JPH077410B2 - 文書レイアウト方法 - Google Patents

文書レイアウト方法

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JPH077410B2
JPH077410B2 JP61072161A JP7216186A JPH077410B2 JP H077410 B2 JPH077410 B2 JP H077410B2 JP 61072161 A JP61072161 A JP 61072161A JP 7216186 A JP7216186 A JP 7216186A JP H077410 B2 JPH077410 B2 JP H077410B2
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勇 岩井
美和子 土井
利夫 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は文書データの文書構造を解析して求められる階
層的論理構造に従って、その文書データの出力レイアウ
ト形式を効果的に支援することのできる文書レイアウト
方法に関する。
(従来の技術) ワードプロセッサ等の文書処理装置にあっては、文字コ
ードや句読点コード等のコード情報の系列として文書デ
ータが入力される。そしてそのコード情報の系列で示さ
れる文書データを文書ファイルに登録したり、プリンタ
やディスプレイに出力したりする。
然し乍ら、コード情報で示される文字列をそのまま出力
するだけでは、その文書が非常に読み難い。そこで一般
的には、或るまとまりのある文の区切り位置に改行コー
ドを挿入し、またその改行位置の次の文の先頭にスペー
ス・コードを挿入して段落をつけたりして、その文書形
式を整えることが行われる。
更には文書全体を、例えば章・節等の複数の範囲に分割
し、そのまとまり毎に見出しを付したり、更にその文書
を読み易くするべく、タブやインデント等の制御コード
を挿入することも行われる。
ところが本来の文書データとは直接関係のない、例えば
上述した改行コード等の制御コードを挿入しながら文書
作成することは文書作成の思考の妨げとなり、文書作成
効率の低下の原因となっている。
また、このようにして作成した文書を編集し直す場合に
は、上述した制御コードを削除したり、また別の箇所に
挿入したりすることが必要となる。この際、文書データ
に挿入される制御コードによって文書構造が変化するこ
とから、例えば数ページに亙る文書を再編集するような
場合、その文書構造を全体的に統一するには多大な労力
を必要とする等の問題があった。例えば文書形式を統一
する為には、数ページ前の文書形式を参照する等の手続
きが必要となる。これ故、簡易に文書の編集処理を進め
ることができず、その処理効率の向上を図ることが望め
なかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、文書が持つ階層的論理構造を積
極的に利用して文書処理を行なうことにより、上述した
文書処理の煩わしさを解消して効果的な文書処理を可能
ならしめる文書レイアウト方法を提供することにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 入力された文書データ中の文が見出し文であるか本文で
あるか判定し、見出し文であると判定された文の種類を
求め、前記文書データを出力部に展開する際、前記本文
であると判定された文がどの種類の見出し文を受けたも
のであるかに応じたレイアウト形式で前記本文であると
判定された文を出力部に展開するようにしたものであ
る。
(作用) かくして本発明によれば、入力された文書データ中の文
が見出し文であるか本文であるか判定するとともに、見
出し文であると判定された文の種類を求め、前記文書デ
ータを出力部に展開する際、見出し文であると判定され
た文の後に出てくる本文であると判定された文がどの種
類の見出し文を受けたものであるかに応じたレイアウト
形式でディスプレイ表示、またはプリント出力されるこ
とになる。
従って文書データの入力時、またはその編集処理時に一
々その出力レイアウト形式を配慮することなく、つまり
改行コードの挿入位置を配慮したり、インデントやタブ
の設定を行なうことなしにその文書処理することが可能
となる。しかもこのようにして任意に文書処理しても、
その文書データは予め定められたレイアウト形式に展開
されてディスプレイ表示、またはプリント出力されるこ
とになる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。
第1図は実施例の概略構成図である。第1図において1
は装置本体をなす文書管理部である。キーボード等から
なる入力部2を介してコード情報の系列として入力され
る文書データは、例えば第2図に示すような文書構造を
持つものであり、上記文書管理部1の制御の下で原文記
憶部3に格納され、文書処理に供される。そして文書管
理部1にて文書処理された文書データは、表示制御部4
の制御の下で表示部5にて表示されるようになってい
る。
第3図は入力文書データに対する文書構造解析の処理手
続きを示すものであり、この流れに沿って本装置の機能
を説明する。文書管理部1は前記入力部2から文書デー
タを入力し(ステップa)、これを上記原文記憶部3に
格納すると共に、該文書データ中の区切りコード、例え
ば改行コードを検出し、この区切りコードにより区切ら
れる1まとまりの文を順に抽出している。同時にその1
文の長さを計測している。そして抽出した1文を単位と
して、以下に示す処理の実行を管理・制御している。
見出し抽出部6は、文書管理部1にて抽出された1文が
見出しとしての可能性があるか否かを、上記の如く計測
された1文の長さの情報と、見出し語辞書6aを参照して
判定する(ステップb)。この見出し語辞書6aは、見出
しとして出現頻度の高い語句や記号を、例えば第4図に
示すようにそのカテゴリ毎に分類して予め登録したもの
である。具体的には見出しとして出現頻度の高い、例え
ば「はじめに」「あらすじ」等の語句を『見出し予約
語』なるカテゴリにまとめて登録し、また見出しとして
出現頻度の高い数字・記号を、それぞれのカテゴリ毎に
まとめて登録している。
見出し抽出部6は、抽出された文の長さが所定の文字数
(例えば40文字)以内であるか否かを判定し、所定の文
字数以内である場合には見出しの可能性があると判定し
ている。そしてこの文について、その文(コード情報の
系列で示される語句や数字・記号)が見出し語辞書6aに
登録されているか否かを検索し(ステップb)、見出し
語辞書6aに該当する語句が登録されている場合には、こ
れを見出し候補としている(ステップc)。
しかして見出し判定部7は、その見出し規則辞書7aに格
納された第5図(a)〜(d)に示す如き見出し規則に
基いて、前記見出し抽出部6で見出し候補として抽出さ
れた文が上記見出し規則にマッチングするか否かを判定
し(ステップc)、その見出し候補が見出し規則にマッ
チングした場合、これを見出し文であると判定している
(ステップe)。尚、前記見出し抽出部6にて見出し語
が検出されなかった文、および見出し候補として判定さ
れた文であっても前記見出し規則に該当しなかった文
は、見出し文でないと判定される(ステップf)。つま
り段落等の文書本文であると判定さる。
文書構造判定部8は、上記の如く見出し文、或いはそれ
以外の文として決定された各文に対して、文書構造規則
辞書8aに格納された、例えば第6図(a)〜(d)に示
す如き文書構造規則に従い、その文が章見出しである
か、節見出しであるか、段落であるか等の文書論理構造
をそれぞれ判定している(ステップg)。この文書構造
判定部8にて判定された前記各文の論理構造を求め(ス
テップh)、その論理構造の情報を各文にそれぞれ対応
付けて論理構造記憶部10に格納している(ステップ
i)。
尚、文書構造規則に基く論理構造解析に失敗した文につ
いては、その文の論理的構造に誤りがあるとして、例え
ば入力文書データの誤り修正を促す等のエラー処理が行
われる(ステップj)。
文書展開部9は、以上の文書構造解析処理により求めら
れた入力文書データに対する階層的論理構造に従って、
入力された各文をその論理構造に応じて定められたレイ
アウト形式で出力部に展開する。即ち、文書展開部9の
レイアウト規則辞書9aには、その論理構造の種類に応じ
て定められた出力レイアウト形式を決定するレイアウト
規則が格納されている。文書展開部9は、上述した如く
各文についてそれぞれ求められた論理構造に従って、各
文の文書データを前記表示部5にて表示する為のレイア
ウト規則を上記レイアウト規則辞書9aから求め、そのレ
イアウト規則に従って各文の文書データを前記表示制御
部4にそれぞれ展開している。
前記表示制御部4は、このように展開された文書データ
の展開構造に従って前述した文書データの表示部5によ
る表示を制御することになる。
かくしてこのように構成された装置によれば、次のよう
にして入力文書データの階層的論理構造が解析される。
