JPH0773736A - 耐熱編組電線の製造方法 - Google Patents

耐熱編組電線の製造方法

Info

Publication number
JPH0773736A
JPH0773736A JP24070493A JP24070493A JPH0773736A JP H0773736 A JPH0773736 A JP H0773736A JP 24070493 A JP24070493 A JP 24070493A JP 24070493 A JP24070493 A JP 24070493A JP H0773736 A JPH0773736 A JP H0773736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braided
electric wire
varnish
silicon
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24070493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3415216B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Suyama
義行 須山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissei Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Electric Co Ltd filed Critical Nissei Electric Co Ltd
Priority to JP24070493A priority Critical patent/JP3415216B2/ja
Publication of JPH0773736A publication Critical patent/JPH0773736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3415216B2 publication Critical patent/JP3415216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キンク、糸切れ等が発生せず、しかもカット
ストリップ性の良好な耐熱編組電線を製造する。 【構成】 電線A上に糸条Bを編組し、次いで連続的に
該編組に、不揮発分濃度が55〜70重量%のシリコー
ンワニスを付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線上にガラス繊維な
どの編組被覆を形成し、次いで連続的に該編組被覆にシ
リコーンワニスを付与して耐熱編組電線を製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱編組電線を製造するには、各
種メッキを施した軟銅線等の導体に、シリコーンゴム等
を押し出して絶縁被覆した電線上に、ガラス繊維などの
耐熱性繊維で編組を行なって巻取り、次いで別工程でこ
の編組被覆にシリコーンワニスを付与する方法が一般に
用いられている。
【0003】かかる従来法において、電線上に耐熱性繊
維を編組する場合、編組糸条の張力を高くしてきつく編
組すると、キンク(芯線曲り)、糸切れ等が発生し、品
質の劣った編組電線が得られることになり、逆に編組糸
条の張力を低くしてゆるく編組すると、キンク、糸切れ
等の発生は防止されるものの、カットストリップ時にゴ
ム伸びが生じ、一定のカットストリップ長が得られない
という問題が生ずる。一方、生産の合理化をはかるうえ
で、編組工程とシリコーンワニス付与工程とを連続化す
ることに対する要請がある。
【0004】しかしながら、編組工程とシリコーンワニ
ス付与工程とを連続化すると、上記のキンク、糸切れと
ゴム伸びとの二律背反性がより一層顕著になり、キン
ク、糸切れが発生せず、しかもゴム伸びが起こらない耐
熱編組電線を得ることが極めて困難となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、キンク、糸切れが発生せず、しかもカットストリッ
プ時にゴム伸びが起こらず、一定のカットストリップ長
を確保することのできる耐熱編組電線を、編組工程とシ
リコーンワニス付与工程とを連続化して製造する方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電線上に糸条
を編組し、次いで連続的に該編組にシリコーンワニスを
付与する耐熱編組電線の製造方法において、該シリコー
ンワニスの不揮発分濃度を55〜70重量%とすること
を特徴とする耐熱編組電線の製造方法である。
【0007】この場合、シリコーンワニスの編組への付
着量は、0.020〜0.035g/cm2 であること
が好ましく、また、シリコーンワニスの粘度は、100
0〜5000cpであることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明において、シリコーンワニスの不揮発分
濃度を55〜70重量%とすることにより、キンク、糸
切れが発生せず、しかもゴム伸びが起こらない耐熱編組
電線が得られる理由は、未だ十分解明されていないが、
シリコーンワニスに含まれている溶剤が、キンク、糸切
れ、ゴム伸びの発生に影響を及ぼしているものと推定さ
れる。
【0009】即ち、不揮発分濃度が低い場合、換言すれ
ば溶剤量が多い場合は、電線を被覆しているシリコーン
ゴム等のゴム成分が溶剤により膨潤して、膨張し、芯線
を押し曲げてキンクを生ぜしめ、編組に対する膨張圧で
糸切れが生じ、ゴム伸びも増大することになるが、不揮
発分濃度を高くして、溶剤量を少なくすれば、上記現像
が抑制されるものと考えられる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は、本発明の耐熱編組電線の製造方法を実施す
るための装置の一例を示す概略図である。
【0011】図1において、1は製紐機、2は送りロー
ル、3はシリコーンワニス処理浴、4はシリコーンワニ
ス絞り、5は加熱炉、6はガイドプーリ、7は巻取装置
であり、導体上にシリコーンゴムを押出被覆してなる電
線Aをボビン8から製紐機1へ供給し、その上にガラス
繊維糸条Bを編組して編組電線Cを形成し、送りロール
2によりシリコーンワニス処理浴3へ送る。
【0012】また、送りロール2は、図1に示すように
テーパーロールにしておくと、該ロール上の編組電線C
の走行位置を変えることにより、走行速度を微調整する
ことができ、好都合である。
【0013】シリコーンワニス処理浴3内には、シリコ
ーンワニスが満たされており、該浴3内を通過する編組
電線Cに付与される。シリコーンワニスを編組電線Cに
付与する手段は、このような処理浴に限定されるもので
はなく、塗布ロール等任意の手段を用いることができ
る。
【0014】シリコーンワニスの不揮発分濃度が55〜
70重量%であることが必要である。不揮発分濃度が5
5重量%未満では、キンク、糸切れとゴム伸びの問題を
同時に解決することができない。また、70重量%を超
えると、粘度が高くなりすぎて、均一付着が困難とな
り、しかもカットストリップ性が悪化する。
【0015】シリコーンワニスの粘度は、1000〜5
000cpであることが好ましく、この粘度が低すぎる
と、ワニス処理効果が不十分となり、編組にほつれが生
じ易くなり、逆に高すぎるとカットストリップ性が悪化
し易い。また、シリコーンワニスには、ゲル化防止のた
め、遅延剤を添加しておくのが望ましい。
【0016】処理浴3でシリコーンワニス処理された編
組電線Cは、シリコーンワニス絞り4で過剰に付着した
シリコーンワニスが除去される。このシリコーンワニス
絞り4によって、シリコーンワニスの付着量が0.02
0〜0.035g/cm2 となるように制御する。付着
量が少なすぎるとワニス処理の効果が不十分となり、編
組にほつれが生じ、逆に多すぎるとカットストリップ性
が悪化すると共に、コスト上昇につながり易い。シリコ
ーンワニス絞り4は、スポンジ、ドクターブレード等の
従来公知の任意の手段を用いることができる。
【0017】このようにして、所定量のシリコーンワニ
スを付着させた後、編組電線Cを加熱炉5に導き、シリ
コーンワニスを加熱硬化させる。加熱炉5の長さは、通
常1.5〜2.0m程度であり、加熱温度は約120〜
180℃、編組電線Cの走行速度は約10〜20cm/
分である。
【0018】かくしてシリコーンワニスが加熱硬化され
た耐熱編組電線Dは、ガイドプーリ6を経て、巻取装置
7に巻取られる。不揮発分濃度が55重量%未満のシリ
コーンワニスを用いた場合は、キンクが3ケ/m、糸切
れが1ケ/m、カットストリップ機にかけたときの良品
率が50%前後であったが、本発明方法によれば、キン
ク、糸切れがほとんど0ケ/m、カットストリップ機に
かけたときの良品率が100%近くに改善される。
【0019】
【発明の効果】本発明方法によれば、キンク、糸切れ等
が発生せず、しかもカットストリップ性の良好な耐熱編
組電線を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置の一例を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 製紐機 2 送りロール 3 シリコーンワニス処理浴 4 シリコーンワニス絞り 5 加熱炉 6 ガイドプーリ 7 巻取装置 A 電線 B 編組糸条 C 編組電線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線上に糸条を編組し、次いで連続的に
    該編組にシリコーンワニスを付与する耐熱編組電線の製
    造方法において、該シリコーンワニスの不揮発分濃度を
    55〜70重量%とすることを特徴とする耐熱編組電線
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 シリコーンワニスの編組への付着量が
    0.020〜0.035g/cm2 である請求項1記載
    の耐熱編組電線の製造方法。
  3. 【請求項3】 シリコーンワニスの粘度が1000〜5
    000cpである請求項1又は2記載の耐熱編組電線の
    製造方法。
JP24070493A 1993-08-31 1993-08-31 耐熱編組電線の製造方法 Expired - Fee Related JP3415216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24070493A JP3415216B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 耐熱編組電線の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24070493A JP3415216B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 耐熱編組電線の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0773736A true JPH0773736A (ja) 1995-03-17
JP3415216B2 JP3415216B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=17063469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24070493A Expired - Fee Related JP3415216B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 耐熱編組電線の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3415216B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032028A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Kurabe Ind Co Ltd 耐熱編組電線の製造方法
CN104851527A (zh) * 2015-04-10 2015-08-19 杭州信多达电子科技有限公司 一种能实现非绞线方式束多股漆包线的绝缘膜缠绕工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032028A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Kurabe Ind Co Ltd 耐熱編組電線の製造方法
CN104851527A (zh) * 2015-04-10 2015-08-19 杭州信多达电子科技有限公司 一种能实现非绞线方式束多股漆包线的绝缘膜缠绕工艺
CN104851527B (zh) * 2015-04-10 2017-01-18 杭州信多达电子科技有限公司 一种能实现非绞线方式束多股漆包线的绝缘膜缠绕设备以及工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3415216B2 (ja) 2003-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3415216B2 (ja) 耐熱編組電線の製造方法
JP2007179983A (ja) 被覆鋼線の製造方法
US1610910A (en) Composite article and method of forming it
JP2020177782A (ja) 絶縁電線の製造方法
US2900274A (en) Method of providing glass filaments with a coating of silver
JPH0542084B2 (ja)
US3503120A (en) Method of producing covered wire
JPH0140962B2 (ja)
JPH076636A (ja) 錫めっき銅合金ばね線の製造方法及びその装置
JPS6239548Y2 (ja)
JP2002358847A (ja) 耐熱編組電線の製造方法
JP2657401B2 (ja) 熱処理型線条体の製造方法
JPH03146762A (ja) 編組チューブの製造方法
KR100536127B1 (ko) 수밀 연선 도체 제조 방법 및 그 장치
JPS58223636A (ja) 光フアイバ心線の製造方法
JPH07277775A (ja) 光ファイバの製法
JP2000133071A (ja) 電気コード及びその製造方法
JPH0877847A (ja) 集合絶縁電線の製造方法
US1071676A (en) Method of insulating electrical conductors.
CN114392888A (zh) 线缆的涂层工艺与涂层系统和制备的线缆
JP2001006463A (ja) 水密介在充填ケーブルの製造方法
JP2768675B2 (ja) ポリエステル糸条の直接紡糸延伸方法
JP3248631B2 (ja) 金属コードの製造方法及びその装置
JPS593413B2 (ja) 光ファイバの製造方法
US4441961A (en) Pulp insulated telecommunications conductor

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees