JP2001006463A - 水密介在充填ケーブルの製造方法 - Google Patents
水密介在充填ケーブルの製造方法Info
- Publication number
- JP2001006463A JP2001006463A JP11178884A JP17888499A JP2001006463A JP 2001006463 A JP2001006463 A JP 2001006463A JP 11178884 A JP11178884 A JP 11178884A JP 17888499 A JP17888499 A JP 17888499A JP 2001006463 A JP2001006463 A JP 2001006463A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- watertight
- interposition
- tape
- water
- cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 撚合工程で充填処理する場合に水密介在の付
着を防止できる水密介在充填ケーブルの製造方法を提供
する。 【解決手段】 導体素線に絶縁体を被覆した線条体1を
複数集合し、これら線条体間の空隙部に水密介在2を充
填して水密介在充填ケーブルを製造する方法において、
前記線条体1が集合される撚口集合部15に水密介在2
を供給することにより、線条体間の空隙部に水密介在2
を充填し、この撚口集合部15の出口の外方より該出口
から出てくる集合線条体の周囲に押えテープ3を供給
し、この集合線条体を線軸の周りに回転させつつ引き取
ることにより、前記押えテープ3を前記集合線条体に巻
き付けるようにした。
着を防止できる水密介在充填ケーブルの製造方法を提供
する。 【解決手段】 導体素線に絶縁体を被覆した線条体1を
複数集合し、これら線条体間の空隙部に水密介在2を充
填して水密介在充填ケーブルを製造する方法において、
前記線条体1が集合される撚口集合部15に水密介在2
を供給することにより、線条体間の空隙部に水密介在2
を充填し、この撚口集合部15の出口の外方より該出口
から出てくる集合線条体の周囲に押えテープ3を供給
し、この集合線条体を線軸の周りに回転させつつ引き取
ることにより、前記押えテープ3を前記集合線条体に巻
き付けるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線条体間の空隙部
に水密介在を充填した水密介在充填ケーブルの製造方法
に係り、特に、撚合工程で充填処理する場合に水密介在
の付着を防止できる水密介在充填ケーブルの製造方法に
関するものである。
に水密介在を充填した水密介在充填ケーブルの製造方法
に係り、特に、撚合工程で充填処理する場合に水密介在
の付着を防止できる水密介在充填ケーブルの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水密介在充填ケーブルは、海底ケーブル
として海底に敷設されるケーブルである。図3に示され
るように、水密介在充填ケーブルは、導体素線に絶縁体
を被覆した線条体(以下、コアという)1を複数集合
し、これらコア間の空隙部に防湿、走水防止を目的とし
た水密介在2を充填したものである。この水密介在2が
充填された集合線条体(以下、集合コアという)の外周
には押えテープ3が巻かれ、その外周にシース絶縁体4
が被覆されている。さらに必要に応じてシールドテープ
や鉄線鎧装等が施されているものもある。
として海底に敷設されるケーブルである。図3に示され
るように、水密介在充填ケーブルは、導体素線に絶縁体
を被覆した線条体(以下、コアという)1を複数集合
し、これらコア間の空隙部に防湿、走水防止を目的とし
た水密介在2を充填したものである。この水密介在2が
充填された集合線条体(以下、集合コアという)の外周
には押えテープ3が巻かれ、その外周にシース絶縁体4
が被覆されている。さらに必要に応じてシールドテープ
や鉄線鎧装等が施されているものもある。
【0003】従来、一般に水密介在充填ケーブルは、コ
ア押出し工程で製造されたコア1を撚合工程で撚合機を
用いて多数本集合し、その後、シース工程で押出機を用
いて集合線条体の外周にシース絶縁体4を被覆して製造
される。
ア押出し工程で製造されたコア1を撚合工程で撚合機を
用いて多数本集合し、その後、シース工程で押出機を用
いて集合線条体の外周にシース絶縁体4を被覆して製造
される。
【0004】水密介在充填ケーブルにあっては、上記の
工程中のどこかでコア1間の空隙部に水密介在2を充填
しなければならないが、この充填方法は2つある。
工程中のどこかでコア1間の空隙部に水密介在2を充填
しなければならないが、この充填方法は2つある。
