JPH0774431A - 半導体光素子 - Google Patents

半導体光素子

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Publication number
JPH0774431A
JPH0774431A JP16473294A JP16473294A JPH0774431A JP H0774431 A JPH0774431 A JP H0774431A JP 16473294 A JP16473294 A JP 16473294A JP 16473294 A JP16473294 A JP 16473294A JP H0774431 A JPH0774431 A JP H0774431A
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JP
Japan
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layer
barrier
mqb
optical confinement
semiconductor
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Pending
Application number
JP16473294A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Shimizu
均 清水
Masanori Irikawa
理徳 入川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低閾値電流、高発光効率、高出力化、光出力
の安定性、高速変調性、高利得、酸化による影響の防
止、高品質、製作易度など、これらの優れた特徴を有す
る半導体光素子を提供する。 【構成】 活性層15の上下にある光閉じ込め層13、
17、クラッド層12、18によりSCH構造が構成さ
れており、両光閉じ込め層13、17の一部に多重量子
障壁構造(MQB)14、16が含まれている。活性層
15が多重量子井戸型からなる場合は、その活性層15
の障壁層15aにも多重量子障壁構造(MQB)が含ま
れている。 【効果】 光閉じ込め係数を大きくしたまま活性層15
(井戸層15b)に対する障壁層15aおよび光閉じ込
め層13、17の障壁高さを大きくすることができる。
かかる素子機能に基づき、活性層15(井戸層15b)
から光閉じ込め層13、17へのキャリアオーバフロ
ー、さらには、クラッド層へのキャリアオーバフローを
抑制して、レーザ発振時の低閾値電流化、光出力増大、
高速応答性を期すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信、光計測、光情報
処理などの技術分野で用いられる半導体光素子に関し、
より詳しくはSCH構造を有する多重量子障壁半導体光
素子であって発振波長0.6〜2.0μm帯の半導体レ
ーザ素子として有用なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ素子においては、レーザ発
振時の閾値電流(閾値電流密度)を下げることが高出力
かつ安定した連続動作を確保する上で重要であり、この
閾値電流密度を下げるための対策として、活性層に対す
る光閉じ込め係数を大きくすることが知られている。
【0003】図10〜図12は、公知例にみられる各種
の半導体レーザ素子について、それぞれ、エネルギバン
ドの伝導帯を示したものである。図10に示された多重
量子井戸型半導体レーザ素子では、MQW(Multi Quan-
tam Well) 活性層1が上下の光閉じ込め層2、3により
挟まれ、これら光閉じ込め層2、3の上下にnクラッド
層4、pクラッド層5がそれぞれ配置されてSCH(Sep
arate Confinement Hetro Structure)構造を構成してい
る。図10の半導体レーザ素子においてSCH構造を用
いる理由は、MQW活性層1への光閉じ込め係数を大き
くできることに依存し、レーザ発振時の閾値電流が小さ
くできるからである。
【0004】図11に示された多重量子井戸型半導体レ
ーザ素子では、光閉じ込め係数を大きく保持したまま、
量子井戸のポテンシャルを大きくするために、薄い等周
期の超格子光閉じ込め層2、3が用いられている。図1
1の半導体レーザ素子は、超格子光閉じ込め層2、3に
おける量子井戸の幅が狭いためにその箇所での電子の量
子準位が高くなり、ついには、量子準位がカットオフさ
れて量子状態が存在しなくなるという物理的性質を利用
している。
【0005】図12に示された多重量子井戸型半導体レ
ーザ素子は、光閉じ込め層3とpクラッド層5との間に
MQB(Multi Quantam Barrier) =多重量子障壁6が挿
入されたものである。図12に示された半導体レーザ素
子の場合は、MQB6において、電子波の干渉効果に基
づいて形成される高い実効障壁の効果により、光閉じ込
め層から上部クラッド層(pクラッド層)へのキャリア
のオーバフローが抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10のMQW型半導
体レーザ素子については、下記の文献1で指摘されてい
るように、量子井戸のバリア高さが小さいために、電子
などのキャリア(電子)が量子井戸からSCHへオーバ
フローする。キャリアのオーバフローが大きい場合は、
閾値電流の増加、光出力の飽和、応答速度の低下など、
レーザ特性を損なう種々の現象があらわれる。このよう
な現象は、長波長帯レーザ、とくに、面発光レーザ素
子、キャビティ長300μm以下の短共振器レーザ素子
のように、ミラー損失が大きく閾値キャリア密度の高い
半導体レーザ素子において顕著である。 文献1:第13回IEEE半導体レーザ国際会議(19
92年)における講演集140頁、142頁。
【0007】図11のMQW型半導体レーザ素子は、超
格子光閉じ込め層2、3の光閉じ込め係数を大きく保持
したまま量子井戸のポテンシャルを大きくしているの
で、図10の半導体レーザ素子にみられた課題が解決で
きるかのようである。しかし、かかる超超格子光閉じ込
め層は、井戸層/障壁層を2nm/2nmとした場合で
も、これの厚さが上下合わせて400nmにもなるか
ら、トータルで約100個の界面が必要になり、かつ、
これらのヘテロ界面に生じる再結合センタなどの欠陥が
影響してレーザ特性が劣化する。その他、上述した超格
子光閉じ込め層は、これをMOCVD法、MBE法、C
BE法のごとき既存のエピタキシャル成長法でつくると
きに、原料ガスの切り換え、シャッタ開閉操作などの負
担が大きくなるために製作難度が高くなる。
【0008】図12のMQB型半導体レーザ素子は、発
振波長0.6〜0.65μm帯の素子にみられるキャリ
アのオーバフローを抑制するために作製されたものであ
る、と下記の文献2で報告されている。しかし、この半
導体レーザ素子も、活性層から光閉じ込め層へのキャリ
アのオーバフローを十分に抑制できないことが明らかで
あり、低閾値電流、光出力、応答速度について満足でき
るものでない。 文献2:第13回IEEE半導体レーザ国際会議(19
92年)における講演集154頁、158頁。
【0009】[発明の目的]本発明は、従来例に関して
指摘した各種の技術的課題に鑑み、量子井戸層からのキ
ャリアオーバフローを低減して、低閾値電流、高発光効
率、高出力化、光出力の安定性、高速変調性、高利得特
性を確保するとともに、酸化による影響を受けがたく
し、しかも、より簡単に製作できるなど、これらの優れ
た特徴を有する半導体光素子、とくに、半導体レーザ素
子を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る課題解決手
段は所期の目的を達成するために、半導体基板上に活性
層と、一対の光閉じ込め層と、一対のクラッド層とを備
え、活性層が下部光閉じ込め層と上部光閉じ込め層との
間に挟まれているとともに、下部光閉じ込め層の下に下
部クラッド層、上部光閉じ込め層の上に上部クラッド層
がそれぞれ配置されてSCH構造を構成している半導体
光素子において、少なくとも一方の光閉じ込め層に多重
量子障壁(MQB)構造が含まれていることを特徴とす
る。
【0011】本発明半導体光素子において、SCH構造
は、GRIN(Graded Index)−SCH構造であってもよ
い。本発明半導体光素子における活性層は、バルク活性
層からなる場合のほかに、SQW(Single Quantam Wel
l) =単一量子井戸型、多重量子井戸型、単一歪量子井
戸型、多重歪量子井戸型、歪補償式多重量子井戸型のい
ずれかを含む構造であってもよい。これらのうち、活性
層が多重量子井戸型からなる場合は、その活性層の障壁
層も多重量子障壁(MQB)構造を含むことがある。本
発明半導体光素子において、多重量子障壁(MQB)構
造が歪超格子を含んでいることもある。本発明半導体光
素子において、光閉じ込め層の一部に含まれている多重
量子障壁(MQB)構造が、活性層に近づくにしたがい
バンドギャップの減少する複数の障壁層を有しているこ
ともある。本発明半導体光素子において、光閉じ込め層
の一部に含まれている多重量子障壁(MQB)構造の障
壁層が、光閉じ込め層におけるMQB構造以外の部分よ
りも大きいバンドギャップを有する層を含んでいること
もある。本発明半導体光素子において、クラッド層、M
QB障壁層がいずれもアルミニウムを含んでいる場合、
MQBは、平均組成においてクラッド層よりも低アルミ
ニウム組成比であることが望ましい。
【0012】本発明の半導体光素子が波長0.7〜1.
2μmで発振する半導体光レーザ素子であるときの望ま
しい一実施態様は、GaAs半導体基板上のクラッド層
が、そのGaAs基板と格子整合するAlx Ga1-x
sからなる場合に、光閉じ込め層がAly Ga1-y As
(0≦y≦x)からなること、MQB障壁層がInz
w Ga1-z-w As(0≦z<1、0≦w<x)からな
ること、MQB井戸層がMQB障壁層よりもバンドギャ
ップの小さいIna Alb Ga1-a-b As(0≦a<
1、0≦b<x)からなることである。
【0013】本発明の半導体光素子が波長0.7〜1.
