線形増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0774549A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006510256A (ja) * | 2002-12-12 | 2006-03-23 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 能動デバイスの動的スイッチングによるアイソレータ無しの電力増幅器の直線性維持 |
JP2006311546A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Korea Advanced Inst Of Science & Technology | 自動スイッチング機能を備えた電力増幅器 |
JP2007184955A (ja) * | 1997-04-17 | 2007-07-19 | Qualcomm Inc | 高線形性動作モードと高効率性動作モードを有する増幅回路 |
US7619470B2 (en) | 2006-06-27 | 2009-11-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Power amplifier |
WO2009151097A1 (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-17 | 日本電気株式会社 | 電力増幅器及びその増幅方法、それを用いた電波送信機 |
WO2011111140A1 (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-15 | パナソニック株式会社 | 可変利得増幅器 |
JP6566148B1 (ja) * | 2018-05-28 | 2019-08-28 | 三菱電機株式会社 | 増幅器 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5215435A patent/JPH0774549A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007184955A (ja) * | 1997-04-17 | 2007-07-19 | Qualcomm Inc | 高線形性動作モードと高効率性動作モードを有する増幅回路 |
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WO2009151097A1 (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-17 | 日本電気株式会社 | 電力増幅器及びその増幅方法、それを用いた電波送信機 |
JP5440498B2 (ja) * | 2008-06-13 | 2014-03-12 | 日本電気株式会社 | 電力増幅器及びその増幅方法、それを用いた電波送信機 |
WO2011111140A1 (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-15 | パナソニック株式会社 | 可変利得増幅器 |
US8253492B2 (en) | 2010-03-10 | 2012-08-28 | Panasonic Corporation | Variable gain amplifier |
JP6566148B1 (ja) * | 2018-05-28 | 2019-08-28 | 三菱電機株式会社 | 増幅器 |
US11496102B2 (en) | 2018-05-28 | 2022-11-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Amplifier |
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