【0005】1つは、シース工程で充填する方法であ
る。この充填方法では、押出機でシースを被覆する前の
送出パスラインで集合コアに水密介在を充填する。一般
的には、集合コアの内部にある空隙部まで隙間なく水密
介在が行き渡るように、水密介在を加圧して充填する。
る。この充填方法では、押出機でシースを被覆する前の
送出パスラインで集合コアに水密介在を充填する。一般
的には、集合コアの内部にある空隙部まで隙間なく水密
介在が行き渡るように、水密介在を加圧して充填する。
【0006】もう1つは、撚合工程で充填する方法であ
る。一般的には、集合コアの内部にある空隙部及び外周
部に隙間なく水密介在が行き渡るように、撚口集合部で
水密介在を充填する。
る。一般的には、集合コアの内部にある空隙部及び外周
部に隙間なく水密介在が行き渡るように、撚口集合部で
水密介在を充填する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】防湿、走水防止用に充
填される水密介在2には、一般的に、石油を精製したも
のが使用される。この水密介在2は、常温では個体であ
り、加熱昇温するに従って軟化し、百数十度まで昇温す
ると液化する性質を有する。このため、水密介在2を充
填するには、まず水密介在2を加熱して温度調節し、液
化或いは粘性体化してから充填する必要がある。このよ
うな水密介在2の特性に起因して、充填処理時の温度条
件を設定することが非常に難しく、その設定の段取りに
時間がかかるため、製品の歩留まりが悪い。
填される水密介在2には、一般的に、石油を精製したも
のが使用される。この水密介在2は、常温では個体であ
り、加熱昇温するに従って軟化し、百数十度まで昇温す
ると液化する性質を有する。このため、水密介在2を充
填するには、まず水密介在2を加熱して温度調節し、液
化或いは粘性体化してから充填する必要がある。このよ
うな水密介在2の特性に起因して、充填処理時の温度条
件を設定することが非常に難しく、その設定の段取りに
時間がかかるため、製品の歩留まりが悪い。
【0008】具体的には、シース工程での充填処理或い
は撚合工程での充填処理にはそれぞれ次のような問題点
が有る。
は撚合工程での充填処理にはそれぞれ次のような問題点
が有る。
【0009】シース工程での水密介在充填処理の問題
点 シース工程での水密介在充填処理の問題点について、図
4を用いて説明する。
点 シース工程での水密介在充填処理の問題点について、図
4を用いて説明する。
【0010】シース押出ラインは、撚り合わせられた集
合コアを送り出す送出機6、シース絶縁体を溶融させて
集合コアに被覆する押出機7、被覆したシース絶縁体4
を冷却する冷却水槽8、ケーブルを定速で引き取る引取
機9、最後に巻取ドラムにケーブルを巻き取る巻取機1
0で構成される。
合コアを送り出す送出機6、シース絶縁体を溶融させて
集合コアに被覆する押出機7、被覆したシース絶縁体4
を冷却する冷却水槽8、ケーブルを定速で引き取る引取
機9、最後に巻取ドラムにケーブルを巻き取る巻取機1
0で構成される。
【0011】シース工程で水密介在2を充填する時は、
既に集合された多数本のコア1の空隙部、特にこの集合
コアの内部にある空隙部5まで隙間なく水密介在2を行
き渡らせなければならない。このため、まず、水密介在
2を液状になるまで高温に加熱し内部まで浸透しやすく
する必要がある。水密介在2は一般的には熱伝導性が悪
く、この水密介在2を高温に加熱するにはかなり大型の
水密介在加熱槽11と電力とが必要であり、かつ、多大
な時間を要する。従って、多額の設備投資と多くの前段
取時間とが必要であるという問題がある。
既に集合された多数本のコア1の空隙部、特にこの集合
コアの内部にある空隙部5まで隙間なく水密介在2を行
き渡らせなければならない。このため、まず、水密介在
2を液状になるまで高温に加熱し内部まで浸透しやすく
する必要がある。水密介在2は一般的には熱伝導性が悪
く、この水密介在2を高温に加熱するにはかなり大型の
水密介在加熱槽11と電力とが必要であり、かつ、多大
な時間を要する。従って、多額の設備投資と多くの前段
取時間とが必要であるという問題がある。
【0012】さらに、集合コアの内部の空隙部5まで水
密介在2を浸透させるために、水密介在加圧ポンプ12
等の水密介在加圧充填装置13が必要であり、それに伴
い充填処理段取にも多くの時間を要する。
密介在2を浸透させるために、水密介在加圧ポンプ12
等の水密介在加圧充填装置13が必要であり、それに伴
い充填処理段取にも多くの時間を要する。
【0013】また、シース押出工程では水密介在2の加
圧充填処理とシース材料の押出被覆処理とを同時に行わ
なくてはならないが、シース押出ではPVC等の絶縁体
を加熱溶融させて連続して押し出しているため、一旦、
