JPH0773044B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

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JPH0773044B2
JPH0773044B2 JP60159722A JP15972285A JPH0773044B2 JP H0773044 B2 JPH0773044 B2 JP H0773044B2 JP 60159722 A JP60159722 A JP 60159722A JP 15972285 A JP15972285 A JP 15972285A JP H0773044 B2 JPH0773044 B2 JP H0773044B2
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    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は非水電解質二次電池に関する。さらに詳しく
は、充放電特性が良好な非水電解質二次電池に関する。
〔従来の技術〕
従来、リチウムを負極活物質とする非水電解質二次電池
では、金属リチウムが単体で負極に用いられていたが、
充電時の析出リチウムが非常に活性で電解質と反応した
り、リチウムがデンドライト状(樹枝状)に析出し、充
放電の繰り返しによって上記デンドライトが成長し、こ
のデンドライト状に成長したリチウムが正極、負極間を
隔離するセパレータを貫通し、正極に接触して内部短絡
を生じ、充放電特性が低下するという問題があった。
そのため、リチウム−アルミニウム合金を負極に用いる
ことによって、充放電特性を改良することが提案されて
いる(たとえば米国特許第4,002,492号明細書)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記リチウム−アルミニウム合金は、充電時にリチウム
とアルミニウムとの電気化学的合金化反応により、リチ
ウムをアルミニウム中に拡散させることによって析出リ
チウムの電解質との反応やリチウムのデンドライト成長
を抑制しようとするものであるが、充電時におけるリチ
ウムとアルミニウムとの電気化学的合金化反応が充分に
速いとはいえず、必ずしも満足し得るほどの充放電特性
は得られなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は上述した従来技術の問題点を解決するもの
で、リチウムと、インジウム、ガリウムおよびゲル
マニウムからなる群から選ばれた少なくとも1種の金属
を0.2〜10原子%含むアルミニウム合金とを合金化して
負極とすることによって、充放電特性の優れた非水電解
質二次電池を提供したものである。
すなわち、アルミニウム中にインジウム、ガリウム、ゲ
ルマニウムなどが少量添加されると、これらの金属がア
ルミニウム中で局在化して粒界を形成する。そして、こ
れらの金属が粒界として存在するアルミニウムにリチウ
ムを電気化学的に合金化させると、合金化が粒界部分か
ら進行し、ついでアルミニウム結晶中にリチウムが拡散
するようになる。したがって、この粒界が多く存在する
ほど電気化学的合金化面積が広く、充電時の合金化が速
くなり、また同様な理由から放電時のリチウムの放出も
速くなる。
アルミニウムとインジウム、ガリウムまたはゲルマニウ
ムとの合金化は、通常、それらの金属の粉末を混合して
加熱溶融する、いわゆる冶金学的合金化によって行われ
るが、このインジウム、ガリウムまたはゲルマニウムを
含有するアルミニウム合金とリチウムとの合金化は、冶
金学的合金化はもとより、電解質の存在下での電気化学
的合金化によっても行うことができる。また、この電気
化学的合金化は電池内で行うこともできるし、また電池
外で行ってもよい。
上記アルミニウム合金中におけるインジウム、ガリウ
ム、ゲルマニウムなどは、0.2〜10原子%にされる。こ
れは、インジウム、ガリウム、ゲルマニウムなどが上記
範囲より少なくなると、粒界の形成量が少なく、したが
って、充電時のリチウムとの合金化や放電時のリチウム
の溶出を速める効果が少なくなり、また、上記インジウ
ム、ガリウム、ゲルマニウムなどが前記範囲より多くな
ると、アルミニウムとの合金化が均一にできなくなり、
上記インジウム、ガリウム、ゲルマニウムなどの量が極
端に多くなると、フォイル状(板状)の合金が得られな