2μmで発振する半導体光レーザ素子であるときの望ま
しい他の一実施態様は、GaAs半導体基板上のクラッ
ド層が、そのGaAs基板と格子整合するGax In
1-x Asy1-y からなる場合に、光閉じ込め層がGa
z In1-z Asw1-w からなること、MQB障壁層が
Gaa In1-a Asb1-b からなること、MQB井戸
層がMQB障壁層よりもバンドギャップの小さいGaC
In1-C Asd1-d からなることである。
【0014】本発明の半導体光素子が波長0.6〜0.
65μmで発振する半導体光レーザ素子であるときの望
ましい一実施態様は、GaAs半導体基板上のクラッド
層がそのGaAs基板と格子整合するAlx Ga0.5-x
In0.5 Pからなる場合に、光閉じ込め層がAlz Ga
0.5-z In0.5 P(0≦z≦x)からなること、MQB
障壁層がAla Gab In1-a-b P(0≦a≦x)から
なること、MQB井戸層がMQB障壁層よりもバンドギ
ャップの小さいGaC In1-C AsD1-D からなるこ
とである。
【0015】本発明の半導体光素子が波長1.0〜2.
0μmで発振する半導体光レーザ素子であるときの望ま
しい一態様は、InP半導体基板上のクラッド層がその
InP基板と格子整合するInx Aly Ga1-x-y As
z1-z からなる場合に、光閉じ込め層がIna Alb
Ga1-a-b Asc1-c からなること、MQB障壁層が
InD AlE Ga1-D-E AsF1-F からなること、M
QB井戸層がMQB障壁層よりもバンドギャップの小さ
いInt Alu Ga1-t-u Asv1-v からなることで
ある。
【0016】
【作用】本発明に係る半導体光素子は、半導体基板上に
活性層、光閉じ込め層、クラッド層などを備えたものに
おいて、光閉じ込め層が多重量子障壁(MQB)を含ん
で構成されている。このMQBを一部にもつ光閉じ込め
層によれば、活性層に対する光閉じ込め係数を大きく保
持したまま、量子井戸層に対する光閉じ込め層の障壁高
さを大きくすることができるので、活性層から光閉じ込
め層へのキャリアのオーバフローが抑制される。本発明
半導体光素子の活性層が単一量子井戸(SQW)型また
は多重量子井戸(MQW)型の構造である場合は、発振
閾値電流の低下、光出力の高効率など、これらの特性を
より顕著にして半導体レーザ素子をより高性能化するこ
とができる。本発明に係る半導体光素子において、SC
H構造がGRIN−SCH構造である場合は、内部電界
によるポテンシャルが形成されるために、キャリアを活
性層内に加速することのできる力が大きくなり、これに
基づき、キャリアのトランスポートが改善され、半導体
レーザ素子の高速変調性、利得特性が高まる。本発明半
導体光素子の活性層が多重量子井戸(MQW)型の構造
である場合において、そのMQW障壁層にもMQB構造
を採用したときは、当該MQBによる高い障壁と光閉じ
込め層のMQBによる高い障壁との相乗効果として、前
記キャリアのオーバフローをより低減することができ
る。本発明に係る半導体光素子において、歪超格子層を
用いてMQB構造を構成する場合は、よりバンドギャッ
プの大きいMQB障壁層、よりバンドギャップの小さい
MQB井戸層が構成できるので、MQBにより構成され
る実効バリアをより高くすることができる。したがっ
て、本発明に係る半導体光素子は、波長0.6〜2.0
μm帯のレーザ発振において閾値電流の増加をきたすこ
とがなく、光出力の増大、温度特性の向上、高速応答性
の向上、その他、重要な特性を大幅に改善することがで
きる。上述した光閉じ込め層は、また、超格子SCH構
造と比べて界面数が少ないので、これの製作難度が高く
ならず、ひいては、半導体レーザ素子の製造が容易とな
り、これのコストダウンとともに信頼性も向上する。半
導体レーザ素子一般において、アルミニウムは、これが
有用な元素であるためにクラッド層、光閉じ込め層、多
重量子障壁構造の障壁層に含まれていることが多い。と
くに、MQB障壁層とっては、バンドギャップを大きく
する上でアルミニウムが有用であり、また、光閉じ込め
係数を大きくする上でもアルミニウムが有用である。そ
の反面、アルミニウムは、これが酸化されやすいために
非発光再結合センタを生じやすく、閾値電流を増加させ
たり素子の寿命を低下させたりもする。本発明に係る半
導体レーザ素子においてクラッド層、MQB障壁層がア
ルミニウムを含むものであるとき、MQB構造は、平均
組成においてクラッド層よりも低アルミニウム組成比で
ある。このような場合は、アルミニウム酸化の影響をで
きるだけ排除しながら有効な特性を高めることができ
る。
【0017】
【実施例】本発明に係る半導体レーザ素子について図1
の実施例を参照して説明する。図1において、10はn
電極、11はn型の半導体基板、12は下部クラッド
層、13は下部光閉じ込め(OC)層、14は障壁層1
4aと井戸層14bとを有する下部多重量子障壁構造
(MQB)、15は活性層、16は障壁層16aと井戸
層16bとを有する上部多重量子障壁構造(MQB)、
17は上部光閉じ込め(OC)層、18は上部クラッド
層、19はコンタクト層、20はp電極をそれぞれ示し
ている。(OC:Optical Confinement. )
【0018】これらの各層は、半導体基板11上におい
て、下部クラッド層12、下部光閉じ込め層13、下部
多重量子障壁構造14、活性層15、上部多重量子障壁
構造16、上部光閉じ込め層17、上部クラッド層1
8、コンタクト層19の順に積層されており、かつ、半
導体基板11の下面にはn電極10、コンタクト層19
の下面にはp電極20がそれぞれ取りつけられている。
【0019】n電極10およびp電極20は、Au、A
g、Zn、または、これらの合金系など、公知ないし周
知の導電材料からなる。一例として、n電極10はAu
Ge/Ni/Au、Sn/Auのうちから選択された電
極金属からなり、p電極20はZn/Au、Be/A
u、Cr/Au、Ti/Pt/Auのうちから選択され
た電極金属からなる。
【0020】半導体基板11は、InPまたはGaAs
もしくはヘテロエピタキシャルバッファ層を有するSi
からなり、下部クラッド層12はInPもしくはGaA
sと格子整合する結晶材料からなり、上部クラッド層1
8も下部クラッド層12と同様の結晶材料からなる。ち
なみに、半導体基板11がGaAsからなる場合は、こ
れと格子整合するクラッド層12、18として、AlG
aAs系、GaInAsP系、または、AlGaInP
系のものなどが採用され、半導体基板11がInPから
なる場合は、これと格子整合するクラッド層12、18
として、InP、InAlAs、もしくは、InGaA
lAsが採用される。下部光閉じ込め(OC)層13お
よび上部光閉じ込め(OC)層17も、AlGaAs
系、GaInAsP系、AlGaInP系、InAlG
aAs系、および、InAlGaAsP系のものが適宜
採用される。
【0021】下部多重量子障壁構造14においては、複
数対の障壁層14aと井戸層14bとでMQBが構成さ
れ、上部多重量子障壁構造16においても、複数対の障
壁層16aと井戸層16bとでMQBが構成されるが、
通常、4〜8ペア程度が望ましい。各MQBにおける障
壁層−井戸層のペア数は、所定の実効バリアが形成され
る範囲内において任意に設定される。また、ここで異な
る層厚の障壁層−井戸層を組み合わせてMQBを構成す
る場合は、より高い実効バリアを形成することができ
る。障壁層14a、16a、井戸層14b、16bとし
ては、たとえば、AlGaAs系、GaInAsP系、
AlGaInP系、InAlGaAs系、InAlGa
AsP系などの結晶(混晶)が用いられるが、井戸層1
4b、16bは、障壁層14a、16aよりもエネルギ
のバンドギャップが小さい。これら多重量子障壁構造1
4、16は、後述する活性層15へ近づくにしたがいエ
ネルギのバンドギャップが減少する複数の障壁層14
a、16aを有することがあり、これら多重量子障壁構
造14、16の各障壁層14a、16aが多重量子障壁
構造以外の部分よりも大きいエネルギのバンドギャップ
を有することもある。さらに、これら多重量子障壁構造
14、16が歪超格子(面内圧縮歪または面内引張歪
0.1〜5%)を含んでいることもある。
【0022】活性層15は、バルク活性層のほか、単一
量子井戸型(SQW)、多重量子井戸型(MQW)、単
一歪量子井戸型、多重歪量子井戸型、歪補償式多重量子
井戸型のうちから選択される。このような活性層15の
障壁層が、多重量子障壁構造を含んでいることもある。
量子井戸型活性層15は、バンドギャップ波長の異なる
量子井戸層と障壁層とからなり、これら量子井戸層、障
壁層も、AlGaAs系、GaInAsP系、AlGa
InP系、InAlGaAs系、および、InAlGa
AsP系のような結晶(混晶)からなる。コンタクト層
19は、たとえば、GaAs系またはGaInAsP系
のものからなる。
【0023】その他、両クラッド層12、18、両多重
量子障壁構造14、16の各障壁層14a、16aがア
ルミニウムを含んでいる場合は、各障壁層14a、16
aがMQBでの平均組成において両クラッド層12、1
8よりも低アルミニウム組成比になる。
【0024】本発明に係る半導体レーザ素子は、たとえ
ば、MOCVD法(有機金属熱分解法)を含むVPE法
(気相エピタキシャル法)、LPE法(液相エピタキシ
ャル法)、MBE法(分子線エピタキシャル法)、CB
E法(化学ビームエピタキシャル法)のいずれかと、フ
ォトリソグラフィ技術を含む乾式エッチング法または湿
式エッチング法と、金属のボンディング法とを介して作
製される。これら各法としては、半導体の製造プロセス
において公知ないし周知のものが採用される。
【0025】以下、図1に例示された半導体光素子の各
具体例について説明する。 [具体例1]具体例1の半導体レーザ素子は各部の組成
が下記のものからなり、具体例1における半導体レーザ
素子(発振波長0.7〜1.2μm)のエネルギバンド
の伝導帯は、図2のとおりである。 n電極10:AuGe/Ni/Au 半導体基板11:n−GaAs 下部クラッド層12:n−Al0.3 Ga0.7 As 下部光閉じ込め層13:GaAs 下部多重量子障壁構造(MQB)14 障壁層14a:ノンドープGaAs(厚さ6原子層) 井戸層14b:ノンドープIn0.1 Ga0.9 As(厚さ
4原子層) 活性層15:In0.2 Ga0.8 As単一量子井戸(厚さ
9nm) 上部多重量子障壁構造(MQB)16 障壁層16a:ノンドープGaAs(厚さ6原子層) 井戸層16b:ノンドープIn0.1 Ga0.9 As(厚さ
4原子層) 上部光閉じ込め層17:GaAs 上部クラッド層18:p−Al0.3 Ga0.7 As コンタクト層19:p−GaAs p電極20:AuZn 上記において、MQB14は障壁層14a−井戸層14
bのペア数が10であり、MQB16は障壁層16a−
井戸層16bのペア数が10である。具体例1の場合
は、下部光閉じ込め層13、上部光閉じ込め層17を有
し、SCH構造が採用されているので、活性層15に対
する光閉じ込め係数が大きく、かつ、これら光閉じ込め
層13、17の一部にMQB14、16が含まれている
ので、活性層15から光閉じ込め層13、17へのキャ
リア(電子)のオーバフローが抑制できる。したがっ
て、具体例1の半導体レーザ素子によれば、レーザ発振
時の低閾値電流化、光出力増大、高速応答性を期すこと
ができる。
【0026】[具体例2]具体例2における半導体レー
ザ素子(発振波長0.7〜1.2μm)のエネルギバン
ドの伝導帯を図3に示す。この具体例2のものは、両多
重量子障壁構造14、16が活性層15に近づくにした
がいバンドギャップの減少する複数の障壁層14a、1
6aを有する点を除き、具体例1のものと同じである。
具体例2の両MQB14、16において、これらの障壁
層14a、16aは、Al0.15Ga0.85AsとGaAs
である。具体例2の半導体レーザ素子は、具体例1と同
様の特性を有するほか、つぎのような特性も有する。す
なわち、具体例2の半導体レーザ素子では、内部電界に
よるポテンシャル勾配が形成されるために、キャリアを
加速することができる。したがって、具体例2のもの
は、半導体レーザ素子の高速変調特性、利得特性を向上
させることができる。
【0027】[具体例3]具体例3における半導体レー
ザ素子(発振波長0.7〜1.2μm)のエネルギバン
ドの伝導帯を図4に示す。この具体例3の半導体レーザ
素子は、下部MQB14の各障壁層14a、上部MQB
16の各障壁層16aが、MQB構造以外の部分の光閉
じ込め層よりも大きいバンドギャップを有する点を除
き、具体例1のものと同じである。具体例3の両MQB
14、16において、これらの障壁層14a、16aは
ノンドープAl0.15Ga0.85Asで構成されている。具
体例3の半導体レーザ素子は、具体例1と同様の特性を
有するほか、つぎのような特性も有する。すなわち、具
体例3の半導体レーザ素子においては、より高い実効的
バリアが形成され、活性層15へのキャリアの閉じ込め
効率がより高まるために、レーザ発振時の閾値電流が下
がり、発光効率も高まる。
【0028】[具体例4]具体例4の半導体レーザ素子
は各部の組成が下記のものからなり、具体例4における
半導体レーザ素子(発振波長1.0〜2.0μm)のエ
ネルギバンドの伝導帯は、図5のとおりである。 n電極10:AuGe/Ni/Au 半導体基板11:n−InP 下部クラッド層12:n−Al0.48In0.52As 下部光閉じ込め層13:n−In0.52Al0.24Ga0.24
As 下部多重量子障壁構造(MQB)14 障壁層14a:ノンドープAl0.48In0.52As (8ML×3層)+(5ML×5層) 井戸層14b:ノンドープIn0.53Ga0.47As (10ML×3層)+(8ML×2層)+(7ML×4
層) 活性層(MQW)15 井戸層:In0.53Ga0.47As 障壁層:In0.52Al0.24Ga0.24As 上部多重量子障壁構造(MQB)16 障壁層16a:ノンドープAl0.48In0.52As (8ML×3層)+(5ML×5層) 井戸層16b:ノンドープIn0.53Ga0.47As (10ML×3層)+(8ML×2層)+(7ML×4
層) 上部光閉じ込め層17:p−In0.52Al0.24Ga0.24
As 上部クラッド層18:p−Al0.48In0.52As コンタクト層19:p−In0.53Ga0.47As p電極20:Ti/Pt/Au 具体例4の半導体レーザ素子は、具体例1と同様の特性
を有するほか、活性層15に近い部分のアルミニウム含
有率が低いので、アルミニウムの酸化に起因した影響を
緩和することができる。したがって、レーザ発振時の閾
値電流を増加させることがなく、半導体レーザ素子の寿
命も長い。
【0029】[具体例5]具体例5における半導体レー
ザ素子(発振波長1.0〜2.0μm)のエネルギバン
ドの伝導帯を図6に示す。この具体例5のものは、MQ
W活性層15の井戸層が+1%の圧縮歪を有し、MQW
活性層15の障壁層が−0.4%の引張歪を有してい
る。具体例5の両MQB14、16において、各障壁層
14a、16aは、0.4%の引張歪をもつノンドープ
In0.47Al0.31Ga0.22Asからなり、各井戸層14
b、16bは、1%の圧縮歪をもつGa0.32In0.68
sからなる。具体例5の半導体レーザ素子は、具体例1
〜4と同様の特性を有するほか、MQW活性層15の障
壁層が歪を有するので、量子井戸がより深くなり、キャ
リアの閉じ込め効果が増す。
【0030】[具体例6]具体例6における半導体レー
ザ素子(発振波長1.0〜2.0μm)のエネルギバン
ドの伝導帯を図7に示す。この具体例6のものは、活性
層15がMQWからなり、両光閉じ込め層13、17が
GaInAsPからなり、両多重量子障壁構造(MQ
B)14、16の各障壁層14a、16a、各井戸層1
4b、16bがGaInAsPからなる。ただし、各井
戸層14b、16bは、各障壁層14a、16aよりも
バンドギャップが小さい。具体例6において、その他の
事項は具体例5に準ずる。具体例6の半導体レーザ素子
は、前記とほぼ同等の特性を有するほか、当該素子がア
ルミニウムを全く含まないので、アルミニウムの酸化に
起因した再成長界面酸化などの問題が発生しない利点を
有する。
【0031】[具体例7]具体例7における半導体レー
ザ素子(発振波長1.0〜2.0μm)のエネルギバン
ドの伝導帯を図8に示す。この具体例7のものは、具体
例6の半導体レーザ素子において、MQW活性層15の
障壁層に多重量子障壁構造(MQB)15a、15bが
設けられたものである。具体例7の半導体レーザ素子
は、MQW活性層15の障壁層がMQB15aにより構
成されているので、MQW井戸層15に対するキャリア
の閉じ込め効率が光閉じ込め層にだけMQBを設けた場
合よりもさらに高まる。また、MQBを用いず、障壁層
の組成だけで障壁を高くした場合よりも光閉じ込め係数
を大きくすることができる。したがって、具体例7の半
導体レーザ素子では、前述した特性以外に、高速変調特
性、利得特性をも高めることができる。
【0032】[具体例8]具体例8における半導体レー
ザ素子(発振波長1.0〜2.0μm)のエネルギバン
ドの伝導帯を図9に示す。具体例8の半導体レーザ素子
は、具体例6の半導体レーザ素子において、両多重量子
障壁構造(MQB)14、16が歪超格子層からなる。
具体例8の半導体レーザ素子は、前述した特性のほか、
歪MQB14、16がより高い実効バリアを形成するの
で、キャリア閉じ込め効果がより高まる。
【0033】本発明に係る半導体光素子においては、課
題を解決するための手段の項で述べた技術内容、およ
び、実施例(各具体例を含む)の項で述べた技術内容を
互換性のある範囲内で組み合わせることができる。した
がって、本発明に係る半導体光素子は、各具体例の半導
体レーザ素子に限定されるものでない。また、本発明の
素子構造を半導体光増幅器などに適用することもでき
る。その他、本発明における半導体材料系として、Ga
As基板、InP基板に格子整合するものをあげたが、
本発明においては、既述の材料以外に、ZnSeSで代
表されるII-VI 族の化合物材料を採用することができ、
さらには、AlInSbAs系の化合物材料も採用する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る半導体レーザ素子は、つぎ
のような効果を有する。活性層の上下にある光閉じ込め
層、クラッド層によりSCH構造が構成され、これら光
閉じ込め層の一部に多重量子障壁(MQB)構造がそれ
ぞれ含まれているので、光閉じ込め係数を大きくしたま
ま、活性層に対する光閉じ込め層の障壁高さ大きくする
ことができる。したがって、かかる素子機能に基づき、
活性層から光閉じ込め層へのキャリアのオーバフロー、
光閉じ込め層からpクラッド層へのキャリアのオーバフ
ローを抑制して、レーザ発振時の低閾値電流化、温度特
性の向上、光出力増大、高速応答性の向上などを期すこ
とができる。
【0035】一般に、活性層が単一量子井戸型、多重量
子井戸型、歪量子井戸型からなる場合に、低閾値電流
化、高効率化などの高性能化がはかれることは周知であ
るが、本発明の半導体光素子において活性層がこれらの
量子井戸からなる場合は、さらなる高性能化を実現する
ことができる。
【0036】光閉じ込め層の一部にMQBが含まれるだ
けであるから、超格子SCHと比べてヘテロ界面数が格
段に少ない。したがって、これらSCH、MQBを備え
た半導体レーザ素子を作製するときに、レーザ特性の劣
化を惹き起こすような欠陥が生じがたく、高品質の半導
体レーザ素子が容易に得られる。
【0037】SCH構造がGRIN−SCH構造からな
る場合、および、光閉じ込め層に含まれるMQBが、活
性層に近づくにしたがいエネルギのバンドギャップが減
少する複数の障壁層を有する場合は、活性層に近づくに
したがい小さくなるポテンシャル勾配が形成されるため
に、キャリアを加速することができる。したがって、こ
のような態様のときは、半導体レーザ素子の高速変調特
性、利得特性をより高めることができる。
【0038】活性層近くの構成部分が低アルミニウム含
有率である場合、または、アルミニウムを含まない場合
は、アルミニウム酸化の悪影響を抑制し、または、皆無
にすることができる。
【0039】光閉じ込め層に含まれるMQBが歪超格子
を含んでいる場合は、より高い障壁が得られてキャリア
閉じ込め効果がより高まる。
【0040】活性層がMQWからなり、MQW障壁層が
MQBで構成されている場合は、光閉じ込め層へのキャ
リアオーバフローが当該光閉じ込め層のMQBにより抑
制されるだけでなく、MQW井戸層からMQW障壁層へ
のキャリア漏れも抑制されるので、半導体レーザ素子の
高速変調特性、利得特性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体レーザ素子の一実施例を示
した断面図である。
【図2】本発明半導体レーザ素子の具体例1におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図3】本発明半導体レーザ素子の具体例2におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図4】本発明半導体レーザ素子の具体例3におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図5】本発明半導体レーザ素子の具体例4におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図6】本発明半導体レーザ素子の具体例5におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図7】本発明半導体レーザ素子の具体例6におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図8】本発明半導体レーザ素子の具体例7におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図9】本発明半導体レーザ素子の具体例8におけるエ
ネルギバンドの伝導帯を示した図である。
【図10】従来の半導体レーザ素子におけるエネルギバ
ンドの伝導帯を示した図である。
【図11】従来の半導体レーザ素子におけるエネルギバ
ンドの伝導帯を示した図である。
【図12】従来の半導体レーザ素子におけるエネルギバ
ンドの伝導帯を示した図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 下部クラッド層 13 下部光閉じ込め層 14 下部多重量子障壁構造(MQB) 14a MQB障壁層 14b MQB井戸層 15 活性層 15a MQW障壁層 15b MQW井戸層 16 上部多重量子障壁構造(MQB) 16a MQB障壁層 16b MQB井戸層 17 上部光閉じ込め層 18 上部クラッド層 19 コンタクト層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、活性層と、一対の光閉
    じ込め層と、一対のクラッド層とを備え、活性層が下部
    光閉じ込め層と上部光閉じ込め層との間に挟まれている
    とともに、下部光閉じ込め層の下に下部クラッド層、上
    部光閉じ込め層の上に上部クラッド層がそれぞれ配置さ
    れてSCH構造を構成している半導体光素子において、
    少なくとも一方の光閉じ込め層に多重量子障壁(MQ
    B)構造が含まれていることを特徴とする半導体光素
    子。
  2. 【請求項2】 SCH構造がGRIN−SCH構造であ
    る請求項1記載の半導体光素子。
  3. 【請求項3】 活性層が多重量子井戸(MQW)型から
    なり、MQW障壁層に多重量子障壁(MQB)構造が含
    まれている請求項1記載の半導体光素子。
  4. 【請求項4】 活性層が、単一量子井戸型、多重量子井
    戸型、単一歪量子井戸型、多重歪量子井戸型、歪補償式
    多重量子井戸型のいずれかを含む請求項1記載の半導体
    光素子。
  5. 【請求項5】 多重量子障壁構造が歪超格子を含んでい
    る請求項1〜4いずれかに記載の半導体光素子。
  6. 【請求項6】 光閉じ込め層に含まれている多重量子障
    壁構造が、活性層に近づくにしたがいバンドギャップの
    減少する複数の障壁層を有している請求項1〜4いずれ
    かに記載の半導体光素子。
  7. 【請求項7】 光閉じ込め層の一部に含まれている多重
    量子障壁構造の障壁層が、光閉じ込め層におけるMQB
    構造以外の部分よりも大きいバンドギャップを有する層
    を含んでいる請求項1〜4いずれかに記載の半導体光素
    子。
  8. 【請求項8】 GaAs半導体基板の上に、活性層と、
    一対の光閉じ込め層(少なくとも一方の光閉じ込め層は
    多重量子障壁構造を含む)と、GaAs半導体基板に格
    子整合する一対のAlx Ga1-x Asクラッド層とを備
    えた動作波長0.7〜1.2μm帯の半導体光素子にお
    いて、光閉じ込め層がAly Ga1-yAs(0≦y≦
    x)からなり、MQB障壁層がInz Alw Ga1-z-w
    As(0≦z<1、0≦w<x)からなり、MQB井戸
    層が、MQB障壁層よりもバンドギャップの小さいIn
    a Alb Ga1-a-b As(0≦a<1、0≦b<x)か
    らなる請求項1〜4いずれかに記載の半導体光素子。
  9. 【請求項9】 GaAs半導体基板の上に、活性層と、
    一対の光閉じ込め層(少なくとも一方の光閉じ込め層は
    多重量子障壁構造を含む)と、GaAs半導体基板に格
    子整合する一対のGax In1-x Asy1-y クラッド
    層とを備えた動作波長0.7〜1.2μm帯の半導体光
    素子において、 光閉じ込め層がGaz In1-z Asw1-w からなり、
    MQB障壁層がGaaIn1-a Asb1-b からなり、
    MQB井戸層が、MQB障壁層よりもバンドギャップの
    小さいGaC In1-C Asd1-d からなる請求項1〜
    4いずれかに記載の半導体光素子。
  10. 【請求項10】 GaAs半導体基板の上に、活性層
    と、一対の光閉じ込め層(少なくとも一方の光閉じ込め
    層は多重量子障壁構造を含む)と、GaAs半導体基板
    に格子整合する一対のAlx Ga0.5-x In0.5 Pクラ
    ッド層とを備えた動作波長0.6〜0.65μm帯の半
    導体光素子において、 光閉じ込め層がAlz Ga0.5-z In0.5 P(0≦z≦
    x)からなり、MQB障壁層がAla Gab In1-a-b
    P(0≦a≦x)からなり、MQB井戸層が、MQB障
    壁層よりもバンドギャップの小さいGaC In1-C As
    D1-D からなる請求項1〜4いずれかに記載の半導体
    光素子。
  11. 【請求項11】 InP半導体基板の上に、活性層と、
    一対の光閉じ込め層(少なくとも一方の光閉じ込め層は
    多重量子障壁構造を含む)と、InP半導体基板に格子
    整合する一対のInx Aly Ga1-x-y Asz1-z
    ラッド層とを備えた動作波長1.0〜2.0μmの半導
    体光素子において、 光閉じ込め層がIna Alb Ga1-a-b Asc1-c
    らなり、MQB障壁層がInD AlE Ga1-D-E AsF
    1-F からなり、MQB井戸層が、MQB障壁層よりも
    バンドギャップの小さいInt Alu Ga1-t-u Asv
    1-v からなる請求項1〜4いずれかに記載の半導体光
    素子。
  12. 【請求項12】 両クラッド層と多重量子障壁構造の障
    壁層とがいずれもアルミニウムを含んでおり、多重量子
    障壁構造が、平均組成において下部クラッド層および上
    部クラッド層よりも低アルミニウム組成比である請求項
    1〜4いずれかに記載の半導体光素子。
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