JPH0773815B2 - コロ軸受の組み立て方法 - Google Patents

コロ軸受の組み立て方法

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JPH0773815B2
JPH0773815B2 JP31561091A JP31561091A JPH0773815B2 JP H0773815 B2 JPH0773815 B2 JP H0773815B2 JP 31561091 A JP31561091 A JP 31561091A JP 31561091 A JP31561091 A JP 31561091A JP H0773815 B2 JPH0773815 B2 JP H0773815B2
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outer ring
roller
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rollers
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宗弘 先生
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Senjo Seiki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロ軸受の組み立て方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る組み立て方法の対象となる
コロ軸受は、円筒状の外輪と、この外輪の内周面に設け
た溝に収容される多数のコロと、この多数のコロを互い
に一定間隔を保って転動させるための長孔を有する円筒
状の保持器とから構成される。そして、この種のコロ軸
受は、上記外輪に上記保持器を嵌合した状態で、該保持
器に簀の子状に設けた多数の長孔からコロを夫々圧入し
て外輪の溝に収容することにより組み立てられるもので
あるが、従来、上記のように保持器の長孔からコロを圧
入する場合には、エアーシリンダー等により作動するハ
ンマー状の打込部材をコロに直接打ちつけることにより
圧入する方法が、この種のコロ軸受の自動組み立て装置
に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
コロの圧入方法は、円筒状の保持器内に於てハンマー状
の打込部材に打込動作を行わせる必要があることから、
保持器の内径が約10mm以下の小径の軸受の製造は困
難である。
【0004】また、多数のコロを1本ずつ圧入するの
で、軸受の組み立てに必然的に時間がかかると共に、自
動組み立て装置の改良による生産能率の向上にも自ずか
ら限界があり、さらには該装置の構造も複雑になり勝ち
であった。
【0005】本発明は、上記のような諸問題を解決し、
コロ軸受の生産能率を向上させ延いては製造コストの低
減を図ること、保持器の内径が約10mm以下の小径の
軸受の製造を可能にすること、及び本発明を軸受の自動
組み立て装置の簡略化に反映させ該装置を低廉な価格で
提供すること、等を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、円筒状の外輪4の内周面に設けた溝5に多数のコロ
19を収容すると共に、この多数のコロ19を、上記外
輪4に嵌合した円筒状の保持器9に簀の子状に設けた長
孔10により互いに間隔的に保持してなるコロ軸受の組
み立て方法に於て、上記外輪4に上記保持器9を嵌合
し、該保持器9内にウレタンゴム製押圧体17を挿入
し、且つ上記保持器9の多数の長孔10に一つ置きに対
応させて該保持器9の内周面にコロ19を配置する。こ
の状態で、上記押圧体17を加圧して変形させ、その外
周を拡大させることにより、上記コロ19に対して押圧
力を働かせて該コロ19を長孔10から圧入して外輪4
の溝5に収容する。次に、上記保持器9の多数の長孔1
0のうち、コロ19の圧入が行われていない長孔10か
ら上記同様にコロ19を圧入して外輪4の溝5に収容す
ることによりコロ軸受を組み立てる。
【0007】
【作用】円筒状の保持器9に簀の子状に設けた各長孔1
0の長さは、コロ19の全長より僅かに長く、また各長
孔10の幅は、コロ19の直径より部分的に僅かに短く
形成されている。従って、上記のように押圧体17を加
圧して変形させ、その外周を拡大せしめることにより、
コロ19に対して押圧力を働かせれば、該コロ19は上
記各長孔10の幅の狭い部分を一時的に押し広げながら
外輪4の溝5に転動自在に収容され、一旦収容されれば
自由に外れることは不可能となり、各コロ19は、各長
孔10により一定間隔を保たれる。一方、保持器9の長
孔10の両端は、コロ19の両端に僅かな遊びを隔てて
当接しており、これにより外輪4に嵌合した保持器9の
脱落が防止される。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って説明すれば下
記の通りである。
【0009】図1乃至図4はコロ軸受の組み立て装置を
使用して本発明に係る方法を実施する場合の手順の一例
を示すもので、先ず図1に示すように、支持台1に設け
た開口部2の上縁に形成した段部3に円筒状の外輪4を
支持させる。この外輪4の内周面には後記する多数のコ
ロを収容するための溝5を設けてある。一方、上記支持
台1の開口部2に対応させてその下方には、図面に示し
てないエアシリンダー等の昇降装置によりガイド6に案
内されて昇降する昇降ロッド7を設け、この昇降ロッド
7の上端外周に設けた段部8に円筒状の保持器9を支持
させる。この円筒状の保持器9には簀の子状に多数の長
孔10を設けてあり、該長孔10の長さは、後記するコ
ロの全長より僅かに長く、また各長孔10の幅はコロの
直径より部分的に僅かに短く形成されている。尚、11
は、ガイド6上に固定した胴部12に図面に示してない
スプリングに支持させて左右方向へ進退自在にベル型位
置決め板13を突設した、保持器9の円周方向の位置決
め装置で、上記位置決め板13を保持器9の長孔10に
挿入させることにより保持器9の円周方向の位置決めが
行われ、また上記昇降ロッド7が上昇するときは位置決
め板13は自動的に後退する。
【0010】次に図2に示すように、上記昇降ロッド7
を上昇させることによりその上端に支持させた保持器9
を上記外輪4に嵌合させる。また、これと同時に上記支
持台1の上方に設けた図面に示してない昇降装置により
昇降する、外輪及び保持器の押え部材14を下降させる
ことにより、外輪及び保持器の上端部に対応させて上記
押え部材14の下面に形成した凹面部15で外輪4及び
保持器9を押える。さらに、図面に示してない油圧、空
圧、又は任意の機械的手段等を使用した加圧装置により
上記押え部材14の中心を昇降する加圧ロッド16を下
降させることにより、該加圧ロッド16の下端に設けた
ウレタンゴム製押圧体17を上記保持器9内に挿入す
る。
【0011】次に図3に示すように、コロの供給装置
(図面に示してない)から、保持器9の多数の長孔10
に夫々対応させて押え部材14及び加圧ロッド16の外
面に設けた多数の供給路18に一つ置きにコロ19を供
給して下降させることにより、上記保持器9の多数の長
孔10に一つ置きに対応させて該保持器9の内周面にコ
ロ19を配置する。尚、図5に示すように、押圧体17
の外面にコロ19に対応させて断面円弧状の多数の案内
凹部20を形成することにより、コロ19を安定した状
態に直立させることができると共に、後記する、コロ1
9に対して働く押圧体17による押圧力を的確なものと
することができる。
【0012】次に図4及び図6に示すように、加圧ロッ
ド16を下降させることにより押圧体17を加圧して変
形させ、その外周を拡大させることにより、上記コロ1
9に対して押圧力を働かせて該コロ19を長孔10から
圧入して外輪4の溝5に収容させる。
【0013】次に上記保持器9の多数の長孔10のう
ち、コロ19の圧入が行われていない長孔10から上記
同様にコロ19を圧入して外輪4の溝5に収容させる。
この場合、外輪4の溝5に収容すべきコロ19の総数の
半分は既に外輪4の溝5に収容されているが、その収容
されているコロ19と、これに対応する保持器9の長孔
10との間には僅かな遊びがあるので、この第2段階の
コロ19の圧入は何等支障なく行われ、これにより図7
に示すように円筒状の外輪4の内周面に設けた溝5に多
数のコロ19を収容すると共に、この多数のコロ19を
上記外輪4に嵌合した円筒状の保持器9に簀の子状に設
けた長孔10により互いに間隔的に保持してなるコロ軸
受が組み立てられる。尚、保持器9の長孔10及び外輪
4の溝5に収容すべきコロ19の総数が奇数の場合に
は、上記保持器9の内周面に配置される複数のコロ19
のうち、長孔10に対して一つ置きに対応しない部分が
生ずるが、この場合にも上記同様コロ19の圧入は何等
支障なく行われる。
【0014】
【発明の効果】上記のように本発明は、従来の自動組み
立て装置に於て採用していた、保持器の長孔からコロを
1本ずつ圧入していた方法と異なり、押圧体の押圧力に
より、圧入すべきコロの総数の半分を同時に圧入させる
ことができるので、この圧入処理を2回繰り返し行うだ
けでコロ軸受を組み立てることが可能となる。従って、
1個のコロ軸受の組み立てに要する時間が大幅に短縮
し、これにより生産能率が飛躍的に向上し延いては製造
コストの低減が可能となる。
【0015】また、従来の自動組み立て装置に於て採用
していたように円筒状の保持器内に於てハンマー状の打
込部材に打込動作を行わせる方法と異なり、保持器内に
挿入した押圧体を加圧して変形させ、その外周を拡大さ
せることにより、コロに対して押圧力を働かせて該コロ
を長孔から圧入させるものであるから、保持器の内径が
約10mm以下の小径の軸受の製造が可能となる。
【0016】また、コロに対して押圧力を働かせる押圧
体はウレタンゴム製であるから、圧入時にコロの表面が
損傷する虞れがなく高精度、高品質のコロ軸受を製造で
きる。尚、本発明に係る方法をコロ軸受の組み立て装置
の簡略化に反映させ該装置を低廉な価格で提供すること
が可能となる等の効果を発揮するから、当業界に大きな
貢献を為し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コロ軸受の組み立て装置を使用して本発明に係
る方法を実施する場合の第1の手順を示す断面図であ
る。
【図2】同上の第2の手順を示す断面図である。
【図3】同上の第3の手順を示す断面図である。
【図4】同上の第4の手順を示す断面図である。
【図5】図3に示すA−A線の断面図である。
【図6】図4に示すB−B線の断面図である。
【図7】本発明に係る組み立て方法の対象となるコロ軸
受の一例を示す一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
4 外輪 5 溝 9 保持器 10 長孔 17 押圧体 19 コロ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外輪の内周面に設けた溝に多数
    のコロを収容すると共に、この多数のコロを、上記外輪
    に嵌合した円筒状の保持器に簀の子状に設けた長孔によ
    り互いに間隔的に保持してなるコロ軸受の組み立て方法
    に於て、上記外輪に上記保持器を嵌合し、該保持器内に
    ウレタンゴム製押圧体を挿入し、且つ上記保持器の多数
    の長孔に一つ置きに対応させて該保持器の内周面にコロ
    を配置した状態で、上記押圧体を加圧して変形させ、そ
    の外周を拡大させることにより、上記コロに対して押圧
    力を働かせて該コロを長孔から圧入して外輪の溝に収容
    し、次に上記保持器の多数の長孔のうち、コロの圧入が
    行われていない長孔から上記同様にコロを圧入して外輪
    の溝に収容することによりコロ軸受を組み立てることを
    特徴とする、コロ軸受の組み立て方法。
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