くなるからである。なお、インジウム、ガリウム、ゲル
マニウムなどは、それぞれ単独でアルミニウムと合金化
してもよいし、また併用状態で合金化してもよい。
そして、リチウムと上記アルミニウム合金との合金割合
は、電池の用途に応じて種々に変えられる。一般にはリ
チウムが10〜50原子%の範囲から選ばれるが、特にリチ
ウムが30〜45原子%の範囲で好ましい結果が得られる。
〔実施例〕
つぎに実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 厚さ0.1mm、直径7.8mmのリチウム板2枚と、厚さ0.3m
m、直径7.8mmでインジウムを1原子%含有するアルミニ
ウム−インジウム合金板とを負極材料に用い、負極缶内
に一方のリチウム板、アルミニウム−インジウム合金
板、他方のリチウム板の順に配置し、常法に準じて電池
組立を行い、電解質の存在下で電気化学的にリチウムと
上記アルミニウム−インジウム合金とを合金化して負極
とした。
上記負極を有する電池を第1図に示す。図中、1はステ
ンレス鋼製で表面にニッケルメッキを施した負極缶で、
2は負極缶1の内面にスポット溶接したステンレス鋼製
よりなる負極集電体である。3は負極で、前記のように
リチウム板、インジウムを1原子%含有するアルミニウ
ム−インジウム合金板およびリチウム板を上記負極缶1
内に配置して、電解質の存在下で合金化することにより
形成したものである。4は微孔性ポリプロピレンフィル
ムからなるセパレータ、5はポリプロピレン不織布から
なる電解質吸収体である。6は二硫化チタン(TiS2)を
活物質とし、ポリテトラフルオロエチレンをバインダー
として加圧成形した正極で、厚さ0.5mm、直径7.0mmの円
板状をしており、その一方の面にはステンレス鋼網から
なる正極集電体7が配設されている。8はステンレス鋼
製で表面にニッケルメッキを施した正極缶で、9はポリ
プロピレン製のガスケットである。そして、この電池に
は、4−メチル−1,3−ジオキソラン60容量%、1,2−ジ
メトキシエタン34.8容量%およびヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド5.2容量%からなる混合溶媒にLiPF6を1.
0mol/溶解した液状の有機非水電解質が使用されてい
る。この電池の負極中のリチウムの組成は約35原子%
で、負極理論電気量は20mAhであり、正極の理論電気量
は8mAhである。上記電解質におけるヘキサメチルホスホ
リックトリアミドはLiPF6を安定化させるための安定剤
である。
実施例2 インジウムを1原子%含有するアルミニウム−インジウ
ム合金板に代えて、インジウム含有量が4原子%のアル
ミニウム−インジウム合金板を用いたほかは実施例1と
同様にして非水電解質二次電池を製造した。
実施例3 インジウムを1原子%含有するアルミニウム−インジウ
ム合金板に代えて、インジウム含有量が0.2原子%のア
ルミニウム−インジウム合金板を用いたほかは実施例1
と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
実施例4 インジウムを1原子%含有するアルミニウム−インジウ
ム合金板に代えて、インジウム含有量が10原子%のアル
ミニウム−インジウム合金板を用いたほかは実施例1と
同様にして非水電解質二次電池を製造した。
比較例1 厚さ0.1mm、直径7.8mmのリチウム板2枚と、厚さ0.3m
m、直径7.8mmのアルミニウム板とを負極材料として用
い、負極缶に一方のリチウム板、アルミニウム板、他方
のリチウム板の順に配置し、電解質の存在下でリチウム
とアルミニウムとを合金化して負極としたほかは実施例
1と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
比較例2 インジウムを1原子%含有するアルミニウム−インジウ
ム合金板に代えて、インジウム含有量が0.1原子%のア
ルミニウム−インジウム合金板を用いたほかは実施例1
と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
比較例3 インジウムを1原子%含有するアルミニウム−インジウ
ム合金板に代えて、インジウム含有量が12原子%のアル
ミニウム−インジウム合金板を用いたほかは実施例1と
同様にして非水電解質二次電池を製造した。
上記実施例1〜4の電池および比較例1〜3の電池を1.
0mAの定電流で0.5mAhの充放電を1.5〜2.5Vの電圧範囲で
サイクルさせた際の0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放
電サイクル数の関係を第2図に示す。なお、実施例3の
電池と実施例1の電池の各充放電サイクルにおける0.5m
Ah放電終了時の電池電圧はほとんど変わらず、第2図の
大きさで図示すると重なるので、第2図では、実施例1
の電池電圧のみを図示し、実施例3の電池電圧は図示す
ることなく、実施例1の電池電圧で代表表示し、実施例
1の電池電圧変化を示す曲線に実施例1の文字と共に実
施例3の数字を付した。
第2図に示すように、インジウムをそれぞれ1原子%、
4原子%、0.2原子%、10原子%含有するアルミニウム
−インジウム合金を用いた実施例1、2、3および4の
電池は、アルミニウム単体、つまりインジウムを含まな
いアルミニウムを用いた比較例1の電池に比べて、各サ
イクルにおける0.5mAh放電終了時の電池電圧が高く、ま
た1.5V終了で見た場合の0.5mAh放電可能なサイクル数も
多く、充放電特性が優れていた。
しかし、アルミニウム−インジウム合金を用いた場合で
も、インジウムをそれぞれ0.1原子%、12原子%含有す
るアルミニウム−インジウム合金を用いた比較例2、3
の電池は、比較例1の電池よりは充放電特性が優れてい
るものの、充放電サイクル数が多くなると、実施例1〜
4の電池に比べて充放電特性が低下した。
これは、インジウム含有量が0.1原子%と少ない比較例
2の電池では、インジウムによる粒界の形成量が少なく
なって、充放電時のリチウムとの合金化や放電時のリチ
ウムの溶出を速める効果が少なくなり、また、インジウ
ム含有量が12原子%の比較例3の電池では、インジウム
の量が多すぎるためにアルミニウムとの合金化が均一に
できなくなったことなどが、上記のように充放電特性を
低下させる原因になったものと考えられる。
実施例5 インジウムを1原子%含有するアルミニウム−インジウ
ム合金板に代えて、ガリウムを1原子%含有するアルミ
ニウム−ガリウム合金板を用いたほかは実施例1と同様
にして非水電解質二次電池を製造した。
実施例6 ガリウムを1原子%含有するアルミニウム−ガリウム合
金板に代えて、ガリウム含有量が4原子%のアルミニウ
ム−ガリウム合金板を用いたほかは実施例5と同様にし
て非水電解質二次電池を製造した。
実施例7 ガリウムを1原子%含有するアルミニウム−ガリウム合
金板に代えて、ガリウム含有量が0.2原子%のアルミニ
ウム−ガリウム合金板を用いたほかは実施例5と同様に
して非水電解質二次電池を製造した。
実施例8 ガリウムを1原子%含有するアルミニウム−ガリウム合
金板に代えて、ガリウム含有量が10原子%のアルミニウ
ム−ガリウム合金板を用いたほかは実施例5と同様にし
て非水電解質二次電池を製造した。
比較例4 ガリウムを1原子%含有するアルミニウム−ガリウム合
金板に代えて、ガリウム含有量が0.1原子%のアルミニ
ウム−ガリウム合金板を用いたほかは実施例5と同様に
して非水電解質二次電池を製造した。
比較例5 ガリウムを1原子%含有するアルミニウム−ガリウム合
金板に代えて、ガリウム含有量が12原子%のアルミニウ
ム−ガリウム合金板を用いたほかは実施例5と同様にし
て非水電解質二次電池を製造した。
上記実施例5〜8の電池および比較例4〜5の電池につ
いて、前記実施例1の電池などと同様の条件下で充放電
を繰り返し、0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放電サイ
クル数の関係を調べ、その結果を第3図に示した。な
お、実施例7の電池と実施例5の電池の各充放電サイク
ルにおける0.5mAh放電終了時の電池電圧は、ほとんど変
わらず、第3図の大きさで図示すると重なるので、第3
図においては、実施例5の電池電圧のみを図示し、実施
例7の電池電圧は図示することなく、実施例5の電池電
圧で代表表示し、実施例5の電池電圧変化を示す曲線に
実施例5の文字と共に実施例7の数字を付した。また、
この第3図には、アルミニウム単体を用いた比較例1の
電池の結果についても示した。
第3図に示すように、ガリウムをそれぞれ1原子%、4
原子%、0.2原子%、10原子%含有するアルミニウム−
ガリウム合金を用いた実施例5、6、7および8の電池
は、アルミニウム単体、つまりガリウムを含まないアル
ミニウムを用いた比較例1の電池に比べて、各サイクル
における0.5mAh放電終了時の電池電圧が高く、また、1.
5V終了で見た場合の0.5mAh放電可能なサイクル数も多
く、充放電特性が優れていた。
しかし、アルミニウム−ガリウム合金を用いた場合で
も、ガリウムをそれぞれ0.1原子%、12原子%含有する
アルミニウム−ガリウム合金を用いた比較例4、5の電
池は、比較例1よりは充放電特性が優れているものの、
充放電サイクル数が多くなると、実施例5〜8の電池に
比べて充放電特性が低下した。
これは、ガリウム含有量が0.1原子%と少ない比較例4
の電池では、ガリウムによる粒界の形成量が少なくなっ
て、充電時のリチウムとの合金化や放電時のリチウムの
溶出を速める効果が少なくなり、また、ガリウム含有量
が12原子%の比較例5の電池では、ガリウム量が多すぎ
るためにアルミニウムとの合金化が均一にできなくなっ
たことなどが、上記のように充放電特性を低下させる原
因になったものと考えられる。
実施例9 インジウムを1原子%含有するアルミニウム−インジウ
ム合金板に代えて、ゲルマニウムを1原子%含有するア
ルミニウム−ゲルマニウム合金板を用いたほかは実施例
1と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
実施例10 ゲルマニウムを1原子%含有するアルミニウム−ゲルマ
ニウム合金板に代えて、ゲルマニウム含有量が4原子%
のアルミニウム−ゲルマニウム合金板を用いたほかは実
施例9と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
実施例11 ゲルマニウムを1原子%含有するアルミニウム−ゲルマ
ニウム合金板に代えて、ゲルマニウム含有量が0.2原子
%のアルミニウム−ゲルマニウム合金板を用いたほかは
実施例9と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
実施例12 ゲルマニウムを1原子%含有するアルミニウム−ゲルマ
ニウム合金板に代えて、ゲルマニウム含有量が10原子%
のアルミニウム−ゲルマニウム合金板を用いたほかは実
施例9と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
比較例6 ゲルマニウムを1原子%含有するアルミニウム−ゲルマ
ニウム合金板に代えて、ゲルマニウム含有量が0.1原子
%のアルミニウム−ゲルマニウム合金板を用いたほかは
実施例9と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
比較例7 ゲルマニウムを1原子%含有するアルミニウム−ゲルマ
ニウム合金板に代えて、ゲルマニウム含有量が12原子%
のアルミニウム−ゲルマニウム合金板を用いたほかは実
施例9と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
上記実施例9〜12の電池および比較例6〜7の電池につ
いて、前記実施例1の電池などと同様の条件下で充放電
を繰り返し、0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放電サイ
クル数の関係を調べ、その結果を第4図に示した。な
お、実施例11の電池と実施例9の電池および実施例12の
電池と実施例10の電池は、それらの各充放電サイクルに
おける0.5mAh放電終了時の電池電圧が、ほとんど変わら
ず、第4図の大きさで図示すると重なるので、第4図に
おいては、実施例9と実施例10の電池電圧のみを図示
し、実施例11と実施例12の電池電圧は図示することな
く、実施例9と実施例10の電池電圧で代表表示し、実施
例9の電池電圧変化を示す曲線に実施例9の文字と共に
実施例11の数字を付し、また実施例10の電池電圧変化を
示す曲線に実施例10の文字と共に実施例12の文字を付し
た。また、この第4図には、アルミニウム単体を用いた
比較例1の電池の結果についても示した。
第4図に示すように、ゲルマニウムをそれぞれ1原子
%、4原子%、0.2原子%、10原子%含有するアルミニ
ウム−ゲルマニウム合金を用いた実施例9、10、11およ
び12の電池は、アルミニウム単体、つまりゲルマニウム
を含まないアルミニウムを用いた比較例1の電池に比べ
て、各サイクルにおける0.5mAh放電終了時の電池電圧が
高く、また、1.5V終了で見た場合の0.5mAh放電可能なサ
イクル数も多く、充放電特性が優れていた。
しかし、アルミニウム−ゲルマニウム合金を用いた場合
でも、ゲルマニウムをそれぞれ0.1原子%、12原子%含
有するアルミニウム−ゲルマニウム合金を用いた比較例
6、7の電池は、比較例1よりは充放電特性が優れてい
るものの、充放電サイクル数が多くなると、実施例9〜
12の電池に比べて充放電特性が低下した。
これは、ゲルマニウム含有量が0.1原子%と少ない比較
例6の電池では、ゲルマニウムによる粒界の形成量が少
なくなって、充電時のリチウムとの合金化や放電時のリ
チウムの溶出を速める効果が少なくなり、また、ゲルマ
ニウム含有量が12原子%の比較例7の電池では、ゲルマ
ニウム量が多すぎるためにアルミニウムとの合金化が均
一にできなくなったことなどが、上記のように充放電特
性を低下させる原因になったものと考えられる。
上記実施例では、電解質として、4−メチル−1,3−ジ
オキソランと1,2−ジメトキシエタンとを溶媒とする液
状の有機電解質を用いたが、溶媒の種類、また溶質の種
類も種々変え得る。一般には、たとえば1,2−ジメトキ
シエタン、1,2−ジエトキシエタン、プロピレンカーボ
ネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2
−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4
−メチル−1,3−ジオキソランなどの単独または2種以
上の混合溶媒に、たとえばLiClO4、LiPF6、LiBF4、LiB(C6H
5)4などの溶質を1種または2種以上溶解したものが用
いられる。
また、実施例では、正極活物質として、二硫化チタンを
用いたが、それに代えて、たとえば二硫化モリブデン
(MoS2)、三硫化モリブデン(MoS3)、二硫化鉄(Fe
S2)、硫化ジルコニウム(ZrS2)、二硫化ニオブ(Nb
S2)、三硫化リンニッケル(NiPS3)、バナジウムセレ
ナイド(VSe2)などを用いることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明ではリチウムと、インジウ
ム、ガリウムおよびゲルマニウムよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種の金属を0.2〜10原子%含有するアル
ミニウム合金とを合金化して負極とすることにより、充
放電特性の優れた非水電解質二次電池を提供することが
できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る非水電解質二次電池の一例を示す
断面図である。第2図は本発明の実施例1〜4の電池と
比較例1〜3の電池の充放電サイクルを繰り返したとき
の0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放電サイクル数との
関係を示す図で、第3図は本発明の実施例5〜8の電池
と比較例1、4、5の電池の充放電サイクルを繰り返し
たときの0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放電サイクル
数との関係を示す図であり、第4図は本発明の実施例9
〜12の電池と比較例1、6、7の電池の充放電サイクル
を繰り返したときの0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放
電サイクル数との関係を示す図である。 3……負極、6……正極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極、リチウムイオン伝導性非水電解質お
    よび負極を備えてなる非水電解質二次電池において、
    リチウムと、インジウム、ガリウムおよびゲルマニウ
    ムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の金属を0.2
    〜10原子%含有するアルミニウム合金とを合金化して負
    極に用いたことを特徴とする非水電解質二次電池。
JP60159722A 1985-07-18 1985-07-18 非水電解質二次電池 Expired - Lifetime JPH0773044B2 (ja)

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