処理を開始するとライン停止ができなく、調整にかなり
時間がかかり歩留まりがかなり悪くなる。
圧充填処理とシース材料の押出被覆処理とを同時に行わ
なくてはならないが、シース押出ではPVC等の絶縁体
を加熱溶融させて連続して押し出しているため、一旦、
処理を開始するとライン停止ができなく、調整にかなり
時間がかかり歩留まりがかなり悪くなる。
【0014】さらには、ケーブルの仕様上、押えテープ
が必要な場合、押えテープを縦添えで挿入しなくてはな
らないが、この押えテープ挿入もまた不安定で難しい処
理になってしまう。
が必要な場合、押えテープを縦添えで挿入しなくてはな
らないが、この押えテープ挿入もまた不安定で難しい処
理になってしまう。
【0015】一般的に水密介在充填ケーブルには、多数
本コアで多くの工程を通過する太いサイズのケーブルが
多いので、その処理始めの調整時間ロスや歩留まりの低
下による損害が大きくなってしまう。
本コアで多くの工程を通過する太いサイズのケーブルが
多いので、その処理始めの調整時間ロスや歩留まりの低
下による損害が大きくなってしまう。
【0016】撚合工程での水密介在充填処理の問題点 撚合工程での水密介在充填処理の問題点について、図5
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0017】巻取回転型撚合ラインは、多数本のコアを
送り出す送出機14、送り出されたコアを集合する撚口
集合部15、撚り合わせられた集合コアにテープを巻く
テーピング機16、ケーブルを捻りながら引き取る回転
引取機17、回転引取機17から出てくるケーブルを回
転しながら巻き取る回転巻取機18で構成される。
送り出す送出機14、送り出されたコアを集合する撚口
集合部15、撚り合わせられた集合コアにテープを巻く
テーピング機16、ケーブルを捻りながら引き取る回転
引取機17、回転引取機17から出てくるケーブルを回
転しながら巻き取る回転巻取機18で構成される。
【0018】撚合工程で水密介在2を充填する場合は、
集合したコア間の内部にある空隙部5にも十分水密介在
2が行き渡るよう、撚口集合部15(水密介在充填部2
3)で充填するのが一般的である。
集合したコア間の内部にある空隙部5にも十分水密介在
2が行き渡るよう、撚口集合部15(水密介在充填部2
3)で充填するのが一般的である。
【0019】撚合工程での水密介在充填処理の問題点
は、撚口集合部15で水密介在2を水密介在供給ポンプ
19で充填した後にある。撚口集合部15で水密介在2
を充填した後のケーブルは、ジェリー状でべたべたして
いるが、このジェリー状の水密介在2が回転引取機1
7、回転巻取機18及び巻取ドラム20に付着しないよ
うに押えテープ3をテーピング機16で巻き付けなくて
はならない。
は、撚口集合部15で水密介在2を水密介在供給ポンプ
19で充填した後にある。撚口集合部15で水密介在2
を充填した後のケーブルは、ジェリー状でべたべたして
いるが、このジェリー状の水密介在2が回転引取機1
7、回転巻取機18及び巻取ドラム20に付着しないよ
うに押えテープ3をテーピング機16で巻き付けなくて
はならない。
【0020】しかし、テーピング機16は図6に示され
るような構造である。即ち、テーピング機本体16内に
ケーブルを通す中空部21が設けられ、本体16にガイ
ドパイプ23が連結されている。ガイドパイプ23に巻
付部22が形成されている。このため、押えテープを巻
く前のテーピング機16の内部の中空部21や押えテー
プを巻き付ける巻付部22及びガイドパイプ23にジェ
リー状の水密介在4が付着することをどうしても避ける
ことができない。押えテープを巻く前のテーピング機内
部の中空部21や押えテープ3を巻き付ける巻付部22
及びガイドパイプ23は、中空で長いという構造のた
め、清掃作業が困難である。このため、水密介在2が充
填されたケーブルにテープを巻いた後に、水密介在2が
充填されないケーブルにテープを巻く場合、テーピング
機16から水密介在を拭き取って清掃する必要があり、
その清掃作業に多大な時間を要する。
るような構造である。即ち、テーピング機本体16内に
ケーブルを通す中空部21が設けられ、本体16にガイ
ドパイプ23が連結されている。ガイドパイプ23に巻
付部22が形成されている。このため、押えテープを巻
く前のテーピング機16の内部の中空部21や押えテー
プを巻き付ける巻付部22及びガイドパイプ23にジェ
リー状の水密介在4が付着することをどうしても避ける
ことができない。押えテープを巻く前のテーピング機内
部の中空部21や押えテープ3を巻き付ける巻付部22
及びガイドパイプ23は、中空で長いという構造のた
め、清掃作業が困難である。このため、水密介在2が充
填されたケーブルにテープを巻いた後に、水密介在2が
