JPH077255U - 無線ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ファクシミリのデータモデムから送信信号線、
受信信号線を別々に取り出し無線通信機用の送受信制御
信号を有する無線専用のファクシミリや、調整の必要な
２線４線変換回路を使用することなく電話回線用ファク
シミリを使用して構成できる無線ファクシミリ装置を提
供する。 【構成】ファクシミリ１の回線接続端子を送受信制御回
路６の入力回路と無線通信機３の変調信号入力端子５と
自動利得調整回路の出力端子１４に接続し、自動利得調
整回路１２の信号出力電圧をファクシミリ１の送出信号
電圧以下に設定して、送受信制御回路６をファクシミリ
１の送出信号のみで作動させる。送受信動作切り替え時
間の長い無線通信機に対しては、信号遅延回路１５と増
幅器１８と増幅器２１をファクシミリ１の送信信号経路
に挿入して信号の欠落を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、無線を利用したファクシミリ通信に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ファクシミリを無線通信に利用するには次のような方法があった。 図−３のように、ファクシミリのデータモデムから送信信号線２５、受信信号線 ２６を別々に取り出しそれぞれを無線通信機の変調信号入力端子５と受信信号出 力端子１１に接続し、無線通信機の送受信動作切替えはファクシミリからの送受 信制御信号線２７を無線通信機の送受信制御端子９に接続して制御する方法や、 図−４のように、２線４線変換回路を用いて送信信号線２５、受信信号線２６に 分離し、それぞれを無線通信機の変調信号入力端子５と受信信号出力端子１１に 接続し、無線通信機の送受信動作切替えは、ファクシミリの送出信号で送受信制 御回路６を作動させ、無線通信機の送受信動作を切り替える方法等である。

【０００３】

【従来の技術の欠点】

ファクシミリのデータモデムから送信信号線、受信信号線を別々に取り出す方 法は無線専用のファクシミリとなり不経済であり、２線４線変換回路を用いる方 法は、接続するファクシミリの特性に合わせて２線４線変換回路を再調整しなけ ればならない欠点を有する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ファクシミリのデータモデムから送信信号線、受信信号線を別々に 取り出し、無線通信機用の送受信制御信号を有する無線専用のファクシミリや、 調整の必要な２線４線変換回路を使用することなく電話回線用ファクシミリを使 用して構成できる無線ファクシミリ装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 送受信制御回路６の入力感度を、ファクシミリ１の送出信号電圧に設定し、無 線通信機３の受信信号出力端子１１の出力信号電圧を自動利得調整回路１２によ って送受信制御回路６の最低入力電圧以下に制限する事で、送受信制御回路６を ファクシミリの送出信号電圧だけで作動させる。

【０００６】

【実施例】

図−１の構成図により説明する。 例えば、ファクシミリ１の送出信号電圧が０．５ボルトの場合、自動利得調整回 路１２の最大出力を、０．３ボルトに設定し、送受信制御回路６が動作するのに 必要な送受信制御回路の信号入力端子７の要求入力電圧の最低値を０．４ボルト に設定すると次のように動作する。 （１）ファクシミリ１が信号を送出すると送受信制御回路６の信号入力端子７に ０．５ボルトの信号電圧が入力され、送受信制御回路６が動作し無線通信機３の 送信機部４からファクシミリ信号で変調された電波が送信される。 （２）ファクシミリ１が信号送出を停止し受信に切り替わると、送受信制御回路 ６の入力信号電圧がなくなり、無線通信機３は受信動作に切り替わる。 （３）通信相手から送られてきた受信信号は、自動利得調整回路１２により ０．３ボルトに制限されているので送受信制御回路６が受信信号で誤動作する事 はなくファクシミリ１は安定して受信動作を継続する。 なお、自動利得調整回路１２の代わりに振幅制限回路を用いて受信信号電圧を ０．３ボルトに制限しても同様の効果が得られる。 又、送受信切り替え動作時間の長い無線機を用いても図−２の様に構成すれば 無線通信機の送信機部４の動作が十分に立ち上がるまでの時間ファクシミリ１の 送出信号を信号遅延回路１５を通して遅延させてから変調信号入力端子５に入力 されるためファクシミリ信号の先頭部分を欠落する事無く変調して送信出来る。 また、信号遅延回路１５の出力信号を増幅器１８を通して送受信制御回路６に入 力して遅延信号でも作動させているのでファクシミリ信号の後端が送信出来ない という現象の発生が防止出来、信頼性の高い無線ファクシミリ通信を行う事が出 来る。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、ファクシミリのデータモデムから送信信号線、受信信号線を 別々に取り出した無線専用のファクシミリや、２線４線変換回路を用いて送信信 号線、受信信号線に分離すること無く、手軽に無線ファクシミリ装置を提供でき る。また、無線回線特有のフェージング等で受信信号レベルが大きく変動する事 を制限する事も出来、信頼性も高くなる。

【０００８】

【考案の応用例】

図−５の様に自動利得調整回路を省略して、ファクシミリ部分をマイクロホン ２４に置き換えることで、音声の頭切れや尻切れの無いＶＯＸ装置を構成する事 が出来る。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

図−１は本考案による無線ファクシミリ装置の構成図で
有る。図−２は信号遅延回路と増幅器を用いた無線ファ
クシミリ装置の構成図である。図−３は送信信号線、受
信信号線を別個に取り出す無線ファクシミリ装置。図−
４は２線４線変換回路を用いた無線ファクシミリ装置図
−５は本考案を音声通信のＶＯＸ装置に応用した例。

【符号の説明】

１は、ファクシミリ ２１は、増
幅器 ２は、ファクシミリの回線接続端子 ２２は、増
幅器２１の入力端子 ３は、無線通信機 ２３は、増
幅器２１の出力端子 ４は、無線通信機の送信機部 ２４は、マ
イクロホン ５は、変調信号入力端子 ２５は、送
信信号線 ６は、送受信制御回路 ２６は、受
信信号線 ７は、送受信制御回路の信号入力端子 ２７は、送
受信制御信号線 ８は、送受信制御回路の信号出力端子 ２８は、２
線４線変換回路 ９は、無線通信機の送受信制御端子 １０は、受信機部 １１は、受信信号出力端子 １２は、自動利得調整回路 １３は、自動利得調整回路の入力端子 １４は、自動利得調整回路の出力端子 １５は、信号遅延回路 １６は、信号遅延回路の入力端子 １７は、信号遅延回路の出力端子 １８は、増幅器 １９は、増幅器１８の入力端子 ２０は、増幅器１８の出力端子

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファクシミリ１の回線接続端子２を、無
   線通信機３の送信機部４の変調信号入力端子５に接続す
   るとともに、送受信制御回路６の信号入力端子７に接続
   し、送受信制御回路６の出力端子８を無線通信機３の送
   受信制御端子９に接続し、無線通信機３の受信信号出力
   端子１１を自動利得調整回路１２の入力端子１３に接続
   し、自動利得調整回路１２の出力端子１４をファクシミ
   リ１の回線出力端子２に接続した事を特徴とした無線フ
   ァクシミリ装置。
2. 【請求項２】 ファクシミリ１の回線接続端子２を信号
   遅延回路１５の入力端子１６に接続し、信号遅延回路１
   ５の出力端子１７を無線通信機３の送信機部４の変調信
   号入力端子５に接続するとともに、増幅器１８の入力端
   子１９に接続し、増幅器１８の出力端子２０を送受信制
   御回路６の入力端子７に接続し、ファクシミリ１の回線
   接続端子２を増幅器２１の入力端子２２に接続し、増幅
   器２１の出力端子２３を送受信制御回路６の入力端子７
   に接続した請求項１を含む無線ファクシミリ装置