JPH05263079A - 廃棄プラスチックの油化装置 - Google Patents
廃棄プラスチックの油化装置Info
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- JPH05263079A JPH05263079A JP2216093A JP2216093A JPH05263079A JP H05263079 A JPH05263079 A JP H05263079A JP 2216093 A JP2216093 A JP 2216093A JP 2216093 A JP2216093 A JP 2216093A JP H05263079 A JPH05263079 A JP H05263079A
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- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続的に廃棄プラスチックを油化し、コンパ
クトな装置で処理能力を多きくする。 【構成】 廃棄プラスチックを熱分解する熱分解手段1
を、加熱炉6と移送加熱部材Eとで構成する。移送加熱
部材Eは、廃棄プラスチックを移送する移送部材4と、
一時貯溜加熱部材38とで構成する。供給手段2から供
給される廃棄プラスチックを、一時貯溜加熱部材38で
もって一時的に停滞させながら移送して連続的に油化す
る。
クトな装置で処理能力を多きくする。 【構成】 廃棄プラスチックを熱分解する熱分解手段1
を、加熱炉6と移送加熱部材Eとで構成する。移送加熱
部材Eは、廃棄プラスチックを移送する移送部材4と、
一時貯溜加熱部材38とで構成する。供給手段2から供
給される廃棄プラスチックを、一時貯溜加熱部材38で
もって一時的に停滞させながら移送して連続的に油化す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄プラスチックを熱
分解して油化する装置に関する。
分解して油化する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在開発されている廃棄プラスチックの
油化装置を、図1〜図5に示している。図1と図2に示
す装置は、廃棄プラスチックを熱分解するための槽型反
応器を備えている。反応器である分解槽31に廃棄プラ
スチックを供給して熱分解する。図1の装置は、廃棄プ
ラスチックを直接に分解槽31に供給して熱分解してい
る。図2の装置は、廃棄プラスチックを溶融槽32で溶
融したのち、分解槽31に供給している。分解槽31で
熱分解された熱分解蒸気成分は、凝縮器33に送られて
液化され、液化された生成油がタンク34に蓄えられ
る。
油化装置を、図1〜図5に示している。図1と図2に示
す装置は、廃棄プラスチックを熱分解するための槽型反
応器を備えている。反応器である分解槽31に廃棄プラ
スチックを供給して熱分解する。図1の装置は、廃棄プ
ラスチックを直接に分解槽31に供給して熱分解してい
る。図2の装置は、廃棄プラスチックを溶融槽32で溶
融したのち、分解槽31に供給している。分解槽31で
熱分解された熱分解蒸気成分は、凝縮器33に送られて
液化され、液化された生成油がタンク34に蓄えられ
る。
【0003】図3に示す、油化装置は、廃棄プラスチッ
クを熱分解する管型の反応器を備えている。溶融槽32
で溶融した廃棄プラスチックを、分解槽31の反応管3
6に供給するようになっている。反応管36は、溶融合
成樹脂を熱分解してガス状とし、フラッシュ凝縮器37
で重質油と軽質油とに分離してタンクに蓄えるようにな
っている。
クを熱分解する管型の反応器を備えている。溶融槽32
で溶融した廃棄プラスチックを、分解槽31の反応管3
6に供給するようになっている。反応管36は、溶融合
成樹脂を熱分解してガス状とし、フラッシュ凝縮器37
で重質油と軽質油とに分離してタンクに蓄えるようにな
っている。
【0004】さらにまた、図4と図5とに示す油化装置
は、廃棄プラスチックを熱分解するために、スクリュー
式熱分解器35を備える。この装置は、外周から加熱さ
れるスクリューコンベアである熱分解器35で廃棄プラ
スチックを熱分解する。したがって、熱分解器35の供
給側に廃棄プラスチックが送り込まれ、排出側は熱分解
蒸気となった油成分を液化するための凝縮器33に連結
されている。
は、廃棄プラスチックを熱分解するために、スクリュー
式熱分解器35を備える。この装置は、外周から加熱さ
れるスクリューコンベアである熱分解器35で廃棄プラ
スチックを熱分解する。したがって、熱分解器35の供
給側に廃棄プラスチックが送り込まれ、排出側は熱分解
蒸気となった油成分を液化するための凝縮器33に連結
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの図に示す廃棄
プラスチックの油化装置は、原理的には合成樹脂を熱分
解して油化できるが、実際に長時間連続して使用できな
い欠点がある。とくに、図1と図2に示す槽型反応器を
有する装置は、一定時間経過すると、分解槽の内面にカ
ーボンが析出するので、連続使用できる時間に制約を受
ける。このため、毎日反応器を冷却して、内部に析出す
るカーボンを除去する必要がある。このことは、メンテ
ナンスに手間がかかるばかりでなく、実質的な油分回収
率を相当に低下させる。油分回収率が低下するのは、反
応器が充分に加熱されない運転の最初に、効率よく油化
できないことが理由である。また、毎日、冷却された反
応器を加熱するので、熱効率も低く、燃料の使用量が多
くなる欠点もある。
プラスチックの油化装置は、原理的には合成樹脂を熱分
解して油化できるが、実際に長時間連続して使用できな
い欠点がある。とくに、図1と図2に示す槽型反応器を
有する装置は、一定時間経過すると、分解槽の内面にカ
ーボンが析出するので、連続使用できる時間に制約を受
ける。このため、毎日反応器を冷却して、内部に析出す
るカーボンを除去する必要がある。このことは、メンテ
ナンスに手間がかかるばかりでなく、実質的な油分回収
率を相当に低下させる。油分回収率が低下するのは、反
応器が充分に加熱されない運転の最初に、効率よく油化
できないことが理由である。また、毎日、冷却された反
応器を加熱するので、熱効率も低く、燃料の使用量が多
くなる欠点もある。
【0006】図3に示す油分回収率は、溶融した廃棄プ
ラスチックを連続して反応管に供給することができる。
しかしながら、この構造の装置は、いまだに実用化され
ていないのが実状である。実用化を阻害しているのは、
反応管の内面等に析出するカーボンである。ここに析出
するカーボンは、反応管の熱効率を著しく低下させると
共に、溶融した合成樹脂のスムーズな通過を阻害する。
このため、反応管に析出するカーボンを効率よく除去で
きない限り、連続運転は不可能である。さらに、この構
造の油化装置は、使用するにしたがって生成される残渣
を処理することも難しく、このことも実用化を阻害する
理由となっている。
ラスチックを連続して反応管に供給することができる。
しかしながら、この構造の装置は、いまだに実用化され
ていないのが実状である。実用化を阻害しているのは、
反応管の内面等に析出するカーボンである。ここに析出
するカーボンは、反応管の熱効率を著しく低下させると
共に、溶融した合成樹脂のスムーズな通過を阻害する。
このため、反応管に析出するカーボンを効率よく除去で
きない限り、連続運転は不可能である。さらに、この構
造の油化装置は、使用するにしたがって生成される残渣
を処理することも難しく、このことも実用化を阻害する
理由となっている。
【0007】さらにまた、図4と図5とに示す油化装置
は、加熱に多量の熱を必要とし、高粘度のポリマーを充
分に混合するのが難しい欠点がある。さらに、スクリュ
ウシャフトを内蔵する管径に制限を受けて、大型化する
のが難しい欠点もある。限られた管径で処理能力を高く
する為には、加熱温度を高くすればよいが、高温にする
と合成樹脂のガス成分と、炭化成分とが多くなって油分
回収率が低下する。
は、加熱に多量の熱を必要とし、高粘度のポリマーを充
分に混合するのが難しい欠点がある。さらに、スクリュ
ウシャフトを内蔵する管径に制限を受けて、大型化する
のが難しい欠点もある。限られた管径で処理能力を高く
する為には、加熱温度を高くすればよいが、高温にする
と合成樹脂のガス成分と、炭化成分とが多くなって油分
回収率が低下する。
【0008】本発明者は、これ等の欠点を解決するため
に、図6に示す油化装置を開発した。この図に示す装置
は、攪拌部材10を設けた加熱釜5に廃棄プラスチック
を供給し、加熱釜5で熱電解して、凝縮器3で液化して
油化する。この構造の油化装置は、種々のプラスチック
を混合した廃棄プラスチックを効率よく油化できる特長
がある。しかしながら、この構造の油化装置も、連続し
て使用することができず、毎日、加熱釜5を冷却して堆
積するカーボンや残渣を除去する必要があってメンテナ
ンスに手間がかかる欠点があった。とくに、加熱釜5が
閉鎖構造のために、カーボンや残渣を除去するためには
加熱釜を分解する必要があって、カーボン等の除去に手
間がかかる欠点があった。さらに、大型化するために
は、加熱釜を大きくする必要があるが、大型の加熱釜
は、さらにカーボン等の除去に手間がかかる欠点があ
る。この構造の油化装置は、加熱釜の運転を停止してカ
ーボン等を除去する必要があり、また、加熱釜を大型化
することも難しいので、処理能力に制限を受け、大型化
するのが難しい欠点があった。
に、図6に示す油化装置を開発した。この図に示す装置
は、攪拌部材10を設けた加熱釜5に廃棄プラスチック
を供給し、加熱釜5で熱電解して、凝縮器3で液化して
油化する。この構造の油化装置は、種々のプラスチック
を混合した廃棄プラスチックを効率よく油化できる特長
がある。しかしながら、この構造の油化装置も、連続し
て使用することができず、毎日、加熱釜5を冷却して堆
積するカーボンや残渣を除去する必要があってメンテナ
ンスに手間がかかる欠点があった。とくに、加熱釜5が
閉鎖構造のために、カーボンや残渣を除去するためには
加熱釜を分解する必要があって、カーボン等の除去に手
間がかかる欠点があった。さらに、大型化するために
は、加熱釜を大きくする必要があるが、大型の加熱釜
は、さらにカーボン等の除去に手間がかかる欠点があ
る。この構造の油化装置は、加熱釜の運転を停止してカ
ーボン等を除去する必要があり、また、加熱釜を大型化
することも難しいので、処理能力に制限を受け、大型化
するのが難しい欠点があった。
【0009】さらにまた、従来の油化装置は、処理能力
を高くするために、反応器の温度を高くすると、ガス成
分が多くなって、油分回収率が低下する欠点があった。
熱分解生成物と温度との関係は、図7に示すようになる
ことが知られている。この図に示すように、温度を高く
するとガス成分が多くなり、反対に温度を低くすると炭
化物量が多くなり、特定の範囲で油分回収率が最大とな
る。実際に廃棄プラスチックを熱分解する装置におい
て、投入された全ての廃棄プラスチックを均一な温度に
加熱することは極めて困難である。一部の廃棄プラスチ
ックは高温に加熱されてガス化率が高くなり、また、一
部の廃棄プラスチックは低温加熱されて炭化物が多くな
る欠点がある。
を高くするために、反応器の温度を高くすると、ガス成
分が多くなって、油分回収率が低下する欠点があった。
熱分解生成物と温度との関係は、図7に示すようになる
ことが知られている。この図に示すように、温度を高く
するとガス成分が多くなり、反対に温度を低くすると炭
化物量が多くなり、特定の範囲で油分回収率が最大とな
る。実際に廃棄プラスチックを熱分解する装置におい
て、投入された全ての廃棄プラスチックを均一な温度に
加熱することは極めて困難である。一部の廃棄プラスチ
ックは高温に加熱されてガス化率が高くなり、また、一
部の廃棄プラスチックは低温加熱されて炭化物が多くな
る欠点がある。
【0010】本発明は、従来の廃棄プラスチックの油化
装置が有するこれ等の欠点を解決することを目的に開発
されたもので、本発明の重要な目的は、連続運転が可能
であると共に、大型化して処理能力を多くでき、さら
に、ガス化率を低くして油分回収率を高くできる油化装
置を提供するにある。
装置が有するこれ等の欠点を解決することを目的に開発
されたもので、本発明の重要な目的は、連続運転が可能
であると共に、大型化して処理能力を多くでき、さら
に、ガス化率を低くして油分回収率を高くできる油化装
置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
する廃棄プラスチックの油化装置は、廃棄プラスチック
を加熱して熱分解する熱分解手段1と、この熱分解手段
1に廃棄プラスチックを供給する供給手段2と、熱分解
手段1から送り出される熱分解蒸気を冷却して油化する
凝縮器3とを備えている。
する廃棄プラスチックの油化装置は、廃棄プラスチック
を加熱して熱分解する熱分解手段1と、この熱分解手段
1に廃棄プラスチックを供給する供給手段2と、熱分解
手段1から送り出される熱分解蒸気を冷却して油化する
凝縮器3とを備えている。
【0012】さらに、本発明の油化装置は、熱分解手段
1を、加熱炉6と、加熱炉6に加熱される移送加熱部材
Eとで構成している。移送加熱部材Eは、一時貯溜加熱
部材38である加熱釜5と、この加熱釜5の内面に接近
する外周縁を有する攪拌部材10と、複数の加熱釜5を
直列に連結する移送部材4とを備える。それぞれの加熱
釜5は凝縮器3に連結されており、供給手段2から供給
される廃棄プラスチックが、移送部材4を介して複数の
加熱釜5に移送されて油化されるように構成されてい
る。
1を、加熱炉6と、加熱炉6に加熱される移送加熱部材
Eとで構成している。移送加熱部材Eは、一時貯溜加熱
部材38である加熱釜5と、この加熱釜5の内面に接近
する外周縁を有する攪拌部材10と、複数の加熱釜5を
直列に連結する移送部材4とを備える。それぞれの加熱
釜5は凝縮器3に連結されており、供給手段2から供給
される廃棄プラスチックが、移送部材4を介して複数の
加熱釜5に移送されて油化されるように構成されてい
る。
【0013】さらに、本発明の請求項2に記載する廃棄
プラスチックの油化装置は、廃棄プラスチックを加熱し
て熱分解する熱分解手段1と、この熱分解手段1に廃棄
プラスチックを供給する供給手段2と、熱分解手段1か
ら送り出される熱分解蒸気を冷却して油化する凝縮器3
とを備える。
プラスチックの油化装置は、廃棄プラスチックを加熱し
て熱分解する熱分解手段1と、この熱分解手段1に廃棄
プラスチックを供給する供給手段2と、熱分解手段1か
ら送り出される熱分解蒸気を冷却して油化する凝縮器3
とを備える。
【0014】さらに、熱分解手段1は、加熱炉6と、こ
の加熱炉6に配設されて供給された廃棄プラスチックを
移送しながら加熱して熱分解させる移送加熱部材Eとを
備える。移送加熱部材Eは、移送部材4と一時貯溜加熱
部材38とを有し、一時貯溜加熱部材38は、移送部材
4の間に連結されている。移送部材4で移送される廃棄
プラスチックは、一時貯溜加熱部材で一時的に停滞しな
がら移送されて、熱分解手段1が供給された廃棄プラス
チックを熱分解する。
の加熱炉6に配設されて供給された廃棄プラスチックを
移送しながら加熱して熱分解させる移送加熱部材Eとを
備える。移送加熱部材Eは、移送部材4と一時貯溜加熱
部材38とを有し、一時貯溜加熱部材38は、移送部材
4の間に連結されている。移送部材4で移送される廃棄
プラスチックは、一時貯溜加熱部材で一時的に停滞しな
がら移送されて、熱分解手段1が供給された廃棄プラス
チックを熱分解する。
【0015】
【作用】本発明の廃棄プラスチックの油化装置は、加熱
炉に移送加熱部材を配設している。移送加熱部材は、一
時貯溜加熱部材と移送部材とを有し、一時貯溜加熱部材
は、移送部材の間、すなわち、一時貯溜加熱部材と移送
部材とは互いに直列に連結されている。図8に示す装置
は、一時貯溜加熱部材を加熱釜で構成し、図13に示す
装置は一時貯溜加熱部材を移送筒の一時貯溜部で構成し
ている。移送部材でもって一時貯溜加熱部材に移送され
た廃棄プラスチックは、一時的に停滞して加熱、熱分解
される。このように、移送部材の間に一時貯溜加熱部材
を連結した移送加熱部材は、全長の短くして、廃棄プラ
スチックを効果的に加熱しながら、連続的に効率よく熱
分解できる。
炉に移送加熱部材を配設している。移送加熱部材は、一
時貯溜加熱部材と移送部材とを有し、一時貯溜加熱部材
は、移送部材の間、すなわち、一時貯溜加熱部材と移送
部材とは互いに直列に連結されている。図8に示す装置
は、一時貯溜加熱部材を加熱釜で構成し、図13に示す
装置は一時貯溜加熱部材を移送筒の一時貯溜部で構成し
ている。移送部材でもって一時貯溜加熱部材に移送され
た廃棄プラスチックは、一時的に停滞して加熱、熱分解
される。このように、移送部材の間に一時貯溜加熱部材
を連結した移送加熱部材は、全長の短くして、廃棄プラ
スチックを効果的に加熱しながら、連続的に効率よく熱
分解できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を
具体化するための油化装置を例示すものであって、本発
明の装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記
の構造に特定するものでない。本発明の装置は、特許請
求の範囲に於て、種々の変更を加えることができる。
する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を
具体化するための油化装置を例示すものであって、本発
明の装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記
の構造に特定するものでない。本発明の装置は、特許請
求の範囲に於て、種々の変更を加えることができる。
【0017】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決する
為の手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、
特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定
するものでは決してない。
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決する
為の手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、
特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定
するものでは決してない。
【0018】図8と図9とに示す廃棄プラスチックの処
理装置は、熱分解手段1と、触媒部材14と、凝縮器3
と、供給手段2と、生成油タンク21とを備えている。
理装置は、熱分解手段1と、触媒部材14と、凝縮器3
と、供給手段2と、生成油タンク21とを備えている。
【0019】熱分解手段1は、供給された廃棄プラスチ
ックを移送しながら熱分解する移送加熱部材Eと、この
移送加熱部材Eを加熱する加熱炉6とを備える。移送加
熱部材Eは、移送部材4と一時貯溜加熱部材38とを備
える。
ックを移送しながら熱分解する移送加熱部材Eと、この
移送加熱部材Eを加熱する加熱炉6とを備える。移送加
熱部材Eは、移送部材4と一時貯溜加熱部材38とを備
える。
【0020】一時貯溜加熱部材38は、移送部材4を介
して直列に接続されたふたつの加熱釜5と、加熱釜5の
排出側に連結された排出釜5Cとで構成される。加熱釜
5には、供給された廃棄プラスチックを攪拌する攪拌部
材10が設けられている。
して直列に接続されたふたつの加熱釜5と、加熱釜5の
排出側に連結された排出釜5Cとで構成される。加熱釜
5には、供給された廃棄プラスチックを攪拌する攪拌部
材10が設けられている。
【0021】加熱釜5は、釜本体5Aと蓋板5Bとで構
成されている。加熱釜5は、全体をステンレス製として
いる。ステンレス製の加熱釜5は、合成樹脂を低分子に
分解する触媒の作用がある。釜本体5Aは上方を開口し
て、開口部を蓋板5Bで閉塞している。釜本体5Aは、
水平断面が円形をしている。すなわち、釜本体5Aは、
攪拌部材10の外周を内面に接近でき、攪拌部材10で
もって、釜本体5Aの内面に異物が付着するのを防止す
るために、湾曲した底板で底面を閉塞した円筒状に形成
されている。
成されている。加熱釜5は、全体をステンレス製として
いる。ステンレス製の加熱釜5は、合成樹脂を低分子に
分解する触媒の作用がある。釜本体5Aは上方を開口し
て、開口部を蓋板5Bで閉塞している。釜本体5Aは、
水平断面が円形をしている。すなわち、釜本体5Aは、
攪拌部材10の外周を内面に接近でき、攪拌部材10で
もって、釜本体5Aの内面に異物が付着するのを防止す
るために、湾曲した底板で底面を閉塞した円筒状に形成
されている。
【0022】釜本体5Aは、これを水平に貫通して、移
送部材4を連結している。移送部材4はスクリューコン
ベアで、移送筒4Aと、移送筒4Aと同軸に配設された
スクリュウシャフト4Bと、スクリュウシャフト4Bを
回転させる駆動モーター(図示せず)と、移送筒4Aの
排出口を閉塞する閉塞隙間調整部材4Cとを備えてい
る。移送筒4Aとスクリュウシャフト4Bとは、廃棄プ
ラスチックをより効率よく熱分解できるようにステンレ
ス製としている。
送部材4を連結している。移送部材4はスクリューコン
ベアで、移送筒4Aと、移送筒4Aと同軸に配設された
スクリュウシャフト4Bと、スクリュウシャフト4Bを
回転させる駆動モーター(図示せず)と、移送筒4Aの
排出口を閉塞する閉塞隙間調整部材4Cとを備えてい
る。移送筒4Aとスクリュウシャフト4Bとは、廃棄プ
ラスチックをより効率よく熱分解できるようにステンレ
ス製としている。
【0023】移送筒4Aは円筒状で、図8に示すよう
に、釜本体5Aの上下の中央部分を水平に貫通して連結
している。移送筒4Aは、供給手段2と釜本体5Aとの
間、釜本体5Aと釜本体5Aとの間、釜本体5Aと排出
釜5Cとの間、排出釜5Cの排出側とに直線状に配設さ
れている。釜本体5Aに連結する移送筒4Aの上下位置
は、釜本体5Aで攪拌されるプラスチック量を決定す
る。移送筒4Aを釜本体5Aの底部に連結すると、釜本
体5Aで攪拌されるプラスチック量が少なくなる。反対
に、移送筒4Aを釜本体5Aの上部に連結すると、釜本
体5Aで攪拌されるプラスチック量が多くなる。それ
は、釜本体5Aの内部で攪拌されて、移送筒4Aの高さ
まで上昇されたプラスチックは、移送筒4A内のスクリ
ュウシャフト4Bで移送されるからである。移送筒4A
を釜本体5Aに連結する位置は、釜本体5Aが所定量の
プラスチックを収納して攪拌し、ここで熱分解できる時
間となるように調整される。単位時間当りの廃棄プラス
チック量が多い場合、移送筒4Aを釜本体5Aの上部に
連結して、プラスチックが釜本体5Aに停滞する時間を
長くすることができる。
に、釜本体5Aの上下の中央部分を水平に貫通して連結
している。移送筒4Aは、供給手段2と釜本体5Aとの
間、釜本体5Aと釜本体5Aとの間、釜本体5Aと排出
釜5Cとの間、排出釜5Cの排出側とに直線状に配設さ
れている。釜本体5Aに連結する移送筒4Aの上下位置
は、釜本体5Aで攪拌されるプラスチック量を決定す
る。移送筒4Aを釜本体5Aの底部に連結すると、釜本
体5Aで攪拌されるプラスチック量が少なくなる。反対
に、移送筒4Aを釜本体5Aの上部に連結すると、釜本
体5Aで攪拌されるプラスチック量が多くなる。それ
は、釜本体5Aの内部で攪拌されて、移送筒4Aの高さ
まで上昇されたプラスチックは、移送筒4A内のスクリ
ュウシャフト4Bで移送されるからである。移送筒4A
を釜本体5Aに連結する位置は、釜本体5Aが所定量の
プラスチックを収納して攪拌し、ここで熱分解できる時
間となるように調整される。単位時間当りの廃棄プラス
チック量が多い場合、移送筒4Aを釜本体5Aの上部に
連結して、プラスチックが釜本体5Aに停滞する時間を
長くすることができる。
【0024】スクリュウシャフト4Bは、これが回転す
ることによってプラスチックを移送できるように、螺旋
状のフィン4aを固定している。フィン4aは、移送筒
4Aの内部と、排出釜5Cとの内部に位置する部分に設
けられている。供給手段2に連結された移送筒4A内の
フィン4aは、供給手段2から送り込まれる廃棄プラス
チックを釜本体5Aに移送する。釜本体5Aの間のスク
リュウシャフト4Bに固定されたフィン4aは、最初の
釜本体5Aから、次に連結された釜本体5Aに、溶融状
態のプラスチックを移送する。このプラスチックは、釜
本体5Aで一部のプラスチックが熱分解して除去された
ものである。さらに、釜本体5Aの排出側から排出釜5
Cに連結されたスクリュウシャフト4Bは、釜本体5A
で熱分解した残りのプラスチックを排出釜5Cに移送
し、筒状の排出釜5Cの内部で移送する途中でさらに熱
分解する。
ることによってプラスチックを移送できるように、螺旋
状のフィン4aを固定している。フィン4aは、移送筒
4Aの内部と、排出釜5Cとの内部に位置する部分に設
けられている。供給手段2に連結された移送筒4A内の
フィン4aは、供給手段2から送り込まれる廃棄プラス
チックを釜本体5Aに移送する。釜本体5Aの間のスク
リュウシャフト4Bに固定されたフィン4aは、最初の
釜本体5Aから、次に連結された釜本体5Aに、溶融状
態のプラスチックを移送する。このプラスチックは、釜
本体5Aで一部のプラスチックが熱分解して除去された
ものである。さらに、釜本体5Aの排出側から排出釜5
Cに連結されたスクリュウシャフト4Bは、釜本体5A
で熱分解した残りのプラスチックを排出釜5Cに移送
し、筒状の排出釜5Cの内部で移送する途中でさらに熱
分解する。
【0025】図8と図9に示す油化装置は、移送部材4
であるスクリューコンベアの移送筒4Aを排出釜5Cに
兼用している。排出釜5Cに兼用された移送筒4Aは、
内部にスクリュウシャフト4Bが配設されて、ここでプ
ラスチックを熱分解して、熱分解蒸気を分離する。図8
と図9とに示す装置は、3つの部分で順番に廃棄プラス
チックを熱分解蒸気として分離し、残りの残渣を排出釜
5Cの先端から排出する。すなわち、廃棄プラスチック
は、最初の釜本体5Aで一部が熱分解蒸気として分離さ
れ、さらに、次段の釜本体5Aで熱分解蒸気として分離
され、さらに残りのプラスチックから熱分解蒸気を分離
して、最後に残った残渣を排出釜5Cから排出する。
であるスクリューコンベアの移送筒4Aを排出釜5Cに
兼用している。排出釜5Cに兼用された移送筒4Aは、
内部にスクリュウシャフト4Bが配設されて、ここでプ
ラスチックを熱分解して、熱分解蒸気を分離する。図8
と図9とに示す装置は、3つの部分で順番に廃棄プラス
チックを熱分解蒸気として分離し、残りの残渣を排出釜
5Cの先端から排出する。すなわち、廃棄プラスチック
は、最初の釜本体5Aで一部が熱分解蒸気として分離さ
れ、さらに、次段の釜本体5Aで熱分解蒸気として分離
され、さらに残りのプラスチックから熱分解蒸気を分離
して、最後に残った残渣を排出釜5Cから排出する。
【0026】このように順番に廃棄プラスチックを熱分
解蒸気として分離するために、最初の釜本体5Aと、次
の釜本体5Aと、排出釜5Cとはプラスチックの加熱温
度を次第に高く設定している。釜本体5Aと排出釜5C
の温度は、熱分解する廃棄プラスチックの種類によって
最適値に設定されるが、好ましくは、300〜700℃
の範囲に調整される。
解蒸気として分離するために、最初の釜本体5Aと、次
の釜本体5Aと、排出釜5Cとはプラスチックの加熱温
度を次第に高く設定している。釜本体5Aと排出釜5C
の温度は、熱分解する廃棄プラスチックの種類によって
最適値に設定されるが、好ましくは、300〜700℃
の範囲に調整される。
【0027】排出釜5Cに兼用される移送筒4Aの先端
は、開口端に向かって次第に細くなるテーパー状に絞ら
れている。このように、先端を細く絞った移送筒4A
は、排出する残渣によって先端を効果的に閉塞すること
ができる。移送筒4Aの先端を排出する残渣で閉塞でき
るなら、ここから、熱分解蒸気が漏れるのを防止できる
と共に、加熱釜5と排出釜5Cとを閉鎖構造として、熱
分解蒸気を簡単に凝縮器3に圧送できる特長がある。
は、開口端に向かって次第に細くなるテーパー状に絞ら
れている。このように、先端を細く絞った移送筒4A
は、排出する残渣によって先端を効果的に閉塞すること
ができる。移送筒4Aの先端を排出する残渣で閉塞でき
るなら、ここから、熱分解蒸気が漏れるのを防止できる
と共に、加熱釜5と排出釜5Cとを閉鎖構造として、熱
分解蒸気を簡単に凝縮器3に圧送できる特長がある。
【0028】図8に示す油化装置は、移送筒4Aの先端
を、排出される残渣でもってさらに完全に閉塞するため
に、閉塞隙間調整部材4Cを配設している。閉塞隙間調
整部材4Cは円錐状で、移送筒4Aの開口端と同心に配
設されている。さらに、閉塞隙間調整部材4Cは、移送
筒4Aの軸方向に移動でき、また、回転できるように軸
受を介してフレームに連結されている。
を、排出される残渣でもってさらに完全に閉塞するため
に、閉塞隙間調整部材4Cを配設している。閉塞隙間調
整部材4Cは円錐状で、移送筒4Aの開口端と同心に配
設されている。さらに、閉塞隙間調整部材4Cは、移送
筒4Aの軸方向に移動でき、また、回転できるように軸
受を介してフレームに連結されている。
【0029】閉塞隙間調整部材4Cを移送筒4Aの開口
端に接近させると、移送筒4Aの開口部隙間は狭くな
る。反対に、閉塞隙間調整部材4Cを移送筒4Aから離
すと、移送筒4Aの開口隙間が広くなる。閉塞隙間調整
部材4Cの軸方向の位置は、排出される残渣で移送筒4
Aの開口端を閉塞できる位置に調整される。したがっ
て、残渣の排出量が多い場合は、閉塞隙間調整部材4C
を移送筒4Aの開口端から離し、残渣の排出量が少なく
なると、移送筒4Aの開口端に接近する。
端に接近させると、移送筒4Aの開口部隙間は狭くな
る。反対に、閉塞隙間調整部材4Cを移送筒4Aから離
すと、移送筒4Aの開口隙間が広くなる。閉塞隙間調整
部材4Cの軸方向の位置は、排出される残渣で移送筒4
Aの開口端を閉塞できる位置に調整される。したがっ
て、残渣の排出量が多い場合は、閉塞隙間調整部材4C
を移送筒4Aの開口端から離し、残渣の排出量が少なく
なると、移送筒4Aの開口端に接近する。
【0030】閉塞隙間調整部材4Cの軸方向の位置は、
加熱釜5の内部圧力を検出して自動制御することができ
る。この場合、加熱釜5の内部圧力が設定値よりも低下
すると、閉塞隙間調整部材4Cを移送筒4Aの開口端に
接近し、加熱釜5の内圧が上昇すると、移送筒4Aの先
端から離すように移動させる。移送筒4Aの先端を排出
する残渣で閉塞できない状態になると、加熱釜5の圧力
が低下し、移送筒4Aが閉塞隙間調整部材4Cで完全に
閉塞されると、加熱釜5の内圧が上昇するからである。
加熱釜5の内部圧力を検出して自動制御することができ
る。この場合、加熱釜5の内部圧力が設定値よりも低下
すると、閉塞隙間調整部材4Cを移送筒4Aの開口端に
接近し、加熱釜5の内圧が上昇すると、移送筒4Aの先
端から離すように移動させる。移送筒4Aの先端を排出
する残渣で閉塞できない状態になると、加熱釜5の圧力
が低下し、移送筒4Aが閉塞隙間調整部材4Cで完全に
閉塞されると、加熱釜5の内圧が上昇するからである。
【0031】移送筒4Aの排出端を残渣で完全に閉塞し
ても、加熱釜5と排出釜5Cの内圧は異常に上昇するこ
とはない。それは、加熱釜5と排出釜5Cとが凝縮器3
を介して大気に開放されているからである。したがっ
て、閉塞隙間調整部材4Cの位置を、加熱釜5と排出釜
5Cの内圧で自動制御する場合、移送筒4Aの先端を閉
塞したときに上昇する最大内圧よりも多少低い圧力に設
定し、加熱釜5と排出釜5Cとがこの設定圧になるよう
に、閉塞隙間調整部材4Cの位置を調整する。
ても、加熱釜5と排出釜5Cの内圧は異常に上昇するこ
とはない。それは、加熱釜5と排出釜5Cとが凝縮器3
を介して大気に開放されているからである。したがっ
て、閉塞隙間調整部材4Cの位置を、加熱釜5と排出釜
5Cの内圧で自動制御する場合、移送筒4Aの先端を閉
塞したときに上昇する最大内圧よりも多少低い圧力に設
定し、加熱釜5と排出釜5Cとがこの設定圧になるよう
に、閉塞隙間調整部材4Cの位置を調整する。
【0032】図8に示す閉塞隙間調整部材4Cは、外周
に歯車を固定し、この歯車をモーター(図示せず)で回
転する。回転する閉塞隙間調整部材4Cは、スムーズ
に、しかも詰まらないように、残渣を排出できる特長が
ある。回転させる閉塞隙間調整部材4Cは、スクリュウ
シャフト4Bと同じ方向に、あるいは逆に回転する。
に歯車を固定し、この歯車をモーター(図示せず)で回
転する。回転する閉塞隙間調整部材4Cは、スムーズ
に、しかも詰まらないように、残渣を排出できる特長が
ある。回転させる閉塞隙間調整部材4Cは、スクリュウ
シャフト4Bと同じ方向に、あるいは逆に回転する。
【0033】以上のように、移送筒4Aの先端を排出す
る残渣と閉塞隙間調整部材4Cとで閉塞する装置は、加
熱釜5と排出釜5Cとで発生した熱分解蒸気を、凝縮器
3に圧送して移送できるが、本発明の油化装置は、必ず
しも移送筒4Aの先端を残渣で閉塞する必要はない。移
送筒4Aの先端を残渣で閉塞しない油化装置は、図示し
ないが、加熱釜5および排出釜5Cと凝縮器3との間
に、熱分解蒸気を移送する強制移送ファンを連結する。
強制移送ファンは、移送筒4Aの先端から熱分解蒸気が
漏れないように、加熱釜5と排出釜5Cの内部で発生す
る熱分解蒸気を吸引して、凝縮器3に移送する。
る残渣と閉塞隙間調整部材4Cとで閉塞する装置は、加
熱釜5と排出釜5Cとで発生した熱分解蒸気を、凝縮器
3に圧送して移送できるが、本発明の油化装置は、必ず
しも移送筒4Aの先端を残渣で閉塞する必要はない。移
送筒4Aの先端を残渣で閉塞しない油化装置は、図示し
ないが、加熱釜5および排出釜5Cと凝縮器3との間
に、熱分解蒸気を移送する強制移送ファンを連結する。
強制移送ファンは、移送筒4Aの先端から熱分解蒸気が
漏れないように、加熱釜5と排出釜5Cの内部で発生す
る熱分解蒸気を吸引して、凝縮器3に移送する。
【0034】釜本体5Aの上面を閉塞する蓋板5Bは、
これを貫通して、熱分解蒸気の排出口8を開口してい
る。排出口8にはガス移送管13を連結している。ガス
移送管13は、触媒部材14を介して凝縮器3に連結さ
れている。
これを貫通して、熱分解蒸気の排出口8を開口してい
る。排出口8にはガス移送管13を連結している。ガス
移送管13は、触媒部材14を介して凝縮器3に連結さ
れている。
【0035】加熱釜5に設けた攪拌部材10は、回転軸
10Aと、羽根10Bと、駆動モーター10Dとを備え
ている。回転軸10Aは、加熱釜5の蓋板5Bの中心
を、上下に、しかも、気密に貫通して回転自在に支承さ
れている。回転軸10Aの下端に羽根10Bを固定して
いる。
10Aと、羽根10Bと、駆動モーター10Dとを備え
ている。回転軸10Aは、加熱釜5の蓋板5Bの中心
を、上下に、しかも、気密に貫通して回転自在に支承さ
れている。回転軸10Aの下端に羽根10Bを固定して
いる。
【0036】羽根10Bは、回転軸10Aに放射状に固
定されている。羽根10Bは、加熱釜5と同様にステン
レスで作られている。羽根10Bは、外周縁が加熱釜5
の内面に接近する形状をしている。羽根10Bの外周縁
と加熱釜5の内面との隙間は、1〜100mm、好ましく
は3〜50mmの範囲に調整される。
定されている。羽根10Bは、加熱釜5と同様にステン
レスで作られている。羽根10Bは、外周縁が加熱釜5
の内面に接近する形状をしている。羽根10Bの外周縁
と加熱釜5の内面との隙間は、1〜100mm、好ましく
は3〜50mmの範囲に調整される。
【0037】さらに、羽根は、釜本体5Aに供給された
プラスチックを攪拌して熱分解させた後、これをスクリ
ューコンベアの移送筒4Aに押し上げる働きをする。釜
本体5Aで熱分解蒸気を分離したプラスチックを効果的
に移送筒4Aに送り出すために、羽根は、釜本体5Aに
連結される移送筒4Aの下面よりも上方まで延長されて
いる。
プラスチックを攪拌して熱分解させた後、これをスクリ
ューコンベアの移送筒4Aに押し上げる働きをする。釜
本体5Aで熱分解蒸気を分離したプラスチックを効果的
に移送筒4Aに送り出すために、羽根は、釜本体5Aに
連結される移送筒4Aの下面よりも上方まで延長されて
いる。
【0038】回転軸10Aは駆動モーター10Dに連結
され、駆動モーター10Dで回転される。
され、駆動モーター10Dで回転される。
【0039】加熱釜5は、廃棄プラスチックを加熱して
能率よく油化できるように、ゼオライトや金属触媒等を
内蔵させる。金属触媒には、ニッケルやステンレスを使
用する。回転軸10Aや羽根10Bを金属触媒であるニ
ッケルやステンレス製とすることも可能である。
能率よく油化できるように、ゼオライトや金属触媒等を
内蔵させる。金属触媒には、ニッケルやステンレスを使
用する。回転軸10Aや羽根10Bを金属触媒であるニ
ッケルやステンレス製とすることも可能である。
【0040】加熱炉6は、バーナー16を備えている。
バーナー16は、廃棄プラスチックを油化した油を燃焼
して釜本体5Aを加熱する。したがって、余分な燃料を
必要としない。
バーナー16は、廃棄プラスチックを油化した油を燃焼
して釜本体5Aを加熱する。したがって、余分な燃料を
必要としない。
【0041】触媒部材14の構造を図11と図12とに
示している。この触媒部材14は、円筒状のケーシング
17と、このケーシング17に収納された板状の触媒1
8とで構成されている。
示している。この触媒部材14は、円筒状のケーシング
17と、このケーシング17に収納された板状の触媒1
8とで構成されている。
【0042】ケーシング17は、ガス移送管13から供
給された熱分解蒸気が外部に漏れないように、気密に密
閉されている。ケーシング17は、加熱釜5を加熱した
排熱で加熱される。したがって、ケーシング17は、加
熱炉6の排気煙道19を貫通して固定されている。ケー
シング17の両端は、排気煙道19から突出している。
ケーシング17の突出する両端にはフランジが設けられ
ている。フランジには、開閉蓋20がネジで気密に固定
されている。ネジを外して開閉蓋20を除去してケーシ
ング17を開口することができる。
給された熱分解蒸気が外部に漏れないように、気密に密
閉されている。ケーシング17は、加熱釜5を加熱した
排熱で加熱される。したがって、ケーシング17は、加
熱炉6の排気煙道19を貫通して固定されている。ケー
シング17の両端は、排気煙道19から突出している。
ケーシング17の突出する両端にはフランジが設けられ
ている。フランジには、開閉蓋20がネジで気密に固定
されている。ネジを外して開閉蓋20を除去してケーシ
ング17を開口することができる。
【0043】ケーシング17には、熱分解蒸気の流入口
と、排出口とが互いに反対側に開口されている。流入口
は底部に、排出口は上部に開口されている。
と、排出口とが互いに反対側に開口されている。流入口
は底部に、排出口は上部に開口されている。
【0044】図8に示す装置は、3つの触媒部材14を
直列に接続している。触媒部材14は、排気煙道19に
上下に並べて配設されている。加熱釜5で発生した熱分
解蒸気は、下段の触媒部材14から順番に上段の触媒部
材14に移送される。従って、最下段の触媒部材14が
加熱釜5に連結され、上段の触媒部材14は凝縮器3に
連結されている。中間の触媒部材14は、下段と上段の
触媒部材14に直列に接続されている。各段の触媒部材
14は、流入口が底部に、排出口が上部に開口されて、
互いに直列に接続されている。
直列に接続している。触媒部材14は、排気煙道19に
上下に並べて配設されている。加熱釜5で発生した熱分
解蒸気は、下段の触媒部材14から順番に上段の触媒部
材14に移送される。従って、最下段の触媒部材14が
加熱釜5に連結され、上段の触媒部材14は凝縮器3に
連結されている。中間の触媒部材14は、下段と上段の
触媒部材14に直列に接続されている。各段の触媒部材
14は、流入口が底部に、排出口が上部に開口されて、
互いに直列に接続されている。
【0045】この触媒部材14を連結すると、加熱釜5
から送られて来る熱分解蒸気を有効に乾留してスムーズ
に排出でき、また、触媒部材14内で液化した成分を再
加熱でき、これがガス移送管13に詰まるのを防止でき
る。それは、触媒部材14内で次のように熱分解蒸気が
流動するからである。 加熱釜5から触媒部材14に流入した熱分解蒸気
は、触媒18に接触して低分子に分解される。 触媒部材14の両端は排気煙道19の外部に突出
し、中間は排気煙道19内に位置するので、内部に供給
された熱分解蒸気は対流して攪拌される。それは、供給
された熱分解蒸気が、ケーシング17の両端部分で冷却
され、中間で加熱されることが理由である。 攪拌される熱分解蒸気は、効果的に触媒18に接触
して低分子に分解されるが、一部は熱分解蒸気の状態か
ら液体の状態となる。 低分子に分解された熱分解蒸気は、最上段の触媒部
材14の排出口から次の工程に移送される。 内部で液状になった成分は、再びケーシング17の
中間で加熱されてガス化され、上部の排出口から送り出
される。 加熱してもガス化できない液体成分は、逆流して下
段の触媒部材14に送り込まれる。 直列に連結された触媒部材14の内部温度は、下段
のものが高くなる。 ちなみに、本発明者が試作した装置は、最下段の触媒部
材14の内部温度が約360℃、中間の触媒部材14は
330℃、上段触媒部材14は290℃となった。
から送られて来る熱分解蒸気を有効に乾留してスムーズ
に排出でき、また、触媒部材14内で液化した成分を再
加熱でき、これがガス移送管13に詰まるのを防止でき
る。それは、触媒部材14内で次のように熱分解蒸気が
流動するからである。 加熱釜5から触媒部材14に流入した熱分解蒸気
は、触媒18に接触して低分子に分解される。 触媒部材14の両端は排気煙道19の外部に突出
し、中間は排気煙道19内に位置するので、内部に供給
された熱分解蒸気は対流して攪拌される。それは、供給
された熱分解蒸気が、ケーシング17の両端部分で冷却
され、中間で加熱されることが理由である。 攪拌される熱分解蒸気は、効果的に触媒18に接触
して低分子に分解されるが、一部は熱分解蒸気の状態か
ら液体の状態となる。 低分子に分解された熱分解蒸気は、最上段の触媒部
材14の排出口から次の工程に移送される。 内部で液状になった成分は、再びケーシング17の
中間で加熱されてガス化され、上部の排出口から送り出
される。 加熱してもガス化できない液体成分は、逆流して下
段の触媒部材14に送り込まれる。 直列に連結された触媒部材14の内部温度は、下段
のものが高くなる。 ちなみに、本発明者が試作した装置は、最下段の触媒部
材14の内部温度が約360℃、中間の触媒部材14は
330℃、上段触媒部材14は290℃となった。
【0046】このため、上段の触媒部材14で液化した
成分は、下段の触媒部材14に逆流して、より高い温度
に加熱されて再びガス化される。再びガス化した成分
は、触媒部材14内部の触媒18に接触しながら、上段
に移送され、ガスの状態で凝縮器3に移送される。した
がって、この構造の触媒部材14は、加熱釜5から供給
された熱分解蒸気をもっとも有効に乾留して凝縮器3に
移送できる。
成分は、下段の触媒部材14に逆流して、より高い温度
に加熱されて再びガス化される。再びガス化した成分
は、触媒部材14内部の触媒18に接触しながら、上段
に移送され、ガスの状態で凝縮器3に移送される。した
がって、この構造の触媒部材14は、加熱釜5から供給
された熱分解蒸気をもっとも有効に乾留して凝縮器3に
移送できる。
【0047】触媒部材14の内部には、板状の触媒18
を収納している。板状の触媒18は、隙間を熱分解蒸気
が通過できるように、例えば、数mm〜数cm離されて積層
されている。触媒18は、簡単に積層できるように、両
側が折曲されて溝型に加工されている。この形状の触媒
18は、単にケーシング17に収納して積層できる特長
がある。また、熱分解蒸気との接触面積を大きくして、
効率よく乾留できる特長がある。触媒は、図示しない
が、板状でなく筒状、あるいは、棒状とすることも可能
である。また、触媒は、金属を繊維状、あるいは、粒状
に加工し、繊維や粒の間に隙間ができる状態でケーシン
グに収納することも可能である。
を収納している。板状の触媒18は、隙間を熱分解蒸気
が通過できるように、例えば、数mm〜数cm離されて積層
されている。触媒18は、簡単に積層できるように、両
側が折曲されて溝型に加工されている。この形状の触媒
18は、単にケーシング17に収納して積層できる特長
がある。また、熱分解蒸気との接触面積を大きくして、
効率よく乾留できる特長がある。触媒は、図示しない
が、板状でなく筒状、あるいは、棒状とすることも可能
である。また、触媒は、金属を繊維状、あるいは、粒状
に加工し、繊維や粒の間に隙間ができる状態でケーシン
グに収納することも可能である。
【0048】凝縮器3は、触媒部材14から送られて来
る熱分解蒸気を冷却して油に液化させる。凝縮器3は液
化した油を蓄える油タンク21に連結されている。
る熱分解蒸気を冷却して油に液化させる。凝縮器3は液
化した油を蓄える油タンク21に連結されている。
【0049】図8に示す供給手段2は、加熱釜5に合成
樹脂を送り込む供給筒22と、この供給筒22に設けら
れて、空気を遮断して廃棄プラスチックを送り込む複数
のガス遮断弁9と、ガス遮断弁9の開閉状態を制御する
制御部材23とを備えている。
樹脂を送り込む供給筒22と、この供給筒22に設けら
れて、空気を遮断して廃棄プラスチックを送り込む複数
のガス遮断弁9と、ガス遮断弁9の開閉状態を制御する
制御部材23とを備えている。
【0050】供給筒22は、図10に示すように、廃棄
プラスチックを落下させて熱分解手段1に供給できるよ
うに、垂直に、加熱釜5の蓋板5Bに開口された搬入口
7に連結されている。この図に示す供給筒22は、3段
直列にガス遮断弁9を連結している。ガス遮断弁9は、
空気を遮断して溶融容器4を供給できる全ての構造の弁
が使用できる。図10に示す装置のガス遮断弁は、最上
段のゲートバルブ9Aと、その下方に2段直列に設けた
回転弁9Bとで構成されている。
プラスチックを落下させて熱分解手段1に供給できるよ
うに、垂直に、加熱釜5の蓋板5Bに開口された搬入口
7に連結されている。この図に示す供給筒22は、3段
直列にガス遮断弁9を連結している。ガス遮断弁9は、
空気を遮断して溶融容器4を供給できる全ての構造の弁
が使用できる。図10に示す装置のガス遮断弁は、最上
段のゲートバルブ9Aと、その下方に2段直列に設けた
回転弁9Bとで構成されている。
【0051】供給筒22は、ゲートバルブ9Aと上段の
回転弁9Bとの間に供給室24を設けている。下2段の
回転弁9Bの間に一時貯溜室25を設けている。ゲート
バルブ9Aは、供給筒22に対して水平方向に移動する
開閉板9aと、この開閉板9aを移動させる直動シリン
ダー9bとを備えている。開閉板9aは、供給筒22を
横に貫通して移動自在に設けられている。図において、
開閉板9aは、右に移動されると供給筒22を閉塞し、
左に移動されると、開弁される。
回転弁9Bとの間に供給室24を設けている。下2段の
回転弁9Bの間に一時貯溜室25を設けている。ゲート
バルブ9Aは、供給筒22に対して水平方向に移動する
開閉板9aと、この開閉板9aを移動させる直動シリン
ダー9bとを備えている。開閉板9aは、供給筒22を
横に貫通して移動自在に設けられている。図において、
開閉板9aは、右に移動されると供給筒22を閉塞し、
左に移動されると、開弁される。
【0052】回転弁9Bは、弁座26と、弁体27と、
これを回転させる減速モーター28とを備えている。弁
座26は供給筒22に固定されている。弁体27は、回
転軸29に固定されている。回転軸29は、供給筒22
を気密に貫通して、軸受けを介して供給筒22に取り付
けられている。弁体27は、図10に示すように、上方
に回転されると、弁座26に密着して閉弁する。弁体2
7が、図に示す位置から90度回転されると開弁され
る。弁座は、上方に回転弁が回転すると密着する形状に
作られている。
これを回転させる減速モーター28とを備えている。弁
座26は供給筒22に固定されている。弁体27は、回
転軸29に固定されている。回転軸29は、供給筒22
を気密に貫通して、軸受けを介して供給筒22に取り付
けられている。弁体27は、図10に示すように、上方
に回転されると、弁座26に密着して閉弁する。弁体2
7が、図に示す位置から90度回転されると開弁され
る。弁座は、上方に回転弁が回転すると密着する形状に
作られている。
【0053】一時貯溜室25の上下に設けられた回転弁
9Bには、同一形状のものが使用できる。供給室24
は、一時貯溜室25とほぼ同じ容積、あるいは、これよ
りも多少小さく設計される。供給室24に蓄えられた廃
棄プラスチックを、残らず一時貯溜室25に供給するか
らである。
9Bには、同一形状のものが使用できる。供給室24
は、一時貯溜室25とほぼ同じ容積、あるいは、これよ
りも多少小さく設計される。供給室24に蓄えられた廃
棄プラスチックを、残らず一時貯溜室25に供給するか
らである。
【0054】さらに、図13ないし図15に示す油化装
置の熱分解手段1は、円筒状の移送加熱部材Eと、この
移送加熱部材Eを加熱する加熱炉6とを備える。移送加
熱部材Eはステンレス製で、移送部材4と一時貯溜加熱
部材38とを直列に接続している。
置の熱分解手段1は、円筒状の移送加熱部材Eと、この
移送加熱部材Eを加熱する加熱炉6とを備える。移送加
熱部材Eはステンレス製で、移送部材4と一時貯溜加熱
部材38とを直列に接続している。
【0055】一時貯溜加熱部材38は、移送部材4を介
して直列に接続されたふたつの一時貯溜部5aで構成さ
れる。一時貯溜部5aは、移送部材4で移送されてくる
廃棄プラスチックを一時的に貯溜して加熱する。一時貯
溜部5aは、上方を開口して、開口部を 蓋板5Bで閉
塞している。蓋板5Bは排出口を開口している。排出口
は、ガス移送管を介して凝縮器に連結される。
して直列に接続されたふたつの一時貯溜部5aで構成さ
れる。一時貯溜部5aは、移送部材4で移送されてくる
廃棄プラスチックを一時的に貯溜して加熱する。一時貯
溜部5aは、上方を開口して、開口部を 蓋板5Bで閉
塞している。蓋板5Bは排出口を開口している。排出口
は、ガス移送管を介して凝縮器に連結される。
【0056】移送部材4は、一時貯溜部5aの両側に配
設されている。移送部材4はスクリューコンベアで、移
送筒4Aと、移送筒4Aと同軸に配設されたスクリュウ
シャフト4Bと、スクリュウシャフト4Bを回転させる
駆動モーター(図示せず)と、移送筒4Aの排出口を閉
塞する閉塞隙間調整部材4Cとを備えている。移送筒4
Aとスクリュウシャフト4Bとは、廃棄プラスチックを
より効率よく熱分解できるようにステンレス製としてい
る。
設されている。移送部材4はスクリューコンベアで、移
送筒4Aと、移送筒4Aと同軸に配設されたスクリュウ
シャフト4Bと、スクリュウシャフト4Bを回転させる
駆動モーター(図示せず)と、移送筒4Aの排出口を閉
塞する閉塞隙間調整部材4Cとを備えている。移送筒4
Aとスクリュウシャフト4Bとは、廃棄プラスチックを
より効率よく熱分解できるようにステンレス製としてい
る。
【0057】移送部材のスクリュウシャフト4Bには螺
旋状のフィン4aを固定している。フィン4aは、一部
を除去して一時貯溜部5aとしている。フィン4aが除
去された部分は、廃棄プラスチックの移送能力がなく、
ここに廃棄プラスチックを一時的に停滞させる。
旋状のフィン4aを固定している。フィン4aは、一部
を除去して一時貯溜部5aとしている。フィン4aが除
去された部分は、廃棄プラスチックの移送能力がなく、
ここに廃棄プラスチックを一時的に停滞させる。
【0058】さらに、図17ないし図20は、異なる構
造の一時貯溜部を示している。図17に示す一時貯溜部
5aは、フィン4aの一部を除去すると共に、移送筒4
Aの底に堰5Fを固定している。堰5Fは、移送される
廃棄プラスチックの抵抗となって移送を遅らせる。図1
8に示す一時貯溜部5aは、フィン4aに貫通孔5Dを
穿設している。貫通孔5Dのあるフィン4aは、移送す
る溶融状態の廃棄プラスチックが貫通孔5Dを通過して
移送能力が低下する。さらに図19と図20に示す一時
貯溜部5aは、フィン4aの外周に縦に延長して掻取板
5Eを固定している。掻取板5Eは外側縁を鋸刃状にし
ている。掻取板5Eはフィン4aと一緒に廃棄プラスチ
ックを回転させて移送を遅くする。このように、掻取板
5Eで廃棄プラスチックを回転させる一時貯溜部5a
は、移送筒4Aの内面に付着する廃棄プラスチックを掻
き取ることもできる。このように、スクリュウシャフト
4Bに固定するフィン4aの形状を工夫して、廃棄プラ
スチックの移送を遅くして、一時貯溜部5aとすること
ができる。一時貯溜部5aに廃棄プラスチックを停滞さ
せる時間は、スクリュウシャフトのフィン形状で調整す
る。
造の一時貯溜部を示している。図17に示す一時貯溜部
5aは、フィン4aの一部を除去すると共に、移送筒4
Aの底に堰5Fを固定している。堰5Fは、移送される
廃棄プラスチックの抵抗となって移送を遅らせる。図1
8に示す一時貯溜部5aは、フィン4aに貫通孔5Dを
穿設している。貫通孔5Dのあるフィン4aは、移送す
る溶融状態の廃棄プラスチックが貫通孔5Dを通過して
移送能力が低下する。さらに図19と図20に示す一時
貯溜部5aは、フィン4aの外周に縦に延長して掻取板
5Eを固定している。掻取板5Eは外側縁を鋸刃状にし
ている。掻取板5Eはフィン4aと一緒に廃棄プラスチ
ックを回転させて移送を遅くする。このように、掻取板
5Eで廃棄プラスチックを回転させる一時貯溜部5a
は、移送筒4Aの内面に付着する廃棄プラスチックを掻
き取ることもできる。このように、スクリュウシャフト
4Bに固定するフィン4aの形状を工夫して、廃棄プラ
スチックの移送を遅くして、一時貯溜部5aとすること
ができる。一時貯溜部5aに廃棄プラスチックを停滞さ
せる時間は、スクリュウシャフトのフィン形状で調整す
る。
【0059】供給手段2に連結された移送筒4Aの内部
に配設されたフィン4aは、供給手段2から送り込まれ
る廃棄プラスチックを一時貯溜部5aに移送する。一時
貯溜部5aの間のスクリュウシャフト4Bに固定された
フィン4aは、最初の一時貯溜部5aから、次に連結さ
れた一時貯溜部5aに、溶融状態のプラスチックを移送
する。このプラスチックは、釜本体5Aで一部のプラス
チックが熱分解して除去されたものである。さらに、一
時貯溜部5aの排出側に連結されたスクリュウシャフト
4Bは、釜本体5Aで熱分解した残りの残渣を排出す
る。
に配設されたフィン4aは、供給手段2から送り込まれ
る廃棄プラスチックを一時貯溜部5aに移送する。一時
貯溜部5aの間のスクリュウシャフト4Bに固定された
フィン4aは、最初の一時貯溜部5aから、次に連結さ
れた一時貯溜部5aに、溶融状態のプラスチックを移送
する。このプラスチックは、釜本体5Aで一部のプラス
チックが熱分解して除去されたものである。さらに、一
時貯溜部5aの排出側に連結されたスクリュウシャフト
4Bは、釜本体5Aで熱分解した残りの残渣を排出す
る。
【0060】すなわち、廃棄プラスチックは、最初の一
時貯溜部5aで一部が熱分解蒸気として分離され、さら
に次段の一時貯溜部5aで熱分解蒸気として分離され、
さらに残りのプラスチックから熱分解蒸気を分離して、
最後に残った残渣を排出する。
時貯溜部5aで一部が熱分解蒸気として分離され、さら
に次段の一時貯溜部5aで熱分解蒸気として分離され、
さらに残りのプラスチックから熱分解蒸気を分離して、
最後に残った残渣を排出する。
【0061】このように順番に廃棄プラスチックを熱分
解蒸気として分離するために、最初の一時貯溜部5a
と、次の一時貯溜部5aとはプラスチックの加熱温度を
次第に高く設定している。一時貯溜部を異なる温度で加
熱するために、図13に示すように、加熱炉を2分割し
ている。一時貯溜部5aの温度は、熱分解する廃棄プラ
スチックの種類によって最適値に設定されるが、好まし
くは、300〜700℃の範囲に調整される。
解蒸気として分離するために、最初の一時貯溜部5a
と、次の一時貯溜部5aとはプラスチックの加熱温度を
次第に高く設定している。一時貯溜部を異なる温度で加
熱するために、図13に示すように、加熱炉を2分割し
ている。一時貯溜部5aの温度は、熱分解する廃棄プラ
スチックの種類によって最適値に設定されるが、好まし
くは、300〜700℃の範囲に調整される。
【0062】移送筒の先端部分は、図8に示す熱分解手
段と同じ構造として、廃棄プラスチックの残渣を連続的
に排出する。
段と同じ構造として、廃棄プラスチックの残渣を連続的
に排出する。
【0063】
【発明の効果】本発明の廃棄プラスチックの油化装置
は、供給された廃棄プラスチックを移送しながら加熱し
て熱分解する移送加熱部材を備え、この移送加熱部材
が、移送部材と、移送される廃棄プラスチックの移送を
遅らせる一時貯溜加熱部材とを有し、一時貯溜加熱部材
を移送部材の間に連結し、移送部材で移送される廃棄プ
ラスチックを、一時貯溜加熱部材で一時的に停滞して熱
分解するようにしている。この構造の油化装置は、連続
運転が可能であると共に、全体をコンパクトにして処理
能力を大きくできる特長がある。それは、一時貯溜加熱
部材で廃棄プラスチックを停滞して熱分解するからであ
る。
は、供給された廃棄プラスチックを移送しながら加熱し
て熱分解する移送加熱部材を備え、この移送加熱部材
が、移送部材と、移送される廃棄プラスチックの移送を
遅らせる一時貯溜加熱部材とを有し、一時貯溜加熱部材
を移送部材の間に連結し、移送部材で移送される廃棄プ
ラスチックを、一時貯溜加熱部材で一時的に停滞して熱
分解するようにしている。この構造の油化装置は、連続
運転が可能であると共に、全体をコンパクトにして処理
能力を大きくできる特長がある。それは、一時貯溜加熱
部材で廃棄プラスチックを停滞して熱分解するからであ
る。
【0064】さらに、本発明の廃棄プラスチックの油化
装置は、一時貯溜加熱部材と移送部材とでもつて廃棄プ
ラスチックを次第に高温に加熱して熱分解することがで
きる。すなわち、廃棄プラスチックは、最初に低温で加
熱して熱分解させ、この工程で、熱して分解されやすい
プラスチックを熱分解蒸気として凝縮器に移送できる。
さらに、低温では熱分解されなかった廃棄プラスチック
は、より高温に加熱されてさらに分解される。このよう
に、次第に高温に加熱して廃棄プラスチックを熱分解蒸
気とすることができる装置は、最初から高温に加熱して
熱分解する従来の装置に比較すると、廃棄プラスチック
を連続的に油化できると共に、ガス成分を少なくして油
分回収率を高くできる。それは、高温で分解するとガス
化されるが、低温では油化できる成分を有効に油化でき
るからである。また、廃棄プラスチックの一部を低温に
加熱して油化できるので、油化に要する熱エネルギーも
少なく、加熱エネルギーを少なくして効率よく油化でき
る特長も実現する。
装置は、一時貯溜加熱部材と移送部材とでもつて廃棄プ
ラスチックを次第に高温に加熱して熱分解することがで
きる。すなわち、廃棄プラスチックは、最初に低温で加
熱して熱分解させ、この工程で、熱して分解されやすい
プラスチックを熱分解蒸気として凝縮器に移送できる。
さらに、低温では熱分解されなかった廃棄プラスチック
は、より高温に加熱されてさらに分解される。このよう
に、次第に高温に加熱して廃棄プラスチックを熱分解蒸
気とすることができる装置は、最初から高温に加熱して
熱分解する従来の装置に比較すると、廃棄プラスチック
を連続的に油化できると共に、ガス成分を少なくして油
分回収率を高くできる。それは、高温で分解するとガス
化されるが、低温では油化できる成分を有効に油化でき
るからである。また、廃棄プラスチックの一部を低温に
加熱して油化できるので、油化に要する熱エネルギーも
少なく、加熱エネルギーを少なくして効率よく油化でき
る特長も実現する。
【0065】さらにまた、本発明の廃棄プラスチックの
油化装置は、移送部材の間に一時貯溜加熱部材を直列に
接続しているので、バッチ式の加熱釜に比較して処理能
力を著しく増大できる。とくに、廃棄プラスチックを次
第に高温に加熱して熱分解蒸気とすることができるの
で、最初に低温で多量の廃棄プラスチックを熱分解し、
残った廃棄プラスチックを高温で熱分解することができ
る。このため、極めて効率よく、多量の廃棄プラスチッ
クを油化できる特長がある。
油化装置は、移送部材の間に一時貯溜加熱部材を直列に
接続しているので、バッチ式の加熱釜に比較して処理能
力を著しく増大できる。とくに、廃棄プラスチックを次
第に高温に加熱して熱分解蒸気とすることができるの
で、最初に低温で多量の廃棄プラスチックを熱分解し、
残った廃棄プラスチックを高温で熱分解することができ
る。このため、極めて効率よく、多量の廃棄プラスチッ
クを油化できる特長がある。
【図1】従来の廃棄プラスチックの油化装置の一例を示
すブロック図
すブロック図
【図2】従来の廃棄プラスチックの油化装置の一例を示
すブロック図
すブロック図
【図3】従来の廃棄プラスチックの油化装置の一例を示
すブロック図
すブロック図
【図4】従来の廃棄プラスチックの油化装置の一例を示
すブロック図
すブロック図
【図5】従来の廃棄プラスチックの油化装置の一例を示
すブロック図
すブロック図
【図6】従来の廃棄プラスチックの油化装置の一例を示
すブロック図
すブロック図
【図7】温度に対するガスと炭化物量を示すグラフ
【図8】本発明の一実施例を示す油化装置の断面図
【図9】図8に示す油化装置の平面図
【図10】図8に示す供給手段の断面図
【図11】触媒手段の一例を示す断面図
【図12】図11に示す触媒手段の断面図
【図13】本発明の他の実施例にかかる油化装置の断面
図
図
【図14】図13に示す油化装置の移送加熱部材の平面
図
図
【図15】図13に示す油化装置の一部断面側面図
【図16】図13に示す油化装置の横断面図
【図17】本発明の他の実施例にかかる油化装置の移送
加熱部材を示す断面図
加熱部材を示す断面図
【図18】本発明の他の実施例にかかる油化装置の移送
加熱部材を示す断面図
加熱部材を示す断面図
【図19】本発明の他の実施例にかかる油化装置の移送
加熱部材を示す断面図
加熱部材を示す断面図
【図20】本発明の他の実施例にかかる油化装置の移送
加熱部材を示す断面図
加熱部材を示す断面図
1……熱分解手段 2……供給手段 3……凝縮器 4……移送部材 4A…移送筒 4B……ス
クリュウシャフト 4C…閉塞隙間調整部材 4a……フ
ィン 5……加熱釜 5A……釜本体 5B……蓋
板 5C…排出釜 5D……貫通孔 5E……掻
取板 5F…堰 5a……一時貯溜部 6……加熱炉 7……搬入口 8……排出口 9……ガス遮断弁 9a……開閉板 9b…
…直動シリンダー 9A……ゲートバルブ 9B……回転弁 10……攪伴部材 10A……回転軸 10B…
…羽根 10C……ガス攪伴羽根 10D……駆動モーター 11……フィン 12……放熱フィン 13……ガス移送管 14……触媒部材 15……断熱材 16……バーナー 17……ケーシング 18……触媒 19……排気煙道 20……開閉蓋 21……油タンク 22……供給筒 23……制御部材 24……供給室 25……一時貯溜室 26……弁座 27……弁体 28……減速モーター 29……回転軸 31……分解槽 32……溶融槽 33……凝縮器 34……タンク 35……スクリュー式熱分解器 36……反応管 37……フラッシュ凝縮器 38……一時貯溜加熱部材 E……移送加熱部材
クリュウシャフト 4C…閉塞隙間調整部材 4a……フ
ィン 5……加熱釜 5A……釜本体 5B……蓋
板 5C…排出釜 5D……貫通孔 5E……掻
取板 5F…堰 5a……一時貯溜部 6……加熱炉 7……搬入口 8……排出口 9……ガス遮断弁 9a……開閉板 9b…
…直動シリンダー 9A……ゲートバルブ 9B……回転弁 10……攪伴部材 10A……回転軸 10B…
…羽根 10C……ガス攪伴羽根 10D……駆動モーター 11……フィン 12……放熱フィン 13……ガス移送管 14……触媒部材 15……断熱材 16……バーナー 17……ケーシング 18……触媒 19……排気煙道 20……開閉蓋 21……油タンク 22……供給筒 23……制御部材 24……供給室 25……一時貯溜室 26……弁座 27……弁体 28……減速モーター 29……回転軸 31……分解槽 32……溶融槽 33……凝縮器 34……タンク 35……スクリュー式熱分解器 36……反応管 37……フラッシュ凝縮器 38……一時貯溜加熱部材 E……移送加熱部材
Claims (2)
- 【請求項1】 廃棄プラスチックを加熱して熱分解する
熱分解手段(1)と、この熱分解手段(1)に廃棄プラスチッ
クを供給する供給手段(2)と、熱分解手段(1)から送り出
されるガス体を冷却して油化する凝縮器(3)と、凝縮器
(3)で液化された油を回収する生成油タンク(21)とを備
える油化装置において、 熱分解手段(1)が、加熱炉(6)と、加熱炉(6)に加熱され
る移送加熱部材(E)とを備え、移送加熱部材(E)が、一時
貯溜加熱部材(38)である加熱釜(5)と、この加熱釜(5)の
内面に接近する外周縁を有する攪拌部材(10)と、加熱釜
(5)を直列に連結する移送部材(4)とを備え、さらに、加
熱釜(5)は凝縮器(3)に連結されており、供給手段(2)か
ら供給される廃棄プラスチックが、移送部材(4)を介し
て加熱釜(5)に移送されるように構成されたことを特徴
とする廃棄プラスチックの油化装置。 - 【請求項2】 廃棄プラスチックを加熱して熱分解する
熱分解手段(1)と、この熱分解手段(1)に廃棄プラスチッ
クを供給する供給手段(2)と、熱分解手段(1)から送り出
されるガス体を冷却して油化する凝縮器(3)とを備える
油化装置において、 熱分解手段(1)が、加熱炉(6)と、この加熱炉(6)に配設
されて供給された廃棄プラスチックを移送しながら加熱
して熱分解する移送加熱部材(E)とを備え、移送加熱部
材(E)が、移送部材(4)と一時貯溜加熱部材(38)とを有
し、一時貯溜加熱部材(38)は移送部材(4)の間に連結さ
れており、移送部材(4)で移送される廃棄プラスチック
が、一時貯溜加熱部材(38)で一時的に停滞されるように
構成されたことを特徴とする廃棄プラスチックの油化装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2216093A JPH07108979B2 (ja) | 1992-01-16 | 1993-01-14 | 廃棄プラスチックの油化装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2618692 | 1992-01-16 | ||
JP4-26186 | 1992-01-16 | ||
JP2216093A JPH07108979B2 (ja) | 1992-01-16 | 1993-01-14 | 廃棄プラスチックの油化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263079A true JPH05263079A (ja) | 1993-10-12 |
JPH07108979B2 JPH07108979B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=26359336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2216093A Expired - Fee Related JPH07108979B2 (ja) | 1992-01-16 | 1993-01-14 | 廃棄プラスチックの油化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108979B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08108161A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-30 | Takuma Co Ltd | 樹脂組成物からの無機充填材の再生回収装置 |
WO1996020254A1 (fr) * | 1994-12-27 | 1996-07-04 | Nippo Ltd. | Procede et equipement de liquefaction continue de matieres plastiques de recuperation |
KR20020016566A (ko) * | 2001-08-23 | 2002-03-04 | 김선미 | 폐유 폐플라스틱, 폐고무의 유화 처리 설비 |
WO2004018592A1 (en) * | 2002-07-15 | 2004-03-04 | Sansoogreen Industry Co., Ltd. | Serial injection device for tunnel catalyst-free waste plastics pyrolysis oil recovery system |
JP2005272529A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Miike Iron Works Co Ltd | 廃棄プラスチックの油化設備 |
CN104014576A (zh) * | 2014-05-13 | 2014-09-03 | 北京中能绿源环保科技有限责任公司 | 一种多功能固体废物处理装置及其方法 |
KR102312679B1 (ko) * | 2021-02-23 | 2021-10-14 | 김강륜 | 원적외선을 활용한 폐기물원료 열분해 시스템 |
Citations (4)
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---|---|---|---|---|
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JPS51108003A (en) * | 1975-03-14 | 1976-09-25 | Deko Ind Inc | Gomutaiya oyobi hatsupurasuchitsukuzairyokara tankasuisooshutokusurutamenohoho oyobi sochi |
JPH03285987A (ja) * | 1990-03-31 | 1991-12-17 | U S S:Kk | 合成樹脂用の油化装置 |
JPH03287694A (ja) * | 1990-04-03 | 1991-12-18 | U S S:Kk | 合成樹脂用の油化装置 |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP2216093A patent/JPH07108979B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100233078B1 (ko) * | 1994-12-27 | 1999-12-01 | 오카야 유조 | 폐기 플라스틱의 연속유화방법 및 연속유화장치 |
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WO2004018592A1 (en) * | 2002-07-15 | 2004-03-04 | Sansoogreen Industry Co., Ltd. | Serial injection device for tunnel catalyst-free waste plastics pyrolysis oil recovery system |
JP2005272529A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Miike Iron Works Co Ltd | 廃棄プラスチックの油化設備 |
CN104014576A (zh) * | 2014-05-13 | 2014-09-03 | 北京中能绿源环保科技有限责任公司 | 一种多功能固体废物处理装置及其方法 |
CN104014576B (zh) * | 2014-05-13 | 2016-03-23 | 北京中能绿源环保科技有限责任公司 | 一种多功能固体废物处理装置及其方法 |
KR102312679B1 (ko) * | 2021-02-23 | 2021-10-14 | 김강륜 | 원적외선을 활용한 폐기물원료 열분해 시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07108979B2 (ja) | 1995-11-22 |
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