充填されないケーブルにテープを巻く場合、テーピング
機16から水密介在を拭き取って清掃する必要があり、
その清掃作業に多大な時間を要する。
【0021】清掃不十分の状態で、水密介在2が充填さ
れないケーブルにテープを巻く処理を行うと、このケー
ブルに水密介在2が付着して製品が不良になる。
れないケーブルにテープを巻く処理を行うと、このケー
ブルに水密介在2が付着して製品が不良になる。
【0022】また、テーピング機16において押えテー
プ3を継ぎ合わせる場合、両面テープなどの粘着テープ
を使用するが、押えテープ3の継合せ部分に付着した水
密介在2のために粘着テープが滑って継合せができない
ことがある。また、テーピング処理時に押えテープ3の
表面に付着した水密介在2が回転引取機17に付着し、
これが原因でケーブルが滑るという不具合を誘発するこ
とがある。
プ3を継ぎ合わせる場合、両面テープなどの粘着テープ
を使用するが、押えテープ3の継合せ部分に付着した水
密介在2のために粘着テープが滑って継合せができない
ことがある。また、テーピング処理時に押えテープ3の
表面に付着した水密介在2が回転引取機17に付着し、
これが原因でケーブルが滑るという不具合を誘発するこ
とがある。
【0023】このように、水密介在2がテーピング機1
6やその他の部位に付着することが原因で、多くのロス
時間や製品異常が発生するという問題があった。
6やその他の部位に付着することが原因で、多くのロス
時間や製品異常が発生するという問題があった。
【0024】以上のように、従来の水密介在充填ケーブ
ルの製造方法は、シース工程で充填処理する場合も撚合
工程で充填処理する場合も生産性が低く、製品異常が発
生しやすく、歩留まりが悪いという問題があった。
ルの製造方法は、シース工程で充填処理する場合も撚合
工程で充填処理する場合も生産性が低く、製品異常が発
生しやすく、歩留まりが悪いという問題があった。
【0025】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、撚合工程で充填処理する場合に水密介在の付着を防
止できる水密介在充填ケーブルの製造方法を提供するこ
とにある。
し、撚合工程で充填処理する場合に水密介在の付着を防
止できる水密介在充填ケーブルの製造方法を提供するこ
とにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、導体素線に絶縁体を被覆した線条体を複数
集合し、これら線条体間の空隙部に水密介在を充填して
水密介在充填ケーブルを製造する方法において、前記線
条体が集合される撚口集合部に水密介在を供給すること
により、線条体間の空隙部に水密介在を充填し、この撚
口集合部の出口の外方より該出口から出てくる集合線条
体の周囲に押えテープを供給し、この集合線条体を線軸
の周りに回転させつつ引き取ることにより、前記押えテ
ープを前記集合線条体に巻き付けるようにしたものであ
る。
に本発明は、導体素線に絶縁体を被覆した線条体を複数
集合し、これら線条体間の空隙部に水密介在を充填して
水密介在充填ケーブルを製造する方法において、前記線
条体が集合される撚口集合部に水密介在を供給すること
により、線条体間の空隙部に水密介在を充填し、この撚
口集合部の出口の外方より該出口から出てくる集合線条
体の周囲に押えテープを供給し、この集合線条体を線軸
の周りに回転させつつ引き取ることにより、前記押えテ
ープを前記集合線条体に巻き付けるようにしたものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0028】巻取回転型撚合ラインは、図1に示される
ように、多数本のコアを送り出す送出機14、送り出さ
れたコアを集合する撚口集合部15、この撚口集合部1
5の入口に設けた水密介在充填部23に水密介在加熱槽
11からの水密介在2を供給する水密介在供給ポンプ1
9、撚口集合部15の出口の外方よりその出口から出て
くる集合コアの周囲に押えテープ3を供給するテープ送
出装置24、押えテープ3の上にさらにテープを巻くテ
ーピング機16、ケーブルを捻りながら、即ち、線軸周
りに回転させながら引き取る回転引取機17、回転引取
機17から出てくるケーブルを回転しながら巻き取る回
転巻取機18で構成される。
ように、多数本のコアを送り出す送出機14、送り出さ
れたコアを集合する撚口集合部15、この撚口集合部1
5の入口に設けた水密介在充填部23に水密介在加熱槽
11からの水密介在2を供給する水密介在供給ポンプ1
9、撚口集合部15の出口の外方よりその出口から出て
くる集合コアの周囲に押えテープ3を供給するテープ送
出装置24、押えテープ3の上にさらにテープを巻くテ
ーピング機16、ケーブルを捻りながら、即ち、線軸周
りに回転させながら引き取る回転引取機17、回転引取
機17から出てくるケーブルを回転しながら巻き取る回
転巻取機18で構成される。
【0029】図5の構成との比較からわかるように、本
発明では、撚合工程で水密介在充填処理を行う方法にお
いて、撚合工程の出口空間で特別なテーピング機を用い
ずに集合コアに押えテープ3を巻き付けるようになって
いる。
発明では、撚合工程で水密介在充填処理を行う方法にお
いて、撚合工程の出口空間で特別なテーピング機を用い
ずに集合コアに押えテープ3を巻き付けるようになって
いる。
【0030】巻取回転型撚合ラインの動作を説明する。
【0031】各送出機14から送り出された多数本のコ
アは、撚口集合部15で集合される。この撚口集合部1
5の入口に設けた水密介在充填部23では、適温に管理
された水密介在2が水密介在供給ポンプ19より供給さ
れ、撚口集合部15で絞られる力を利用して水密介在2
がコア間の空隙部に隙間なく充填される。水密介在2が
充填されかつ撚り合わせられた集合コアには、撚口集合
部15の出口を出た直後に、集合コアの進行方向後方所
定の角度、かつ集合コアの周方向所定の角度より押えテ
ープ3が供給される。ここで、回転巻取機18が回転し
ながらケーブルを巻き取り、回転引取機17がケーブル
を捻りながら引き取るので、その巻き取り、捻り、引き
取りの力により、押えテープ3が巻き付けられていく。
押えテープ3は、テープ送出装置24から集合コアまで
移動する間に、どこにも接触することがない。
アは、撚口集合部15で集合される。この撚口集合部1
5の入口に設けた水密介在充填部23では、適温に管理
された水密介在2が水密介在供給ポンプ19より供給さ
れ、撚口集合部15で絞られる力を利用して水密介在2
がコア間の空隙部に隙間なく充填される。水密介在2が
充填されかつ撚り合わせられた集合コアには、撚口集合
部15の出口を出た直後に、集合コアの進行方向後方所
定の角度、かつ集合コアの周方向所定の角度より押えテ
ープ3が供給される。ここで、回転巻取機18が回転し
ながらケーブルを巻き取り、回転引取機17がケーブル
を捻りながら引き取るので、その巻き取り、捻り、引き
取りの力により、押えテープ3が巻き付けられていく。
押えテープ3は、テープ送出装置24から集合コアまで
移動する間に、どこにも接触することがない。
【0032】この押えテープ3の巻付部の拡大図を図2
に示す。図示されるように、テープ送出装置24から引
き出される押えテープ3は、非接触テープ巻付部25に
おいて集合コアに対し斜めに交差し、集合コアの進行及
び線軸周りの回転に伴い、集合コアの周囲に密に巻き付
けられる。この間、押えテープ3は、他の物体に非接触
である。
に示す。図示されるように、テープ送出装置24から引
き出される押えテープ3は、非接触テープ巻付部25に
おいて集合コアに対し斜めに交差し、集合コアの進行及
び線軸周りの回転に伴い、集合コアの周囲に密に巻き付
けられる。この間、押えテープ3は、他の物体に非接触
である。
【0033】なお、テープガイド26は、押えテープ3
がしわになったりしないように設けたもので、このテー
プガイド26も集合コア等に接触しない位置に配置され
ている。テープガイド26は、例えば、円柱状に形成さ
れ、先端を集合コアに臨ませて設置されている。テープ
送出装置24から引き出される押えテープ3がテープガ
イド26に掛かっているため、テープ送出装置24から
の引き出しによる張力又は速度の変動が緩和され、非接
触テープ巻付部25では押えテープ3の張力及び速度が
安定すると共に、押えテープ3が集合コアに対して形成
する角度が安定することになる。
がしわになったりしないように設けたもので、このテー
プガイド26も集合コア等に接触しない位置に配置され
ている。テープガイド26は、例えば、円柱状に形成さ
れ、先端を集合コアに臨ませて設置されている。テープ
送出装置24から引き出される押えテープ3がテープガ
イド26に掛かっているため、テープ送出装置24から
の引き出しによる張力又は速度の変動が緩和され、非接
触テープ巻付部25では押えテープ3の張力及び速度が
安定すると共に、押えテープ3が集合コアに対して形成
する角度が安定することになる。
【0034】押えテープ3を継ぎ合わせる場合、テープ
送出装置24とテープガイド26との間で継ぎ合わせを
行うことにより、水密介在2に触れることなく作業を行
うことができる。
送出装置24とテープガイド26との間で継ぎ合わせを
行うことにより、水密介在2に触れることなく作業を行
うことができる。
【0035】テープ送出装置24は、定張力送出制御の
機能が付いたものが好ましい。
機能が付いたものが好ましい。
【0036】このようにして、水密介在2に非接触で押
えテープ3を集合コアに巻付け、水密介在充填ケーブル
の水密介在2を完全に封入することが可能である。
えテープ3を集合コアに巻付け、水密介在充填ケーブル
の水密介在2を完全に封入することが可能である。
【0037】押えテープ3を巻き付けて水密介在2を完
全に封入された水密介在充填ケーブルは、必要があれば
テーピング機16で更にテープを巻き付け、回転引取機
17で引き取り、回転巻取機18で巻き取る。
全に封入された水密介在充填ケーブルは、必要があれば
テーピング機16で更にテープを巻き付け、回転引取機
17で引き取り、回転巻取機18で巻き取る。
【0038】本発明によれば、撚口集合部15の出口に
おいて水密介在充填ケーブルを捻りながら引き取る力を
利用して押えテープ3を巻き付けたので、水密介在2が
充填された集合コアには非接触で巻き付けを行うことが
できる。これにより、テーピング機16、回転引取機1
7等への水密介在2の付着がなくなる。従って、水密介
在2の拭き取り清掃作業が不要となり、水密介在を充填
しない一般のケーブルの撚合処理と同等の段取時間で段
取作業ができる。また、ラインの運転をいつ止めても製
品上の問題がない、水密介在の付着による製品の異常が
ないといった効果がある。
おいて水密介在充填ケーブルを捻りながら引き取る力を
利用して押えテープ3を巻き付けたので、水密介在2が
充填された集合コアには非接触で巻き付けを行うことが
できる。これにより、テーピング機16、回転引取機1
7等への水密介在2の付着がなくなる。従って、水密介
在2の拭き取り清掃作業が不要となり、水密介在を充填
しない一般のケーブルの撚合処理と同等の段取時間で段
取作業ができる。また、ラインの運転をいつ止めても製
品上の問題がない、水密介在の付着による製品の異常が
ないといった効果がある。
【0039】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0040】(1)機械やケーブルへの水密介在の付着
が防止されるので、清掃や製品不良の問題がなくなる。
が防止されるので、清掃や製品不良の問題がなくなる。
【図1】本発明の一実施形態を示す巻取回転型撚合ライ
ンの構成図である。
ンの構成図である。
【図2】図1の巻取回転型撚合ラインの押えテープ巻付
部の拡大図である。
部の拡大図である。
【図3】水密介在充填ケーブルの断面図である。
【図4】従来のシース押出ラインの構成図である。
【図5】従来の巻取回転型撚合ラインの構成図である。
【図6】従来のテーピング機の構成図である。
1 線条体(コア) 2 水密介在 3 押えテープ 15 撚口集合部 17 回転引取機 24 テープ送出装置 26 テープガイド
Claims (1)
- 【請求項1】 導体素線に絶縁体を被覆した線条体を複
数集合し、これら線条体間の空隙部に水密介在を充填し
て水密介在充填ケーブルを製造する方法において、前記
線条体が集合される撚口集合部に水密介在を供給するこ
とにより、線条体間の空隙部に水密介在を充填し、この
撚口集合部の出口の外方より該出口から出てくる集合線
条体の周囲に押えテープを供給し、この集合線条体を線
軸の周りに回転させつつ引き取ることにより、前記押え
テープを前記集合線条体に巻き付けるようにしたことを
特徴とする水密介在充填ケーブルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178884A JP2001006463A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 水密介在充填ケーブルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178884A JP2001006463A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 水密介在充填ケーブルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001006463A true JP2001006463A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=16056392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11178884A Pending JP2001006463A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 水密介在充填ケーブルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001006463A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106448940A (zh) * | 2016-10-12 | 2017-02-22 | 福建南平太阳电缆股份有限公司 | 压力充填式电缆成缆机和成缆工艺 |