入力部2から文書データが入力されると、その文書デー
タは原文記憶部3に順次格納されると共に、文書管理部
1にて区切り処理される。この区切り処理は、入力コー
ド情報が改行コードやスペース・コードか、或いは
「…」「;」「:」等の区切り記号であるかを判定し、
これらの区切りコードによって入力コード情報の系列を
1文毎に切出すことによって行われる。この際、上記区
切りコードによって区切られるコード情報の系列の長さ
を計数する等して、その文の長さ(文字数)が計測され
る。
しかして今、前記第2図に示す文書データが入力された
場合について説明すると、改行コードによって区切られ
た第1行目の文『文書構造理解システム』、および第2
行目の文『大川太郎』が与えられると、これらの各文に
ついては該当する語句が見出し語辞書6aに登録されてい
ないことから、見出し抽出部6にてそれぞれ見出しでな
いと判定される。文書構造判定部8はこの第1行目の文
を、例えば文書の冒頭に出現する名詞句である等の規則
に適合することから、その属性が標題であるとして判定
する。また第2行目の文については、固有名詞、特に人
名を示す固有名詞であり、標題の後に出現する文である
等の規則に従って著者名であると判定する。
しかる後、第3行目の文『1.はじめに』が与えられる
と、この文を構成している『1』『.』『はじめに』な
る語句が前記見出し語辞書6aからそれぞれ見出される。
この結果、この文は見出し候補Aとして判定され、同時
にその見出し候補を構成しているカテゴリが『(数字
部)(後置部)(見出し予約語)』として求められる。
すると見出し判定部7は、この見出し候補Aとして判定
された文の構造が見出し規則に適合しているか否かを見
出し規則辞書7aを参照して調べる。この見出しの判定処
理は、先ず見出し候補Aを構成するカテゴリの並びを解
析し、その解析構造が前記第5図に示す見出しとしての
条件を満しているか否かを判定する。この場合、上記カ
テゴリ『(数字部)(後置部)(見出し予約語)』が、
第5図(a)〜(d)に示す規則に従って第7図に示す
如く解析され、見出しパターンを構成していることが確
認されるから、見出しBであると判定される。尚、この
判定処理によって上記カテゴリの並びが第5図に示す条
件のいずれにも一致しないことが判定されたならば、上
記見出し候補は見出しでないと決定されることになる。
しかして上記見出しBが求められると、次に前記文書構
造判定部8にてその文書構造が第6図(a)〜(d)に
例示する規則のどれに該当するかが判定される。この場
合には、今までに分析された文の論理構造が前述したよ
うに「標題」と「著者名」であり、章見出しが出現して
いないことから第6図(a)に示す見出し規則と照合さ
れる。この照合によって上記文『1.はじめに』なる見出
し候補が第6図(a)に示す規則の条件(1)(1,1)
(1,1,1)(1,1,1,1)に一致することが見出され、該見
出し『1.はじめに』が章見出しCを構成していることが
一意に決定される。そしてその論理構造の情報が、論理
構造記憶部10に格納される。
しかる後、第4〜5行目に亙る文が入力されると、その
文字数が見出しとして可能性の或る所定の文字数を越え
ることから、見出し以外の文であると判定される。そし
てこの場合には、その文が第6図(c)に示す文書構造
規則に該当していることから、段落を構成する文である
と判定される。
以下、同様にして区切りコードによって区切られた文が
見出し文であるか否かが判定され、文書構造規則辞書8a
と照合されてその文書構造が順次求められる。
例えば見出しを構成する文が再び入力されると、先の例
と同様にして見出し候補Aとして検出され、第5図
(a)〜(d)に示す見出し規則に適合することが判定
される。そしてこの見出しBについては、前記論理構造
記憶部10の内容から既に章見出しが検出されることが示
されるので、先ず第6図(b)に示す文書構造規則を参
照し、上記見出しBのパターンがどの条件に該当するか
を調べる。そしてその見出し候補のパターンが条件(1,
1)(2,1)(3,1)(4,1)に該当する場合には、先に求
められた章見出しCと同じレベルの見出しである可能性
があることが判定される。しかる後、前記第6図(a)
に示す規則に適合するか否かを調べ、第6図(a)に示
す文書構造規則の条件(1)(1,1)(1,1,2)(1,1,2,
2)(1,1,2,2,1)に一致する場合には、その見出しを既
に判定された先の章見出しと同一レベルの章見出しであ
ると判定する。
尚、丸数字を冒頭に付した見出し文が与えられた場合に
は、それ以前に同様なパターンの見出しが検出されてい
ないので第6図(b)に示す規則(条件)との照合にて
マッチング不成功となる。この結果、先に求められた見
出しとはレベルの異なる見出しであることが判定され
る。その後、第6図(a)に示す文書構造規則に対する
照合により、例えば条件(1)(1,1)(1,1,2)(1,1,
2,2)(1,1,2,2,2)(1,1,2,2,2,1)との一致が検出さ
れてその見出し文が箇条書き見出しであると判定され
る。
尚、文が段落であるとして判定された場合には、その段
落がどのレベルの見出しを受けたものかがわからない場
合がある。このようなときには、例えば第6図(d)に
示す規則を参照して、段落と見出しとの接続関係を判定
し、そのレベルを定めるようにすれば良い。
このような文書構造解析処理によって、その入力文書デ
ータを構成する各文の文書構造がそれぞれ求められ、そ
の階層的論理構造の情報が入力文書データにそれぞれ対
応して、例えば第8図に示すように論理構造記憶部10に
格納される。
この第8図に示す文書の論理構造データについて簡単に
説明すると、その文書構造の情報は、[ ]で囲んで示
した文書データにそれぞれ対応付けて、{ }で囲んで
示され、冒頭の数値にてその文の階層レベル、次の情報
でその文属性を、そしてzで始まるデータにて文書デー
タの解析結果を示している。この文書データの解析結果
は、例えば次表のような意味を持っている。
このような意味を持つ記号の後に、その文書データが何
であるか、或いは何文字目であるかの情報を付して、そ
の解析結果が表現される。
さて前記文書展開部9は、上述した如く求められた文書
データに対する階層的論理構造の情報に従い、該文書デ
ータを次のようにして出力部に展開している。
第9図は文書展開部9のハードウエア構成を示すもので
ある。論理構造データ読出し部11は、前記論理構造記憶
部10に格納された前記第8図に示す如き文書データとそ
の論理構造データを読出すもので、その文書データは1
文字切出し部12にて1文字毎に切出されて文書データ割
当て部13に与えられる。この際、文属性取出し部14は、
前記第8図に示す「title」「auther」等の文属性デー
タを抽出してレイアウト情報検出部15に与えており、ま
たレイアウト情報解析部16は、前述したzの記号を付さ
れて記述された論理構造情報を読出している。
ここでレイアウト規則辞書9aには、例えば第10図(a)
(b)に示すように、文書データを出力するフレーム
(文書枠)に関する情報と、文属性に応じてその文をど
のようにレイアウト出力するかの情報からなるレイアウ
ト規則が格納されている。具体的には上記フレーム情報
は、第10図(a)に示すようにディスプレイやプリンタ
等の出力装置上でのフレーム管理番号、その出力位置の
情報、およびそのフレームの大きさの情報からなり、こ
れによって文書データが出力される表示画面、または印
刷用紙におけるフレームの構成が、例えば第11図に示す
如く定義されるものとなっている。これらのフレーム情
報は、文書データを出力するべく設定された複数のフレ
ーム毎にそれぞれ定義される。
レイアウト規則読出し部17は、このようなフレーム規則
をレイアウト規則辞書9aから読出してフレーム形式情報
バッファ18に格納すると共に、その情報を演算部19に与
え、そのフレームの最大カラム数、および最大ライン数
を求めている。この最大カラム数・ライン数のデータは
最大カラム・ライン値バッファ20にセットされて後述す
る文字データの展開出力制御に用いられる。
また前記レイアウト規則辞書9aに格納された文属性に関
するレイアウト規則は、例えば第10図(b)に示すよう
に定義される。このレイアウト規則によって、その文属
性の種別毎にその文書データを、前述した如く定義され
るフレーム上にどのようにレイアウトするかが規定され
る。
ここでは、例えば「lf」にて対象文字列の最後を強制改
行すること、「Ce」にてその対象文字列をセンタリング
することがそれぞれ示される。また「ds;1」にて対象文
書データを出力した後に1行分の改行を行なうことが示
され、「us;1」にて対象文書データ出力する前に1行分
の改行を行なうことが示される。更に「ls;1」にてフレ
ームの左側から1文字分のマージン(空白)を設けるこ
とが示される。尚、段落の場合にはその先頭行の1文字
目を空白とする。
このようなレイアウト規則が前記レイアウト情報検出部
15の制御の下で、その文属性の種別に従って上記レイア
ウト規則辞書9aから読出されて前記レイアウト情報解析
部16に与えられる。
レイアウト情報解析部16は、このようにして求められる
レイアウト規則に基いて文書データ割当て部13を制御
し、上記の如く1文字づつ切出される文書データを指定
されたフレームに順に展開している。
即ち、レイアウト情報解析部16は、前記フレームの情報
に従って文書データを展開するフレームを判定し、同時
にそのフレームの大きさを判定している。そしてその指
定されたフレームに、前記文属性に応じてレイアウト規
則に従って、その文書データを展開制御している。
この際、1文字切出し部12にて文書データが1文字毎に
切出される都度、これに同期してカラム・ラインカウン
タ21の計数値がカウントアップされる。このカラム・ラ
インカウンタ21による計数値は、比較部22にて前記最大
カラム・ライン値バッファ20にセットされた値と逐次比
較されており、その比較結果は判定部23にて判定されて
いる。この判定部23にて前記1文字切出し部12にて切出
された文字のレイアウト位置が、そのとき指定されてい
るフレーム内であるか否かが判定される。
そしてレイアウト制御されて展開される文書データの割
当て位置がその指定されたフレームを越えたことが判定
されると、フレーム切換え部24が起動されて、前記文書
データ割当て部13による文書データの割当てフレームが
次のフレームに更新制御されるようになっている。
このようにして文書展開部9は、そのレイアウト規則辞
書9aに設定されているレイアウト規則に従って、その文
書データを出力すべきフレームを設定している。そして
その設定したフレームに、上記文属性に応じて設定され
たレイアウト規則に従ってその文書データを展開してい
る。
例えば第8図に示す如く求められた論理構造の文書デー
タにあっては、第1文が標題であり、そのレイアウト規
則が「lf」「Ce」「ds;1」で示されることから、先ずレ
イアウト情報解析部16では前記最大カラム・ライン値バ
ッファ20から、その設定されたフレームの最大カラム・
ライン数を求め、例えば (MAXライン−対象文の文字数)÷2 等として、そのセンタリングして表示出力すべき文字位
置を求めている。このデータによって前記カラム・ライ
ンカウンタ21の計数値がプリセット的に変更され、その
変更位置からその対象文の文書データの展開、つまり文
字位置の割当てが行われる。
その後、対象文の文字データの出力割当てが終了した時
点で、「ds;1」なる情報に従って強制改行され、出力さ
れた標題を示す文字列の下に1行文の空白行が設定され
る。
このような文字データの出力(展開)制御が、前述した
如く切出された各文毎に、その文について求められた論
理構造に従って順次行われ、その文書データが所定のフ
レームに順に展開されていく。この結果、例えば第12図
に例示するように、前記第8図に示す如く階層的論理構
造が求められた文書データが、それに対して指定された
レイアウト規則に従って出力展開されることになる。
かくしてこのように構成された装置によれば、入力文書
データからその文書の階層的論理構造が求められ、その
階層的論理構造に従う文書データのレイアウト規則に従
ってその文書データが、設定されたフレーム毎にその文
属性に応じてそれぞれ定められたレイアウト形式で展開
されることになる。
具体的には定められたフレームに文書データが順に割付
けられ、またその文章の階層的論理構造に従う各文の文
書構造の情報、つまりその文属性に従って、例えば強制
改行やセンタリング等の制御が行われて文書データの展
開が行われる。
従って文書作成時や文書編集時等の文書処理を、そのレ
イアウト形式を配慮することなしに文書内容のみに着目
して効率良く実行することができる。しかも、このよう
にして文書処理しても、上述した如く解析された階層的
文書構造、およびその文書構造(文属性)によって指定
されるレイアウト規則によって、その文書データの出力
レイアウト形式が自動的に制御されるので、全体的に統
一のとれた文書形式でその文書を作成することが可能と
なる。
従って文書の出力形式の制御の為に文書作成等の思考が
妨げられることがなく、その文書処理を簡易に、且つ効
果的に行なうことが可能となる等の実用上多大なる効果
が奏せられる。
尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。例えば文書の論理構造を示すデータ形式や、その論
理構造を求める為の規則、更には文書データの出力形式
を定めるレイアウト規則は、その仕様に応じて定めれば
良いものである。また字体(文字フォント)の変形を考
慮した見出しの抽出と、文書構造の判定処理、更にはそ
の出力制御を行なうようにしても良い。この場合、出力
文字の高輝度表示や反転表示等を同時に制御することも
勿論可能であり、そのような制御情報をレイアウト規則
として設定しておけば十分である。
また上述した例では、文書データの階層的論理構造を求
めた後、その出力レイアウト形式の制御を行なったが、
1文毎にそのレイアウト展開処理を行なっても良い。こ
の場合、その論理構造を一旦蓄積することなく、直接的
にレイアウト展開処理に用いるようにしても良い。更に
は、1つの文属性について複数のレイアウト規則を準備
しておき、その中から選択的にレイアウト規則を適用す
ることも可能である。これによって同一文ぞきせいで異
なった用途のレイアウト形式、例えば学会論文形式と社
内報告書形式等に適宜変換することができ、種々のレイ
アウト編集を容易に行うことが可能となる。またここで
は日本語を例に説明したが、他国語に対しても同様に適
用可能なことは勿論のことである。その他、本発明はそ
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが
できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、入力された文書デ
ータの判定された見出し文の種類に応じて、この見出し
文の後に出てくる本文のレイアウトが自動的に制御でき
るようになり、全体的に統一の取れた文書形式でその文
書を作成することが可能になるので、文書出力形式の制
御の為にその思考過程が妨げられることがなく、その文
書処理を効果的に進めることを可能ならしめる等の実用
上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は実施例の
概略構成図、第2図は入力文書データの一例を示す図、
第3図は実施例装置における文書構造解析処理の手続き
の流れを示す図、第4図は見出し語辞書の一例を示す
図、第5図(a)〜(d)は見出し抽出規則辞書の構成
例を示す図、第6図(a)〜(d)は文書構造規則辞書
の構成例を示す図、第7図は見出し文の解析構造を示す
図、第8図は論理構造記憶部に格納された文書構造の情
報の例を示す図、第9図は文書展開部の構成例を示す
図、第10図はレイアウト規則辞書の構成例を示す図、第
11図はレイアウト規則によって示されるフレーム(文書
枠)の例を示す図、第12図はレイアウト展開処理されて
出力される文書形式の例を示す図である。 1……文書管理部、2……入力部、3……原文記憶部、
4……表示制御部、5……表示部、6……見出し抽出
部、6a……見出し語辞書、7……見出し判定部、7a……
見出し規則辞書、8……文書構造判定部、8a……文書構
造規則部、9……文書展開部、9a……レイアウト規則辞
書、10……論理構造記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−17522(JP,A) 特開 昭60−24622(JP,A) bit,Vol.15,No.5,共立出 版株式会社,P.44〜50 情報処理,Vol.26,No.1, (社)情報処理学会,P.33〜41

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された文書データ中の文が見出し文で
    あるか本文であるか判定し、 見出し文であると判定された文の種類を求め、 前記文書データを出力部に展開する際、前記本文である
    と判定された文がどの種類の見出し文を受けたものであ
    るかに応じたレイアウト形式で前記本文であると判定さ
    れた文を出力部に展開することを特徴とする文書レイア
    ウト方法。
  2. 【請求項2】前記見出し文の種類は、章見出し、節見出
    し、箇条書き見出し等であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の文書レイアウト方法。
JP61072161A 1986-03-29 1986-03-29 文書レイアウト方法 Expired - Lifetime JPH077410B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP61072161A JPH077410B2 (ja) 1986-03-29 1986-03-29 文書レイアウト方法

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