JPH0773067A - スキャンパス回路 - Google Patents

スキャンパス回路

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JPH0773067A
JPH0773067A JP5240353A JP24035393A JPH0773067A JP H0773067 A JPH0773067 A JP H0773067A JP 5240353 A JP5240353 A JP 5240353A JP 24035393 A JP24035393 A JP 24035393A JP H0773067 A JPH0773067 A JP H0773067A
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Makoto Sasaki
誠 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作周波数に影響を及ぼすことなく、スキャ
ン動作時のデータ衝突によるIC破壊を防止する。 【構成】 スキャンパスを構成するスキャンラッチSL
HA1〜SLHA3の出力信号Oからは通常動作時に入
力信号Dに入力されたデータがトライステートバッファ
TBF1〜TBF3に出力される。スキャンラッチSL
HA1〜SLHA3の出力信号SOからは入力信号SI
に入力された信号が次段へのスキャンチェーンSC1,
SC2及びスキャン出力信号SOとして出力される。入
力信号SIに入力された信号は、選択信号SEに入力さ
れるスキャンセレクト信号SSELによって出力信号O
に出力されることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスキャンパス回路に関
し、特に2種類の出力信号を備え、一方の出力信号をデ
ータ回路の制御用とし、他方の出力信号をスキャンデー
タ伝搬用とするラッチで構成したスキャンパス回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスキャンパス回路として
は、図7に示すように、スキャンラッチSLHB11〜
SLHB13の出力信号Oをスキャンチェーンとして直
列に接続し、その出力信号Oでトライステートバッファ
TBF1〜TBF3を制御する回路がある。
【0003】これらスキャンラッチSLHB11〜SL
HB13では共通な入力信号として、通常動作用クロッ
ク(以下、マスタクロックとする)CLKがクロック信
号CKに入力され、スキャン用クロック(以下、テスト
クロックとする)TCKがクロック信号TKに入力され
る。
【0004】また、スキャンラッチSLHB11〜SL
HB13では通常動作とシフトレジスタ動作(以下、ス
キャン動作とする)とを選択する信号(以下、スキャン
セレクト信号とする)SSELが選択信号SEに入力さ
れる。
【0005】スキャンラッチSLHB11では入力デー
タとして制御回路DEC1の出力信号DC11が入力信
号Dに入力され、スキャン入力信号SINが入力信号S
Iに入力される。
【0006】また、スキャンラッチSLHB11の出力
信号OはトライステートバッファTBF1の制御信号C
NT11とスキャンチェーンSC11とになり、スキャ
ンチェーンSC11は次段のスキャンラッチSLHB1
2の入力信号SIに入力される。
【0007】スキャンラッチSLHB12では入力デー
タとして制御回路DEC2の出力信号DC12が入力信
号Dに入力され、前段のスキャンラッチSLHB11の
出力信号OがスキャンチェーンSC11を介して入力信
号SIに入力される。
【0008】また、スキャンラッチSLHB12の出力
信号OはトライステートバッファTBF2の制御信号C
NT12とスキャンチェーンSC12とになり、スキャ
ンチェーンSC12は次段のスキャンラッチSLHB1
3の入力信号SIに入力される。
【0009】スキャンラッチSLHB13では入力デー
タとして制御回路DEC3の出力信号DC13が入力信
号Dに入力され、前段のスキャンラッチSLHB12の
出力信号OがスキャンチェーンSC12を介して入力信
号SIに入力される。
【0010】また、スキャンラッチSLHB13の出力
信号OはトライステートバッファTBF3の制御信号C
NT13とスキャン出力信号SOUTとになる。
【0011】図7に示すスキャンパス回路の動作を図8
のタイミングチャートを用いて以下説明する。
【0012】第1の動作として通常動作を行う場合に、
スキャンセレクト信号SSELが論理「0」で、テスト
クロックTCKが論理「1」固定で、制御回路DEC1
〜DEC3の出力信号DC11〜DC13が論理「10
0」である時の動作について説明する。
【0013】スキャンラッチSLHB11〜SLHB1
3は夫々マスタクロックCLKの立上りエッジにより論
理「100」をラッチして出力信号Oから出力する。よ
って、制御信号CNT11〜CNT13とスキャンチェ
ーンSC11,SC12及びスキャン出力信号SOUT
とは夫々論理「100」となる。
【0014】ここで、4ビット長のデータ信号DI1が
論理「0000」で、4ビット長のデータ信号DI2が
論理「0101」で、4ビット長のデータ信号DI3が
論理「1111」である時、制御信号CNT11〜CN
T13が論理「100」なので、トライステートバッフ
ァTBF1が導通し、バスBUS上の値はデータ信号D
I1の論理「0000」になる。
【0015】第2の動作としてスキャン動作を行う場合
に、スキャンセレクト信号SSELが論理「1」で、マ
スタクロックCLKが論理「1」固定で、スキャン入力
信号SINとしてシリアルデータが論理「1」,
「0」,「1」の順番で入力し、スキャンラッチSLH
B11〜SLHB13が上記第1の動作でラッチした論
理「100」を保持している時の動作について説明す
る。
【0016】テストクロックTCKの1回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHB11は入力信号SIか
らスキャン入力信号SINの論理「1」をラッチし、こ
の論理「1」を出力信号Oから出力する。
【0017】スキャンラッチSLHB12はスキャンチ
ェーンSC11からスキャンラッチSLHB11が保持
していた値である論理「1」をラッチし、この論理
「1」を出力信号Oから出力する。
【0018】スキャンラッチSLHB13はスキャンチ
ェーンSC12からスキャンラッチSLHB12が保持
していた値である論理「0」をラッチし、この論理
「0」を出力信号Oから出力する。
【0019】これによって、制御信号CNT11〜CN
T13とスキャンチェーンSC11,SC12及びスキ
ャン出力信号SOUTとは夫々論理「110」となる。
よって、トライステートバッファTBF1,TBF2が
夫々導通する。
【0020】ここで、データ信号DI1が論理「000
0」で、データ信号DI2が論理「0101」で、デー
タ信号DI3が論理「1111」である時、バスBUS
上では1ビット目のデータと3ビット目のデータとが衝
突してしまう。
【0021】テストクロックTCKの2回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHB11は入力信号SIか
らスキャン入力信号SINの論理「0」をラッチし、こ
の論理「0」を出力信号Oから出力する。
【0022】スキャンラッチSLHB12はスキャンチ
ェーンSC11からスキャンラッチSLHB11が保持
していた値である論理「1」をラッチし、この論理
「1」を出力信号Oから出力する。
【0023】スキャンラッチSLHB13はスキャンチ
ェーンSC12からスキャンラッチSLHB12が保持
していた値である論理「1」をラッチし、この論理
「1」を出力信号Oから出力する。
【0024】これによって、制御信号CNT11〜CN
T13とスキャンチェーンSC11,SC12及びスキ
ャン出力信号SOUTとは夫々論理「011」となる。
よって、トライステートバッファTBF2,TBF3と
が導通する。
【0025】ここで、データ信号DI1が論理「000
0」で、データ信号DI2が論理「0101」で、デー
タ信号DI3が論理「1111」である時、バスBUS
上では2ビット目のデータと4ビット目のデータとが衝
突してしまう。
【0026】テストクロックTCKの3回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHB11は入力信号SIか
らスキャン入力信号SINの論理「1」をラッチし、こ
の論理「1」を出力信号Oから出力する。
【0027】スキャンラッチSLHB12はスキャンチ
ェーンSC11からスキャンラッチSLHB11が保持
していた値である論理「0」をラッチし、この論理
「0」を出力信号Oから出力する。
【0028】スキャンラッチSLHB13はスキャンチ
ェーンSC12からスキャンラッチSLHB12が保持
していた値である論理「1」をラッチし、この論理
「1」を出力信号Oから出力する。
【0029】これによって、制御信号CNT11〜CN
T13とスキャンチェーンSC11,SC12及びスキ
ャン出力信号SOUTとは夫々論理「101」となる。
テストクロックTCKの3回目の立上りでスキャン動作
が終わった場合、トライステートバッファTBF1,T
BF3は導通状態のままとなる。
【0030】このとき、データ信号DI1が論理「00
00」で、データ信号DI2が論理「0101」で、デ
ータ信号DI3が論理「1111」であれば、バスBU
S上では全ビットが衝突して膨大な電流が流れてしま
う。
【0031】上述したスキャンパス回路は、スキャンラ
ッチSLHB11〜SLHB13の出力信号Oをトライ
ステートバッファTBF1〜TBF3の制御信号とスキ
ャンチェーンSC11,SC12及びスキャン出力信号
SOUTとに用いる回路である。
【0032】このスキャンパス回路は『フォールトトレ
ラントシステム論;第3章ハードウエアのテスト』(当
麻喜弘編著、電子情報通信学会、1990,6、P.9
3)に記載されているスキャンパス回路で使用している
ラッチを用いた場合と同様の動作をする。
【0033】また、他のスキャンパス回路としては、図
9に示すように、スキャンラッチSLHB14〜SLH
B16の出力信号Oをスキャンチェーンとして直列に接
続し、その出力信号Oをデータ衝突防止回路DFPCに
入力し、データ衝突防止回路DFPCの出力で選択回路
MUXを制御する回路がある。
【0034】スキャンラッチSLHB14〜SLHB1
6では共通な入力信号として、マスタクロックCLKが
クロック信号CKに入力され、テストクロックTCKが
クロック信号TKに入力され、スキャンセレクト信号S
SELが選択信号SEに入力される。
【0035】スキャンラッチSLHB14では入力デー
タとして制御回路DEC4の出力信号DC14が入力信
号Dに入力され、スキャン入力信号SINが入力信号S
Iに入力される。
【0036】また、スキャンラッチSLHB14の出力
信号Oは制御信号CNT14とスキャンチェーンSC1
4とになり、それらはデータ衝突防止回路DFPCの入
力と次段のスキャンラッチSLHB15の入力信号SI
とに夫々入力される。データ衝突防止回路DFPCの出
力信号MCNT4は選択回路MUXの制御信号となる。
【0037】スキャンラッチSLHB15では入力デー
タとして制御回路DEC5の出力信号DC15が入力信
号Dに入力され、前段のスキャンラッチSLHB14の
出力信号OがスキャンチェーンSC14を介して入力信
号SIに入力される。
【0038】また、スキャンラッチSLHB15の出力
信号Oは制御信号CNT15とスキャンチェーンSC1
5とになり、それらはデータ衝突防止回路DFPCの入
力と次段のスキャンラッチSLHB16の入力信号SI
とに夫々入力される。データ衝突防止回路DFPCの出
力信号MCNT5は選択回路MUXの制御信号となる。
【0039】スキャンラッチSLHB16では入力デー
タとして制御回路DEC6の出力信号DC16が入力信
号Dに入力され、前段のスキャンラッチSLHB15の
出力信号OがスキャンチェーンSC15を介して入力信
号SIに入力される。
【0040】また、スキャンラッチSLHB16の出力
信号Oはデータ衝突防止回路DFPCの入力信号CNT
16とスキャン出力信号SOUTとになる。データ衝突
防止回路DFPCの出力信号MCNT6は選択回路MU
Xの制御信号となる。
【0041】図9に示すスキャンパス回路の動作を図1
0のタイミングチャートを用いて以下説明する。
【0042】第1の動作として通常動作を行う場合に、
スキャンセレクト信号SSELが論理「0」で、テスト
クロックTCKが論理「1」固定で、制御回路DEC4
〜DEC6の出力信号DC14〜DC16が論理「10
0」である時の動作について説明する。
【0043】スキャンラッチSLHB14〜SLHB1
6は夫々マスタクロックCLKの立上りエッジにより論
理「100」をラッチして出力信号Oから出力する。よ
って、制御信号CNT14〜CNT16とスキャンチェ
ーンSC14,SC15及びスキャン出力信号SOUT
とは論理「100」となる。
【0044】このとき、スキャンセレクト信号SSEL
が論理「0」であるので、データ衝突防止回路DFPC
の出力信号MCNT4〜MCNT6は制御信号CNT1
4〜CNT16の論理「100」を伝搬する。
【0045】ここで、4ビット長のデータ信号DI4が
論理「1000」で、4ビット長のデータ信号DI5が
論理「0101」で、4ビット長のデータ信号DI6が
論理「0110」で、4ビット長のデータ信号DI7が
論理「0001」である時、出力信号MCNT4〜MC
NT6が論理「100」なので、データ信号DI4が選
択される。
【0046】すると、演算回路ALUは加算動作により
データ信号DI4の論理「1000」とデータ信号DI
7の論理「0001」とを加算するので、演算結果SU
Mは論理「1001」となる。
【0047】このとき、選択回路MUXではデータ衝突
防止回路DFPCからの出力信号MCNT4〜MCNT
6で選択動作を行うため、スキャンラッチSLHB14
〜SLHB16からの制御信号CNT14〜CNT16
で直接選択動作を行うときよりも遅延時間t1だけ遅れ
てしまう。
【0048】第2の動作としてスキャン動作を行う場合
に、スキャンセレクト信号SSELが論理「1」で、マ
スタクロックCLKが論理「1」固定で、スキャン入力
信号SINとしてシリアルデータが論理「1」,
「0」,「1」の順番で入力し、スキャンラッチSLH
B14〜SLHB16が上記第1の動作でラッチした論
理「100」を保持している時の動作について説明す
る。
【0049】テストクロックTCKの1回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHB14は入力信号SIか
らスキャン入力信号SINの論理「1」をラッチし、こ
の論理「1」を出力信号Oから出力する。
【0050】スキャンラッチSLHB15はスキャンチ
ェーンSC14からスキャンラッチSLHB14が保持
していた値である論理「1」をラッチし、この論理
「1」を出力信号Oから出力する。
【0051】スキャンラッチSLHB16はスキャンチ
ェーンSC15からスキャンラッチSLHB15が保持
していた値である論理「0」をラッチし、この論理
「0」を出力信号Oから出力する。
【0052】これによって、制御信号CNT14〜CN
T16とスキャンチェーンSC14,SC15及びスキ
ャン出力信号SOUTとは夫々論理「110」となる。
このとき、スキャンセレクト信号SSELが論理「1」
であるので、データ衝突防止回路DFPCから選択回路
MUXへの出力信号MCNT4〜MCNT6には制御信
号CNT14〜CNT16の論理「110」が伝搬され
ず、固定値である論理「001」が出力される。よっ
て、スキャン動作時には常に選択回路MUXでデータ信
号DI6が選択される。
【0053】テストクロックTCKの2回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHB14は入力信号SIか
らスキャン入力信号SINの論理「0」をラッチして出
力信号Oから出力する。
【0054】スキャンラッチSLHB15はスキャンチ
ェーンSC14からスキャンラッチSLHB14が保持
していた値、論理「1」をラッチして出力信号Oから出
力する。
【0055】スキャンラッチSLHB16はスキャンチ
ェーンSC15からスキャンラッチSLHB15が保持
していた値、論理「1」をラッチして出力信号Oから出
力する。
【0056】これによって、制御信号CNT14〜CN
T16とスキャンチェーンSC14,SC15及びスキ
ャン出力信号SOUTとは夫々論理「011」となる。
このとき、スキャンセレクト信号SSELが論理「1」
であるので、データ衝突防止回路DFPCから選択回路
MUXへの出力信号MCNT4〜MCNT6には制御信
号CNT14〜CNT16の論理「011」が伝搬され
ず、固定値である論理「001」が出力される。よっ
て、スキャン動作時には常に選択回路MUXでデータ信
号DI6が選択される。
【0057】テストクロックTCKの3回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHB14は入力信号SIか
らスキャン入力信号SINの論理「1」をラッチして出
力信号Oから出力する。
【0058】スキャンラッチSLHB15はスキャンチ
ェーンSC14からスキャンラッチSLHB14が保持
していた値である論理「0」をラッチし、この論理
「0」を出力信号Oから出力する。
【0059】スキャンラッチSLHB16はスキャンチ
ェーンSC15からスキャンラッチSLHB15が保持
していた値である論理「1」をラッチし、この論理
「1」を出力信号Oから出力する。
【0060】これによって、制御信号CNT14〜CN
T16とスキャンチェーンSC14,SC15及びスキ
ャン出力信号SOUTとは夫々論理「101」となる。
このとき、スキャンセレクト信号SSELが論理「1」
であるので、データ衝突防止回路DFPCから選択回路
MUXへの出力信号MCNT4〜MCNT6には制御信
号CNT14〜CNT16の論理「101」が伝搬され
ず、固定値である論理「001」が出力される。よっ
て、スキャン動作時には常に選択回路MUXでデータ信
号DI6が選択される。
【0061】上述したスキャンパス回路は、スキャンラ
ッチSLHB14〜SLHB16の出力信号Oをスキャ
ンチェーンSC14,SC15及びスキャン出力信号S
OUTとデータ衝突防止回路DFPCの入力信号とし、
データ衝突防止回路DFPCの出力で選択回路MUXを
制御する回路である。
【0062】このデータ衝突防止回路は『synops
ys(日本シノプス株式会社の商標)Test Com
piler Reference Manual(日本
語版)Version2.0;5章スキャンテスト回路
の追加』(日本シノプス株式会社1991.8刊)の図
5−2に記載されているスリーステート無効化回路と同
様の動作をする。
【0063】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスキャ
ンパス回路では、スキャンラッチの出力をデータ回路の
制御用及びスキャンデータ伝搬用の両方に用いているた
め、スキャンデータがデータ回路の制御用となる。よっ
て、スキャンするデータの組合せによってはデータ回路
のデータ同士が衝突し、ICを破壊することがある。
【0064】また、この問題を防ぐためにデータ衝突防
止回路を配設すると、そのデータ衝突防止回路によって
データ回路の制御が遅れてしまい、動作周波数に影響を
及ぼすという問題がある。
【0065】そこで、本発明は上記問題点を解消し、動
作周波数に影響を及ぼすことなく、スキャン動作時のデ
ータ衝突によるIC破壊を防止することができるスキャ
ンパス回路を提供することにある。
【0066】
【問題を解決するための手段】本発明のスキャンパス回
路は、スキャンデータを伝搬する信号線によって縦続接
続されかつシフトレジスタとして動作する複数のスキャ
ンラッチを含むスキャンパス回路であって、通常動作時
のデータを出力する出力端子と、前記信号線に接続され
かつスキャン動作時のデータを出力するスキャン出力端
子と、スキャン指示信号にしたがって保持データの前記
出力端子への出力を抑止する手段とを前記複数のスキャ
ンラッチ各々に具備している。
【0067】本発明の他のスキャンパス回路は、スキャ
ンデータを伝搬する信号線によって縦続接続されかつシ
フトレジスタとして動作する複数のスキャンラッチを含
むスキャンパス回路であって、通常動作時のデータを入
力する入力端子と、前記信号線に接続されかつスキャン
動作時のデータを入力するスキャン入力端子と、前記入
力端子及び前記スキャン入力端子から入力されたデータ
を共通に保持する手段と、前記通常動作時のデータを出
力する出力端子と、前記信号線に接続されかつ前記スキ
ャン動作時のデータを出力するスキャン出力端子と、ス
キャン指示信号にしたがって保持データの前記出力端子
への出力を抑止する手段とを前記複数のスキャンラッチ
各々に具備している。
【0068】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0069】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図において、本発明の一実施例によるス
キャンパス回路はスキャンラッチSLHA1〜SLHA
3各々の出力信号SOをスキャンチェーンとして直列に
接続し、出力信号OでトライステートバッファTBF1
〜TBF3を制御する回路である。
【0070】スキャンラッチSLHA1〜SLHA3で
は共通な入力信号として、マスタクロックCLKがクロ
ック信号CKに入力され、テストクロックTCKがクロ
ック信号TKに入力され、スキャンセレクト信号SSE
Lが選択信号SEに入力される。
【0071】スキャンラッチSLHA1では入力データ
として制御回路DEC1の出力信号DC1が入力信号D
に入力され、スキャン入力信号SINが入力信号SIに
入力される。
【0072】また、スキャンラッチSLHA1の出力信
号OはトライステートバッファTBF1の制御信号CN
T1となり、出力信号SOはスキャンチェーンSC1と
なって次段のスキャンラッチSLHA2の入力信号SI
に入力される。
【0073】スキャンラッチSLHA2では入力データ
として制御回路DEC2の出力信号DC2が入力信号D
に入力され、前段のスキャンラッチSLHA1の出力信
号SOがスキャンチェーンSC1を介して入力信号SI
に入力される。
【0074】また、スキャンラッチSLHA2の出力信
号OはトライステートバッファTBF2の制御信号CN
T2となり、出力信号SOはスキャンチェーンSC2と
なって次段のスキャンラッチSLHA3の入力信号SI
に入力される。
【0075】スキャンラッチSLHA3では入力データ
として制御回路DEC3の出力信号DC3が入力信号D
に入力され、前段のスキャンラッチSLHA2の出力信
号SOがスキャンチェーンSC2を介して入力信号SI
に入力される。
【0076】また、スキャンラッチSLHA3の出力信
号OはトライステートバッファTBF3の制御信号CN
T3となり、出力信号SOはスキャン出力信号SOUT
となる。
【0077】図2は本発明の一実施例の動作を示すタイ
ミングチャートである。これら図1及び図2を用いて本
発明の一実施例によるスキャンパス回路の動作について
説明する。
【0078】第1の動作として通常動作を行う場合に、
スキャンセレクト信号SSELが論理「0」で、テスト
クロックTCKが論理「1」固定で、制御回路DEC1
〜DEC3の出力信号DC1〜DC3が論理「100」
である時の動作について説明する。
【0079】スキャンラッチSLHA1〜SLHA3は
夫々マスタクロックCLKの立上りエッジにより論理
「100」をラッチして出力信号Oと出力信号SOとか
ら出力する。よって、制御信号CNT1〜CNT3とス
キャンチェーンSC1,SC2及びスキャン出力信号S
OUTとは夫々論理「100」となり、トライステート
バッファTBF1が選択される。
【0080】ここで、4ビットデータの信号DI1が論
理「0000」で、4ビットデータの信号DI2が論理
「0101」で、4ビットデータの信号DI3が論理
「1111」である時、バスBUS上の値はデータ信号
DI1の論理「0000」となる。
【0081】第2の動作としてスキャン動作を行う場合
に、スキャンセレクト信号SSELが論理「1」で、マ
スタクロックCLKが論理「1」固定で、スキャン入力
信号SINとしてシリアルデータが論理「1」,
「0」,「1」の順番で入力し、スキャンラッチSLH
A1〜SLHA3が上記第1の動作でラッチした論理
「100」を保持しているときの動作について説明す
る。
【0082】テストクロックTCKの1回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHA1は入力信号SIから
スキャン入力信号SINの論理を「1」をラッチし、こ
の論理「1」を出力信号Oからは出力せずに出力信号S
Oから出力する。
【0083】スキャンラッチSLHA2はスキャンチェ
ーンSC1からスキャンラッチSLHA1が保持してい
た値である論理「1」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0084】スキャンラッチSLHA3はスキャンチェ
ーンSC2からスキャンラッチSLHA2が保持してい
た値である論理「0」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0085】テストクロックTCKの2回目の立上がり
エッジで、スキャンラッチSLHA1は入力信号SIか
らスキャン入力信号SINの論理「0」をラッチし、こ
の論理「0」を出力信号Oからは出力せずに出力信号S
Oから出力する。
【0086】スキャンラッチSLHA2はスキャンチェ
ーンSC1からスキャンラッチSLHA1が保持してい
た値である論理「1」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0087】スキャンラッチSLHA3はスキャンチェ
ーンSC2からスキャンラッチSLHA2が保持してい
た値である論理「1」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0088】テストクロックTCKの3回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHA1は入力信号SIから
スキャン入力信号SINの論理「1」をラッチし、この
論理「1」を出力信号Oからは出力せずに出力信号SO
から出力する。
【0089】スキャンラッチSLHA2はスキャンチェ
ーンSC1からスキャンラッチSLHA1が保持してい
た値である論理「0」をラッチし、この論理「0」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0090】スキャンラッチSLHA3はスキャンチェ
ーンSC2からスキャンラッチSLHA2が保持してい
た値である論理「1」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0091】このとき、スキャンラッチSLHA1〜S
LHA3の出力信号Oは通常動作時にラッチした値であ
る論理「100」が保持されているので、制御信号CN
T1〜CNT3が論理「100」となってトライステー
トバッファTBF1が導通し、バスBUS上の値はデー
タ信号DI1の論理「0000」となる。
【0092】上述したスキャンパス回路はスキャンラッ
チSLHA1〜SLHA3の出力信号Oをトライステー
トバッファTBF1〜TBF3の制御信号CNT1〜C
NT3に用い、出力信号SOをスキャンチェーンに用い
る回路である。
【0093】図3は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。図において、本発明の他の実施例によるスキ
ャンパス回路はスキャンラッチSLHA4〜SLHA6
の出力信号SOをスキャンチェーンとして直列に接続
し、出力信号Oを選択回路MUXの制御信号CNT4〜
CNT6とする回路である。
【0094】スキャンラッチSLHA4〜SLHA6で
は共通な入力信号として、マスタクロックCLKがクロ
ック信号CKに入力され、テストクロックTCKがクロ
ック信号TKに入力され、スキャンセレクト信号SSE
Lが選択信号SEに入力される。
【0095】スキャンラッチSLHA4では入力データ
として制御回路DEC4の出力信号DC4が入力信号D
に入力され、スキャン入力信号SINが入力信号SIに
入力される。
【0096】また、スキャンラッチSLHA4の出力信
号Oは選択回路MUXの制御信号CNT4となり、出力
信号SOはスキャンチェーンSC4になって次段のスキ
ャンラッチSLHA5の入力信号SIに入力される。
【0097】スキャンラッチSLHA5では入力データ
として制御回路DEC5の出力信号DC5が入力信号D
に入力され、前段のスキャンラッチSLHA4の出力信
号SOがスキャンチェーンSC4を介して入力信号SI
に入力される。
【0098】また、スキャンラッチSLHA5の出力信
号Oは選択回路MUXの制御信号CNT5となり、出力
信号SOはスキャンチェーンSC5になって次段のスキ
ャンラッチSLHA6の入力信号SIに入力される。
【0099】スキャンラッチSLHA6では入力データ
として制御回路DEC6の出力信号DC6が入力信号D
に入力され、前段のスキャンラッチSLHA5の出力信
号SOがスキャンチェーンSC5を介して入力信号SI
に入力される。
【0100】また、スキャンラッチSLHA6の出力信
号Oは選択回路MUXの制御信号CNT6となり、出力
信号SOはスキャン出力信号SOUTになる。
【0101】図4は本発明の他の実施例の動作を示すタ
イミングチャートである。これら図3及び図4を用いて
本発明の他の実施例によるスキャン回路の動作について
説明する。
【0102】第1の動作として通常動作を行う場合に、
スキャンセレクト信号SSELが論理「0」で、テスト
クロックTCKが論理「1」固定で、制御回路DEC4
〜DEC6の出力信号DC4〜DC6が論理「100」
である時の動作について説明する。
【0103】スキャンラッチSLHA4〜SLHA6は
夫々マスタクロックCLKの立上りエッジにより論理
「100」をラッチして出力信号Oと出力信号SOとか
ら出力する。よって、制御信号CNT4〜CNT6とス
キャンチェーンSC4,SC5及びスキャン出力信号S
OUTとは夫々論理「100」となる。
【0104】これによって、選択回路MUXではデータ
信号DI4が選択されるので、演算回路ALUは加算動
作によってデータ信号DI4の論理「1000」とデー
タ信号DI7が論理「0001」とを加算するため、演
算結果SUMは論理「1001」となる。
【0105】第2の動作としてスキャン動作を行う場合
に、スキャンセレクト信号SSELが論理「1」で、マ
スタクロックCLKが論理「1」固定で、スキャン入力
信号SINとしてシリアルデータが論理「1」,
「0」,「1」の順番で入力し、スキャンラッチSLH
A4〜SLHA6が上記第1の動作でラッチした論理
「100」を保持しているときの動作について説明す
る。
【0106】テストクロックTCKの1回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHA4は入力信号SIから
スキャン入力信号SINの論理を「1」をラッチし、こ
の論理「1」を出力信号Oから出力せずに出力信号SO
から出力する。
【0107】スキャンラッチSLHA5はスキャンチェ
ーンSC4からスキャンラッチSLHA4が保持してい
た値である論理「1」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0108】スキャンラッチSLHA6はスキャンチェ
ーンSC5からスキャンラッチSLHA5が保持してい
た値である論理「0」をラッチし、この論理「0」を出
力信号Oから出力せずに出力信号SOから出力する。
【0109】テストクロックTCKの2回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHA4は入力信号SIから
スキャン入力信号SINの論理「0」をラッチし、この
論理「0」を出力信号Oから出力せずに出力信号SOか
ら出力する。
【0110】スキャンラッチSLHA5はスキャンチェ
ーンSC4からスキャンラッチSLHA4が保持してい
た値である論理「1」をラッチして、この論理「1」を
出力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力す
る。
【0111】スキャンラッチSLHA6はスキャンチェ
ーンSC5からスキャンラッチSLHA5が保持してい
た値である論理「1」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oから出力せずに出力信号SOから出力する。
【0112】テストクロックTCKの3回目の立上りエ
ッジで、スキャンラッチSLHA4は入力信号SIから
スキャン入力信号SINの論理「1」をラッチし、この
論理「1」を出力信号Oからは出力せずに出力信号SO
から出力する。
【0113】スキャンラッチSLHA5はスキャンチェ
ーンSC4からスキャンラッチSLHA4が保持してい
た値である論理「0」をラッチし、この論理「0」を出
力信号Oからは出力せずに出力信号SOから出力する。
【0114】スキャンラッチSLHA6はスキャンチェ
ーンSC5からスキャンラッチSLHA5が保持してい
た値である論理「1」をラッチし、この論理「1」を出
力信号Oから出力せずに出力信号SOから出力する。
【0115】このとき、スキャンラッチSLHA4〜S
LHA6の出力信号Oは通常動作時にラッチした値であ
る論理「100」を保持しているので、制御信号CNT
4〜CNT6が論理「100」となって選択回路MUX
でデータ信号DI4が選択される。
【0116】上述したスキャンパス回路はスキャンラッ
チSLHA4〜SLHA6の出力信号Oを選択回路MU
Xの制御信号CNT4〜CNT6に用い、出力信号SO
をスキャンチェーンに用いる回路である。
【0117】図5は図1及び図3のスキャンラッチSL
HA1〜SLHA6の構成例を示す図である。図におい
て、スキャンラッチSLHA1〜SLHA6には通常動
作用のクロック信号CKとスキャン動作用のクロック信
号TKとがクロック入力として入力されている。
【0118】クロック信号CKはインバータI2のゲー
ト入力と、クロックドインバータCI1のPチャネル型
MOSトランジスタのゲート入力と、2入力クロックド
インバータDCI1のNチャネル型MOSトランジスタ
のゲート入力とに夫々入力される。
【0119】インバータI2の出力はクロックドインバ
ータCI1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート
入力と、2入力クロックドインバータDCI1のPチャ
ネル型MOSトランジスタのゲート入力とに夫々入力さ
れる。
【0120】一方、クロック信号TKはインバータI3
のゲート入力と、クロックドインバータCI2のPチャ
ネル型MOSトランジスタのゲート入力と、クロックド
インバータCI3のNチャネル型MOSトランジスタの
ゲート入力とに夫々入力される。
【0121】インバータI3の出力はクロックドインバ
ータCI2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート
入力と、クロックドインバータCI3のPチャネル型M
OSトランジスタのゲート入力とに夫々入力される。
【0122】また、選択信号SEはインバータI1のゲ
ート入力と、2入力クロックドインバータDCI1のP
チャネル型MOSトランジスタのゲート入力とに夫々入
力される。
【0123】インバータI1の出力は2入力クロックド
インバータDCI1のNチャネル型MOSトランジスタ
のゲート入力に入力される。
【0124】制御データが入力される入力信号Dはクロ
ックドインバータCI1のゲート入力に入力され、この
入力信号Dから入力された制御データは出力信号Oから
出力される。
【0125】スキャンデータが入力される入力信号SI
はクロックドインバータCI2のゲート入力に入力さ
れ、この入力信号SIから入力されたスキャンデータは
出力信号SOから出力される。
【0126】第1の動作として通常動作を行う場合に、
選択信号SEが論理「0」、クロック信号CKが論理
「0」、クロック信号TKが論理「1」固定の時のスキ
ャンラッチSLHA1〜SLHA6の動作について説明
する。
【0127】入力信号Dが論理「1」であれば、入力信
号Dがゲート入力されているクロックドインバータCI
1は論理「0」を出力し、このクロックドインバータC
I1の出力信号DATAは帰還インバータI4,I5に
よって論理「0」が保持される。このとき、入力信号S
Iがゲート入力されているクロックドインバータCI2
の出力はハイインピーダンス状態である。
【0128】次に、クロック信号CKだけが論理「1」
に変化すると、信号DATA1が入力されている2入力
クロックドインバータDCI1の出力は論理「1」とな
る。この2入力クロックドインバータDCI1の出力信
号DATA2は帰還インバータI6,I7によって論理
「1」が保持される。
【0129】この出力信号DATA2はインバータI1
0,I11を伝搬して出力信号Oに出力されるので、出
力信号Oの値は論理「1」となる。このとき、出力信号
DATA1が入力されているクロックドインバータCI
3の出力が論理「1」となるので、このクロックドイン
バータCI3の出力信号DATA3は帰還インバータI
9によって論理「1」が保持される。この出力信号DA
TA3はインバータI8,I12を伝搬して出力信号S
Oに出力されるので、出力信号SOの値は論理「1」と
なる。
【0130】第2の動作としてスキャン動作を行う場
合、選択信号SEが論理「1」、クロック信号TKが論
理「0」、クロック信号CKが論理「1」固定の時のス
キャンラッチSLHA1〜SLHA6の動作について説
明する。
【0131】入力信号SIが論理「0」であれば、入力
信号SIがゲート入力されているクロックドインバータ
CI2は論理「1」を出力し、このクロックドインバー
タCI2の出力信号DATA1は帰還インバータI4,
I5によって論理「1」が保持される。このとき、入力
信号Dがゲート入力されているクロックドインバータC
I1の出力はハイインピーダンス状態である。
【0132】次に、クロック信号TKだけが論理「1」
に変化すると、信号DATA1が入力されているクロッ
クドインバータCI3の出力は論理「0」となる。この
クロックドインバータCI3の出力信号DATA3は帰
還インバータI9によって論理「0」が保持される。
【0133】この出力信号DATA3はインバータI
8,I12を伝搬して出力信号SOに出力されるので、
出力信号SOの値は論理「0」となる。このとき、出力
信号DATA1が入力されている2入力クロックドイン
バータDCI1の出力はハイインピーダンス状態であ
る。
【0134】図6は図5の2入力クロックドインバータ
DCI1の構成を示す回路図である。図において、2入
力クロックドインバータDCI1はPチャンネル型MO
SトランジスタC1,T1,C2と、Nチャネル型MO
SトランジスタC3,T2,C4とから構成されてい
る。
【0135】Pチャネル型MOSトランジスタC1はソ
ースを電源とし、ゲートを選択信号SEとする。Pチャ
ネル型MOSトランジスタT1はPチャネル型MOSト
ランジスタC1のドレインをソースとし、ゲートを入力
信号I1とする。Pチャネル型MOSトランジスタC2
はPチャネル型MOSトランジスタT1のドレインをソ
ースとし、ゲートをクロック反転信号CKBとする。こ
れらPチャネル型MOSトランジスタC1,T1,C2
は直列に接続されている。
【0136】また、Nチャネル型MOSトランジスタC
4はソースを接地(GND)とし、ゲートを選択反転信
号SEBとする。Nチャネル型MOSトランジスタT2
はNチャネル型MOSトランジスタC4のドレインをソ
ースとし、ゲートを入力信号I1とする。Nチャネル型
MOSトランジスタC3はNチャネル型MOSトランジ
スタT2のドレインをソースとし、ゲートをクロック信
号CKとする。これらNチャネル型MOSトランジスタ
C3,C4,T2は直列に接続されており、Pチャネル
型MOSトランジスタC2のドレインとNチャネル型M
OSトランジスタC3のドレインとが接続されて出力信
号O1となっている。
【0137】第1の動作として、選択信号SEが論理
「1」、選択反転信号SEBが論理「0」の時の動作に
ついて説明する。このとき、Pチャネル型MOSトラン
ジスタC1とNチャネル型MOSトランジスタC4とが
非導通となるので、出力信号O1はハイインピーダンス
状態となる。
【0138】第2の動作として、選択信号SEが論理
「0」、選択反転信号SEBが論理「1」、クロック信
号CKが論理「0」、クロック反転信号CKBが論理
「1」の時の動作について説明する。
【0139】このとき、Pチャネル型MOSトランジス
タC1とNチャネル型MOSトランジスタC4とが導通
する。しかしながら、Pチャネル型MOSトランジスタ
C2とNチャネル型MOSトランジスタC3とが非導通
となるので、出力信号O1はハイインピーダンス状態と
なる。
【0140】第3の動作として、選択信号SEが論理
「0」、選択反転信号SEBが論理「1」、クロック信
号CKが論理「1」、クロック反転信号CKBが論理
「0」、入力信号I1が論理「1」の時の動作について
説明する。このとき、Pチャネル型MOSトランジスタ
T1が非導通となり、Pチャネル型MOSトランジスタ
C1,C2とNチャネル型MOSトランジスタC3,T
2,C4とが導通するので、出力信号O1は論理「0」
となる。
【0141】この状態で、入力信号I1が論理「0」に
なると、Nチャネル型MOSトランジスタT2が非導通
となり、Pチャネル型MOSトランジスタC1,T2,
C2とNチャネル型MOSトランジスタC3,C4とが
導通するので、出力信号O1は論理「1」となる。
【0142】このように、スキャンセレクト信号SSE
LでスキャンラッチSLHA1〜SLHA6各々の入力
信号SIから入力したスキャンデータSINを各々の出
力信号Oに出力することを防ぐとともに、スキャンラッ
チSLHA1〜SLHA6の出力をデータ回路の制御用
出力信号Oとスキャンデータ伝搬用の出力信号SOとの
2種類の出力に分けることによって、スキャンするデー
タによるデータ回路でのデータ衝突を防ぎ、IC破壊を
防止することができる。
【0143】また、選択回路MUX等でのデータ衝突を
防ぐためのデータ衝突防止回路が不要となるので、通常
動作時にデータ回路の制御が遅れることがなくなり、動
作周波数に影響を及ぼすことがなくなる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
キャンパス回路を構成するスキャンラッチに通常動作時
のデータを出力するための出力端子と、スキャン動作時
のデータを出力するためのスキャン出力端子とを配設
し、スキャン動作時にそのデータの出力端子への出力を
抑止することによって、動作周波数に影響を及ぼすこと
なく、スキャン動作時のデータ衝突によるIC破壊を防
止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図3】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】図1及び図3のスキャンラッチの構成を示す図
である。
【図6】図5の2入力クロックドインバータの構成を示
す回路図である。
【図7】従来例の構成を示すブロック図である。
【図8】従来例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】他の従来例の構成を示すブロック図である。
【図10】他の従来例の動作を示すタイミングチャート
である。
【符号の説明】
SLHA1〜SLHA6 スキャンラッチ CK,TK クロック信号 D,SI 入力信号 O,SO 出力信号 SE スキャン選択信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャンデータを伝搬する信号線によっ
    て縦続接続されかつシフトレジスタとして動作する複数
    のスキャンラッチを含むスキャンパス回路であって、通
    常動作時のデータを出力する出力端子と、前記信号線に
    接続されかつスキャン動作時のデータを出力するスキャ
    ン出力端子と、スキャン指示信号にしたがって保持デー
    タの前記出力端子への出力を抑止する手段とを前記複数
    のスキャンラッチ各々に有することを特徴とするスキャ
    ンパス回路。
  2. 【請求項2】 スキャンデータを伝搬する信号線によっ
    て縦続接続されかつシフトレジスタとして動作する複数
    のスキャンラッチを含むスキャンパス回路であって、通
    常動作時のデータを入力する入力端子と、前記信号線に
    接続されかつスキャン動作時のデータを入力するスキャ
    ン入力端子と、前記入力端子及び前記スキャン入力端子
    から入力されたデータを共通に保持する手段と、前記通
    常動作時のデータを出力する出力端子と、前記信号線に
    接続されかつ前記スキャン動作時のデータを出力するス
    キャン出力端子と、スキャン指示信号にしたがって保持
    データの前記出力端子への出力を抑止する手段とを前記
    複数のスキャンラッチ各々に有することを特徴とするス
    キャンパス回路。
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