CN108711474A (zh) * | 2018-08-19 | 2018-10-26 | 张洪运 | 一种高安全型电线绞线机 |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP11178884A patent/JP2001006463A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106448940A (zh) * | 2016-10-12 | 2017-02-22 | 福建南平太阳电缆股份有限公司 | 压力充填式电缆成缆机和成缆工艺 |
CN106448940B (zh) * | 2016-10-12 | 2018-05-29 | 福建南平太阳电缆股份有限公司 | 压力充填式电缆成缆机和成缆工艺 |
CN108711474A (zh) * | 2018-08-19 | 2018-10-26 | 张洪运 | 一种高安全型电线绞线机 |
CN108711474B (zh) * | 2018-08-19 | 2019-12-13 | 广东电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种高安全型电线绞线机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4600268A (en) | Cable for telecommunications purposes and a method of manufacturing the same | |
CN110556206B (zh) | 一种防水芯线及其制造方法 | |
US4171609A (en) | Method and apparatus for manufacturing cables and lines with SZ-twisted elements | |
US5151143A (en) | Moisture-impermeable electric conductor | |
GB2113903A (en) | Cable manufacture | |
JP2001006463A (ja) | 水密介在充填ケーブルの製造方法 | |
US3218207A (en) | Method of making leak-proof cable | |
US4288976A (en) | Apparatus for the SZ-twisting of power cable conductors with sector-shaped conductor cross section | |
JP3709920B2 (ja) | 平型ケーブルの製造方法 | |
US3099932A (en) | Method and apparatus for stranding and braiding | |
JP2868068B2 (ja) | 自己支持型光ケーブルの製造方法 | |
CN102592728B (zh) | 覆膜金属线缆及其制造方法 | |
JP2016062863A (ja) | ケーブルおよびケーブルの製造方法 | |
FI85388C (fi) | Anordning foer tillverkning av en kabel genom att tvinna element. | |
JPH0227623A (ja) | 圧縮導体の製造装置ならびに製造方法 | |
CN115602390B (zh) | 采煤机专用光电复合电缆及生产工艺 | |
JPS5968708A (ja) | 光ケ−ブルユニツトの製造方法 | |
CN213583230U (zh) | 一种汽车用低噪声护套易剥离屏蔽电缆 | |
JPH0136245Y2 (ja) | ||
JP3415216B2 (ja) | 耐熱編組電線の製造方法 | |
KR100942639B1 (ko) | 플레이트 케이블 제조장치, 그 방법 및 플레이트 케이블 | |
CN118522503A (zh) | 一种水表线缆的加工方法及其加工设备 | |
CN118507160A (zh) | 一种示踪线缆的加工方法及其加工设备 | |
KR100536127B1 (ko) | 수밀 연선 도체 제조 방법 및 그 장치 | |
EP0567903B1 (en) | A method and arrangement for the manufacture of an electric multi-conductor cable |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |