JPH0774338B2 - 合成樹脂用の油化装置 - Google Patents
合成樹脂用の油化装置Info
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- JPH0774338B2 JPH0774338B2 JP15832890A JP15832890A JPH0774338B2 JP H0774338 B2 JPH0774338 B2 JP H0774338B2 JP 15832890 A JP15832890 A JP 15832890A JP 15832890 A JP15832890 A JP 15832890A JP H0774338 B2 JPH0774338 B2 JP H0774338B2
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Description
この発明は、主として廃棄合成樹脂を加熱釜で加熱して
油化する装置に関する。
油化する装置に関する。
熱可塑性の合成樹脂は、加熱して液化させ、さらに、ガ
ス化して冷却することによって油化できる。このことを
利用して、廃棄合成樹脂を加熱して油化する装置は開発
されている。例えば、 特公昭61−17879号公報、 特開昭51−22776号公報、 特公昭52−1949号公報、 特開昭60−49086号公報に廃棄合成樹脂の油化装置が記
載されている。 これ等の公報に記載される油化装置は、廃棄合成樹脂を
加熱してガス化し、ガスを凝縮させて油化している。
ス化して冷却することによって油化できる。このことを
利用して、廃棄合成樹脂を加熱して油化する装置は開発
されている。例えば、 特公昭61−17879号公報、 特開昭51−22776号公報、 特公昭52−1949号公報、 特開昭60−49086号公報に廃棄合成樹脂の油化装置が記
載されている。 これ等の公報に記載される油化装置は、廃棄合成樹脂を
加熱してガス化し、ガスを凝縮させて油化している。
これ等の公報に記載される油化装置は、油化した油を燃
料として廃棄合成樹脂をガス状に加熱している。このた
め、特別に燃料を消費することがなく、先に油化した油
で次に供給される廃棄合成樹脂を加熱できる。しかしな
がら、燃料の消費率が多く、供給された廃棄合成樹脂に
対する油化される油量が少なくなる欠点がある。 この欠点を解決する油化装置として、バーナーの排熱を
有効利用する装置が開発されている。その装置は、特開
昭51−22776号公報に記載されている。この油化装置
は、廃棄合成樹脂を溶融する溶融槽と、溶融した合成樹
脂をガス状に加熱する反応槽とを備えている。反応槽は
バーナーで加熱されて、溶融した合成樹脂をガス化す
る。バーナーの排気煙道には熱交換器を設け、この熱交
換器で溶融槽の廃棄合成樹脂を加熱している。したがっ
て、この構造の油化装置は、排熱を有効に利用できる特
長がある。 また、特開昭62−15240号公報、および、特開昭62−184
034号公報には、1次乾留槽と2次乾留槽とを直列に連
結した油化装置が記載されている。これ等の装置は、廃
棄合成樹脂を1次乾留槽に供給する。1次乾留槽に供給
された廃棄合成樹脂はここでガス化されて、2次乾留槽
に送られる。2次乾留槽でさらに分解されたガスは、凝
縮器に送られて油化される。両方の乾留槽には、合成樹
脂を加熱するためにバーナーを設けている。さらに、1
次乾留槽の排煙は2次乾留槽に連結されている。このた
め、2次乾留槽は、1次乾留槽と排煙と、バーナーの両
方で加熱される。 これ等の油化装置は、排熱を有効に利用して、消費する
油量を少なくでき、効率よく合成樹脂を油化でる特長が
ある。しかしながら、排熱を有効に利用するための構造
が複雑で、メンテナンスに著しく手間がかかる欠点があ
る。 さらに、加熱炉の内部に閉鎖構造の加熱釜を配設し、加
熱釜に廃棄合成樹脂を供給して気化させる油化装置も開
発されている(特開昭50−7877号公報)。この公報に記
載される油化装置は、加熱釜の内部に水平に仕切板を固
定して、上部と下部とに区画している。仕切板の下部
は、廃棄合成樹脂を分解する分解室となっている。廃棄
合成樹脂は、仕切板の上部に供給される。仕切板は、供
給する廃棄合成樹脂を下部に落下させ、さらに、下部の
分解室で気化したガスを上昇させるために、貫通孔を開
口してい。この構造の油化装置は、下記のようにして合
成樹脂を油化する。 加熱釜の上部に供給された合成樹脂は、仕切板の貫
通孔を通過して、仕切板の下方に設けられた分解室に供
給される。 分解室に供給された合成樹脂は、ここで加熱されて
ガス化される。 ガス化された合成樹脂は外部の凝縮器に送られ、こ
こでガスを冷却して液化させて油化する。 この構造の油化装置は、油化されないで加熱釜に残るカ
スが多くなる欠点がある。このことは、合成樹脂の油化
効率を低下させるばかりでなく、これを加熱釜の外部に
排出するのに手間がかかる欠点がある。とくに、加熱釜
の内部を仕切板で区画する装着は、残留物の排出に極め
て手間がかかる欠点がある。この構造の油化装置にカス
成分が多くなるのは、加熱釜内の温度分布を理想的な状
態に制御することが難しいことが理由である。 すなわち、加熱炉内に加熱釜を配設し、加熱釜の底をバ
ーナーで加熱すると、加熱釜は下記の状態で合成樹脂を
溶融気化する。 加熱釜に供給された合成樹脂は底に溜る。 加熱釜は底からバーナーで加熱される。 加熱された合成樹脂が加熱釜の底で溶融する。すな
わち、加熱釜の底には溶融した合成樹脂が溜る。 溶融した合成樹脂はさらに加熱されて気化する。気
化した合成樹脂は、加熱釜の上部に充満する。 加熱釜の底部には溶融した合成樹脂が溜っている。
このため、加熱釜の底部は、合成樹脂の気化熱で温度上
昇が制限される。通常、溶融した合成樹脂の温度は約35
0〜450℃である。 ガスが充満された加熱釜の上部は、高温に加熱され
る。それは、溶融状態の合成樹脂で一定の温度に保持で
きないからである。 温度が高く上昇した加熱釜は、内部のガスを高温に
加熱する。 高温に加熱されたガスは、カーボンとなって加熱釜
の内面に付着し、また、熱分解によって低留のガス成分
が多くなる。 したがって、加熱炉内に加熱釜を配設して加熱する油化
装置は、加熱釜に残るカスが多く、油化される油量が少
なくなる欠点がある。加熱釜と加熱炉との間に熱媒体を
充填した油化装置は、加熱釜を均一に加熱できる。しか
しながら、加熱炉に充填した熱媒体を介して加熱釜を加
熱するので、全体としての熱効率が低く、燃料として多
量の油を消費する欠点がある。また、熱媒体を介して加
熱釜を均一に加熱するには、これを炉内で充分に対流さ
せる必要があが、熱媒体を充分に対流させるのが難しい
欠点もある。 この発明は、さらにこのことを実現する事を目的に開発
されたもので、この発明の重要な目的は、簡単な構造で
効率よく合成樹脂を油化でき、しかも、簡単にメンテナ
ンスできて、加熱釜に残留するカスを少なくできる合成
樹脂の油化装置を提供するにある。
料として廃棄合成樹脂をガス状に加熱している。このた
め、特別に燃料を消費することがなく、先に油化した油
で次に供給される廃棄合成樹脂を加熱できる。しかしな
がら、燃料の消費率が多く、供給された廃棄合成樹脂に
対する油化される油量が少なくなる欠点がある。 この欠点を解決する油化装置として、バーナーの排熱を
有効利用する装置が開発されている。その装置は、特開
昭51−22776号公報に記載されている。この油化装置
は、廃棄合成樹脂を溶融する溶融槽と、溶融した合成樹
脂をガス状に加熱する反応槽とを備えている。反応槽は
バーナーで加熱されて、溶融した合成樹脂をガス化す
る。バーナーの排気煙道には熱交換器を設け、この熱交
換器で溶融槽の廃棄合成樹脂を加熱している。したがっ
て、この構造の油化装置は、排熱を有効に利用できる特
長がある。 また、特開昭62−15240号公報、および、特開昭62−184
034号公報には、1次乾留槽と2次乾留槽とを直列に連
結した油化装置が記載されている。これ等の装置は、廃
棄合成樹脂を1次乾留槽に供給する。1次乾留槽に供給
された廃棄合成樹脂はここでガス化されて、2次乾留槽
に送られる。2次乾留槽でさらに分解されたガスは、凝
縮器に送られて油化される。両方の乾留槽には、合成樹
脂を加熱するためにバーナーを設けている。さらに、1
次乾留槽の排煙は2次乾留槽に連結されている。このた
め、2次乾留槽は、1次乾留槽と排煙と、バーナーの両
方で加熱される。 これ等の油化装置は、排熱を有効に利用して、消費する
油量を少なくでき、効率よく合成樹脂を油化でる特長が
ある。しかしながら、排熱を有効に利用するための構造
が複雑で、メンテナンスに著しく手間がかかる欠点があ
る。 さらに、加熱炉の内部に閉鎖構造の加熱釜を配設し、加
熱釜に廃棄合成樹脂を供給して気化させる油化装置も開
発されている(特開昭50−7877号公報)。この公報に記
載される油化装置は、加熱釜の内部に水平に仕切板を固
定して、上部と下部とに区画している。仕切板の下部
は、廃棄合成樹脂を分解する分解室となっている。廃棄
合成樹脂は、仕切板の上部に供給される。仕切板は、供
給する廃棄合成樹脂を下部に落下させ、さらに、下部の
分解室で気化したガスを上昇させるために、貫通孔を開
口してい。この構造の油化装置は、下記のようにして合
成樹脂を油化する。 加熱釜の上部に供給された合成樹脂は、仕切板の貫
通孔を通過して、仕切板の下方に設けられた分解室に供
給される。 分解室に供給された合成樹脂は、ここで加熱されて
ガス化される。 ガス化された合成樹脂は外部の凝縮器に送られ、こ
こでガスを冷却して液化させて油化する。 この構造の油化装置は、油化されないで加熱釜に残るカ
スが多くなる欠点がある。このことは、合成樹脂の油化
効率を低下させるばかりでなく、これを加熱釜の外部に
排出するのに手間がかかる欠点がある。とくに、加熱釜
の内部を仕切板で区画する装着は、残留物の排出に極め
て手間がかかる欠点がある。この構造の油化装置にカス
成分が多くなるのは、加熱釜内の温度分布を理想的な状
態に制御することが難しいことが理由である。 すなわち、加熱炉内に加熱釜を配設し、加熱釜の底をバ
ーナーで加熱すると、加熱釜は下記の状態で合成樹脂を
溶融気化する。 加熱釜に供給された合成樹脂は底に溜る。 加熱釜は底からバーナーで加熱される。 加熱された合成樹脂が加熱釜の底で溶融する。すな
わち、加熱釜の底には溶融した合成樹脂が溜る。 溶融した合成樹脂はさらに加熱されて気化する。気
化した合成樹脂は、加熱釜の上部に充満する。 加熱釜の底部には溶融した合成樹脂が溜っている。
このため、加熱釜の底部は、合成樹脂の気化熱で温度上
昇が制限される。通常、溶融した合成樹脂の温度は約35
0〜450℃である。 ガスが充満された加熱釜の上部は、高温に加熱され
る。それは、溶融状態の合成樹脂で一定の温度に保持で
きないからである。 温度が高く上昇した加熱釜は、内部のガスを高温に
加熱する。 高温に加熱されたガスは、カーボンとなって加熱釜
の内面に付着し、また、熱分解によって低留のガス成分
が多くなる。 したがって、加熱炉内に加熱釜を配設して加熱する油化
装置は、加熱釜に残るカスが多く、油化される油量が少
なくなる欠点がある。加熱釜と加熱炉との間に熱媒体を
充填した油化装置は、加熱釜を均一に加熱できる。しか
しながら、加熱炉に充填した熱媒体を介して加熱釜を加
熱するので、全体としての熱効率が低く、燃料として多
量の油を消費する欠点がある。また、熱媒体を介して加
熱釜を均一に加熱するには、これを炉内で充分に対流さ
せる必要があが、熱媒体を充分に対流させるのが難しい
欠点もある。 この発明は、さらにこのことを実現する事を目的に開発
されたもので、この発明の重要な目的は、簡単な構造で
効率よく合成樹脂を油化でき、しかも、簡単にメンテナ
ンスできて、加熱釜に残留するカスを少なくできる合成
樹脂の油化装置を提供するにある。
前述の目的を達成するために、この発明の合成樹脂の油
化装置は下記の構成を備えている。 すなわち、油化装置は、合成樹脂を加熱して溶融、気化
させる加熱反応手段1を備えている。加熱反応手段1
は、加熱釜2と、この加熱釜2内の合成樹脂を撹拌する
撹拌部材3と、加熱釜2を加熱する加熱炉4とを備えて
いる。 さらに、本発明の合成樹脂用の油化装置は、加熱釜2の
上部を加熱炉4の外部に配設している。加熱釜2の上部
を加熱炉4の外部に配設するのは、加熱釜2上部の加熱
温度を低くするためである。撹拌部材3は、加熱釜2の
中心に垂直方向に配設された回転軸9と、この回転軸の
下部に固定されて加熱釜2の底部で溶融した合成樹脂を
撹拌する底撹拌羽根10と、加熱釜2の上部であって溶融
状態の合成樹脂の液面レベルよりも上方で回転軸9に固
定されて加熱釜2内でガス化した合成樹脂を撹拌するガ
ス撹拌羽根6とを備える。
化装置は下記の構成を備えている。 すなわち、油化装置は、合成樹脂を加熱して溶融、気化
させる加熱反応手段1を備えている。加熱反応手段1
は、加熱釜2と、この加熱釜2内の合成樹脂を撹拌する
撹拌部材3と、加熱釜2を加熱する加熱炉4とを備えて
いる。 さらに、本発明の合成樹脂用の油化装置は、加熱釜2の
上部を加熱炉4の外部に配設している。加熱釜2の上部
を加熱炉4の外部に配設するのは、加熱釜2上部の加熱
温度を低くするためである。撹拌部材3は、加熱釜2の
中心に垂直方向に配設された回転軸9と、この回転軸の
下部に固定されて加熱釜2の底部で溶融した合成樹脂を
撹拌する底撹拌羽根10と、加熱釜2の上部であって溶融
状態の合成樹脂の液面レベルよりも上方で回転軸9に固
定されて加熱釜2内でガス化した合成樹脂を撹拌するガ
ス撹拌羽根6とを備える。
この発明の好ましい実施例を示す、第1図を参考にし
て、合成樹脂の油化装置の動作を記述する。 加熱釜2に合成樹脂を供給する。合成樹脂には主と
して廃棄合成樹脂が使用される。 最初に加熱釜2に合成樹脂を供給するときには、好まし
くは、予め油化された油を供給する。すなわち、油化さ
れた油に、廃棄合成樹脂の一部を浸漬する状態とする。
この状態で合成樹脂を供給すると、廃棄合成樹脂を能率
よく加熱して、溶融できる。 廃棄合成樹脂は、加熱炉4の底部で溶融される。溶
融される合成樹脂は、底撹拌羽根10で撹拌されて、均一
に加熱される。 さらに加熱されて合成樹脂はガス化される。ガス化
された合成樹脂は、ガス撹拌羽根6で撹拌されて、均一
化され、加熱釜2の内部で低分子に分解された後、凝縮
器5に送り出される。 凝縮器5は供給されたガスを冷却して液化させて油
とする。 この状態で合成樹脂を油化するこの発明の装置は、独得
の状態として加熱釜の内面にカーボンが付着するのを防
止する。すなわち、加熱釜2は、第1図に示すように上
部を加熱炉4の外部に位置させて加熱炉4で直接に加熱
しないようにしている。加熱炉4の外部に配設される加
熱釜2の上部は、加熱炉4の火炎で直接加熱されない。
このため、加熱炉4の外部に位置する加熱釜2の上部は
温度が低くなる。 加熱釜全体を加熱炉内に配設する油化装置は、加熱釜の
上部温度が高くなる。加熱釜の上部の温度が高くなる
と、この部分の内面にカーボンが付着する。気化した合
成樹脂ガスが、加熱釜の上部でさらに高温に加熱されて
カーボンとなるからである。カーボンは加熱釜の内面に
カスとして付着する。 この発明の油化装置は、加熱釜の上部を加熱炉の外部
に、下部を加熱炉の内部に配設する。この構造の加熱釜
は、供給された合成樹脂を下部で効率よく加熱して、溶
融、気化させる。気化した合成樹脂ガスは、加熱紙の内
部に充満する。加熱釜に充満する合成樹脂ガスは、ガス
撹拌羽根で強制的に撹拌される。ガス撹拌羽根は、加熱
釜の中心に垂直に配設された回転軸で強制的に回転され
て、気化した合成樹脂ガスを遠心力で外周方向に加速す
る。外周に加速される合成樹脂ガスは、加熱釜の上部の
内面に衝突されて再び液化される。加熱釜の上部は加熱
炉の外部にあって温度が低いからである。加熱釜の上部
で液化した合成樹脂は、加熱釜の内面に沿って流下す
る。流下する液状の合成樹脂は、加熱釜の内面を濡れた
状態として、ここにカーボンが付着するのを防止する。
て、合成樹脂の油化装置の動作を記述する。 加熱釜2に合成樹脂を供給する。合成樹脂には主と
して廃棄合成樹脂が使用される。 最初に加熱釜2に合成樹脂を供給するときには、好まし
くは、予め油化された油を供給する。すなわち、油化さ
れた油に、廃棄合成樹脂の一部を浸漬する状態とする。
この状態で合成樹脂を供給すると、廃棄合成樹脂を能率
よく加熱して、溶融できる。 廃棄合成樹脂は、加熱炉4の底部で溶融される。溶
融される合成樹脂は、底撹拌羽根10で撹拌されて、均一
に加熱される。 さらに加熱されて合成樹脂はガス化される。ガス化
された合成樹脂は、ガス撹拌羽根6で撹拌されて、均一
化され、加熱釜2の内部で低分子に分解された後、凝縮
器5に送り出される。 凝縮器5は供給されたガスを冷却して液化させて油
とする。 この状態で合成樹脂を油化するこの発明の装置は、独得
の状態として加熱釜の内面にカーボンが付着するのを防
止する。すなわち、加熱釜2は、第1図に示すように上
部を加熱炉4の外部に位置させて加熱炉4で直接に加熱
しないようにしている。加熱炉4の外部に配設される加
熱釜2の上部は、加熱炉4の火炎で直接加熱されない。
このため、加熱炉4の外部に位置する加熱釜2の上部は
温度が低くなる。 加熱釜全体を加熱炉内に配設する油化装置は、加熱釜の
上部温度が高くなる。加熱釜の上部の温度が高くなる
と、この部分の内面にカーボンが付着する。気化した合
成樹脂ガスが、加熱釜の上部でさらに高温に加熱されて
カーボンとなるからである。カーボンは加熱釜の内面に
カスとして付着する。 この発明の油化装置は、加熱釜の上部を加熱炉の外部
に、下部を加熱炉の内部に配設する。この構造の加熱釜
は、供給された合成樹脂を下部で効率よく加熱して、溶
融、気化させる。気化した合成樹脂ガスは、加熱紙の内
部に充満する。加熱釜に充満する合成樹脂ガスは、ガス
撹拌羽根で強制的に撹拌される。ガス撹拌羽根は、加熱
釜の中心に垂直に配設された回転軸で強制的に回転され
て、気化した合成樹脂ガスを遠心力で外周方向に加速す
る。外周に加速される合成樹脂ガスは、加熱釜の上部の
内面に衝突されて再び液化される。加熱釜の上部は加熱
炉の外部にあって温度が低いからである。加熱釜の上部
で液化した合成樹脂は、加熱釜の内面に沿って流下す
る。流下する液状の合成樹脂は、加熱釜の内面を濡れた
状態として、ここにカーボンが付着するのを防止する。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体
化する為の油化装置を例示するものであって、この発明
の装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の
構造に特定するものでない。この発明の装置は、特許請
求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられ
る。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請
求の範囲の欄」、「従来の課題を解決する為の手段の
欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の
部材に特定するものでは決してない。 第1図に示す合成樹脂の油化装置は、加熱反応手段1
と、反応器31と、凝縮器5と、供給手段とを備えてい
る。 加熱反応手段1は、廃棄合成樹脂を閉鎖空間で加熱す
る。加熱反応手段1は、閉塞された加熱釜2と、加熱釜
2に供給された合成樹脂を撹拌する撹拌部材3と、この
加熱釜2を加熱する加熱炉4とを備えている。 加熱釜2は、釜本体2Aと蓋板2Bとで構成されている。加
熱釜2は、全体がステンレスで作られている。ステンレ
ス製の加熱釜2は、合成樹脂を低分子に分解する触媒の
作用がある。 釜本体2Aは上端が開口されており、上端の開口部を蓋板
2Bで閉塞している。釜本体2Aは、水平断面が円形をして
いる。すなわち、釜本体2Aの上部は円筒状で、底板は球
面状に湾曲している。この形状の釜本体2Aは、合成樹脂
を撹拌する撹拌部材3を内面に接近でき、釜本体2Aの内
面に合成樹脂が付着するのを防止できる。 釜本体2Aの底板外表面には、バーナーの燃焼ガスから能
率よく熱を吸収するように、吸熱用のフィン7が固定さ
れている。釜本体2Aの上部には、強制冷却用の放熱フィ
ン30が固定されている。放熱フィン30は、釜本体2Aの外
周に突出してフランジ状に固定されている。放熱フィン
30は蓋板2Bを連結するフランジに兼用される。このた
め、蓋板2Bは、釜本体2Aの放熱フィン30を貫通する止ネ
ジで釜本体2Aに連結されている。 加熱釜2は、上部を加熱炉4の外部に突出させている。
この状態で加熱釜2を加熱炉4外に突出させる場合、突
出部分の高さは、加熱釜全高の10〜50%とする。さら
に、好ましくは、突出部分は加熱釜全高の15〜40%とす
る。 蓋板2Bは、これを貫通して、ガス移送管8が連結されて
いる。ガス移送管8は反応器31を介して凝縮器5に連結
されている。 撹拌部材3は、回転軸9と、ガス撹拌羽根6と、底撹拌
羽根10と、駆動モーター11とを備えている。 回転軸9は、加熱釜2の蓋板2Bの中心を、上下に、しか
も、気密に貫通して回転自在に支承されている。回転軸
9の下端に底撹拌羽根10が固定されている。 底撹拌羽根10は、回転軸9に放射状に固定されている。
底撹拌羽根10は、加熱釜2と同様にステンレスで作られ
ている。底撹拌羽根10は、外周が加熱釜2の内面に接近
する形状をしている。底撹拌羽根10の外周縁と加熱釜2
の内面との隙間は、1〜100mm、好ましくは3〜50mmの
範囲に調整される。 この形状の底撹拌羽根10は、加熱釜2の内面に付着する
合成樹脂を掻き取ることができるので、加熱釜2の内面
に付着する異物を除去できる特長がある。 さらに、回転軸9の上部には、ステンレス製のガス撹拌
羽根6が固定されている。ガス撹拌羽根6は、溶融合成
樹脂レベルよりも高い位置に配設されている。ガス撹拌
羽根6は、釜本体2A内で霧化あるいはガス化した合成樹
脂を撹拌する。 ステンレス製のガス撹拌羽根6は、触媒の作用がある。
このため、ステンレス製のガス撹拌羽根6は、ガス化し
て合成樹脂を撹拌しながら能率よく低分子化できる特長
がある。 第1図に示すガス撹拌羽根6は板状で、これを回転軸9
に放射状に固定している。板状ステンレス板のガス撹拌
羽根6は、垂直に立てた姿勢で回転軸に固定されてい
る。この形状のガス撹拌羽根6は、能率よくガス化した
合成樹脂を撹拌できる特長がある。 また、ガス撹拌羽根6を傾斜して回転軸に固定すること
もできる。この構造のガス撹拌羽根6は、ファン状とな
る。この構造のガス撹拌羽根6は、回転することによっ
て、ガスを上方に、あるいは、下方に強制的に流動させ
ることができる。 したがって、この構造のガス撹拌羽根6は、ガスをより
能率よく凝縮器5や反応器31に移送できる特長がある。 ところで、第1図に示す加熱釜2は、加熱炉4の外部に
位置する部分よりも下部で、加熱炉4内に配設される部
分の上部を断熱材12で断熱している。断熱材12は、加熱
釜2の内部の温度分布を均一にするために設けている。
断熱材12は、加熱炉4内で燃焼する火炎から熱エネルギ
ーが加熱釜2に伝達されるのを抑制する。 この構造の加熱釜2は、底板が火炎で加熱され、中間は
熱エネルギーの伝達を抑制し、さらに、上部は放熱して
内部温度を均一にしている。 断熱材12が張られた加熱釜2の内面は、底部に比較して
熱エネルギーの供給が抑制される。従って、この部分の
内面にはカーボンの付着が少ない。 回転軸9は駆動モーター11に連結され、駆動モーターで
回転される。 加熱釜2は、廃棄合成樹脂を加熱して能率よく油化でき
るように、ゼオライトや金属触媒等を内蔵させる。金属
触媒には、ニッケルやステンレスを使用する。回転軸9
や底撹拌羽根10を金属触媒であるニッケルやステンレス
製とすることも可能である。 加熱炉4は、バーナー35を備えている。バーナー35は、
廃棄合成樹脂を油化した油を燃焼して釜本体2Aを加熱す
る。したがって、余分な燃料を必要としない。 反応器31の構造を第2図と第3図とに示している。この
反応器31は、円筒状のケーシング32と、このケーシング
32に収納された板状の触媒33とで構成されている。 ケーシング32は、ガス移送管8から供給されたガスが外
部に漏れないように、気密に密閉されている。ケーシン
グ32は、加熱釜2を加熱した排熱で加熱される。したが
って、ケーシング32は、加熱炉4の排気煙道20を貫通し
て固定されている。ケーシング32の両端は、排気煙道20
から突出している。ケーシング32の突出する両端にはフ
ランジが設けられている。フランジには、開閉蓋34がネ
ジで気密に固定されている。ネジを外して開閉蓋34を除
去してケーシング32を開口することができる。 ケーシング32には、ガスの流入口と、排出口とが互いに
反対側に開口されている。流入口は底部に、排出口は上
部に開口されている。 第2図と第3図とに示す装置は、3つの反応器31を直列
に接続している。各反応器31は、排気煙道20に上下に並
べて配設されている。加熱釜2で発生したガスは、下段
の反応器31から順番に上段の反応器31に移送される。従
って、最下段の反応器31が加熱釜2に連結され、上段の
反応器31は凝縮器5に連結されている。中間の反応器31
は、下段と上段の反応器31に直列に接続されている。 各段の反応器31は、流入口が底部に、排出口が上部に開
口されて、互いに直列に接続されている。 この反応器31を連結すると、加熱釜2から送られて来る
ガスを有効に乾留してスムーズに排出でき、また、反応
器31内で液化した成分を再加熱でき、これがガス移送管
8に詰まるのを防止できる。それは、反応器31内で次の
ようにガスが流動するからである。 加熱釜2から反応器31に流入したガスは、触媒33に
接触して低分子に分解される。 反応器31の両端は排気煙道20の外部に突出し、中間
は排気煙道20内に位置するので、内部に供給されてガス
は対流して撹拌される。それは、供給されたガスが、ケ
ーシング32の両端部分で冷却され、中間で加熱されるこ
とが理由である。 撹拌されるガスは、効果的に触媒33に接触して低分
子に分解されるが、一部はガスの状態から液体の状態と
なる。 低分子に分解されたガスは、最上段の反応器31の排
出口から次の工程に移送される。 内部で液状なった成分は、再びケーシング32の中間
で加熱されてガス化され、上部の排出口から送り出され
る。 加熱してもガス化できない液体成分は、逆流して下
段の反応器31に送り込まれる。 直列に連結された反応器31の内部温度は、下段のも
のが高くなる。ちなみに、本発明者が試作した装置は、
最下段の反応器31の内部温度が約360℃、中間の反応器3
1は330℃、上段反応器31は290℃となった。 このため、上段の反応器31で液化した成分は、下段の反
応器31に逆流して、より高い温度に加熱されて再びガス
化される。再びガス化した成分は、反応器31内部の触媒
33に接触しながら、上段に移送され、ガスの状態で凝縮
器5に移送される。 したがって、この構造の反応器31は、加熱釜2から供給
されたガスをもっとも有効に乾留して凝縮器5に移送で
きる。 反応器31の内部には、板状の触媒33を収納している。板
状の触媒33は、隙間をガスが通過できるように、例え
ば、数mm〜数cm離されて積層されている。触媒33は、簡
単に積層できるように、両側が折曲されて溝型に加工さ
れている。この形状の触媒33は、単にケーシング32に収
納して積層できる特長がある。また、ガスとの接触面積
を大きくして、効率よく乾留できる特長がある。 この発明は、触媒33の形状を図に示すものに特定しな
い。触媒は、図示しないが、板状でなく筒状、あるい
は、棒状とすることも可能である。また、触媒は、金属
を繊維状、あるいは、粒状に加工し、繊維や粒の間に隙
間ができる状態でケーシングに収納することも可能であ
る。 凝縮器5は、反応器31から送られて来るガス成分を冷却
して油に液化させる。凝縮器5は液化した油を蓄える油
化タンク22に連結されている。 第1図に示す供給手段は、加熱釜2に合成樹脂を送り込
む供給筒13と、この供給筒13に設けられて、空気を遮断
して廃棄合成樹脂を送り込む複数の開閉弁14と、開閉弁
14の開閉状態を制御する制御部材15とを備えている。 供給筒13は、廃棄合成樹脂を落下させて加熱反応手段1
に供給できるように、垂直に加熱釜2の蓋板2Bに連結さ
れている。 第1図に示す供給筒13は、上端にゲートバルブ18を設け
ている。ゲートバルブ18の下方に、2段直列に、開閉弁
14を設けている。供給筒13は、ゲートバルブ18と上段開
閉弁14との間に供給室19を設けている。2段の開閉弁14
の間に一時貯溜室16を設けている。 ゲートバルブ18は、供給筒13に対して横方向に移動する
開閉板18Aと、この開閉板18Aを移動させる直動シリンダ
ー18Bとを備えている。開閉板18Aは、供給筒13を横に貫
通して移動自在に設けられている。 図において、開閉板18Aは、右に移動されると供給筒13
を閉塞し、左に移動されると、開弁される。 開閉弁14は、弁座23と、回転弁24と、これを回転させる
減速モーター25とを備えている。弁座23は供給筒13に固
定されている。回転弁24は、回転軸26に固定されてい
る。回転軸26は、供給筒13を気密に貫通して、軸受けを
介して供給筒13に取り付けられている。回転弁24は、第
1図に示すように、上方に回転されると、弁座23に密着
して閉弁する。回転弁24が、図に示す位置から90度回転
されると開弁される。弁座は、上方に回転弁が回転する
と密着する形状に作られている。 一時貯溜室16の上下に設けられた開閉弁14には、同一形
状のものが使用されている。一時貯溜室16の容積は、供
給室19にほぼ等しく、あるいは、これより多少大きく設
計される。それは、供給室19に蓄えられた廃棄合成樹脂
を残らず一時貯溜室16に供給するからである。 一時貯溜室16を構成する供給筒13の内面には、金属触媒
27が固定されている。金属触媒27は、一時貯溜室16内で
加熱されて廃棄合成樹脂を能率よく油化する。 また、一時貯溜室16には、ここに蓄える廃棄合成樹脂を
予備加熱し、かつ、開閉弁14を確実に閉弁するために、
加熱された油が供給される。加熱された油は、加熱油供
給管17から供給される。従って、一時貯溜室16には、加
熱油供給管17が連結されている。 加熱油供給管17は、合成樹脂から油化されて加熱状態に
ある油を一時貯溜室16に供給する。加熱油供給管17は、
加熱された油を供給できるように、加熱油供給管17の凝
縮器5の出口に連結されている。 ここに連結された加熱油供給管17は、供給弁28を開く
と、加熱油を一時貯溜室16に供給できる。このように、
廃棄合成樹脂を油化した油の一部を一時貯溜室16に供給
すると、別に油を加熱する必要がない。ただ、加熱油供
給管17から一時貯溜室16に供給する油には、廃棄合成樹
脂を油化した以外の油を供給することもできる。加熱油
供給管から一時貯溜室に加熱して供給する油には、重
油、軽油、あるいは灯油等が使用できる。 また、この装置を使用する最初には、加熱反応手段1か
ら廃棄合成樹脂を油化した油が得られない。従って、こ
の装置を使用する最初は、油化した油とは別の油を、加
熱して一時貯溜室に供給する。 一時貯溜室16の上部には、排出管が連結されている。排
出管29は、一時貯溜室16内の気体を排出する。開閉弁14
を閉弁する状態で、一時貯溜室16に油を供給すると、油
の量に相当し、また、加熱油で廃棄合成樹脂から発生し
たガス量に相当する気体が排出される。高温の油を供給
すると、一時貯溜室で廃棄合成樹脂の一部がガス化され
る。このガスは、一時貯溜室内の残留空気をより能率よ
く廃棄する。 加熱油供給管17から一時貯溜室16に供給される油の温度
は、好ましくは、150〜200℃の範囲に調整される。 開閉弁14を開閉する制御部材15は、開閉弁14と、供給弁
28のゲートバルブ18との開閉状態を制御する。 供給弁28は、上下の開閉弁14を閉弁した状態、言い替え
ると、一時貯溜室16を気密に閉塞した状態で開弁して、
一時貯溜室16に加熱した油を供給する。 開閉弁14は、供給筒13が加熱反応手段1を大気中に開口
しないように、上下のいずれか片方を開弁して、供給筒
13に供給された廃棄合成樹脂を加熱反応手段1に供給す
る。上方の開閉弁14を開弁すると、供給室19から一時貯
溜室16に廃棄合成樹脂が供給される。下方の開閉弁14を
開弁すると、一時貯溜室16から加熱反応手段1に廃棄合
成樹脂が供給される。
化する為の油化装置を例示するものであって、この発明
の装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の
構造に特定するものでない。この発明の装置は、特許請
求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられ
る。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請
求の範囲の欄」、「従来の課題を解決する為の手段の
欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の
部材に特定するものでは決してない。 第1図に示す合成樹脂の油化装置は、加熱反応手段1
と、反応器31と、凝縮器5と、供給手段とを備えてい
る。 加熱反応手段1は、廃棄合成樹脂を閉鎖空間で加熱す
る。加熱反応手段1は、閉塞された加熱釜2と、加熱釜
2に供給された合成樹脂を撹拌する撹拌部材3と、この
加熱釜2を加熱する加熱炉4とを備えている。 加熱釜2は、釜本体2Aと蓋板2Bとで構成されている。加
熱釜2は、全体がステンレスで作られている。ステンレ
ス製の加熱釜2は、合成樹脂を低分子に分解する触媒の
作用がある。 釜本体2Aは上端が開口されており、上端の開口部を蓋板
2Bで閉塞している。釜本体2Aは、水平断面が円形をして
いる。すなわち、釜本体2Aの上部は円筒状で、底板は球
面状に湾曲している。この形状の釜本体2Aは、合成樹脂
を撹拌する撹拌部材3を内面に接近でき、釜本体2Aの内
面に合成樹脂が付着するのを防止できる。 釜本体2Aの底板外表面には、バーナーの燃焼ガスから能
率よく熱を吸収するように、吸熱用のフィン7が固定さ
れている。釜本体2Aの上部には、強制冷却用の放熱フィ
ン30が固定されている。放熱フィン30は、釜本体2Aの外
周に突出してフランジ状に固定されている。放熱フィン
30は蓋板2Bを連結するフランジに兼用される。このた
め、蓋板2Bは、釜本体2Aの放熱フィン30を貫通する止ネ
ジで釜本体2Aに連結されている。 加熱釜2は、上部を加熱炉4の外部に突出させている。
この状態で加熱釜2を加熱炉4外に突出させる場合、突
出部分の高さは、加熱釜全高の10〜50%とする。さら
に、好ましくは、突出部分は加熱釜全高の15〜40%とす
る。 蓋板2Bは、これを貫通して、ガス移送管8が連結されて
いる。ガス移送管8は反応器31を介して凝縮器5に連結
されている。 撹拌部材3は、回転軸9と、ガス撹拌羽根6と、底撹拌
羽根10と、駆動モーター11とを備えている。 回転軸9は、加熱釜2の蓋板2Bの中心を、上下に、しか
も、気密に貫通して回転自在に支承されている。回転軸
9の下端に底撹拌羽根10が固定されている。 底撹拌羽根10は、回転軸9に放射状に固定されている。
底撹拌羽根10は、加熱釜2と同様にステンレスで作られ
ている。底撹拌羽根10は、外周が加熱釜2の内面に接近
する形状をしている。底撹拌羽根10の外周縁と加熱釜2
の内面との隙間は、1〜100mm、好ましくは3〜50mmの
範囲に調整される。 この形状の底撹拌羽根10は、加熱釜2の内面に付着する
合成樹脂を掻き取ることができるので、加熱釜2の内面
に付着する異物を除去できる特長がある。 さらに、回転軸9の上部には、ステンレス製のガス撹拌
羽根6が固定されている。ガス撹拌羽根6は、溶融合成
樹脂レベルよりも高い位置に配設されている。ガス撹拌
羽根6は、釜本体2A内で霧化あるいはガス化した合成樹
脂を撹拌する。 ステンレス製のガス撹拌羽根6は、触媒の作用がある。
このため、ステンレス製のガス撹拌羽根6は、ガス化し
て合成樹脂を撹拌しながら能率よく低分子化できる特長
がある。 第1図に示すガス撹拌羽根6は板状で、これを回転軸9
に放射状に固定している。板状ステンレス板のガス撹拌
羽根6は、垂直に立てた姿勢で回転軸に固定されてい
る。この形状のガス撹拌羽根6は、能率よくガス化した
合成樹脂を撹拌できる特長がある。 また、ガス撹拌羽根6を傾斜して回転軸に固定すること
もできる。この構造のガス撹拌羽根6は、ファン状とな
る。この構造のガス撹拌羽根6は、回転することによっ
て、ガスを上方に、あるいは、下方に強制的に流動させ
ることができる。 したがって、この構造のガス撹拌羽根6は、ガスをより
能率よく凝縮器5や反応器31に移送できる特長がある。 ところで、第1図に示す加熱釜2は、加熱炉4の外部に
位置する部分よりも下部で、加熱炉4内に配設される部
分の上部を断熱材12で断熱している。断熱材12は、加熱
釜2の内部の温度分布を均一にするために設けている。
断熱材12は、加熱炉4内で燃焼する火炎から熱エネルギ
ーが加熱釜2に伝達されるのを抑制する。 この構造の加熱釜2は、底板が火炎で加熱され、中間は
熱エネルギーの伝達を抑制し、さらに、上部は放熱して
内部温度を均一にしている。 断熱材12が張られた加熱釜2の内面は、底部に比較して
熱エネルギーの供給が抑制される。従って、この部分の
内面にはカーボンの付着が少ない。 回転軸9は駆動モーター11に連結され、駆動モーターで
回転される。 加熱釜2は、廃棄合成樹脂を加熱して能率よく油化でき
るように、ゼオライトや金属触媒等を内蔵させる。金属
触媒には、ニッケルやステンレスを使用する。回転軸9
や底撹拌羽根10を金属触媒であるニッケルやステンレス
製とすることも可能である。 加熱炉4は、バーナー35を備えている。バーナー35は、
廃棄合成樹脂を油化した油を燃焼して釜本体2Aを加熱す
る。したがって、余分な燃料を必要としない。 反応器31の構造を第2図と第3図とに示している。この
反応器31は、円筒状のケーシング32と、このケーシング
32に収納された板状の触媒33とで構成されている。 ケーシング32は、ガス移送管8から供給されたガスが外
部に漏れないように、気密に密閉されている。ケーシン
グ32は、加熱釜2を加熱した排熱で加熱される。したが
って、ケーシング32は、加熱炉4の排気煙道20を貫通し
て固定されている。ケーシング32の両端は、排気煙道20
から突出している。ケーシング32の突出する両端にはフ
ランジが設けられている。フランジには、開閉蓋34がネ
ジで気密に固定されている。ネジを外して開閉蓋34を除
去してケーシング32を開口することができる。 ケーシング32には、ガスの流入口と、排出口とが互いに
反対側に開口されている。流入口は底部に、排出口は上
部に開口されている。 第2図と第3図とに示す装置は、3つの反応器31を直列
に接続している。各反応器31は、排気煙道20に上下に並
べて配設されている。加熱釜2で発生したガスは、下段
の反応器31から順番に上段の反応器31に移送される。従
って、最下段の反応器31が加熱釜2に連結され、上段の
反応器31は凝縮器5に連結されている。中間の反応器31
は、下段と上段の反応器31に直列に接続されている。 各段の反応器31は、流入口が底部に、排出口が上部に開
口されて、互いに直列に接続されている。 この反応器31を連結すると、加熱釜2から送られて来る
ガスを有効に乾留してスムーズに排出でき、また、反応
器31内で液化した成分を再加熱でき、これがガス移送管
8に詰まるのを防止できる。それは、反応器31内で次の
ようにガスが流動するからである。 加熱釜2から反応器31に流入したガスは、触媒33に
接触して低分子に分解される。 反応器31の両端は排気煙道20の外部に突出し、中間
は排気煙道20内に位置するので、内部に供給されてガス
は対流して撹拌される。それは、供給されたガスが、ケ
ーシング32の両端部分で冷却され、中間で加熱されるこ
とが理由である。 撹拌されるガスは、効果的に触媒33に接触して低分
子に分解されるが、一部はガスの状態から液体の状態と
なる。 低分子に分解されたガスは、最上段の反応器31の排
出口から次の工程に移送される。 内部で液状なった成分は、再びケーシング32の中間
で加熱されてガス化され、上部の排出口から送り出され
る。 加熱してもガス化できない液体成分は、逆流して下
段の反応器31に送り込まれる。 直列に連結された反応器31の内部温度は、下段のも
のが高くなる。ちなみに、本発明者が試作した装置は、
最下段の反応器31の内部温度が約360℃、中間の反応器3
1は330℃、上段反応器31は290℃となった。 このため、上段の反応器31で液化した成分は、下段の反
応器31に逆流して、より高い温度に加熱されて再びガス
化される。再びガス化した成分は、反応器31内部の触媒
33に接触しながら、上段に移送され、ガスの状態で凝縮
器5に移送される。 したがって、この構造の反応器31は、加熱釜2から供給
されたガスをもっとも有効に乾留して凝縮器5に移送で
きる。 反応器31の内部には、板状の触媒33を収納している。板
状の触媒33は、隙間をガスが通過できるように、例え
ば、数mm〜数cm離されて積層されている。触媒33は、簡
単に積層できるように、両側が折曲されて溝型に加工さ
れている。この形状の触媒33は、単にケーシング32に収
納して積層できる特長がある。また、ガスとの接触面積
を大きくして、効率よく乾留できる特長がある。 この発明は、触媒33の形状を図に示すものに特定しな
い。触媒は、図示しないが、板状でなく筒状、あるい
は、棒状とすることも可能である。また、触媒は、金属
を繊維状、あるいは、粒状に加工し、繊維や粒の間に隙
間ができる状態でケーシングに収納することも可能であ
る。 凝縮器5は、反応器31から送られて来るガス成分を冷却
して油に液化させる。凝縮器5は液化した油を蓄える油
化タンク22に連結されている。 第1図に示す供給手段は、加熱釜2に合成樹脂を送り込
む供給筒13と、この供給筒13に設けられて、空気を遮断
して廃棄合成樹脂を送り込む複数の開閉弁14と、開閉弁
14の開閉状態を制御する制御部材15とを備えている。 供給筒13は、廃棄合成樹脂を落下させて加熱反応手段1
に供給できるように、垂直に加熱釜2の蓋板2Bに連結さ
れている。 第1図に示す供給筒13は、上端にゲートバルブ18を設け
ている。ゲートバルブ18の下方に、2段直列に、開閉弁
14を設けている。供給筒13は、ゲートバルブ18と上段開
閉弁14との間に供給室19を設けている。2段の開閉弁14
の間に一時貯溜室16を設けている。 ゲートバルブ18は、供給筒13に対して横方向に移動する
開閉板18Aと、この開閉板18Aを移動させる直動シリンダ
ー18Bとを備えている。開閉板18Aは、供給筒13を横に貫
通して移動自在に設けられている。 図において、開閉板18Aは、右に移動されると供給筒13
を閉塞し、左に移動されると、開弁される。 開閉弁14は、弁座23と、回転弁24と、これを回転させる
減速モーター25とを備えている。弁座23は供給筒13に固
定されている。回転弁24は、回転軸26に固定されてい
る。回転軸26は、供給筒13を気密に貫通して、軸受けを
介して供給筒13に取り付けられている。回転弁24は、第
1図に示すように、上方に回転されると、弁座23に密着
して閉弁する。回転弁24が、図に示す位置から90度回転
されると開弁される。弁座は、上方に回転弁が回転する
と密着する形状に作られている。 一時貯溜室16の上下に設けられた開閉弁14には、同一形
状のものが使用されている。一時貯溜室16の容積は、供
給室19にほぼ等しく、あるいは、これより多少大きく設
計される。それは、供給室19に蓄えられた廃棄合成樹脂
を残らず一時貯溜室16に供給するからである。 一時貯溜室16を構成する供給筒13の内面には、金属触媒
27が固定されている。金属触媒27は、一時貯溜室16内で
加熱されて廃棄合成樹脂を能率よく油化する。 また、一時貯溜室16には、ここに蓄える廃棄合成樹脂を
予備加熱し、かつ、開閉弁14を確実に閉弁するために、
加熱された油が供給される。加熱された油は、加熱油供
給管17から供給される。従って、一時貯溜室16には、加
熱油供給管17が連結されている。 加熱油供給管17は、合成樹脂から油化されて加熱状態に
ある油を一時貯溜室16に供給する。加熱油供給管17は、
加熱された油を供給できるように、加熱油供給管17の凝
縮器5の出口に連結されている。 ここに連結された加熱油供給管17は、供給弁28を開く
と、加熱油を一時貯溜室16に供給できる。このように、
廃棄合成樹脂を油化した油の一部を一時貯溜室16に供給
すると、別に油を加熱する必要がない。ただ、加熱油供
給管17から一時貯溜室16に供給する油には、廃棄合成樹
脂を油化した以外の油を供給することもできる。加熱油
供給管から一時貯溜室に加熱して供給する油には、重
油、軽油、あるいは灯油等が使用できる。 また、この装置を使用する最初には、加熱反応手段1か
ら廃棄合成樹脂を油化した油が得られない。従って、こ
の装置を使用する最初は、油化した油とは別の油を、加
熱して一時貯溜室に供給する。 一時貯溜室16の上部には、排出管が連結されている。排
出管29は、一時貯溜室16内の気体を排出する。開閉弁14
を閉弁する状態で、一時貯溜室16に油を供給すると、油
の量に相当し、また、加熱油で廃棄合成樹脂から発生し
たガス量に相当する気体が排出される。高温の油を供給
すると、一時貯溜室で廃棄合成樹脂の一部がガス化され
る。このガスは、一時貯溜室内の残留空気をより能率よ
く廃棄する。 加熱油供給管17から一時貯溜室16に供給される油の温度
は、好ましくは、150〜200℃の範囲に調整される。 開閉弁14を開閉する制御部材15は、開閉弁14と、供給弁
28のゲートバルブ18との開閉状態を制御する。 供給弁28は、上下の開閉弁14を閉弁した状態、言い替え
ると、一時貯溜室16を気密に閉塞した状態で開弁して、
一時貯溜室16に加熱した油を供給する。 開閉弁14は、供給筒13が加熱反応手段1を大気中に開口
しないように、上下のいずれか片方を開弁して、供給筒
13に供給された廃棄合成樹脂を加熱反応手段1に供給す
る。上方の開閉弁14を開弁すると、供給室19から一時貯
溜室16に廃棄合成樹脂が供給される。下方の開閉弁14を
開弁すると、一時貯溜室16から加熱反応手段1に廃棄合
成樹脂が供給される。
本発明の合成樹脂用の油化装置は、加熱釜の内面にカー
ボンが付着するのを効果的に防止でき、また、分解が進
行して低留分となるのを防止できる特長がある。それ
は、本発明の合成樹脂用の油化装置が、加熱釜の下部を
加熱炉の内部に、上部を加熱炉の外部に配設すると共
に、加熱釜の上部にガス撹拌羽根を設けているからであ
る。この構造の加熱釜は、加熱釜の下部で合成樹脂を効
率よく加熱して、溶融、気化させる。気化した合成樹脂
ガスは、加熱釜の上部内面で液化して内面に沿って流下
する。加熱釜の上部内面で液化するのは、加熱釜の上部
を加熱炉の外部に配設しているからである。さらに、加
熱釜の内部に設けられた回転するガス撹拌羽根が、合成
樹脂ガスが外周方向に加速して、加熱釜の内面に強制的
に衝突させることも、合成樹脂ガスを加熱釜の上部で液
化させるのに効果がある。加熱釜の下部は、合成樹脂が
液化し、さらに液化して合成樹脂が撹拌部材の羽根で撹
拌されるので、加熱釜の内面にカーボンとなって付着す
るのが防止される。したがって、本発明の合成樹脂用の
油化装置は、加熱釜の内面に合成樹脂がカーボンとなっ
て付着するのを有効に防止できる特長がある。 さらに、加熱釜の内面に合成樹脂がカーボンとなって付
着しない本発明の合成樹脂用の油化装置は、合成樹脂を
効率よく油化できることに加えて、加熱釜を分解して内
面に付着したカーボンを除去する作業を著しく簡素化で
きる特長も実現される。 したがって、本発明の合成樹脂用の油化装置は、加熱釜
を独得の構造としてガス撹拌羽根が強制的に合成樹脂ガ
スを撹拌することにより、合成樹脂を効率よく加熱して
カーボンの付着を有効に防止できる極めて優れた特長を
実現する。 さらにまた、この発明の油化装置は、ガス撹拌羽根の撹
拌状態によっては、ガス化した合成樹脂をよりスムーズ
に凝縮器に送り出すことも可能で、より能率よく油化で
きる特長も実現できる。
ボンが付着するのを効果的に防止でき、また、分解が進
行して低留分となるのを防止できる特長がある。それ
は、本発明の合成樹脂用の油化装置が、加熱釜の下部を
加熱炉の内部に、上部を加熱炉の外部に配設すると共
に、加熱釜の上部にガス撹拌羽根を設けているからであ
る。この構造の加熱釜は、加熱釜の下部で合成樹脂を効
率よく加熱して、溶融、気化させる。気化した合成樹脂
ガスは、加熱釜の上部内面で液化して内面に沿って流下
する。加熱釜の上部内面で液化するのは、加熱釜の上部
を加熱炉の外部に配設しているからである。さらに、加
熱釜の内部に設けられた回転するガス撹拌羽根が、合成
樹脂ガスが外周方向に加速して、加熱釜の内面に強制的
に衝突させることも、合成樹脂ガスを加熱釜の上部で液
化させるのに効果がある。加熱釜の下部は、合成樹脂が
液化し、さらに液化して合成樹脂が撹拌部材の羽根で撹
拌されるので、加熱釜の内面にカーボンとなって付着す
るのが防止される。したがって、本発明の合成樹脂用の
油化装置は、加熱釜の内面に合成樹脂がカーボンとなっ
て付着するのを有効に防止できる特長がある。 さらに、加熱釜の内面に合成樹脂がカーボンとなって付
着しない本発明の合成樹脂用の油化装置は、合成樹脂を
効率よく油化できることに加えて、加熱釜を分解して内
面に付着したカーボンを除去する作業を著しく簡素化で
きる特長も実現される。 したがって、本発明の合成樹脂用の油化装置は、加熱釜
を独得の構造としてガス撹拌羽根が強制的に合成樹脂ガ
スを撹拌することにより、合成樹脂を効率よく加熱して
カーボンの付着を有効に防止できる極めて優れた特長を
実現する。 さらにまた、この発明の油化装置は、ガス撹拌羽根の撹
拌状態によっては、ガス化した合成樹脂をよりスムーズ
に凝縮器に送り出すことも可能で、より能率よく油化で
きる特長も実現できる。
第1図はこの発明の実施例を示す合成樹脂の油化装置の
一部断面側面図、第2図および第3図は反応器を示す断
面図である。 1……加熱反応手段、2……加熱釜 2A……釜本体、2B……蓋板 3……撹拌部材、4……加熱炉 5……凝縮器、6……ガス撹拌羽根 7……フィン、8……移送管 9……回転軸、10……底撹拌羽根 11……駆動モーター、12……断熱材 13……供給筒、14……開閉弁 15……制御部材、16……一時貯溜室 17……加熱油供給管、18……ゲートバルブ 18A……開閉板、18B……直動シリンダー 19……供給室、20……排気煙道 22……油化タンク、23……弁座 24……回転弁、25……減速モーター 26……回転軸、27……金属触媒 28……供給弁、29……排出管 30……放熱フィン、31……反応器 32……ケーシング、33……触媒 34……開閉蓋、35……バーナー
一部断面側面図、第2図および第3図は反応器を示す断
面図である。 1……加熱反応手段、2……加熱釜 2A……釜本体、2B……蓋板 3……撹拌部材、4……加熱炉 5……凝縮器、6……ガス撹拌羽根 7……フィン、8……移送管 9……回転軸、10……底撹拌羽根 11……駆動モーター、12……断熱材 13……供給筒、14……開閉弁 15……制御部材、16……一時貯溜室 17……加熱油供給管、18……ゲートバルブ 18A……開閉板、18B……直動シリンダー 19……供給室、20……排気煙道 22……油化タンク、23……弁座 24……回転弁、25……減速モーター 26……回転軸、27……金属触媒 28……供給弁、29……排出管 30……放熱フィン、31……反応器 32……ケーシング、33……触媒 34……開閉蓋、35……バーナー
Claims (1)
- 【請求項1】合成樹脂を加熱して溶融、気化させる加熱
反応手段(1)を備えており、加熱反応手段(1)は、
加熱釜(2)と、この加熱釜(2)内の合成樹脂を撹拌
する撹拌部材(3)と、加熱釜(2)を加熱する加熱炉
(4)とを備えている合成樹脂用の油化装置において、 加熱釜(2)は下部を加熱炉(4)の内部に、上部を加
熱炉(4)の外部に配設すると共に、撹拌部材(3)
が、加熱釜(2)の中心に垂直方向に配設された回転軸
(9)と、この回転軸(9)の下部に固定されて加熱釜
(2)の底部で溶融した合成樹脂を撹拌する底撹拌羽根
(10)と、加熱釜(2)の上部であって溶融状態の合成
樹脂の液面レベルよりも上方に位置して回転軸(9)に
固定されて加熱釜(2)内でガス化した合成樹脂を撹拌
するガス撹拌羽根(6)とを備えることを特徴とする合
成樹脂用の油化装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15832890A JPH0774338B2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 合成樹脂用の油化装置 |
GB9027500A GB2242687B (en) | 1990-03-31 | 1990-12-19 | Apparatus for converting synthetic resin into oil |
CA002032895A CA2032895A1 (en) | 1990-03-31 | 1990-12-20 | Apparatus for converting synthetic resin into oil |
FR9100586A FR2660321B1 (fr) | 1990-03-31 | 1991-01-18 | Appareil pour convertir une resine synthetique en une huile. |
DE4103738A DE4103738A1 (de) | 1990-03-31 | 1991-02-07 | Vorrichtung zum umwandeln von kunststoff in oel |
US07/971,301 US5316734A (en) | 1990-03-31 | 1992-11-04 | Apparatus for converting synthetic resin into oil |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15832890A JPH0774338B2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 合成樹脂用の油化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0450293A JPH0450293A (ja) | 1992-02-19 |
JPH0774338B2 true JPH0774338B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=15669242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15832890A Expired - Fee Related JPH0774338B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-06-16 | 合成樹脂用の油化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0774338B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP2443216A4 (en) | 2009-06-19 | 2015-12-16 | Innovative Energy Solutions Inc | THERMOCATALYTIC CRACKING FOR THE CONVERSION OF HYDROCARBON HYDROCARBONS IN LOW-CARBON LIQUID HYDROCARBONS |
JP2015135216A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | 株式会社東芝 | 排熱回収装置および排熱回収システム |
JP7307066B2 (ja) * | 2018-07-20 | 2023-07-11 | 株式会社X-Brain | プラスティック材料の気化装置、ならびにプラスティック材料から炭化水素化合物を取り出す装置および方法 |
WO2024038916A1 (ja) * | 2022-08-19 | 2024-02-22 | 株式会社北浜化学 | 油化装置及びこれを用いた油化方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4921482A (ja) * | 1972-06-19 | 1974-02-25 | ||
JPS5139917B2 (ja) * | 1973-05-23 | 1976-10-30 | ||
JPS6049086A (ja) * | 1983-08-26 | 1985-03-18 | Sanesu:Kk | ポリエチレン系合成樹脂の油化方法及び装置 |
-
1990
- 1990-06-16 JP JP15832890A patent/JPH0774338B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0450293A (ja) | 1992-02-19 |
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